インテリア業界がわかる本のおすすめ人気ランキング25選【2026年版】
監修

佐藤メバル
@shelfy_mebaru
編集長。あらゆるジャンルの本を年間数百冊読み込む本のプロ。投資・経営から小説・実用書・絵本まで、良書と読者の相性を見抜く。

橘ナナミ
@medias_nanami
編集部の新人インターン。22歳の大学院生で、メディア論を研究中。「それ気になります!」が口癖の天然キャラ。読者の素朴な疑問を代弁する役割で、各メディアの専門家にいろんなジャンルの素朴な質問をぶつけていく。
最終更新: 2026年10月
橘ナナミ
「インテリア業界の本」で検索すると、部屋づくりの実用書も、資格テキストも、デザイン史の専門書も、同じ棚に並んで出てきて……正直、どれから開けばいいのか分からなくなります。しかも私は賃貸のワンルームで、壁に穴も開けられない側です。
佐藤メバル
いい質問だね。まず知っておいてほしいのは、インテリアの本は大きく「感性の本」と「理論の本」に分かれるということ。たとえば『超インテリアの思考』は、天井はなんの役に立つのか、なぜ畳は絶滅しつつあるのか——身の回りの当たり前を問い直す思考の本で、写真を見て真似する実用書ではない。反対に『イラストでわかる インテリアデザイン基礎』は、動線計画や人間工学、カラースキーム、照明計画と電気配線まで、仕組みを図で押さえる教科書なんだ。
橘ナナミ
なるほど……。同じ「インテリア」でも、読んで考えを変える本と、読んで技術を身につける本で、役割がまるで違うんですね。
佐藤メバル
そう。書店員だったころ、この2種類をごちゃ混ぜにして「難しい」「物足りない」と判断してしまうお客さんをたくさん見てきた。だからまず自分に問いかけてほしい。いま欲しいのは“センスの言語化”か“実務の手順書”か。そこが決まると、選ぶ棚が一気に絞られるよ。
橘ナナミ
じゃあ具体的に、何を軸に選べばいいんでしょう?
佐藤メバル
目的、レベル、理論か実践か、形式と予算、住まいの状況——このあたりでほぼ決まる。順に見ていこう。
インテリア業界がわかる本の選び方
目的別で選ぶ
橘ナナミ
目的って、たとえばどんな分かれ方ですか?
佐藤メバル
大きく3つ。資格取得なら『インテリアコーディネーター合格テキスト 第4版』のように出題範囲を一冊で追えるもの、実務の提案資料づくりなら『超図解で全部わかる インテリアデザイン入門【増補改訂版】』のように図面・パース・プレゼンボードまで載るもの、趣味で部屋を再現したいなら『ROOM 測って描いたインテリアデザイナーの部屋72』のように実測スケッチで間取りごと眺められるものだね。
レベル別で選ぶ
橘ナナミ
用語ゼロの状態でも読める本はありますか?
佐藤メバル
『世界で一番やさしいインテリア 第2版』は2025年の改訂で、キッチン設備や法規の情報が更新されている。人間工学に基づくデザイン方法や色の心理的効果、素材の使い方から家具・照明計画まで一冊で通る。逆に『インテリアの計画と設計第2版』は人間工学を軸にした設計手法の本で、独学中級以上が対象。自分の段階を先に決めないと、難易度でつまずくよ。
理論か実践かで選ぶ
橘ナナミ
理論と実践、両方は要らないんでしょうか。
佐藤メバル
両方要るんだけど、順番がある。配色なら『実践につながる インテリアデザインの基本』の色彩心理・色彩の表記・色彩調和の章で理屈を押さえてから、実際の部屋に落とす。『イラストでわかる インテリアデザイン基礎』も、色や光を「どう計画するか」から入る本だ。理論を持たずに写真だけ真似すると、引っ越した瞬間に再現できなくなる。
形式・予算別で選ぶ
橘ナナミ
単行本とムック、電子書籍はどう使い分けるんでしょう。
佐藤メバル
図版と色、寸法を目で追う本は紙が強い。用語を引く『超図解 インテリア用語辞典』のような辞典系は、電子の検索が効く。予算は、入門なら2,000円前後、専門書は2,000〜3,500円、実務リファレンスはそれを超える帯だと覚えておくといい。持ち歩いて現場で見るのか、机に置いて参照するのかでも変わってくる。
住まいの状況別で選ぶ
橘ナナミ
賃貸と持ち家で、選ぶ本は変わりますか?
佐藤メバル
変わるね。原状回復が必要な賃貸なら、置き家具と照明で整える発想が役立つ。壁や間取りまで動かせる持ち家・リノベなら『暮らしの空間デザイン手帖 改訂版』のように、敷地の関係から間取り、細部まで論理で追う本が効く。ここを外すと「読んだけど自分の部屋では無理」になる。
インテリア業界がわかる本をひと目で比較
橘ナナミ
えっ、25冊もあるんですか!?まずどう見ればいいんですか?
佐藤メバル
焦らず焦らず(笑)。まずはこの一覧で全体像を眺めてみよう。価格・著者・対象読者をまとめて見られるから、自分に近そうなのが分かるはず
インテリア業界がわかる本のおすすめ人気ランキング
橘ナナミ
一覧だけだとピンと来ないので...1冊ずつ詳しく教えてください!
佐藤メバル
よし、それじゃあ1位から順に1冊ずつ解説していこう。各冊どんな人に向いてるかも合わせて話すから、自分に合いそうなのを見つけてほしい
世界で一番やさしいインテリア 第2版
和田浩一 著|エクスナレッジ
¥3,300(税込)
インテリア入門書の決定版と呼ばれる一冊が、約5年ぶりに改訂された第2版です。キッチンの設備機器やインテリアに関わる法規が最新情報にアップデートされ、人間工学に基づくデザイン方法、色が持つ心理的効果、光や音をデザインする方法といった基礎から、木材・金属・ガラスなど素材の特徴と使い方、家具や照明計画までを体系的に網羅します。建築実務者にもインテリアコーディネーター資格対策にも使える守備範囲の広さが、いわゆるテイスト本との決定的な違い。全7章で、学び直しの入口としても頼れる構成です。
こんな人におすすめ
これからインテリアを体系的に学びたい人、独学で資格取得を目指す人、現場に出て間もない建築実務者。部屋づくりを感覚ではなく知識から組み立てたい場面や、資格対策の土台として手元に置きたいときに向きます。
良い点
- 改訂で設備や法規を更新
- 基礎から実務まで網羅
- 資格対策にも使える
気になる点
- 文章は簡潔で図版中心
- 価格はやや高め
- 物語性は薄い
出版社
エクスナレッジ
発売日
2025年10月28日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
佐藤さん、まず1冊目は『世界で一番やさしいインテリア』の第2版ですね。タイトルに「やさしい」とありますけど、3300円で7章構成って、けっこう本格派に見えるんですけど……。
佐藤メバル
いいところに気づいたね。この本は「やさしい」より「丁寧」という表現が近い。人間工学に基づくデザイン、色の心理的効果、光や音の設計といった基礎から、木材や金属、ガラスの素材の使い方、家具・照明計画までが一冊でつながっている。
約5年ぶりの改訂で、キッチン設備や法規が最新になったのも大きい。
橘ナナミ
なるほど、やさしい=薄い入門書ではないんですね。資格対策にも使えると書いてありますけど、勉強と実務の両方に本当に効くんですか?
佐藤メバル
そこがこの本の強みでね。建築実務者にも、インテリアコーディネーター資格対策にも、と版元が位置づけている。
デザインの話で終わらず、法規や設備まで踏み込むから、現場で確認する辞書のようにも使える。まず全体の地図が欲しい人の一冊目に向いているよ。
超図解で全部わかる インテリアデザイン入門【増補改訂版】
Aiprah 著|エクスナレッジ
¥2,640(税込)
インテリア業界の全体像から、仕事に必要な専門知識、表現スキル、デザイン業務の進め方まで、押さえどころを体系的にまとめた入門書の増補改訂版です。オールカラーの写真・CG・イラスト・図版をふんだんに使い、業種・職種と具体的な業務、色彩計画や照明計画、寸法やモジュール、構造と仕上げ、材料、法規、パースやプレゼンボードまでを図解します。大手店舗施工・ディスプレイ会社の乃村工藝社で研修用テキストに採用された実務直結ぶりが、センスを磨くだけの本との違いです。
こんな人におすすめ
インテリアデザイナーを目指して学ぶ学生、設計・デザイン事務所やインテリア関連会社に入って間もない新人。業界の地図と実務の流れを同時につかみたいとき、研修の副読本として手元に置きたい場面に向きます。
良い点
- オールカラーの図版が豊富
- 業界と業務の流れがわかる
- 実務の研修テキスト採用
気になる点
- 内容はやや硬派
- 資格対策が主目的ではない
- 情報は2019年時点
出版社
エクスナレッジ
発売日
2019年03月11日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
2冊目は『超図解で全部わかる インテリアデザイン入門』の増補改訂版。これ、図版の量がすごいですね。入門と名乗りつつ、かなり真面目な匂いがします。
佐藤メバル
そう、この本は「ふわっとセンスを磨こう」という本でも、「資格を取ろう」という本でもないと自ら言い切っている。
業種・職種と業務の流れ、色彩計画や照明計画、寸法とモジュール、材料、法規、そして図面やパース、プレゼンボードといった表現技術まで、仕事をするための押さえどころが一直線につながっている。
橘ナナミ
乃村工藝社で研修用テキストに採用って書いてあります。それって、かなり実務寄りということですよね?
佐藤メバル
そこが信頼の目印だね。店舗施工やディスプレイの現場で使われているということは、現場の言葉と図面の作法に沿っている証拠。
インテリア製図通則という標準に準拠している点も見逃せない。業界に入る前に全体像をつかみたい人ほど、早く読む価値があるよ。
イラストでわかる インテリアデザイン基礎
松本佳津 著|学芸出版社
¥3,080(税込)
現役のインテリアデザイナー・コーディネーターが、現場で役立つ知識を体系的に整理した一冊です。「人が主人公」という発想から、身度尺やモジュロール、人間工学、動線計画、日本のインテリア素材や日本独特の空間表現、長寿高齢社会における可能性、世界と日本の歴史までをイラストでつかみます。コンセプトメイキングや色彩、照明、窓辺のデザイン、壁紙やカーペットタイル、植栽、水廻り設備、テクノロジー、図面と表現ツールまで幅広く、最新トレンドに対応しつつ本質にも踏み込んでいます。
こんな人におすすめ
初めてインテリアを学ぶ人、基礎をおさらいしたい人、リスキリングや資格取得を考えている人。ITと照明計画、災害と住まいといった事例まで含めて、現場感覚つきで学びたい場面に向きます。
良い点
- 現役デザイナーが執筆
- イラストで視覚的に理解
- 最新トレンドと事例も収録
気になる点
- 網羅型で通読は重い
- 価格はやや高め
- 入門には情報量が多い
出版社
学芸出版社
発売日
2025年09月05日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
3冊目は『イラストでわかる インテリアデザイン基礎』。2025年の新しい本なんですね。著者が現役のデザイナーとコーディネーターというところが気になります。
佐藤メバル
そこがこの本の体温でね。1章の冒頭が「人が主人公」から始まる。身度尺やモジュロール、人間工学といった、体を基準に空間を測る考え方から入って、動線、日本の素材、日本独特の空間表現、そして長寿高齢社会での可能性まで視野に入れている。
知識の羅列ではなく、なぜそうするのかが伝わってくる。
橘ナナミ
事例に『ITとインテリア』や『災害と住まい』があるのも気になります。基礎の本なのに、いまの話が入っているんですね。
佐藤メバル
そう、そこが新しいところ。体内リズムに合わせた一日の照明計画や、インスタントハウスの話まで載っている。
基礎をおさらいしたい人にも、現場で次の一手を考えている人にも、学び直しの入口としてちょうどいい。資格取得の土台にも使えるよ。
実践につながる インテリアデザインの基本
橋口新一郎 著|学芸出版社
¥3,080(税込)
計画やエレメントからパースの基本まで、豊富な図版でインテリアデザインの幅広い内容を押さえた教科書です。配置・素材・リサーチ・差別化・防犯といった工夫を実践例から見ていき、業務、計画、室内環境と設備、人にやさしいインテリア、色彩理論、内装・造作・開口部、エレメント、マテリアル、そして世界編・日本編の歴史、パース、実践の進め方まで13章でたどります。プロ目線のひとことコメントや関連する作品例を充実させた構成が、問題集型の対策本との違いです。
こんな人におすすめ
初学者としてインテリアデザインを学び始める人、インテリアコーディネーター等の資格試験の基礎学習をしたい人。実務にどうつながるかをイメージしながら教科書を一冊通したい場面に向きます。
良い点
- 図版が豊富で読み進めやすい
- プロのひとことコメント入り
- 世界編・日本編の歴史も収録
気になる点
- 発行は2018年で少し前
- 分量が多く通読に時間
- 実践例はやや専門的
出版社
学芸出版社
発売日
2018年04月15日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
4冊目は『実践につながる インテリアデザインの基本』。タイトルの「実践につながる」が気になります。装丁は教科書って感じですけど、中身はどう違うんですか?
佐藤メバル
この本の売りは、基礎知識のとなりに「プロ目線のひとことコメント」が添えられていること。配置の工夫、素材の工夫、防犯の工夫、不利な条件を克服する工夫といった切り口で実践例が並ぶ。
知識として覚えるだけでなく、現場ならではの判断が同時に見えてくるんだ。
橘ナナミ
工夫が9つも並んでいるんですね。歴史の章も世界編と日本編に分かれていて、そこは他の教科書とちょっと違う気がします。
佐藤メバル
そう、古代から現代まで世界と日本を分けて追っている。パースも手描きとデジタルの違いに触れているから、表現の練習にもつながる。
インテリアコーディネーター等の資格の基礎学習にも使える構成だから、一冊をじっくり通したい人に向いているよ。
インテリア・デザインを知る
大広保行 著|鹿島出版会
¥1,980(税込)
インテリアを初めて学ぶ学生、短大生、専門学校生のために、その職種・職能、関連資格などを簡潔に整理・解説した入門書です。インテリア・デザインとその職能・職種、基礎知識、実例で見る設計、インテリアの販売、関連資格、基礎用語という6章に加えて、主要なインテリアショップやショールームのリスト、資格取得に役立つ推薦本までを付録に収めています。厚い専門書より先に、業界の輪郭と入口をつかみたい人に向く一冊です。
こんな人におすすめ
専門学校や短大でインテリアを学び始めた学生、これから業界を目指す人、関連資格の全体像を先に知りたい人です。授業の副読本として使いたいとき、進路を考える場面、業界の入口を確認したいときに手に取りやすい構成です。
良い点
- 職種と資格を簡潔に整理
- ショップリストなど付録が実用的
- 入門者に優しい薄さ
気になる点
- 発行は2003年で情報は古い
- 内容紹介が限られる
- 図版は多くない
出版社
鹿島出版会
発売日
2003年10月30日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
5冊目は『インテリア・デザインを知る』。2003年の本なんですね……しかも内容紹介がすごく短い。これはどう紹介すればいいんでしょう。
佐藤メバル
古い本だからこそ、位置づけをはっきり伝えたいね。これは「職能と職種、関連資格を簡潔に整理する」ための入門書。
インテリア・デザインの職能、基礎知識、実例で見る設計、販売、関連資格、基礎用語という流れで、業界の輪郭を先につかむための一冊なんだ。
橘ナナミ
付録に主要なショップとショールームのリストや、資格取得に役立つ推薦本が入っているんですね。辞典というより案内所みたいです。
佐藤メバル
そう、案内所。最初の地図として使う本だよ。ただし2003年刊だから、店舗の情報や制度の細部は現在と違う可能性がある。
歴史的な入門書として、あるいは骨格を知るために読み、最新の情報は別の本で補う。そういう付き合い方をおすすめするよ。
図解住まいとインテリアデザイン
住まいとインテリア研究会 著|彰国社
¥2,640(税込)
住まいとインテリアを、風土や歴史、現代のライフスタイルから都市の視点まで、10章で見渡す図解のテキストです。住まいの材料と構法、室内環境の計画、インテリアの計画、家具、設備・機器、空間のデザインと表現、そして住まいの実務と資格までを含みます。一室のコーディネートから、住まいが街に対してどう建つかという視点まで射程に入っているのが、室内だけを扱う本との違い。図解で骨格をつかめる構成です。
こんな人におすすめ
住まいとインテリアを、歴史や都市との関係まで含めて学びたい学生・初学者。断片ではなくつながりで理解したいとき、住宅の計画や室内環境を総合的に考える土台が欲しい場面に向きます。
良い点
- 風土・歴史から都市まで扱う
- 10章で全体を俯瞰
- 図解で骨格がつかめる
気になる点
- 発行は2007年で情報は古い
- カラー図版は多くない
- 目次中心の紹介
出版社
彰国社
発売日
2007年09月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
6冊目、『図解住まいとインテリアデザイン』。1章が『風土と歴史における住まい』で、3章が『住まいから都市へ』……インテリアの本なのに、ずいぶん視野が広いですね。
佐藤メバル
視野が広いというより、立ち位置が違うんだね。この本は一室の飾り方を教えるのではなく、住まいを風土や歴史、そして都市との関係の中で捉える。
材料と構法、室内環境、インテリアの計画、家具、設備、空間の表現、最後は実務と資格まで並んでいる。
橘ナナミ
室内の話と街の話が同じ本に入っているのが不思議な感じです。でも、窓の外のことを考えないと部屋も決まらない、ということでしょうか。
佐藤メバル
まさにそこ。住まいは街に開いているという感覚を、図解で骨格からつかめる。2007年の本だから個別の情報は古いけれど、視点そのものは古びない。
住宅を総合的に考えたい人の土台になるよ。
完全図解インテリアコーディネートテキスト
尾上孝一 著|井上書院
¥2,970(税込)
生活環境の変化を踏まえ、これからインテリアを学ぶ初学者に向けて、インテリアをコーディネート=調和させるための基本を、図解本位でわかりやすくまとめたテキストです。インテリアと建築の歴史、計画、家具と人間工学、デザイン要素、建築構造、構成、建築材料、環境工学、関連設備、関連法規、表現技法という流れで、専門用語を図で確認しながら進められます。コーディネート演習の授業や、コーディネーターの業務を知りたい人の学習の手掛かりになる構成です。
こんな人におすすめ
インテリアを学び始めた初学者、コーディネート演習などの授業で学んでいる人、インテリアコーディネーターの業務内容を知りたい人。図で確認しながら基礎を固めたい場面に向きます。
良い点
- コーディネートの基本に絞る
- 図解本位でわかりやすい
- 業務を知る手掛かりになる
気になる点
- 発行は1998年で古い
- 網羅性は高くない
- 最新動向は別途必要
出版社
井上書院
発売日
1998年12月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
7冊目は『完全図解インテリアコーディネートテキスト』。1998年……わたしが生まれる前の本です。これも古い本として紹介する感じですか?
佐藤メバル
そうだね。ただし、この本の狙いは今でも生きている。「コーディネート=調和させる」という考え方を、図解本位で初学者に手渡す本なんだ。
歴史、計画、家具と人間工学、デザイン要素、構造、材料、環境工学、設備、法規、表現技法と、基礎をひと通り並べている。
橘ナナミ
『コーディネート演習』の授業で学ぶ初心者や、コーディネーターの仕事を知りたい人に向けて書かれているんですね。
用語を図で確かめながら読めるのが良さそうです。
佐藤メバル
そこが図解本位の強み。頭の中で言葉が浮かばない初学者ほど、図で意味を固定できる。法規や設備の細部は現行と違うから、知識の骨格として使い、最新情報は資格のテキストで補うのが賢い読み方だよ。
インテリア計画の知識 第2版
渡辺秀俊 著|彰国社
¥2,970(税込)
インテリア計画に必要な基本知識と表現方法をまとめた、初学者のための教科書の第2版です。室内空間の「何をどうつくるのか」という知識と、「どう伝えるか」という知識を軸に、実測例、室のアイデア事例、矩計図の書き方を収録。改訂では2008年以降の法令基準の見直しや、住まいを取り巻く環境の変化によって新たに求められる知識がまとめられました。基礎知識・設計の知識・表現と伝達・ワークブックという4章立てが、読むだけで終わらせない構成です。
こんな人におすすめ
インテリア計画を初めて学ぶ学生、住まいや施設の設計を学び始めた人、実測や図面の描き方を手を動かして身につけたい人。演習とセットで使いたい場面や、教科書として手元に置きたいときに向きます。
良い点
- 2024年の改訂で法令を反映
- 実測例とワークブック付き
- 設計と表現を往復できる
気になる点
- 実習前提で独学は重い
- 読み物性は薄い
- 価格はやや高め
出版社
彰国社
発売日
2024年07月02日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
8冊目は『インテリア計画の知識 第2版』。2024年の改訂なんですね。「何をどうつくるのか」と「どう伝えるか」という2つの軸が、目次から見える気がします。
佐藤メバル
まさにそこを分けた構成なんだ。1章でインテリアと歴史、住生活、人間、環境、安全、構法、法規という基礎を押さえ、2章で住まいと施設、エレメントの設計、3章で図面とプレゼンテーション、そして4章がワークブック。
物品や空間を実測したり、行動場面のアイデアを考えたり、矩計図を書いたりする。
橘ナナミ
読むだけじゃなくて、手を動かす章があるんですね。それって講義とセットじゃないと難しいんですか?
佐藤メバル
授業と相性がいいのは確かだけど、実測という行為は一人でもできる。自分の部屋の寸法を測って図にするだけでも、この本の言いたいことが体に入ってくる。
2008年以降の法令の見直しも反映された改訂版だから、教科書としては今いちばん頼れる版だよ。
インテリアの計画と設計第2版
小原二郎 著|彰国社
¥3,520(税込)
インテリアの計画と基礎的な設計の手法を、人間工学をはじめとする新しい分野の研究を取り入れて解説した定番テキストです。序章でインテリア計画とインテリア産業を押さえ、計画の基礎としてインテリアと家具の歴史、計画の手法、人間工学、室内環境を取り上げ、住空間の計画では住宅と住空間、LとDとK、個室、水まわりを扱い、設計の技術として設計の手法、設計図書、プレゼンテーションの手法までをたどります。人間の寸法から空間を組み立てる考え方が軸です。
こんな人におすすめ
人間工学を軸にインテリア計画を学びたい学生、住空間の設計を基礎から整理したい人。LとDとKや個室、水まわりといった具体的な場面の計画を、理論から考えたいときに向きます。
良い点
- 人間工学を軸にした理論
- 住空間の計画を具体的に扱う
- プレゼン技法まで含む
気になる点
- 2000年刊で内容は古い
- 図版は多くない
- 初学者には難しめ
出版社
彰国社
発売日
2000年10月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
9冊目は『インテリアの計画と設計第2版』。著者に小原二郎さんの名前があります。前の本でも小原さんの名前を見た気がするんですが、同じ方ですよね?
佐藤メバル
よく気づいたね。人間工学を軸にしたインテリア計画の理論を積み上げてきた方で、この本もその系譜にある。
序章でインテリア産業との関係を押さえ、計画の手法、人間工学、室内環境、そして住宅と住空間、LとDとK、個室、水まわりという具体へ進む。
橘ナナミ
LとDとKって、リビングとダイニングとキッチンですよね。暮らしの場面ごとに設計を考えていく構成なんですね。
佐藤メバル
そう。最後に設計の手法、設計図書、プレゼンテーションの手法が来る。人間の寸法から空間を組み立てるという一貫した視点があるから、古い本でも考え方は色あせない。理論から入りたい人向けの一冊だよ。
暮らしの空間デザイン手帖 改訂版
森清敏 著|エクスナレッジ
¥2,420(税込)
町並みに対する建ち方から細部にわたるまで、論理的な思考に基づいて考え抜かれた住宅を、豊富な図版と写真で解き明かす一冊の改訂版です。敷地の外に価値を見いだす話から、土地に耳を澄ませ、街との間を考え、猫もつくる居場所、コンセプトで魅せる形と素材、影をいざなう明かり、間取り、間、細部へと進みます。改訂箇所は7割以上に及び、コロナ禍以降の住まい方の変化にも多くのページを割いた、家づくりの入門書です。
こんな人におすすめ
家づくりを考えている人、建築設計を志す初学者、実務のベテラン設計者。暮らし方の変化を踏まえて、住まいを論理的に考え直したい場面に向きます。
良い点
- 改訂で7割以上を刷新
- 図版と写真が豊富
- 設計者にも読み応えあり
気になる点
- 設計する人向けの内容
- 間取り集ではない
- やや中価格帯
出版社
エクスナレッジ
発売日
2021年12月22日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
10冊目は『暮らしの空間デザイン手帖 改訂版』。章のタイトルが『ネコもつく「居場所」』とか『影をいざなう「アカリ」』とか、詩的で気になります。
佐藤メバル
言葉の選び方にこの本の性格が出ているね。敷地の外に価値を見いだす話から始まり、土地に耳を澄ませ、家と街の間を考え、コンセプトで形と素材を魅せ、明かりを設計し、間取りと間、そして細部へ。
論理的に考え抜かれた住宅を、図版と写真で解き明かしていく。
橘ナナミ
2015年の本の改訂版で、改訂箇所が7割以上ってすごいですね。コロナ禍以降の住まい方の変化にも触れていると書いてあります。
佐藤メバル
そこが改訂版の意味でね。働き方も暮らし方も変わったあとに、家はどうあるべきかが更新されている。
家づくりを考えている人にも、設計を学ぶ人にも、ベテランにも満足してもらえる幅がある。付章の「50000m2から50m2へ」という視点も印象的だよ。
超インテリアの思考
山本想太郎 著|晶文社
¥2,420(税込)
インテリアを家具の選び方やテイストのことだと捉える見方を疑い、生活とインテリアは切り離せないという立場から、建築と生活をつなぐ大気圏としての「超インテリア」を提唱する一冊です。天井はなんの役に立っているのか、なぜトイレにはフタがあるのか、なぜ畳は絶滅しつつあるのか、なぜ壁に絵を飾るのかといった素朴な問いを並べ、リノベーション、ノスタルジー、法規、AI、サステイナブルまで射程に入れます。問いの形で思考を深めるのが、実用書との決定的な違いです。
こんな人におすすめ
インテリアの意味そのものを考えたい人、建築と生活の関係に関心がある読者、企画やデザインの思考を深めたい人。正解より問いが欲しい場面に向きます。
良い点
- 問いが立てられていく構成
- 建築と生活をつなぐ視点
- 話題が現代まで広い
気になる点
- 実用のハウツーはない
- 抽象的な議論もある
- 結論を急ぐ人には不向き
出版社
晶文社
発売日
2023年10月26日
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
11冊目は『超インテリアの思考』。「超インテリア」って造語ですよね? 目次の問いが『なぜトイレにはフタがあるのか』とか、急に身近なところに飛んでくるのが面白いです。
佐藤メバル
そこがこの本の入り口なんだ。インテリアをモダン調とかヴィンテージ調といったテイストの話に閉じ込めず、建築と生活をつなぐ大気圏として捉え直す。
天井や畳、塀、柱、雑貨、扉……身の回りの当たり前を問いに変えていく。
橘ナナミ
畳が絶滅しつつある理由とか、後付けバルコニーは建築かとか、答えを教わるというより自分で考える感じがします。
佐藤メバル
問いの形で思考を深めるのがこの本のやり方。リノベーション、古い建物の魅力、AIと3Dプリンター、法規まで、思考が現代を横断していく。
ハウツーが欲しい人には向かないけれど、自分の部屋を見る目が一段変わるよ。
インテリアデザインの仕事
加藤力 著|彰国社
¥2,029(税込)
人間のごく身近な空間に目が向けられ、インテリアの時代とされるなかで、インテリアデザインの仕事とは何かを問いかける一冊です。インテリアコーディネーターやプランナーといった職能制度が定着していく流れを背景に、インテリアの職能、デザインプロセス、構成と演出、設計、エレメントという5章で、仕事の輪郭を描きます。制度や肩書きの前に、仕事そのものを考えたいという問題意識が貫いていて、入門書とも実務書とも違う位置にあります。
こんな人におすすめ
インテリアの仕事に就きたいと考えている人、職能や役割の意味を考えたい実務者、デザインプロセスを言葉で整理したい人。肩書きの先にある仕事の中身を知りたい場面や、実務の流れを確認したいときに向きます。
良い点
- 仕事の意味から考えられる
- プロセスと構成を扱う
- 職能論として貴重
気になる点
- 1990年刊で情報は古い
- 図版は少なめ
- 実務手順は薄い
出版社
彰国社
発売日
1990年03月01日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
12冊目は『インテリアデザインの仕事』。1990年の本です。目次は職能、デザインプロセス、構成と演出、設計、エレメントと、すごく簡潔ですね。
佐藤メバル
この本の価値は情報の新しさではなく、問いの立て方にある。インテリアコーディネーターやプランナーという職能制度が定着していく時代に、それでもインテリアデザインの仕事とは何なのか、と立ち止まっている本なんだ。
橘ナナミ
なるほど。資格や肩書きの話ではなく、仕事そのものを考えているんですね。今読むと、かえって新鮮に感じます。
佐藤メバル
そう、職能の前に仕事があるという視点は今も有効だよ。デザインプロセスや構成と演出、設計、エレメントという並びは、実務の流れを言葉で確認するのにも使える。
30年以上前の本を、歴史としてではなく問いとして読むのが面白い。
ROOM 測って描いたインテリアデザイナーの部屋72
NIKKENSPACEDESIGN 著|学芸出版社
¥1,980(税込)
インテリアデザイナーたちの住まいを、実測スケッチで再現した間取り図集です。一人暮らし、二人暮らし、三人以上の暮らしという3つのまとまりで72室を紹介し、住人が大切にしている家具や雑貨、食事など暮らしぶりの記録を収めています。プロならではの設えはもちろん、住まいへの飾らないこだわりと愛情があふれ、椅子編・照明編・スケッチツール編というデザイナーズチョイスのページも挟まれます。眺めるだけで部屋づくりのヒントが溜まる一冊です。
こんな人におすすめ
住まいづくりの参考を探している人、インテリアや間取りが好きな人、実測スケッチに興味がある人。写真集のように眺めたいときや、家具や照明の選び方のヒントが欲しい場面に向きます。
良い点
- 72室という圧倒的な数
- 実測スケッチが資料になる
- 椅子・照明の選も収録
気になる点
- 文章より図が中心
- 専門家の部屋に偏る
- 情報は2023年時点
出版社
学芸出版社
発売日
2023年12月11日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
13冊目は『ROOM 測って描いたインテリアデザイナーの部屋72』。実測スケッチで72室って、すごい数ですね。
一人暮らし、二人暮らし、三人以上に分かれているのも親切です。
佐藤メバル
この本の面白さは、きれいに整った完成写真ではなく、手で測って描いた図面が主役なところ。家具や雑貨、食事の記録まで含めて、その人がどう暮らしているかが見えてくる。
プロの設えと、飾らないこだわりの両方が載っているんだ。
橘ナナミ
椅子編、照明編、スケッチツール編っていうコーナーもあるんですね。暮らしの記録と道具の話が両方読めるのがうれしいです。
佐藤メバル
そこが眺めるだけで終わらないところ。デザイナーが何を選び、どう置いているかを見ていると、自分の部屋の判断軸が少しずつ育つ。
間取り好きにも、これから部屋をつくる人にも、気軽に楽しめる一冊だよ。
マンガで学ぶ インテリアコーディネーターの仕事
インテリア産業協会 著|井上書院
¥2,970(税込)
ヒアリング、現場調査、プランの作成、プレゼンテーション、契約、工程・工事管理、顧客へのアフターフォローまで、インテリアコーディネーターの仕事のすべてを、高齢者に配慮した住まいのリフォームという具体的な場面を通して、マンガでわかりやすく解説しています。相談から契約、現場、その後のフォローまでの流れが物語として追えるので、業務の全体像が頭に入りやすいのが特徴です。
こんな人におすすめ
インテリアコーディネーターの実務を知りたい人、これから資格を取って仕事にしたい人、リフォームに関わる場面を具体的にイメージしたい人。仕事の流れを物語でつかみたいときに向きます。
良い点
- 仕事の全流れが追える
- リフォーム事例が具体的
- マンガで入りやすい
気になる点
- 発行は2002年で古い
- 図面や資料は少なめ
- 法規の最新情報は別途
出版社
井上書院
発売日
2002年05月05日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
14冊目は『マンガで学ぶ インテリアコーディネーターの仕事』。マンガと聞いて身構えずに読めそうですが、中身は本格的なんですか?
佐藤メバル
扱っている範囲は本格的だよ。ヒアリングから現場調査、プラン作成、プレゼンテーション、契約、工程と工事管理、そしてアフターフォローまで、仕事の流れを一通り通す。
高齢者に配慮した住まいのリフォームという具体例で進むから、相談から引き渡しのあとまでが物語として見えてくる。
橘ナナミ
契約や現場管理まで入っているのが意外です。コーディネーターって、ものを選ぶだけの仕事じゃないんですね。
佐藤メバル
そこに気づけるのがこの本の役割。2002年の発行だから制度や法規の細部は現在と違うけれど、仕事の順番と人間関係の描き方は今も通用する。
実務の流れを先に知ってから資格の勉強に入ると、覚える意味が変わってくるよ。
インテリアコ-ディネ-タ-の仕事
つくる組 著|誠文堂新光社
¥1,760(税込)
豊富なビジュアルでインテリアコーディネーターの「今」がわかる一冊です。現役のコーディネーターへのインタビュー、仕事の流れ、なり方、学校の選び方、業界団体からのメッセージや関連サイト、ショップとショールームめぐり、基礎知識、試験問題例まで、なりたい人を取り巻く情報を幅広く並べています。仕事の中身と、そこへ至る道のりを同時に見られるのが、テキスト型の対策本との違いです。
こんな人におすすめ
インテリアコーディネーターを目指し始めた人、進路として業界を検討している学生、業界の空気をビジュアルで知りたい人。資格の前に仕事の姿を見てみたい場面に向きます。
良い点
- 現役ICの声が読める
- 道のりと仕事を両方収録
- ショールーム情報も付く
気になる点
- 2006年刊で情報は古い
- 試験対策の中心ではない
- 内容は紹介的
出版社
誠文堂新光社
発売日
2006年07月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
15冊目は『インテリアコーディネーターの仕事』。目次に『気分でショップ&ショールームめぐりをしよう』ってあって、急に親しみやすいですね。
佐藤メバル
この本は、仕事の中身と、そこへ至る道のりを両方見せてくれる。現役のコーディネーターへのインタビュー、仕事の流れ、なり方、学校の選び方、業界団体からのメッセージ、そして基礎知識と試験問題例まで並んでいる。
橘ナナミ
合格のための本というより、業界の雰囲気を知る本なんですね。ショールームをめぐるページがあるのも、実際に足を運んで学ぶことを勧めている感じがします。
佐藤メバル
そう、業界の空気に触れるのが先だという編集方針が見える。2006年の本だから店舗名や制度は今と違うけれど、仕事の魅力を伝える作りは参考になる。
目指し始めた人が最初に手に取るには、入りやすい一冊だよ。
インテリアコーディネーター合格テキスト 第4版
町田ひろ子インテリアコーディネーターアカデミー 著|エクスナレッジ
¥3,520(税込)
公式ハンドブックの上・下巻の内容を、この1冊で完全網羅することを掲げた合格テキストの第4版です。過去10年間の出題内容を徹底分析した問題集が付き、13,000人以上の卒業生を輩出する専門学校が執筆しているため、業務の流れに沿って頭に入りやすい構成です。SDGsと住環境、オフィス環境の変化、プレゼンテーションとリサーチ、住宅性能と関連法規の動向といった話題も冒頭で押さえ、市場調査から表現技法・業務までを4つのパートで積み上げます。
こんな人におすすめ
限られた時間で効率よくインテリアコーディネーター試験の対策をしたい人、問題を解きながら広い範囲を復習したい人、二次試験や実務にもつながる話題を押さえたい人。迷ったときの一冊を探している場面に向きます。
良い点
- 公式ハンドブックを1冊で網羅
- 過去10年の分析問題集付き
- 業務に沿う構成
気になる点
- 赤字シートは付属しない
- 分量が多く覚悟が要る
- 読み物性は低い
出版社
エクスナレッジ
発売日
2025年02月27日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
16冊目は『インテリアコーディネーター合格テキスト 第4版』。公式ハンドブックの上下巻を1冊で網羅って、なかなか強気な説明です。2025年の新版というのも安心します。
佐藤メバル
そこが選ばれる理由でね。過去10年間の出題内容を分析した問題集が付き、13,000人以上を輩出してきた専門学校が執筆している。
実際の業務の流れに沿った構成だから、暗記の山ではなく、仕事の順序として頭に入りやすいんだ。
橘ナナミ
冒頭にトレンドとニュースの章があるんですね。SDGsやオフィス環境の変化、住宅性能と関連法規の動向って、試験にも出るんですか?
佐藤メバル
そう、時代の変化を押さえるのが最近の傾向。市場調査から住宅、商材、表現技法と仕事の流れへと4パートで積み上がっていく。
ただし赤字シートは付いていないから、隠して覚えたい人は別途用意して。限られた時間で広く回したい人向けの一冊だよ。
図解 インテリアコーディネーター用語辞典
尾上孝一 著|井上書院
¥3,520(税込)
引きやすさ、見やすさ、知る楽しさを追求し、見出し用語と図表を完全カラー化した用語辞典です。インテリアコーディネーター資格試験に対応し、用語を「インテリア商品と販売」「インテリア計画と技術」の編に分け、さらに今日のインテリア界に大きな業績を残したデザイナーを人名編として収録しています。関連用語の参照ページや記号を付けて体系的に学べるようにした点が、五十音順に並べただけの辞典との違いです。
こんな人におすすめ
資格試験の用語を図で確認しながら覚えたい人、学習中に手元で引く辞典が欲しい人、デザイナーの名前と仕事をあわせて知りたい人。用語のつながりを意識して学びたい場面に向きます。
良い点
- 見出しと図表が完全カラー
- 関連用語への参照付き
- 人名編を収録
気になる点
- 2004年刊で用語は古い
- 項目数は限られる
- 読み物としては使わない
出版社
井上書院
発売日
2004年07月10日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
17冊目は『図解 インテリアコーディネーター用語辞典』。用語辞典に人名編があるのが面白いですね。デザイナーの名前も覚えるんですか?
佐藤メバル
そう、今日のインテリア界に大きな業績を残したデザイナーを人名編として収録している。用語は商品と販売、計画と技術という編に分かれていて、見出し用語も図表も完全カラーなんだ。
関連する用語には参照ページや記号が付いていて、知識が網の目のようにつながるように作られている。
橘ナナミ
ただ引くだけじゃなくて、たどっていける辞典なんですね。試験対策として使いやすいんでしょうか。
佐藤メバル
試験に対応した作りだから、学習の途中で手元に置くのに向いている。ただし2004年の刊行なので、法規や制度の用語は現行と違う場合がある。
骨格として引き、最新の制度は別のテキストで補う。そういう併用が前提の辞典だよ。
超図解 インテリア用語辞典
町田ひろ子インテリアコーディネーターアカデミー 著|エクスナレッジ
¥3,080(税込)
建築・内装・家具の名称、寸法、構造の疑問がこの1冊で解けることを掲げた用語辞典です。巻頭では仕上げ材、代表樹種、色彩チャート、慣用色、照明をカラーで示し、巻末には覚えておきたい人名と代表作品、マークとラベルを収録。インテリアの基本から建築の基本、ビジネスまでを3つのパートで整理し、ウェブでは調べきれない俗語や略語、カタカナ語も豊富に載せているのが特徴です。
こんな人におすすめ
設計やインテリアの実務で名称や寸法をすぐ確認したい人、不動産や小売の仕事で用語に困った人、漫画や小説の背景作画に取り組む人。資料として手元に置きたい場面に向きます。
良い点
- 俗語や略語まで収録
- 巻頭カラーと巻末資料
- 分野を横断して引ける
気になる点
- 読み通す本ではない
- 情報は2024年時点
- 価格帯は中程度
出版社
エクスナレッジ
発売日
2024年03月15日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
18冊目は『超図解 インテリア用語辞典』。これ、アニメ&漫画、小説、背景作画にも役立つって書いてあるんですよ。
インテリアの辞典なのに、なぜ創作の話が出てくるんでしょう?
佐藤メバル
そこがこの本の懐の広さでね。部屋を描くとき、壁や床の名称、家具の寸法、照明の構造がわからないと説得力が出ない。
ウェブでは調べきれない俗語や略語、カタカナ語まで載っているから、検索でたどり着けない言葉に届くんだ。
橘ナナミ
巻頭にカラーの仕上げ材や色彩チャート、巻末に人名と代表作品やマークとラベルがあるんですね。辞典というより資料集みたいです。
佐藤メバル
まさに引いて使う資料集。設計や不動産、小売の現場でも、名称の確認に使える。読み通す本ではないけれど、手の届くところに一冊あると、言葉に詰まったときに助けてくれるよ。
インテリアデザインが生まれたとき
鈴木紀慶 著|鹿島出版会
¥2,420(税込)
インテリアデザインという言葉がまだ定着していなかった戦後まもなくに、アートとデザインの衝突からそれが生まれてくる過程を、1960年代以降のアーティストとデザイナーの言動から俯瞰する一冊です。デザインという言葉がない時代、間から空間へ、ふたりのイサム、そして剣持勇と倉俣史朗の接点、アーティストとの協働、ファッションデザイナーとの出会い、倉俣史朗と三宅一生のコラボレーションへと進みます。人と作品の関係から歴史を描くのが、通史の教科書との違いです。
こんな人におすすめ
インテリアデザインの成り立ちを知りたい人、戦後日本のデザインとアートの関係に関心がある読者、倉俣史朗や剣持勇の仕事を追いたい人。人名から歴史に入りたい場面に向きます。
良い点
- 言動から歴史を描く手法
- 倉俣史朗の仕事に触れる
- アートとの関係を追える
気になる点
- 人名の知識が前提になる
- 図版は多くない
- 通史としては限定的
出版社
鹿島出版会
発売日
2015年06月03日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
19冊目は『インテリアデザインが生まれたとき』。「ふたりのイサム」って誰のことでしょう? 名前が出てくるだけで気になってしまいます。
佐藤メバル
そこから読みたくなるよね。この本は、インテリアデザインという言葉がまだ定着していなかった戦後まもなくに、アートとデザインがぶつかり合うなかでそれが生まれてくる様子を、人々の言動からすくい取っている。
60年代の剣持勇と倉俣史朗の接点、アーティストとの協働、ファッションとの出会いも出てくる。
橘ナナミ
倉俣史朗と三宅一生のコラボレーションまで載っているんですね。作品の写真を見るのとは違う面白さがありそうです。
佐藤メバル
人と作品の関係から歴史を描くのがこの本の手法。デザインの流れを年表で追うのではなく、誰が誰に出会い、何を言ったかで追う。
人名に馴染みがないと少し戸惑うけれど、知らない名前を調べながら読むと一気に面白くなるよ。
日本インテリアデザイン史
内田繁 著|オーム社
¥5,280(税込)
インテリアデザインの通史を書き記す初の試みとして編まれた一冊です。戦前の明治・大正期における社会の変化やライフスタイルの変化から、インテリアデザインが生まれる背景を解き明かし、それが花開く1960〜80年代までのおよそ一世紀の流れを、一つの筋書きとして描こうとしています。内田繁と吉岡徳仁による特別対談を巻末に収め、時代と向き合いながら急速な発展を遂げた日本のインテリアデザインを立体的に見渡せる構成です。
こんな人におすすめ
日本のインテリアデザインの流れを一冊で押さえたい人、デザイン史を学ぶ学生、内田繁や吉岡徳仁の言葉に触れたい読者。通史を骨太に読みたい場面に向きます。
良い点
- 通史として初の試み
- 特別対談を収録
- 明治から現代まで射程
気になる点
- 価格は高め
- 分量が多い
- 図版中心ではない
出版社
オーム社
発売日
2013年11月25日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
20冊目は『日本インテリアデザイン史』。価格が5280円で、いままでのなかで一番高いですね。それだけの厚みがある本なんでしょうか。
佐藤メバル
中身もそれに見合っている。インテリアデザインの通史を書き記す初の試みとして作られた本で、明治・大正期の社会と暮らしの変化から、デザインが花開く1960〜80年代まで、およそ一世紀を一つの筋書きとして描こうとしている。
橘ナナミ
内田繁さんと吉岡徳仁さんの特別対談が巻末に入っているのも気になります。本編と対談で時代の見え方が変わりそうです。
佐藤メバル
そう、通史と対談の二段構えがこの本の厚み。日本のインテリアデザインが何と向き合い、どう発展してきたかを、流れとしてつかめる。
価格は張るけれど、これ一冊で土台ができると思えば納得のいく買い物だよ。
図説日本インテリアの歴史
小泉和子 著|河出書房新社
¥2,420(税込)
古代の宮殿の内部はどうだったのか、平安の貴族たちはどう暮らしていたのか、方丈記の室内や金閣はどう飾られていたのか、日本らしい和風室内意匠が生まれたのはいつか、洋風インテリアの登場で何が変わったのか。そうした問いを追いながら、古代から近代まで日本のインテリア史をたどる一冊です。復元図と貴重な図版を多数収録し、日本人の暮らしの変化を視覚的に確かめられるのが特徴です。
こんな人におすすめ
日本の住まいと室内の歴史に興味がある人、和風意匠や時代劇の背景を知りたい人、建築やインテリアを学ぶ学生。図版を見ながら歴史をたどりたい場面に向きます。
良い点
- 復元図と貴重図版が豊富
- 問いの形で読みやすい
- 古代から近代まで一冊
気になる点
- 現代の実務には直結しない
- 学術寄りの記述も
- 価格は中程度
出版社
河出書房新社
発売日
2015年05月27日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
21冊目は『図説日本インテリアの歴史』。『方丈記の室内は?』『金閣はどう飾られていたのか?』って、問いが物語みたいで惹かれます。復元図があるのもいいですね。
佐藤メバル
この本は、古代の宮殿の内部から始まって、平安の貴族の暮らし、和風室内意匠が生まれた時期、そして洋風インテリアの登場で何が変わったかまでを、図版で確かめながらたどっていく。
鴨長明のあの部屋がどうなっていたのかは、想像を助けてくれるよ。
橘ナナミ
教科書というより、歴史の謎解きを読む感じがします。インテリアを学ぶ人にも読んでほしいですか?
佐藤メバル
和の意匠の成り立ちを知らずに現代の住宅を考えるのは、片手落ちになりかねない。復元図と貴重図版が多数あるから、眺めるだけでも勉強になる。
歴史を学び直したい人にも、小説や映像の背景を描く人にも勧めたい一冊だよ。
図説 英国インテリアの歴史
小野まり 著|河出書房新社
¥2,090(税込)
貴族の邸宅から庶民の住宅まで、英国のインテリアをたどる一冊です。インテリアの様式、英国の住宅事情、住まいに対するこだわりがこの一冊でわかり、美しい写真と図版を満載。映画や小説でおなじみのヴィクトリアン・ハウスの謎に迫るところが読みどころで、歴史の知識としても、物語の背景としても楽しめます。日本や北欧のインテリア史と並べて読むと、様式の違いがくっきり見えてくるはずです。
こんな人におすすめ
英国の住宅やインテリア様式に興味がある人、映画や小説に出てくる家の背景を知りたい人、海外のインテリア史を写真で味わいたい人。眺めて楽しく、読み物としても使いたい場面に向きます。
良い点
- 写真と図版が美しい
- 貴族から庶民まで扱う
- ヴィクトリアン・ハウスを解説
気になる点
- 日本の実務には間接的
- 文章量は多め
- 内容は濃い
出版社
河出書房新社
発売日
2019年02月14日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
22冊目は『図説 英国インテリアの歴史』。映画や小説でおなじみのヴィクトリアン・ハウスの謎に迫るって、なんだか推理ものみたいで楽しいですね。
佐藤メバル
貴族の邸宅から庶民の住宅までを扱っているのがこの本のいいところでね。インテリアの様式だけでなく、英国の住宅事情や、住まいに対するこだわりまで見えてくる。
美しい写真と図版が満載だから、眺めているだけでも様式の違いが体に入ってくる。
橘ナナミ
同じヴィクトリアン・ハウスでも、貴族と庶民では全然違うんでしょうね。小説を読むときの解像度が上がりそうです。
佐藤メバル
そう、物語の背景としてのインテリアを知ると、読書の楽しみが一段変わる。日本のインテリア史や北欧の本と並べて読むと、同じ時代に何が違うのかが見えてきて、比べるほど面白くなる一冊だよ。
アルヴァ・アアルトのインテリア
小泉隆 著|学芸出版社
¥3,520(税込)
北欧を代表する建築家アルヴァ・アアルトが、自ら設計した建築のインテリアの隅々まで使いやすさと美しさを追求した足跡をたどる一冊です。パイミオのサナトリウム、サヴォイ・レストラン、マイレア邸、国民年金会館本館、ルイ・カレ邸、ハーバード大学図書館のポエトリールームなど、建築ごとの内部を紹介し、椅子、木製家具、照明、ガラス器、テキスタイルの120作品を500点以上の写真、スケッチ、図面で示します。上質な建築の真価は内部空間に現れるという視点が軸です。
こんな人におすすめ
北欧の建築と家具に関心がある人、アアルトの椅子や照明、ガラス器を詳しく知りたい人、建築とインテリアを一体で学びたい学生。作品を資料として手元に置きたい場面に向きます。
良い点
- 写真・スケッチ・図面500点以上
- 建築とプロダクトを一体で紹介
- 120作品を収録
気になる点
- 価格はやや高め
- 専門的な記述もある
- 北欧家具の入門書ではない
出版社
学芸出版社
発売日
2020年10月28日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
23冊目は『アルヴァ・アアルトのインテリア』。椅子、家具、照明、ガラス器、テキスタイルの120作品を500点以上の写真、スケッチ、図面で紹介って、資料としてすごい量ですね。
佐藤メバル
この本の眼目は、建築とプロダクトを切り離さないことにある。パイミオのサナトリウム、サヴォイ・レストラン、マイレア邸、国民年金会館本館、ハーバード大学図書館のポエトリールーム……。
建築ごとに内部を見せながら、そこで使われた椅子や照明やガラス器が並んでいく。
橘ナナミ
建築の話と、家具や器物の話が同じ本でつながっているんですね。アアルトって、建物だけの人じゃなかったんだと、あらためて思います。
佐藤メバル
上質な建築の真価は内部空間に現れるというのが著者の視点。椅子一つとっても、木材加工の技術開発や構造の工夫が背景にある。
北欧の家具が好きな人ほど、この内部の話を読んでから見直すと、見え方が変わるよ。
モダンファニチャーヒストリー
寺田尚樹 著|青幻舎
¥6,600(税込)
トーネット、コルビュジエ、イームズ、ウェグナーといった名作椅子が、どんな背景から生まれたのかを、著者の語りを軸に豊富な図版とイラストで解説する一冊です。18世紀半ばの産業革命を発端とするモダンファニチャーの歴史を、質実なドイツ、裕福なアメリカ、陽気なイタリア、清貧なスカンジナビア、懸命な日本という5つの章で横断します。岡本太郎や倉俣史朗も登場し、点でしか知らなかったデザインの系譜が線になる構成です。
こんな人におすすめ
名作椅子の背景を知りたい人、プロダクトデザインを学ぶ学生、北欧やイタリアの家具を深く楽しみたい人。読み物として一気に読みたい場面や、資料として手元に置きたい場面に向きます。
良い点
- 国別の章立てで系譜が追える
- 図版とイラストが豊富
- 読み物として面白い
気になる点
- 価格は高め
- 分量が多く重い
- 入門には情報量が多い
出版社
青幻舎
発売日
2026年01月27日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
24冊目は『モダンファニチャーヒストリー』。6600円で、いまのところ一番高い本です。トーネット、コルビュジエ、イームズ、ウェグナー……名前は聞いたことがあります。
佐藤メバル
名前は知っていても、つながりは知らない人が多い。それを点から線にするのがこの本でね。産業革命を発端に、質実なドイツ、裕福なアメリカ、陽気なイタリア、清貧なスカンジナビア、懸命な日本という5つの章で、モダンファニチャーの歴史を横断していく。
橘ナナミ
章の呼び方が「陽気な」「清貧な」って、国の気質を一言で表しているのが面白いです。岡本太郎や倉俣史朗も出てくるんですね。
佐藤メバル
そう、点でしか知らなかった系譜が線になるのがこの本の読みどころ。著者の語りが読み物として抜群に面白いから、図版を眺めながらでも一気に読める。
価格は張るけれど、デザイン関係者なら手元に置いておきたい教科書だよ。
インテリアスタイリング事典
塩谷博子 著|写像工房
¥10,780(税込)
イメージと素材という2つの視点から、インテリアの歴史、空間イメージの捉え方、さまざまな素材、メンテナンスの方法までを解説した事典です。スタイリング術、イメージ術、素材術の3つで構成され、イメージの側ではスタイル、歴史様式、カラーを、素材の側では床、壁と天井、建具と造作、家具、照明、ファブリックス、ウィンドウトリートメント、ソフトファニシング、アクセサリーを扱います。材料の手入れの仕方まで踏み込むのが、見た目の本との違いです。
こんな人におすすめ
インテリアのスタイリングを仕事にしたい人、素材の選び方と手入れを調べたい人、様式やカラーを事典として引きたい人。手元に置いて長く使いたい場面に向きます。
良い点
- イメージと素材の二軸で引ける
- メンテナンスまで収録
- 項目索引付き
気になる点
- 価格は非常に高い
- 1999年刊で情報は古い
- 入手しにくい可能性
出版社
写像工房
発売日
1999年06月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
最後、25冊目は『インテリアスタイリング事典』。10780円……さすがにいちばん高いです。でも「事典」という響きに、なにか覚悟を感じます。
佐藤メバル
これは読む本というより、長く引く本だね。イメージと素材という2つの視点から、スタイリング術、イメージ術、素材術の3つで構成している。
イメージの側ではスタイルや歴史様式、カラー、素材の側では床、壁と天井、建具、家具、照明、ファブリックス、ウィンドウトリートメント、ソフトファニシングまで並ぶ。
橘ナナミ
素材のところに、メンテナンスの方法まで入っているんですね。選ぶだけでなく、保つ話まで書いてあるのが実務的です。
佐藤メバル
そこが長く使える理由でね。1999年の本だから素材の情報は古い部分もあるけれど、何をどう見て、どう手入れするかという枠組みは今も役に立つ。
項目索引が付いているから、必要なときに開く。そういう付き合い方ができる一冊だよ。
入門→実践→専門の3段階ラーニングパス
橘ナナミ
25冊もあると、結局どの順番で読めばいいんですか?
佐藤メバル
3段階で考えるといい。1段目は全体像。『世界で一番やさしいインテリア 第2版』か『超図解で全部わかる インテリアデザイン入門【増補改訂版】』で、業種・職種や業務の流れまで眺める。2段目は設計の解像度を上げる段階で、『インテリア計画の知識 第2版』や『イラストでわかる インテリアデザイン基礎』を、図面を描きながら読む。
橘ナナミ
3段目は、専門に踏み込む感じですか?
佐藤メバル
そう。歴史と思想なら『日本インテリアデザイン史』『図説日本インテリアの歴史』『図説 英国インテリアの歴史』、家具の系譜なら『モダンファニチャーヒストリー』や『アルヴァ・アアルトのインテリア』。ここまで来ると「なぜこの形なのか」を語れるようになる。読後に何ができるかで言えば、1段目は会話が通じる、2段目は簡単なプレゼンが作れる、3段目は提案に理由をつけられる、というイメージだね。
予算別の組み合わせと、紙・電子・辞典の使い分け
橘ナナミ
1万円以内で「最初のセット」を組むなら?
佐藤メバル
入門セットなら『世界で一番やさしいインテリア 第2版』3,300円、『超図解で全部わかる インテリアデザイン入門【増補改訂版】』2,640円、『ROOM 測って描いたインテリアデザイナーの部屋72』1,980円で7,920円。眺める本を1冊混ぜると独学が続くよ。
橘ナナミ
資格や実務寄りだと変わりますか?
佐藤メバル
『インテリアコーディネーター合格テキスト 第4版』3,520円と『超図解 インテリア用語辞典』3,080円、そこに『マンガで学ぶ インテリアコーディネーターの仕事』2,970円を足すと9,570円。試験範囲と現場の流れを同時に押さえられる。紙と電子は、色・図版・寸法は紙、用語の検索は電子。辞典は手元に電子、教材は紙、と役割で分けるのが現実的だ。定期購読の雑誌やムックは最新トレンドの補助で、長期の参照には向かない。
業界の構造をつかむ本、改訂版の見分け方、「向かない人」の見極め
橘ナナミ
インテリア業界そのものを知る本はありますか?
佐藤メバル
『超図解で全部わかる インテリアデザイン入門【増補改訂版】』は、業種・職種と具体的な業務、作業の流れから入る。『インテリア・デザインを知る』は職能・職種と関連資格、販売まで簡潔に整理した入門書。『インテリアデザインの仕事』は職能制度が定着していくなかで「仕事とは何か」を問うた本で、業界の輪郭をつかむのに向く。
橘ナナミ
古い本と新しい本、どっちを選べばいいんでしょう。
佐藤メバル
同じテーマなら、改訂版・増補改訂版が出ているものは新しい版を選ぶ。法規も設備も更新されるからね。『インテリア計画の知識 第2版』は法令基準や環境変化を反映した改訂版、『世界で一番やさしいインテリア 第2版』『超図解で全部わかる インテリアデザイン入門【増補改訂版】』『暮らしの空間デザイン手帖 改訂版』も改訂を経ている。逆に1990〜2000年代の本は、歴史や職能の資料として読むと価値がある。
橘ナナミ
「向かない人」まで書いてくれると助かるんですけど……。
佐藤メバル
たとえば『超インテリアの思考』は読み物として面白いけれど、寸法や手順を求める人には向かない。『インテリアスタイリング事典』は項目索引つきの事典で、通読向きではない。逆に『ROOM』は写真と間取りを眺めたい人向けで、理論を体系的に学びたい人には物足りない。この見極めが、買い間違いを一番減らすんだ。
よくある質問
インテリア初心者が最初に読むべき1冊はどれ?
橘ナナミ
インテリア初心者が最初に読むべき1冊はどれについて教えてください。
佐藤メバル
用語ゼロから始めるなら『世界で一番やさしいインテリア 第2版』。人間工学に基づくデザイン方法や色の心理的効果、木材・金属・ガラスなどの素材、家具や照明計画、設備、計画までを一冊で通せて、改訂でキッチン設備や法規の情報も更新されています。
インテリアコーディネーター試験に役立つ本は?
橘ナナミ
インテリアコーディネーター試験に役立つ本はについて教えてください。
佐藤メバル
出題範囲を一冊で追うなら『インテリアコーディネーター合格テキスト 第4版』。用語の確認は『図解 インテリアコーディネーター用語辞典』や『超図解 インテリア用語辞典』が引きます。基礎から押さえたい人は『世界で一番やさしいインテリア 第2版』を先に読むと、テキストの内容が頭に入りやすくなります。
Kindle Unlimitedで読めるインテリア本はある?
橘ナナミ
Kindle Unlimitedで読めるインテリア本はあるについて教えてください。
佐藤メバル
配信ラインナップは時期によって変わるため、気になる書名で検索して確認するのが確実です。図版や色、寸法を目で追う本は紙が有利なので、電子は試し読みや用語検索の補助として使うのがおすすめです。
配色センスを磨ける本のおすすめは?
橘ナナミ
配色センスを磨ける本のおすすめはについて教えてください。
佐藤メバル
理屈から入るなら『実践につながる インテリアデザインの基本』の色彩心理・色彩の表記・色彩調和・色と質感の章。色の名前やチャートを引きながら学ぶなら『超図解 インテリア用語辞典』の色彩チャートが便利です。『イラストでわかる インテリアデザイン基礎』はイメージとカラースキームの組み立て方を図で追えます。
名作椅子を学べる本はどれを選べばいい?
橘ナナミ
名作椅子を学べる本はどれを選べばいいについて教えてください。
佐藤メバル
系譜から読むなら『モダンファニチャーヒストリー』。トーネット、コルビュジエ、イームズ、ウェグナーなどの名作が生まれた背景を、図版とイラストで追えます。一人の建築家を深く掘るなら『アルヴァ・アアルトのインテリア』が、椅子・木製家具・照明・ガラス器・テキスタイルまで写真とスケッチ、図面で紹介しています。
インテリア本は紙と電子書籍どっちがいい?
橘ナナミ
インテリア本は紙と電子書籍どっちがいいについて教えてください。
佐藤メバル
図面・色・素材の質感・寸法を扱う本は紙が向いています。一方、用語辞典のように引く頻度が高い本は電子の検索が便利です。同じテーマを両方で持つのではなく、紙は教材、電子は辞典、と役割で分けるのが現実的です。
予算1万円以内で揃えるならどの組み合わせ?
橘ナナミ
予算1万円以内で揃えるならどの組み合わせについて教えてください。
佐藤メバル
入門なら『世界で一番やさしいインテリア 第2版』『超図解で全部わかる インテリアデザイン入門【増補改訂版】』『ROOM 測って描いたインテリアデザイナーの部屋72』の3冊で7,920円。資格・実務寄りなら『インテリアコーディネーター合格テキスト 第4版』『超図解 インテリア用語辞典』『マンガで学ぶ インテリアコーディネーターの仕事』で9,570円です。
絶版になったインテリア本の代わりになる本は?
橘ナナミ
絶版になったインテリア本の代わりになる本はについて教えてください。
佐藤メバル
同じテーマで改訂版・増補改訂版が出ている場合は、そちらを選ぶのが基本です。たとえば『インテリア計画の知識 第2版』は法令基準の見直しや住まいを取り巻く環境の変化を反映して改訂されています。古い本は歴史・職能の資料として読み、法規や設備の最新情報は新しい本で補うと安心です。
まとめ
橘ナナミ
今日の話を聞いて、最初に読むなら『世界で一番やさしいインテリア 第2版』、眺めるなら『ROOM 測って描いたインテリアデザイナーの部屋72』、考えるなら『超インテリアの思考』——目的で全然違うんだなと実感しました。
佐藤メバル
そう。並べてみると冊数は多いけれど、役割は重なっていないんだよ。用語を引く辞典、図面の描き方を教える教科書、名作椅子の由来を語る読み物、業界の仕事を案内する本。それぞれ違う問いに答えている。
橘ナナミ
佐藤さんが書店員時代、本の薦め方で失敗したことってありました?
佐藤メバル
あったよ。雰囲気のいい写真集を「インテリアの勉強になります」と勧めてしまって、あとで「うちの部屋では再現できなかった」と言われたことがある。それからは、その人の住まいと目的を先に聞くようにした。良書かどうかは、その本が誰の、どんな場面に効くかで決まるからね。
橘ナナミ
私もまず、自分の部屋の寸法を測ってから本を選ぼうと思います。賃貸でも、置き家具と照明なら選べるので。
佐藤メバル
それがいい。インテリアの本は、部屋でいう間接照明に似ている。直接部屋を照らすわけではないけれど、壁や家具の輪郭をふわっと浮かび上がらせて、「ここはこう使えばいいのか」と気づかせてくれる。まず1冊、手元の灯りとして置いてみて。
