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つづきの図書館
初心者産経児童出版文化賞受賞自己啓発

【要約・書評】『つづきの図書館』の評判・おすすめポイント

柏葉幸子|講談社|2008-06-12|205ページ

4.5
(4件)

この本を一言で言うと

図書館の本たちが「続きを知りたい」と少女に訴えかける——本の中の登場人物が語り出す、本好きな子のための魔法のようなファンタジー。

この本の概要

ある図書館で働く女性のもとに、本の登場人物たちが夢に現れて「自分たちのその後を教えてほしい」と頼んでくる。昔から読まれてきた物語の中の人物が、読み終わった後の続きを知りたがっているという発想が独創的で、本好きの子どもの心を鷲掴みにする。 「あの物語の登場人物はその後どうなったのだろう」——本を読んだことがある人なら一度は感じたことのある気持ちが、この物語の出発点になっている。本を読むことの楽しさと不思議さを再確認させてくれる、本好きの子どもへの贈り物のような作品。 柏葉幸子の作品の中でも特に温かくてやさしい雰囲気を持つ一冊。怖さや緊張よりも、本の世界への愛情と想像力を前面に出している。図書館という身近な場所が物語の舞台になることで、読んだ後に図書館へ行きたくなる副作用もある。 文章は読みやすく、本を読み慣れていない小学生でも無理なく最後まで読める。「本の中に世界がある」ということを実感させてくれる、読書への入口として理想的な一冊。

図書館で働いていて「この本に出会えてよかった」と思った

小学校で司書をしています。何千冊もの本を子どもたちに紹介してきた中で、「この本を知らない子どもを一人でも減らしたい」と思った数少ない作品のひとつが、この「つづきの図書館」です。 物語の発想が本当に素晴らしい。図書館の本たちが、読み終わった後の続きを知りたがっている。物語の中のキャラクターが「自分の話には続きがあるのか」「あの場面の後、自分はどうなったのか」と問いかけてくる。本好きな子どもなら、このアイデアだけで「読みたい!」と感じるはずです。 実際に読み聞かせで使ったとき、子どもたちの反応が特別でした。「ピーターパンの続きが気になる」「アリスはその後どうなったの」という声が自然に出てきて、それが他の本を読むきっかけになった。この本が読書の扉を開く鍵になった子を何人も見ています。 図書館という設定も大事で、本の中で繰り返し「図書館は特別な場所」として描かれます。読んだ後に子どもたちが「図書館に行きたい」と言うことが増えた。学校司書として、こんなに嬉しいことはありません。 本を読む子にも、あまり本を読まない子にも、それぞれ違う形で刺さる作品だと感じています。本好きな子には「これが言いたかった!」という共感を。本が苦手な子には「本ってそういうものなんだ」という発見を。どちらにとっても価値のある一冊です。

35歳 学校司書 / 小学校の図書館で子どもたちに読み聞かせをしている

この本で学べること

本の世界への愛情が詰まった物語

読み終わった後の登場人物の続きを知りたがるという発想が、読書の楽しさを再発見させる。

図書館に行きたくなる副作用

図書館が特別な場所として描かれ、読んだ後に図書館を訪れたくなる気持ちを育てる。

読書が苦手な子にも刺さる

やさしい文体と共感しやすいテーマで、本が苦手な子の読書入門としても効果的。

本の目次

  1. 1夢の中の来訪者
  2. 2最初のお客様
  3. 3物語の続き
  4. 4図書館の秘密
  5. 5本が伝えたいこと

良い点・気になる点

良い点

  • 本好きの子の共感を強く引き出す
  • 図書館への興味を高める効果がある
  • やさしい文体で読みやすい
  • 読書入門として最適

気になる点

  • ファンタジー色が強め、現実的な物語が好きな子には合わないことも
  • 他の柏葉作品に比べると冒険感は少なめ

みんなの評判・口コミ

m
miku

Webマーケター

5.0

本好きの娘へのプレゼントに。読み終わった後に「図書館に行きたい」と言い出して、翌日一緒に行きました。本が好きな子に絶対に読ませたい一冊です。

y
yui

フロントエンドエンジニア

5.0

「本の登場人物が続きを聞きに来る」という発想が天才的。本好きの自分には特に刺さりました。子どもと一緒に読んで感想を語り合えました。

りん

会社員

4.5

学校の図書館で読み聞かせに使ったところ、その後の図書館の利用者数が増えました。本への入り口になる力を持った作品です。

けんじ

Web担当者

4.0

甥に贈ったら「ピーターパンの続きが気になって、次の日にピーターパン借りてきた」と連絡が来ました。素晴らしい連鎖反応でした。

著者について

こんな人におすすめ

本が大好きな小学生

読書が趣味の子に「これが言いたかった!」という強い共感を与える作品です。

図書館を身近にしたい子

図書館が特別な場所として描かれ、読んだ後に図書館を訪れたくなります。

読書入門に最適な一冊を探している保護者

本に興味を持ち始めた子どもへの最初の長編として、入りやすい難易度と内容です。

関連書籍との比較

タイトル著者レベル評価価格
霧のむこうのふしぎな町柏葉幸子初心者★★★★★ 4.5¥748
不思議の国のアリスルイス・キャロル初心者★★★★★ 4.5¥605
モモミヒャエル・エンデ初心者★★★★★ 4.5¥880

よくある質問

Q. 『つづきの図書館』はどんな内容ですか?
A. 図書館の本の登場人物たちが、物語の「続き」を知りたがって夢に現れるという独創的な設定のファンタジーです。
Q. 何歳から読めますか?
A. 小学校低学年(2〜3年生)から一人で読めます。読み聞かせなら1年生からでも楽しめます。
Q. 「霧のむこうのふしぎな町」と比べてどうですか?
A. 同じ柏葉幸子作品ですが、本書の方がやさしくて温かい雰囲気です。冒険より本への愛情がテーマの違いがあります。
Q. 読書嫌いの子にも向いていますか?
A. はい、本への興味のきっかけになりやすい作品です。図書館というなじみのある場所が舞台なので、本が苦手な子でも入りやすいです。
Q. 読書感想文に向いていますか?
A. はい。「本を読むことの意味」というテーマが書きやすく、読書が好きな子の感想文に特に向いています。

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