初心者向け経済学の本のおすすめ人気ランキング25選【2026年版】
監修

佐藤メバル
@shelfy_mebaru
編集長。あらゆるジャンルの本を年間数百冊読み込む本のプロ。投資・経営から小説・実用書・絵本まで、良書と読者の相性を見抜く。

橘ナナミ
@medias_nanami
編集部の新人インターン。22歳の大学院生で、メディア論を研究中。「それ気になります!」が口癖の天然キャラ。読者の素朴な疑問を代弁する役割で、各メディアの専門家にいろんなジャンルの素朴な質問をぶつけていく。
最終更新: 2026年8月
橘ナナミ
佐藤さん、経済学の本ってハードル高そうで、どこから手をつければいいか迷っちゃいます。
佐藤メバル
いい質問だね。確かに「難しい」「数式が多くて挫折した」という声はよく聞く。でも実は、初心者向けの本はすごく充実してるんだ。大事なのは「自分の目的」と「今のレベル」に合った一冊を選ぶこと。
橘ナナミ
目的やレベルって、どういうことですか?
佐藤メバル
たとえば「なんとなく教養として知りたい」のか、「投資や仕事に活かしたい」のかで選ぶ本が変わってくる。レベルで言えば、まったく初めてならイラストやマンガが多い本から入るのがおすすめだよ。
橘ナナミ
なるほど!じゃあ具体的に、どんな本があるのか、選び方のポイントを教えてください。
初心者向け経済学の本の選び方
目的別
橘ナナミ
目的別というと、教養と実務ではどう違うんですか?
佐藤メバル
教養目的なら『スタンフォード大学で一番人気の経済学入門 ミクロ編』のように、身近な例で基礎を押さえられる本が向いてる。一方、実務に活かしたいなら『ど素人でもわかる経済学の本』のように、「今日から役立つポイント」が明記されている本がいいね。投資や資産形成を目指すなら『知らないと損する 経済とおかねの超基本1年生』も実践的だ。
レベル別
橘ナナミ
完全な初心者と、少し勉強した人では選ぶ本が変わるんですか?
佐藤メバル
そうだね。まったく初めてなら『まんがDE入門経済学 第2版』や『マンガ+講義でよくわかる 経済学超入門』のように、ストーリーで学べるものがおすすめ。中学・高校の政治経済をかじったことがあるなら『超入門経済学 高校から大学への架け橋』でスムーズに大学レベルの基礎に入れる。
形式別
橘ナナミ
図解やマンガが多いのが好きなんですが、そういう本はありますか?
佐藤メバル
もちろん。図解が中心なら『[図解]大学4年間の経済学が10時間でざっと学べる』は短時間で概要をつかめる。マンガなら『東大生がつくった マンガ やさしい経済学入門』はファンタジー世界のストーリーで楽しく学べる。対話形式が好きなら『対話で学ぶ経済学「超」入門』もわかりやすいよ。
関心領域別
橘ナナミ
最近、行動経済学に興味があるんですが…
佐藤メバル
行動経済学なら『この世で一番おもしろいミクロ経済学』がユーモアたっぷりで入門にぴったり。伝統的な理論から学びたいなら『マンキュー入門経済学(第4版)』が定番。経済学史に興味があれば、まずは『経済学・入門 第3版』で歴史的な流れをつかむといい。
読みやすさ
橘ナナミ
数式が苦手なんですが、大丈夫ですか?
佐藤メバル
数式なしでしっかり学べる本もあるよ。『ミクロ経済学入門の入門 (岩波新書)』は数式ゼロ、シンプルな図だけ。『落ちこぼれでもわかるミクロ経済学の本』も同じく初心者向けに書かれている。
信頼性
橘ナナミ
どの本が信用できるか、どう判断すればいいですか?
佐藤メバル
著者の専門性や版数をチェックするといい。たとえば『入門経済学[第4版]』は伊藤元重・東大名誉教授の定番テキストで、改訂を重ねている。『アセモグル/レイブソン/リスト 入門経済学』は最先端の研究者による新しい視点の教科書だ。
初心者向け経済学の本をひと目で比較
橘ナナミ
えっ、25冊もあるんですか!?まずどう見ればいいんですか?
佐藤メバル
焦らず焦らず(笑)。まずはこの一覧で全体像を眺めてみよう。価格・著者・対象読者をまとめて見られるから、自分に近そうなのが分かるはず
初心者向け経済学の本のおすすめ人気ランキング
橘ナナミ
一覧だけだとピンと来ないので...1冊ずつ詳しく教えてください!
佐藤メバル
よし、それじゃあ1位から順に1冊ずつ解説していこう。各冊どんな人に向いてるかも合わせて話すから、自分に合いそうなのを見つけてほしい

知らないと損する 経済とおかねの超基本1年生 (日経ビジネス人文庫)
大江英樹 著|日本経済新聞出版
¥880(税込)
元金融マンが「人生で損をしない」視点で経済とお金の基礎を徹底的にかみ砕いた一冊。講演経験を活かし、読者が疑問に思うポイントを押さえた解説が秀逸。消費・投資・金融・貿易・財政の5レッスン構成で、「お金を使えば給料は増える」など逆説的な見方も提示。文庫化で手軽に読める。
こんな人におすすめ
お金のリテラシーに不安がある社会人や学生、これから投資を始めたい人。就活や日常の金銭判断に役立つ基礎を学びたい人にも最適。
良い点
- わかりやすさ重視の構成
- 文庫で安価・手軽
- 実生活で役立つ視点
気になる点
- やや基礎的で物足りない人も
- 投資の具体策は浅め
出版社
日本経済新聞出版
発売日
2020年8月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
佐藤さん、これ「損しないために」って書いてあって、すごく気になります。お金の基本ってちゃんと知っておかないと、ですよね。
佐藤メバル
いいところに目をつけたね。大江英樹さんは年間140回以上講演するコラムニストで、読者がどこでつまずくかをよく知っている。
本書は「消費で給料が増える」のような逆説も交えながら、お金の流れを5つのLESSONで整理している。
文庫で880円と手頃なので、まずはこの一冊からという人にぴったりだよ。
橘ナナミ
なるほど!講演経験が活きているんですね。消費から始まるのが新鮮で、つい読みたくなりました。
佐藤メバル
そう。消費を単なる支出と見ず、賢い使い方で収入増につなげる視点は、他の入門書にはあまりない。PROLOGUE~EPILOGUEまで一貫して「損をしないために」という軸が通っているから、読後すぐに行動に移せるのもいい。

初心者のためのやさしい経済学―81のキーワードで基礎からわかる
塚崎公義 著|東洋経済新報社
¥2,251(税込)
見開き1話完結で、81のキーワードをニュース解説風に学べる構成。経済学の全体像をざっと掴みたい初学者に最適。数式やグラフを極力排し、平易な言葉で説明。「経済って何?」という素朴な疑問から丁寧に応える。
こんな人におすすめ
経済学を全く知らない人、ニュースで出てくる用語を理解したい社会人。短時間でざっくり学びたい人にも向く。
良い点
- 見開き完結で読みやすい
- キーワードが整理されている
- 平易な言葉で解説
気になる点
- 深掘りは不十分
- 価格がやや高め
出版社
東洋経済新報社
発売日
2002年6月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
81のキーワードって、まるで辞書みたいですね。でも見開き1話完結なら、ちょっとずつ読めそうです。
佐藤メバル
そう、まさに「読む事典」のような作りだ。著者の塚崎公義さんは経済評論家で、ニュースを題材にした解説が得意。
各キーワードを独立して読めるから、気になったところからつまめる。「需要と供給」「GDP」のような基本から「量的緩和」までカバーしている。
橘ナナミ
ニュース用語を覚えたい私にはぴったりです!でも、他の入門書とどう違うんですか?
佐藤メバル
多くの入門書は物語調や図解が多いけど、本書は「用語解説集」としての性格が強い。だから、あとで参照しやすい。
最初から通読しなくても、テレビで聞いた言葉をすぐ調べられる。ただ、経済理論のつながりを深く理解したい人には物足りないかもしれない。

東大生が書いたやさしい経済の教科書
東京大学赤門Economist 著|ジェイ・インターナショナル
¥2,100(税込)
東大生が執筆した異色の入門書。難しい理論を学生目線でかみ砕き、イラストや例えを多用。内容は標準的だが、「東大生が書いた」という信頼感と親しみやすさが特徴。286ページとボリュームがあり、基礎からしっかり学べる。
こんな人におすすめ
経済学を一から学びたい高校生や大学生、独学初心者。教科書的な堅苦しさが苦手な人に。
良い点
- 学生目線でわかりやすい
- ボリューム感がある
- 親しみやすい文体
気になる点
- 中古品のみ流通
- 一部内容が古い可能性
出版社
ジェイ・インターナショナル
発売日
2005年1月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
東大生が書いたって、すごくハードルが高そう……でも「やさしい」と書いてあるから大丈夫ですか?
佐藤メバル
大丈夫だよ。むしろ学生が書いているから、教授の書く教科書よりずっと「わからないポイント」がわかっているんだ。
たとえば「限界効用」みたいな概念を、なぜ初学者がつまずくか熟知していて、例え話でスッと入れてくれる。
ただ、現在は中古しか手に入らないのが難点。
橘ナナミ
なるほど、学習者の気持ちがわかっているんですね。新品で買えないのは残念ですが、中古でも価値がありそうです。
佐藤メバル
そう。内容自体はオーソドックスなミクロ・マクロの基礎をしっかり押さえている。もし古本屋で見つけたら、迷わず手に取ってみて。東大生の工夫が随所に光る一冊だよ。

ど素人でもわかる経済学の本
崔真淑 著|翔泳社
¥1,650(税込)
「経済学って何の役に立つの?」という疑問に真っ向から答える入門書。各項目に「今日から役立つポイント」を明示し、身近な例と図解で解説。デジタル時代の経済変化にも言及。ミクロ・マクロ・計量経済学・ファイナンス理論まで幅広くカバー。
こんな人におすすめ
経済学を学んでも実生活で使えるのか疑問に思っているビジネスパーソン。最新のデジタル経済にも興味がある人。
良い点
- 実用性を明示
- 最新トピックを含む
- 図解でイメージしやすい
気になる点
- 内容が広く浅い
- 計量経済学は初心者に難しい
出版社
翔泳社
発売日
2019年8月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
「今日から役立つポイント」って書いてあるのがいいですね。経済学って学ぶ意味がわからないと続かないですから。
佐藤メバル
その感覚は大事。著者の崔真淑さんは経済アナリストだから、現場で使える知識を厳選している。たとえば「代替財と補完財」の説明に、スーパーの買い物を例に出したり。
GAFAがなぜ経済学者を大量に採用するかというコラムも面白い。
橘ナナミ
GAFAの話、気になります!デジタル時代の経済って、昔と変わってきているんですね。
佐藤メバル
そう、だからこそ新しい入門書が必要なんだ。この本は計量経済学の基礎まで入っているから、データ分析の入り口も見える。
ただし広く浅いので、深く知りたい分野は別の本で補うといい。

60歳からの知っておくべき経済学 (扶桑社新書)
髙橋洋一 著|扶桑社
¥940(税込)
60歳以上をターゲットにした異色の経済学入門。財政・税金・年金・資産形成など、老後に直結するテーマを厳選。「人生100年時代」を見据え、定量的に考える力を養う。数式を避け、データとシンプルな言葉で説明。
こんな人におすすめ
退職後の資産運用や年金対策に関心があるシニア層。経済学を学び直したい中高年。
良い点
- シニアの関心事に特化
- 具体例が豊富
- 新書で手軽
気になる点
- 現役世代には不要
- やや著者の主張が強い
出版社
扶桑社
発売日
2024年4月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
60歳からの経済学って、すごくニッチですね。でも老後のお金の話は誰でも気になります。
佐藤メバル
そう、この本はまさに「学び直し」をコンセプトにしている。著者の高橋洋一さんは元大蔵省のエコノミストで、財政や税制の実務に詳しい。
退職金の運用や年金の仕組みを、経済学の視点から整理してくれる。シニアだけでなく、将来の準備をしたい若い世代にも参考になるよ。
橘ナナミ
若いうちから知っておいて損はないですね。でも「やや著者の主張が強い」とありましたが……
佐藤メバル
高橋さんは積極財政派で知られていて、財政破綻論に懐疑的。その立場から書かれているので、反対意見も知りたい人は他の本と併読するのがいい。
ただ、情報は正確で、特に「ねんきん定期便」の見方など実用的なアドバイスは役立つ。

経済学なんて教科書だけでわかるか! ボケ! ! …でも本当は知りたいかも。
さくら剛 著|ダイヤモンド社
¥938(税込)
経済学者には書けないバカバカしい例え話で経済学を解説。地下アイドルやドラクエの世界を舞台に、GDPや金融政策を説明。「インドのぼったくり価格交渉から学ぶ物価」など、奇抜だが核心を突く例が満載。読者を笑わせつつ本質を伝える。
こんな人におすすめ
堅苦しい勉強が苦手な人、経済学に拒否反応がある人。話のネタとして経済知識を身につけたい人にも。
良い点
- ユーモア満載で楽しい
- イメージしやすい例え
- ライトに読める
気になる点
- 学問的体系性に欠ける
- 内容の正確さに疑問が残る部分も
出版社
ダイヤモンド社
発売日
2019年2月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
「ドラクエの世界で金融緩和」って、すごく面白そう!でも本当に経済学の勉強になるんですか?
佐藤メバル
あはは、確かにタイトルからしてぶっ飛んでるね。著者のさくら剛さんは作家で、「こんな例えでいいのか」と思うほどバカバカしいけど、イメージは確かに掴みやすい。
たとえば「JKビジネスでGDP」なんて、まさに現代の経済活動を表している。基礎用語の意味をざっくり理解するには最適だよ。
橘ナナミ
でも、間違ったことを覚えちゃわないか心配です。
佐藤メバル
そこは注意が必要。この本はあくまで「入口」として楽しむもの。正確な理論や政策の理解には、別の本で補うべきだ。
でも、まずは経済学に興味を持ってもらうという点では、これ以上の本はないね。

たった1つの図でわかる!【図解】新・経済学入門
髙橋洋一 著|あさ出版
¥1,650(税込)
需要供給曲線という一つの図だけで、ミクロ・マクロ・金融・財政の全てを説明する画期的な入門書。著者の高橋洋一氏が、「たった一つの図」に経済学のエッセンスを凝縮。「わからないから考えない」からの脱却を掲げ、自分の頭で考える力を養う。
こんな人におすすめ
図解でスッキリ理解したい人、経済の仕組みを直感的に掴みたい人。複雑な理論は嫌いだが本質を知りたい人。
良い点
- シンプルでわかりやすい
- 一貫したフレームワーク
- 実践的
気になる点
- 図のみに依存
- やや政治的な主張を含む
出版社
あさ出版
発売日
2023年6月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
たった一つの図で9割わかるって、本当ですか?ちょっと信じられないです。
佐藤メバル
私も最初は半信半疑だったんだけど、読んでみて納得した。需要供給曲線という基本ツールで、物価の決まり方から金融政策まで統一的に説明できるんだ。
高橋さんは数学者でもあるから、「ミクロもマクロも同じ図で見える」という視点を徹底している。2016年版の加筆修正版で、最新のマイナス金利などもカバーしている。
橘ナナミ
数学者が書いたと聞くと、逆に難しそうな気がしますが……
佐藤メバル
いや、数式はほとんど出てこない。むしろ「シーソー」や「水道管」の比喩で直感的に理解させる。ただ、著者の政策論(リフレ派)が色濃く出ているので、批判的に読む姿勢も必要だ。入門書としては非常に良くできているよ。
![[図解]大学4年間の経済学が10時間でざっと学べる](https://img.shelf-y.com/items/5986.jpg)
[図解]大学4年間の経済学が10時間でざっと学べる
井堀利宏 著|KADOKAWA
¥1,320(税込)
東京大学経済学部の講義を10時間でざっと学べるというコンセプト。豊富な図解と要点整理で、経済学の基礎を効率的に習得。20万部突破のベストセラーの図解版で、通勤・通学の隙間時間にも最適。
こんな人におすすめ
短期間で経済学の概要をつかみたい学生や社会人。東大の講義に興味がある人。
良い点
- コンパクトにまとまっている
- 図解が豊富
- ベストセラーで実績
気になる点
- 深い理解には不十分
- 価格の割にページ数が少ない
出版社
KADOKAWA
発売日
2016年8月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
東大の経済学部が1000円ちょっとで卒業できる?そんなうまい話があるなら読みたいです!
佐藤メバル
実際、この本は東大教授の井堀利宏さんが、実際の講義をもとにエッセンスを抽出したものだ。「10時間でざっと学べる」と謳うだけあって、情報密度が高い。
図が多くて見やすいし、各項目が短く区切られているから、ちょっとした空き時間にも進められる。
橘ナナミ
でも96ページで1320円はちょっと高く感じます。内容はしっかりしているんですか?
佐藤メバル
値段については、確かにページ数に対して高めだけど、その分情報が濃い。通常の教科書500ページ分の要点をまとめていると考えれば妥当だよ。
ただし、この本で基礎を掴んでから、より詳しい本に進むのが理想的。入門の入門として位置づけるといい。

マンガ+講義でよくわかる 経済学超入門
木暮太一 著|東洋経済新報社
¥2,930(税込)
各パート冒頭のマンガで概要を掴み、その後の講義で深掘りする二段構え。経済学が難しい3つの理由(目的不明・専門用語・グラフ)を徹底的に排除。グラフには吹き出しコメントを付け、数学が苦手でも理解できる工夫が満載。
こんな人におすすめ
マンガで気楽に学びたい人、これまで経済学の参考書で挫折した経験がある人。
良い点
- マンガで概要理解
- 専門用語の解説が丁寧
- グラフの読み方がわかる
気になる点
- 価格がやや高い
- マンガ部分は簡略
出版社
東洋経済新報社
発売日
2010年3月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
マンガと講義の組み合わせって、すごく親切そうですね。特にグラフが苦手な私には助かります。
佐藤メバル
著者の木暮太一さんは、元・経済学部の学生で、自身の苦労から「誰にでもわかる経済学」を追求している。この本の最大の特徴は、グラフを見るための「補助線」として吹き出しを入れたこと。
初心者が「この曲線は何を意味するの?」という疑問に先回りして答えてくれる。
橘ナナミ
なるほど!それならグラフ恐怖症でも大丈夫そう。ほかの入門書と比べてどうですか?
佐藤メバル
同種のマンガ入門書より、講義パートの説明が丁寧でボリュームがある。マンガはあくまで導入で、本編でしっかり学べる。
ただ、その分価格が3000円近くするのが難点。図書館で借りるのも手だね。

東大生がつくった マンガ やさしい経済学入門
東大まんがくらぶ 著|宝島社
¥379(税込)
舞台はファンタジーの島国。戦争で荒れた国を救うため、王女が経済学者を招くストーリー仕立て。東大生が制作したマンガで、経済学の基礎を物語に乗せて学べる。価格も379円と格安。
こんな人におすすめ
とにかく安くて気軽に経済学に触れたい人、漫画好きの中高生。プレゼント用にも。
良い点
- 格安で手に取りやすい
- ストーリーで楽しく学べる
- 東大生の工夫
気になる点
- 内容は極めて基礎的
- マンガのみで深い理解は難しい
出版社
宝島社
発売日
2017年3月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
王女と学者のファンタジーって、経済学のイメージと全然違いますね!しかも378円って安すぎます。
佐藤メバル
そう、これは宝島社から出ている「超入門」のマンガ本。東大のマンガサークル「東大まんがくらぶ」が制作していて、「経済学ってこんな話なんだ」と最初の一歩を踏み出すには最高の一冊だ。
すべてマンガで完結しているから、読了時間も短い。
橘ナナミ
でも、この本だけで試験対策とかは無理ですよね?
佐藤メバル
まったくその通り。あくまで「導入」として割り切るべき。たとえば、「需要と供給」や「GDP」の概念を物語でイメージした後、ちゃんとした入門書に進むと理解が格段に深まる。
コーヒー一杯分の値段で買えるから、興味がある人はまずこれを読んでみるといい。

マンガでわかる 日本経済入門
中野剛志 著|講談社
¥1,540(税込)
日本経済停滞の原因をデフレと誤った政策に求め、MMT(現代貨幣理論)の視点から解説。「財政健全化しなければ破綻する」という常識に真っ向から反論。マンガで読みやすく、複雑な理論をストーリーで理解できる。
こんな人におすすめ
日本経済の低迷理由を知りたい人、MMTに興味がある人。従来の経済学に疑問を持つ人。
良い点
- マンガで読みやすい
- MMTの核心を掴める
- 問題意識が明確
気になる点
- MMTに偏っている
- 反対意見の紹介が不十分
出版社
講談社
発売日
2020年11月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
「MMT」って最近よく聞くけど、よくわかっていません。この本でわかるようになりますか?
佐藤メバル
この本は、MMTの第一人者である中野剛志さんが、マンガ形式で日本経済の問題を解説している。「デフレなのにインフレ対策をしてきた」という主張が一貫していて、国債や税金の本質を考えさせられる。
マンガとはいえ内容は硬派だけど、初学者にも十分理解できるよう工夫されている。
橘ナナミ
でも、MMTって賛否両論ありますよね。この本だけで判断していいんでしょうか?
佐藤メバル
いい質問だ。この本はMMTの立場から書かれているので、反対意見を知るには他の本も読む必要がある。ただ、「経済の常識を疑う」という姿勢を学ぶ意味では非常に価値がある。
もし興味を持ったら、批判的な視点の本も併せて読んで、自分で考えてみてほしい。

まんがDE入門経済学 第2版
西村和雄 著|日本評論社
¥2,412(税込)
ロングセラーのマンガ経済学入門、待望の第2版。著者の西村和雄氏は経済学教育の第一人者。ストーリーとマンガで基礎から応用までカバー。「まんがDE入門」シリーズの定評ある品質。
こんな人におすすめ
マンガでしっかり学びたい中高生から大学生。書店で長く売れている安心感を求める人。
良い点
- 定番の信頼感
- マンガでわかりやすい
- 改訂で内容更新
気になる点
- 価格がやや高い
- マンガに頼りすぎの面も
出版社
日本評論社
発売日
1999年11月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
「まんがDE入門」ってタイトルをよく書店で見かけます。第2版になったんですね。
佐藤メバル
そう、西村和雄先生は長年経済学教育に携わってきた方で、この本はその集大成とも言える。マンガを読みながら、経済学の考え方が自然と身につくように構成されている。
価格は2400円ほどと高めだけど、その分内容は充実。単なるマンガではなく、補足の文章解説もしっかりしている。
橘ナナミ
他のマンガ入門書とどう違うんですか?
佐藤メバル
この本は「教科書として使える」ことを意識している。例えば、ゲーム理論や国際経済までカバーしているので、大学の入門講義のサブテキストとしても使える。
一方、東大生のマンガ本よりはストーリー性は薄いが、その分学術的な正確さに重きを置いている。

スタンフォード大学で一番人気の経済学入門 ミクロ編
ティモシー・テイラー 著|かんき出版
¥1,116(税込)
スタンフォード大学で「学生が選ぶ講義が上手な教師」第1位に輝いたティモシー・テイラーの講義を書籍化。ミクロ経済学の基礎を、ユーモアと具体例で鮮やかに説く。「経済学の基礎を知れば、世の中のしくみが見えてくる」という監訳者の言葉通り。
こんな人におすすめ
本格的な経済学をアメリカの名講義で学びたい人。ビジネスパーソンの学び直しにも最適。
良い点
- 名講義を再現
- 具体例が秀逸
- 翻訳も読みやすい
気になる点
- ミクロのみ
- マクロ編と別売
出版社
かんき出版
発売日
2013年2月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
スタンフォード大学で一番人気って、どんな講義だったんでしょう?興味あります!
佐藤メバル
テイラー教授は、経済学を「身近な問題を解く道具」として教えるのが上手かった。たとえば、最低賃金の影響を、ファーストフード店の例で説明するなど、学生がリアルにイメージできる例を次々と出す。
翻訳もこなれていて、まるで教室で講義を受けている感覚になれる。
橘ナナミ
ミクロ編だけだと、マクロも読みたくなりますね。二冊合わせて読むのが良さそうです。
佐藤メバル
その通り。ミクロ編で基礎を固めてからマクロ編に進むと、理解が一段深まる。それぞれ1000円前後で買えるのも嬉しい。
スタンフォードの学生が熱狂した講義を、自宅で体験できるなんて贅沢だよ。

マンキュー入門経済学(第4版)
N・グレゴリー・マンキュー 著|発行元:センゲージ・ラーニング株式会社 発売元:TKDラーニング/東京化学同人
¥3,960(税込)
世界中の大学で使われるマンキュー経済学の入門版。第4版は話題の最新版。504ページの大著だが、平易な文章と多数の事例で理解しやすい。「経済学の10原則」など、多くの学習者に影響を与えたフレームワークが満載。
こんな人におすすめ
本格的に経済学を学びたい大学生や社会人。試験対策や認定資格の準備にも使える。
良い点
- 世界的ベストセラー
- 体系的な学習が可能
- 豊富な練習問題
気になる点
- 価格が高い
- ページ数が多く重い
出版社
発行元:センゲージ・ラーニング株式会社 発売元:TKDラーニング/東京化学同人
発売日
2025年2月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
マンキューって名前は聞いたことありますが、こんなに厚い本なんですね。初心者には難しそう。
佐藤メバル
確かに分厚いけど、マンキューは「初心者にもわかる」をモットーに書いている。「経済学の10原則」は、これだけ覚えておけばいいというエッセンスをまとめたもので、多くの入門書でも引用されているのだ。
ただし、通読するには忍耐が必要。辞書的に使うのも手だ。
橘ナナミ
最新版は2025年春に出るそうですね。それを待ったほうがいいですか?
佐藤メバル
最新版(原著第10版)はより現代的な事例が追加される見込みだ。ただ、入門レベルなら第4版でも十分。価格も4000円近いから、もし予算があって最新情報が欲しいなら新版を待つといい。中古で安く買うなら現行版でも問題ない。

アセモグル/レイブソン/リスト 入門経済学
ダロン・アセモグル 著|東洋経済新報社
¥3,520(税込)
アセモグルら著名経済学者による新しい入門書。3つの原理(最適化・均衡・経験主義)と3種のコラムで構成。「フェイスブックが無料な理由」など身近な疑問から経済学を解き明かす。実験経済学の成果も取り入れ、従来の教科書より現実に即している。
こんな人におすすめ
最新の経済学の考え方を学びたい人。伝統的な教科書に飽きた人。大学の講義でも使える本格的な入門書。
良い点
- 内容が新しい
- 身近な事例が多い
- 体系的
気になる点
- ページ数が多く重い
- 価格がやや高い
出版社
東洋経済新報社
発売日
2020年9月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
フェイスブックが無料な理由って、経済学で説明できるんですか?それ、すごく気になります!
佐藤メバル
できるんだよ。この本では、「なぜ無料でサービスを提供するのか」を、ネットワーク外部性や両面市場の理論で解説している。
著者のアセモグルはMITの教授で、最新の研究を教科書に落とし込むのが上手い。伝統的な需要供給曲線だけでなく、行動経済学や実験の知見もバランスよく取り入れている。
橘ナナミ
難しい理論も、身近な例で説明してくれるなら入っていきやすいですね。ただ、かなり分厚いですが……
佐藤メバル
そう、582ページ。でもその分、ミクロとマクロの基礎がこれ一冊で網羅できる。大学の教科書としても使われる信頼性がある。
ただし、完全な初学者には少しハードルが高いかも。まずはもっと薄い本で予習してから挑むのがおすすめ。
![入門経済学[第4版]](https://img.shelf-y.com/items/5994.jpg)
入門経済学[第4版]
伊藤元重 著|日本評論社
¥3,300(税込)
現実の経済問題を豊富に取り上げ、初学者が具体的に理解できるように工夫されたテキスト。3色刷で見やすく、章末の演習問題には丁寧な解答付き。「経済学とはどのような学問か」から始まり、ミクロ・マクロをバランスよくカバー。
こんな人におすすめ
大学の講義で使う学生。具体的な問題を通じて経済学を学びたい人。独学でも進めやすい構成。
良い点
- 現実事例が豊富
- 演習問題と解答
- 3色刷で見やすい
気になる点
- やや学術的
- 価格が中程度
出版社
日本評論社
発売日
2015年2月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
演習問題に解答がついているのは独学にありがたいです。経済学って計算問題も出るんですよね?
佐藤メバル
そう、この本は大学の標準的な入門教科書として書かれている。著者の伊藤元重さんは東大教授で、現実の政策課題をふんだんに引用するスタイルが特徴。
少子高齢化やグローバル化など、今まさに起きている問題を題材にしているから、勉強している実感がわく。
橘ナナミ
ミクロとマクロの両方が入っているんですね。一冊で済むのは助かります。
佐藤メバル
ええ、ただしそれぞれの分野を深く学びたいなら、専門の本が必要になる。この本はあくまで「入門」としてのバランスが良い。
章末問題を解くことで、理解度を確認しながら進められるのが強みだ。

経済学・入門 第3版 (有斐閣アルマ)
塩澤修平 著|有斐閣
¥2,530(税込)
戦後復興からバブル、リーマンショックまで日本経済を通観した上で、ミクロ・マクロの基礎を学ぶ構成。歴史的文脈で経済理論を理解できる。「グローバル化時代の現実問題を考えるヒント」を提示。
こんな人におすすめ
日本経済の流れを追いながら経済学を学びたい人。歴史好きで経済にも興味がある人。
良い点
- 歴史的文脈が理解しやすい
- 図解がきめ細かい
- バランスが良い
気になる点
- 厚めで重い
- 最新動向には触れていない部分も
出版社
有斐閣
発売日
2013年5月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
日本経済の流れを追いながら学べるのは、歴史が好きな私にはぴったりです。でも、その分古い情報も含まれちゃいますか?
佐藤メバル
第3版が出ているから、リーマンショック後までの記述はある。ただ、最新のアベノミクスやコロナ禍の話は含まれていない。
「経済学を学ぶと同時に、日本の戦後史を振り返りたい」という人には最適。しかも、図解が非常に丁寧で、概念の理解を助けてくれる。
橘ナナミ
なるほど、歴史的視点が欲しい人向けなんですね。バブルのメカニズムとかも学べるんでしょうか?
佐藤メバル
もちろん。バブルとその崩壊を、ミクロ・マクロ両面から分析している。特に「失われた10年」を理解するための理論的な枠組みが得られる。
有斐閣アルマシリーズは定番で、多くの大学で採用されている信頼性もある。

経済学入門(第4版)
金子昭彦 著|東洋経済新報社
¥4,180(税込)
ミクロ・マクロの初歩を一冊にまとめた定評あるテキストの最新第4版。学生からの感想・反応を踏まえて改訂され、よりわかりやすくなった。600ページ超の大著だが、丁寧な説明で初学者でもついていける。
こんな人におすすめ
大学の教科書として。体系的に経済学を学びたい真面目な初学者。
良い点
- 改訂で改善
- 学生視点
- 網羅的
気になる点
- 分量が多い
- 価格が高い
出版社
東洋経済新報社
発売日
2026年3月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
学生の反応を反映して改訂したって、すごく親切な本ですね。でも600ページは覚悟がいります。
佐藤メバル
確かにボリュームはある。でも、一冊でミクロとマクロの基礎がすべて学べるのは大きな利点。著者の金子昭彦さんは、長年教鞭をとってきた経験から、学生がよく間違えるポイントを重点的に解説している。
たとえば「弾力性」の概念など、つまずきやすい部分に紙面を割いている。
橘ナナミ
それなら安心して読み進められそうですね。でも、他の入門書と比べて何が一番違いますか?
佐藤メバル
この本は「教科書」としての完成度が高い。章末問題も豊富で、しかも解答がついている。独学でも大学の講義のように進められる。
ただし、値段が4180円と高めなので、予算に余裕がある人向け。図書館で借りるのも手だ。

対話で学ぶ経済学「超」入門
石橋春男 著|税務経理協会
¥2,310(税込)
先生と生徒の対話形式で経済学を解説。従来の教科書のような一方的な説明ではなく、質問と回答の中で理解を深める。「経済学は面白い」「知って得をした」と思わせる構成。
こんな人におすすめ
会話形式で学びたい人、一人で勉強するのに寂しさを感じる人。読書が苦手な人にも。
良い点
- 会話形式で読みやすい
- 質問が本質を突く
- 初歩から丁寧
気になる点
- 体系性に欠ける
- 価格が中程度
出版社
税務経理協会
発売日
2020年4月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
対話形式って、まるで私が質問しているみたいで親近感がわきます。実際、どんな風に進むんですか?
佐藤メバル
石橋春男さんは長年経済教育に携わってきた先生で、この本では架空の生徒「ケイコ」が先生に質問しながら学んでいく。
「需要曲線ってなぜ右下がり?」というような、初心者が本当に疑問に思うことを代わりに聞いてくれるんだ。
だから読んでいるうちに「私もそう思ってた!」と共感できる。
橘ナナミ
それなら、一人で読んでも講義を受けている気分になれそうですね。分量はどのくらいですか?
佐藤メバル
197ページとコンパクト。税務経理協会から出ているので、どちらかというとビジネス実務向けのテイストがある。
経済学の全範囲をカバーするというより、重要なトピックを厳選している。短時間で経済学的な考え方のエッセンスを掴みたい人におすすめだ。

超入門経済学 高校から大学への架け橋
高橋知也 著|ミネルヴァ書房
¥2,750(税込)
高校「政治・経済」で習う内容をベースに、大学の経済学につなげるために再構成。「市場経済のしくみ」を丁寧に解説し、ミクロ・マクロ・国際経済学の基礎を固める。高校の授業で理解しにくい部分を補足。
こんな人におすすめ
高校で政治経済を学んだが、大学の経済学に不安がある新入生。経済学部への進学を考えている高校生。
良い点
- 高校の復習から始まる
- 橋渡しに特化
- 丁寧な解説
気になる点
- 完全な初学者には不向き
- 価格が高め
出版社
ミネルヴァ書房
発売日
2014年11月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
高校の政治経済と大学の経済学って、こんなにギャップがあるんですか?私も大学で経済を学び始めた時、戸惑いました。
佐藤メバル
そうなんだ。高校では制度や歴史が中心だけど、大学では理論と分析がメインになる。この本はそのギャップを埋めるために書かれている。
例えば「需要供給曲線」を高校の授業ではさらっと扱うだけだが、本書ではその背後にある消費者行動まで掘り下げる。
著者の高橋知也さんは教育現場を熟知していて、つまずきやすいポイントを押さえている。
橘ナナミ
高校の復習からスタートできるなら、予習にも復習にも使えますね。でも、完全に経済学が初めての人には難しいでしょうか?
佐藤メバル
そうだね、ある程度の基礎知識を前提としている。もし高校で政治経済を履修していないなら、最初の数章で高校レベルの解説があるから大丈夫だが、それでも他の超入門書を先に読んだほうがスムーズかもしれない。
ターゲットはあくまで「高校から大学へのステップアップ」を目指す人だ。

超超入門ミクロ経済学+マクロ経済学
滝川好夫 著|泉文堂
¥2,310(税込)
文字通り「超超入門」。ミクロ経済学とマクロ経済学を、数式をほとんど使わず、平易な言葉と図で解説。「入門書を読んでもわからなかった」という人向けに、基本の基本から説明。
こんな人におすすめ
経済学の入門書で挫折した経験がある人。これまで何度もチャレンジしてきたが理解できなかった人。
良い点
- 最もやさしいレベル
- 数式不要
- 薄いので完読しやすい
気になる点
- 内容が薄い
- 中古しかない可能性
出版社
泉文堂
発売日
2012年2月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
「超超入門」って、どれだけやさしいんでしょう。入門以前って感じですね。
佐藤メバル
そう、この本は「経済学の入門書さえ難しい」という人のための最後の砦。著者の滝川好夫さんは、数学が苦手な学生向けに、概念を言葉だけで伝える工夫をしている。
例えば「限界費用」という概念を、コーヒー一杯の例で説明するなど、イメージしやすい。218ページと薄いので、気軽に読み切れる。
橘ナナミ
それなら私でも読めそうです!ただ、これだけでは足りないですよね?
佐藤メバル
もちろん、この本だけでは大学の試験は乗り切れない。でも、「経済学ってこういう考え方なんだ」という感覚を掴むことが大事で、その後で標準的な入門書を読むと、理解が格段に違う。まさに「準備体操」のための一冊だ。

この世で一番おもしろいミクロ経済学――誰もが「合理的な人間」になれるかもしれない16講
ヨラム・バウマン 著|ダイヤモンド社
¥1,620(税込)
自称「お笑いエコノミスト」が書いた、ユーモアあふれるミクロ経済学入門。マンキューやノーベル賞学者も絶賛。「需要と供給」を後半に持ってくるなど、従来の順序を逆転させる構成で、初学者の理解を優先。
こんな人におすすめ
ミクロ経済学をとにかく面白く学びたい人。堅い教科書に拒否反応があるが、本質は知りたい人。
良い点
- 笑いながら学べる
- 構成が工夫されている
- 著名経済学者も絶賛
気になる点
- ミクロのみ
- 内容が独特で教科書代わりには不向き
出版社
ダイヤモンド社
発売日
2011年11月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
「お笑いエコノミスト」って肩書きがすごい。実際に笑えるんですか?
佐藤メバル
笑える。しかもただのジョークではなく、本質を突いている。著者のバウマンは実際にスタンダップコメディアンとして活動していて、マンキュー本人から「経済学の勉強は楽しくなくちゃ」と褒められたほど。
この本は、まず個人の意思決定から入り、ゲーム理論を経て最後に需要供給曲線という流れで、従来の教科書が難しい理由を逆手に取っている。
橘ナナミ
その構成、すごく理にかなってますね。普通の入門書は最初から需要供給で挫折しそうになりますから。
佐藤メバル
だからこそ、この本は画期的なんだ。ただし、学問的な正確さとユーモアのバランスが絶妙で、ノーベル賞学者マスキンも「偉業」と評価している。
値段も1620円と手頃。ミクロ経済学を初めて学ぶなら、まずこの本から入るのもいい選択だ。

落ちこぼれでもわかるミクロ経済学の本: 初心者のための入門書の入門
木暮太一 著|マトマ商事
¥1,298(税込)
タイトル通り、経済学が苦手な人向けに書かれたミクロ経済学入門。木暮太一氏の「わかりやすさ」へのこだわりが詰まっている。「初心者のための入門書の入門」と謳い、基本用語の定義から丁寧に解説。
こんな人におすすめ
これまで経済学の本を読んでも理解できなかった人。自分は落ちこぼれだと感じている学生。
良い点
- 超初心者向け
- 著者の実績
- わかりやすい言葉
気になる点
- ミクロのみ
- 入手しにくい可能性
出版社
マトマ商事
発売日
2010年4月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
「落ちこぼれでもわかる」って、私みたいな人にぴったりのタイトルです。でも、本当にわかるようになるんですか?
佐藤メバル
木暮太一さんは、先に紹介した『マンガ+講義でよくわかる経済学超入門』の著者でもある。彼は学生時代に経済学で苦労した経験から、「なぜ初学者がわからないか」を徹底的に分析している。
この本では、専門用語を避け、日常言語で説明するから、本当に基礎から理解できる。ただし、出版元がマトマ商事と小さな出版社なので、書店で見かけにくいかもしれない。
橘ナナミ
なるほど、著者の苦労が活きているんですね。中古で探してみます。
佐藤メバル
そうしてほしい。もし見つけたら、まず「需要」「供給」「価格」の3つの概念だけでも読んでみて。その後の学習が劇的に変わるはずだ。
ミクロ経済学の入門としては、これ以上やさしい本はなかなかない。

ミクロ経済学入門の入門 (岩波新書)
坂井豊貴 著|岩波書店
¥968(税込)
岩波新書から出ている「入門の入門」。数式ゼロ、シンプルな図だけ。「僕はコーラが好きだ」という衝撃の一文から始まり、ミクロ経済学の核心をコンパクトに伝える。ゲーム理論やネットワーク外部性、格差の測定法までカバー。
こんな人におすすめ
ミクロ経済学に苦手意識がある人、新書でサクッと読みたい人。大学の授業の前に予習したい学生。
良い点
- 新書で安い・薄い
- 数式なし
- 現代的なトピックまで
気になる点
- ミクロのみ
- 内容がやや高度な部分もある
出版社
岩波書店
発売日
2017年4月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
「僕はコーラが好きだ」から始まる経済学の本って、すごく親しみやすいですね!著者の坂井豊貴さんてどんな方ですか?
佐藤メバル
坂井さんはミクロ経済学、特にメカニズムデザインの専門家。でも、この本では専門用語を極力避け、「ミクロ経済学ってこんなに面白いんだ」と感じてもらうことを第一に書いている。
実際、数式を一切使わずに、需要曲線やゲーム理論、さらにはフェイスブックのネットワーク外部性まで説明してしまう。
176ページと薄いので、半日あれば読める。
橘ナナミ
半日で読めるなら、まずはこれを読んでみようかな。でも、本当に理解できるんですか?
佐藤メバル
深い理解には他の本が必要だが、「ミクロ経済学が何を扱う学問か」という大枠を掴むには十分。しかも、坂井さんの語り口は軽妙で、学問の面白さが伝わってくる。
新書で968円と安いので、とりあえず一冊、という人に強くおすすめしたい。

イントロダクションマクロ経済学講義
西孝 著|日本評論社
マクロ経済学に特化した入門書。日本評論社から刊行され、大学の講義で使われる教科書的テキスト。27章構成で、GDP、物価、雇用、金融政策、財政政策などマクロの重要テーマを網羅。著者の西孝氏は丁寧な解説で定評。
こんな人におすすめ
マクロ経済学を重点的に学びたい学生。金融政策や財政政策の仕組みを深く理解したい社会人。
良い点
- マクロ専門
- 体系的
- 大学講義に対応
気になる点
- ミクロは扱わない
- 価格不明(要確認)
出版社
日本評論社
発売日
2002年3月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
マクロ経済学だけを一冊で学べるのは貴重ですね。でも、この本の難易度はどのくらいですか?
佐藤メバル
標準的な大学の講義レベルだ。西孝さんは、初学者がつまずきやすい「IS-LM分析」や「AD-AS曲線」を、豊富な図表と数値例で丁寧に解説している。
全273ページとコンパクトながら、金融政策の実務までカバーしているから、マクロ経済学をしっかり学びたい人には最適。
橘ナナミ
マクロだけに特化していると、ミクロの基礎がなくても大丈夫ですか?
佐藤メバル
マクロ経済学を学ぶにはミクロの基礎があったほうがいいが、本書は独立して読めるように書かれている。ただし、最初の数章で前提知識を確認することをおすすめする。
もしミクロ未学習なら、同じシリーズのミクロ編か、入門書を先に読んでから臨むとスムーズだ。
学習ロードマップと学び直しのコツ
橘ナナミ
初心者が挫折しないで学び続けるには、どんな順番で読めばいいですか?
佐藤メバル
まずは「超入門」レベルの本を一冊通しで読むこと。たとえば『たった1つの図でわかる!【図解】新・経済学入門』はたった一つの図で全体像がつかめる。次にミクロ・マクロをバランスよく学べる『超超入門ミクロ経済学+マクロ経済学』。そして、ある程度理解できたら『マンキュー入門経済学』で体系的に固める。社会人の学び直しなら『60歳からの知っておくべき経済学』がシニア視点で時事も押さえている。
時事経済を読み解くための本
橘ナナミ
インフレやMMTってニュースでよく聞くけど、ちゃんと理解できる本はありますか?
佐藤メバル
MMTについて知りたければ『マンガでわかる 日本経済入門』が分かりやすい。インフレや金融政策の基礎は『[図解]大学4年間の経済学が10時間でざっと学べる』で押さえられる。『初心者のためのやさしい経済学』は81のキーワードでニュースを読み解く力を養える。
読み比べが効く!名著の真価
橘ナナミ
同じテーマの本を何冊も読む意味ってあるんですか?
佐藤メバル
大ありだよ。たとえばミクロ経済学の入門書でも『この世で一番おもしろいミクロ経済学』はユーモア重視、『ミクロ経済学入門の入門』は超コンパクト。両方読むことで理解が深まるし、批判的思考も育つ。伝統的な教科書と行動経済学の本を組み合わせると、理論の前提が見えてくる。
橘ナナミ
なるほど!そういう読み比べができるように、幅広い本を知っておくことが大事なんですね。
よくある質問
経済学初心者におすすめの本は何ですか?
橘ナナミ
経済学初心者におすすめの本は何ですかについて教えてください。
佐藤メバル
『たった1つの図でわかる!【図解】新・経済学入門』はたった一つの図で全体像をつかめる超入門書。マンガが好きなら『東大生がつくった マンガ やさしい経済学入門』もおすすめ。
経済学と経済の本はどう違うのですか?
橘ナナミ
経済学と経済の本はどう違うのですかについて教えてください。
佐藤メバル
経済学の本は理論や仕組みを体系的に学ぶもの。経済の本は時事や実践的な知識に焦点を当てることが多い。初心者はまず経済学の基礎を学べる本を選ぶと、ニュースの理解が深まります。
社会人になってから経済学を学び直すにはどの本から読めばいいですか?
橘ナナミ
社会人になってから経済学を学び直すにはどの本から読めばいいですかについて教えてください。
佐藤メバル
『60歳からの知っておくべき経済学』はシニア向けだが、社会人全般に役立つ実践的な内容。『超入門経済学 高校から大学への架け橋』で基礎を確認してから、『[図解]大学4年間の経済学が10時間でざっと学べる』で短時間で復習するのが効率的。
行動経済学の入門書で一番わかりやすいのは?
橘ナナミ
行動経済学の入門書で一番わかりやすいのはについて教えてください。
佐藤メバル
『この世で一番おもしろいミクロ経済学』はユーモアたっぷりで行動経済学のエッセンスを学べる。理論寄りなら『マンガ+講義でよくわかる 経済学超入門』も分かりやすい。
マンキュー入門経済学と伊藤元重の入門経済学、どちらが初心者向け?
橘ナナミ
マンキュー入門経済学と伊藤元重の入門経済学、どちらが初心者向けについて教えてください。
佐藤メバル
両方とも定番だが、マンキューは10原則から入るスタイルで、伊藤元重は現実の経済問題を豊富に扱う。初心者には、まずマンキューで全体像をつかみ、次に伊藤で応用力を養うのがおすすめ。
経済学の本を読んでも頭に入らないのですが、コツはありますか?
橘ナナミ
経済学の本を読んでも頭に入らないのですが、コツはありますかについて教えてください。
佐藤メバル
図解やマンガの本から始め、「なぜ?」「どうして?」と自分に問いかけながら読むのがコツ。また、読んだ内容を人に説明するつもりでまとめると定着しやすい。
就活や転職に役立つ経済学の本を教えてください。
橘ナナミ
就活や転職に役立つ経済学の本を教えてください。について教えてください。
佐藤メバル
『ど素人でもわかる経済学の本』はビジネスシーンで使える知識が満載。『知らないと損する 経済とおかねの超基本1年生』はお金のリテラシーが身につき、面接での話題にもなる。
文系で数学が苦手でも読める経済学の本はありますか?
橘ナナミ
文系で数学が苦手でも読める経済学の本はありますかについて教えてください。
佐藤メバル
『ミクロ経済学入門の入門 (岩波新書)』は数式ゼロ。『落ちこぼれでもわかるミクロ経済学の本』も計算不要で、ストーリー仕立てで理解できる。
まとめ
橘ナナミ
今日は本当にたくさん教えていただいて、経済学の本がぐっと身近に感じられるようになりました。
佐藤メバル
それはよかった。経済学は世界を理解するための道具箱のようなもの。最初の一冊を選ぶ時は、自分に合った「レンズ」を選ぶ感覚でいいんだ。
橘ナナミ
レンズ…確かに、本によって見える景色が変わりますね。
佐藤メバル
そう。そしてレンズは一つだけじゃない。何冊か組み合わせれば、立体的に経済現象が見えてくる。君もぜひ、自分なりのレンズコレクションを楽しんでほしい。
橘ナナミ
ありがとうございます!まずは『たった1つの図でわかる!【図解】新・経済学入門』から読んでみます。
佐藤メバル
いいね。その一冊が、君の経済学の世界への扉になることを願っているよ。








