
【要約・書評】『風の名前 1 (キングキラー・クロニクル第1部)』の評判・おすすめポイント
パトリック・ロスファス|早川書房|2017-03-22|288ページ
この本を一言で言うと
伝説の魔法使いクヴォーテが語る自分自身の3日間の物語——圧倒的な文学的美しさで語られる現代ファンタジーの傑作
この本の概要
これは「読む音楽」だと思った。こんなファンタジーがあったのか
— 30歳 編集者、文学的なファンタジーを探していた
この本で学べること
圧倒的な文章の美しさと詩的な語り
「読む音楽」と評される文体は現代ファンタジーの中でも別格。詩的でありながら鮮明なイメージを伝えるロスファスの文章は一度読むと忘れられない。
「名前の魔法」という独自システム
物事の真の名前を知ることが力の源という魔法システムは科学的かつ詩的。知識と言語が世界を動かすという設定が物語全体のテーマと深く結びついている。
英雄の語る自己の「不完全な伝説」
伝説の英雄が自分の物語を語る入れ子構造。英雄譚が英雄自身の視点から語られるという仕掛けが過去と現在を繋ぐ深みを生む。
音楽と魔法が融合した世界観
クヴォーテが音楽の天才であり魔法の天才でもある。音楽的感性と魔法的論理が融合した世界観は他のファンタジーにはない独自性だ。
本の目次
- 1序章 沈黙の種類
- 2第一日 風の名前を呼ぶ前に
- 3アルクムへの道
- 4魔法と音楽
- 5名前の知識
- 6伝説の輪郭
良い点・気になる点
良い点
- ○文章の美しさが現代ファンタジーの中でも別格
- ○「名前の魔法」という独自システムが知的に面白い
- ○英雄の自己語りという入れ子構造が深みを生む
- ○音楽描写が豊かで別の芸術を楽しむような体験
気になる点
- △シリーズ全3巻のうち第3巻がまだ未刊行
- △ページ数が多いシリーズなので完結まで長い
みんなの評判・口コミ
バックエンドエンジニア
ファンタジーとして読んだつもりが、文学体験でした。特に音楽の描写と「名前の魔法」の説明がとても知的で面白い。英雄が自分の過去を語るという構造も深く、読み終えて余韻が続きます。
フリーランスデザイナー
デザイナーとして「語りの設計」に感動しました。過去と現在を行き来する構成、詩的で正確な文体、視覚的に浮かぶ世界観。これが「読む芸術」というものかと思いました。
データアナリスト
「20年で最高のファンタジー」は過言ではないと思う。圧倒的な文章力と独自の世界観設定。でも第3巻が出ていないのがずっと辛い。早く続きが読みたい。
エンジニア
大学のファンタジー要素が面白かった。魔法を「共感術」として科学的に学ぶ場面や、入学試験の緊張感。ハリポタとは違う種類の「学校ファンタジー」として楽しめた。
著者について
こんな人におすすめ
文学的ファンタジーを求める人
美しい文体と詩的な世界描写で、ファンタジーを「文学」として読みたい人に最適
音楽好き
音楽と魔法が融合した世界観は音楽が好きな人に特別な響きを持つ
大人のファンタジー読者
哲学的な問いと英雄の自己語りという複雑な構造を楽しめる大人の読者に
■ 関連書籍との比較
| タイトル | 著者 | レベル | 評価 | 価格 |
|---|---|---|---|---|
| 影との戦い ゲド戦記 | アーシュラ・K.ル=グウィン | 中級者 | ★★★★★ 4.5 | ¥902 |
| モモ | ミヒャエル・エンデ | 初心者 | ★★★★★ 4.5 | ¥880 |
| はてしない物語 | ミヒャエル・エンデ | 中級者 | ★★★★★ 4.5 | ¥3,146 |
よくある質問
Q. シリーズは完結していますか?▼
Q. 第1巻だけで楽しめますか?▼
Q. 「難しい」ファンタジーですか?▼
Q. 魔法システムはどんな感じですか?▼
Q. ハリーポッターの魔法学校と似ていますか?▼
紹介されているランキング
タグ
対象読者
書籍情報
- 出版社
- 早川書房
- 発売日
- 2017-03-22
- ページ数
- 288p
- ISBN
- 978-4150205881
