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蒼剣の歪み絶ち
初心者ファンタジー小説

【要約・書評】『蒼剣の歪み絶ち』の評判・おすすめポイント

那西崇那|KADOKAWA|2024-03-07|0ページ

4.0
(4件)

この本を一言で言うと

魔剣に呪われた少年と《本》の少女が歪みと戦う——令和にリメイクされた00年代異能バトルの快作

この本の概要

「令和ナイズされた00年代異能バトル」と評される電撃文庫の新シリーズ。魔剣・蒼剣を持つことで生きながら周囲を呪う宿命を負った少年・伽羅森迅と、《本》に運命を縛られた少女・アーカイブのバディが織りなす異能バトルファンタジー。 世界に生まれる「歪み」を断つという設定が核心。歪理物という異形の存在と戦いながら、主人公たちは各々の過去と向き合う。第1巻でシリーズの軸となるエピソードがほぼ完結する構成は、読者から驚きをもって受け取られた。 藤中親子というサブキャラクターへの評価が高く、「自分が異常者であることを知りながら止まれない父親」の造形が特に刺さったという声が多い。厨二病的な設定を全力で推進する「刺さる人には刺さる」作品性が魅力だ。 3巻まで刊行されており、白熱した戦闘描写と00年代ラノベへのリスペクトが随所に感じられる。異能系ファンタジーが好きなら外せない2024年の一作。

「00年代ラノベの雰囲気が好きだったけど最近ないな」って人に刺さる

大学に入ってから古いラノベを漁るようになった。禁書目録、SAO、デュラララ。あの時代の、厨二病全開で誰も照れていない感じが好きで。最近のラノベってなんか全体的にスマートすぎて、あの暑苦しさが足りないなって思ってたんです。 『蒼剣の歪み絶ち』を読んで、それが戻ってきた感じがした。 主人公の伽羅森迅は、蒼剣という魔剣を持ったことで「生きたい」という願いを叶えてもらった代わりに、生きながら周囲を呪う宿命を背負わされた。その蒼剣の通称が「キーホルダー陰湿魔剣」。もうこれだけでわかる、設定の暑苦しさの方向性が。 バディの少女・アーカイブは《本》に縛られた存在で、感情が薄く無機質。でもその感情の薄さが、物語が進むにつれて少しずつほぐれていくのが見えて、それが好きだった。 作者の那西崇那さんは解説あとがきで「令和ナイズした00年代異能バトル」と言っているらしく(他の読者の感想で見た)、自覚的にやってるのが伝わる。懐かしさと新しさが混ざった感覚で読めるのはそのためか。 特に刺さったのは藤中親子のエピソード。父親が自分の異常性に罪悪感を持ちつつも止まれないというキャラクター、ああいうの好きなんですよ。家族を愛しているのに傷つけてしまう、そのどうしようもなさ。ラノベでここまで書いてくれるのか、と思った。 驚いたのが1巻の構成で、シリーズの軸となる問題がほぼ1巻で解決されること。普通なら2巻3巻に引っ張るところを、ここで決着させる。読者目線では「えっもう終わるの」っていう驚きがあって、その後のシリーズの方向性が気になる展開になっている。 3巻まで一気に読んだ。「令和の異能バトルラノベ」として完成度が高い。00年代ラノベが好きだった人は絶対に読んでほしいです。

ひなた / 大学生

この本で学べること

令和版00年代異能バトルとして評価される新感覚

作者自身が「令和ナイズした00年代異能バトル」と称する作品。禁書目録などの世代が懐かしさと新鮮さを同時に感じられる独特のポジションを持つ。

魔剣に呪われた主人公とバディ少女の異能バトル

蒼剣を持つ伽羅森迅と《本》の少女アーカイブのバディが、世界に生まれる「歪み」と戦う。厨二病的設定を全力で展開するエネルギーが読者を熱くさせる。

1巻で軸エピソードが完結する大胆な構成

通常は複数巻に分けて引っ張る展開を1巻でほぼ完結させるという大胆な構成。続巻への期待感と1巻としての完成度を両立させている。

サブキャラ藤中親子の造形が特に高評価

自分の異常性に罪悪感を持ちながら止まれない父親というキャラクターへの支持が厚い。ラノベらしからぬ心理描写として読者の心に残る。

良い点・気になる点

良い点

  • 00年代異能バトルへのオマージュが懐かしくも新しい
  • 厨二病設定を全力で推進するエネルギーが痛快
  • 藤中親子など深みのあるサブキャラクターの造形
  • 1巻完結感と続巻への期待感のバランスが絶妙

気になる点

  • 設定の暑苦しさが肌に合わない読者もいる
  • 1巻で核心エピソードが終わるため世界観への没入前に驚く読者も

みんなの評判・口コミ

ひなた

大学生

5.0

「禁書目録世代の人に読ませたい」って感じ。設定の全力さが懐かしくて気持ちいい。藤中親子のエピソードはラノベじゃないみたいな深さがあった。

s
sho

メーカー営業

4.0

解説あとがきで「令和の00年代ラノベ」って自分で言ってるのが潔くて好き。3巻まで一気読みした。戦闘シーンのテンポが特に良かった。

y
yuki

大学院生

4.0

異能バトル系の文法をきちんと守りながら独自の要素を入れてる。キーホルダー陰湿魔剣っていう通称でもう世界観の方向性がわかるのが笑える(好き)。

なな

ブロガー

3.5

厨二感が苦手な自分でもスルスル読めた。アーカイブの無機質さから感情が芽生える過程が丁寧で、そこが一番好きだった。

著者について

こんな人におすすめ

00年代ライトノベル(禁書目録・デュラララ等)が好きだった人

異能バトル系ファンタジーのファン

「厨二病的設定×熱血」の組み合わせが好きな人

電撃文庫の王道ラノベを求めている人

よくある質問

Q. シリーズは何巻まで出ていますか?
A. 2025年末時点で3巻まで刊行されています。3巻まで一気読みする読者が多い人気シリーズです。
Q. 1巻単体で楽しめますか?
A. 1巻でシリーズの軸となるエピソードがほぼ完結する構成のため、1巻単体でも満足感があります。
Q. バトルシーンは多いですか?
A. 思っていたより戦闘描写が多めという感想が多いです。白熱した戦闘描写が作品の大きな魅力の一つになっています。

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