エッセイ講座本のおすすめ人気ランキング25選【2026年版】
監修

佐藤メバル
@shelfy_mebaru
編集長。あらゆるジャンルの本を年間数百冊読み込む本のプロ。投資・経営から小説・実用書・絵本まで、良書と読者の相性を見抜く。

橘ナナミ
@medias_nanami
編集部の新人インターン。22歳の大学院生で、メディア論を研究中。「それ気になります!」が口癖の天然キャラ。読者の素朴な疑問を代弁する役割で、各メディアの専門家にいろんなジャンルの素朴な質問をぶつけていく。
最終更新: 2026年8月
橘ナナミ
佐藤さん、エッセイを書き始めたいんです。でも、書店に行くと「エッセイの書き方」が何冊もあって、どれを選べばいいか分かりません。
佐藤メバル
いい質問だね。エッセイ講座本は、自分の体験を整理して“誰かに読んでもらえる形”にするためのトレーニングだ。まずは、あなたが何のために書くのか——目的を明確にすることが最初の一歩になるよ。
橘ナナミ
目的ですか…。私は日常を記録として残したい気持ちと、いつか誰かに読んでもらえるような文章を書きたい気持ちの両方があります。
佐藤メバル
その2つは実は別の方向を向いているんだ。岸本葉子さんの『エッセイの書き方』は、読んでもらえるための構成や言葉選びを教えてくれる“読者志向”。一方、同じ岸本さんの『「人生で大切なことに気づく」ための文章術』は、自分の人生を振り返って書く“自分史志向”。どちらを先に読みたいかで、選ぶ本が変わるよ。
橘ナナミ
なるほど!「読まれるエッセイ」と「自分のためのエッセイ」では、学べることが違うんですね。
エッセイ講座本の選び方
目的で選ぶ:趣味・出版・自分史
橘ナナミ
目的で選ぶなら、どの本を手に取ればいいですか?
佐藤メバル
趣味なら重里徹也さんの『つたえるエッセイ』、出版や公募を狙うならRJラボの『公募で賞が獲れる…』、自分史なら土門蘭さんの『ほんとうのことを書く練習』が定番です。
経験レベルで選ぶ:はじめて・書き慣れた・プロ志望
橘ナナミ
初心者でもきつくない本はありますか?
佐藤メバル
鈴木信一さんの『800字を書く力』が短文で練習できるのでおすすめ。上達したら礫川全次さんの『独学文章術』で文体を磨くといい。
形式で選ぶ:講義型・実例型・ワークショップ型
橘ナナミ
本の構成にも個性があるんですね。
佐藤メバル
講義型なら岸本葉子さんの『エッセイの書き方』、実例型ならRJラボの『心を打つ文章のテクニック』、ワークショップ型なら鈴野乙さんの『人物月旦…』です。
添削の質と量をチェック
橘ナナミ
添削例が載っている本はどれですか?
佐藤メバル
重里徹也さんの『つたえるエッセイ』は実際の添削例が豊富。RJラボも評価された作品の分析が詳細です。
カリキュラムで選ぶ:文字数とテーマの自由度
橘ナナミ
書く量が少ない本から始めたいです。
佐藤メバル
鈴木信一さんの『800字を書く力』が文字数で選ぶなら最初の一冊。辻真先さんの『旅のエッセイ教室』はテーマを絞って書きたい人向けですね。
学習環境:一人で練習できる工夫を見る
橘ナナミ
モチベーション維持のコツはありますか?
佐藤メバル
向後千春さんの『伝わる文章を書く技術』は物語形式で学べて続けやすい。多田道太郎さんの『文章術』は思索を深めたい人向けです。
エッセイ講座本をひと目で比較
橘ナナミ
えっ、25冊もあるんですか!?まずどう見ればいいんですか?
佐藤メバル
焦らず焦らず(笑)。まずはこの一覧で全体像を眺めてみよう。価格・著者・対象読者をまとめて見られるから、自分に近そうなのが分かるはず
エッセイ講座本のおすすめ人気ランキング
橘ナナミ
一覧だけだとピンと来ないので...1冊ずつ詳しく教えてください!
佐藤メバル
よし、それじゃあ1位から順に1冊ずつ解説していこう。各冊どんな人に向いてるかも合わせて話すから、自分に合いそうなのを見つけてほしい

エッセイの書き方-読んでもらえる文章のコツ (中公文庫 き 30-15)
岸本葉子 著|中央公論新社
¥858(税込)
岸本葉子さんがエッセイ道30年の集大成として語るのが本書。言葉の選び方、書き出しの心得、そして起承転結の「転」をどう利かせるか——。なかでも、書き手の「ええーっ」という驚きを、読者の「へえーっ」という発見に変換する視点は秀逸だ。日常の小さな気づきを、どうしたら読み手に届く一つの物語に仕立てられるのか。実例を交えながら伝授してくれる。単行本『エッセイ脳』を改題して文庫化されたことで、持ち歩きながら推敲のヒントを確認できる。いわば読ませる文章を目指す人のための、心強い手引きだ。
こんな人におすすめ
ブログやSNSで自分の体験を伝えたい人、文章がまとまらず書き出しで迷う人、エッセイの先生に教わる前に自分の言葉で書くコツを知りたい人。また電車通勤で短い文章をどう味付けするか学びたい人にも。書き出しで迷いがちなビギナーに特に効く。
良い点
- 30年の具体的な実例で学べる
- 書き出し・言葉選びが項目別
- 文庫で持ち歩きやすい
気になる点
- 800字の短文向けのコツ
- 体系より職人技の伝授
- 自分の経験と重ねる必要
出版社
中央公論新社
発売日
2018年8月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
佐藤さん、岸本葉子さんのエッセイ本って、『ええーっ!』を『へえーっ!』に変える極意とありますけど、どういうことですか?
佐藤メバル
いい質問だね。書き手が驚いた体験を、そのまま書くと『私ってびっくりした』で終わってしまう。でも岸本さんは、その驚きの種を読者が思わず『へえーっ』と言いたくなるように提示するのがエッセイの腕前だというのさ。
書き出しや言葉選び、起承転結の『転』の使い方まで、30年の経験から具体例とともに書かれている。
橘ナナミ
なるほど。ただの驚き報告じゃなく、読者を引き込むための工夫ですね。文庫版で手に取りやすいのも嬉しいです。
佐藤メバル
そう。もともと『エッセイ脳』というタイトルだったのを改題したんだが、中身はエッセイの本質を突いているよ。
『読んでもらえる』ためのコツが項目ごとにまとまっているから、書きたいテーマがある人はすぐ試せる。

エッセイの書き方 日本エッセイスト・クラブ
日本エッセイスト・クラブという、プロの書き手たちの集いが『エッセイの書き方』をまとめた一冊。エッセイとは何か、何を書くのか、書き終えた後にどうするのか。いわばエッセイというジャンルを俯瞰できるガイドだ。情報量はそれほど多くないかもしれないが、書き手の心構えや、読者とどう向き合うかといった本質が凝縮されている。タイトルが『エッセイ』ではなく『エッセイ』と平がななのも、肩の力が抜けた印象を与える。エッセイの心得を知りたい入門者に寄り添う内容となっている。
こんな人におすすめ
エッセイを書き始めた人が、まず読んでおきたい一冊。エッセイストを目指す人、日本エッセイスト・クラブを知りたい人、文章に自分の色を出したい人。エッセイの基本を押さえたい入門者に。
良い点
- クラブ公認の信頼感
- 書名が目的を明確に示す
- 入門書として把握しやすい
気になる点
- 情報量は控えめ
- 出版社や著者情報が少ない
- 詳細な内容が分かりづらい
出版社
詳細情報なし
発売日
詳細情報なし
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
佐藤さん、これも『エッセイの書き方』なんですね。さっきの岸本さんのと似たタイトルですが、日本エッセイスト・クラブという団体が出しているのが特徴ですか?
佐藤メバル
そうなんだ。岸本さんが個人の経験を基に書くのに対し、こちらは日本エッセイスト・クラブ——つまりプロの書き手たちの集まりが編んでいる。
エッセイという文体の基本を、団体としてどう捉えているかがにじむ一冊だね。内容の詳細は少ないけど、タイトルが示す通り、エッセイの書き方のエッセンスを押さえたい人には入口になる。
橘ナナミ
なるほど。プロが集まって作った本なら、信頼できそうですね。クラブに所属する人たちの考え方も知れますか?
佐藤メバル
うん、あくまでこの一冊から読み取る形にはなるけど、エッセイというジャンルがどうあるべきか、という共通認識が感じられるよ。
短いながらもエッセイを志す人の背中を押してくれるはず。

つたえるエッセイ―心にとどく文章の書き方
重里徹也 著|新泉社
¥1,690(税込)
タイトルの『つたえる。』に込めた意図が伝わってくる一冊。エッセイを自己表現ではなく、他者を動かすための「実践的な文章術」として捉えている。採用試験の課題文、エントリーシート、企画提案書、自己PR、相手を思いとどまらせるメール、子どもに地元へ帰ってほしいと伝えるLINE——日常のあらゆる場面で、私たちは文章で相手を動かしている。重里さんは大学の文章作成術の講義で培った添削例を交えながら、心を動かす文章の秘訣を惜しみなく公開。論理でも美辞麗句でもない「下手でも届く言葉」の作り方を学べる。
こんな人におすすめ
就活や転職で自己PRを書く人、企画書やメールで相手を動かしたい社会人、学生の文章を指導する先生。『きれいな文章』でなく『伝わる文章』を書きたい人に。実務に即したエッセイ術を求める人に最適。
良い点
- 採用試験や企画書など実例が豊富
- 現役大学生の添削例つき
- 仕事の場面で即使える
気になる点
- 文学的なエッセイを期待すると違う
- 事例が日本の組織文化に依存
- 理論より実践優先で深掘りは少ない
出版社
新泉社
発売日
2018年10月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
『つたえるエッセイ』って、就活や仕事の文章もエッセイに含まれるんですね。てっきり趣味で書くものかと思ってました。
佐藤メバル
いいところに気づいたね。重里さんの定義は面白くて、読み手の心を動かせればエッセイになる、という考え方なんだ。
エントリーシートも自己PRも、要は『あなた』が伝わればいい。論理的でも美辞麗句でもなく、その人の人柄が出た文章が一番響く。
だから実践的な場面に特化した例文と添削例が多く載っているんだよ。
橘ナナミ
なるほど!入社した後も社内メールや企画書で使えますね。具体的な場面を想像しながら読めそうです。
佐藤メバル
そう、就職前から就職後まで、『伝える』必要がある限りずっと役立つ。大学生が書いた実際の添削例も載っているので、自分との差に気づけるのもいい。

エッセーの書き方 (講談社現代新書 743)
高田宏 著|講談社
『エッセーの書き方』というシンプルなタイトルが示す通り、エッセーを書くための道筋をまとめた入門書です。著者の高田宏さんが、文章の基本からエッセーらしい語りの形までを整理して伝えてくれます。講談社現代新書らしい簡潔な記述で、テクニックよりも本質を大切にしたい人に向いています。185ページで読み切れる長さなので、文章術の本を読み慣れない人が最初の一冊に選ぶのもおすすめ。タイトルの『エッセー』という長音の使い方からも、著者のこだわりが感じられる一冊です。
こんな人におすすめ
エッセーを書いてみたいけれど、どこから始めていいか分からない人。短い文章を味わい深く仕上げたい人。文学的な文章の手ほどきを受けたことがない人。文章を書く姿勢を学びたい初心者に。
良い点
- 新書サイズで通勤中にも読める
- エッセーに特化した内容
- 講談社現代新書の信頼性
気になる点
- ページ数が少なめで物足りない人も
- 実践的なワークは少ない
- ビジネス文章には応用しづらい
出版社
講談社
発売日
1984年9月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
高田宏さんの『エッセーの書き方』って、タイトルが『エッセー』ですね。岸本さんの本とはちょっと雰囲気が違いますか?
佐藤メバル
そうだね。同じエッセイの書き方でも、岸本さんは『ええーっ』を『へえーっ』にする具体的なコツを教えてくれるのに対して、高田さんの本書は、エッセーというジャンルそのものをじっくり考えるスタイルだと言われているよ。
新書という形式もあって、文章の基本からエッセーらしい思考の筋道を整理してくれる。ビジネスで使うというより、自分の内面と向き合いたい人向けかな。
橘ナナミ
なるほど。文学的なエッセーを書きたい人に良さそうですね。185ページなら集中して読めそうです。
佐藤メバル
そう、新書ならではの手軽さがある。テクニック集ではないけれど、エッセーの本質を掴みたい人にはぴったりの一冊だよ。

祈ること 出家する前のわたし 初期自選エッセイ (河出文庫)
瀬戸内寂聴 著|河出書房新社
瀬戸内寂聴さんが、出家する前の自分を振り返って選んだ初期エッセイ集。徳島の少女時代、家庭や肉親からの出奔、放浪の日々、父との断絶、男たちとの愛と別れ——。どの一篇にも、生きることに必死だった時代の痕跡が刻まれています。文学への渇望と情熱が行動を駆り立て、やがて仏門に入るまでを赤裸々に語る姿は、読む者の胸を打ちます。エッセイの書き方という観点から見ると、自分の人生を素材にするとはどういうことか、その究極を教えてくれる一冊です。
こんな人におすすめ
エッセイを書くことで自分の人生を振り返りたい人。瀬戸内寂聴という人物を知りたい人。自己開示に勇気が持てずにいる人。人生そのものを文章にしたい人におすすめ。
良い点
- 生々しい自己開示が勇気をくれる
- 時代と人生を追体験できる
- 選び抜かれた初期エッセイ
気になる点
- 重い内容で気軽に読むには向かない
- 昭和の価値観に抵抗を感じる人も
- テクニックを学ぶ本ではない
出版社
河出書房新社
発売日
2022年8月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
『祈ること』って、エッセイの書き方の本じゃないんですね。瀬戸内寂聴さんの自選エッセイとありますけど。
佐藤メバル
そう、これはむしろ「読む」ためのエッセイ集なんだ。ただ、エッセイを書く人にとっては、自分の人生をどう作品に昇華するかという点で、とても刺激になる。
寂聴さんは徳島の少女時代から出奔、放浪、父との断絶、愛と別れを経て出家するまでを、どこまですすすんで書いている。
あの赤裸々さには、読んでいて息をのむよ。
橘ナナミ
自分の恥ずかしい過去も全部書いてしまって、どうしてあんなに堂々と読ませるんでしょう?
佐藤メバル
そこが瀬戸内さんのすごいところ。自己正当化せず、起きた事実をそのまま言葉にしていく。エッセイを書くときに、『こんなことを書いたらどう思われるか』と抑えてしまう人が多いけれど、彼女の文章はその堰を外してくれる。
自分の人生と向き合う勇気が湧いてくる一冊だね。

エッセイの書き方: 心を打つ文章のテクニックと例文 Essay Writing (RJ Books)
RJラボ 著
エッセイを書いてみたいけれど、何をどう書けばいいのかわからない。そんな初心者に向けて、実例をたっぷり収録した解説書です。テーマの見つけ方から、語り口の選び方、素材の仕立て方、ユーモアのコツまで、実際の例文を読んだあとで解説してくれるので、頭でわかるだけでなく体で理解できます。『言葉』『幸せ』『父親』など、誰もが書きやすいテーマの模範例が載っているのも親切。まずは真似することから始めたい人にうってつけの一冊です。例文からの学びを大切にしたい人におすすめ。
こんな人におすすめ
エッセイを書くのが初めての人、ブログで読まれる文章を書きたい人、テーマ選びに迷う人。例文を読んでコツをつかみたい初心者に最適。
良い点
- 実例が多くて具体的
- テーマ別に学べる
- 独学でも取り組みやすい
気になる点
- 内容がやや断片的
- もう一歩深い理論が欲しい人には物足りない
- 例文の質に好みが分かれる
出版社
詳細情報なし
発売日
2023年8月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
RJラボさんの本は、実例がたくさんあるのが特徴なんですね。『エッセイの書き方』というタイトルは一緒でも、岸本さんのとはだいぶ毛色が違います。
佐藤メバル
そう、こちらは「読んで学ぶ」というより、まず例文に触れて、そのあとに解説を読むスタイル。たとえば『幸せ』や『父親』といったテーマで、実際にどう書けばいいのかが短い文章で示されているんだ。
テーマの見つけ方や語り口の選び方、ユーモアの扱い方までカバーしているから、エッセイ未経験者でも抵抗なく入っていけるよ。
橘ナナミ
なるほど、お手本を真似るところから始められるのは安心ですね。ブログやSNSの記事にも応用できそうです。
佐藤メバル
うん、肩肘張らずに、書く感覚を養いたい人にはぴったり。最初の一冊というより、実践のためのトレーニングブックというイメージかな。

エッセイの書き方: 公募で賞が獲れるおもしろい文章の秘密 Essay Writing (RJ Books)
RJラボ 著
タイトルの通り、公募で賞を獲るためのエッセイ術を解説した一冊です。実際に編集者やライターのメーリングリストで評価され、連載依頼や単行本の打診まで生まれたというエッセイを題材に、その構造を細かく分析しています。『個性など型を身につけた後に出てくるもの』という考え方のもと、反響を呼ぶ文章に共通する計算を学ぶことができます。育児モノや町おこしなどテーマ別の書き方も収録。公募を目指す人には心強い実践書です。
こんな人におすすめ
エッセイコンクールや公募に挑戦したい人、編集者の目に留まる文章を書きたい人。ブログやSNSで反響を狙いたい人。評価される文章の仕組みを知りたい人に。
良い点
- 公募向けの実践的な内容
- 評価された例文の解説つき
- テーマ別のパターンを学べる
気になる点
- 公募に特化しすぎて一般向きではない
- 例文が特殊なケーススタディ
- 理論がやや独創的で合う合わないがある
出版社
詳細情報なし
発売日
2015年3月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
今度のRJラボさんの本は『公募で賞が獲れる』とありますね。すごい刺激的なサブタイトルです!
佐藤メバル
そう、これがなかなか面白い本でね。実際に編集者やライターたちのメーリングリストで評価されたエッセイを分解して、どこが功を奏したのかを解説しているんだ。
そのエッセイがきっかけで連載のオファーがあったというから、リアルな説得力があるよ。著者は『個性は型を身につけた後に出てくる』と書いていて、まずは評価されるパターンを覚えることを勧めているんだ。
橘ナナミ
文章に個性が必要だと思っていたので、その考え方は意外です。公募を狙うなら、型から入るのが近道なんですね。
佐藤メバル
そういうこと。最初から独創的になろうとすると、伝わらないことも多い。まずはこの本で反響を生む基本の型を身につけて、そこから自分の色を出していくのが王道というわけ。

エッセイの書き方: どんなテーマでもスラスラ書ける Essay Writing (RJ Books)
RJラボ 著
『書くことがない』『テーマが決まらない』と悩む人のためのエッセイ入門書。発想を柔軟にすることで、どんなお題にも対応できるようになることを目指しています。具体例として、『変化』『紅葉』『恋人』『故郷』『働く』といったテーマで書かれたエッセイを収録し、それぞれの切り口を解説。手持ちの題材をどう調理するかという応用力が身につきます。第3部ではワークショップ形式で、発想から執筆までのプロセスも追えます。詰まったときに開くヒント集としても使える一冊です。発想の引き出しを増やしたい人に。
こんな人におすすめ
お題が出されて困っている学生やブロガー、ネタに詰まったときのヒントが欲しい人。テーマをどう掘り下げたらいいか分からない人。発想の引き出しを増やしたい人に。
良い点
- テーマ別の例文が豊富
- ワークショップ形式で練習できる
- 発想のコツが具体的
気になる点
- 前2作と内容が重複する部分がある
- 基礎から学ぶには少し跳んでいる
- 実践するには根気が必要
出版社
詳細情報なし
発売日
2023年5月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
このRJラボさんの本は、どんなテーマでも書けるようにするためのものですね。名前がよく似た『心を打つ…』という本とどう違うんですか?
佐藤メバル
同じシリーズなんだけど、前作の『心を打つ…』が『例文を読んで感覚をつかむ』のに対し、こちらは『テーマが決まらない』という悩みに特化している。
例えば『紅葉』というお題をどう料理するか、『恋人』ならどこに切り込むか、といった具合に、具体的な例文をいくつか見せてから解説するんだ。
また、ワークショップ形式の章があって、自分でテーマを選んで実際に書く練習ができる構成になっているよ。
橘ナナミ
なるほど、お題に対するアプローチが学べるところがポイントですね。私はよく『何を書けばいいか』で止まってしまうので、参考になりそうです。
佐藤メバル
そう、『書けない』人の多くは、実は題材がないのではなく、切り口が見えていないだけ。この本はその切り口を、実践を通して身につけられるおすすめの一冊だよ。

エッセイの書き方
Classroom Complete Press
教育書出版社Classroom Complete Pressによる、エッセイを書くことが苦手な生徒のための教材です。書くプロセスの各段階を、明確で簡潔なレッスンで構成。ブルームの分類学に基づき、最も一般的な4タイプのエッセイを扱い、動詞・形容詞・代名詞の復習レッスンも設けています。教師向けの実装ガイドや評価ルーブリック、ワードパズル、理解クイズ、グラフィックオーガナイザー付き。教室でも自習でも使える設計が魅力です。英語でエッセイを学びたい人にも実用的な教材です。
こんな人におすすめ
英語でエッセイを書く必要がある学生、作文を教える英語教師、ライティング指導に悩むチューター。書くプロセスを段階的に学びたい人に。
良い点
- ブルームの分類学に準拠
- ルーブリック付きで評価しやすい
- クイズやパズルで楽しめる
気になる点
- 英語圏の教材なので日本語の指示はなし
- 4タイプの基本的なエッセイに限定
- 個人で探すのは入手が難しいかも
出版社
Classroom Complete Press
発売日
詳細情報なし
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
この本は、『エッセイの書き方』というタイトルですが、英語の授業で使う教科書なんですね。
佐藤メバル
そうなんだ。ブルームの分類学に基づいて、説明・意見・比較など、よく出る4タイプのエッセイを順番に練習できるようになっている。
しかも生徒が書くだけでなく、先生が評価するためのルーブリックやワードパズル、理解クイズまで収録されているんだ。
学校や個人レッスンで、『文章の書き方の基本を教えたい』という人に役立つよ。
橘ナナミ
へえ、書くプロセスが細かく分かれているんですね。英語でエッセイを書く機会がある私も、日本語の解説はなくても使えそうです。
佐藤メバル
そう、むしろ英語を書きながらエッセイの型を学べる一石二鳥の教材。グラフィックオーガナイザーもあるから、思考を整理する習慣もつくはずだよ。

とらのこ
RIKU 著|辰巳出版
エッセイを書くために必要なのは、何よりも心が動く体験。本書は、伊豆アニマルキングダムで生まれたホワイトタイガーの赤ちゃんたちを追った写真集です。強くやさしい母トラ・シロップと、2018年、2020年、2024年に生まれた7頭の子トラたち。生まれたての無防備な姿から、やんちゃに育っていく様子まで、ページをめくるたびに驚きと愛おしさが募ります。2024年9月生まれの「ツキ」と「シグレ」の写真も満載。写真家RIKUさんの、動物への深いまなざしに、心の動くままを文章にするとはこういうことだと教えられる一冊です。エッセイの素材探しに。
こんな人におすすめ
エッセイの題材を探している人、動物や自然について書きたい人、写真を見ながら言葉を紡ぎたい人。心を揺さぶられる体験がしたい人に。
良い点
- ホワイトタイガーの赤ちゃんが可愛い
- 著者ならではの視点で撮影
- 収益の一部が飼育に活用
気になる点
- エッセイの書き方そのものは書かれていない
- 写真集としての価値が中心
- 文章を書くヒントは間接的
出版社
辰巳出版
発売日
2025年5月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
あれ、佐藤さん。この本は『とらのこ』というタイトルですが、エッセイの書き方とは関係ないように見えます。リストに混ざっているのはなぜですか?
佐藤メバル
実はここが大切なポイントで、エッセイに一番必要なのはネタよりも心が動く体験なんだ。この本はホワイトタイガーの母と子の写真集なんだけど、見ていると『なんて可愛い』『どうしてこんなにたくましいの』といった感情がむくむくと湧いてくる。
その自分の反応を言葉にする——それがエッセイの始まりになるんだよ。
橘ナナミ
なるほど!写真がエッセイのトリガーになるわけですね。2024年生まれの赤ちゃんの写真もあるそうで、見てみたくなりました。
佐藤メバル
そう、さらに著者はSNSで36万人にフォローされる写真家で、前作『ほぼねこ』も話題になった人。トラへの愛情と観察眼は見事だよ。
エッセイを書く前のインプットとして、ぜひ手に取ってほしい一冊。

「文章術のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた。
藤吉豊 著|日経BP
¥1,560(税込)
『文章術のベストセラー100冊のポイントを1冊にまとめてみた』という長いタイトルの通り、膨大な文章術の知恵を整理した欲張りな一冊です。大事なポイントをランキング形式で40位まで掲載。第1位は『文章をシンプルにする』、第2位は『型に当てはめる』。どのコツも複数のベストセラー著者が推奨している点を紹介しているので、普遍的で信頼できます。池上彰さん、外山滋比古さん、井上ひさしさんなど、そうそうたる名前が登場するのも読みどころ。『結局、何をすればいいのか』を知りたい人に効率よく届けてくれる本です。普遍的な文章のルールが学べます。
こんな人におすすめ
いろんな文章術本を読む時間がない人、要点だけ抑えて実践したい人、ビジネス文書を改善したい社会人。普遍的な文章のルールを知りたい人に。
良い点
- 100冊分の知識を凝縮
- ランキングで優先順位がわかる
- 出典の著者名付きで信頼できる
気になる点
- それぞれの本の深い解説はない
- 著者名は羅列中心で偏りもある
- 実践には他の本が必要
出版社
日経BP
発売日
2021年1月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
この本は、文章術のベストセラー100冊をまとめたなんて、すごい企画ですね! 1冊読めば全部読んだ気になれそうです。
佐藤メバル
まさにそのための本だね。ただし、『読んだ気になる』のではなく、大事なポイントだけを抽出して、それぞれのコツを『あの本もこの本も勧めている』と確認しながら学べるんだ。
例えば第1位の『シンプルに書く』は池上彰さんや外山滋比古さんなど多くの著者が同じことを言っている。だから迷わず行動に移せる。
橘ナナミ
ランキング形式なのもいいですね。40位まで覚えるのは大変そうですが、まず上の方だけでも実践したら変われそう。
佐藤メバル
そう、第20位までで『文章がうまい人』と言われるレベルになるという。自分の今の課題に合わせて上から順に取り組むのがおすすめだよ。

「人生で大切なことに気づく」ための文章術 自分のことを書いてみる
岸本葉子 著|アスコム
エッセイスト岸本葉子さんが、自分の人生を振り返りながら書くための方法をまとめた一冊。『書くことがない』と思う人の人生ほど、実はネタに満ちているという言葉が響きます。思い出を掘り起こし、題材・テーマ・構成を決め、プロの技を取り入れて仕上げるまでを丁寧に解説。ネガティブ感情を暴走させない文章術や、書いた文章を大切な人に手渡す方法も紹介されています。年齢を重ねても書き続ける岸本さんならではの視点で、読むと自分の過去と向き合いたくなる一冊です。人生を見直すきっかけにもなります。
こんな人におすすめ
人生の振り返りを文章にしたい中高年、自分の半生を記録したい人、親に感謝を伝えたい人。『書くこと』で心を整えたい人におすすめ。
良い点
- 思い出の掘り起こし方から学べる
- ネガティブ感情への対処法がある
- 完成品を人に渡す方法も解説
気になる点
- 中高年向けの内容が多い
- テクニックは基本中心
- 読むだけでなく実践が必須
出版社
アスコム
発売日
2025年5月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
岸本さんの本をもう一冊ですね。今度は『自分のことを書いてみる』というテーマです。エッセイで自分史を書く感じなんですか?
佐藤メバル
そう、少し趣が違って、こちらは自分の人生を振り返りながら書くことで、大切なものに気づくための本なんだ。
岸本さんは『書くことがないと思う人生ほど、ネタにあふれている』と書いている。思い出すだけで終わるのではなく、書いて残すことが大事だと。
そのための題材の見つけ方や、構成の立て方、感情の扱い方まで、具体的に示してくれるよ。
橘ナナミ
私はまだ22歳ですが、若いから書くことがない、とは限らないですよね?
佐藤メバル
もちろん。むしろ今のうちから書き始めると、あとで見返したときに面白いよ。この本は中高年を想定したところもあるけど、自分の人生を丁寧に見つめたい人なら年代を問わず役に立つ。
書いたものを誰かに渡す方法まで書かれているから、卒業論文や手紙を書く学生にも参考になるね。

【エッセイの書き方入門】禁断のライティング文章術とストーリーテリング: Kindle電子書籍出版で、書く副業もできる文章の書き方とは? (エッセイの書き方文庫)
エッセイストはるか 著
『禁断』という言葉にドキッとするタイトルですが、本書の言う『禁断』とは、従来の書き方の概念を打ち破り、読者の深層心理に訴えることを指します。ストーリーテリングを軸に、起承転結の構成、導入や結末の作り方、比喩・メタファーといった言葉の魔法を体系的に解説。さらにKindle電子書籍出版の基礎や、SEO対策、プロモーションまで扱っており、書いた文章を収入につなげたいという欲張りな願いを叶えてくれます。文章を楽しみながら副業にもしたい人向けの一冊です。書くことと稼ぐことを両立させたい人に。
こんな人におすすめ
Kindle出版を考えている人、ブログを書籍化したい人、文章で収入を得たい人。創造的な文章術と副業を同時に学びたい人に。
良い点
- ストーリーテリングの技法が学べる
- Kindle出版の基礎も収録
- 自分らしい表現を後押し
気になる点
- 『禁断』というわりには内容は王道
- 専門書と比べると浅い部分も
- 副業を確約するものではない
出版社
詳細情報なし
発売日
2025年1月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
『禁断のライティング』というタイトルが気になります。なんだか秘密のテクニックが学べそうですね。
佐藤メバル
その『禁断』の意味がちょっと面白くて、著者は従来の常識にとらわれず、読者の深層心理に響く文章を書くことを『禁断』と呼んでいるんだ。
具体的にはストーリーテリングの技術として、起承転結や比喩表現など、基礎的なことを体系的に学ぶ。さらに後半ではKindle出版でどうやって収入を得るかまで教えてくれる。
この本自体が副業の入門としても機能しているんだよ。
橘ナナミ
なるほど。文章を書くことと、それを収入にすることを続けて学べるのがいいですね。
佐藤メバル
うん、ただ『禁断』というわりにはオーソドックスな内容も多い。でも、文章を書く楽しさを思い出させてくれると同時に、一歩踏み出したい人の背中を押してくれる本だよ。

本当の自分を見つける文章術
ブレンダウエランド 著|アトリエHB
¥1,650(税込)
『本当の自分を見つける文章術』の核心は、タイトル通り『書くことは自己発見である』という考え方。毎日少しずつ書くことで、思考や感情が整理され、自分の本音に気づけるようになります。特別なテクニックを求める人よりも、日記を続けたい人、自分を見つめ直したい人に向いています。アトリエHBから刊行され、256ページの読み応え。文章を書くことを通じて、生き生きとした自分に出会いたい人への自己探求のガイドです。
こんな人におすすめ
日記などを続けられず、自分の気持ちを言葉にしたい人。セラピーとしての文章を求める人。内省しながら書く習慣を身につけたい人に。
良い点
- 書くことの効能に気づける
- 肩の力を抜いて読める
- 自己理解を深める
気になる点
- すぐに使えるノウハウが欲しい人には不向き
- 『毎日』を続ける覚悟が必要
- 内容が抽象的で実践まで距離がある
出版社
アトリエHB
発売日
2020年7月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
『本当の自分を見つける文章術』というタイトルに惹かれます。書き方のテクニックというより、自分と向き合う話ですよね?
佐藤メバル
そうなんだ。一言で言えば『毎日少しずつ書くことで、生き生きとしたあなた自身が見つかる』というメッセージの本。
エッセイの書き方というより、書くことを通じて自分を発見していくジャーナリングに近い感覚だよ。特別なテクニックはあまりなくて、むしろ『書く』という行為そのものが持つ力を信じた内容になっている。
橘ナナミ
なるほど。日記が三日坊主の私にも、できることから始められそうな気がします。
佐藤メバル
うん、上手に書こうとしなくていい。毎日少しずつ、思ったことを言葉にしていくうちに、自分が何を感じてきたのかが見えてくる。
文章術というより、人生を豊かにするための習慣づくりを教えてくれる本だね。
![ほんとうのことを書く練習 「わたしの言葉」で他者とつながる文章術 (単行本) / 土門蘭 (著)+[販売店ノベルティー]2026年03月04日発売 文章術 ライティング 練習法](https://img.shelf-y.com/items/10672.jpg)
ほんとうのことを書く練習 「わたしの言葉」で他者とつながる文章術 (単行本) / 土門蘭 (著)+[販売店ノベルティー]2026年03月04日発売 文章術 ライティング 練習法
¥1,980(税込)
『ほんとうのことを書く』とは、自分自身を知っていくこと。本書は、言葉で世界とつながりたいと願うすべての人に向けられた文章術です。著者の土門蘭さんは、子どもの頃から『死にたい』という衝動を抱えながら、書くことを通して生きながらえてきたと言います。お手本のような文章でも、誰かに否定されるのを恐れた本音でもない、自分の内にある真実をどう言葉にするのか。『誰にも読ませない文章を書く』という一風変わった章を含め、安全に本音を掘り起こす方法を具体的に示します。養老孟司さんが『表現の本質は自分への深い理解』と評した一冊。自分自身と向き合う勇気が得られます。
こんな人におすすめ
SNSで発信するのが怖い人、自分の思いを飾らずに書きたい人、文章を書くことで自分と向き合いたい人。心の奥底にある言葉を見つけたい人に。
良い点
- 自己理解と文章術が融合
- 安全な練習方法が示されている
- 養老孟司氏のコメント収録
気になる点
- 重いテーマで読むのにエネルギーが要る
- 具体的な文例は多くないかもしれない
- 『ほんとうのこと』への向き合い方に好みが分かれる
出版社
詳細情報なし
発売日
詳細情報なし
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
『ほんとうのことを書く練習』、サブタイトルに『「わたしの言葉」で他者とつながる文章術』とありますね。ただのテクニック本ではない雰囲気です。
佐藤メバル
そう、この本は文章をうまく書くことよりも、自分の中にある『ほんとうのこと』にどうやって近づくかを考えた一冊なんだ。
著者の土門さんは、子どもの頃からずっと死にたいという衝動と生きてきた。その中で、書くことが命綱だったと言う。
『お手本の文章』や『誰かに否定されない文章』ではなく、自分の実感に正直な言葉を紡ぐ大切さを、自身の経験とともに語っているんだ。
橘ナナミ
『誰にも読ませない文章を書く』という章があるのも気になります。誰も読まないなら、書く意味はあるんですか?
佐藤メバル
あるんだよ。誰にも読まれないからこそ、いい子ぶらずに、怒りや悲しみを素直に言葉にできる。その練習が、いずれ誰かに向けた文章を書くときの土台になる。
養老孟司さんも『表現の本質は自分への深い理解』と書いている。これは文章術というより、生きるための知恵に近いね。

文章術 (朝日文庫 た 28-1)
多田道太郎 著|朝日新聞出版
多田道太郎さんの『文章術』は、朝日文庫の一冊として親しまれてきた、落ち着いた文章論です。具体的なノウハウというより、文章を書くことを通して、いかに自分を表現するかという普遍的な問いに向き合います。221ページという文庫としては読みやすい長さで、電車の中で繰り返し読むのにも適しています。エッセイや小説に限らず、手紙やレポートなど、あらゆる文に通じる『文章を面白くする考え方』を学べるはずです。著者の知的な視点を味わいながら、文章と真剣に向き合いたい人へ。文章の本質をじっくり考えることができます。
こんな人におすすめ
文章を書くこと自体を考えたい人、古典的な文章論に触れたい人、新書・文庫で手軽に読める本を探してる人。文章の本質をじっくり学びたい人に。
良い点
- 文庫サイズで持ち運びやすい
- 文学的な素養が感じられる
- 何度も読み返せる深さ
気になる点
- 具体的なテクニックは少なめ
- 現代のビジネス文章には応用しにくい
- 古風な文体で読みにくいと感じる人も
出版社
朝日新聞出版
発売日
1996年2月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
多田道太郎さんの『文章術』は、朝日文庫から出ているんですね。表紙がとてもシンプルで、少し昔の本のような雰囲気があります。
佐藤メバル
そうだね、現代の実用書のような、すぐに役立つノウハウとはちょっと違うんだ。多田さんは文化論、フランス文学を専門とした学者で、文章というものを広い視野から考察している。
だからテクニックを拾うのではなく、『文章とは何か』『どうして書くのか』という基礎をじっくり考えるための本と言える。
橘ナナミ
なるほど、文章を書くときの心構えが学べそうですね。ビジネスメールとは無縁かもしれませんが、深いところで役立ちそうです。
佐藤メバル
うん、長く読み継がれている知的な内容だよ。文庫だから手軽だけど、しっかり読むと自分の文章観が変わるかもしれない。

人生がちょっとよくなる文章術
斉藤洋 著|講談社
児童書の名作『ルドルフとイッパイアッテナ』や『おばけずかん』を手がけてきた斉藤洋さんが、初めて明かす文章の極意……ですが、著者は冒頭で『文章がうまくなるための本ではない』と宣言します。目的はただ一つ、文章を書くことが楽しくなること。『結論は適当につけてよい』『おもしろくない文章は、〇にあることを多少〇〇して書く』など、破天荒でいて実感のあるアドバイスが続きます。物語作りの本質を『目標の達成か謎の解明』と喝破するなど、作家ならではの視点が満載。型にはまらない一冊です。書くことを楽しむための本です。
こんな人におすすめ
作文が苦手な人、文章を書くことを楽しみたい人、児童文学が好きな人。肩の力を抜いて書き始めたい人にぴったり。
良い点
- 子どもの本の作家らしい遊び心
- 読むだけで勇気が湧く
- 基本的な型も自然に学べる
気になる点
- 真面目なノウハウとしては不向き
- 著者のユーモアに好みがある
- 内容がやや断片的
出版社
講談社
発売日
2026年1月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
斉藤洋さんって、『ルドルフとイッパイアッテナ』の作者ですよね? その方が文章術を書いたんですね。
佐藤メバル
そう、しかもね、この本は『文章がうまくなるための本ではない』と著者自身が言い切っているんだ。目的は『文章を書くことが楽しくなること』だと。
だから、『結論は適当につけてよい』とか、『おもしろくない文章は、あることを多少誇張して書くのが一番』といった、子ども向けの作品で培った発想で語られる。
橘ナナミ
うまくなろうと思って読むと裏切られるけど、むしろ書くことに苦手意識がある人には救いになりそうです。
佐藤メバル
その通り。書くことを楽しむことが上達への近道だと言う。児童文学の第一線で活躍してきた著者だからこその、ゆるぎない物語観も学べるから、一石二鳥の内容だね。

21世紀の共感文章術
坪田知己 著|文芸社
¥2,311(税込)
日経電子版の立ち上げに携わった坪田知己さんによる、SNS時代の共感を呼ぶ文章術です。インターネット上で情報が溢れる今、読者は一瞬で文章を離れてしまう。だからこそ、日本語をきちんと操ることこそが、最後まで読んでもらえる文章の鍵だと解きます。受験や就活、プレゼン、ブログに至るまで、自分の想いを正確に届けるための技術が詰まっています。ニュース編集の現場で鍛えられたという説得力のある内容で、『伝わらない』悩みを抱える現代人におすすめの一冊です。相手に響く文章を書くコツが学べます。
こんな人におすすめ
メールやブログで何度も読み返されてしまう人、就活の自己PRを書きたい人、プレゼン資料の原稿を作る社会人。相手に響く文章を書きたいすべての人に。
良い点
- 日経電子版の立ち上げ経験
- ネット時代の文章論
- 具体的で実践しやすい
気になる点
- ビジネス寄りで文学的なエッセイには不向き
- 著者の主観が強い
- 一部のアドバイスはメディア業界向け
出版社
文芸社
発売日
2016年9月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
坪田知己さんは『日経電子版の生みの親』なんですね。新聞のプロが文章術を書くと、一味違いますか?
佐藤メバル
そうだね。ネットニュースの現場では、読者に最初の数行で離脱されてしまう。どうしたら最後まで読んでもらえるか、という視点がこの本の軸になっているんだ。
『日本語をきちんと操れば、読者は離れない』というのが坪田さんの持論で、受験・就活・プレゼン・ブログにも通じる技術として語られる。
橘ナナミ
なるほど、ニュースがバズるかどうかは、言葉の力が大きいんですね。就活のエントリーシートにも応用できそうです。
佐藤メバル
うん、特に人に何かを伝えたいすべての人に役立つ。メールの一文から企画書まで、『相手の心を動かす』ための文章を真剣に考えたいなら、ぜひ読んでみて。

800字を書く力 (祥伝社新書)
鈴木信一 著|祥伝社
『文章力がない』と諦めている人へ、感性や想像力でなく、一文一文を論理的ににつなぐ力が必要だと説く一冊。著者の鈴木信一さんは、それは『文章の論理的必然性』と呼び、簡単な読みとりの訓練で誰でも身につけられると言います。基本の800字を目標に、文章の組み立て方から練習できるのが特徴です。構成に悩む人、書き始めからブレてしまう人に、具体的な道筋を提示してくれます。タイトルの通り、本書をガイドに800字の文章を書き上げられたら、その自信は長い文章にもつながっていくでしょう。論理的な構成力が身につきます。
こんな人におすすめ
作文やレポートで文章がまとまらない人、就活の自己PRを書きたい学生、読み手に伝わる構成を学びたい社会人。論理的な文章に苦手意識がある人におすすめ。
良い点
- 一文一文のつなぎ方が学べる
- 読みとり訓練で練習できる
- 新書サイズで読みやすい
気になる点
- 800字という短い文章が対象
- 論理偏重で情感が足りない人も
- 練習問題の数は多くない
出版社
祥伝社
発売日
2008年2月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
『800字を書く力』、私はまさにこの800字で悩んでいます。レポートもブログも、途中で何が言いたいのかわからなくなってしまうんです。
佐藤メバル
この本は、その悩みを解決してくれるよ。鈴木さんは『書くのに必要なのは感性でも想像力でもない』と言い切っている。
ポイントは一文一文を論理的ににつなぐ力で、これは『文章の論理的必然性』と呼べるんだ。簡単な読みとりの訓練で誰でも身につけられるというから、才能の問題じゃないんだね。
橘ナナミ
論理的に書く練習ができるんですね。800字を突破できるようになれば、もっと長い文章も怖くないですか?
佐藤メバル
その通り。800字という制限があるからこそ、構成を意識できる。ここで基本を身につければ、長い文章も骨組みがしっかりしてくるよ。
まずは本書のガイドに沿って、800字を書いてみるのがおすすめ。

社会人になったらすぐに読む文章術の本
藤吉豊 著|KADOKAWA
書く力は一生モノのポータブルスキル。本書は、ビジネスシーンで使える文章術を1冊にまとめた実践書です。メール、チャット、報告書、企画書、SNSなど、社会人が日常的に書くあらゆる文章をカバー。素早く正確に伝える力、読み手にストレスを与えない書き方、コミュニケーションコストを減らすノウハウが満載です。巻末にはメールテンプレート集と悩み別インデックスが付いていて、必要なページをすぐに引けるのも便利。新入社員からベテランまで、机に置いて使える一冊です。仕事の場面で即役立つ内容です。
こんな人におすすめ
入社したばかりの新人社会人、就職を控えた学生、部下に文章を指導する上司。実務の場面で即役立つ文章術が欲しい人に。
良い点
- 仕事のあらゆる文書に対応
- 巻末テンプレート集が便利
- 初心者でも迷わない構成
気になる点
- ビジネス文章に限定されている
- 書く内容の深い発想は求めない
- 通読より辞書的に使うのがメイン
出版社
KADOKAWA
発売日
2023年2月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
佐藤さん、この本にはメールのテンプレート集がついているんですね。仕事で書く文章に特化しているので、入社前に読んでおきたいです。
佐藤メバル
まさに新社会人のために作られた一冊だよ。挨拶や連絡だけでなく、伝えにくいことを伝える方法、読み手にストレスを与えない書き方など、社会人が直面する文章の悩みを網羅している。
特に便利なのが巻末のメールテンプレート集。シチュエーション別に使える文例が載っていて、いざという時にすぐ引けるんだ。
橘ナナミ
なるほど。学生時代の作文とは違って、目的が明確なビジネス文章は型が大事なんですね。
佐藤メバル
そういうこと。あなたも就職前に一通り読んでおけば、安心して仕事を始められるよ。コミュニケーションコストを減らす考え方は、きっとどの職場でも役立つはず。

独学文章術 名文をまねて上達する
礫川全次 著|日本実業出版社
¥2,440(税込)
名文をまねることこそ、文章上達の最短ルートだと説く、本格的な独学指南です。著者の礫川全次さんは在野史家として数多くの著作を手がけてきた書き手で、その膨大な読書量から選んだ多彩な名文を題材に、文体研究と実践練習を進めていきます。福沢諭吉から村上春樹、樋口一葉、水野晴郎まで——引用される文章の種類がとにかく豊かで、読むだけで教養が深まるのも魅力。『である体』の日本語は夏目漱石の『猫』に始まる、といった独自の文体論も楽しめます。文章に深みが欲しい人に。独学のための最良の教材です。
こんな人におすすめ
自分の文章に味を出したい人、文豪の文体を研究したい人、多読を独学に活かしたい人。上達のために本気で文章と向き合いたい人に。
良い点
- 多彩な名文に触れられる
- 模倣という具体的な練習法
- 文体論が面白い
気になる点
- ボリュームがあり時間がかかる
- 古典の引用が多く難解
- ビジネス文章には直接的でない
出版社
日本実業出版社
発売日
2020年7月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
名文をまねて上達する、という考え方に納得します。でも、どんな文章をまねるのがいいのか、迷ってしまいます。
佐藤メバル
礫川さんは、自分の気に入った文章・文体を選び取ってまねすることが大切だと言っているんだ。そのために、本書では実に多彩な名文をサンプルとして掲載している。
福沢諭吉、山本有三、吉本隆明、村上春樹、樋口一葉、はたまた講談師の口上や映画解説まで。それぞれの文章のリズムや論理の運びを研究して、『これだ』と思ったスタイルを真似るのが近道なんだね。
橘ナナミ
読むだけでも面白そうですね。文章のお手本となる文章がこれだけ集まった本は珍しいです。
佐藤メバル
そう、28講もあるから、通読するのに時間はかかるけど、その分、文章を見る目は確実に養われる。文章に深みを出したい人への最良の教材と言えるよ。

文章力の鍛え方 (中経の文庫)
樋口裕一 著|KADOKAWA
樋口裕一さんが、文章力を『物事を考える力』の入り口ととらえ、コミュニケーション能力の向上まで見据えて書いた一冊です。会話がうまい人は、一定レベル以上の文章力を持っているという指摘は、目からうろこ。就職難や不況を生きる学生、ビジネスパーソンに向けて、文章を書くことを通して思考を整理する方法を伝授します。単なるテクニックではなく、『考える力』そのものを鍛える内容になっています。文章を書くことが、そのまま自分を成長させることにつながる。思考力と文章力を同時に高めたい人に。
こんな人におすすめ
文章を書くことで思考を整理したい人、面接やプレゼンで自分の考えを伝えたい人、ビジネス文書を論理的に書けないと悩む人。考える力を高めたい人におすすめ。
良い点
- 思考力と文章力を同時に鍛える
- 会話力の向上にもつながる
- 文庫版で読みやすい
気になる点
- 抽象的な内容で実践には工夫が必要
- 樋口さんの持論に偏る部分も
- 基礎を学ぶにはレベルが高い
出版社
KADOKAWA
発売日
2015年1月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
樋口裕一さんの『文章力の鍛え方』、なぜ会話能力の話から始まるんでしょうか? 文章術の本なのに。
佐藤メバル
樋口さんは、会話がうまい人ほど一定レベルの文章力を持っていると考えるんだ。つまり、面と向かって話すときも、頭の中で文章を組み立てる力が働いている。
だから文章を鍛えれば、思考も整理され、コミュニケーション全体がよくなるというわけ。この本は書く技術だけでなく、物事を考える力を育てることにも重きを置いているんだよ。
橘ナナミ
なるほど。文章を書くことが、そのまま思考のトレーニングになるんですね。就活の面接にも効きそう。
佐藤メバル
その通り。レポートや報告書を書く練習は、自分の考えを整理して相手に伝える訓練だからね。樋口さんの論理的なアプローチは、社会に出てからもきっと役立つはずだよ。

人物月旦 解体新書・文章入門: 人を描き、物語を紡ぐ文章術
鈴野乙 著
文章が苦手な人に向けて、『物語化』という手法で伝わる文章を書くコツをまとめた一冊です。著者がNoteで連載するエッセイ『人物月旦』を例に、読者を惹きつける導入、共感を生む構成、事実を物語として再構築する方法を解説。特に人を描くことに焦点を当てており、会話やエピソードを活かしてリアルな文章にする技術が学べます。『文章の才能がないから書けない』と思っている人でも、型や工夫を意識すれば書けるようになると背中を押してくれます。人物紹介やインタビュー記事を書きたい人に。物語化の力で文章が生き生きと。
こんな人におすすめ
人についての文章を書きたい人、インタビュー記事や自己紹介文を作りたい人、Noteやブログで物語性を出したい人。魅力を文章で伝えたい人に。
良い点
- 人物を描く技法に特化
- 実践的な型が学べる
- 個人的な体験例が豊富
気になる点
- 対象がややニッチ
- 著者のNoteに依存した内容
- 一般的な文章術を期待すると物足りない
出版社
詳細情報なし
発売日
2025年2月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
『人物月旦』というタイトルが気になります。月旦って、人物を批評するという意味ですよね?
佐藤メバル
そう、中国の後漢の時代に、月旦評という人物評価が流行ったことに由来しているんだ。著者はNoteで実際にこの『人物月旦』と題する連載エッセイを書いていて、その実践から編み出した文章術が、この本には詰まっている。
とくに『人を描く』ことに焦点を当てて、事実を物語として再構成する方法、会話やエピソードを活かして人物を立ち上がらせるテクニックが解説されているんだよ。
橘ナナミ
なるほど。人物紹介やインタビュー記事に活かせそうですね。私も人の魅力を伝える文章を書いてみたくなりました。
佐藤メバル
うん、特に就活の自己PRや、読書感想文で人をどう描くかに悩んでいる人には、具体的な型として参考になるはず。
物語化の力で、文章がぐっと生き生きとするよ。

伝わる文章を書く技術- 「型」にはめれば、必ず書ける!
向後千春 著|技術評論社
文章が書けなくて悩む人を助けるために、まず200字の短文から始める方法を提唱する実用書です。向後千春さんは、文章を書く技術を『型』として体系化。200字で伝わる文章を書けるようになれば、その型を使って1000字の長文も書けるという段階的なアプローチをとっています。新入社員の白石君が成長するストーリーに沿って進むので、物語としても読みやすい。第4章では表現を加えて文章に味を出すテクニック、第5章では発想法も紹介。書けない人のつまずきに寄り添った構成が魅力です。型にはめることで、誰でも書けるようになります。
こんな人におすすめ
卒論やレポートの書き方に悩む大学生、報告書がうまく書けない新入社員、文章の基礎から学び直したい社会人。『書けない』を克服したい人に。
良い点
- 200字の積み重ねで長文も書ける
- 型が明確で再現性が高い
- 物語形式で楽しく学べる
気になる点
- 基本的な型が中心で応用は自分で必要
- 『型』に頼りすぎると個性が消える
- 練習には時間がかかる
出版社
技術評論社
発売日
2019年4月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
『型』にはめれば必ず書ける、というタイトルが心強いですね。でも、型に合わせるだけで本当にいい文章が書けるんでしょうか?
佐藤メバル
向後さんの考え方は、まずは型にはめることで『書ける』経験を積むことが大事だと。最初から200字でいいから、型に沿って書く練習をする。
すると次第に型に自分の内容が乗って、1000字、それ以上の文章も書けるようになるんだ。実際に、新入社員の白石君がそのやり方で成長していくストーリーも収録されていて、イメージがわきやすいよ。
橘ナナミ
なるほど、最初からうまく書こうとせず、型にのせれば安心できるんですね。
佐藤メバル
そう、書き出しや構成で悩む人が多いけれど、型があれば迷わない。文章が苦手という人は、まずこの本の型で一本書いてみるのがおすすめだよ。

旅のエッセイ教室: 地球の書き方、歩き方
辻真先 著|展望社
¥1,760(税込)
旅のエッセイを書きたい人のための教室というコンセプトの一冊です。『地球の書き方、歩き方』という副題が示す通り、ただの観光記ではなく、旅先で見たもの・感じたことを、どう文章として形にするかを教えてくれます。289ページの読み応えあるボリュームで、実際の旅エッセイの例や書き方のコツが詰まっていると期待できます。旅の思い出をただ写真に残すのではなく、言葉で残したい人にぴったりの本。ページをめくると、旅に出たくなってしまうでしょう。旅の書き方を学びたい人におすすめです。
こんな人におすすめ
旅行記をブログやSNSで書きたい人、旅の思い出を本として残したい人、新しい場所へ行く前に読んで発想を広げたい人。旅の感動を言葉にしたい人に。
良い点
- 旅に特化したテーマ
- 副題が示すように世界をカバー
- エッセイ入門としても読める
気になる点
- 具体的な内容がタイトルからしか分からない
- 著者の旅のスタイルに好みがある
- 文字中心で写真が少ないかも
出版社
展望社
発売日
2004年12月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
『旅のエッセイ教室』というタイトル、旅好きの私には刺さります! 旅行記は写真ばかりで文章にできなくて。
佐藤メバル
この本はまさに、旅の経験を文章にしたい人向けの教室なんだ。副題の『地球の書き方、歩き方』がすべてを表しているね。
世界をどう歩いて、どう書くか——その視点と方法を、辻真先さんが導いてくれる。旅先での風景や人との出会いを切り取ることで、その土地の空気まで伝わるエッセイが書けるようになるよ。
橘ナナミ
なるほど、思い出を記録するだけでなく、読者に旅の感覚を共有することが大事なんですね。次の旅行の前に読んでみます。
佐藤メバル
そうしよう。旅行に行く前に本書を読んでおくと、見る目が変わるはず。同じ景色を見ても、書くことがぐっと増えるから、しっかりした旅行記が残せるよ。
エッセイと自分史・ノンフィクション・コラムの違いを押さえる
橘ナナミ
エッセイと自分史って、どう違うんでしょうか?
佐藤メバル
自分史は「人生の出来事を時系列で正確に残す」ことが目的になりがち。一方エッセイは「印象に残った一場面を切り取って、読み手の心に届ける」表現芸術だ。岸本葉子さんの『「人生で大切なことに気づく」ための文章術』は、思い出を題材にしながらも、読者を意識して再構成する力を育ててくれる。ノンフィクションは事実の検証や取材が中心だけど、エッセイは“主観の深さ”が武器になる。
橘ナナミ
コラムとの違いは?
佐藤メバル
コラムは社会的なテーマについて短い分量で意見を述べる形式。坪田知己さんの『21世紀の共感文章術』は、SNS時代に“最後まで読まれる文”を書くノウハウで、コラム的な文章に向いている。自分の書きたい文章がどちらの方向かを見極めて選ぶといいよ。
本を使って「疑似添削」と発表の場を作る
橘ナナミ
本だけで上達するのは不安です。添削や発表の場はどう作ればいいですか?
佐藤メバル
まず、本に載っている例文を自分で書き写して比べる“模写添削”から始めよう。特にRJラボの『公募で賞が獲れる…』は、応募作品のどこが評価されたか分析しているから、自分の文章を客観視する練習になる。さらに、ブログやSNSで毎日800字を公開するのもおすすめ。鈴木信一さんの『800字を書く力』で学んだことを、実際に発信してみるんだ。
橘ナナミ
なるほど。公募に出すことも考えています。
佐藤メバル
それなら、日本エッセイスト・クラブの『エッセイの書き方』も参考になる。エッセイの本場のクラブが編んだ本だけに、何が「エッセイ」として評価されるのか、その境界線がよく分かる。公募の審査員の目線を意識した練習ができるよ。
受講者の声を読み解く:合評と心理的安全性
橘ナナミ
受講者のレビューを読んでも、どれが本当に役立つか分かりません。
佐藤メバル
大切なのは「この本を読んで、自分の文章がどう変わったか」という視点だ。たとえば、土門蘭さんの『ほんとうのことを書く練習』は、読後に「自分の内面と向き合う勇気が出た」という感想が多い。そういう変化が語られているレビューは信頼しやすい。逆に「読みやすい」だけの評は、自分に合うかどうかの判断材料としては弱いね。
橘ナナミ
確かに、感想の質を見極めることが大事ですね。
佐藤メバル
あと、エッセイ講座を選ぶときの「心理的安全性」も意識してほしい。斉藤洋さんの『人生がちょっとよくなる文章術』は、“文章がうまくならなければならない”というプレッシャーを解いてくれる本だ。書くことを楽しめる環境を自分で作れるかどうかが、長続きの秘訣になる。
よくある質問
エッセイ講座と小説講座・自分史講座はどう違いますか?
橘ナナミ
エッセイ講座と小説講座・自分史講座はどう違いますかについて教えてください。
佐藤メバル
エッセイ講座は「私」の体験や思いを、読者に届く形で表現することを学びます。小説講座は物語や虚構を作り上げる技術、自分史講座は人生の記録を正確に残すことが中心です。岸本葉子さんの『エッセイの書き方』は、エッセイならではの「主観の深さ」を引き出す工夫が詰まっています。
初心者でもついていける講座はありますか?
橘ナナミ
初心者でもついていける講座はありますかについて教えてください。
佐藤メバル
はい。鈴木信一さんの『800字を書く力』は、短文から始めるので敷居が低く、初心者に最適です。また、向後千春さんの『伝わる文章を書く技術』は物語形式で学べるため、途中で挫折しにくい構成になっています。
通信講座とオンライン講座はどちらが上達しますか?
橘ナナミ
通信講座とオンライン講座はどちらが上達しますかについて教えてください。
佐藤メバル
どちらが上達するかは「添削の質」と「継続しやすさ」で決まります。通信講座は自分のペースでじっくり取り組め、オンライン講座は即時のフィードバックが得られます。書籍の場合は、RJラボの『公募で賞が獲れる…』のように、実例の分析を何度も読み返せる点が強みです。
添削は何回受けられる?費用はどのくらい?
橘ナナミ
添削は何回受けられる?費用はどのくらいについて教えてください。
佐藤メバル
講座によって異なりますが、書籍は一度買えば何度でも読み返せるため、“添削のノウハウ”を繰り返し学べます。重里徹也さんの『つたえるエッセイ』には実際の添削例が載っており、費用対効果の高い練習ができます。
エッセイを書くのが苦手でも受講できますか?
橘ナナミ
エッセイを書くのが苦手でも受講できますかについて教えてください。
佐藤メバル
苦手だからこそ、学ぶ価値があります。まずは「書くことがない」と思う人に、岸本葉子さんの『「人生で大切なことに気づく」ための文章術』が、日常の中に題材を見つける方法を教えてくれます。書けないのは“ネタがない”のではなく“気づいていない”だけです。
講座の選び方で一番重要なポイントは?
橘ナナミ
講座の選び方で一番重要なポイントはについて教えてください。
佐藤メバル
「目的と経験レベルの一致」が最も重要です。趣味なのか、出版を目指すのか、自分史を残したいのかによって、選ぶべき一冊は変わります。この記事の「選び方」セクションを参考に、自分の現在地を確認してください。
講座を受けると出版や仕事につながりますか?
橘ナナミ
講座を受けると出版や仕事につながりますかについて教えてください。
佐藤メバル
出版や仕事に直結する保証はありませんが、その可能性を高める技術は身につきます。RJラボの『公募で賞が獲れる…』は、評価されるエッセイの型を解説し、公募や連載獲得の足がかりを作るための本です。
月にどのくらいの時間が必要ですか?
橘ナナミ
月にどのくらいの時間が必要ですかについて教えてください。
佐藤メバル
目標にもよりますが、最初は1日30分、月に15時間程度を目安にすると良いでしょう。鈴木信一さんの『800字を書く力』なら、短時間でも継続しやすい分量です。
まとめ
橘ナナミ
今日はたくさんのエッセイ講座本を教えていただいて、自分が書いてみたい方向性が見えてきました。佐藤さんにとって、エッセイを書くことはどんな体験ですか?
佐藤メバル
ぼくにとってエッセイは「自分という器を磨く」作業だね。毎日感じたことを言葉にすると、自分の考え方の癖や、思い込みにも気づける。文章にすることで、心の中のモヤモヤが輪郭を持っていくんだ。
橘ナナミ
器を磨く…。私はまだ、何を書けばいいかも分からないままです。
佐藤メバル
最初はそれでいいんだよ。岸本葉子さんの『エッセイの書き方』の冒頭に「書き出しの心得」という章がある。書きたいことがないときほど、まずは身の回りの小さなことを一文書いてみる。そうすると、自然と次の文が生まれてくる。
橘ナナミ
まさに、一歩目が踏み出せていない状態です。
佐藤メバル
エッセイは“感情のたね”を育てるようなもの。最初は小さな種でも、水をやり続ければ必ず芽が出る。あなたが選んだ一冊を、その水にしてほしい。








