この本を一言で言うと
12歳の少女が一人で王を目指し旅に出る——十二国記シリーズ最高の爽快感を持つ成長物語
この本の概要
先王が崩御して27年が経った恭国。妖魔が蔓延り国が傾く中、12歳の少女・珠晶は誰も昇山しないことに腹を立て、自ら王を目指して昇山を決意する。圧倒的な負けん気と聡明さを持つ少女の旅が始まる。
十二国記シリーズ第6作にして、シリーズ屈指の人気を誇る1冊。主人公珠晶は月の影の陽子と並ぶ人気キャラクターで、12歳にして大人と対等に渡り合うその姿は多くの読者を魅了している。
「月の影 影の海」から約90年前という時代設定の番外編的な立ち位置だが、本作単独でも十分楽しめる。シリーズを読んでいない人が本作から入ることもできる。
珠晶の旅を通じて不条理な世界への反抗と既成概念を打ち破る力が描かれる。大人の言う「無理だ」「常識だ」をまっすぐ否定する12歳の姿は、読む者を奮い立たせる。
珠晶が好きすぎて何度でも読み返す——十二国記の中で一番好きかもしれない
十二国記シリーズを全部読んでいる身としては、正直「推し巻」を一冊選べと言われたら即答でこれです。珠晶がとにかくすごい。
12歳ですよ。12歳の女の子が「誰も昇山しないなら私がやる」と一人で家を飛び出す。しかも裕福な家の出身で、普通なら何も困らないはずなのに、それでも世の不条理に腹が立って動いてしまう。その動機がまた「義憤」で、自分が王になりたいとか出世したいとかじゃなくて、「このまま国が傾いて苦しむ人がいるのが嫌だから」という。
シリーズを読んでいる人なら、旅の道中で出会う大人たちとのやりとりが特に面白い。物怖じせず堂々と意見を言い、論破されても引かない。まわりの大人たちが少しずつ珠晶のペースに巻き込まれていく様子が痛快で痛快で。
個人的に好きなのは、珠晶が自分の境遇と浮民(貧しい流民)の生活格差に違和感を感じるシーン。恵まれた側にいることへの居心地の悪さをちゃんと感じられる子として描かれているところが、この物語の品格だと思う。
十二国記を未読の人も、本作単独で楽しめます。むしろここから入って、面白かったら1作目に戻るのもアリです。
— 十二国記ファンの会社員・30代女性
この本で学べること
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十二国記シリーズ屈指の人気を誇る番外編
12歳の少女珠晶が主人公のシリーズ第6作。「月の影 影の海」から約90年前の話だが本作単独でも読める。
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爽快な成長物語とシリーズ最高の主人公
物怖じせず大人に立ち向かう12歳の珠晶はシリーズ屈指の人気キャラ。その旅の痛快さはシリーズ中で最も爽快と評される。
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「なぜ王を目指すか」という問いへの答え
自分のためではなく民のために王になろうとする珠晶の動機が、十二国記の根幹テーマを鮮明に体現している。
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北上次郎氏の絶賛で爆発的ヒット
刊行当時、書評家の北上次郎氏が各地で宣伝して回るほど絶賛し、シリーズ復活の起爆剤となった作品。
良い点・気になる点
良い点
- ○珠晶の行動力と爽快感が抜群
- ○十二国記未読でも読める入口として最適
- ○世界観の深さと哲学的なテーマが同居している
- ○シリーズ中でも特に読後感が良い
気になる点
- △シリーズを読み込んでいると既存キャラへの言及が楽しいが、未読だと少し感動が薄い部分もある
- △ページ数が多く一気読みには少し時間が必要
みんなの評判・口コミ
★★★★★5.0
12歳でこんなにかっこいいキャラクターが書けるのか、と驚きました。不条理への義憤から行動するあの動機が清々しい。大人が諦めていることに「なんでそれでいいんですか」と言い続ける姿が刺さります。
★★★★★4.5
シリーズ全部読んだけど、これが一番好き。珠晶の旅に同行している感覚で読めて、最後まで一気に読んでしまった。十二国記を読んでいない人にも勧めやすい1冊。
★★★★★4.5
12歳の少女が一人で昇山するという設定が最初は「大丈夫?」と思ったけど、読み進めると珠晶なら当然そうするよね、と納得させられる。それだけキャラクターが立っている。
★★★★★4.0
十二国記の世界観を知らなくても楽しめます。むしろここから入って1作目に戻るのがいい読み方かも。珠晶のキャラが強烈だから印象に残り続ける。
著者について
こんな人におすすめ
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十二国記シリーズを読んでみたい人
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爽快な成長物語・冒険ファンタジーが好きな人
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強い意志を持つ女性主人公の物語が好きな人
よくある質問
Q. 十二国記を読んでいなくても楽しめますか?▼
A. 楽しめます。シリーズの他の作品と直接的な繋がりがない番外編のため、本作単独で完結しています。ただしシリーズを読んでいると世界観への理解がより深まります。
Q. 読む順番はありますか?▼
A. シリーズ第6作ですが本作から読んでも問題ありません。ただし世界観を理解してから読む方がより楽しめるため、第1作「月の影 影の海」から読む方が推奨されることが多いです。
Q. 珠晶は後のシリーズにも登場しますか?▼
A. 珠晶は後のシリーズでも少し顔を見せます。「白銀の墟 玄の月」などにも登場するので、シリーズ全体を通じて成長した珠晶に会えます。
Q. ページ数が多いですが読みやすいですか?▼
A. 文体は平易で読みやすく、珠晶の旅の展開が速いためページを繰る手が止まらなくなります。十二国記シリーズの中でも特に「一気読み」しやすい作品として知られています。
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タグ
ファンタジー十二国記成長物語冒険女性主人公
対象読者
十二国記シリーズのファン少女の成長物語冒険ファンタジーが好きな人
書籍情報
- 出版社
- 新潮社
- 発売日
- 2013-09-27
- ページ数
- 432p
- ISBN
- 978-4101240596

