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だれも知らない小さな国
初心者国際アンデルセン賞名誉賞(佐藤さとる)日本の児童文学100選自己啓発

【要約・書評】『だれも知らない小さな国』の評判・おすすめポイント

佐藤さとる|講談社|1990-07-01|234ページ

4.5
(4件)

この本を一言で言うと

小さな野山に暮らす親指サイズの小人・コロボックルと出会った少年の物語——自然と共存する小さな命への敬意を教えてくれる日本児童文学の名作。

この本の概要

昔から「コロボックル」という小人が日本に存在すると信じていた少年は、ある日丘の上でその小さな生き物と出会う。親指ほどの大きさのコロボックルたちは、人間には内緒でひっそりと暮らしている。少年は彼らの秘密を守ることを誓い、共存の道を探っていく。 1959年に刊行された日本の児童ファンタジー文学の先駆け。佐藤さとるが生み出したコロボックルシリーズは、のちの日本の子ども向けファンタジー小説に大きな影響を与えた。全5巻のシリーズの第1作で、少年時代の純粋な冒険心と不思議さへの好奇心が丁寧に描かれている。 本書の特徴は、ファンタジーでありながら現実の日本の自然を舞台にしていること。丘や野山の描写がリアルで、読みながら実際にそんな場所でコロボックルを探したくなるような想像力をかき立てる。自然を大切にする心が物語を通じて自然に育まれる。 主人公の少年の目線から語られる丁寧な文体は、小学校中学年から高学年に特に適している。かつて親が読んだ本を子どもに渡す、世代をつなぐ一冊としても人気が高い。

父から息子へ。40年前に読んだ本がまた家に帰ってきた

小学4年生のとき、父に「これ面白いから読んでみろ」と渡されたのがこの本でした。あれから40年近く経って、今度は自分が息子に同じ台詞を言っている。そんな本が存在することが、なんだか嬉しくてたまらない。 コロボックルというのは、日本の伝説に登場する小人です。この本の主人公の少年は、子どもの頃から本当にいると信じていて、大人になってもその気持ちを忘れずにいた。そしてある日、本当に出会ってしまう。その場面の緊張感と高揚感は、子どもの頃に読んだときと今読んでも変わらず胸がドキドキします。 息子(小学5年生)と一緒に読んで気づいたのは、この本が「信じる力」と「秘密を守る責任」を静かに教えてくれるということ。コロボックルたちの存在を人間に知られてはいけない。その約束を守るために主人公が悩む場面で、息子は「どうすればいいんだろう」と真剣に考えていました。 文章は今の児童書に比べると少しゆっくりしたテンポですが、それがかえってじっくり物語の世界に入り込める良さにつながっています。スマホやゲームで刺激に慣れた子には最初少し静かに感じるかもしれないけど、慣れると夢中になる。息子は途中から「続きを読ませて」と自分でページをめくっていました。 日本の野山が舞台なので、山や草地に連れて行ったときに「ここにコロボックルいるかな」という話になります。本が自然への興味につながった、思いがけない嬉しい副産物です。

44歳 父親 / 自分が子どもの頃読んで、今は息子と一緒に読み返している

この本で学べること

日本の児童ファンタジー文学の古典

1959年刊行の歴史ある名作。親世代が読んだ本を子どもに渡す、世代をつなぐ一冊として長く愛されている。

日本の自然が舞台で親しみやすい

丘や野山のリアルな描写が自然への興味をかき立てる。読後に外遊びをしたくなる作品。

秘密を守る責任というテーマ

コロボックルとの約束を守るために悩む主人公を通じ、信頼と責任について自然に考えさせる。

本の目次

  1. 1小さな国の住人
  2. 2出会い
  3. 3秘密の約束
  4. 4試練の日
  5. 5小さな国の未来

良い点・気になる点

良い点

  • 日本の伝説をベースにした親しみやすい世界観
  • 自然への敬意が自然に育まれる
  • 親世代も読んだ名作なので共読しやすい
  • シリーズ全5巻で読み応えがある

気になる点

  • 文体が古めで現代の子には少し読みにくく感じる場合も
  • 展開がゆっくりで刺激を求める子には物足りないかも

みんなの評判・口コミ

のり

ソリューション営業

5.0

親父から渡された本を息子に渡せた。それだけで満点です。コロボックルへの憧れは世代を超えて伝わるものがあります。

R
R

エンジニア

4.5

子どもの頃大好きだった本。大人になって再読したら、主人公の「信じる力」がより深く響きました。小学校高学年の子におすすめです。

m
miku

Webマーケター

4.5

息子が外遊びより本を好む子なのですが、この本を読んでから「コロボックル探しに行こう」と言い出しました。本が自然への興味につながった嬉しい体験です。

けんじ

Web担当者

4.0

甥へのプレゼントに選びました。古い本ですが全然古くない。小人の存在を信じる純粋さが、今の子どもたちにこそ必要だと思います。

著者について

こんな人におすすめ

自然が好きな小学生

日本の野山を舞台にした物語で、読後に外遊びや自然観察への興味が高まります。

親世代と一緒に読みたい家族

親世代が子どもの頃読んだ本なので、共読して感想を語り合う絶好の機会になります。

本格的な長編に挑戦したい中学年

234ページの読み応えのある長編で、長い本への自信をつけるのに最適です。

関連書籍との比較

タイトル著者レベル評価価格
霧のむこうのふしぎな町柏葉幸子初心者★★★★★ 4.5¥748
不思議の国のアリスルイス・キャロル初心者★★★★★ 4.5¥605
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よくある質問

Q. 『だれも知らない小さな国』は何歳向けですか?
A. 小学校中学年(3〜4年生)から読めます。文体がやや古いため、低学年には読み聞かせがおすすめです。
Q. コロボックルシリーズは全部で何冊ありますか?
A. 全5巻あります。本書がその第1作です。シリーズを通じて主人公とコロボックルたちの長い物語が展開されます。
Q. コロボックルとは何ですか?
A. 日本の伝説に登場する小人で、アイヌの伝承では植物の葉の下に住む小さな人々とされています。佐藤さとるが現代の児童小説として再解釈しました。
Q. 古い本ですが今でも楽しめますか?
A. はい、1959年刊行ですが内容は色あせていません。シリーズは今も重版され続けており、親世代から子世代へ受け継がれている定番の名作です。
Q. 読書感想文に向いていますか?
A. はい。「信じること」「秘密を守る責任」などのテーマが書きやすく、小学校中〜高学年の感想文に適しています。

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