車のイラストが豊富な本のおすすめ人気ランキング22選【2026年版】

監修

佐藤メバル

佐藤メバル

@shelfy_mebaru

編集長。あらゆるジャンルの本を年間数百冊読み込む本のプロ。投資・経営から小説・実用書・絵本まで、良書と読者の相性を見抜く。

橘ナナミ

橘ナナミ

@medias_nanami

編集部の新人インターン。22歳の大学院生で、メディア論を研究中。「それ気になります!」が口癖の天然キャラ。読者の素朴な疑問を代弁する役割で、各メディアの専門家にいろんなジャンルの素朴な質問をぶつけていく。

最終更新: 2026年10月

橘ナナミ

橘ナナミ

「車の本 イラスト」で検索すると、図鑑もあればメカの解説本もあり、絵本も出てきて……正直、どれが“イラストの本”なのか分からなくなってしまいました。佐藤さん、この22冊って、どういうまとまりなんですか?

佐藤メバル

佐藤メバル

いい質問だね。ひとくちに車のイラスト本と言っても、性格はまるで違う。大きく分けると「見て楽しむ本」「しくみを図で理解する本」「眺めて手を動かす本」の3タイプになる。たとえば『世界のクルマ大百科』は、世界のクルマをジャンルごとに紹介する見る本で、オールカラー・総ルビだから小学校低学年から大人まで楽しめる。一方の『クルマのメカ&仕組み図鑑』は、図版をたっぷり使い、見開きで1項目を解説する仕組みの本。同じ「イラストが豊富」でも、開く場面が違うんだ。

橘ナナミ

橘ナナミ

なるほど…!じゃあ「車の絵をうまく描けるようになりたい」と思って開くのと、「クルマの形をずっと見ていたい」と思って開くのでは、選ぶ本が変わるんですね。

佐藤メバル

佐藤メバル

その通り。あと見落としがちなのが、写真が主役の本とイラストが主役の本があること。『はたらく自動車』は乗り物写真の第一人者による写真の図鑑だし、『くるまずかん』はひらがなで読める図鑑。逆に『はたらくくるまみちをつくる』は「精緻、迫力のイラストではたらく車が大活躍」とうたわれた絵本で、線そのものをお手本にできる。

橘ナナミ

橘ナナミ

佐藤さんは書店員時代、車の本はどこに置いていたんですか?

佐藤メバル

佐藤メバル

児童書コーナー、技術書コーナー、趣味のクルマ本コーナー。同じ「車の本」が3か所に散らばっているんだよ。だから「自分は今どの棚に用があるのか」を決めると、探すのが一気に楽になる。今日はその3つを横断して整理していこう。

橘ナナミ

橘ナナミ

助かります!じゃあ、選び方の軸から教えてください。

車のイラストが豊富な本の選び方

目的で選ぶ — 描く・鑑賞する・資料にする

橘ナナミ

橘ナナミ

「自分で描きたい」人向けの本って、この中にあるんですか?

佐藤メバル

佐藤メバル

正直に言うと、描き方の手順を教える本は今回のラインナップにはない。そこは期待しないでほしい。代わりに使うのが、線が明快な本を写すという方法だ。『はたらくくるまみちをつくる』は、よこに、うえに、したに大きく広がるのりもの絵本で、ブルドーザーの仕事が精密なイラストで描かれる。輪郭が追いやすいから写し描きの教材になる。『はたらくくるまのずかん』はあたたかく写実的なタッチで、消防車もパトカーもバスも電気自動車も描かれているから、丸みのあるフォルムの練習に向く。

橘ナナミ

橘ナナミ

絵本を、お手本として使うんですね。鑑賞目的なら?

佐藤メバル

佐藤メバル

鑑賞なら大図鑑とデザイン本だね。『Casa BRUTUS特別編集 時代を超えて愛される、デザインの良い車100』は、道具が所作を作る、優れた日用品のようなクルマを100台集めたカタログ。俯瞰で眺めるだけで時間が溶ける。もっとがっつりいくなら『イタリア車大図鑑』や『ドイツ車大図鑑』。イタリア車のほうはフェラーリやランボルギーニ、アルファ・ロメオなどのモデルが貴重な写真とともに紹介され、ドイツ車のほうは製造・販売された乗用車が網羅されている。これはもう部屋に置くコレクションだね。

橘ナナミ

橘ナナミ

作画資料として使うなら、どのあたりが効きますか?

佐藤メバル

佐藤メバル

形の正確さを詰めたいならメカ系。『自動車 解剖マニュアル』は、クルマが2万個以上の部品からなることを前提に、ボディやエンジン、駆動系から制御系、内装までを図解で分解して見せてくれる。タイヤハウスの中に何があるかが分かると、絵の説得力が変わるよ。見えない部分を知っている人の絵は強い。

レベルで選ぶ — 超初心者・中級・上級

橘ナナミ

橘ナナミ

レベル別だと、どこから始めればいいでしょう? 私はもう、完全に超初心者です。

佐藤メバル

佐藤メバル

超初心者は、まず写真か、線のはっきりした図鑑から。『たっぷりしゃしんずかん はたらくくるま』は消防車やパワーショベルから2階建てバス、巨大なクレーンまで写真が約150点。形を目で覚える段階では、写真がいちばん正直なんだ。『くるまずかん』は3〜6歳向けで、幼児が聞いてもわかるまでかみくだいたひらがな解説だから、大人が読んでも基本の整理になる。『はたらくくるま けんせつきかいだいずかん』はコマツの車輛を迫力満点の写真で紹介していて、油圧ショベルやブルドーザーの形が頭に入る。

橘ナナミ

橘ナナミ

中級になると?

佐藤メバル

佐藤メバル

中級は動きと構造に踏み込みたい。『くるま』はとびだすしかけの絵本で、フォーミュラ1カーやビンテージ・カーが登場し、おもしろまめちしきも読める。遊びながら「速い車はなぜ低いのか」を体で覚えられる。『世界のクルマ大百科』は世界のクルマをジャンルごとに並べ、スペックデータも載せているから、比べながら描く癖がつく。

橘ナナミ

橘ナナミ

上級・プロは?

佐藤メバル

佐藤メバル

上級は構造資料と専門の大図鑑。『きちんと知りたい!自動車メカニズムの基礎知識』は234点の図とイラストで「なぜ?」を追い、『きちんと知りたい!自動車エンジンの基礎知識』はエンジンに絞って166点の図とイラストで解説する。エンジンルームを描くならこの2冊は外せない。さらに年代ごとのデザインの移り変わりを大図鑑で押さえると、いわゆる“らしさ”が出せるようになるよ。

モチーフで選ぶ — はたらく車・名車・乗り物全般

橘ナナミ

橘ナナミ

はたらく車が好きな子への本は、かなりありますよね。

佐藤メバル

佐藤メバル

ここは層が厚い。『世界で働くくるま大図鑑』は、工事現場、生活を守る・支える、農業や林業、物流、国を守る、空港と、活躍する場面ごとに章を分けておよそ800台を紹介している。全ルビだから子どもが一人で読み進められる。『くらべるしらべるずかん はたらくじどう車』は、消防車やパトカー、ショベルカーが「どんな仕事をしているか」に迫る作りの大図鑑で、名前ではなく仕事で覚えられるのがいい。『はたらく自動車』は最新情報から歴史までを写真と解説で追う新シリーズの一冊だね。

橘ナナミ

橘ナナミ

名車・旧車は?

佐藤メバル

佐藤メバル

『Casa BRUTUS特別編集 時代を超えて愛される、デザインの良い車100』は年代を追って並んでいるから、デザインの変遷を一本の線で見られる。『ざんねんなクルマ事典』は逆張りで、ざんねんスタイル編、ざんねん機能編、狙いがざんねん編など5つのテーマに分けて約100台をユーモアたっぷりに紹介している。肩の力を抜いて眺めたいときにいい。乗り物全般なら『世界のクルマ大百科』が守備範囲広めだよ。

形式で選ぶ — 紙・電子・カレンダー

橘ナナミ

橘ナナミ

電子書籍でも買えますか? ひとり暮らしで、棚がもう限界なんです。

佐藤メバル

佐藤メバル

このジャンルは紙が有利なところと、電子が強いところがはっきり分かれる。大図鑑は紙。見開きで1台をじっくり見る作りだから、画面を拡大して部分を見るのとは体験が違う。逆に『カラー徹底図解 クルマのメカニズム大全』のように章立てが細かい本は、目次から飛べる電子版が調べものに強い。

橘ナナミ

橘ナナミ

カレンダーやポスターになるものもあるんでしょうか。

佐藤メバル

佐藤メバル

ジャンルとしては存在する。ただ、今回の22冊で確認できているのは本としての形だけだから、派生形態は出版社の公式情報で確かめてから買うのが確実だね。飾りたいタイプの本は、実際の判型を見てから決めると失敗しないよ。

収録点数と価格帯で選ぶ

橘ナナミ

橘ナナミ

収録点数は、やっぱり多いほうがいいんですか?

佐藤メバル

佐藤メバル

ケースバイケース。数が多い本は“辞書”、少ない本は“絵本”だと思ってほしい。『世界のクルマ大百科』は世界のクルマをジャンルごとに大量に並べ、『世界で働くくるま大図鑑』はおよそ800台、『ドイツ車大図鑑』は600を超えるモデルを網羅している。調べるならこちら。逆に『トラックくん』は、牧場から牛乳を運ぶトラックくんが渋滞や踏切に巻き込まれながらお店を目指す物語で、1台をじっくり追うから表情や動きの描き方が学べる。

橘ナナミ

橘ナナミ

価格帯はどう見れば?

佐藤メバル

佐藤メバル

安いから損、高いから得ではないよ。千円台の絵本や図鑑は読み聞かせと写し描きの入り口、数千円台のメカ本は理解のための道具、大図鑑は長く使う資料。迷ったら「この本を1年後、どこで開いているか」を想像してみて。机の上なら辞書、ソファなら絵本。それで決まるよ。

橘ナナミ

橘ナナミ

その基準、すごく分かりやすいです。

車のイラストが豊富な本をひと目で比較

橘ナナミ

橘ナナミ

えっ、22冊もあるんですか!?まずどう見ればいいんですか?

佐藤メバル

佐藤メバル

焦らず焦らず(笑)。まずはこの一覧で全体像を眺めてみよう。価格・著者・対象読者をまとめて見られるから、自分に近そうなのが分かるはず

#画像名称おすすめ対象価格一言
1
世界のクルマ大百科
世界のクルマ大百科車の名前を覚えはじめた小学校低学年の子と、その横で一緒にページをめくる大人。ひらがなは読めるけれど漢字はまだ、という時期の最初のマイカー図鑑として。数字やスペックを眺めるのが好きな子、写真よりデータで車を見たい子にも向いています。¥2,750600台をルビ付きで一冊に
2
くるまずかん
くるまずかんひらがなが読めるようになった3〜6歳の子に、初めての自分で読む図鑑を渡したい親。寝る前に一ページずつ音読させたい場面や、はたらく車の名前を覚えはじめた子の語彙づくりに。写真の迫力より、やさしい言葉で説明してくれる本を探している人へ。¥1,100ひらがなで自分で読む働く車
3
クルマのメカ&仕組み図鑑
クルマのメカ&仕組み図鑑運転はするけれど中身はよく知らないという大人が、基礎からクルマを理解したいとき。整備士や自動車業界を目指しはじめた学生の、最初の一冊としても。見開き単位なので、通勤の合間に一つずつ読み進めたい人にも向いています。¥1,980見開き1項目で仕組みを図解
4
カラー徹底図解 クルマのメカニズム大全
カラー徹底図解 クルマのメカニズム大全電気自動車や自動運転といった新しい話題も含めて、クルマの全体像を一冊で押さえたい人。自動車関連の仕事につきはじめた社会人が、用語と部品の対応を確認する用途にも。写真で実物を見ながら仕組みを理解したいタイプに向いています。¥1,980走る曲がる止まるを写真で
5
改訂新版 最新オールカラー クルマのメカニズム
改訂新版 最新オールカラー クルマのメカニズム自動車関係の仕事に携わっていて、いま持っている知識を整理し直したい人。自動車趣味が高じて仕組みまで理解したい人。電気自動車やハイブリッドを含めて、パーツ単位で体系的に押さえたい読者に向いています。¥2,2008万部超ロングセラーの最新版

車のイラストが豊富な本のおすすめ人気ランキング

橘ナナミ

橘ナナミ

一覧だけだとピンと来ないので...1冊ずつ詳しく教えてください!

佐藤メバル

佐藤メバル

よし、それじゃあ1位から順に1冊ずつ解説していこう。各冊どんな人に向いてるかも合わせて話すから、自分に合いそうなのを見つけてほしい

世界のクルマ大百科
1

世界のクルマ大百科

スタジオタッククリエイティブ

¥2,750(税込)

4.8

国産車から外国車まで世界のクルマ約600台を、ジャンルごとに整理して収めた大百科です。オールカラーの誌面にスペックデータが添えられ、総ルビ付きなので小学校低学年でも自分で読み進められます。図鑑としての情報量と、読み聞かせにも使える読みやすさを両立しているのが強み。写真中心の働く車図鑑とは違い、乗用車の名前と数字をひたすら眺めて比べる楽しさに振り切っている点が独特です。大人が横で見ても知らない車が出てくるので、親子で「これ何?」と調べ合う使い方に向いています。

こんな人におすすめ

車の名前を覚えはじめた小学校低学年の子と、その横で一緒にページをめくる大人。ひらがなは読めるけれど漢字はまだ、という時期の最初のマイカー図鑑として。数字やスペックを眺めるのが好きな子、写真よりデータで車を見たい子にも向いています。

良い点

  • 約600台収録で情報量が多い
  • 総ルビ付きで低学年から読める
  • オールカラーでスペック付き

気になる点

  • ページ数が多く持ち歩きに不向き
  • 文章よりデータが中心
  • 最新モデルは載らない

出版社

スタジオタッククリエイティブ

発売日

2019年11月

ページ数

詳細情報なし

橘ナナミ

橘ナナミ

佐藤さん、車の本って絵本から入るのか図鑑から入るのか、そもそもどの年齢に何が効くのか、子どもがいない私にはまったくつかめなくて。

佐藤メバル

佐藤メバル

いい質問だね。まず最初に挙げたいのが『世界のクルマ大百科』。国産から外国車まで600台を、ジャンルごとに並べてある。

オールカラーで総ルビ付きだから、ひらがなを覚えた子が自分でめくれる。しかもスペックデータが付いているから、眺める図鑑としても調べる図鑑としても使える。

低学年から大人まで、同じ一冊を長く使えるのがいいところだよ。

橘ナナミ

橘ナナミ

600台って、けっこうな量ですよね。絵本みたいに読み聞かせる感じとは違うんですか?

佐藤メバル

佐藤メバル

そう、そこがポイント。物語ではなくカタログに近い。だから読むというより、めくって比べる本なんだ。書店員だったころも、この手の本は親が読んであげるより、子どもが一人で開いて静かになる時間を作ってくれた。

寝る前の一冊というより、午後のひとり遊びの相棒だね。

くるまずかん
2

くるまずかん

成美堂出版編集部 著|成美堂出版

¥1,100(税込)

4.7

文字に興味を持ちはじめた3〜6歳に向けた、ひらがな解説のくるま図鑑です。はたらくくるまを切り口に、パトロールカーやポンプ車、救急車、清掃車、そして工事現場の重機まで、まち・こうじげんば・みなと・くうこうと場所ごとに整理しています。自分で読む楽しさを先に立てているので、幼児が聞いてもわかるよう徹底的にかみくだかれた解説になっています。写真で迫力を味わう図鑑とは違い、「読めた」という達成感を与えるのがこの本の役割です。

こんな人におすすめ

ひらがなが読めるようになった3〜6歳の子に、初めての自分で読む図鑑を渡したい親。寝る前に一ページずつ音読させたい場面や、はたらく車の名前を覚えはじめた子の語彙づくりに。写真の迫力より、やさしい言葉で説明してくれる本を探している人へ。

良い点

  • 全編ひらがなで子が読める
  • 3〜6歳向けにかみくだいた解説
  • まち・こうじげんば等で分類

気になる点

  • 漢字を覚えたい子には物足りない
  • 対象年齢を超えると短い
  • 情報量は価格なり

出版社

成美堂出版

発売日

2023年12月04日頃

ページ数

詳細情報なし

橘ナナミ

橘ナナミ

大百科は自分でめくる本でしたけど、もっと小さい子はどうするんですか? まだ字も読めないですよね。

佐藤メバル

佐藤メバル

そこに効くのが『くるまずかん』だね。対象は3〜6歳で、解説が全部ひらがな。しかも本の作りが親切で、まち、こうじげんば、みなと、くうこうと、働く場所ごとに車が並んでいる。

だから「これはどこで会う車?」という質問に答えながら読める。文字に興味を持ちはじめた子が、自分で読めたという手応えを得るための一冊なんだ。

橘ナナミ

橘ナナミ

なるほど、読めたっていう体験そのものが目的なんですね。姪っ子がちょうどそのくらいで、パトカーばかり指さしてます。

佐藤メバル

佐藤メバル

それならど真ん中だよ。パトロールカーから救急車、はしご車、清掃車まで出てくるから、「今日見たあの車」を探す遊びができる。

読む力と、外で見つける喜びがつながると、子どもは何度も開くようになる。逆にページを飛ばして眺めるだけでも、この本はちゃんと仕事をしてくれるよ。

クルマのメカ&仕組み図鑑
3

クルマのメカ&仕組み図鑑

細川武志 著|グランプリ出版

¥1,980(税込)

4.6

エンジンや駆動、ブレーキなど、クルマが走り曲がり止まる仕組みを図版たっぷりで解説した図鑑です。見開き1項目という構成だから、どこから開いても一つのテーマが完結して読める。初心者にもすんなり理解できるように書かれているので、メカに詳しくない大人が最初に手に取る本としても使いやすい。写真で実車を眺めるタイプの本とは違い、中で何が起きているかを絵で追えるのが持ち味です。

こんな人におすすめ

運転はするけれど中身はよく知らないという大人が、基礎からクルマを理解したいとき。整備士や自動車業界を目指しはじめた学生の、最初の一冊としても。見開き単位なので、通勤の合間に一つずつ読み進めたい人にも向いています。

良い点

  • 見開き1項目で読み切りやすい
  • 図版が多く直感的にわかる
  • 基礎から最新技術まで扱う

気になる点

  • 発行が古く情報は最新でない
  • 入門者向けで物足りない人も
  • 写真より図が中心

出版社

グランプリ出版

発売日

2003年01月

ページ数

詳細情報なし

橘ナナミ

橘ナナミ

子ども向けの次は大人向けですか。私、免許は持ってるんですけど、エンジンがどう動いてるかは正直わかってなくて。

佐藤メバル

佐藤メバル

いいところに気づいたね。まず挙げたいのが『クルマのメカ&仕組み図鑑』。見開きで1項目という作りが本当に気持ちよくて、エンジンならエンジンの仕組みが、開いたページだけで完結する。

前から順に読まなくていい。気になるところからつまめるから、メカに自信がない人が最初に開く本としてちょうどいいんだ。

橘ナナミ

橘ナナミ

見開き1項目って、雑誌みたいな感覚ですね。それなら私でも最後までたどり着けそう。

佐藤メバル

佐藤メバル

そう、まさに雑誌的。ただ内容は図鑑としてきちんと積み上げてあるから、何冊か読むと部品同士のつながりが見えてくる。

逆に最新の技術を細かく追いたいなら、もっと新しい本のほうが向いている。ここは最初の一冊としての役割をしっかり果たしてくれる本だよ。

カラー徹底図解 クルマのメカニズム大全
4

カラー徹底図解 クルマのメカニズム大全

青山元男 著|ナツメ社

¥1,980(税込)

4.4

クルマはなぜ走り、曲がり、止まれるのかを、エンジン、シャシー、駆動系といった単位で解きほぐした一冊です。豊富な写真と図版で、基本から最新技術までをわかりやすく説明しています。環境対策・安全装置・自動運転まで章として立てているのが特徴で、電気自動車やハイブリッドの仕組みも視野に入ります。図版中心の入門書より一歩踏み込みたい人が、写真を見ながら部品の実物感をつかめる構成です。

こんな人におすすめ

電気自動車や自動運転といった新しい話題も含めて、クルマの全体像を一冊で押さえたい人。自動車関連の仕事につきはじめた社会人が、用語と部品の対応を確認する用途にも。写真で実物を見ながら仕組みを理解したいタイプに向いています。

良い点

  • 写真と図版が豊富でわかりやすい
  • 環境・安全・自動運転まで網羅
  • 章立てが整理され読みやすい

気になる点

  • 内容が広く浅くなる印象も
  • 専門的な数式は扱わない
  • 発行年より新しい技術は未収録

出版社

ナツメ社

発売日

2019年03月13日頃

ページ数

詳細情報なし

橘ナナミ

橘ナナミ

似たタイトルが並んでいて、私だったら絶対どっちを買えばいいか迷います。違いを教えてもらえますか?

佐藤メバル

佐藤メバル

そこは大事なところだね。『カラー徹底図解 クルマのメカニズム大全』は、同じ青山元男さんの本だけど、こちらは写真の比重が高い。

エンジン、シャシー、駆動系に加えて、環境対策と安全装置、自動運転まで章として並んでいる。だから今の車はどうなっているのかを知りたい人の入口になる。

橘ナナミ

橘ナナミ

あ、じゃあ電気自動車の仕組みも気になる、みたいな読者はこっちなんですね。

佐藤メバル

佐藤メバル

そう。ハイブリッドや電気自動車の章があるから、ガソリンエンジンの話だけで終わらない。ただし写真で雰囲気をつかむ本だから、数値や細かい作動まで詰めたいなら物足りないかもしれない。まず全体の地図がほしい人向けだよ。

改訂新版 最新オールカラー クルマのメカニズム
5

改訂新版 最新オールカラー クルマのメカニズム

青山元男 著|ナツメ社

¥2,200(税込)

4.3

累計8万部を超えたロングセラーの最新改訂版で、この間に進化した部分と新たな技術を追加して解説しています。パワートレイン、エンジン、動力伝達装置、電気自動車とハイブリッド、シャシーメカニズムの5部構成で、パーツごとの働きをカラー図版で追えるのが特徴です。自動車メーカーやディーラー、整備、運送などに関わる人にも役立つとされる密度があり、入門書を一冊読み終えた人の次の一冊になります。

こんな人におすすめ

自動車関係の仕事に携わっていて、いま持っている知識を整理し直したい人。自動車趣味が高じて仕組みまで理解したい人。電気自動車やハイブリッドを含めて、パーツ単位で体系的に押さえたい読者に向いています。

良い点

  • 5部構成で体系的に学べる
  • カラー図版で見やすい
  • 最新改訂で情報が新しい

気になる点

  • 入門者にはやや詳しすぎる
  • 価格は手頃とは言えない
  • 実車の写真は少なめ

出版社

ナツメ社

発売日

2025年02月17日頃

ページ数

詳細情報なし

橘ナナミ

橘ナナミ

同じ青山元男さんの本がもう一冊。こちらは改訂新版って書いてありますけど、何が変わったんですか?

佐藤メバル

佐藤メバル

これは2014年に出た本を、その後の進化と新しい技術を足して作り直した最新版なんだ。累計8万部を超えたロングセラーだから、読者の信頼が先に積み上がっている。

構成は5部で、パワートレイン、エンジン、動力伝達装置、電気自動車とハイブリッド、それからシャシーメカニズム。

パーツごとに働きを追う作りになっている。

橘ナナミ

橘ナナミ

なるほど、写真で全体像をつかむ本と、部品単位で詳しい本、という住み分けなんですね。

佐藤メバル

佐藤メバル

その理解でいいと思う。しかも自動車メーカーやディーラー、整備や運送の仕事をしている人にも役立つと版元が書いているくらい詳しい。

今ある知識の再確認にも、新しい知識の習得にも使える。趣味で読むなら、写真の多い本の次にこれを開く流れが自然だよ。

自動車 解剖マニュアル
6

自動車 解剖マニュアル

繁浩太郎 著|技術評論社

¥2,728(税込)

4.1

クルマは2万個以上の部品からなり、素材も金属やプラスチック、ゴムとさまざま。そのどれをとっても様々な分野のテクノロジーが集まってできている、という前提から始まる一冊です。ボディやエンジン、駆動系から制御系、内装までを図解で追い、さらに自動車がどう作られるか、プレスや溶接といった製造工程、燃料電池車のパーツまで扱います。仕組みの本でありながら工場の話まで入るのが、他と大きく違うところです。

こんな人におすすめ

部品の名前と役割だけでなく、それが工場でどう組み上がるのかまで知りたい人。自動車メーカーやサプライヤーに関心のある学生、ものづくり全般が好きな読者に。水素や自動運転など、これからの車社会を考える入口としても使えます。

良い点

  • 構造と製造工程の両方を扱う
  • 部品を網羅的に図解
  • 環境対応車まで触れる

気になる点

  • 図解中心で文章はあっさり
  • 価格はやや高め
  • 最新モデルの話は少ない

出版社

技術評論社

発売日

2015年05月

ページ数

詳細情報なし

橘ナナミ

橘ナナミ

「解剖」ってタイトルが物々しいんですけど、これはどういう本なんですか? ちょっと構えてしまいます。

佐藤メバル

佐藤メバル

中身はもっと面白いよ。自動車って2万個以上の部品でできていて、金属もプラスチックもゴムもある。それを一つずつ図解で見ていく。

エンジンの構成、ブレーキの仕組み、ボディがプレスでどう形づくられるか、工場のメインラインとサブラインの違いまで。

作られ方まで書いてあるのが、他のメカ本との決定的な違いなんだ。

橘ナナミ

橘ナナミ

工場の話まで入るんですね。それって、仕組みだけ覚えても見えてこない部分じゃないですか。

佐藤メバル

佐藤メバル

そう。だからメカニックに強くなるだけでなく、クルマ作りの技術に造詣が深くなる。燃料電池車にどんなパーツが使われているか、なんて話も出てくる。

ものづくりが好きな人なら、図を眺めているだけで時間が溶けていくよ。

くるま
7

くるま

ロッド・グリーン 著|大日本絵画

¥1,650(税込)

4.1

エンジンをふかして、ちいさなレーサーたちにぴったりの飛び出す仕掛け絵本です。風を切ってコースを駆けめぐるフォーミュラ1カー、すべるように走るビンテージ・カーなど、ページから飛び出す車たちが主役。おもしろまめちしきを読めば車の世界が広がる作りで、仕掛けと豆知識の両方を一度に味わえます。写真図鑑のように車を並べるのではなく、動きと驚きで車に親しむタイプの一冊です。

こんな人におすすめ

まだ文字を読むより、動くものに夢中な2〜4歳ごろの子。乗り物好きの子へのプレゼントや、しかけを自分で動かす遊びを楽しませたい場面に。読み聞かせと手遊びを同時にしたい親に向いています。

良い点

  • 飛び出す仕掛けで驚きがある
  • F1からビンテージ車まで登場
  • まめちしきで知識も増える

気になる点

  • 仕掛けなので壊れやすい
  • ページ数は多くない
  • 対象年齢が低め

出版社

大日本絵画

発売日

2011年

ページ数

詳細情報なし

橘ナナミ

橘ナナミ

ここまで図鑑が続いたので、絵本の話も聞きたいです。車が動く絵本ってあるんですか?

佐藤メバル

佐藤メバル

あるよ。『くるま』は大日本絵画の飛び出す仕掛け絵本で、フォーミュラ1カーやビンテージ・カーがページから立ち上がる。

眺めるだけでは終わらない作りなんだ。しかも「おもしろまめちしき」が添えてあるから、しかけで笑って、豆知識でちょっと賢くなった気分になれる。

橘ナナミ

橘ナナミ

しかけ絵本って壊れちゃいそうで、正直買うのが怖いんですけど……そこはどうですか?

佐藤メバル

佐藤メバル

そこは正直に言っておくね。仕掛けものは扱いが荒い子だと傷みやすい。だからこそ、親子で一緒に開く本として渡すのがいい。

F1カーの速さとビンテージカーの優雅さが並んでいるから、車の種類が違うという感覚も自然に伝わるはずだよ。

はたらくくるまのずかん
8

はたらくくるまのずかん

五十嵐美和子 著|白泉社

¥1,100(税込)

3.9

『でんしゃのずかん』に続く乗り物図鑑の第2弾で、消防車やパトカー、バス、重機、話題の電気自動車まで、人気の働く車をあたたかく写実的なタッチで描いています。写真ではなく描かれた絵だからこそ、車体の線や色の美しさが目に残るのが持ち味。さらに「車と一緒に働く方法」を紹介している点がユニークで、車を見る本でありながら、車に関わる仕事に目を向けさせてくれます。

こんな人におすすめ

写真の図鑑はもう何冊も持っているけれど、絵本としても楽しめる車の本を探している家庭。車が好きな子に、将来どんな仕事があるかという視点まで渡したいとき。図鑑デビューの一冊としても選びやすい価格とサイズです。

良い点

  • 写実的な絵の美しさが際立つ
  • 電気自動車まで登場する
  • 働く方法の紹介が独自

気になる点

  • 写真の迫力はない
  • 情報量は写真図鑑に劣る
  • ページ数は多くない

出版社

白泉社

発売日

2018年04月26日頃

ページ数

詳細情報なし

橘ナナミ

橘ナナミ

写真じゃなくて絵の図鑑もあるんですね。正直、写真のほうが本物っぽくて良さそうな気もするんですが、どうなんですか?

佐藤メバル

佐藤メバル

そこは好みが分かれるところで、両方あっていいんだ。『はたらくくるまのずかん』は五十嵐美和子さんのあたたかく写実的なタッチが売りで、消防車やパトカー、バス、重機、それに電気自動車まで描かれている。

写真では拾いきれない、車体の線のきれいさが残るんだよ。

橘ナナミ

橘ナナミ

しかも「車と一緒に働く方法」って書いてあるのが気になります。図鑑なのに仕事の話なんですか?

佐藤メバル

佐藤メバル

そう、そこがこの本の面白さ。車を眺めるだけで終わらせず、この車を運転している人はどんな仕事をしているのか、というところまで連れていってくれる。

車好きの子が、いつか働く側を想像する入口になる。前作の電車版が評判だったのも納得の作りだよ。

はたらく自動車
9

はたらく自動車

小賀野実 著|ポプラ社

¥1,540(税込)

3.9

乗り物写真の第一人者・小賀野実さんが手がけた、新シリーズ「のりものキングダム」の一冊です。バス、サイレンカー、トラック、工事車、いろいろな場所で働く車を、迫力の写真と詳しい解説で収録し、最新情報からその歴史までを掲載しています。コラム「のりものトーク!」も充実していて、眺めるだけでなく読み物としても楽しめる構成。小学校の授業にも使える情報が詰まっているのが特徴です。

こんな人におすすめ

乗り物写真が好きで、図鑑を何冊も読み込んでいる"ガチ勢"の子。街で見た最新式のバスや工事車を、名前と役割まで知りたくなった小学生。学校の調べ学習や、写真を見ながら説明を読む練習にも向いています。

良い点

  • 小賀野実さんの迫力ある写真
  • 最新情報から歴史まで掲載
  • コラムが読み物として充実

気になる点

  • 発売が新しく入手しづらい時期も
  • 写真中心で文字量は中程度
  • 低年齢にはやや難しい

出版社

ポプラ社

発売日

2025年09月18日頃

ページ数

詳細情報なし

橘ナナミ

橘ナナミ

「のりものキングダム」って、シリーズ名からしてもう強そうなんですけど、期待していいんですか?

佐藤メバル

佐藤メバル

そこは期待していい。著者の小賀野実さんは乗り物写真の第一人者で、この本はその人が作った図鑑の決定版なんだ。

バス、サイレンカー、トラック、工事車と幅広く並べて、しかも最新情報だけじゃなくその歴史まで載せている。

写真集で終わらせないのがすごいところだよ。

橘ナナミ

橘ナナミ

歴史までとなると、けっこう読み応えがありそうです。小さい子には難しすぎたりしませんか?

佐藤メバル

佐藤メバル

だから対象は、写真を楽しめる子から文字を読める小学生までと幅を持たせている。コラムの「のりものトーク!」が充実していて、そこだけ拾っても面白い。

乗り物好きが一段深くなる一冊で、学校の調べ学習にも使えるだけの情報量があるよ。

世界で働くくるま大図鑑
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世界で働くくるま大図鑑

スタジオタッククリエイティブ 著|スタジオタッククリエイティブ

¥2,750(税込)

3.9

日本をはじめ世界中で人のために働く車を、活躍する場面ごとに章分けして紹介する図鑑です。工事現場、生活を守る・支える車、農業や林業、物流現場、国を守る車、空港と、およそ800台を収録。解説文には全てルビが振られているので、ひらがなを学んだ子なら一人で読み進められます。同じ出版社の乗用車中心の大百科に対し、こちらは「働く」場面に絞っているのが違いです。

こんな人におすすめ

工事現場や空港など、実際に働いている車を場所ごとに知りたい子。装甲車や地雷原処理車のような、ふだん見られない車に興味を持った読者にも。ルビ付きなので、漢字がまだ読めない子が一人で調べる入門にも向いています。

良い点

  • およそ800台の圧倒的な収録数
  • 全ての解説文にルビ付き
  • 活躍する場面ごとの章立て

気になる点

  • 持ち運びには重い
  • 一台あたりの記述は簡潔
  • 写真の大きさは控えめ

出版社

スタジオタッククリエイティブ

発売日

2025年03月09日頃

ページ数

詳細情報なし

橘ナナミ

橘ナナミ

また大図鑑が出てきました。さっきの大百科と同じ出版社ですよね? 何が違うんでしょう。

佐藤メバル

佐藤メバル

いいところに気づいたね。同じスタジオタッククリエイティブでも、『世界のクルマ大百科』は乗用車が中心。

こちらの『世界で働くくるま大図鑑』は、働く場面ごとに章を分けて、およそ800台を並べている。

工事現場、生活を支える車、農業や林業、物流、国を守る車、空港という並びなんだ。

橘ナナミ

橘ナナミ

国を守る車って、装甲車とかですよね。そういうのが図鑑に載っているの、ちょっと胸が熱いです。

佐藤メバル

佐藤メバル

そこがこの本の面白さだね。地雷原処理車や資材運搬車なんて、日常ではまず見られない。しかも解説文に全部ルビが振ってあるから、ひらがなを覚えた子が一人で読み進められる。

図鑑を「自分で調べる道具」にしたい家庭に向いているよ。

はたらくくるま けんせつきかいだいずかん
11

はたらくくるま けんせつきかいだいずかん

コマツ 著|宝島社

¥1,760(税込)

3.7

油圧ショベル、ブルドーザー、ホイールローダーなど、子どもに大人気の建設機械を集めた一冊です。日本を代表する建設・鉱山機械メーカーコマツの車輛を、迫力満点の写真で紹介しているのが最大の特徴。本文は基本ひらがななので、親子の読み聞かせはもちろん、小さなお子さまでも一人でどんどん読み進められます。街で見かける重機の本当の名前を知りたい子に応える図鑑です。

こんな人におすすめ

工事現場の重機に夢中な3〜6歳の子と、その親。実物のメーカー名まで覚えたいような、重機にこだわりのある子に。ひらがな中心なので、読み聞かせから一人読みへの移行期にも使いやすい一冊です。

良い点

  • コマツの実車写真で臨場感がある
  • 本文がひらがなで読みやすい
  • 油圧ショベル等を網羅

気になる点

  • メーカー1社の車輛に限定
  • ページ数は多くない
  • 建設機械以外は出ない

出版社

宝島社

発売日

2026年06月26日頃

ページ数

詳細情報なし

橘ナナミ

橘ナナミ

コマツって、あの工事現場で見る黄色いやつの会社ですよね。企業が出してる図鑑って、ちょっと珍しくないですか?

佐藤メバル

佐藤メバル

珍しいし、だから強い。『はたらくくるま けんせつきかいだいずかん』は、日本を代表する建設・鉱山機械メーカーのコマツの車輛を、迫力満点の写真で載せている。

油圧ショベル、ブルドーザー、ホイールローダーと、子どもが夢中になる顔ぶれがそろうんだ。

橘ナナミ

橘ナナミ

メーカーが出してるなら、写真も本物ですし、細かいところまで載ってそうですね。

佐藤メバル

佐藤メバル

そう。しかも本文が基本ひらがなだから、小さな子でも一人でどんどん読める。読み聞かせにも、自分でめくるのにも向いている。

逆に建設機械以外の車は出てこないから、街の車ぜんぶを知りたいなら別の本と組み合わせるといいよ。

くらべるしらべるずかん はたらくじどう車
12

くらべるしらべるずかん はたらくじどう車

元浦年康 著|あかね書房

¥6,050(税込)

3.7

消防車やパトカー、ショベルカーなど、街や工事現場で活躍するじどう車がどんな仕事をしているのか、その働きの秘密に迫る大図鑑です。タイトル通り「くらべる・しらべる」を軸に、大迫力の写真をたっぷり使い、じっくり長く楽しめる構成になっています。手軽な写真図鑑を何冊か読んだ子が、次に「なぜこの形なのか」を考える段階へ進むための一冊です。

こんな人におすすめ

はたらく車の写真を見るだけでなく、なぜその装備が必要なのかを知りたくなった子。学校や図書館で調べる使い方をしたい読者に。価格は張りますが、長く使える資料として家庭に一冊置きたい人向けです。

良い点

  • 働きの理由まで踏み込む
  • 写真が大きく迫力がある
  • 比較して調べる構成が独自

気になる点

  • 価格が高め
  • 幼児には情報が多すぎる
  • サイズが大きく扱いにくい

出版社

あかね書房

発売日

2015年12月15日頃

ページ数

詳細情報なし

橘ナナミ

橘ナナミ

これは……値段を見てちょっと驚いたんですけど、それだけの理由がある本なんですか?

佐藤メバル

佐藤メバル

あるよ。『くらべるしらべるずかん はたらくじどう車』は、消防車やパトカー、ショベルカーがどんな仕事をしているかから入って、その働きの秘密に迫っていく。

つまり写真を見せるだけでなく、なぜその形なのかまで連れていく本なんだ。写真も大迫力で、ページ数もたっぷりある。

橘ナナミ

橘ナナミ

なるほど、単なる写真集じゃなくて、考える図鑑なんですね。それなら長く使えそうです。

佐藤メバル

佐藤メバル

そういうこと。手軽な写真図鑑を何冊か読んだあとに、これで一段深くなる。図書館で借りるより、手元に置いて何度も開くほうが力が出るタイプだね。

対象は小さな子というより、「なぜ?」と聞きはじめた子だよ。

たっぷりしゃしんずかん はたらくくるま
13

たっぷりしゃしんずかん はたらくくるま

山中則江 著|ひかりのくに

¥990(税込)

3.7

消防車やパワーショベルはもちろん、2かいバスや巨大なクレーンまで、かっこいい働く車の写真が約150点収められています。この本の面白さは写真の数だけではありません。サイレンや機械が動く音など、いろんな音を探して声に出してみるという遊び方が提案されているのです。写真を見て名前を覚える段階から、音や動きを想像して楽しむ段階へ子どもを連れていきます。

こんな人におすすめ

写真を見ながら「ぶーぶー」「うーうー」と声を出して遊ぶ時期の2〜4歳。読み聞かせというより、一緒に音を探す遊びをしたい親子の場面に。手頃な価格で、外出先にも持っていきやすい一冊を探している人に向いています。

良い点

  • 写真約150点でボリュームがある
  • 音を探す遊び方が独自
  • 価格が手頃

気になる点

  • 解説は最小限
  • 仕掛けや物語はない
  • 対象年齢はかなり低め

出版社

ひかりのくに

発売日

2016年03月03日頃

ページ数

詳細情報なし

橘ナナミ

橘ナナミ

「音を探す」って書いてあるんですけど、これ絵本じゃなくて図鑑ですよね? どういうことだろう。

佐藤メバル

佐藤メバル

そこがこの本の工夫なんだ。『たっぷりしゃしんずかん はたらくくるま』は写真が約150点あって、消防車もパワーショベルも2かいバスも巨大クレーンも出てくる。

で、ページをめくりながらサイレンの音や機械の音を探して声に出す。写真を指さして名前を言う、その次の遊びを用意してくれているんだよ。

橘ナナミ

橘ナナミ

なるほど、まだ字が読めない子でも参加できる遊び方ですね。近所の子、消防車を見るたびに真似してます。

佐藤メバル

佐藤メバル

まさにそれ。声に出すと記憶に残るから、次に本物を見たときの喜びが変わる。値段も手頃でサイズも扱いやすいから、最初の一冊としても、外出用としても使いやすい。

ただし解説は最小限だから、詳しく知りたくなったら次の段階に進むといいよ。

はたらくくるまみちをつくる
14

はたらくくるまみちをつくる

小森誠 著|教育画劇

¥1,100(税込)

3.7

「おいらはブルドーザー。さぁしごとをはじめるぞ」——車自身が語り出す一人称の絵本です。「グォングォンブルブルブルル」という擬音とともに、精緻で迫力のあるイラストで働く車が大活躍します。横に、上に、下に大きく広がる作りなので、ページを開くたびに道路ができていく過程が体感できます。図鑑のように車を並べるのではなく、一つの仕事の流れを追う点が特徴です。

こんな人におすすめ

働く車が何をするのかを物語として味わいたい3〜5歳の子。擬音を一緒に声に出しながら読み聞かせを楽しみたい親に。横向きに広がるページを、寝転んで開く遊びにも向いています。

良い点

  • 一人称の語りで感情移入しやすい
  • 迫力のある緻密なイラスト
  • 横に広がる造本が楽しい

気になる点

  • 情報量は図鑑に劣る
  • ページ数は少なめ
  • 発行が古く入手しにくい場合も

出版社

教育画劇

発売日

2006年08月

ページ数

詳細情報なし

橘ナナミ

橘ナナミ

イラストの絵本で、車がしゃべるやつがあるって聞いたんですけど、本当にあるんですか?

佐藤メバル

佐藤メバル

あるよ、これだ。『はたらくくるまみちをつくる』は、ブルドーザーが「おいらはブルドーザー」と語りはじめるところから始まる。

車の一人称で進むから、読んでいる子はブルドーザーそのものになれる。しかもイラストが精緻で迫力がある。

ページが横にも上にも下にも広がる作りで、道ができていく感じが体でわかるんだ。

橘ナナミ

橘ナナミ

グォングォンブルブルブルル、って音もいいですね。読み聞かせで真似したら盛り上がりそう。

佐藤メバル

佐藤メバル

そこが狙い目だね。図鑑は車を分類する本だけど、これは一つの仕事を追う物語。だから「働く」という言葉の意味が、写真より伝わりやすい。

小さい子に、車は働いているんだと教えたいときに効く一冊だよ。

トラックくん
15

トラックくん

えのもとえつこ 著|株式会社 福音館書店

¥1,100(税込)

3.7

牧場にいる働き者のトラックくんが、できたての牛乳をお店へ届ける一日を描いた絵本です。朝、荷台に牛乳を積んで出発したものの、途中で渋滞にまきこまれ、踏切に止められてしまう。無事に届けられるのかという小さなハラハラが、最後まで子どもを引っぱります。人気絵本『ふみきりくん』の姉妹作で、働く車の「待つ時間」まで描いているのが新鮮です。

こんな人におすすめ

車が走る話と、物語の両方を楽しめる3〜5歳の子。踏切や渋滞など、生活の中で見たことのある場面に絵本で再会したいとき。読み聞かせで先が気になる展開を味わいたい親子に向いています。

良い点

  • 働く車の一日を物語で追える
  • 渋滞や踏切など身近な場面
  • 『ふみきりくん』の姉妹作

気になる点

  • 図鑑的な情報はない
  • ページ数は多くない
  • 乗用車はほぼ出ない

出版社

株式会社 福音館書店

発売日

2026年06月05日頃

ページ数

詳細情報なし

橘ナナミ

橘ナナミ

トラックが牛乳を運ぶ話……いいですね。でも渋滞とか踏切で止まっちゃうって、地味じゃないですか?

佐藤メバル

佐藤メバル

いや、そこが上手いんだよ。『トラックくん』は、できたての牛乳を積んでお店へ向かう途中で、渋滞にまきこまれ、踏切に止められる。

届けられるだろうかという小さな緊張がずっと続く。働く車の華やかな部分じゃなく、待つ時間を描いているのが珍しいんだ。

橘ナナミ

橘ナナミ

あ、それって子どもにとってすごくリアルかも。小さい子って踏切が大好きですもんね。

佐藤メバル

佐藤メバル

そうそう。しかも人気絵本『ふみきりくん』の姉妹作だから、踏切つながりで並べて読める。車が仕事をするということを、写真ではなく物語で受け取れる一冊だよ。図鑑が好きな子にも、意外に刺さるんだ。

おやすみ、はたらくくるまたち
16

おやすみ、はたらくくるまたち

シェリー・ダスキー・リンカー 著|ひさかたチャイルド

¥1,430(税込)

3.5

広い工事現場で、道を作ったりビルを建てたりするたくさんの車たち。やがて日が沈むころ、車は一日の仕事を終え、思い思いに「おやすみなさい」の支度を始めます。車たちが眠りにつくという発想が、寝かしつけの絵本としてよくできています。作者の息子さんが大の車好きで、寝る前に興奮して眠れなくなってしまった経験から生まれたと紹介されている、実用性のある一冊です。

こんな人におすすめ

寝る前になると車の話で興奮してしまう子の親。工事現場の車が好きだけれど、寝かしつけに困っている場面で開く一冊として。一日の終わりを静かに迎えたい幼児の、夜の習慣づくりに向いています。

良い点

  • 寝かしつけを目的に作られている
  • 働く車が多数登場する
  • 静かな流れで落ち着ける

気になる点

  • 昼に読むと物足りないかも
  • 物語の起伏は少ない
  • 写真は載っていない

出版社

ひさかたチャイルド

発売日

2012年09月

ページ数

詳細情報なし

橘ナナミ

橘ナナミ

寝かしつけの絵本に車って、逆効果じゃないですか? 車好きの子は興奮しちゃいますよね。

佐藤メバル

佐藤メバル

まさにそこから生まれた本なんだよ。作者の息子さんが大の車好きで、寝る前に車の話をすると興奮して眠れなくなってしまった。

そこで、車たちも夜には眠るという様子を親子で想像したら、ぐっすりすやすや。その経験がこの絵本になっている。

橘ナナミ

橘ナナミ

へえ、現実の悩みから生まれた本なんですね。内容はどんな流れなんですか?

佐藤メバル

佐藤メバル

広い工事現場で働いていた車たちが、日が沈むと一日の仕事を終えて、思い思いに「おやすみなさい」の支度をはじめる。

夜が訪れて、そっと目をとじ、夢の時間へ、という流れ。だから読んでいる子も自然に静かになっていく。車が好きな子の夜の習慣に、これは本当に効くよ。

Casa BRUTUS特別編集 時代を超えて愛される、デザインの良い車100
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Casa BRUTUS特別編集 時代を超えて愛される、デザインの良い車100

マガジンハウス

¥2,200(税込)

3.5

大切に乗り継いでいきたい、佇まいのいい車を100台集めたカタログです。選んだ基準は「道具が所作を作る、優れた日用品のようなクルマ」。個性を前提に選ぶという考え方が貫かれていて、それぞれの車の得意なことと苦手なことの両方が書かれています。連載と既刊に新たな記事を加えた増補改訂版で、シトロエンDSからボルボ240、ランドクルーザー40まで年代を追って並ぶ構成です。

こんな人におすすめ

車をスペックではなくデザインと佇まいで選びたい大人。中古でクラシックな一台を探していて、専門店に相談する前の予習をしたい人。暮らしと道具という視点で車を眺めたい読者に向いています。

良い点

  • 100台を年代順に収録
  • 個性と弱点まで書く姿勢
  • 専門店の話にも触れる増補改訂

気になる点

  • 新車情報の本ではない
  • 価格や性能の比較は少ない
  • 雑誌記事の再編集ゆえ重複感

出版社

マガジンハウス

発売日

2025年08月28日

ページ数

詳細情報なし

橘ナナミ

橘ナナミ

これは車の本というよりデザイン誌みたいな表紙ですね。中身もおしゃれなんでしょうか。

佐藤メバル

佐藤メバル

そう、Casa BRUTUSの増補改訂版で、選ぶ基準がはっきりしている。「道具が所作を作る、優れた日用品のようなクルマ」を100台。

デザインの良い車というより、佇まいの良い車を集めた本なんだ。しかもそれぞれに得意なことと苦手なこと、つまり個性が書いてある。

橘ナナミ

橘ナナミ

弱点まで書いてくれるの、いいですね。じゃあ自分に合う一台を探す使い方ができるんだ。

佐藤メバル

佐藤メバル

そのとおり。シトロエンDS、ローバー・ミニ、フィアット500、ボルボ240、ランドクルーザー40と、1950年代から年代を追って並ぶ。

専門店の力を借りてきちんと手を入れる、という姿勢も貫かれている。スペック表を比べる本ではないけれど、車との付き合い方を変えてくれる一冊だよ。

イタリア車大図鑑
18

イタリア車大図鑑

尾澤英彦 著|カーグラフィック

¥24,200(税込)

3.5

1960年から2017年末までにイタリアで製造・販売された乗用車を網羅した大図鑑です。フェラーリ、ランボルギーニ、マセラティ、アルファ・ロメオなどのブランドから358モデルを収録。創刊から57年を数える専門誌『CAR GRAPHIC』の膨大なアーカイブとイタリアのドムス社の協力で、貴重な写真とともに各モデルを丁寧に紹介しています。アバルトやビッザリーニ、オスカといった小規模メーカーまで拾う網羅性が核心です。

こんな人におすすめ

イタリア車をひとつの文化として俯瞰したい車好き。特定ブランドではなく、マイナーなコーチビルダーや小規模メーカーまで知りたい読者。資料として手元に長く置き、写真を眺めながらモデルを照合したい人に向いています。

良い点

  • 358モデルを網羅する資料性
  • 専門誌のアーカイブ由来の写真
  • 小規模メーカーまで収録

気になる点

  • 価格が非常に高い
  • 重量があり持ち歩けない
  • 日本語解説は簡潔

出版社

カーグラフィック

発売日

2019年12月07日頃

ページ数

詳細情報なし

橘ナナミ

橘ナナミ

さっきから気になってたんですけど、こういう数万円の大図鑑って、いったい誰が買うんですか?

佐藤メバル

佐藤メバル

そこは正直に言うと、買う人は決まっている。『イタリア車大図鑑』は1960年から2017年末までのイタリアの乗用車を網羅して、358モデル。

フェラーリやランボルギーニだけでなく、アバルト、ビッザリーニ、オスカ、シアタなんていう小さなメーカーまで拾う。これは調べるための資料なんだ。

橘ナナミ

橘ナナミ

なるほど……所有するというより、辞書みたいなものなんですね。写真も貴重なんですか?

佐藤メバル

佐藤メバル

そう。創刊から57年になる『CAR GRAPHIC』のアーカイブと、イタリアのドムス社の協力で集められた写真だからね。

手に取るたびに新しい発見がある。逆に、今買える車を探している人にはまったく向かない。イタリア車を文化として眺めたい人の本だよ。

ドイツ車大図鑑
19

ドイツ車大図鑑

CARGRAPHIC 著|カーグラフィック

¥39,600(税込)

3.5

1960年から2022年10月までにドイツで製造・販売された乗用車612モデルを網羅した大図鑑です。1962年創刊の自動車雑誌『CAR GRAPHIC』の豊富なアーカイブから厳選した貴重な写真とともに、各モデルを丁寧に紹介しています。アルピナやイズデラ、ヴィーズマン、ルーフといったチューナーや小規模メーカー、トラバントやヴァルトブルクのような東独車まで含むのがドイツ車編の面白さです。

こんな人におすすめ

メルセデス・ベンツやBMW、ポルシェを軸に、ドイツ車の全体像を資料として押さえたい読者。チューナーや消えたブランドまで知りたい好事家。図書館や仕事の資料として、長く参照したい人に向いています。

良い点

  • 612モデルという圧倒的収録数
  • 貴重な写真のアーカイブ
  • 東独車やチューナーまで収録

気になる点

  • 価格が非常に高い
  • 重量があり携帯に不向き
  • 一台ごとの記述は簡潔

出版社

カーグラフィック

発売日

2023年12月13日頃

ページ数

詳細情報なし

橘ナナミ

橘ナナミ

イタリアの次はドイツ。同じシリーズみたいな作りですけど、こちらは612モデルって増えてますね。

佐藤メバル

佐藤メバル

そう、1960年から2022年10月までのドイツの乗用車で612モデル。写真は1962年創刊の『CAR GRAPHIC』のアーカイブから厳選されたものだ。

貴重な写真とモデルの記録がセットになっている。アルピナやルーフ、イズデラみたいなチューナー系、トラバントやヴァルトブルクのような東ドイツの車まで入っているのが面白いね。

橘ナナミ

橘ナナミ

トラバント! 名前だけ聞いたことあります。そういうのが同じ本に並ぶの、なんか胸が熱いです。

佐藤メバル

佐藤メバル

でしょう。ドイツ車というと高級車のイメージが先に立つけど、実際はもっと幅が広い。その広がりを一冊で見渡せるのがこの本の値打ちだよ。

価格はかなり張るから、必要な人が必要なだけ使う資料として考えておくといい。

ざんねんなクルマ事典
20

ざんねんなクルマ事典

ベストカー編集部 著|講談社BECK

¥1,650(税込)

3.5

「ヒットするはずだったのに……」——すべてのクルマは人気モデルになることを期待されて生まれてくるのに、市場の読み違いや脇の甘さから評価を落とした車は数多く存在します。そんな車を、ざんねんスタイル編、ざんねん機能編、狙いがざんねん編など5つのテーマに分け、約100台をユーモアたっぷりに紹介。自動車雑誌「ベストカー」が手がけた一冊で、名車の陰に隠れた失敗を笑いながら読めます。

こんな人におすすめ

車の成功談より、失敗談や裏話を読むほうが好きな読者。車に詳しい人が、知識を活かして笑いたいときに。クイズや雑談のネタとして車の話を仕込みたい人にも向いています。

良い点

  • 約100台を5テーマで分類
  • ユーモアがあり読みやすい
  • ベストカー編集部の知見

気になる点

  • 実用情報は皆無
  • 好みが分かれる内容
  • 写真は控えめ

出版社

講談社BECK

発売日

2018年12月08日頃

ページ数

詳細情報なし

橘ナナミ

橘ナナミ

「ざんねん」って。図鑑やメカの本の並びにこれを置くの、ちょっと意地悪じゃないですか?

佐藤メバル

佐藤メバル

いや、これはこれで貴重なんだよ。すべてのクルマは人気モデルになることを期待されて生まれてくる。でも市場の読み違いや脇の甘さで評価を落とした車が、実はたくさんある。

それを5つのテーマに分けて約100台、ユーモアたっぷりに紹介している。ベストカー編集部が手がけた本だから、ネタの質も高い。

橘ナナミ

橘ナナミ

なるほど、失敗から学べるっていう見方もできるんですね。読み物としても面白そう。

佐藤メバル

佐藤メバル

そう。メカの本で仕組みを学んだあとに読むと、なぜ失敗したのかの背景まで見えてくる。逆に、今買う車を選ぶための情報は一切ないから、そこは期待しないでね。笑いながら車の歴史の裏側を知る本だよ。

きちんと知りたい!自動車メカニズムの基礎知識
21

きちんと知りたい!自動車メカニズムの基礎知識

橋田卓也 著|日刊工業新聞社

¥2,200(税込)

3.5

234点の図とイラストで、クルマの仕組みの「なぜ?」に答える一冊です。導入編、エンジン編、ドライブトレーン編、足回り編、セイフティー編という流れで、力が生まれ、伝わり、操られる過程を順に追います。疑問から入る構成が特徴で、部品の名称を暗記するのではなく、なぜそうなっているのかを図で確かめられます。ホイールアライメントと挙動の関係など、足回りの記述に厚みがあります。

こんな人におすすめ

整備士や技術系の仕事を目指して、用語の暗記ではなく理屈から理解したい人。運転していて感じた違和感の正体を知りたいドライバー。図を見ながら手を動かして理解したい学習者にも向いています。

良い点

  • 図とイラストが234点と豊富
  • なぜ?から入る構成が理解を助ける
  • 足回りの記述が詳しい

気になる点

  • 文章中心で読み進めに根気が要る
  • カラーではない
  • 発行から年数が経つ

出版社

日刊工業新聞社

発売日

2013年08月

ページ数

詳細情報なし

橘ナナミ

橘ナナミ

「きちんと知りたい!」って、タイトルの語気が強いのが気になるんですけど、他のメカ本と何が違うんですか?

佐藤メバル

佐藤メバル

タイトル通り、これは理屈から入る本なんだ。234点の図とイラストで、クルマの仕組みの「なぜ?」を一つずつ解いていく。

構成も導入編、エンジン編、ドライブトレーン編、足回り編、セイフティー編と、力が生まれて伝わって操られる順番に並んでいる。疑問から入るのが特徴だね。

橘ナナミ

橘ナナミ

部品の名前を覚えるんじゃなくて、「なんでこうなってるの?」を先に考えるわけですね。

佐藤メバル

佐藤メバル

そう。たとえばホイールアライメントと車の挙動の関係なんて、名前だけ覚えても意味がないけれど、なぜそうなるかを図で確かめると腹に落ちる。

文章は多めだから根気は要るけれど、読んだ分だけ確実に残る。整備や技術の仕事を目指す人に向いているよ。

きちんと知りたい!自動車エンジンの基礎知識
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きちんと知りたい!自動車エンジンの基礎知識

飯嶋洋治 著|日刊工業新聞社

¥2,200(税込)

3.5

同じ「きちんと知りたい!」シリーズのエンジン編で、166点の図とイラストでエンジンの仕組みの「なぜ?」に答えます。エンジンとクルマの関係から始まり、動力を生み出す中心部、吸排気、燃料、点火と電気、潤滑と冷却、そして燃費向上とダウンサイジング、ガソリン以外のエンジンと新世代の動力源までを扱う。エンジン一点に絞って掘り下げるのが、メカニズム全体の本との違いです。

こんな人におすすめ

エンジンだけを集中的に理解したい学生や整備志望者。ハイブリッドや電気自動車と比較しながら、エンジンの役割を捉え直したい読者。ダウンサイジングという言葉の意味を、図で確かめたい人にも向いています。

良い点

  • エンジンに特化して詳しい
  • 図とイラストが166点
  • 新世代の動力源まで触れる

気になる点

  • エンジン以外は扱わない
  • カラーではなく図が中心
  • 発行から年数が経つ

出版社

日刊工業新聞社

発売日

2015年10月

ページ数

詳細情報なし

橘ナナミ

橘ナナミ

さっきのメカニズムの本と、このエンジンの本。セットで買うべきか、どっちかでいいのか、正直迷います。

佐藤メバル

佐藤メバル

いい迷い方だね。まずメカニズムのほうで全体の流れをつかんで、それからエンジンに絞って掘る、という順番がおすすめ。

『きちんと知りたい!自動車エンジンの基礎知識』は166点の図とイラストで、動力を生み出す中心部から吸排気、燃料、点火と電気、潤滑と冷却までを追う。

エンジン一点に絞っているのが強みなんだ。

橘ナナミ

橘ナナミ

なるほど。第8章に「ダウンサイジング」ってありますけど、あれも燃費の話なんですか?

佐藤メバル

佐藤メバル

そう、燃費の向上と小型軽量化の話だね。そこからガソリン以外のエンジン、新世代の動力源へとつながっていく。

ハイブリッドや電気自動車が当たり前になった今、エンジンだけを突き詰めて知っておくと、比較の軸ができる。

全体像はメカニズム本、エンジンはこの本、という分担でいいと思うよ。

車のイラストでつまずく「タイヤとプロポーション」を本で補う

橘ナナミ

橘ナナミ

タイヤとホイールが、どうしても円に見えなくて。参考になる本はありますか?

佐藤メバル

佐藤メバル

タイヤは丸ではなく、斜めから見れば楕円なんだ。真正面と斜め、両方の図が載っている本を選ぶといい。『きちんと知りたい!自動車メカニズムの基礎知識』は「足回り編」でホイールアライメントとクルマの挙動を扱っているから、ホイールが車体に対してどう傾いているかが図で分かる。『カラー徹底図解 クルマのメカニズム大全』もシャシー装置の章で足回りを写真と図版で説明している。絵がうまくならない原因は、手が下手なことより中で何が起きているかを知らないことだったりするんだ。

橘ナナミ

橘ナナミ

プロポーションも同じ理屈ですか?

佐藤メバル

佐藤メバル

そう。『自動車 解剖マニュアル』は、ボディがどんな工程で形づくられるかを追っている。曲面がプレスでできていると分かると、線の入れ方が変わる。『ざんねんなクルマ事典』は逆に、なぜこのスタイルになったのかを考えさせる本で、失敗例から学べるのが面白いところだね。プロの作例を見たいなら『はたらくくるまのずかん』のあたたかく写実的なタッチが参考になる。写実と省略のバランスを目で学べる。

子ども向け・大人向け・実用 — 使う場面で線を引く

橘ナナミ

橘ナナミ

子ども向けと大人向けって、どこで分ければいいんでしょう。私は子どもがいないので、いまいちぴんと来なくて。

佐藤メバル

佐藤メバル

「一人で読めるか」と「仕事の話が入っているか」が分かれ目だね。『くるまずかん』は3〜6歳向けで、ひらがな解説だから子ども自身でも読める。『はたらくくるま けんせつきかいだいずかん』も本文が基本ひらがなで、読み聞かせにも一人読みにも向く。このあたりが子どもの本。一方で『はたらくくるまのずかん』は「車と一緒に働く方法」まで紹介していて、大人が読んでも職業の入口になる。

橘ナナミ

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寝かしつけに使うなら?

佐藤メバル

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『おやすみ、はたらくくるまたち』だね。広い工事現場で道を作り、ビルを建て、日が沈むと車たちが「おやすみなさい」の支度を始める。作者の息子さんが大の車好きで、寝る前に車の話をすると興奮して眠れなくなってしまったことから生まれた絵本で、興奮させる本ではなく、静める本として作られている。『トラックくん』は牛乳を届ける途中で渋滞や踏切に止められてしまう話だから、うまくいかない日にも寄り添ってくれる。

橘ナナミ

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年賀状やSNSに使う絵の話も、気になります。

佐藤メバル

佐藤メバル

ただ、この22冊はどれも写して転用するための図案集ではない。そのまま使うのではなく、構図や配色のヒントとして眺める、自分で描くときの隣に置く辞書として使うのが正しい使い方だよ。絵の描き方そのものは他ジャンルの本で学び、形の正確さは車の本で補う。役割を分けると、どちらも中途半端にならない。

絶版・中古・形式の比較 — 手に入れる前に知っておきたいこと

橘ナナミ

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気になる本が絶版だったら、どう探せばいいですか?

佐藤メバル

佐藤メバル

まず出版社のサイトで重版予定を確認して、そのうえで古書店とネットの中古市場を当たる。このジャンルは読書家というよりコレクターの需要が動かしているから、状態の記述をよく読むこと。箱や帯の有無で印象が変わる本もある。価格は状態と版で動くので、相場を決め打ちせず複数を比べてほしい。図書館で見てから決めるのも立派な戦略だよ。

橘ナナミ

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電子版と紙は、やっぱり併用が正解ですか?

佐藤メバル

佐藤メバル

併用でいい。紙は“面”、電子は“語”だ。大図鑑は紙で面として眺め、メカニズム本は電子でキーワード検索する。『改訂新版 最新オールカラー クルマのメカニズム』は、パワートレイン、エンジン、動力伝達装置、電気自動車とハイブリッド自動車、シャシーメカニズムと部が分かれ、その中がさらに細かい章に分かれているから、目次から飛べる電子のほうが強い。

橘ナナミ

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スペックは何を見て比べればいいですか?

佐藤メバル

佐藤メバル

図解系なら「何点の図とイラストで説明しているか」。『きちんと知りたい!自動車メカニズムの基礎知識』は234点、『きちんと知りたい!自動車エンジンの基礎知識』は166点と明示されている。点数は説明の密度だと思えばいい。図鑑系なら「何台を、どんな順番で並べているか」。場面ごとか、年代ごとか、メーカーごとかで、頭の中にできる地図が変わるよ。買う前に目次を見るだけで、失敗はかなり減る。

よくある質問

車の絵が苦手な初心者でも描ける本はありますか?

橘ナナミ

橘ナナミ

車の絵が苦手な初心者でも描ける本はありますかについて教えてください。

佐藤メバル

佐藤メバル

手順を教える描き方本は今回のラインナップにはありませんが、『はたらくくるまみちをつくる』のようにイラストの線が精密で追いやすい絵本や、写真が大きく載った『たっぷりしゃしんずかん はたらくくるま』は、形を目で覚える最初の一冊になります。まずは写し描きから始めるのがおすすめです。

車のイラストの描き方本でおすすめは?

橘ナナミ

橘ナナミ

車のイラストの描き方本でおすすめはについて教えてください。

佐藤メバル

佐藤メバル

この22冊に手順を追う描き方本は含まれていません。代わりに線の明快な『はたらくくるまみちをつくる』を写したり、『はたらくくるまのずかん』の写実的なタッチを見て写実と省略のバランスを学ぶ、という使い方になります。絵の描き方そのものは他ジャンルの本で補うとよいでしょう。

車のイラスト資料集・作品集のおすすめは?

橘ナナミ

橘ナナミ

車のイラスト資料集・作品集のおすすめはについて教えてください。

佐藤メバル

佐藤メバル

デザインを眺めるなら『Casa BRUTUS特別編集 時代を超えて愛される、デザインの良い車100』、国別に網羅するなら『イタリア車大図鑑』『ドイツ車大図鑑』が資料性の高い作品集です。写真と図版で構造まで踏み込みたいなら『自動車 解剖マニュアル』が作画資料としても使えます。

車のイラスト本は電子書籍でも買えますか?

橘ナナミ

橘ナナミ

車のイラスト本は電子書籍でも買えますかについて教えてください。

佐藤メバル

佐藤メバル

対応状況はタイトルごとに異なるので、購入前に各電子書店で確認してください。章立てが細かいメカニズム本は目次から飛べる電子版が調べものに便利で、見開きで1台を見る大図鑑は紙のほうが楽しみやすい、というのが編集部の実感です。

旧車・クラシックカーのイラスト集はありますか?

橘ナナミ

橘ナナミ

旧車・クラシックカーのイラスト集はありますかについて教えてください。

佐藤メバル

佐藤メバル

『イタリア車大図鑑』は1960年代から2010年代後半までにイタリアで製造・販売された乗用車を、『ドイツ車大図鑑』は1960年代以降のドイツ車を網羅しています。写真主体ですが、モデルごとの造形の違いを追う資料として使えます。年代を追って眺めたいなら『Casa BRUTUS特別編集』も向いています。

子ども向けのはたらく車の本はどれがいい?

橘ナナミ

橘ナナミ

子ども向けのはたらく車の本はどれがいいについて教えてください。

佐藤メバル

佐藤メバル

3〜6歳で一人読みを始めるなら、ひらがな解説の『くるまずかん』や本文が基本ひらがなの『はたらくくるま けんせつきかいだいずかん』が向きます。写真をたっぷり眺めたいなら約150点を収めた『たっぷりしゃしんずかん はたらくくるま』、寝かしつけなら車たちが眠りにつく『おやすみ、はたらくくるまたち』がおすすめです。

ホイールがうまく描けないとき参考になる本は?

橘ナナミ

橘ナナミ

ホイールがうまく描けないとき参考になる本はについて教えてください。

佐藤メバル

佐藤メバル

足回りの構造から入るのが近道です。『きちんと知りたい!自動車メカニズムの基礎知識』はホイールアライメントとクルマの挙動を図で説明し、『カラー徹底図解 クルマのメカニズム大全』はシャシー装置を写真と図版で解説しています。円ではなく楕円として捉える感覚がつかめます。

絶版になった車イラスト本はどこで買える?

橘ナナミ

橘ナナミ

絶版になった車イラスト本はどこで買えるについて教えてください。

佐藤メバル

佐藤メバル

出版社サイトで重版の有無を確認したうえで、古書店やネットの中古市場を当たるのが基本です。状態や版によって価格が動くので、複数の出品を比べてから決めてください。図書館で内容を確かめてから探すのも有効な方法です。

まとめ

橘ナナミ

橘ナナミ

今日の話、最初に思っていたよりずっと「車のイラスト本」の幅が広いんだなと感じました。絵本も、図鑑も、メカの図解も、ぜんぶ車の形を教えてくれる本なんですね。

佐藤メバル

佐藤メバル

書店員時代、車が好きな子に何を渡すかで一番迷うのは、その子が“走らせたい派”か“分解したい派”かだった。走らせたい派には『はたらく自動車』や『世界で働くくるま大図鑑』、分解したい派には『自動車 解剖マニュアル』や『クルマのメカ&仕組み図鑑』。好きの方向が違うだけで、刺さる本はまるで違う。

橘ナナミ

橘ナナミ

私みたいに、うまく描けなくて悩んでいる人は?

佐藤メバル

佐藤メバル

まず『きちんと知りたい!自動車メカニズムの基礎知識』を開いて、ホイールの傾きを確認するところから始めてみて。手を動かすのはそれからでいい。絵がうまい人は、線を覚えた人ではなく、中身を知っている人だから。

橘ナナミ

橘ナナミ

なるほど…!じゃあ私、まずは図鑑で“中身”から入ってみます。車の絵を描くのって、エンジンをかける前にボンネットを開けて眺める時間がいちばん楽しい、というのに近いのかもしれないですね。

佐藤メバル

佐藤メバル

いい例えだね。まさにその通り。ボンネットを開けたことがある人の描く車は、閉じていても中身が見える。今日の22冊は、その“開ける道具”を選ぶためのリストだよ。

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Editorial Team

編集に関わる専門家