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【要約・書評】『福間の無機化学の講義』の評判・おすすめポイント

福間智人|旺文社|2024-04-17|224ページ

4.5
(4件)

この本を一言で言うと

膨大に見える無機化学の知識を「理由」と「つながり」で整理し、効率よく定着させる受験生必携の参考書。

この本の概要

「福間の無機化学の講義」は、大学受験Doシリーズの無機化学編。無機化学は「覚えるだけ」と思われがちだが、本書はただの暗記ではなく反応の理由や元素の性質のつながりを丁寧に説明することで、少ない暗記量でより多くの知識を定着させる構成になっている。気体の製法・乾燥剤の選び方・金属イオンの沈殿反応・工業的製法など入試頻出事項を網羅しており、各反応に「なぜこうなるのか」の解説が添えられている。2024年の五訂版では新課程に対応した内容に改訂。Doシリーズの中でもっとも薄い(224ページ)ため取り組みやすく、理論・有機と並行して短期間で仕上げることができる。別冊の「最重要Point総整理」は無機化学の知識を一覧で確認できる形式で、繰り返し使えるコンパクトなまとめ冊子になっている。

無機は「丸暗記」じゃなかった——福間の無機化学を読んで気づいたこと

無機化学って嫌いなんですよね。覚えることが多すぎてどこから手をつけたらいいか分からなくて、夏まで放置してた。模試で無機の問題が出るたびに「もう無理」って気持ちになってた。 この本を読んで驚いたのは、反応に理由がちゃんとあること。「アルミは濃硝酸に溶けない」ってなんで?みたいな疑問に答えてくれてて、理由が分かると似た反応のときも考えられるようになる。 薄いのも正直助かった。鎌田の理論・有機に比べてページ数が少ないから、「今日これを終わらせる」っていう目標が立てやすい。試験直前に別冊だけ読み返すのを繰り返したら、無機が得点源になったのは個人的にちょっとびっくりでした。

高校3年生・無機化学を後回しにし続けていた受験生

この本で学べること

本の目次

  1. 1第1章 非金属元素
  2. 2第2章 典型金属元素
  3. 3第3章 遷移金属元素
  4. 4第4章 無機物質の工業的製法
  5. 5第5章 金属イオンの分離・確認
  6. 6別冊 入試で使える最重要Point総整理

良い点・気になる点

良い点

  • 反応の理由を説明するので、似たような反応の区別が体系的にできる
  • 薄くて読みやすいため、理論・有機との並行学習がしやすい
  • 別冊まとめで無機化学の全知識を素早く確認できる

気になる点

  • 解説が簡潔な箇所もあり、化学が苦手な人にはやや詳細が不足に感じる部分がある
  • 演習問題は少なく、問題集との併用が必要

みんなの評判・口コミ

5.0

無機化学が一番嫌いだったんですけど、この本を読んで「なんでこの反応なのか」が分かってきたら覚えやすくなった。鉄・銅・アルミのあたりは特に整理されてて、頭の中がすっきりした感じ。薄いから意外と早く終わるのもよかった。

4.0

覚えることが多くて挫折してた無機化学をこの本で整理し直しました。理論・有機と同じDoシリーズで揃えたので統一感があって使いやすかった。ただ一部の解説が少し駆け足に感じる箇所もあって、そこは他の参考書で補いました。

4.0

薄いから取り掛かりやすくて助かった。内容も端的にまとまってて、要点がどこにあるか分かりやすい。ただ無機化学が初めての人には少し説明が足りないと感じる部分もあるかも。ある程度基礎を知ってから使うのが向いてると思う。

4.5

無機は暗記量が多くて後回しにしがちなんですが、この本なら短時間で全体像を掴めます。鎌田の理論・有機と合わせてDoシリーズ3冊で化学全体をカバーするのが王道だと思いました。試験直前に別冊だけ見返すのが効果的でした。

著者について

こんな人におすすめ

よくある質問

Q. 無機化学だけで使えますか?Doシリーズの他の本も必要ですか?
A. 本書単体で無機化学の学習は完結できます。ただ、理論化学の基礎知識(酸塩基・酸化還元・電池など)が前提になる部分もあるため、鎌田の理論化学の講義を先に読んでおくと理解がより深まります。
Q. 新課程(2022年以降入学)に対応していますか?
A. はい。2024年改訂の五訂版で新学習指導要領に完全対応しています。
Q. 金属イオンの沈殿反応などの「暗記事項」も整理されていますか?
A. はい。別冊の最重要Point総整理に金属イオンの色・沈殿反応・炎色反応などが一覧でまとめられており、入試直前の確認に便利です。