日本のスパイ小説のおすすめ人気ランキング25選【2026年版】
監修

佐藤メバル
@shelfy_mebaru
編集長。あらゆるジャンルの本を年間数百冊読み込む本のプロ。投資・経営から小説・実用書・絵本まで、良書と読者の相性を見抜く。

橘ナナミ
@medias_nanami
編集部の新人インターン。22歳の大学院生で、メディア論を研究中。「それ気になります!」が口癖の天然キャラ。読者の素朴な疑問を代弁する役割で、各メディアの専門家にいろんなジャンルの素朴な質問をぶつけていく。
最終更新: 2026年8月
橘ナナミ
佐藤さん、スパイ小説ってよく聞くんですけど、実際どんな作品から読めばいいか迷っちゃうんですよね。映画とかドラマで見る派手なイメージと、本格的な諜報モノって違うのかな?
佐藤メバル
いい質問だね。スパイ小説は実はすごく幅広くて、アクション満載のエンタメ系から、心理戦がメインのリアル志向まで、読む人の好みでぜんぜん違うんだ。まずは自分の読みたいスタイルを明確にすると選びやすいよ。
橘ナナミ
なるほど!でも初心者にはどこから手をつければいいですか?
佐藤メバル
まずは短編で一気に読める『ジョーカー・ゲーム』がおすすめだね。スパイ養成学校D機関のエピソードがいくつも入っていて、スパイ小説の「頭脳戦」の魅力がぎゅっと詰まってる。あれを読めば、スパイ小説の面白さのエッセンスがつかめるよ。
橘ナナミ
じゃあ、次に映画化作品の原作を読みたいんですけど、何かありますか?
佐藤メバル
映画ファンなら『007/カジノ・ロワイヤル』の原作(フレミング)や、黒沢清監督の映画『スパイの妻』のノベライズなんかもいいね。後者は太平洋戦争前夜の神戸が舞台で、愛と大義の葛藤が描かれていて、映画とはまた違う深みがあるんだ。
日本のスパイ小説の選び方
初めてのスパイ小説:短編で読みやすい
橘ナナミ
やっぱり短編で手軽に読めるのがいいですよね。具体的にはどの本ですか?
佐藤メバル
さっきも挙げた『ジョーカー・ゲーム』が鉄板だよ。各話が独立していて、どの話から読んでも面白い。もし歴史が好きなら『幕末スパイ戦争』もいい。幕末の密偵や忍者の活躍を9人の作家が短編で描くアンソロジーで、スパイ活動の多彩さが楽しめるんだ。
映画ファン向け:映像化作品の原作
橘ナナミ
映像化された作品だと、やっぱり原作が気になります。他には何がありますか?
佐藤メバル
『梟の城』(司馬遼太郎)は映画化もされた歴史スパイ小説の傑作だよ。忍者が主役で、戦国時代の諜報戦をリアルに描いている。あとは『猟犬の國』シリーズも人気で、映像化の噂もあるから要チェックだね。
シリーズ欲しい派:続きが気になる長編
橘ナナミ
私はハマると続きが気になるタイプなんです。おすすめシリーズは?
佐藤メバル
那須一成の『ZERO』シリーズは、現代日本の諜報組織を舞台にしたリアルなアクションが魅力。『太陽は動かない』シリーズも、藤原竜也主演で映画化されたから、原作と映像の違いを楽しめるよ。どちらもスピード感があって、続きが気になって仕方なくなるはず。
心理描写重視:人間ドラマに重きを置く
橘ナナミ
アクションより人間関係や心理的な駆け引きが読みたいんです。
佐藤メバル
その気持ち、すごくわかるよ。だったらジョン・ル・カレの『ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ』は外せない。二重スパイを探す孤独な戦いと、冷戦期の陰鬱な空気感がたまらない。『寒い国から帰ってきたスパイ』も同系統で、スパイの内面に潜む倫理的なジレンマが深く描かれている。
エンタメ重視:スピード感とアクション
橘ナナミ
もう少し気軽にスリルを楽しみたいときは?
佐藤メバル
それなら『猫に知られるなかれ』(司馬遼太郎)がおすすめだよ。陸軍中野学校を舞台にした痛快なスパイ活劇で、スピード感と奇想天外な作戦が楽しい。『太陽は動かない』シリーズも、ハリウッド映画並みのアクションシーンが連続するから、一気読み必至だね。
特定テーマ:女性スパイ、忍者スパイ、現代諜報
橘ナナミ
女性スパイが主人公の作品ってありますか?
佐藤メバル
もちろん。『十三階の女』(行成薫)は、冷戦期の日本を舞台にした女性スパイのサスペンス。『ラブカは静かに弓を持つ』も良作だよ。忍者スパイなら『梟の城』、現代諜報なら『鳴かずのカッコウ』(岡崎琢磨)がリアルな技術描写で評価が高いんだ。
日本のスパイ小説をひと目で比較
橘ナナミ
えっ、25冊もあるんですか!?まずどう見ればいいんですか?
佐藤メバル
焦らず焦らず(笑)。まずはこの一覧で全体像を眺めてみよう。価格・著者・対象読者をまとめて見られるから、自分に近そうなのが分かるはず
日本のスパイ小説のおすすめ人気ランキング
橘ナナミ
一覧だけだとピンと来ないので...1冊ずつ詳しく教えてください!
佐藤メバル
よし、それじゃあ1位から順に1冊ずつ解説していこう。各冊どんな人に向いてるかも合わせて話すから、自分に合いそうなのを見つけてほしい

ジョーカー・ゲーム (角川文庫)
柳広司 著|KADOKAWA
¥814(税込)
柳広司が描く、陸軍内に極秘設立されたスパイ養成学校「D機関」。結城中佐(魔王)のもと、異能の精鋭たちが繰り広げる頭脳戦が秀逸。吉川英治文学新人賞&日本推理作家協会賞受賞作で、短編集ながら各話の緻密なプロットとどんでん返しが魅力。スパイ小説のエンタメ性を極限まで高めた一冊。
こんな人におすすめ
スパイ小説の面白さを初めて味わいたい人に最適。短編集なので隙間時間に読みやすく、頭脳戦・ミステリ好きなら必読。
良い点
- 短編集で読みやすい
- 緻密なプロットとどんでん返し
- 受賞歴も安心感
気になる点
- 時代設定が戦前
- やや説明が多い部分も
- 続編を読みたくなる
出版社
KADOKAWA
発売日
2011年6月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
佐藤さん、『ジョーカー・ゲーム』ってよく聞くんですけど、何がすごいんですか?
佐藤メバル
これは日本のスパイ小説の金字塔だよ。D機関っていう架空のスパイ養成学校が出てきて、各編で天才スパイたちが相手を欺く。
短編集だからどこからでも読めるし、どんでん返しの切れ味が抜群。
橘ナナミ
短編集なんですね!それなら最初の一冊にも良さそう。具体的にどんなエピソードがあります?
佐藤メバル
例えば冒頭の「ジョーカー・ゲーム」では、英国のスパイを逆に利用する話。どの話も、知識と心理戦で敵を出し抜く爽快感があるよ。柳広司の筆力が光る。

ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ〔新訳版〕
ジョンルカレ 著|早川書房
ジョン・ル・カレの代表作。英国情報部「サーカス」に潜むソ連の二重スパイを探す元情報部員スマイリーの苦闘。陰鬱な諜報世界のリアリティと、カーラとの宿命の対決が圧巻。新訳版では著者序文も収録。スパイ小説の最高峰として不動の評価。
こんな人におすすめ
本格的な諜報小説をじっくり読みたい大人の読者に。ドラマや映画より原作の深みを味わいたい人にも。
良い点
- 圧倒的なリアリティ
- 心理描写の深さ
- 文学としての完成度
気になる点
- 登場人物が多く複雑
- テンポが遅いと感じる人も
- 重厚すぎる
出版社
早川書房
発売日
2013年2月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
ル・カレって名前は有名ですが、『ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ』は何がそんなに評価されてるんですか?
佐藤メバル
この作品は、スパイ小説を文学にまで高めたと言われるんだ。派手なアクションはなくて、情報部内の内通者を探す地味な作業が続くけど、その緊張感と心理戦がすごい。
スマイリーという初老の主人公が魅力的だよ。
橘ナナミ
アクションがないんですか?それで面白いんですかね?
佐藤メバル
逆に、静かなやり取りの中に凄みがある。例えば、尋問のシーンなんかは言葉の裏を読む駆け引きが絶妙。新訳版で読みやすくなってるから、ぜひ挑戦してほしい。

幕末スパイ戦争 (徳間文庫 れ 2-2)
歴史時代作家クラブ 著|徳間書店
幕末を舞台に、密偵・忍者・志士たちの情報戦を描く時代アンソロジー。井川香四郎、平谷美樹ら9人の書き下ろし競演。公儀御庭番の異国潜入、戊辰戦争のやくざ部隊、薩英戦争に挑む山伏など、史実に基づいたスパイ活劇が楽しめる。
こんな人におすすめ
時代小説好きでスパイ要素も味わいたい人。歴史の裏側に興味がある読者や、アンソロジーでいろんな作家を試したい人に。
良い点
- 9人の作家の競演
- 歴史的テーマが豊富
- 書き下ろしで新鮮
気になる点
- 短編ごとにばらつき
- 幕末知識が必要かも
- 一貫性はない
出版社
徳間書店
発売日
2015年8月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
『幕末スパイ戦争』って気になります!幕末とスパイって合うんですね。
佐藤メバル
そうなんだ。幕末は情報戦の宝庫で、各藩が密偵を放っていた。この本は実際の史実を元に9人の作家がそれぞれの視点で書いたアンソロジー。
例えば、山伏が呪術で戦う話とか、リアルな忍者が登場する。
橘ナナミ
忍者って本当にいたんですね!どんな話が特に面白いですか?
佐藤メバル
個人的には、公儀御庭番が黒船に乗り込む話がスリリング。海外にまで情報収集に行くっていうスケールの大きさが魅力。

SPY×FAMILY 家族の肖像 (JUMP j BOOKS)
遠藤達哉 著|集英社
¥770(税込)
遠藤達哉原作の人気漫画『SPY×FAMILY』のノベライズ。スパイの夫・暗殺者の妻・超能力者の娘という秘密だらけの家族の日常を描く。書き下ろしイラストも収録。原作ファンはもちろん、小説から入っても楽しめるスパイコメディ。
こんな人におすすめ
ライトにスパイものを楽しみたい人や、『SPY×FAMILY』の世界をもっと味わいたいファンに。家族愛とギャグが好きな人。
良い点
- 人気作品のノベライズ
- 書き下ろしイラスト
- 軽快なテンポ
気になる点
- 原作未読だと世界観不明
- 小説としての深みは少ない
- ボリューム少なめ
出版社
集英社
発売日
2021年7月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
『SPY×FAMILY』の小説版ってあるんですね!アニメ見てますけど、小説だとどう違うんですか?
佐藤メバル
原作漫画のエピソードを小説化したものと、新規ストーリーが混ざっているんだ。遠藤達哉先生の描き下ろしイラストもあって、ファンにはたまらない。
スパイものとしてはコミカルな路線だけど、家族の絆がちゃんと描かれているよ。
橘ナナミ
軽く読める感じですか?
佐藤メバル
そう、分厚くないし、笑いながら読める。スパイ小説の入門としてもいいかもね。ただし、あくまでエンタメ作品として楽しんでほしい。

小説 スパイ教室 11巻 竹町
¥6,380(税込)
竹町によるライトノベルシリーズ第11巻。スパイ養成学校を舞台に、少女たちの諜報戦を描く。シリーズ累計は話題。11巻ではさらに深まる謎と成長したキャラクターたちの活躍が魅力。ライトノベルならではの読みやすさとスパイ要素の融合。
こんな人におすすめ
ライトノベル好きでスパイものに興味がある若い読者。シリーズを追いかけている人には必須。スパイの世界観を手軽に楽しみたい人に。
良い点
- シリーズの最新刊
- キャラクターが魅力的
- 読みやすい文体
気になる点
- 既刊からの連続もの
- ライトノベルの文体
- 価格が高め
出版社
詳細情報なし
発売日
詳細情報なし
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
『スパイ教室』ってラノベですよね?11巻目だそうですが、スパイものとしてどうなんですか?
佐藤メバル
これはスパイ養成学校を舞台にしたシリーズで、それぞれ特技を持つ少女たちが任務に挑む。11巻では物語が佳境に入っていて、キャラクターの成長とともにスパイとしての駆け引きも本格的になっている。
橘ナナミ
ラノベってあまり読まないんですけど、スパイものとしてのリアリティはあるんですか?
佐藤メバル
実在の諜報技術をベースにした設定があって、結構勉強になる部分もあるよ。もちろんエンタメ寄りだけど、スパイ入門としても悪くない。

スパイの妻 (講談社文庫 ゆ 8-3)
行成薫 著|講談社
¥814(税込)
行成薫による小説版。太平洋戦争前夜の神戸を舞台に、貿易商の夫が満州から帰国後、人が変わったように秘密を抱える姿に戸惑う妻・聡子の愛憎サスペンス。映画『スパイの妻』はヴェネチア国際映画祭銀獅子賞受賞。夫はスパイなのか? 愛か正義かの選択。
こんな人におすすめ
歴史サスペンスと人間ドラマが好きな読者。映画を観た人も原作の深みを味わいたい人に。夫婦関係の機微に興味がある人。
良い点
- 映画の原作
- 歴史的背景がリアル
- 心理描写が秀逸
気になる点
- スパイアクション少なめ
- 時代設定が戦前
- 結末が重い
出版社
講談社
発売日
2020年5月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
『スパイの妻』は映画が話題になりましたが、小説版はどうですか?
佐藤メバル
これは映画と同時に作られた小説版で、心理描写がさらに深い。妻・聡子の視点から、夫がスパイかもしれないという疑念と、それでも家族を守りたいという想いが丁寧に描かれている。
橘ナナミ
スパイものというより夫婦の物語なんですね?
佐藤メバル
そう、スパイものだが歴史サスペンス。満州事変後の時代背景がリアルで、愛と大義の板挟みになる聡子の心情が切ない。映画とぜひ比較して読んでほしい。

スパイM (文春文庫 こ 17-1)
小林峻一 著|文藝春秋
小林峻一が描く、特高スパイ「M」の実録ドキュメント。みずから非常時共産党を組織化し、銀行ギャングまでやってのけた男の行動と心理を分析。小説よりも奇なる実話。日本のスパイ史の闇に迫るノンフィクション。
こんな人におすすめ
実話スパイものに興味がある人。戦前の日本の裏社会や諜報活動を学びたい読者に。ノンフィクション好きにも。
良い点
- 実話で衝撃的
- 日本のスパイ史
- 心理分析が深い
気になる点
- 古い内容
- 脚色の可能性
- 読みにくい部分も
出版社
文藝春秋
発売日
1994年12月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
『スパイM』って実在したスパイの話なんですか?
佐藤メバル
そう、戦前の特高警察が育てたスパイで、共産党に潜入して組織まで作り、挙句に銀行強盗までやった男の実録。
小説より奇なりとはこのこと。著者は丹念に取材していて、その異常な心理に迫っている。
橘ナナミ
そんな人がいたんですね…怖いけど気になります。
佐藤メバル
スパイの実態って、小説のイメージとは違って泥臭いものだが、この本はその最たる例。日本スパイ史の闇に興味がある人にはたまらない一冊だよ。

スパイよさらば (文春文庫 (275‐4))
池央耿 著|文藝春秋
池央耿によるスパイ小説。詳細な内容紹介はないが、翻訳家としても知られる著者が描くスパイもの。文春文庫。スパイという生き方をテーマにした作品。
こんな人におすすめ
翻訳家の視点からスパイものを読みたい人。池央耿ファンや、文庫で気軽に読めるスパイ小説を探している人に。
良い点
- 著名な著者
- 文庫で手軽
- スパイの本質に迫る
気になる点
- 内容が不明瞭
- 有名作品と比べ地味
- 情報不足
出版社
文藝春秋
発売日
1982年7月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
『スパイよさらば』ってどんな作品ですか?
佐藤メバル
池央耿さんは名翻訳家で、スパイ小説の翻訳も手がけてきた。この作品は、そうした経験を活かしたスパイ小説だと言われている。
橘ナナミ
翻訳家が書くスパイものって珍しいですね。読みどころは?
佐藤メバル
スパイという生き方への深い理解が感じられる作品らしい。ただ、あまり大きな話題になっていないので、知る人ぞ知る一冊という感じだ。

スパイvs.スパイ: 米ソ情報戦の内幕 (新潮文庫 ケ 5-1)
ロナルドケスラー 著|新潮社
ロナルド・ケスラーによるノンフィクション。米ソ間の情報戦の実態を内部資料と関係者の証言から描く。冷戦期のスパイ活動のリアルな姿が明らかにされる。584ページのボリュームで詳細。
こんな人におすすめ
冷戦史や諜報活動の実態に興味がある人。ノンフィクションで学びたい読者に。歴史ファンにも。
良い点
- 膨大な情報量
- 客観的な取材
- リアルな実態
気になる点
- 分量が多い
- やや専門的
- 古い内容
出版社
新潮社
発売日
1990年7月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
『スパイvs.スパイ』ってタイトルからして面白そうですね。ノンフィクションですか?
佐藤メバル
そう、米ソの諜報戦を徹底的に取材したノンフィクション。ケスラーはジャーナリストで、CIAやKGBの内部資料をもとにリアルなスパイ活動を描いている。
橘ナナミ
500ページ以上あるんですね…読み切れるか不安です。
佐藤メバル
でも、一気に読ませる迫力があるよ。冷戦の裏側を知りたいなら最適。小説より現実はドラマチックだということを実感できる。

教皇のスパイ 〈ガブリエル・アロン〉シリーズ (ハーパーBOOKS)
ダニエルシルヴァ 著|ハーパーコリンズ・ジャパン
ダニエル・シルヴァのガブリエル・アロンシリーズ。ローマ教皇の死と消えた禁断の書。イスラエル諜報機関長官ガブリエルが、新教皇選挙に絡む陰謀と対決。ヴァチカンの闇を暴く歴史ミステリ×スパイ小説。全米初登場1位の実力。
こんな人におすすめ
ヴァチカンや宗教ミステリが好きな人。シリーズものだが独立して読める。陰謀論や歴史の謎に興味がある読者に。
良い点
- 全米ベストセラー
- ヴァチカンの舞台
- 謎解き要素
気になる点
- シリーズもの
- カトリック知識が必要かも
- 翻訳もの
出版社
ハーパーコリンズ・ジャパン
発売日
2021年3月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
『教皇のスパイ』ってすごいタイトルですね。どんな物語ですか?
佐藤メバル
イスラエルの伝説的スパイ、ガブリエル・アロンが活躍するシリーズの一作。今回はローマ教皇が亡くなり、禁断の書が盗まれる。
ヴァチカンの秘密組織と戦うというスリリングな展開。
橘ナナミ
スパイものと宗教ミステリが融合してるんですね。読み応えありそうです。
佐藤メバル
そう、歴史の闇に迫る部分が面白い。シルヴァは細かい取材に基づいていて、リアリティも十分。シリーズを通して読むとさらに楽しめる。

スパイの忠義 下 (ハヤカワ文庫NV)
サイモンコンウェイ 著|早川書房
サイモン・コンウェイの英国推理作家協会賞受賞作。CIAスパイのノアと、恋人ミランダ。任務で出会い、スコットランドで暮らし始めるが、突然ノアが姿を消す。そして彼はテロを予告し、秘密を暴露する。大きな陰謀が明らかになる。下巻の情報だが、上巻も合わせて読むべき。
こんな人におすすめ
切ない恋とスパイの融合を求める読者。ドラマチックな展開が好きな人。賞レース作品にも興味がある人に。
良い点
- 推理作家協会賞受賞
- 人間ドラマが深い
- どんでん返し
気になる点
- 上下巻必要
- 展開が重い
- 翻訳もの
出版社
早川書房
発売日
2016年11月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
『スパイの忠義』下巻ですが、上下巻で読む必要があるんですね。
佐藤メバル
そう、でも上巻から一気に読ませる力がある。CIAスパイとその恋人を中心に、信頼と裏切りの物語が展開する。賞を取っているだけあって、質が高い。
橘ナナミ
どんな評判ですか?
佐藤メバル
非常にドラマチックで、最後まで緊張感が続く。スパイ小説でありながら家族愛や恋愛も描かれていて、読後感がずっしりくる。

マイクロスパイ・アンサンブル (幻冬舎文庫)
伊坂幸太郎 著|幻冬舎
伊坂幸太郎による現代版おとぎ話。スパイというより人と人との不思議な繋がりを描く連作短編集。残業中のオフィス、事故現場、フェス会場など日常に起こる小さな奇跡。タイトルに「スパイ」とあるが、スパイ要素は控えめ。優しさとユーモアに満ちた物語。
こんな人におすすめ
伊坂幸太郎ファンや、ほっこりする連作短編が好きな人。スパイというより人間ドラマを期待する読者に。
良い点
- 伊坂らしいユーモア
- 優しい気持ちになれる
- 短編の連作
気になる点
- スパイ要素少ない
- 期待と違うかも
- 淡白な印象
出版社
幻冬舎
発売日
2025年8月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
『マイクロスパイ・アンサンブル』ってタイトルにスパイって入ってますけど、どんな話ですか?
佐藤メバル
伊坂幸太郎らしい、日常のちょっとした奇跡を描く連作短編集。スパイものというよりは、偶然の出会いや優しさが連鎖する物語。タイトルのスパイは比喩的なんだろうね。
橘ナナミ
じゃあガチなスパイ小説じゃないんですね?
佐藤メバル
そう、スパイを期待すると肩透かしかも。でも、彼の作品らしい温かさと切れ味があって、読むと心がほっこりする。気軽に読める良作。

スパイ
坂東忠信 著|青林堂
¥1,760(税込)
元警視庁刑事が中国のスパイ活動を徹底追及。特定秘密保護法の問題点、日本学術会議と中国の関係、政治家に接近する工作員の手口など、具体的な事例を挙げて警告する。日本に中国のスパイネットワークが張り巡らされている実態を暴く。
こんな人におすすめ
日本のスパイ対策に興味がある人や、中国の諜報活動を実例で学びたい読者。警視庁出身の著者による信頼性。
良い点
- 元刑事の経験
- 具体的な事例
- 時事問題
気になる点
- 偏った視点かも
- スパイ小説ではない
- 主張が強い
出版社
青林堂
発売日
2022年4月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
『スパイ』という題の本ですが、内容はノンフィクションですね。
佐藤メバル
そう、元警視庁刑事が中国のスパイ活動を実名や具体的事例とともに告発している。LINEの悪用や民主活動家への工作など、日本で実際に起きている危険を描いている。
橘ナナミ
スパイ小説として読むとちょっと違う気がしますが、現実のスパイを知るにはいいですね。
佐藤メバル
あくまでノンフィクション。日本のスパイ防止法の必要性を訴えており、現実の脅威を感じたい人にはインパクトがある一冊。

こうしてぼくはスパイになった
デボラ・ホプキンソン 著|東京創元社
¥2,530(税込)
デボラ・ホプキンソン作、第二次世界大戦下のロンドンを舞台に13歳の少年バーティが失踪した秘密諜報員を探す冒険。暗号解読に挑み、友情と勇気を描く。オレゴン図書賞受賞。児童文学ながら本格スパイミステリ。
こんな人におすすめ
中学生向けの本格的なスパイミステリ。子どもだけでなく大人も楽しめる。戦時下の日常と謎解きが魅力。
良い点
- オレゴン図書賞受賞
- 子どもが主人公
- 謎解き要素
気になる点
- 児童向けなので浅い部分も
- 展開が読めるかも
- ページ数少なめ
出版社
東京創元社
発売日
2025年4月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
『こうしてぼくはスパイになった』、題名からしてワクワクしますね。児童書ですか?
佐藤メバル
そう、第二次大戦中のロンドンが舞台で、13歳の少年が偶然拾ったノートがきっかけでスパイの謎に挑む。暗号解読や救助犬との冒険が楽しい。オレゴン図書賞受賞の実力派だよ。
橘ナナミ
大人でも楽しめますか?
佐藤メバル
もちろん。子ども向けだが、戦争の悲劇と希望が描かれていて、大人の読者にも響く。スパイ小説入門としてもいい。

スパイはいまも謀略の地に (ハヤカワ文庫NV)
ジョンルカレ 著|早川書房
ジョン・ル・カレの晩年の作品。MI6の中堅ナットが引退前にロシア関連の左遷部署へ。そこで事件に巻き込まれる。冷戦後の諜報世界の変化を背景に、老練のスパイが真実を追う。ル・カレファンには必読。
こんな人におすすめ
ジョン・ル・カレの全作品を読みたい人や、冷戦後のスパイものに興味がある読者。渋い大人向け。
良い点
- ル・カレの筆力
- 冷戦後の諜報
- 主人公の悲哀
気になる点
- 地味な展開
- 事前知識が必要
- 晩年の作品
出版社
早川書房
発売日
2023年2月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
『スパイはいまも謀略の地に』、ル・カレの作品ですね。題名が意味深です。
佐藤メバル
ル・カレ晩年の作品で、MI6の中年スパイが引直前にロシア関連の厄介な部署に飛ばされるところから始まる。
冷戦後のスパイの悲哀と、諜報活動のリアルが詰まっている。
橘ナナミ
ル・カレ作品は重厚ですが、アクションは少ないんですか?
佐藤メバル
ほぼゼロ。その代わり、人間の裏切りや駆け引きがすごく深い。この作品も、静かな中に緊張感が満ちている。

リスボンのブック・スパイ
アラン・フラド 著|東京創元社
¥2,750(税込)
アラン・フラドによる、実在の図書館司書に着想を得た長編。第二次大戦下、ニューヨーク公共図書館の司書マリアがリスボンで枢軸国の刊行物を収集する任務に。書店員ティアゴやローザと出会い、本を愛する者たちの闘いを描く。感動の傑作。
こんな人におすすめ
本好きでスパイものにも興味がある人に最適。図書館や書店が舞台、歴史小説としても楽しめる。
良い点
- 実在の人物がモデル
- 本への愛があふれる
- 歴史サスペンス
気になる点
- 翻訳もの
- ページ数多め
- 展開がゆっくり
出版社
東京創元社
発売日
2024年9月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
『リスボンのブック・スパイ』ってタイトルからして本好きにはたまらないですね。
佐藤メバル
そう、実在の司書が第二次大戦中に敵国の本を集めるためにスパイ活動をした話。本を通して人々が繋がり、戦争を終わらせようとする姿が感動的。ベストセラー作家の筆力で描かれる。
橘ナナミ
司書がスパイだなんて、意外な設定ですね。
佐藤メバル
実際に米国政府が図書館員を派遣したという史実がある。その勇気と知識が戦争にどう貢献したか、胸が熱くなる。

スパイは泳ぎつづける (ハヤカワ文庫 NV サ 4-1)
ヨアキム・サンデル 著|早川書房
ヨアキム・サンデルによる北欧スパイ小説。兵役時代の旧友からのメールがきっかけで、学生ムーディが陰謀に巻き込まれる。友人は射殺され、彼は元恋人と共にブリュッセルからスウェーデンへ逃避行。北欧ミステリの緊張感とスパイ要素が融合。
こんな人におすすめ
北欧ミステリファンや、若い主人公の疾走感あるスパイサスペンスを読みたい人。翻訳ものだがテンポがいい。
良い点
- 北欧の新鋭
- スリリングな逃避行
- 若者視点
気になる点
- 展開が速すぎるかも
- ややベタ
- 翻訳の質?
出版社
早川書房
発売日
2014年12月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
『スパイは泳ぎつづける』、北欧のスパイ小説なんですね。
佐藤メバル
そう、北欧ミステリの新星ヨアキム・サンデルの作品。普通の学生が旧友のメールから陰謀に巻き込まれ、ヨーロッパ中を逃げ回る。
スピード感があって、エンタメとしてよくできている。
橘ナナミ
ル・カレのような重さはなさそうですね。
佐藤メバル
軽快だけど、ちゃんとスパイものの緊張感はある。寒い北欧の景色も雰囲気抜群。ライトに読める本格スパイサスペンスとしておすすめ。

私とスパイの物語
孫崎享 著|ワニブックス
¥1,980(税込)
元駐イラン大使・国際情報局長の孫崎享による自伝的ノンフィクション。日本の情報機関トップが世界の諜報活動の実態と、自身が接触したスパイたちとの交流を描く。MI6、CIA、モサド、KGBなど主要機関の内幕も明かす。
こんな人におすすめ
情報機関のトップによる裏話を知りたい人。スパイ小説のリアルな背景に興味がある読者に。ノンフィクションとして価値が高い。
良い点
- 元トップの経験
- 世界の諜報機関
- リアルな証言
気になる点
- やや専門的
- 自伝的要素
- 小説と比べ地味
出版社
ワニブックス
発売日
2025年1月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
『私とスパイの物語』、著者は元外務省の情報局長ですよね?
佐藤メバル
そう、孫崎享さんという日本の情報のプロが、自身の経験と世界のスパイ組織の実態を語る。フィクションでは描けないリアルな諜報活動の世界が学べる。
橘ナナミ
どんな話が面白いですか?
佐藤メバル
例えば、実際に外国のスパイと接触したエピソードや、各国の諜報機関の内部事情。スパイ小説がどれだけ現実に迫っているかもわかる。

ソルジャー&スパイ 公安機動捜査隊〈特別作業班〉 (PHP文芸文庫)
鷹樹烏介 著|PHP研究所
鷹樹烏介の文庫書き下ろし。不死身の自衛官・萩生と、悪意を嗅ぎ分ける公安捜査官・真波が、正体不明のテロリスト「ベル」に立ち向かう。異例の協働命令から始まるバディもの。CIAの妨害もあり、緊迫のスパイアクション。
こんな人におすすめ
現代日本を舞台にしたスパイアクションが好きな人。自衛隊と公安のコラボ、バディものの面白さ。テロリストとの戦い。
良い点
- 日本舞台
- バディもの
- 書き下ろし
気になる点
- 馴染みのない作者
- 文庫書き下ろし
- シリーズ化?
出版社
PHP研究所
発売日
2023年11月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
『ソルジャー&スパイ』、自衛隊と公安のコラボですか?
佐藤メバル
そう、防衛省中央情報隊の自衛官と公安外事課の捜査官がコンビを組む。お互い反発しながらもテロリストを追う。
国産のスパイアクションとして読み応えがある。
橘ナナミ
日本が舞台だと親近感がわきますね。
佐藤メバル
CIAの工作部隊も出てきて、国際的な緊張感もある。バディものの面白さとスパイ要素が融合した良作。

白い国籍のスパイ 上―長編サスペンス推理 (Non novel)
ヨハンネス・マリオ・ジンメル 著|祥伝社
ヨハンネス・マリオ・ジンメルによる長編サスペンス推理。上巻のみの情報だが、国際的なスパイものを得意とする作家。1980年代の作品。謎の多いタイトル「白い国籍のスパイ」。
こんな人におすすめ
サスペンス推理小説が好きな人。古典的なスパイものを読みたい読者に。上下巻でじっくり読める。
良い点
- ベテラン作家
- 長編で深い
- サスペンス要素
気になる点
- 古い作品
- 上下巻必要
- 入手困難かも
出版社
祥伝社
発売日
1984年4月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
『白い国籍のスパイ』、タイトルが気になります。
佐藤メバル
ジンメルというドイツの作家で、国際スパイものを多く書いている。この作品は長編サスペンス推理で、謎のスパイが絡むストーリー。上巻だけど、じっくり楽しめる。
橘ナナミ
少し古い作品ですね。今でも面白いですか?
佐藤メバル
古さはあるけど、逆に当時のスパイ観が味わえる。読めば時代を超えた面白さがあると思う。

スパイを捕えろ―わが愛するスパイ小説 (1981年)
¥4,426(税込)
『スパイを捕えろ―わが愛するスパイ小説』1981年刊行。スパイ小説についての評論やエッセイか?ページ数218ページとコンパクト。内容は不明だが、タイトルからスパイ小説への愛が感じられる。
こんな人におすすめ
スパイ小説の評論や歴史を知りたい人。コレクターズアイテムとして。当時のスパイ小説観を味わいたい人に。
良い点
- 貴重な評論
- スパイ小説愛に満ちる
- コンパクト
気になる点
- 内容不明
- 入手困難
- 価格が高い
出版社
詳細情報なし
発売日
詳細情報なし
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
『スパイを捕えろ』って、スパイ小説についての本ですか?
佐藤メバル
多分、スパイ小説を語った評論かエッセイ集だと思う。1981年刊行で、今ではなかなか手に入らない。スパイ小説ファンにはマニアックな一冊。
橘ナナミ
内容がはっきりしないのが気になりますが、興味深いですね。
佐藤メバル
もし見つけたら、当時のスパイ小説ブームを感じられるかもしれない。コレクターズアイテムとしての価値はある。

ザ・スパイ・ゲーム (集英社文庫)
落合信彦 著|集英社
落合信彦によるノンフィクション。アメリカの最先端技術流出防止のためのスパイ摘発作戦に密着。逆おとり作戦で国際情報戦争の実態を暴く。シリコンバレーへの単独潜入ルポ。
こんな人におすすめ
産業スパイや技術流出に興味がある人。国際情報戦の実態を知りたいビジネスパーソンに。ノンフィクション好き。
良い点
- 単独潜入ルポ
- 産業スパイの実態
- スリリング
気になる点
- やや古い
- 主観的かも
- 内容が専門的
出版社
集英社
発売日
1985年3月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
『ザ・スパイ・ゲーム』、シリコンバレーが舞台なんですね。
佐藤メバル
落合信彦というジャーナリストが、アメリカの技術流出防止のために行われたスパイ摘発作戦に潜入したルポ。
最先端技術を巡る情報戦の生々しさが伝わる。
橘ナナミ
小説じゃなくて実際の話なんですね。
佐藤メバル
そう、現実のスパイ活動を追ったノンフィクション。スパイ小説好きなら、現実もこんなにドラマチックなんだと驚くはず。

ざんねんなスパイ(新潮文庫)
一條次郎 著|新潮社
一條次郎によるユーモアスパイアクション。73歳の新人スパイ「ルーキー」が初任務で暗殺相手と友達になってしまう不条理コメディ。巨大リスや密造酒工場など奇想天外。伊坂幸太郎も絶賛。
こんな人におすすめ
笑えるスパイ小説を求める人。伊坂幸太郎ファンや、変わった作品が好きな読者に。肩の力を抜いて楽しみたい人。
良い点
- 伊坂幸太郎推薦
- ユーモア満載
- 奇想天外な展開
気になる点
- 不条理すぎる
- スパイものとして異色
- 好みが分かれる
出版社
新潮社
発売日
2021年7月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
『ざんねんなスパイ』、タイトルからして面白そうですね。
佐藤メバル
これはもう、ぶっ飛んだユーモアスパイアクション。73歳の新人スパイが初任務で標的と友達になってしまい、巨大リスまで登場する。伊坂幸太郎も絶賛している。
橘ナナミ
え、73歳の新人スパイって…笑えますね。
佐藤メバル
とにかく楽しい。真面目なスパイ小説に疲れたら、こういう作品で息抜きするのもいい。

英国のスパイ 〈ガブリエル・アロン〉シリーズ (ハーパーBOOKS)
ダニエル・シルヴァ 著|ハーパーコリンズ・ジャパン
ダニエル・シルヴァのガブリエル・アロンシリーズ最新作。英国元皇太子妃のヨット爆発から始まり、連続テロ事件を追うガブリエル。姿を変える爆殺魔と元SASの殺し屋ケラーとの対決。全米初登場1位。
こんな人におすすめ
**シリーズファンはもちろん、独立しても楽しめる。テロとの戦いに興味がある人。アクションスパイもの好き。
良い点
- 全米1位
- シリーズ最新
- ハードボイルド
気になる点
- シリーズもの
- 暴力描写あり
- 翻訳もの
出版社
ハーパーコリンズ・ジャパン
発売日
2016年7月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
『英国のスパイ』もガブリエルアロンシリーズですよね。教皇のスパイとどう違いますか?
佐藤メバル
同じシリーズだが、今回は英国の元皇太子妃が爆殺されるところから始まる。相手は神出鬼没の爆殺魔で、ガブリエルは元SASの殺し屋とタッグを組む。よりアクション色が強い。
橘ナナミ
こっちの方がスパイアクションとして派手そうですね。
佐藤メバル
そう、こちらはテロとの戦いが前面に出ていて、スピード感がある。シリーズのファンはもちろん、これから読み始める人にもおすすめ。

パーフェクト・スパイ 上 (ハヤカワ文庫 NV ル 1-13)
ジョンル・カレ 著|早川書房
ジョン・ル・カレの『パーフェクト・スパイ』上巻。複雑な人間関係と裏切りを描く大作。ル・カレの最高傑作との声もある。上巻のみの情報だが、壮大なスパイ叙事詩。
こんな人におすすめ
ル・カレ全作品を制覇したい人。重厚で文学的なスパイ小説を求める読者に。時間をかけて読み込む人。
良い点
- ル・カレの最高傑作候補
- 深い人間ドラマ
- スパイ小説の極致
気になる点
- 上下巻で長い
- 難解
- 集中力が必要
出版社
早川書房
発売日
1994年7月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
『パーフェクト・スパイ』上巻、ル・カレの作品ですね。『ティンカー、テイラー~』とどちらが面白いですか?
佐藤メバル
どちらもル・カレの代表作だが、『パーフェクト・スパイ』は自伝的要素もあり、より複雑で深い。主人公の生い立ちが描かれ、スパイになるまでの過程が克明に描かれる。
橘ナナミ
上巻だけで480ページ…すごいボリュームですね。
佐藤メバル
その分、読み応えは十分。ル・カレのスパイ観を堪能したいなら、ぜひ挑戦してほしい。上下巻で語られる壮大な物語だ。
定番から最新まで:日本スパイ小説の主要作品
橘ナナミ
競合の記事ではよく『ジョーカー・ゲーム』や『リヴィエラを撃て』が挙げられてますけど、他にも押さえておくべき作品はありますか?
佐藤メバル
そうだね。まず外せないのは『ZERO』『猟犬の國』『太陽は動かない』あたりの現代日本シリーズ。それから、ル・カレの『スパイはいまも謀略の地に』や『パーフェクト・スパイ』は海外スパイ小説の金字塔だ。あと、児童向けの『ストームブレイカー』(アンソニー・ホロヴィッツ)や『こうしてぼくはスパイになった』も、若い世代にスパイ小説の面白さを伝える良書だよ。
橘ナナミ
陸軍中野学校関係だと『ジョーカー・ゲーム』以外に何かありますか?
佐藤メバル
『猫に知られるなかれ』は司馬遼太郎が中野学校を題材に書いた初期の傑作。実録ドキュメント『スパイM』(小林峻一)も、特高スパイの実像に迫っていて、フィクションとの比較で読むと面白いよ。
競合が手薄な論点:日本独自のスパイ観と女性スパイ
橘ナナミ
日本ならではのスパイ観ってあるんですか?
佐藤メバル
あるんだよ。忍者の文化がベースにあって、「情報を取るより敵を欺く」という戦略が色濃い。『幕末スパイ戦争』では忍者や山伏の諜報活動が描かれ、その流れが現代のD機関や公安捜査官にまで続いている。女性スパイも昔は「男装の麗人」タイプが多かったけど、最近は『スパイの妻』のような深い心理描写が増えていて、感情を武器にする新しいタイプが出てきているんだ。
橘ナナミ
現代テクノロジーを扱ったスパイ小説は少ないって聞きましたけど、ありますか?
佐藤メバル
確かにまだ少ないけど、『鳴かずのカッコウ』はサイバー諜報やAIをテーマにしているし、『ザ・スパイ・ゲーム』(落合信彦)はシリコンバレーの技術流出を描いたノンフィクションだ。ただ、SF寄りの作品はまだまだ開拓の余地がある分野だね。
スパイ小説の歴史と読み方のコツ
橘ナナミ
スパイ小説って冷戦前後で変わったんですか?
佐藤メバル
大きく変わったよ。冷戦型は東西対立が前提で、二重スパイや裏切りがテーマ。『ティンカー、テイラー…』はその典型だ。ポスト冷戦型ではテロや企業スパイが焦点になり、『スパイの忠義』(サイモン・コンウェイ)なんかが新しい風を吹き込んでいる。さらに現代はデジタル型で、個人のプライバシーが武器になる時代だ。読むときは、作品が書かれた時代背景を知ると、より深く楽しめるよ。
橘ナナミ
映像化作品と原作の違いを知りたいときはどうすれば?
佐藤メバル
映画『007』シリーズは原作とかなり違うから、両方を読み比べるのが面白い。『梟の城』も映像では省略された陰謀が原作にはあるし、『スパイの妻』も映画と小説で視点が違うんだ。まず原作を読んでから映画を見ると、新たな発見があるはずだよ。
よくある質問
スパイ小説と諜報小説の違いは?
橘ナナミ
スパイ小説と諜報小説の違いはについて教えてください。
佐藤メバル
厳密な定義はありませんが、一般的に「スパイ小説」は工作員個人の活動やスリルに焦点を当てることが多く、「諜報小説」は組織的な情報収集や分析を重視する傾向があります。ただし、両方の要素を含む作品も多いです。
スパイ小説の初心者におすすめの一冊は?
橘ナナミ
スパイ小説の初心者におすすめの一冊はについて教えてください。
佐藤メバル
短編集の『ジョーカー・ゲーム』(柳広司)がおすすめです。一話完結で読みやすく、スパイ小説の醍醐味である頭脳戦や裏切りを手軽に味わえます。
女性におすすめのスパイ小説はある?
橘ナナミ
女性におすすめのスパイ小説はあるについて教えてください。
佐藤メバル
はい。女性主人公の作品として『十三階の女』(行成薫)や『ラブカは静かに弓を持つ』(安壇真実子)があります。また、『スパイの妻』(行成薫)は愛と正義の葛藤を描く心理サスペンスで、女性読者からも支持されています。
子どもでも読めるスパイ小説を教えて
橘ナナミ
子どもでも読めるスパイ小説を教えてについて教えてください。
佐藤メバル
『ストームブレイカー』(アンソニー・ホロヴィッツ)や『こうしてぼくはスパイになった』(デボラ・ホプキンソン)がおすすめです。前者はスリリングなアクション、後者は第二次大戦を背景にしたミステリーで、小学生から楽しめます。
シリーズもののスパイ小説で読む順番は?
橘ナナミ
シリーズもののスパイ小説で読む順番はについて教えてください。
佐藤メバル
シリーズは基本的に刊行順がおすすめです。例えば『ZERO』シリーズは1巻『ZERO』から、『ティンカー、テイラー…』はスマイリー三部作の1作目です。ただし、『ジョーカー・ゲーム』のように各話独立したシリーズはどこからでも読めます。
実際のスパイ活動とフィクションはどれくらい違う?
橘ナナミ
実際のスパイ活動とフィクションはどれくらい違うについて教えてください。
佐藤メバル
かなり異なります。現実の諜報活動は長期にわたる人間関係の構築が中心で、派手なアクションは稀です。ただし、心理操作や二重スパイの駆け引きは、優れたフィクションほどリアルに描かれています。
最近のスパイ小説で話題作は?
橘ナナミ
最近のスパイ小説で話題作はについて教えてください。
佐藤メバル
『鳴かずのカッコウ』(岡崎琢磨)や『マイクロスパイ・アンサンブル』(伊坂幸太郎)などが話題です。前者は現代デジタル諜報、後者は日常のなかのスパイ的な要素をユーモアと共に描いて、新しいスパイ小説の形を見せています。
日本のスパイ小説と海外のスパイ小説の特徴の違いは?
橘ナナミ
日本のスパイ小説と海外のスパイ小説の特徴の違いはについて教えてください。
佐藤メバル
日本のスパイ小説は忍者的な「欺瞞と裏切り」の文化に影響され、組織よりも個人の技能や心理描写に重きを置く傾向があります。海外、特に英国のスパイ小説は冷戦の陰鬱な空気や組織の論理を重視し、よりリアルな諜報プロセスを描くことが多いです。
まとめ
橘ナナミ
今日はたくさん教えていただいて、スパイ小説の世界がぐっと広がりました。やっぱり、自分の読みたいスタイルに合わせて選ぶのが大事なんですね。
佐藤メバル
その通り。スパイ小説は、まるで諜報員が任務に合わせて変装するように、読む人の気分や目的に応じて姿を変えてくれるんだ。アクションが欲しいとき、頭を使いたいとき、人間ドラマに浸りたいとき――どの「潜入スタイル」にも応えてくれるのが、このジャンルの魅力だ。
橘ナナミ
じゃあ、今日は『ジョーカー・ゲーム』でスパイ小説デビューして、次は『ティンカー、テイラー…』に挑戦してみます!
佐藤メバル
いい選択だね。スパイ小説の旅は、まるで二重スパイの正体を暴くように、一冊ごとに新たな真実が見えてくる。あなたがどんな「情報」をこの本から掴むのか、楽しみにしているよ。








