漫画のデッサンを学べる本のおすすめ人気ランキング25選【2026年版】

監修

佐藤メバル

佐藤メバル

@shelfy_mebaru

編集長。あらゆるジャンルの本を年間数百冊読み込む本のプロ。投資・経営から小説・実用書・絵本まで、良書と読者の相性を見抜く。

橘ナナミ

橘ナナミ

@medias_nanami

編集部の新人インターン。22歳の大学院生で、メディア論を研究中。「それ気になります!」が口癖の天然キャラ。読者の素朴な疑問を代弁する役割で、各メディアの専門家にいろんなジャンルの素朴な質問をぶつけていく。

最終更新: 2026年10月

橘ナナミ

橘ナナミ

佐藤さん、漫画のデッサン本って棚いっぱいで、どれから買えばいいのか分からなくなります。「デッサン」「練習帳」「解剖図」って言葉が並んでるだけで、もう目が回りそうです……。

佐藤メバル

佐藤メバル

いい質問だね。そこを整理できるかどうかで、買う冊数も、上達のスピードも変わるよ。まず押さえてほしいのは、漫画のデッサン本には大きく三つの型があるということ。読んで理解する解説書、手を動かす練習帳・ドリル、そして必要なときに引く図鑑型の資料集だ。

橘ナナミ

橘ナナミ

全部「描き方の本」だと思ってました! 同じ人体の話でも、役割が違うんですね。

佐藤メバル

佐藤メバル

そう。たとえば『描き込み式 マンガデッサン練習帳〈基本編〉』は「読む→なぞる→描く」の順で、顔・体・パーツ・背景を項目別に練習できる。一方で『ちょこっと人体解剖学で圧倒的にうまく描ける キャラクターデッサン』は、なぜそう見えるのかを言葉にしてくれる読み物だ。手を動かす時間と読む時間の比率が、まるで違う。

橘ナナミ

橘ナナミ

なるほど……。じゃあ、自分に合う一冊はどうやって見つければいいんでしょう?

佐藤メバル

佐藤メバル

見るべき軸は四つ。目的、レベル、形式、そして媒体だ。順番にいこう。

漫画のデッサンを学べる本の選び方

目的別で選ぶ — 全身か、顔・手か、服か、背景か、アクションか

橘ナナミ

橘ナナミ

「まず全身」だと思っていたんですが、違うんですか?

佐藤メバル

佐藤メバル

全身から入るのは正解のひとつだよ。360度どの角度でも描けるようにしたいなら『360°どんな角度もカンペキマスター!マンガキャラデッサン入門』がいい。前・うしろ・ナナメ・俯瞰・アオリを、壁ドンや浴衣でデート、居眠り、けんかといった描きたくなるシーンで練習できる。逆に顔でつまずいているなら『男女の顔の描き分け 角度別・年齢別・表情別のキャラデッサン』。骨格の違いから角度・年齢・表情まで、顔だけをとことん掘る。

橘ナナミ

橘ナナミ

服のシワや背景は、後回しでもいいんでしょうか。

佐藤メバル

佐藤メバル

漫画を描くなら、実は早めに触れたほうがいい。『描き込み式 マンガ・キャラ絵練習帳〈基本デッサン〉』はアングルの基本からパース、コマ割り、ストーリーで活かすところまで一本につながっている。背景は「人体が描けてから」ではなく、人物と同時に覚えるほうが結果的に近道なんだ。

レベル別で選ぶ — ゼロからか、崩れを直す段階か

橘ナナミ

橘ナナミ

初心者向けと中級者向けって、どこで見分けるんですか?

佐藤メバル

佐藤メバル

手を動かす前提かどうかで見ると分かりやすい。ゼロからなら『マンガデッサン練習ドリル[基本編]』。顔・体・ポージング・服を、少しずつ書き込んでいくメニュー形式で進められる。逆に「描けるけど、なんとなく崩れる」段階なら『増補改訂 リアルなキャラクターを描くためのデッサン講座』。8頭身や三分割法、シワの仕組み、黄金分割といった理屈で、自分の崩れの原因を特定しにいく本だ。

形式別で選ぶ — 解説書・練習帳・図鑑型

橘ナナミ

橘ナナミ

さっきの三つの型ですよね。どれを先に買うべきですか?

佐藤メバル

佐藤メバル

最初の一冊は練習帳がおすすめだよ。読んだだけでは手が覚えないからね。『トレース式マンガキャラ練習帳〈基本デッサン〉』なら、読む→トレース→描くの反復で基礎がつかめる。逆に『デジタルイラストの「身体」描き方事典 第2版』のような事典は、通読するものではなく、描いていて詰まったときに開くもの。役割を分けて持つのが理想だね。

古典の翻訳書か、現代の実践書か

橘ナナミ

橘ナナミ

ルーミスとかジャック・ハムって名前を聞くんですが、今から読んでも遅くないですか?

佐藤メバル

佐藤メバル

骨格の捉え方みたいな土台は古びないから、読む価値はあるよ。ただ、いまデジタルでキャラを描いている人が「なぜ自分の絵が変に見えるのか」を知りたいなら、『Miyuliのイラスト上達TIPS』のように○×の比較で間違いを言葉にしてくれる本のほうが、入口としては速い。古典は土台、現代の実践書は応用。両方を敵対させる必要はないんだ。

媒体と買い方 — 紙かKindleか、一冊完結かシリーズか

橘ナナミ

橘ナナミ

練習帳って、紙じゃないと意味がない気もします……。

佐藤メバル

佐藤メバル

そこは正しい直感だね。なぞる・書き込む前提の本は紙が向いている。『キャラデッサン作画練習帳』は開きやすい特別製本になっているくらい、描きやすさが設計に入っている。逆に事典型や読み物型は、手元ですぐ引けるKindleが便利。シリーズものは、まず一冊目をやり切ってから二冊目に進めばいい。

漫画のデッサンを学べる本をひと目で比較

橘ナナミ

橘ナナミ

えっ、25冊もあるんですか!?まずどう見ればいいんですか?

佐藤メバル

佐藤メバル

焦らず焦らず(笑)。まずはこの一覧で全体像を眺めてみよう。価格・著者・対象読者をまとめて見られるから、自分に近そうなのが分かるはず

#画像名称おすすめ対象価格一言
1
360°どんな角度もカンペキマスター!マンガキャラデッサン入門
360°どんな角度もカンペキマスター!マンガキャラデッサン入門キャラは描けるけれど角度がつくと崩れる人、一枚絵でシーンを描きたい人、模写の題材に困っている初心者。描きたい場面があるのに体が回らないと悩む段階にちょうど合う。ポーズ集を積んでしまった人にも向く。¥1,870全角度とシーンの入門書
2
描き込み式 マンガデッサン練習帳〈基本編〉
描き込み式 マンガデッサン練習帳〈基本編〉独学で何を練習すればいいか決められない人、手や足などパーツでつまずいている人、1冊で顔から背景まで通したい初学者。通し練習より、苦手をつぶす使い方をしたい人に向く。¥1,100なぞって描く基本練習帳
3
マンガデッサン練習ドリル[基本編]
マンガデッサン練習ドリル[基本編]毎日コツコツ型で習慣化したい人、教室に通わず独学で進めたい人、完成までの道筋を数字で見たい初心者。短期間で一度通してみたい人にも向く。¥99030日で進めるドリル
4
トレース式マンガキャラ練習帳〈基本デッサン〉
トレース式マンガキャラ練習帳〈基本デッサン〉見ながら描くと形が合わず挫ける人、線の取り方を体で覚えたい人、とにかく手を動かす練習を求めている人。白紙に向かうのが苦手な人ほど効果を感じやすい。¥1,100なぞって基礎をつかむ
5
デジ絵・マンガ・イラストを描く人のためのデッサンの基本
デジ絵・マンガ・イラストを描く人のためのデッサンの基本デジタルで描くけれど基礎からやり直したい人、美術の王道をなぞってみたい人、光や質感の理屈を知りたい人。趣味で美術を始めたい人にも届く内容。¥2,200デジ絵向けデッサン改訂

漫画のデッサンを学べる本のおすすめ人気ランキング

橘ナナミ

橘ナナミ

一覧だけだとピンと来ないので...1冊ずつ詳しく教えてください!

佐藤メバル

佐藤メバル

よし、それじゃあ1位から順に1冊ずつ解説していこう。各冊どんな人に向いてるかも合わせて話すから、自分に合いそうなのを見つけてほしい

360°どんな角度もカンペキマスター!マンガキャラデッサン入門
1

360°どんな角度もカンペキマスター!マンガキャラデッサン入門

藤井英俊 著|西東社

¥1,870(税込)

4.8

前・うしろ・ナナメ、俯瞰、アオリと360度あらゆる角度の描き方を、豊富なプロセスで追えるのが核。壁ドン、浴衣でデート、バレンタイン、自転車通学、居眠り、けんか、お料理、アイドル、バンドマンなど「描きたくなるシーン」が満載で、単なる人体解説で終わらない。基本→顔→全身→服とシワ→シーンの順に積み上げるから、描く目的から逆算して学べる。ポーズ集とも解剖学書とも違う入門書の決定版。

こんな人におすすめ

キャラは描けるけれど角度がつくと崩れる人、一枚絵でシーンを描きたい人、模写の題材に困っている初心者。描きたい場面があるのに体が回らないと悩む段階にちょうど合う。ポーズ集を積んでしまった人にも向く。

良い点

  • 角度別に描き方を追える
  • 描きたくなるシーンが豊富
  • プロセス解説が丁寧

気になる点

  • 骨格の深掘りは少なめ
  • 上級者には易しい
  • 絵柄の好みは分かれる

出版社

西東社

発売日

2017年12月07日頃

ページ数

詳細情報なし

橘ナナミ

橘ナナミ

「360°どんな角度も」って、要はポーズ集とは違うんですか? 角度の本っていろいろあって、どれを選べばいいのか分からなくて。

佐藤メバル

佐藤メバル

いい質問だね。ポーズ集は完成形を真似する本だけど、これは描く手順から見せてくれる。壁ドンや浴衣デート、バレンタイン、自転車通学、居眠り、けんか、お料理、アイドル、バンドマンとシーンが並んでいて、顔・全身・服とシワの順に積んでから最後にシーンへ進む。

だから「なぜその線になるのか」が追えるんだ。

橘ナナミ

橘ナナミ

なるほど! シーンから逆算できると、練習の目的がはっきりしますね。ただの模写で終わらない気がします。

佐藤メバル

佐藤メバル

そう。ただ骨格の理屈をがっつり学ぶ本ではないから、人体構造を掘り下げたい人には物足りないかもしれない。

逆に「模写の題材が尽きた」「角度がつくと崩れる」という人には、最初の一冊として素直に効くと思うよ。

描き込み式 マンガデッサン練習帳〈基本編〉
2

描き込み式 マンガデッサン練習帳〈基本編〉

東京アニメーター学院 著|大泉書店

¥1,100(税込)

4.7

読む→なぞる→描くの3ステップで、顔・体・パーツ・個性・背景とエキストラまで基本とポイントをビジュアル解説する。項目別に並んでいるので、苦手なところから集中して練習できるのが実用的。手や足を独立して練習でき、最後は描き込み式で手を動かせる。同じ大泉書店のドリルやトレース式と並ぶ練習帳だが、個性の引き出しと背景まで踏み込む守備範囲の広さが違い。

こんな人におすすめ

独学で何を練習すればいいか決められない人、手や足などパーツでつまずいている人、1冊で顔から背景まで通したい初学者。通し練習より、苦手をつぶす使い方をしたい人に向く。

良い点

  • 苦手な項目から練習できる
  • 描き込み式で手を動かせる
  • 背景とエキストラまで

気になる点

  • 発売年がやや古め
  • 理屈の解説は控えめ
  • 上級者には物足りない

出版社

大泉書店

発売日

2007年04月01日頃

ページ数

詳細情報なし

橘ナナミ

橘ナナミ

これって、ただのなぞり描きの本ですか? 練習帳って何冊かあって、違いがよく分からないんです。

佐藤メバル

佐藤メバル

いい質問だね。読む→なぞる→描くの3ステップで進むんだけど、この本の面白さは順番より「項目別」に並んでいること。

顔、体、パーツ別、個性、背景とエキストラと、苦手なところから集中して練習できる。手や足だけを繰り返し練習できるのは、通しでやる本にはない強みだよ。

橘ナナミ

橘ナナミ

なるほど、苦手なパーツだけ開いて練習できるのは助かります。全部やらなくてもいいんですね。

佐藤メバル

佐藤メバル

そう。最後は描き込み式で手を動かせるようになっているし、キャラの個性を引き出してから背景とエキストラまで行く。

ただ発売年が少し前なので、いまの流行りの絵柄とは違う点は頭に置いておいて。

マンガデッサン練習ドリル[基本編]
3

マンガデッサン練習ドリル[基本編]

子守大好 著|大泉書店

¥990(税込)

4.6

ゼロから始める30日間集中レッスンとして、顔・体・ポージング・服を順に描き込むドリル形式。少しずつ描き込んでイラストの完成を目指す構成だから、1日分が終わると目に見える成果が残り、挫折しにくい。「まずは人物が描けるようになりたい」人向けにトレーニングメニューを厳選しているのが核。練習帳やトレース式が「なぞって覚える」のに対し、自分で描く量を増やした設計。

こんな人におすすめ

毎日コツコツ型で習慣化したい人、教室に通わず独学で進めたい人、完成までの道筋を数字で見たい初心者。短期間で一度通してみたい人にも向く。

良い点

  • 30日単位で進めやすい
  • ドリル形式で達成感がある
  • 手順が厳選されている

気になる点

  • 描き込み前提で使い切り
  • 骨格の深掘りは少ない
  • 絵柄の好みは分かれる

出版社

大泉書店

発売日

2017年12月18日頃

ページ数

詳細情報なし

橘ナナミ

橘ナナミ

「30日間集中レッスン」って書いてあります。これ、本当に30日で終わるものなんですか?

佐藤メバル

佐藤メバル

期間を区切ってあるのがこの本の核だね。ゼロからはじめる前提で、顔、体、ポージング、服という順に、少しずつ描き込んでイラストの完成を目指すドリル形式になっている。

ポイントを押さえて無理なく進められるようにメニューが厳選されているから、1日分が短くて挫折しにくいんだ。

橘ナナミ

橘ナナミ

ドリル形式なら、やった分だけ残るのがいいですね。達成感がありそうです。

佐藤メバル

佐藤メバル

そこが練習帳やトレース式との違い。なぞって覚えるのではなく、自分で描き進める量を増やしてある。毎日コツコツ型の人や、独学の道筋を数字で見たい人に向いているよ。

トレース式マンガキャラ練習帳〈基本デッサン〉
4

トレース式マンガキャラ練習帳〈基本デッサン〉

子守大輔 著|大泉書店

¥1,100(税込)

4.4

読む→トレース→描くの繰り返しで、デッサンの基礎とコツをつかむ設計。デッサンの基礎習得にはトレースが効果的という考え方を軸に、多数の作例をなぞってからオリジナルへ進む。顔・体・洋服と小物・応用編(2人シーン、屋内の背景)まで段階が組まれ、骨格や筋肉、シワは高いところからできるといった理屈も挟み込む。作例は複数の絵師が担当し、線の表情が一定でないのも観察の練習になる。

こんな人におすすめ

見ながら描くと形が合わず挫ける人、線の取り方を体で覚えたい人、とにかく手を動かす練習を求めている人。白紙に向かうのが苦手な人ほど効果を感じやすい。

良い点

  • なぞって線の感覚をつかめる
  • 応用編で2人シーンも
  • 骨格やシワの理屈も入る

気になる点

  • なぞり描きが合わない人も
  • 作例の絵柄が混在
  • 上級者には易しい

出版社

大泉書店

発売日

2015年07月01日頃

ページ数

詳細情報なし

橘ナナミ

橘ナナミ

トレースって、なぞるだけで上手くなるんですか? 模写と何が違うのか気になります。

佐藤メバル

佐藤メバル

いいところに目をつけたね。この本は読む→トレース→描くの繰り返しで、まず多数の作例をなぞってコツをつかみ、それからオリジナルに挑戦する流れ。

デッサンの基礎を身につけるにはトレースが効果的、という考え方が土台にある。顔、体、洋服と小物、2人シーンや屋内の背景の応用編まで段階が組まれているよ。

橘ナナミ

橘ナナミ

なるほど、いきなり白紙に向かうより、線の取り方を体で覚えられそうですね。

佐藤メバル

佐藤メバル

そう。シワは高いところからできるといった理屈も挟んでくれるから、なぞりながら理由も入ってくる。作例は複数の絵師が描いていて線の表情が一定でないぶん、観察の練習にもなるよ。

デジ絵・マンガ・イラストを描く人のためのデッサンの基本
5

デジ絵・マンガ・イラストを描く人のためのデッサンの基本

国政一真 著|誠文堂新光社

¥2,200(税込)

4.3

2014年刊行のデッサン書の改訂版で、カラーページのアートの描き方をデジ絵向けに差し替えたのが核。デジタルイラストを描こう→基礎知識→静物→石膏像→人物と進み、構図・形の捉え方・光・質感にはロジックがあるとして完成までの途中段階を細かく分けて解説する。Xで多くのフォロワーを持つみひろ氏がキャラクターの描き方を担当。静物や石膏像から始める構成は、マンガのキャラ本とは一線を画す。

こんな人におすすめ

デジタルで描くけれど基礎からやり直したい人、美術の王道をなぞってみたい人、光や質感の理屈を知りたい人。趣味で美術を始めたい人にも届く内容。

良い点

  • 原理から順に学べる
  • デジ絵向けに改訂
  • 光や質感のロジックが濃い

気になる点

  • キャラ到達までが遠い
  • 価格はやや高め
  • 静物に興味がないと退屈

出版社

誠文堂新光社

発売日

2025年12月05日頃

ページ数

詳細情報なし

橘ナナミ

橘ナナミ

これ、静物や石膏像から始まるんですね。マンガのデッサン本なのに、なぜ石膏なんですか?

佐藤メバル

佐藤メバル

そこが他の本と大きく違うところ。この本は構図、形の捉え方、光の表現、質感の出し方には基本的なロジックがある、という立場で書かれている。

完成までの途中段階を細かく分けて丁寧に解説しているから、静物や石膏像で原理を掴んでから人物に行く。改訂版ではカラーページがデジ絵向けに差し替えられ、みひろ氏がキャラの描き方を担当しているんだ。

橘ナナミ

橘ナナミ

遠回りに見えて、実は近道かもしれないですね。ビギナーが陥りやすいポイントも書いてあるんですか?

佐藤メバル

佐藤メバル

そこを徹底解説するのが売りだね。デジタルで描きたくて基礎をやり直したい人にちょうどいい。ただ、キャラをとにかく早く描きたい人には、順番が遠く感じられるかもしれない。

人を描くのって楽しいね!
6

人を描くのって楽しいね!

中村成一 著|廣済堂出版

¥1,760(税込)

4.1

人気サイトが本になった一冊で、人物を上手に描く方法をていねいに解説する。ペラペラ君・ゴム板君・足太君・肩タマゴといった独特のネーミングの手法が特徴で、人の骨格やハート描きから顔・目・耳・口・鼻・髪、手、足へと進む。1章でペラペラ君から始め、2章で頭部、3章で手足という流れも分かりやすい。理屈に名前をつけて覚えやすくした設計は、骨格の専門書ともお手本集とも違う入口になっている。

こんな人におすすめ

人体の理屈で挫折した人、名前をつけて覚えたい人、描くことが苦痛になりかけている人。難しい用語の前に、まず楽しいと思える入口が欲しい人に向く。

良い点

  • 名前で理屈を覚えられる
  • 硬すぎない語り口
  • 顔から手足まで一通り

気になる点

  • 絵柄はやや古め
  • 骨格の厳密さは控えめ
  • 上級者向けではない

出版社

廣済堂出版

発売日

2010年08月

ページ数

詳細情報なし

橘ナナミ

橘ナナミ

「ペラペラ君」「ゴム板君」「足太君」って……名前がすごいですね。これ、どういう意味なんですか?

佐藤メバル

佐藤メバル

そこがこの本の持ち味だね。人気サイトが本になった一冊で、人の骨格やハート描き、肩タマゴの手法といった形に名前をつけて、人物を描く方法をていねいに説明している。

覚えやすい名前に置き換えることで、理屈が頭に残る仕組みなんだ。

橘ナナミ

橘ナナミ

名前があると、思い出しやすそうですね。顔や手も同じ調子で進むんですか?

佐藤メバル

佐藤メバル

うん、頭部では顔・目・耳・口・鼻・髪、3章で手足と進んでいく。専門書のように硬くないから、人体の理屈で挫折した人や、描くことが苦痛になりかけている人にちょうどいい入口だと思うよ。

描き込み式 マンガ・キャラ絵練習帳〈基本デッサン〉
7

描き込み式 マンガ・キャラ絵練習帳〈基本デッサン〉

東京アニメーター学院 著|大泉書店

¥1,320(税込)

4.1

キャラクターは漫画を展開させる上で必要な全てを作る、という視点が核。アングルの基本、パース、コマ割り、ストーリーで活かす方法まで、キャラ力と漫画力を同時に上げる構成で、一部書き込み式。写真をマンガにする、特徴を表すポーズ集といったプロローグから、キャラづくり・背景付きイラスト・設定で活かすテクへ進む。同じ練習帳シリーズでも、漫画表現への橋渡しが明確なのが違い。

こんな人におすすめ

一枚絵から漫画のコマへ進みたい人、パースや背景で手が止まる人、キャラ設定を絵に落としたい人。絵は描けても物語にならないと悩む人に向く。

良い点

  • コマ割りまで踏み込む
  • パースや背景も学べる
  • 漫画へ橋渡しになる

気になる点

  • デッサン専門ではない
  • 一部のみ書き込み式
  • 絵柄の好みは分かれる

出版社

大泉書店

発売日

2009年12月01日頃

ページ数

詳細情報なし

橘ナナミ

橘ナナミ

この本、デッサンだけでなくコマ割りまで載ってるんですね。練習帳でそこまでやるのは珍しい気がします。

佐藤メバル

佐藤メバル

そう、キャラクターは漫画を展開させる上で必要な全てを作る、というのがこの本の出発点。アングルの基本、パース、コマ割り、ストーリーで活かす方法まで、キャラ力と漫画力を同時に上げる構成になっている。

写真をマンガにする、特徴を表すポーズ集というプロローグから入るのが分かりやすいよ。

橘ナナミ

橘ナナミ

一枚絵は描けるけど漫画になると止まる、という人に良さそうですね。

佐藤メバル

佐藤メバル

まさにそこ。背景付きイラストやキャラ設定で活かすテクまで行くから、絵から物語へ橋を架けたい人に向いている。一部書き込み式なのも練習しやすいよ。

描き込み式 女の子キャラ練習帳〈基本デッサン〉
8

描き込み式 女の子キャラ練習帳〈基本デッサン〉

東京アニメーター学院 著|大泉書店

¥1,100(税込)

3.9

読む→なぞる→描くでデッサン力を上げながら、魅力的な女の子を描く基本から、女の子ならではのラインが出る衣装、やわらかい動作のポーズ、特徴をとらえた描き分けを練習する。最後は自分だけの女の子キャラを作るという着地点があり、単なる模写で終わらせない。基本・衣装・ポーズ・キャラクター・オリジナル作りの順で、シリーズの中でも衣装とポーズに重心を置いた構成。

こんな人におすすめ

女の子ばかり描いている人、衣装のラインを出したい人、自分のオリジナルキャラを作りたい人。なぞって描く順番なので、手を動かしながら進めたい人に向く。

良い点

  • 衣装とポーズが厚い
  • オリジナル作成まで導く
  • なぞって描く順で進む

気になる点

  • 男の子は対象外
  • 発売年がやや古め
  • 骨格の深掘りは少ない

出版社

大泉書店

発売日

2008年11月01日頃

ページ数

詳細情報なし

橘ナナミ

橘ナナミ

女の子キャラに特化した練習帳って、けっこうありますよね。これの違いはどこですか?

佐藤メバル

佐藤メバル

着地点がはっきりしていることだね。基本編で描き方を押さえ、衣装編で女の子ならではのラインを出し、ポーズ編でやわらかい動作を練習して、キャラクター編で描き分け、最後に自分だけの女の子キャラを作るところまで行く。

橘ナナミ

橘ナナミ

模写で終わらないのがいいですね。衣装の練習が厚いのも嬉しいです。

佐藤メバル

佐藤メバル

うん、衣装とポーズに重心があるのがこの本らしさ。読む→なぞる→描くで進むから、手を動かしながら自分のキャラに辿り着ける。

女の子ばかり描いている人ほど、描き分けの引き出しが増えると思うよ。

【バーゲン本】なぞって上達!マンガデッサン練習帳
9

【バーゲン本】なぞって上達!マンガデッサン練習帳

えびも 著|(株)池田書店

¥550(税込)

3.9

SNSで話題になったえびも流の作画技法を、3ステップの描き込み式で解説する初の本。手を描くときはまず「食パン」の形を描き、そこから5本線を引き出して指をつけるという独特の手順が象徴的で、覚えやすい形から入るのが持ち味。バーゲン本として手に取りやすい価格なのも大きい。理屈を積むというより、呪文のような手順で手が動くようにするタイプの練習帳。

こんな人におすすめ

手や指で必ず止まってしまう人、手順を丸暗記してでも描きたい人、低価格で試したい人。複雑なものを一度に考えたくない人ほど向いている。

良い点

  • 手順が独特で覚えやすい
  • 手で止まる人に効く
  • 価格が手頃

気になる点

  • バーゲン本で在庫不安定
  • 骨格の理論は少ない
  • 作風の好みは分かれる

出版社

(株)池田書店

発売日

詳細情報なし

ページ数

詳細情報なし

橘ナナミ

橘ナナミ

「手を描くときはまず食パンの形を描く」って……本当にそんなので上手くなるんですか?

佐藤メバル

佐藤メバル

はは、そこは多くの人が同じ反応をする。でもこれ、SNSで話題になったえびも流の手順なんだ。食パンの形から5本の線を引き出して指をつけていく。

覚えやすい形から入ることで、手という複雑なものを一度に考えなくて済む。3ステップの描き込み式で基本から丁寧に解説しているよ。

橘ナナミ

橘ナナミ

食パンなら私にも描ける気がしてきました。手で止まっていたので嬉しいです。

佐藤メバル

佐藤メバル

理屈を積み上げるタイプではなく、手順で描けるようにするタイプだね。バーゲン本として手に取りやすい価格なのもありがたい。

ただ、骨格からきっちり学びたい人には物足りないかもしれない。

トレース式女の子キャラ練習帳「基本デッサン」
10

トレース式女の子キャラ練習帳「基本デッサン」

子守大輔 著|大泉書店

¥1,100(税込)

3.9

読む→トレース→描くを繰り返すシリーズの女の子キャラ編。顔や体の基本に加え、女の子ならではのパーツの特徴や動きの解説が豊富なのが核で、洋服やいろいろなキャラまで段階が続く。プロローグでは人気イラストレーターに可愛い女の子の描き方を聞いており、描き手の言葉から入れるのも特徴。同じトレース式の男の子編と対になる設計で、並べると描き分けの差が見えてくる。

こんな人におすすめ

女の子のパーツがうまくまとまらない人、線をなぞって感覚をつかみたい人、可愛さの基準を知りたい人。まず片方から始めたい人にも向く。

良い点

  • 女の子のパーツ解説が厚い
  • なぞって感覚をつかめる
  • 描き手の言葉から入る

気になる点

  • 男の子は別巻
  • 発売から年数が経つ
  • 上級者には易しい

出版社

大泉書店

発売日

2016年12月05日頃

ページ数

詳細情報なし

橘ナナミ

橘ナナミ

男の子編と女の子編があるんですね。両方買う必要ありますか?

佐藤メバル

佐藤メバル

片方からで十分だよ。まず自分が描きたいほうから始めればいい。この女の子編は、読む→トレース→描くを繰り返すシリーズで、顔や体の基本はもちろん、女の子ならではのパーツの特徴や動きの解説が豊富なのが核になっている。

橘ナナミ

橘ナナミ

プロローグでイラストレーターさんに聞いているのも気になります。描き手の言葉って参考になりますよね。

佐藤メバル

佐藤メバル

そう、人気イラストレーターに可愛い女の子の描き方を聞くところから始まる。洋服やいろいろなキャラまで進むから、可愛さの基準を掴みたい人にいい。

両方並べると、描き分けの差がよく見えてくるよ。

トレース式男の子キャラ練習帳「基本デッサン」
11

トレース式男の子キャラ練習帳「基本デッサン」

子守大輔 著|大泉書店

¥1,100(税込)

3.7

シリーズの男の子キャラ編で、顔や体の基本に加えて男の子ならではのパーツの特徴と動きを豊富に解説する。プロローグではカバーも描いたえびも氏に、かっこいい男の子の描き方を聞いている。顔・体・洋服・いろいろなキャラという流れは女の子編と揃えてあり、両方並べると描き分けの差が見えてくる。カバーイラストほか複数の絵師が参加しているのも同じ設計。

こんな人におすすめ

男の子を描くと硬くなる人、男女の差を意識したい人、かっこよさの作り方を知りたい人。女の子編と対で揃えたい人にも向いている。

良い点

  • 男の子の動き解説が厚い
  • 描き手の言葉から入る
  • 女の子編と対で使える

気になる点

  • 女の子は別巻
  • 発売から年数が経つ
  • 上級者には易しい

出版社

大泉書店

発売日

2016年07月25日頃

ページ数

詳細情報なし

橘ナナミ

橘ナナミ

こっちは男の子編ですね。えびもさんがカバーを描いているって、さっきの手の本と同じ方ですよね。

佐藤メバル

佐藤メバル

よく気づいたね。その通り。この本は男の子ならではのパーツの特徴と動きを豊富に解説していて、プロローグではカバーも描いたえびもさんに、かっこいい男の子の描き方を聞いている。

顔・体・洋服・いろいろなキャラと、女の子編と同じ順番で進むから並べると対比しやすいよ。

橘ナナミ

橘ナナミ

男の子を描くと肩が張りすぎたりして、いつも硬くなるんです。

佐藤メバル

佐藤メバル

そこがこの本の出番だね。複数の絵師が参加しているから、かっこよさの作り方が一つではないことも分かる。

女の子編と揃えて、描き分けの感覚を育てるのがおすすめだよ。

キャラデッサン作画練習帳
12

キャラデッサン作画練習帳

柾見ちえ 著|グラフィック社

¥2,200(税込)

3.7

イラストの芯である骨組みのアタリから完成までを細かく丁寧に解説する一冊。従来のなぞり描き本やアタリ本と違い、見本のアタリをベースに段階を分けて描き込む独自方式で、骨格の構造から筋肉・脂肪のつき方まで男女別・年齢別に描き分けが身につく。歩く・走る・ジャンプするなどのポーズや表情、光と影による立体感も扱う。特別製本でしっかり開いて描きやすい仕様も、練習帳として効いてくる。

こんな人におすすめ

アタリが毎回ばらつく人、男女や年齢の描き分けを学びたい人、開きやすさを重視する人。芯から整えたいので、腰を据えて取り組みたい人に向く。

良い点

  • アタリから描き分けられる
  • 男女別・年齢別で学べる
  • 開きやすい製本

気になる点

  • 価格はやや高め
  • 作業量が多く根気が要る
  • 絵柄の好みは分かれる

出版社

グラフィック社

発売日

2020年03月09日頃

ページ数

詳細情報なし

橘ナナミ

橘ナナミ

「従来のなぞり描き本とは異なる」と書いてあります。何が違うんですか?

佐藤メバル

佐藤メバル

見本のアタリをベースに、段階に分けて描き込んでいく独自の方式なんだ。だから骨格の構造から筋肉、脂肪のつき方まで、男女別・年齢別で自然と描き分けが身につく。

表情やポーズ、身体の動きも男女別に細かく説明しているよ。

橘ナナミ

橘ナナミ

アタリが毎回ばらつくのが悩みだったので、そこから整えられるのはありがたいです。

佐藤メバル

佐藤メバル

うん、芯から作る発想だね。特別製本でしっかり開いて描きやすい仕様なのも、練習帳としては大きい。価格は少し高めだけど、描き分けを腰を据えて学びたい人には見合うと思うよ。

プロの作画から学ぶ超マンガデッサン 男子キャラデザインの現場から
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プロの作画から学ぶ超マンガデッサン 男子キャラデザインの現場から

林晃(GOoffice) 著|ホビージャパン

¥2,200(税込)

3.7

「マンガデッサン」の発案者である林晃がおくる本物の作画書。アニメのキャラデザイナー・作画監督として活躍する森田和明の作画手順を「誌上コマ送り」で収録しているのが核で、キャラデザ、ハダカデッサン、動きの作画の3章立てになっている。ムービーだと流して見てしまうポイントを止めて確認できるのが強み。作画にかかった時間も掲載しつつ、時間にとらわれず線への意識を見るよう促す姿勢が印象的。

こんな人におすすめ

プロの手順を分解して見たい人、デジタルでも基本を押さえたい人、キャラデザの現場感を知りたい人。ラフ案の出し方から知りたい人にも向く。

良い点

  • プロの手順を止めて見られる
  • キャラデザの現場感がある
  • 動きまで章立てで学べる

気になる点

  • 男子キャラ限定
  • デジタル技法は少なめ
  • 読み込み前提で重い

出版社

ホビージャパン

発売日

2017年09月30日頃

ページ数

詳細情報なし

橘ナナミ

橘ナナミ

「誌上コマ送り」って聞き慣れない言葉です。動画と何が違うんですか?

佐藤メバル

佐藤メバル

動画だと、どうしても流して見てしまって肝心のポイントも見のがしやすい。この本は、アニメのキャラデザイナーや作画監督として一線で活躍する森田和明の作画を、一コマずつ止めて追える形で収録している。

キャラデザ、ハダカデッサン、動きの作画の3章で、ラフ案の出し方からアクションポーズまで見られるんだ。

橘ナナミ

橘ナナミ

止めて見られるなら、線の入り方がちゃんと追えそうですね。

佐藤メバル

佐藤メバル

そう。作画にかかった時間も載っているけど、時間にとらわれるなという姿勢も書かれていて誠実だなと思う。

デジタルでもアナログでも基本は同じ、という言葉がこの本の背骨だね。

マンガの基礎デッサン(デフォルメ編)
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マンガの基礎デッサン(デフォルメ編)

林晃 著|ホビージャパン

¥1,760(税込)

3.7

「パッと見」た全体印象を大切にしながら「ジッと見」た構造理解や比率を確認する、という観察のポイントを第1章で図解するのが核。第2章では理想的な作画バランスのキャラを手本に実践的な描き方を、第3章では迫力あるキャラシーンを演出するためのデフォルメの応用を紹介する。頭身を縮める技術を、観察と演出の両側から扱うのが他のデッサン書との大きな違いになっている。

こんな人におすすめ

等身を変えると崩れる人、表情や迫力を出したい人、観察の視点を学びたい人。感覚だけで縮めていたと感じる人ほど、理由が手に入る。

良い点

  • 観察の視点が身につく
  • デフォルメの応用まで
  • 比率の考え方が学べる

気になる点

  • 発売年が古い
  • キャラ別の網羅性は低い
  • 骨格の詳細は少なめ

出版社

ホビージャパン

発売日

2008年07月

ページ数

詳細情報なし

橘ナナミ

橘ナナミ

「デフォルメ編」ってことは、頭身を縮める話ですか? それって特別な技術なんですか?

佐藤メバル

佐藤メバル

縮める話も入っているけど、この本の核は観察だね。「パッと見」た全体印象を大切にしながら「ジッと見」た構造や比率を確認する、という見方を第1章で図解する。

そのうえで第2章で理想的な作画バランスのキャラを手本に描き方を、第3章で迫力あるシーンを演出するためのデフォルメの応用を扱うんだ。

橘ナナミ

橘ナナミ

観察から入るのは意外でした。感覚で縮めていたので、理由が分かると描きやすそうです。

佐藤メバル

佐藤メバル

うん、等身を変えると崩れる人ほど効くと思う。表情や迫力の出し方を、観察と演出の両側から学べるのがこの本の面白さだよ。

増補改訂 リアルなキャラクターを描くためのデッサン講座
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増補改訂 リアルなキャラクターを描くためのデッサン講座

西澤晋 著|誠文堂新光社

¥2,200(税込)

3.7

2009年刊行の同書に「走り」のシーン16ページを追加した増補改訂版。人体の仕組みと画面構成という2章立てで、8頭身のバランスや三分割法、骨格と筋肉、手や耳、シワの仕組みを扱い、後半は黄金分割やレンズの特徴、一点透視まで踏み込む。映画のようにレンズを通した画面を考える視点は、漫画家やアニメーターだけでなく絵作りに関わる人に効く内容になっている。

こんな人におすすめ

リアル寄りの絵を描きたい人、画面の構図で迷う人、走りの絵が苦手な人。人体の理屈と画面づくりを同時に押さえたい人に向く。

良い点

  • 人体と画面構成の二本柱
  • 走りの追加ページが実用的
  • レンズの視点が新鮮

気になる点

  • 価格はやや高め
  • 内容はやや硬派
  • 初心者には難所がある

出版社

誠文堂新光社

発売日

2022年08月05日頃

ページ数

詳細情報なし

橘ナナミ

橘ナナミ

「増補改訂」って、前の版を持っていたら買い直す価値ありますか?

佐藤メバル

佐藤メバル

追加されたのは「走り」のシーンの描き方で16ページ。走っている人物、忍者の走り方、断面をイメージする、馬の走りまで入っているから、走りの絵が苦手な人にはそこが目当てになる。

もとの構成も強くて、人体の仕組みと画面構成の2章立てで、リアルに描く理屈を丁寧に押さえているよ。

橘ナナミ

橘ナナミ

画面構成のほうも気になります。レンズの特徴とか、絵の話なのに映画みたいですね。

佐藤メバル

佐藤メバル

そう、そこがユニークなところ。黄金分割や可能性空間、望遠レンズ、一点透視まで扱う。漫画家やアニメーターだけでなく、絵作りに関わる人に効く一冊だよ。

人体の描き方マスターガイド 基礎から学ぶキャラクターデッサン
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人体の描き方マスターガイド 基礎から学ぶキャラクターデッサン

肖瑋春 著|ホビージャパン

¥3,960(税込)

3.5

中国で人気の人体デッサン講師「ハルにぃ」こと肖瑋春による、指導の集大成というべき描き方大全。難解な骨格や筋肉を単純なブロックやフレームに置き換えて解説するのが核で、多彩なアクションを見せるキャラを描く技術を296ページの大ボリュームで扱う。美術解剖学の知識をベースに、いきいき動くゲーム・アニメキャラへ落とし込む。価格は高めだが、辞書的に長く使える密度がある。

こんな人におすすめ

動きのあるポーズを描きたい人、ゲーム・アニメ絵を目指す人、骨格の塊で捉える感覚を得たい人。プロを視野に入れて腰を据えたい人にも向く。

良い点

  • ブロックで捉える解説
  • アクションが豊富
  • 296ページの大ボリューム

気になる点

  • 価格が高い
  • 情報量が多く重い
  • 初心者には難所がある

出版社

ホビージャパン

発売日

2023年04月04日

ページ数

詳細情報なし

橘ナナミ

橘ナナミ

296ページで3960円……。この価格だと、かなり覚悟がいるなと思ってしまいました。

佐藤メバル

佐藤メバル

たしかに高めだね。でも、ゲームデザイナーであり人体デッサン講師でもある「ハルにぃ」こと肖瑋春の指導の集大成で、難解な骨格や筋肉を単純なブロックやフレームに置き換えて解説するから、辞書代わりに長く使える。ページ数に見合う密度はあると思うよ。

橘ナナミ

橘ナナミ

ブロックに置き換えると、動きのあるポーズも考えやすいんですね。ゲームやアニメの絵を描きたい人向けですか?

佐藤メバル

佐藤メバル

まさにそう。いきいき動くキャラを描く技術を特大ボリュームで扱っている。プロのクリエイターを目指す人にも必携と言える内容だよ。

ちょこっと人体解剖学で圧倒的にうまく描ける キャラクターデッサン
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ちょこっと人体解剖学で圧倒的にうまく描ける キャラクターデッサン

みにまる 著|ソーテック社

¥2,420(税込)

3.5

センスではなく描き方を知らないだけ、という前提で、初心者が一番知りたい内容を言語化して丁寧に解説するのが核。1章でものすごく簡単に解剖学を頭に入れ、2〜4章で練習法と顔・体・服の描き方を学ぶ構成になっている。感覚的な表現を避けているので、「偶然うまく描けた」ではなく「理由が分かっているから描けた」に変えやすい。お絵描きYouTuberとして支持を集める著者の一冊。

こんな人におすすめ

センスがないと諦めかけている人、練習法から知りたい人、理屈で納得したい初心者。なんとなく描く段階から抜けたい人に向いている。

良い点

  • 言葉で理由を説明してくれる
  • 練習法から学べる
  • 感覚表現を避けている

気になる点

  • 解剖学の深さは控えめ
  • 作風の好みは分かれる
  • 上級者には易しい

出版社

ソーテック社

発売日

2023年09月08日

ページ数

詳細情報なし

橘ナナミ

橘ナナミ

「センスがないから」って、冒頭から心に刺さりました。私もそう思ってたので……。

佐藤メバル

佐藤メバル

その言葉を正面から否定してくれる本だね。実は描き方を知らないだけかもしれない、という前提で、初心者が一番知りたい内容を言語化して丁寧に解説している。

1章でものすごく簡単に解剖学を頭に入れて、2〜4章で練習法と顔・体・服の描き方へ進む構成になっているよ。

橘ナナミ

橘ナナミ

感覚的な表現を避けているのがいいですね。「雰囲気で描く」が苦手だったので。

佐藤メバル

佐藤メバル

そこが持ち味。チャンネル登録者12万人を超えるお絵描きYouTuberの本で、「偶然うまく描けた」から「理由が分かっているから描けた」に変えていく。理屈で納得したい人に向いているよ。

新版 人体解剖図から学ぶキャラクターデッサンの描き方
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新版 人体解剖図から学ぶキャラクターデッサンの描き方

岩崎こたろう 著|誠文堂新光社

¥2,530(税込)

3.5

人体の構造をイラストで丁寧に解説し、理解してから描くための参考書。冒頭のカラー頁で多様なアングルから作画した人体解剖図を披露し、構造の概念をつかんでから各部位へ進む流れが核。第3章では歩く・走る・跳ぶ・投げるなど動作を、第4章では強いパースやアオリ・フカン、S字状曲線、間違えがちな例まで扱う。理論のコーナー48ページを追加した新版になっている。

こんな人におすすめ

人体構造を辞書的に引きたい人、動作のバリエーションを増やしたい人、崩れやすい例を知りたい人。手元に置いて長く使いたい人に向く。

良い点

  • 解剖図を辞書的に引ける
  • 動作の種類が豊富
  • 崩れがちな例も収録

気になる点

  • とにかく分厚い
  • 価格はやや高め
  • 通読には根気が要る

出版社

誠文堂新光社

発売日

2021年06月17日頃

ページ数

詳細情報なし

橘ナナミ

橘ナナミ

冒頭がカラーの人体解剖図録になっているんですね。ここから読むんですか?

佐藤メバル

佐藤メバル

そう、まず詳細な部位を多様なアングルから作画した解剖図を眺めて、人体構造の概念をイメージする。そのうえで第1章で各部位の基本、第2章で描写のコツ、第3章で動作、第4章で絵になるポーズと進む。

理解してから描くための参考書という立場がはっきりしているんだ。

橘ナナミ

橘ナナミ

歩く・走る・跳ぶだけじゃなく、殴る・蹴る・自転車に乗るまで載っているのが頼もしいです。

佐藤メバル

佐藤メバル

動作の引き出しがすごく多いよね。新版では理論のコーナーが48ページ追加されて、強いパースや間違えがちな例も扱う。辞書的に手元に置きたい一冊だよ。

男女の顔の描き分け 角度別・年齢別・表情別のキャラデッサン
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男女の顔の描き分け 角度別・年齢別・表情別のキャラデッサン

YANAMi 著|ホビージャパン

¥2,090(税込)

3.5

男女どちらかしか描けない悩みに応える、顔の描き分けに特化した一冊。骨格や輪郭、目・鼻・口の違いを踏まえつつ、リアルな違いをそのまま写すのではなくどうデフォルメするかを軸にしているのが核。角度別ではアオリ・フカンなど難しい向きを、年齢別ではシワやたるみの出方の男女差、表情別では同じ感情でも異なるパーツの動きを扱う。顔に絞っているぶん密度が濃い。

こんな人におすすめ

女の子しか描けない人、斜めやアオリで鼻と目が合わない人、年齢差の表現を足したい人。顔まわりの悩みがはっきりしている人ほど効く。

良い点

  • 顔の描き分けに特化
  • 角度別の解説が細かい
  • 年齢差まで踏み込む

気になる点

  • 顔以外は対象外
  • 体の描き方は少ない
  • 価格はやや高め

出版社

ホビージャパン

発売日

2018年05月24日頃

ページ数

詳細情報なし

橘ナナミ

橘ナナミ

私は女の子ばかり描いてしまうタイプで、男の子がうまく描けないんです。これで変わりますか?

佐藤メバル

佐藤メバル

まさにその悩みのための本だね。男性と女性では骨格が大きく違い、輪郭や目・鼻・口にも差がある。でもリアルな違いをそのまま写すのではなく、どうデフォルメするかを軸にしているから、カッコいい男性キャラと可愛い女性キャラに落とし込める。顔の描き分けに特化しているのが核だよ。

橘ナナミ

橘ナナミ

角度別や年齢別も入っているんですね。中高年の男女の描き分けまで?

佐藤メバル

佐藤メバル

シワの出方やたるみの形は男女で違うから、そこまで踏み込んでいる。同じ感情でもパーツの動きが違うという表情の話もあって、顔に絞ったぶん密度が濃い。

描き分けで悩んでいる人ほど効くと思うよ。

美少女キャラデッサン(顔・からだ編)
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美少女キャラデッサン(顔・からだ編)

伊原達矢 著|ホビージャパン

¥2,095(税込)

3.5

女の子を描く基本のテクニックとコツから始まり、大人寄りの艶やかさや子供寄りのあどけなさという表現のさじ加減を3章に分けて徹底的に解説するのが核。第1章で顔、第2章でからだ、第3章でポーズと進み、同じ女の子でも方向性を変える手つきを学べる。「美少女」を一括りにせず、加減を調整する視点が他の女の子本と大きく違うところになっている。

こんな人におすすめ

何となく同じ顔になる人、大人っぽさと子どもっぽさを描き分けたい人、ボディラインを整えたい人。女の子の幅を広げたい人に向く。

良い点

  • さじ加減で描き分けられる
  • 大人と子供を使い分ける
  • 顔からポーズまで一冊

気になる点

  • 発売年がやや古め
  • 男の子は対象外
  • 作風の好みは分かれる

出版社

ホビージャパン

発売日

2012年01月

ページ数

詳細情報なし

橘ナナミ

橘ナナミ

「さじ加減」って言葉が気になります。女の子の描き方に加減なんてあるんですか?

佐藤メバル

佐藤メバル

そこがこの本の面白さ。女の子を描く基本のテクニックとコツから始まって、大人寄りの艶やかさや子供寄りのあどけなさを加味した表現のさじ加減を、3章に分けて徹底的に解説している。

第1章が顔、第2章がからだ、第3章がポーズだね。

橘ナナミ

橘ナナミ

同じ「美少女」でも方向性があるんですね。何となく同じ顔になるのが悩みでした。

佐藤メバル

佐藤メバル

そこだね。加減を調整する視点があるから、描き分けの幅が広がる。大人っぽさと子どもっぽさの間を行き来したい人や、ボディラインを整えたい人に向いているよ。

プロ絵師3人が教える 女の子キャラの描き方 スペシャリストのデッサン流儀
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プロ絵師3人が教える 女の子キャラの描き方 スペシャリストのデッサン流儀

グラフィック社編集部 著|グラフィック社

¥2,200(税込)

3.5

SNSや同人誌即売会で人気のプロ絵師3人の描き方を、380点以上のイラストで解説する。学校では習わない各絵師の描き方のこだわりがそのまま並ぶので、類書にはないノウハウや考え方に触れられるのが核。目・鼻と口・髪・指・ボディライン・胸・ヒザと太ももとスカート丈の関係など、項目の切り口も三者三様で、正解ひとつではなく複数の流儀を比較できる構成になっている。

こんな人におすすめ

自分の線に個性が欲しい人、複数の描き手を見比べたい人、メイキングを覗きたい人。正解を覚えるより引き出しを増やしたい人に向く。

良い点

  • 三人の流儀を比較できる
  • メイキングが見られる
  • 380点超の作例

気になる点

  • 体系的な教科書ではない
  • 絵柄の好みが分かれる
  • 情報が多く迷いやすい

出版社

グラフィック社

発売日

2021年12月08日頃

ページ数

詳細情報なし

橘ナナミ

橘ナナミ

プロ絵師3人の描き方が1冊に入っているんですね。人それぞれで混乱しませんか?

佐藤メバル

佐藤メバル

そこを楽しめるかどうかだね。いちかわはる、桜ひより、TwinBoxの3人が、目・鼻と口・髪・指・ボディライン・胸・ヒザと太ももとスカート丈の関係など、同じテーマをそれぞれの流儀で語る。

学校では習わない各絵師のこだわりがそのまま並ぶから、正解ひとつではなく選択肢として受け取れるんだ。

橘ナナミ

橘ナナミ

普段公開されないメイキングが見られるのも嬉しいです。自分の線に個性が欲しいので。

佐藤メバル

佐藤メバル

380点以上のイラストで解説しているから、手元の違いが目で追える。3人のうち誰かに惹かれたら、そこから吸収すればいい。

類書にはないノウハウや考え方に触れられる一冊だよ。

プロ絵師の描き方がわかる美少女キャラデッサンの流儀
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プロ絵師の描き方がわかる美少女キャラデッサンの流儀

宝島社編集部 著|宝島社

¥2,420(税込)

3.5

同人誌即売会やSNSで人気の絵師3人の描き方をビジュアル解説する一冊。イラストはすべて描き下ろしで350点以上というのが核で、目や顔の描き方からアタリの取り方、ボディライン、胸やお尻、脚まで各絵師のこだわりを初公開する。3人のSNSフォロワー合計は50万人を超え、切り口は似ていても手元の違いがはっきり出る。前掲の流儀本と読み比べるのも面白い。

こんな人におすすめ

好みの絵柄から学びたい人、胸やお尻の描き方に困る人、描き下ろし作例を集めたい人。複数の絵師の個性を並べて眺めたい人に向く。

良い点

  • 描き下ろしが350点以上
  • 胸やお尻まで踏み込む
  • 三人の個性を比べられる

気になる点

  • 体系的な教科書ではない
  • 絵柄の好みが分かれる
  • 価格はやや高め

出版社

宝島社

発売日

2024年08月17日頃

ページ数

詳細情報なし

橘ナナミ

橘ナナミ

これも3人の絵師さんですね。さっきの流儀本とどう違うんですか?

佐藤メバル

佐藤メバル

イラストがすべて描き下ろしで350点以上というのが大きいね。天城しの、にわ田、ねむりねむの3人で、SNSのフォロワー合計は50万人を超えている。

目や顔の描き方からアタリの取り方、ボディライン、胸やお尻、脚まで、各絵師のこだわりを初公開しているんだ。

橘ナナミ

橘ナナミ

胸やお尻は苦手なので、そこを個別に学べるのはありがたいです。描き下ろしなのも贅沢ですね。

佐藤メバル

佐藤メバル

そう、切り口が近くても手元の違いがはっきり出るから、前の流儀本と読み比べるのも面白い。好みの絵柄から入りたい人に向いているよ。

Miyuliのイラスト上達TIPS キャラクターイラストのための人物デッサン
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Miyuliのイラスト上達TIPS キャラクターイラストのための人物デッサン

Miyuli 著|ホビージャパン

¥2,090(税込)

3.5

ドイツ在住のコミックアーティストMiyuliがSNSで公開してきたTIPSを、日本語版として初めて書籍化した一冊。「なんだか変」の正体を○×形式の比較図で示すのが核で、初心者が間違いがちな例と正しくデッサンした例を見比べられる。顔・手足・全身ポーズに加え、服の描き方、陰影の付け方、色選びまでTIPSが及び、リアルすぎてキャライラストに活かしにくい解剖学書の代わりになる。

こんな人におすすめ

どこが変か分からない人、色や陰影まで知りたい人、比較で学ぶのが合う人。直し方が分からず手が止まる人ほど効く。

良い点

  • ○×で直し方が分かる
  • 服や陰影のTIPSも充実
  • 比較図で理解しやすい

気になる点

  • 体系的な教科書ではない
  • 骨格の深掘りは少ない
  • 絵柄の好みは分かれる

出版社

ホビージャパン

発売日

2020年06月20日頃

ページ数

詳細情報なし

橘ナナミ

橘ナナミ

「○×形式」って、まるで問題集みたいですね。それで本当に上達するんでしょうか。

佐藤メバル

佐藤メバル

むしろそこが刺さるんだよ。キャラを描いていて「なんだか変」と感じても、どこが変か分からない。その「なんだか変」の正体を、初心者が間違いがちな例と正しくデッサンした例の比較で見せる。

ドイツ在住のコミックアーティストMiyuliがSNSで公開してきたTIPSを、日本語版として初めて書籍化した一冊なんだ。

橘ナナミ

橘ナナミ

比較で見せてもらえると、直す場所が具体的に分かりそうです。

佐藤メバル

佐藤メバル

服の描き方や陰影、色選びのTIPSも入っている。リアルすぎてキャライラストに活かしにくい解剖学書が合わなかった人に、ちょうどいい入り口だと思うよ。

新装版 画力デッサン 人体と女の子
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新装版 画力デッサン 人体と女の子

黒坂圭太 著|グラフィック社

¥2,200(税込)

3.5

斜線による光と影ではなく、線や濃淡で形をとらえるという独自の作画方法を説く一冊。それだけで立体感や動きを感じさせるやわらかい線が引けるようになるのが狙いで、漫画家・古屋兎丸の推薦が添えられている。まず記憶する→身体を立体でとらえる→ムーヴマン→記憶と想像で描く→印象で描く→妄想ギャラリーと、写す練習から離れて想像で描く段階まで導く構成が特徴。

こんな人におすすめ

陰影の塗りで固まる人、線そのものを良くしたい人、記憶と想像から描く練習をしたい人。模写の次に何をすればいいか迷う人にも向く。

良い点

  • 線と濃淡の独自手法
  • 想像で描く段階まで導く
  • 線そのものを鍛えられる

気になる点

  • 写実の練習には不向き
  • 好みが分かれる作風
  • 理論の網羅性は低い

出版社

グラフィック社

発売日

2024年11月11日頃

ページ数

詳細情報なし

橘ナナミ

橘ナナミ

「斜線による光と影ではなく、線や濃淡で形をとらえる」……。これ、絵の常識と逆ですよね?

佐藤メバル

佐藤メバル

そう、そこがこの本の独自性。線や濃淡だけで形をとらえると、立体感や動きを感じさせるやわらかい線が引けるようになる、という考え方なんだ。

漫画家の古屋兎丸さんが推薦の言葉を寄せているのも、その方法の説得力を物語っているよ。

橘ナナミ

橘ナナミ

目次に「妄想ギャラリー」ってあって。写す練習とは違うんでしょうか?

佐藤メバル

佐藤メバル

まず記憶する、立体でとらえる、ムーヴマン、記憶と想像で描く、印象で描く、そして妄想ギャラリーへ。写す練習から離れて想像で描く段階まで導く構成だね。

陰影の塗りで固まってしまう人や、線そのものを良くしたい人に向いている。

デジタルイラストの「身体」描き方事典 第2版
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デジタルイラストの「身体」描き方事典 第2版

松(A・TYPEcorp.) 著|SBクリエイティブ

¥2,200(税込)

3.5

目・口・髪・手・足といった部位ごとに分けて、キャラを描くときに知っておきたいことを事典形式でまとめた一冊。人体の構造・アタリの描き方・コツと裏技・デジタルテクを整理し、必要な項目をすぐ引けるのが核。第2版では一部のアタリをブラッシュアップし、CLIP STUDIO PAINT PRO/EXに対応した。巻末には図解筋肉やコントラポストとK字理論も収録する。

こんな人におすすめ

描きながら手元に置きたい人、部位ごとに確認したい人、デジタルの時短技も欲しい人。辞書的に使いつつ、線画で迷ったら開く使い方に向く。

良い点

  • 部位ごとにすぐ引ける
  • デジタルテクも収録
  • 第2版でアタリを更新

気になる点

  • 通読向きではない
  • 骨格の深掘りは限定的
  • 価格はやや高め

出版社

SBクリエイティブ

発売日

2025年09月05日頃

ページ数

詳細情報なし

橘ナナミ

橘ナナミ

事典形式って、最初から通して読むものではないんですか?

佐藤メバル

佐藤メバル

そう、辞書と同じで、必要なときに引く使い方が基本。目・口・髪・手・足といった部位ごとに分けて、人体の構造、アタリの描き方、コツと裏技、デジタルテクが整理されている。

線画で迷わないためのアタリの描き方を、描きながらすぐ確認できるのが強みだね。

橘ナナミ

橘ナナミ

第2版ではCLIP STUDIO PAINTに対応したんですね。デジタルで描いているので助かります。

佐藤メバル

佐藤メバル

一部のアタリもブラッシュアップされている。巻末には図解筋肉やコントラポストとK字理論も収録されていて、デジタルの時短技も欲しい人にちょうどいい。手元に置いて永く使える一冊だよ。

挫折しないための学習ロードマップ — どの本から着手し、次に何を読むか

橘ナナミ

橘ナナミ

結局、順番としてはどう進めるのがいいんでしょう?

佐藤メバル

佐藤メバル

書店員時代に新人さんへ勧めていた順番で言うと、まず「手を動かす一冊」で人体の比率とアタリに慣れる。次に「なぜそう見えるか」を説明してくれる解剖・構造の本。そして最後に「どう見せるか」の構図・パースの本だ。『ちょこっと人体解剖学で圧倒的にうまく描ける キャラクターデッサン』は、1章で解剖学を簡単に押さえてから練習法と人体・顔・服の描き方に入る構成だから、この順番の教科書として使いやすい。

橘ナナミ

橘ナナミ

逆に、いきなり骨格の本から入るのはダメですか?

佐藤メバル

佐藤メバル

ダメではないけど、挫折しやすい。『新版 人体解剖図から学ぶキャラクターデッサンの描き方』は骨格・筋肉から、コントラポストや重心、遠近感、S字状曲線、間違えがちな例まで踏み込む本格的な一冊。これは土台ができてから読むと驚くほど刺さる。順番を間違えると「難しい本」で終わってしまうんだ。

橘ナナミ

橘ナナミ

なるほど……本の難しさって、内容そのものより“読むタイミング”なんですね。

買いすぎを防ぐ — 重複する本の見分け方と、正直な弱点

橘ナナミ

橘ナナミ

似た本が多くて、全部欲しくなってしまいます。

佐藤メバル

佐藤メバル

見るべきは「重なり方」だよ。『トレース式女の子キャラ練習帳「基本デッサン」』と『トレース式男の子キャラ練習帳「基本デッサン」』は同じトレース式シリーズの男女編で、描きたいキャラが決まっているなら片方だけで始めて十分。逆に『描き込み式 女の子キャラ練習帳〈基本デッサン〉』は衣装・ポーズ・キャラの描き分けに進むので、トレース式を終えた次の段階として重ならない。

橘ナナミ

橘ナナミ

「これは要らないかも」という本も、正直に教えてほしいです……。

佐藤メバル

佐藤メバル

いい質問だね。たとえば『プロ絵師3人が教える 女の子キャラの描き方』や『プロ絵師の描き方がわかる美少女キャラデッサンの流儀』は、複数の絵師のこだわりを知る本であって、基礎を一から網羅する本ではない。骨格から順に学びたい人が最初に選ぶと、かえって遠回りになる。『新装版 画力デッサン 人体と女の子』も、斜線の陰影ではなく線や濃淡で形をとらえる独自の作画方法の本だから、手順書として読むと戸惑うかもしれない。向き不向きがあるんだ。

橘ナナミ

橘ナナミ

古い版と新しい版、どっちを買えばいいんでしょう?

佐藤メバル

佐藤メバル

同じ書名でも、増補改訂版・新版・第2版が出ているものは迷わず新しいほうを選んでいい。『増補改訂 リアルなキャラクターを描くためのデッサン講座』は「走り」のシーンの描き方が新規追加され、『新版 人体解剖図から学ぶキャラクターデッサンの描き方』は旧版に理論のコーナーを足して新版化されている。中古で旧版を安く買うより、差額の価値は大きいよ。

漫画制作フローとデジタル作画に、本をどう組み込むか

橘ナナミ

橘ナナミ

本を読む時間と、漫画を描く時間ってどう両立させればいいんでしょう?

佐藤メバル

佐藤メバル

大事なのは、本を「読む対象」から「工程の道具」に変えることだね。ネームを切っているときは構図の本、下描きでは人体とアタリの本、作画では服のシワやパースの本。工程ごとに開く本を決めておくと、自然と手が動く。『プロの作画から学ぶ超マンガデッサン』は、キャラデザイン・体の構造・動きの作画を誌上コマ送りで追う構成で、プロがどこに気を使って線を引いているかが手順として見える。

橘ナナミ

橘ナナミ

デジタル作画でも、紙のデッサン本って活きるんでしょうか。

佐藤メバル

佐藤メバル

活きるよ。むしろデジタルだからこそ、構造の理解が効く。『デジ絵・マンガ・イラストを描く人のためのデッサンの基本』は、旧版のカラーページをデジ絵の描き方に差し替えた改訂版で、構図や光の表現、質感のロジックまで踏み込む。『デジタルイラストの「身体」描き方事典 第2版』はCLIP STUDIO PAINT PRO/EXに対応し、レイヤー分けやアタリの描き方まで事典形式で引ける。デジタルの線は消せるからこそ、どこが正しいかを知っている人のほうが速いんだ。

橘ナナミ

橘ナナミ

消せるからこそ、知識が要る……。すごく腑に落ちました。

よくある質問

漫画のデッサン本は何冊くらい買えばいいですか?

橘ナナミ

橘ナナミ

漫画のデッサン本は何冊くらい買えばいいですかについて教えてください。

佐藤メバル

佐藤メバル

最初は一冊に絞るのがおすすめです。読みながら手を動かし、その一冊を最後まで使ってから二冊目に進むと、知識が定着します。骨格の本と構図の本を並行して開くのは、一冊目をやり切った後で十分間に合います。

デッサン初心者は最初にどの本から始めればいいですか?

橘ナナミ

橘ナナミ

デッサン初心者は最初にどの本から始めればいいですかについて教えてください。

佐藤メバル

佐藤メバル

まずは書き込む前提の練習帳・ドリル型が向いています。『マンガデッサン練習ドリル[基本編]』や『360°どんな角度もカンペキマスター!マンガキャラデッサン入門』のように、顔・体・ポーズを手順として追える本なら、読むだけで終わらず線が残ります。

ルーミスやジャック・ハムなど古典本は今でも役に立ちますか?

橘ナナミ

橘ナナミ

ルーミスやジャック・ハムなど古典本は今でも役に立ちますかについて教えてください。

佐藤メバル

佐藤メバル

骨格の捉え方のような土台は古びません。ただし現代のデジタル作画に直結させたいなら、『Miyuliのイラスト上達TIPS』のように○×で改善点を示してくれる実践書のほうが入口は速いです。古典は土台、実践書は応用として併用するのが現実的です。

人物と背景、どちらを先に学ぶべきですか?

橘ナナミ

橘ナナミ

人物と背景、どちらを先に学ぶべきですかについて教えてください。

佐藤メバル

佐藤メバル

完全に分けて考えるより、同時に触れるほうが近道です。『描き込み式 マンガ・キャラ絵練習帳〈基本デッサン〉』はアングルの基本からパース、コマ割りまで一本の流れで扱うので、人物が背景に浮く感覚を早い段階で潰せます。

紙の本とKindle版、デッサン学習にはどちらが向いていますか?

橘ナナミ

橘ナナミ

紙の本とKindle版、デッサン学習にはどちらが向いていますかについて教えてください。

佐藤メバル

佐藤メバル

なぞる・書き込む練習帳は紙が向いています。『キャラデッサン作画練習帳』のように開きやすい特別製本のものは、机で使う前提で作られています。逆に事典型や読み物型は、手元ですぐ引けるKindleが便利です。

モルフォ人体デッサンと美術解剖学の本は何が違いますか?

橘ナナミ

橘ナナミ

モルフォ人体デッサンと美術解剖学の本は何が違いますかについて教えてください。

佐藤メバル

佐藤メバル

単純化した形で人体を捉えるのがモルフォ系の考え方で、『人体の描き方マスターガイド』は骨格や筋肉をブロックやフレームに置き換えて解説するタイプです。美術解剖学は骨格や筋肉の仕組みそのものを説明する本で、『ちょこっと人体解剖学で圧倒的にうまく描ける キャラクターデッサン』はそれを言葉でかみ砕いています。

デッサン本を買っても上達しないのはなぜですか?

橘ナナミ

橘ナナミ

デッサン本を買っても上達しないのはなぜですかについて教えてください。

佐藤メバル

佐藤メバル

読むだけで手を動かしていないか、制作の工程に組み込んでいないかのどちらかです。ネーム・下描き・作画のどこでその本を開くかを決めておくと、知識が練習に変わります。積読になる本は、目的が曖昧なまま買った本です。

デジタル作画でも紙のデッサン本は使えますか?

橘ナナミ

橘ナナミ

デジタル作画でも紙のデッサン本は使えますかについて教えてください。

佐藤メバル

佐藤メバル

十分使えます。むしろ線を消せる環境だからこそ、構造の理解が差になります。『デジ絵・マンガ・イラストを描く人のためのデッサンの基本』はデジ絵の描き方に差し替えた改訂版、『デジタルイラストの「身体」描き方事典 第2版』はCLIP STUDIO PAINT PRO/EXに対応しています。

まとめ

橘ナナミ

橘ナナミ

今日の話、けっこう目からウロコでした。本を選ぶときに、まず「型」を見るだけで、棚の見え方が変わりそうです。

佐藤メバル

佐藤メバル

そう言ってもらえると嬉しいよ。最後にもう一つだけ。気になる本を三冊抱えるより、一冊を最後まで使い切ったほうが、確実に線が変わる。

橘ナナミ

橘ナナミ

一冊を……使い切る。

佐藤メバル

佐藤メバル

うん。デッサン本は、読了することが目的じゃないからね。書き込んで、線が増えて、ページが開いたままへたってくる。その状態が、その本を“使った”証拠だよ。

橘ナナミ

橘ナナミ

へたった本が、上手くなった証拠……いいですね、それ。私も最初の一冊を、開きっぱなしにします。

佐藤メバル

佐藤メバル

ああ、それでいい。デッサン本選びは、アタリを取る作業とそっくりなんだ。まず大きな枠——何を描けるようになりたいのか——を決めてから、細部を描き込む。順番さえ守れば、線は必ず整っていくよ。

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Editorial Team

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