この本を一言で言うと
入試頻出の111題を厳選し、「精講→解説」の2段階解説で解法の思考プロセスを徹底的に習得できる演習書の五訂版。
この本の概要
旺文社「問題精講」シリーズの化学基礎問題版、五訂版。2022年度からの新学習指導要領に完全対応し、エンタルピーの内容も盛り込まれている。111題という厳選された問題数ながら、入試頻出の標準的な問題を網羅。各問題は「精講(重要ポイントの整理)→解説(解法の手順と思考の流れ)」という2段階構成で、解法を暗記するのではなく思考の流れごと習得できる設計になっている。タイトルに「基礎」とあるが、決してやさしい問題集ではなく、さまざまな応用問題に対応できる実戦力を養うための重要問題が揃っている。
「基礎」という名前に騙されないで——これは本物の実力養成書だ
「基礎問題精講」という名前を聞いて、最初は「簡単すぎるんじゃないか」と思っていた。実際に開くと、そんな甘い話ではなかった。
各問題に「精講」というコーナーがついていて、問題を解く前に「この問題では何を使うか・どう考えるか」が整理されている。普通の問題集って解答を見て「ああそういうことか」で終わりがちだけど、この本は解く前の思考の枠組みを教えてくれる。
111題という数は少なく見えるけど、全部の問題に意味がある。雑多に問題が並んでいる問題集と違って、「この問題ができれば入試で戦える」という自信が各問題に込められている感じがした。
五訂版になってエンタルピー対応も入っていて、共通テスト・2次試験どちらにも使える。鎌田の理論化学などで概念を学んだ後にこの問題集を回すのが、個人的に一番効率のよかった化学の勉強法だった。
— 国公立を目指す受験生
この本で学べること
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本の目次
- 1第1章 理論化学(物質の構成・物質量・化学結合・化学反応式・酸塩基・酸化還元・電気分解・熱化学・気体・溶液・反応速度・化学平衡)
- 2第2章 無機化学(非金属元素・金属元素・工業的製法)
- 3第3章 有機化学(脂肪族・芳香族・高分子)
良い点・気になる点
良い点
- ○思考の流れを「精講」でまとめてから解説する構成で理解が深い
- ○新課程対応で共通テスト・2次試験の両方に使える
- ○問題数が絞られており、短期間で一周できる
気になる点
- △「基礎」とタイトルにあるが難易度は標準〜やや難で、初学者には向かない
- △解法のパターンを理解するには事前に参考書で概念を学んでいることが前提
みんなの評判・口コミ
★★★★★5.0
鎌田の理論化学で基礎を固めてからこの問題集に進んだ。精講のパートが特に良くて、解く前に「何を使うか」を確認してから解答を追えるのが他の問題集と違う。111題を2周したら化学の苦手意識がなくなった。
★★★★★4.0
基礎固めに使った。問題の質が高く、「これが解ければ入試の標準問題は怖くない」という自信がついた。ただ、完全な初学者には難しい問題もあるので参考書を読んでから取り組むべき。
★★★★★4.5
旺文社の精講シリーズは長年の定番で、本書もその質を維持している。五訂版でエンタルピーに対応したのは評価できる。2段階解説は生徒が自習するときに役立つ構成で、授業の問題演習にも活用しやすい。
★★★★★3.5
受験当時に使っていた。精講→解説の流れは良かったが、解説がコンパクトすぎて詰まる問題もあった。参考書と並行して使わないと理解が不完全になる場面がある。ポテンシャルは高いが使い方を選ぶ。
著者について
こんな人におすすめ
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よくある質問
Q. 参考書なしでいきなり取り組んでも大丈夫ですか?▼
A. 化学の基本的な概念(物質量・化学結合・酸塩基の仕組みなど)を理解している状態で取り組むことが前提です。全くの初学者には難しい問題が含まれるため、まず講義系参考書で土台を作ることを推奨します。
Q. 「基礎問題精講」と「標準問題精講」はどちらを使えばよいですか?▼
A. 国公立中堅〜標準レベルの入試なら基礎問題精講で十分です。難関国公立・医学部などを目指す場合は基礎問題精講で基礎を固めた上で、標準問題精講に進むことをお勧めします。
Q. 五訂版で変わった点は何ですか?▼
A. 2022年度からの新学習指導要領に対応し、熱化学のエンタルピー(ΔH)表記への変更と、共通テストの思考力問題への対応が加わっています。