この本を一言で言うと
夏休みにひとり旅に出た6年生のリナが、霧の向こうに広がるふしぎな町で個性豊かな住人たちと出会い、成長していく名作ファンタジー。
この本の概要
小学6年生のリナは、父親の「夏休みはひとりで旅をしなさい」という提案を受け入れ、ひとりで旅に出る。霧が立ち込める森の中を歩いていくと、霧が晴れた先に赤やクリーム色の洋館が立ち並ぶ、どこか風変わりな「めちゃくちゃ通り」が現れた。
そこに住む人々はひとくせもふたくせもある個性的な面々。気難しい老婦人の家で住み込みの手伝いをしながら、リナは町の人々と関わっていく。宮崎駿監督の映画「千と千尋の神隠し」に影響を与えた作品としても知られており、異世界へ迷い込んだ少女の冒険と成長という構造を日本のファンタジーの中に根付かせた先駆的な一冊。子ども向けの児童文学でありながら、大人が読んでも発見のある豊かな物語。
子どもたちに絶対読ませたい一冊。大人が読んでも普通に泣きそうになる
授業で紹介しようと思って読んだんですが、正直自分のほうが引き込まれてしまいました。
リナって、最初から特別な子でもなんでもないんです。ちょっと好奇心があって、勇気がある普通の小学6年生。それが霧の向こうの不思議な町に迷い込んで、変わった大人たちと一緒に過ごすうちに少しずつ変わっていく。
「めちゃくちゃ通り」の住人たちがいいんですよ。気難しいおばあさんとか、変人ばかりなんですけど、みんな人間らしい弱さや優しさを持っている。リナがその人たちと正面から向き合っていく場面が、なんか刺さる。
子どもたちにとって「大人もいろいろある」ということを、説教くさくなく伝えてくれる本ってなかなかないんですよ。この本はそれができてる。読書感想文の課題にしたら意外と反応がよくて、「続きが読みたい」という感想が多かった。
千と千尋の元ネタとして有名になりましたが、映画とはまた違う静かな良さがあります。霧の中の旅の入り口から、もう引き込まれていました。
— 35歳・小学校教師の男性
この本で学べること
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本の目次
- 1第一章 霧の谷
- 2第二章 めちゃくちゃ通り
- 3第三章 住人たち
- 4第四章 夏の終わり
良い点・気になる点
良い点
- ○読みやすい文体で児童文学の入門として最適
- ○個性豊かな登場人物が多く、読んでいて楽しい
- ○懐かしさと新鮮さが同居する、温かみのある世界観
気になる点
- △大人が読むと物語のスケールがやや小さく感じることがある
- △ふしぎな町のルールや設定がやや曖昧で、深い謎解きを期待すると物足りない
みんなの評判・口コミ
★★★★★4.5
小学生のとき夢中で読んだ記憶があって、大人になって読み直したら全然色褪せていなかった。リナの素直な感受性と、めちゃくちゃ通りの住人たちのキャラクターが本当にいい。子どもに読ませたい一冊。
★★★★★5.0
リナがひとりで旅に出るのがすごいなと思った。出てくる人たちが変な人ばかりだけど、みんなどこかかわいくて、読んでいてにこにこしてしまった。もっとこの町のことが知りたかった。
★★★★★4.0
千と千尋に影響を与えたと聞いて読んでみた。なるほど、確かに「異世界に迷い込んだ少女が労働する」という構造が共通している。映画とはまた違う良さがあって、こちらはもっと素朴で温かい感じ。
★★★★★3.5
面白かったけど、もう少し長くてもよかった。霧の町の設定がもっと詳しく語られると嬉しかった。でも読みやすくてさらっと読めたので、ファンタジー好きな友達に勧めてみた。
著者について
こんな人におすすめ
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よくある質問
Q. 何歳くらいから読めますか?▼
A. 対象は小学校高学年からですが、大人が読んでも十分楽しめます。文体がやさしく読みやすいため、ファンタジーに慣れていない読者にもおすすめです。
Q. 千と千尋の神隠しとどう関係しているのですか?▼
A. 宮崎駿監督が本作から影響を受けたとされています。異世界に迷い込んだ少女が働くという設定や、個性的な登場人物たちとの交流という構造に共通点が見られます。
Q. 続編はありますか?▼
A. 本作の続編はありませんが、柏葉幸子は他にも多くのファンタジー作品を書いています。同じ雰囲気を求める場合は「ドードー行き」など他の著作もおすすめです。