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化学参考書おすすめ20選【2026年】レベル別に厳選

最終更新: 2026年3月20冊を比較
化学の参考書選びで失敗する受験生には、ある共通点がある。自分のレベルや目的と合わない一冊を選んでしまい、途中で挫折するパターンだ。化学は理論・無機・有機の3分野が独立した体系を持ちながら互いに絡み合う科目で、どこから手をつけるかによって学習効率が大きく変わる。入門期に厚い網羅型参考書を開いても消化不良になるし、逆に基礎固めが甘いまま問題集に突入しても力はつかない。このランキングでは、現役受験生の学習実態と各書籍の特性を踏まえ、入門レベルから難関大上位レベルまで22冊の候補から厳選した20冊を掲載している。自分の現在地を確認しながら読み進めてほしい。

本の選び方

化学参考書は「講義系」と「問題集系」の2種類に大別される。まず講義系は解説が中心で、概念や仕組みをゼロから説明してくれる。化学が苦手な人・初学者はここからスタートするのが鉄則だ。問題集系は演習量で実力を磨くタイプで、ある程度の基礎知識がないと効果が薄い。 レベル別に見ると、高校化学に初めて触れる段階では「宇宙一わかりやすい」シリーズや岡野シリーズのようなビジュアル重視の入門書が向いている。共通テストを意識するなら化学基礎に特化した対策本も選択肢に入る。MARCHや地方国公立を目指すなら鎌田シリーズや坂田薫シリーズで講義型インプットを固めつつ、基礎問題精講や重要問題集で演習を積む流れが定石だ。東大・京大・医学部レベルになると「化学の新研究」で深い理解を得た上で「化学の新演習」で難問演習を積む必要がある。 分野別に苦手がある場合は、理論・無機・有機が独立して一冊になっている参考書を選ぶと集中的に補強できる。網羅型より分冊型の方が取り組みやすいケースが多い。

比較一覧

#書影書籍名レベルおすすめ対象評価価格
1
書影
宇宙一わかりやすい高校化学 理論化学

船登惟希

初心者化学が初めての人・理論化学で詰まっている人
4.5
¥1,870
2
書影
鎌田の理論化学の講義

鎌田真彰

中級者入門書を終えてMARCH〜地方国公立レベルを目指す人
4.5
¥1,540
3
書影
鎌田の有機化学の講義

鎌田真彰

中級者有機化学を理解ベースで学びたい受験生全般
4.5
¥1,540
4
書影
福間の無機化学の講義

福間智人

中級者無機化学の暗記に苦労している受験生
4.5
¥1,540
5
書影
岡野の化学基礎が初歩からしっかり身につく

岡野雅司

初心者化学を全くの初心者からスタートする人
4.5
¥1,188
6
書影
鎌田の化学基礎をはじめからていねいに

鎌田真彰

初心者文系で化学基礎だけ必要な人・短期間で基礎を固めたい人
4.0
¥1,320
7
書影
きめる!共通テスト化学基礎

岡島卓也

初心者共通テスト化学基礎で効率よく得点を伸ばしたい受験生
4.5
¥1,650
8
書影
共通テスト化学基礎 集中講義

西村淳矢

初心者共通テスト直前期に化学基礎を短期集中で仕上げたい人
4.5
¥1,540
9
書影
宇宙一わかりやすい高校化学 有機化学

船登惟希

初心者有機化学が苦手・初めて学ぶ入門期の受験生
4.5
¥1,870
10
書影
宇宙一わかりやすい高校化学 無機化学

船登惟希

初心者無機化学が苦手で入門から学び直したい受験生
4.5
¥1,870
11
書影
坂田薫のスタンダード化学 理論化学編

坂田薫

中級者計算の思考プロセスを丁寧に学びたい受験生
4.5
¥1,760
12
書影
坂田薫のスタンダード化学 有機化学編

坂田薫

中級者有機化学の解法を演習を通じて定着させたい受験生
4.5
¥403
13
書影
リードLightノート化学

数研出版編集部

初心者書き込み形式で基礎知識をアウトプット練習したい人
4.5
¥979
14
書影
化学基礎問題精講

橋爪健作・鎌田真彰

中級者講義系参考書を終えて最初の問題演習に入る受験生
4.5
¥1,540
15
書影
実戦化学重要問題集

数研出版編集部

中級者MARCH〜難関国公立を目指す本格的な演習フェーズの受験生
4.5
¥1,067
16
書影
化学標準問題精講

鎌田真彰

上級者MARCH〜東大・京大レベルで質重視の演習をしたい受験生
4.5
¥1,650
17
書影
宇宙一覚えやすい化学反応式ハンドブック 改訂版

船登惟希

初心者化学反応式の書き方・暗記を集中的に強化したい受験生
4.5
¥1,430
18
書影
世界一わかりやすい化学基礎・化学の特別講座

西村淳矢

中級者中堅大学を目指す受験生や短期間で化学全体を確認したい人
4.5
¥1,760
19
書影
化学の新標準演習

卜部吉庸

中級者基礎問題精講を終えて標準レベルの演習に進む受験生
4.5
¥1,540
20
書影
化学の新研究

卜部吉庸

上級者東大・京大・医学部を目指す化学を深く理解したい受験生
4.5
¥4,025

おすすめ20

1

イラスト解説で理論化学の全体像を掴める入門の決定版

宇宙一わかりやすい高校化学 理論化学

書影

船登惟希|Gakken

4.5
(4件)¥1,870
初心者化学が初めての人・理論化学で詰まっている人

左ページに丁寧な解説、右ページにイラスト図解という見開き構成で、理論化学の概念を視覚的かつ直感的に理解できる参考書。

「化学ってこういうことだったのか」と膝を打つ体験を与えてくれる一冊が、この宇宙一わかりやすい高校化学 理論化学編だ。イラストとキャラクターを使った会話形式の解説は、教科書の無機質な説明で挫折した人でも抵抗なく読み進められる。理論化学は化学全体の基盤になる分野で、ここを曖昧にしたまま先に進んでも問題は解けない。本書はモル計算・化学平衡・電気化学など理論化学の主要テーマを丁寧に順序立てて説明しており、初学者が最初の一冊として選ぶのに最も適している。難関大受験生にとっても、基礎固めの確認用として手元に置く価値がある。

良い点

  • 見開き構成でどのテーマも視覚的に理解でき、化学が苦手でも取り組みやすい
  • 別冊問題集で理解を確認しながら学習できる
  • たとえ話が豊富で抽象的な概念もイメージに落とし込みやすい

気になる点

  • 520ページと非常に分量が多く、読み切るのにかなりの時間がかかる
  • 丁寧な解説を優先しているため、要点を素早くまとめるタイプの参考書ではない
2

理論化学の解法パターンを体系的に習得できる王道参考書

鎌田の理論化学の講義

書影

鎌田真彰|旺文社

4.5
(4件)¥1,540
中級者入門書を終えてMARCH〜地方国公立レベルを目指す人

理論化学の「なぜ」を徹底的に解説し、初見の入試問題にも自力で対応できる思考力を養う大学受験の定番参考書。

受験化学の定番中の定番として長年支持され続けているのが、鎌田の理論化学の講義だ。予備校講師・鎌田真彰氏の授業を再現した文体は読みやすく、理論化学の重要ポイントが無駄なく整理されている。入門書を一通り読み終えた後の「次の一冊」として最適で、共通テストからMARCH・地方国公立レベルまでの内容をしっかりカバーする。特に計算問題の考え方が丁寧に説明されており、「解法の型」を身につけることができる。付属の別冊整理ノートは試験前の最終確認にも便利で、インプットとアウトプットの橋渡し役として機能してくれる一冊だ。

良い点

  • 理由・仕組みから説明されるので丸暗記しなくても知識が定着しやすい
  • 新課程対応で2025年以降の受験生がそのまま使える
  • 別冊が薄くて持ち歩きしやすく、隙間時間の復習に使いやすい

気になる点

  • 理論化学の全範囲を扱うため分量が多く、読破に時間がかかる
  • 演習問題は別冊のみで少ないため、別途問題集との併用が必須
3

暗記ではなく理解で有機化学を攻略できる定番講義書

鎌田の有機化学の講義

書影

鎌田真彰|旺文社

4.5
(4件)¥1,540
中級者有機化学を理解ベースで学びたい受験生全般

官能基の反応から構造決定まで、有機化学の全体像を体系的に整理し、入試問題を解くための思考プロセスを身につける定番参考書。

有機化学は「暗記科目」と思われがちだが、本書を読むとその認識が根本から変わる。鎌田の有機化学の講義は、官能基の反応メカニズムを電子の動きから論理的に説明することで、丸暗記なしでも反応式が導けるようになる構成が秀逸だ。脂肪族から芳香族、さらに高分子化合物まで有機化学の全範囲を一冊で網羅している点も心強い。共通テストで有機が苦手な人はもちろん、東大・京大の有機構造決定問題に挑む受験生も基礎固めとして使える。理論化学編と合わせて使うことで、化学全体の論理的思考力が格段に上がる。

良い点

  • 有機反応の仕組みを論理的に説明するので、初見の反応にも対応できる力がつく
  • 構造決定の解き方が体系的に説明されており、入試頻出問題に直結している
  • 別冊まとめが有機化合物の性質を一覧できる形式で使いやすい

気になる点

  • 解説が多いため分量があり、読み切るのに時間がかかる
  • 演習問題数は少なく、問題集との併用が前提になる
4

語呂と理由付けで無機化学の暗記負担を大幅に削減

福間の無機化学の講義

書影

福間智人|旺文社

4.5
(4件)¥1,540
中級者無機化学の暗記に苦労している受験生

膨大に見える無機化学の知識を「理由」と「つながり」で整理し、効率よく定着させる受験生必携の参考書。

無機化学はどうしても暗記の比重が高くなる分野だが、福間の無機化学の講義は語呂合わせや理由付けを豊富に盛り込み、単純暗記の苦痛を大幅に軽減してくれる。元素・化合物の性質・製法・反応といった無機の頻出テーマを、試験に出る順で整理した構成は受験対策として非常に実践的だ。鎌田の理論化学・有機化学と合わせてシリーズで揃えることで、化学全分野を統一された解説スタイルで学べる利点もある。無機は後回しにしがちな分野だが、共通テストでも国公立二次でも高得点が狙える分野なので、本書で早めに固めておきたい。

良い点

  • 反応の理由を説明するので、似たような反応の区別が体系的にできる
  • 薄くて読みやすいため、理論・有機との並行学習がしやすい
  • 別冊まとめで無機化学の全知識を素早く確認できる

気になる点

  • 解説が簡潔な箇所もあり、化学が苦手な人にはやや詳細が不足に感じる部分がある
  • 演習問題は少なく、問題集との併用が必要
5

中学理科レベルから化学基礎を丁寧に積み上げる超入門書

岡野の化学基礎が初歩からしっかり身につく

書影

岡野雅司|技術評論社

4.5
(4件)¥1,188
初心者化学を全くの初心者からスタートする人

化学が苦手な人でも安心して読み進められる、化学基礎の概念をゼロから丁寧に解説した入門書。

岡野の化学基礎が初歩からしっかり身につくは、化学基礎を完全にゼロから学ぶ人に向けた最も優しい入門書のひとつだ。中学理科の復習から始まり、原子の構造・化学結合・酸塩基・酸化還元といった化学基礎の全テーマを丁寧に解説している。「初歩から」という言葉通り、前提知識を一切要求しない構成なので、化学を全く勉強していない状態からでも安心して使える。共通テスト対策の入り口としても有効で、短期間で化学基礎の基礎を固めたい文系受験生にも対応できる。宇宙一シリーズよりもさらに易しく、超入門の一冊として本書を位置づけてほしい。

良い点

  • 初学者に寄り添った丁寧な語り口で読み進めやすい
  • 概念の「なぜ」まで掘り下げるので理解が定着しやすい
  • Kindle版があるため電子書籍でも使いやすい

気になる点

  • 化学基礎に特化しているため化学(理系)の範囲はカバーしていない
  • 基礎を超えた応用・演習は別の問題集で補う必要がある
6

化学基礎に特化した鎌田先生の丁寧な入門講義書

鎌田の化学基礎をはじめからていねいに

書影

鎌田真彰|ナガセ

4.0
(4件)¥1,320
初心者文系で化学基礎だけ必要な人・短期間で基礎を固めたい人

化学が苦手な人のために、会話口調の丁寧な文体と豊富な図解で化学基礎をゼロから分かりやすく解説した入門参考書。

化学基礎の範囲に絞って、鎌田先生がとことん丁寧に解説した一冊がこれだ。「はじめからていねいに」のシリーズ名通り、教科書レベルの内容から始まり、共通テストで問われる頻出テーマを網羅的にカバーしている。特に文系で化学基礎だけが必要な受験生にとって、余分な内容を省いた本書は非常に効率的だ。図解が豊富で視覚的に理解しやすく、読むだけで知識が整理されていく感覚が得られる。化学基礎の入門として鎌田シリーズに統一したい人や、化学基礎の範囲を短期間で固めたい人に特に向いている。

良い点

  • 会話口調で読みやすく、化学アレルギーがある人でも取り組めるハードルの低さ
  • 図解が豊富でイメージしながら理解できる
  • 確認テストで理解度を確認しながら進めることができる

気になる点

  • 2014年出版のため新課程(エンタルピー等)の内容は未対応
  • 入門書として設計されているため、難関大志望者には内容が不十分
7

共通テスト形式に特化した思考力重視の実践対策本

きめる!共通テスト化学基礎

書影

岡島卓也|Gakken

4.5
(4件)¥1,650
初心者共通テスト化学基礎で効率よく得点を伸ばしたい受験生

Gakkenの「きめる!」シリーズ改訂版。共通テスト化学基礎の頻出範囲を徹底分析し、解法パターンの習得から得点力向上まで体系的に導く一冊。

共通テスト化学基礎で高得点を取りたい受験生に的を絞った対策本だ。きめる!共通テスト化学基礎は、共通テスト特有の「思考力・判断力を問う形式」に慣れるための構成になっており、単なる知識の暗記だけでは対応できない問題への対処法を教えてくれる。頻出テーマを「きめる!」という言葉通りに厳選し、効率よく点数を伸ばすための学習設計が施されている。共通テストまで時間が限られている受験生にとって、この絞り込みは非常にありがたい。化学基礎の基礎が固まった後、実際の試験形式に慣れる段階で使うのがベストなタイミングだ。

良い点

  • 共通テストに特化した解法解説で直接得点に結びつく学習ができる
  • 受験生がつまずきやすいポイントを的確に押さえた丁寧な解説
  • 改訂版で最新の出題傾向と新課程に対応している

気になる点

  • 368ページとボリュームがあるため、時間が限られている場合はペース配分が必要
  • 共通テスト特化なので二次試験対策には別の参考書が必要
8

直前期に化学基礎を短時間で仕上げるコンパクトな集中講義本

共通テスト化学基礎 集中講義

書影

西村淳矢|旺文社

4.5
(4件)¥1,540
初心者共通テスト直前期に化学基礎を短期集中で仕上げたい人

旺文社「大学受験SUPER LECTURE」シリーズの改訂版。共通テスト化学基礎に必要な内容を224ページに凝縮し、効率的な短期集中学習を実現する。

薄くて使いやすい共通テスト対策本を探している人に刺さるのがこの一冊だ。共通テスト化学基礎 集中講義は、限られた学習時間で最大限の効果を出すために設計されており、出題頻度の高いテーマだけを集中的に解説・演習できる構成になっている。「集中講義」の名前通り、余計な情報を省いてコンパクトにまとまっているため、直前期の総仕上げや苦手分野のピンポイント補強にも対応できる。きめる!と並べて使うことで、共通テスト化学基礎の対策が完結する。化学基礎だけで受験できる試験を控えた受験生には特にコスパが高い一冊だ。

良い点

  • 224ページのコンパクトな構成で、直前期でも取り組みやすい
  • 共通テスト特化の内容で、必要な範囲に絞った効率的な学習ができる
  • 2024年改訂版で新課程と最新出題傾向に対応しているので安心して使える

気になる点

  • 集中講義型のため、化学が苦手な人がゼロから始めるには解説が少し薄い場合がある
  • 共通テスト特化のため、二次試験や私大対策には別の参考書が必要
9

イラスト解説で有機化学の全体像を直感的に理解できる入門書

宇宙一わかりやすい高校化学 有機化学

書影

船登惟希|Gakken

4.5
(4件)¥1,870
初心者有機化学が苦手・初めて学ぶ入門期の受験生

左ページ解説・右ページ図解の見開き構成で、有機化学の反応と構造をイメージで理解できる入門から中級向けの参考書。

有機化学を初めて学ぶ人に最もとっつきやすい参考書として評価が高い。宇宙一わかりやすい高校化学 有機化学編は、複雑に見える有機化合物の構造や反応を、イラストとキャラクター解説で直感的に理解できる形式で説明している。構造式の書き方から官能基の反応、入試頻出の有機合成経路まで、有機化学の全体像を視覚的に把握できるのが最大の強みだ。理論化学編と合わせて宇宙一シリーズで揃えることで、インプット段階を一貫したスタイルで進められる。問題集に移行する前の理解確認としても使いやすい構成になっている。

良い点

  • 図解が豊富で有機反応の仕組みをビジュアルで理解できる
  • たとえ話が多く、抽象的な概念も具体的なイメージに落とし込める
  • 別冊問題集で各章ごとに理解度を確認しながら進められる

気になる点

  • 568ページと非常に分量が多く、読み切るのに時間がかかる
  • 構造決定の問題対策は別途問題集が必要になる
10

カラフルな図解で無機化学の全体像を視覚的に整理できる入門書

宇宙一わかりやすい高校化学 無機化学

書影

船登惟希|Gakken

4.5
(4件)¥1,870
初心者無機化学が苦手で入門から学び直したい受験生

イラストとたとえ話を駆使した見開き構成で、複雑な無機化学を誰でも理解できるレベルまで噛み砕いた参考書。

無機化学の入門書として宇宙一シリーズの無機化学編は、視覚的なわかりやすさという点で他書の追随を許さない。元素ごとの性質・反応・製法をカラフルな図解で整理しており、無機化学の「覚えることが多すぎる」という苦手意識を和らげてくれる。福間の無機化学よりもさらに易しい入門書として機能するため、まず無機化学の全体像を掴みたい段階で最初に手に取る一冊として最適だ。宇宙一シリーズ3冊(理論・有機・無機)を揃えることで、入門レベルの化学全範囲を統一感のある解説で学び終えることができる。

良い点

  • イラストが豊富でビジュアル的に覚えやすく、挫折しにくい
  • 新課程対応済みで受験に直結した内容になっている
  • 別冊問題集との連携で理解から演習への流れがスムーズ

気になる点

  • 基礎入門向けのため、難関大の応用問題演習には別途問題集が必要
  • 既に基礎が固まっている人には内容が平易すぎる場合がある
11

計算プロセスを論理的に解説する坂田先生の定番講義書

坂田薫のスタンダード化学 理論化学編

書影

坂田薫|技術評論社

4.5
(4件)¥1,760
中級者計算の思考プロセスを丁寧に学びたい受験生

人気予備校講師・坂田薫の授業をそのまま書籍化した、理論化学の考え方を丁寧に積み上げる講義系参考書の改訂新版。

坂田薫先生の授業を再現した講義スタイルが人気を集めているのが坂田薫のスタンダード化学 理論化学編だ。鎌田シリーズと双璧をなす講義系参考書で、特に計算問題の解法説明が詳細なことで定評がある。「なぜこの計算をするのか」という思考プロセスまで丁寧に言語化されているため、解法を丸暗記せず理解ベースで習得できる点が強みだ。共通テストからMARCH・地方国公立レベルに対応しており、鎌田シリーズと好みで選んでいい。坂田先生の口語的な文体が好きな人は本書が、すっきりした整理形式が好きな人は鎌田シリーズが向いている。

良い点

  • 授業を受けているような語り口で読み進めやすく、独学に向いている
  • 新課程のエンタルピー対応が完全で、最新入試に直結した内容
  • 理論化学の全範囲を一冊で体系的に学べるボリューム感

気になる点

  • 問題演習が少ないため、別途問題集との併用が必須
  • 旧課程版と新課程版の区別が外見でわかりにくく、購入時に注意が必要
12

講義と演習が融合した有機化学の実践的インプット書

坂田薫のスタンダード化学 有機化学編

書影

坂田薫|技術評論社

4.5
(4件)¥403
中級者有機化学の解法を演習を通じて定着させたい受験生

有機化学のエッセンスを絞り込み、マスコットキャラとの会話形式で疑問を解消しながら学べる坂田薫シリーズの有機化学編。

有機化学の問題を解く力を講義形式で身につけたいなら、坂田薫のスタンダード化学 有機化学編が強力な選択肢になる。鎌田の有機化学と比較されることが多いが、本書は問題演習を通じて解法を体得する色合いが強く、より「使える知識」を養うことに重点が置かれている。脂肪族・芳香族・高分子化合物の各テーマを体系的に解説しながら、入試で実際に問われる形式の問題演習が随所に盛り込まれているため、インプットとアウトプットの境界が曖昧になる形で実力がつく。有機化学の得点源化を目指す受験生にとって頼りになる一冊だ。

良い点

  • 会話形式の「お助け犬」パートが疑問を自然に解消してくれる
  • 有機化学の全範囲を一冊でカバーしており、体系的に学べる
  • 独習向けに手を動かす構成になっており、知識が定着しやすい

気になる点

  • 2017年発行で旧課程対応のため、新課程の変更点は自分で補完が必要
  • 問題演習量が少なく、別途問題集との組み合わせが前提
13

書いて覚えるノート形式で化学基礎の定着を確認できる一冊

リードLightノート化学

書影

数研出版編集部|数研出版

4.5
(4件)¥979
初心者書き込み形式で基礎知識をアウトプット練習したい人

書き込み式で知識の整理と基礎演習を同時に進められる、授業と並行して使いやすい化学の学習ノート。

ノート形式の問題集という独特のスタイルが、書き込みながら覚えたい受験生に刺さる一冊だ。リードLightノート化学は、空欄補充を中心とした基礎確認ドリルとして機能しており、講義系参考書を読んだ後のアウトプット練習として最適なポジションを占めている。化学全分野(理論・無機・有機)を一冊でカバーしており、基礎的な知識の定着度を確認しながら進められる。難易度は低めに設定されているため、問題集に移行する前段階として使うか、弱点分野の基礎固め直しとして活用するかが典型的な使い方だ。書いて覚えるスタイルが好きな人に特に向いている。

良い点

  • 書き込み式で授業のノート代わりにそのまま使える
  • 価格が安く他の教材と組み合わせやすい
  • 新課程対応の最新版(2025年改訂)が入手可能

気になる点

  • 難関大の入試問題レベルには対応していない
  • 書き込んでしまうと繰り返し使用がしにくくなる
14

基礎問題の解法と考え方を丁寧に解説する最初の演習書

化学基礎問題精講

書影

橋爪健作・鎌田真彰|旺文社

4.5
(4件)¥1,540
中級者講義系参考書を終えて最初の問題演習に入る受験生

入試頻出の111題を厳選し、「精講→解説」の2段階解説で解法の思考プロセスを徹底的に習得できる演習書の五訂版。

問題演習の最初の一冊として化学受験生の間で長く支持されているのが化学基礎問題精講だ。基礎的な入試問題を厳選して収録し、各問題に「精講」と呼ばれる詳細な解説が付いている。問題を解くだけでなく、その解法の背景にある考え方まで学べる構成になっているため、問題集でありながら理解を深める機能も果たしてくれる。講義系参考書でインプットを終えた後、最初の問題演習書として取り組む流れが最も効果的だ。共通テストから地方国公立レベルをカバーする難易度で、標準問題精講へのステップアップ前のつなぎとしても機能する。

良い点

  • 思考の流れを「精講」でまとめてから解説する構成で理解が深い
  • 新課程対応で共通テスト・2次試験の両方に使える
  • 問題数が絞られており、短期間で一周できる

気になる点

  • 「基礎」とタイトルにあるが難易度は標準〜やや難で、初学者には向かない
  • 解法のパターンを理解するには事前に参考書で概念を学んでいることが前提
15

A・B問題の二段階構成で幅広い志望校に対応する演習の定番書

実戦化学重要問題集

書影

数研出版編集部|数研出版

4.5
(4件)¥1,067
中級者MARCH〜難関国公立を目指す本格的な演習フェーズの受験生

入試頻出の良問を厳選収録し、限られた時間で実戦力を最大化する化学の定番問題集。

実戦化学重要問題集は、MARCH・地方国公立から難関国公立・私立まで幅広い受験生に対応できる問題演習の定番書だ。A問題(標準)とB問題(発展)の二段階構成で、自分のレベルに合わせた使い方ができる。問題数が多く、化学の全分野・全パターンをカバーしているため、この一冊を完璧にこなせば本番の大半の問題に対応できるという安心感がある。化学標準問題精講と並ぶ中〜上級演習書だが、本書の方がやや問題数が多く解説も充実しているため、ガッツリ演習したい受験生に向いている。二次試験に化学がある受験生は必携に近い一冊だ。

良い点

  • A・B問題の難易度区分で自分のレベルに合わせた使い方ができる
  • 毎年改訂されるため最新入試に対応している
  • コンパクトで持ち運びやすく、繰り返し解きやすい

気になる点

  • 解説がやや簡潔なため、独学だと詰まる箇所が出ることがある
  • 問題数が絞られているため演習量に物足りなさを感じる場合もある
16

厳選された良問と詳細な精講解説で本質的な思考力を養う演習書

化学標準問題精講

書影

鎌田真彰|旺文社

4.5
(4件)¥1,650
上級者MARCH〜東大・京大レベルで質重視の演習をしたい受験生

難関国公立2次・旧帝大の合否を分ける化学難問を厳選し、「精講→解説」の2段階構成で応用力を徹底的に鍛える演習書の七訂版。

標準〜難関レベルの問題を厳選し、質の高い解説で力をつけるのが化学標準問題精講だ。基礎問題精講の上位版として位置づけられており、MARCH・地方国公立から東大・京大レベルまで対応する難易度設定になっている。問題数は多くないが、各問題の「精講」部分で本質的な理解を深める解説が充実しており、同じ問題を繰り返すことで思考力が磨かれる構成だ。量より質を重視する受験生、あるいは重要問題集と並行して使う補完書として活用する受験生にも合っている。入試で差がつく良問が揃っているので、解いた問題を完全に自分のものにすることを意識して取り組んでほしい。

良い点

  • 難関大特有の思考力を要する問題に特化した問題選定
  • 七訂版で最新の入試動向を反映した現役感のある内容
  • 別冊問題集で繰り返し解く習慣がつけやすい

気になる点

  • 基礎問題精講を終えた上級者向けで、基礎が固まっていないと太刀打ちできない
  • 問題数が絞られているため、ボリュームを求める人には物足りない場合も
17

化学反応式に特化した語呂と理屈で覚える受験生必携のハンドブック

宇宙一覚えやすい化学反応式ハンドブック 改訂版

書影

船登惟希|Gakken

4.5
(4件)¥1,430
初心者化学反応式の書き方・暗記を集中的に強化したい受験生

「宇宙一わかりやすい化学」シリーズのハンドブック改訂版。化学反応式をイラストと語呂合わせで体系的に整理し、確実な記憶定着を狙う。

化学反応式の書き方・覚え方に特化したハンドブックという、他に類を見ないニッチな一冊だ。宇宙一覚えやすい化学反応式ハンドブックは、入試で問われる化学反応式を語呂合わせや理屈付けで整理し、効率的に習得するための補助ツールとして機能する。化学反応式を書かせる問題は入試の全分野で問われるため、これを苦手にしたまま本番を迎えることはできない。本書単体で学習を完結させるというよりも、講義系参考書や問題集と並行して辞書的・確認的に使うのが最も効果的な活用法だ。直前期の弱点補強としても使いやすいコンパクトな一冊。

良い点

  • 化学反応式に特化して体系的に整理されており、抜け漏れがなくなる
  • コンパクトで持ち歩きやすく、直前期の確認にも使いやすい
  • イラストと語呂合わせで丸暗記に頼らない記憶定着を促す

気になる点

  • シリーズ本体(宇宙一わかりやすい化学)の知識が前提のため、単独では少しわかりにくい箇所がある
  • ハンドブック形式のため、問題演習は別途必要
18

化学基礎〜化学を一冊で概観できるコンパクトな講義書

世界一わかりやすい化学基礎・化学の特別講座

書影

西村淳矢|KADOKAWA/中経出版

4.5
(4件)¥1,760
中級者中堅大学を目指す受験生や短期間で化学全体を確認したい人

「世界一わかりやすい」シリーズの化学版。西村淳矢氏が化学基礎・化学の本質を丁寧な解説で講義形式にまとめ、深い理解を促す参考書。

世界一わかりやすい化学基礎・化学の特別講座は、関関同立や産近甲龍レベルの受験を想定した中堅大学対策として使いやすい一冊だ。化学基礎から化学まで一冊で扱っており、講義スタイルの解説で全体をざっと見渡すのに向いている。他の講義系参考書と比べると解説のボリュームは少なめだが、コンパクトにまとまっているため短期間で全体を見渡したいときや、弱点分野の確認用として使うのに適している。宇宙一や鎌田シリーズで既に学習した人が復習・確認用として手元に置くか、時間がない受験生が一冊で全体像をつかむ目的で使うかが典型的な活用パターンだ。

良い点

  • 講義形式の解説で、予備校授業を受けているような感覚で理解が進む
  • 原理から丁寧に解説しているので、暗記に頼らない本質的な理解ができる
  • 化学基礎・化学の両方をカバーしており、範囲を横断して学べる

気になる点

  • 2014年刊行のため、旧課程対応の箇所があり新課程との差異に注意が必要
  • 電子書籍版がないため、持ち運びには不便を感じることがある
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基礎〜標準の丁寧な解説演習で思考力を積み上げる問題集

化学の新標準演習

書影

卜部吉庸|三省堂

4.5
(4件)¥1,540
中級者基礎問題精講を終えて標準レベルの演習に進む受験生

化学の標準〜応用レベルを丁寧にカバーする、新演習への橋渡しとなる演習書。

化学の新標準演習は、基礎〜標準レベルの演習を化学の新研究シリーズのスタイルで積みたい受験生のための問題集だ。難易度は重要問題集よりやや易しめに設定されており、基礎問題精講を終えた後のステップアップ先として、あるいは重要問題集の前段階として機能する。解説が丁寧で「なぜこの解法をとるのか」が理解できる構成になっており、ただ解答を真似るのではなく、思考の流れを追いながら演習できる。化学の新研究との親和性が高く、参照しながら使うと理解が深まる。中堅大学受験生の仕上げ演習から難関大受験生の基礎固めまで幅広く対応できる。

良い点

  • 問題数が豊富でアウトプット練習をたっぷり積める
  • 難しすぎず、解きながら達成感を感じられる難易度
  • 同著者の新演習・新研究とシリーズとして連携しやすい

気になる点

  • 最難関大(東大・医学部)の対策には物足りない場合がある
  • 出版年が古いため新課程の一部対応が不十分な可能性がある
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大学化学レベルの深い解説で化学の本質を追求する超網羅型参考書

化学の新研究

書影

卜部吉庸|三省堂

4.5
(4件)¥4,025
上級者東大・京大・医学部を目指す化学を深く理解したい受験生

教科書の一字一句を徹底解説し、理系大学受験化学の最高峰として30年以上売れ続けるベストセラー辞書的参考書。

化学の教科書や参考書の中で最も詳しいとされる超網羅型の一冊が化学の新研究だ。高校化学の全内容を大学化学の視点まで踏み込んで解説しており、「なぜそうなるのか」という疑問を根本から解消してくれる。東大・京大・医学部受験生が愛用する参考書として有名で、難関大入試で問われる深い理解を養うための最終的なインプット書として機能する。ただし、ページ数が非常に多く、最初から通読する使い方には向かない。講義系参考書で学習を進めながら、理解が曖昧な部分を本書で調べる「辞書的な使い方」が最も効率的だ。化学を本気でやる受験生の手元に一冊置いてほしい。

良い点

  • 「なぜそうなるか」を徹底的に解説しており、深い理解と応用力が身につく
  • 辞書的に使えるボリュームで、疑問を調べればほぼ答えが見つかる
  • 難関大の過去問で問われる本質的な問題に対応できる知識の深さ

気になる点

  • 775ページと分厚く、全ページ精読するには相当な時間と根気が必要
  • 最初から通読するには難易度が高く、基礎知識がある程度ある状態が前提

まとめ

化学の学習は「理解→演習→定着」のサイクルを回すことが全てだ。どんなに評判が良い参考書でも、自分の今のレベルと目的に合っていなければ意味がない。まず現状の理解度を正直に見極め、入門期なら講義系で概念を固め、基礎が整ったら問題集で演習を積み上げていく流れを守ること。途中で難しい参考書に飛びつきたくなる気持ちはわかるが、基礎の抜けは必ず後から響く。このランキングを参考に、今の自分に合った一冊を選んで、まずはその一冊を最後まで使い切ることを目標にしてほしい。継続できる難易度の本を選ぶことが、化学の成績を上げる最短ルートだ。