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【要約・書評】『坂田薫のスタンダード化学 理論化学編』の評判・おすすめポイント

坂田薫|技術評論社|2024-05-06|400ページ

4.5
(4件)

この本を一言で言うと

人気予備校講師・坂田薫の授業をそのまま書籍化した、理論化学の考え方を丁寧に積み上げる講義系参考書の改訂新版。

この本の概要

予備校で高い人気を誇る坂田薫講師による理論化学の講義系参考書。2022年度からの新課程に対応した改訂新版で、第8章の熱化学をエンタルピー基準に全面差し替えし、用語の扱いも全体的に見直されている。物質の構成・物質量・結合と結晶・結晶格子・酸塩基・酸化還元・電池と電気分解・熱化学・気体・反応速度と化学平衡・溶液の11章構成で、理論化学の全範囲をカバー。単なる公式の暗記ではなく「化学の考え方」を理解させることを重視した解説が特徴で、スタンダード化学シリーズ3冊(理論・無機・有機)を揃えることで大学受験化学の全体像が掴める。

「化学ってこういうことだったのか」——坂田先生に救われた話

現役のとき化学で大失敗して、浪人が決まった。学校の先生の説明が自分に合わなかっただけだと思いたかったけど、正直ちゃんと理解できていなかった。「公式を覚えて計算する」だけで乗り切ろうとしていたのが原因だった。 春から使い始めたのがこの本。読んでみると、坂田先生の解説って普通の参考書と全然違って、「なんでそうなるか」から入ってくれる。物質量の話も、結晶格子も、なんとなく雰囲気でやっていたものが「そういう理由があったのか」と繋がった感覚があった。 新課程対応の改訂版だからエンタルピーの章もちゃんと書き直されていて、共通テストで出てくる問題にそのまま対応できた。 ただ、問題は少ない。解説メインの本なので、演習は別で基礎問精講を回した。この2冊セットで使って、夏以降に化学の偏差値が10以上上がった。「考え方」から整理したい人には間違いない一冊だと思う。

化学が苦手な浪人生

この本で学べること

本の目次

  1. 1第1章 物質の構成
  2. 2第2章 物質量
  3. 3第3章 結合と結晶
  4. 4第4章 結晶格子
  5. 5第5章 酸と塩基
  6. 6第6章 酸化還元
  7. 7第7章 電池と電気分解
  8. 8第8章 熱化学
  9. 9第9章 気体
  10. 10第10章 反応速度と化学平衡
  11. 11第11章 溶液

良い点・気になる点

良い点

  • 授業を受けているような語り口で読み進めやすく、独学に向いている
  • 新課程のエンタルピー対応が完全で、最新入試に直結した内容
  • 理論化学の全範囲を一冊で体系的に学べるボリューム感

気になる点

  • 問題演習が少ないため、別途問題集との併用が必須
  • 旧課程版と新課程版の区別が外見でわかりにくく、購入時に注意が必要

みんなの評判・口コミ

4.5

化学をほぼゼロから始めて使った。坂田先生の語り口が読みやすくて、独学でも授業を受けている感覚で進められた。エンタルピーの章も改訂版で整理されていて、新課程の共通テストにそのまま対応できた。

4.0

学校の授業だけでは理論化学の「なぜ」が理解できなかったが、この本で繋がった。特に化学平衡と酸塩基の章が秀逸。問題は少ないので基礎問精講と組み合わせた。

5.0

生徒に勧める理論化学の入門書として定番にしている。概念の説明が正確でありながら平易。エンタルピー対応の改訂版も迅速に出てくれた点は高評価。授業と並行させると効果が高い。

3.5

理論化学の復習に使った。解説の丁寧さは良いが、難関大レベルの問題を解くにはこれ一冊では足りない。概念整理には使えるが、演習不足を補う本との組み合わせが前提だと思う。

著者について

こんな人におすすめ

よくある質問

Q. 旧版との違いは何ですか?
A. 最大の変更点は第8章の熱化学で、旧課程の熱化学方程式から新課程のエンタルピー(ΔH)表記に全面差し替えされています。また全体の用語の扱いも新学習指導要領に合わせて見直されています。
Q. 問題集は別途必要ですか?
A. はい。本書は講義系参考書なので演習問題は少なめです。「化学基礎問題精講」や「鎌田の化学問題集」などの演習書を並行して使うことで理解が定着します。
Q. 無機・有機編と合わせて使うべきですか?
A. シリーズとして統一された解説スタイルなので、合わせて使うと化学全体の一貫した理解が得やすいです。ただし各冊単独でも使えるため、苦手な分野から始めるのも有効です。