この本を一言で言うと
教科書の一字一句を徹底解説し、理系大学受験化学の最高峰として30年以上売れ続けるベストセラー辞書的参考書。
この本の概要
三省堂から出版される「化学の新研究」は、理系大学受験化学の参考書として長年にわたりベストセラーの地位を保ち続けている。775ページという圧倒的なボリュームで、教科書の内容を一字一句にわたって徹底的に詳説する方針を貫いている。まとめ・覚え方・整理などの欄を極力省き、その分をすべて解説にあてたという著者のこだわりが随所に表れている。教科書の標準的な単元配列を採用し、理論化学・無機化学・有機化学を体系的に網羅。「なぜそうなるのか」という本質的な理解を追求する姿勢が高い評価を受けており、難関大受験生が辞書的に使うほか、化学を極めたい学習者のバイブルとして機能している。
化学の「なぜ」を全部知りたい受験生にとって、これが終着点だ
最初に手に取ったとき、775ページのずっしりとした重さに少し怯んだ。でも買って後悔したことは一度もない。
他の参考書って「こういう反応が起きる」とは書いてくれるけど、「なぜそういう反応が起きるのか」は省略されることが多い。この本は違う。まとめや暗記コーナーを極力省いて、その分全部を解説に充てるという著者のポリシーが全ページに貫かれている。
使い方は完全に「辞書」だ。問題集を解いていて詰まった反応や概念を、この本で調べる。調べれば必ずといっていいほど答えがある。「ああ、そういう理由だったのか」の積み重ねが、気づくと化学の本質的な理解になっている。
東大・京大の問題って、本質的な理解を問う問題が多い。表面的な暗記だけでは対応できない問いかけに、この本で積み上げた理解で答えられる瞬間がある。それが受験化学の本当の面白さだと思う。
全部読もうとすると挫折するから、問題集と組み合わせて辞書的に使うのが正解。買うタイミングは基礎が固まってから。
— 難関大志望の受験生
この本で学べること
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本の目次
- 1第1部 理論化学(物質の構造・物質の状態・物質の変化)
- 2第2部 無機化学(非金属元素・金属元素・工業化学)
- 3第3部 有機化学(有機化学の基礎・脂肪族化合物・芳香族化合物・天然高分子・合成高分子)
良い点・気になる点
良い点
- ○「なぜそうなるか」を徹底的に解説しており、深い理解と応用力が身につく
- ○辞書的に使えるボリュームで、疑問を調べればほぼ答えが見つかる
- ○難関大の過去問で問われる本質的な問題に対応できる知識の深さ
気になる点
- △775ページと分厚く、全ページ精読するには相当な時間と根気が必要
- △最初から通読するには難易度が高く、基礎知識がある程度ある状態が前提
みんなの評判・口コミ
★★★★★5.0
東大対策の辞書として使った。過去問で「なんでこの反応が起きるのか」がわからないとき、この本を引けばほぼ必ず答えがあった。読み込む本ではなく引く本として使うのが正解。他の参考書では省略される深い説明が本質を教えてくれる。
★★★★★4.5
社会人になってから化学を本格的に学び直すために購入した。ゼロからスイスイとはいかないが、理論的な背景まで丁寧に書かれていて「なるほど」の連続だった。時間はかかるが、本物の理解を得たい人にとって唯一無二の一冊。
★★★★★4.0
標準問題精講と並行して辞書として活用した。問題を解いていて「この反応の理由がわからない」ときにこの本を調べると、だいたい納得のいく説明が載っている。全部読もうとするとパンクするので、辞書使いが正しい使い方だと思う。
★★★★★3.5
評判を聞いて購入したが、最初は難しすぎてどこから手をつければいいかわからなかった。基礎問精講・標準問題精講を一通りやってから「なんでこうなるの?」が出てきた問題を調べる使い方に落ち着いた。買うタイミングを選ぶ本。
著者について
こんな人におすすめ
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よくある質問
Q. 最初からこの本を通読することはできますか?▼
A. 理論上は可能ですが、775ページを通読するには相当な時間と前提知識が必要です。一般的には、講義系参考書で基礎を学んだ後、問題集と並行しながら「辞書」として疑問を調べる使い方が最も効果的です。
Q. 2013年発行ですが、新課程(2022年以降)にも対応できますか?▼
A. 化学の本質的な内容(反応機構・原理・構造)は課程改訂に関わらず普遍的です。ただしエンタルピー表記など新課程固有の変更点については、新課程対応の参考書や教科書で補完することを推奨します。
Q. どんな人が買うべきで、どんな人は不要ですか?▼
A. 難関大(旧帝大・医学部)志望で化学の本質的な理解を深めたい人には必須級です。標準レベルの大学を目指す場合や、時間に余裕がない受験生には、基礎問題精講や標準問題精講の方が費用対効果が高いでしょう。