この本を一言で言うと
普通の女子高生・陽子が突然異世界へ連れ去られ、裏切りと苦難のなかで自らの意志と力で生き抜いていく十二国記シリーズ第一作。
この本の概要
ある日、女子高生の陽子の前に「ケイキ」と名乗る異形の男が現れ、跪いて「お捜し申し上げました」と告げる。そのまま異世界へと連れ去られた陽子は、男とはぐれ、見知らぬ土地をひとりでさまよい始める。出会う者たちに次々と裏切られ、化け物には襲いかかられ、なぜ自分がここにいるのかも分からないまま、ただ生きのびるために戦い続ける。
故郷に帰りたい。その一心で陽子は絶望的な状況に立ち向かっていく。「なぜ戦わねばならないのか」という問いへの答えを模索しながら、過酷な試練のなかで少女は確実に変化していく。全12巻に及ぶ十二国記シリーズの本編第一作として、中国の古典世界観を下敷きにした緻密な世界構築と、主人公の圧倒的な成長物語が多くのファンを魅了し続けている作品。
陽子の理不尽な苦労を読んで、なぜか元気が出た話
正直、最初の数十ページは読んでいてキツかった。主人公の陽子、ひたすら理不尽な目に遭いまくるんです。助けてくれると思った人に裏切られ、なぜここにいるのかも分からず、化け物に追われ続ける。読んでいる私のほうがしんどくなってきて「もう陽子を休ませてあげて」って思った。
でもなぜか途中から手が止まらなくなった。陽子が少しずつ、本当に少しずつ、変化していくんです。最初はびくびくしていた彼女が、だんだん「自分の意志で戦う」ようになっていく。そのプロセスがものすごくリアルで。
社会人になって10年近く経って、理不尽なことってあるじゃないですか。仕事でも人間関係でも。そういうとき陽子のことを思い出す。あの子は異世界でもっと過酷な目に遭いながら、それでも折れなかったんだよな、と。
十二国記シリーズは全部で12冊以上あって、完結まで読むのに時間かかります。でもこの一冊目を読んだら絶対続きが読みたくなる。私はその後2ヶ月で全巻読んだ。
— 32歳・出版社勤務の女性
この本で学べること
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本の目次
- 1第一章 邂逅
- 2第二章 流離
- 3第三章 漂泊
- 4第四章 決意
良い点・気になる点
良い点
- ○主人公・陽子の心理描写が丁寧で感情移入しやすい
- ○中国的な世界観と独自のルールが重なり合い、読み進めるほど世界が広がる
- ○シリーズ全体への導入として完結しており、続きが読みたくなる構成
気になる点
- △序盤は陽子が理不尽な目にあい続けるため読むのが辛い人もいる
- △上巻だけでは物語が完結せず、下巻と合わせて読む必要がある
みんなの評判・口コミ
★★★★★5.0
読み始めた瞬間から陽子に感情移入してしまって、通勤電車で泣きそうになりながら読んだ。理不尽な目にあいながらも折れない陽子の強さがじわじわと胸に響く。十二国記はこの一冊から全部読んでほしい。
★★★★★4.0
最初は登場人物や世界観の用語が多くて戸惑ったが、慣れてくると先が気になって止まらなくなった。陽子が少しずつ変わっていく様子がリアルで、自分もこうなりたいと思った。
★★★★★4.5
中国古典ベースの世界設定がよくできている。単なる異世界転移ものとは一線を画す思想的な深みがある。陽子の苦難が長くて重いが、それだけに後半の展開が効いてくる。
★★★★★3.5
主人公がずっと辛い目に遭うので読んでいて少ししんどかった。でも世界観がしっかりしていてかっこいいし、続きが気になるから下巻も買った。シリーズを全部読みたい。
著者について
こんな人におすすめ
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よくある質問
Q. 十二国記シリーズは順番通りに読むべきですか?▼
A. 「月の影 影の海」はシリーズ本編の第一作です。まずこれを読むのが王道ですが、各作品が独立した視点で描かれているため、他の巻から入っても楽しめます。
Q. 上巻だけで内容は完結していますか?▼
A. 上巻だけでは物語は完結しません。上下巻を合わせて一つのエピソードです。上巻を読んだら続けて下巻を読むことをおすすめします。
Q. 中国の歴史知識がないと楽しめませんか?▼
A. 知識がなくても十分楽しめます。独自の世界観として作り込まれているため、読みながら自然に理解できます。中国古典に親しみがあればより深く楽しめる、という程度です。