■ この本を一言で言うと
Airbnb法務統括責任者が15年超の失敗と成長を「39枚の金貨」に体系化——弁護士と会社員の狭間で揺れる組織内弁護士に贈る、実践的キャリア指南書
■ この本の概要
■ 弁護士じゃない法務部員の私が、この本で「許された」気がした話
— 30代後半の企業法務部員。大手メーカーの法務部で8年目。弁護士資格は持たないが、法務パーソンとして契約審査や紛争対応を担当。最近、組織内弁護士との協働が増え、自分のキャリアパスについて悩んでいる。
■ この本で学べること
39枚の金貨メソッド
15年超の組織内弁護士経験から得た実践知を39のテーマに分けて「金貨」として体系化。10年計画、アンラーニング、信頼貯金など、キャリアのどのステージにいても使える行動指針とフレームワークが詰まっている。
失敗ベースのリアルな学び
華やかな成功談ではなく、著者自身が実際に経験した失敗を出発点にした教訓が中心。「なぜうまくいかなかったのか」「次はどうすべきか」を実体験と学術的知見の両面から掘り下げ、読者が同じ失敗を避けるための具体的な道しるべとなる。
マンガ×文章のハイブリッド構成
各章冒頭でマンガがリアルな業務シチュエーションを描写し、続く本文で深掘りする二段構成を採用。漫画家・大舞キリコ氏とシナリオライター・星井博文氏の手により、法律書でありながら直感的に状況を掴める設計になっている。
弁護士と会社員の二律背反への処方箋
組織内弁護士が日常的に突きつけられる「スピード vs. 正確性」「独立性 vs. 協調性」「リスク管理 vs. 事業推進」といった相反する要請。本書はどちらかを捨てるのではなく、両立させるための具体的な思考法を提案している。
グローバル視点のキャリア戦略
Airbnbのグローバル法務チームを率いた経験を活かし、米国弁護士資格の取得、英語力の底上げ、海外ベンチマーキングなど、国内に閉じないキャリア成長の具体的なロードマップを示している。
■ 本の目次
- 1序章 組織内弁護士とは何か——歴史・キャリア・法務機能の基礎
- 2第1章 成長を叶える3枚の永続的な基礎金貨——10年計画・卓越の物差し・手書き礼状
- 3第2章 組織で信頼を築く金貨——信頼貯金・アンラーニング・質問力
- 4第3章 攻めの法務を実現する金貨——リスクマネジメントと事業推進の両立
- 5第4章 組織内弁護士として開花した7枚の金貨——顧客リサーチ・ベンチマーキング・早朝学習・英語力
■ 良い点・気になる点
良い点
- ○著者の実体験に基づく失敗談が豊富で、机上の空論ではない実践的なアドバイスが得られる
- ○マンガと文章のハイブリッド構成により、法律書としては異例の読みやすさを実現している
- ○39枚の金貨という体系的な構成で、必要な箇所だけ拾い読みしやすい
気になる点
- △組織内弁護士・法務部門に特化しているため、それ以外の職種の読者にはやや距離を感じる内容がある
- △グローバル企業での経験がベースになっており、中小企業の法務担当者にはそのまま当てはまらない部分もある
■ みんなの評判・口コミ
会社員
外資系で法務チームをマネジメントしている立場から言うと、この本は部下全員に配りたくなるレベルだった。渡部氏の説く「信頼貯金」は法務に限った話ではなく、あらゆる専門職が組織のなかで価値を出すための核心を突いている。マンガパートの完成度が想像以上に高く、部下との1on1でケーススタディ的に使える場面もある。39の金貨すべてが実体験に裏打ちされているからこその説得力だと思う。
エンジニア
人事として法務部門のキャリア支援をどう設計するか、ずっと手がかりがなかった。この本を読んで、組織内弁護士が「弁護士としての専門性」と「会社員としての協調性」の間でどれほど葛藤しているか、初めて腹落ちした。10年計画やアンラーニングの考え方は法務に限らず応用が利くので、他の専門職向けの育成施策にも取り入れたい。採用面接で「最近読んだ本は?」と聞かれたらこれを挙げると思う。
営業企画
今は独立して事務所を構えているが、企業の法務部にいた時代にこの本が出ていたら、キャリアの選択がまた違っていたかもしれない。渡部氏は終始「失敗から学ぶ」スタンスを崩さず、成功者の自慢話になっていないのが好感を持てる。顧客リサーチの章は独立後のクライアント対応にもそのまま転用できる内容で、企業法務を離れた今でも手元に置いておきたいと思った。中村直人弁護士の推薦も大いに頷ける。
メーカー営業
法科大学院生で、インハウスローヤーという進路に興味があって読んだ。実務経験がない自分でもマンガのおかげで場面のイメージが掴みやすかったし、組織内弁護士のリアルな日常がどんなものか具体的に見えてきた。正直、実務を経験してからでないとピンとこない部分もあったけど、それは逆に言えば数年後に読み返す楽しみがあるということだと思う。早朝学習やカリフォルニア州弁護士資格の話は、学生の今から意識しておきたい。
■ 著者について
■ こんな人におすすめ
企業法務部の組織内弁護士
「弁護士としてのアイデンティティ」と「会社員としての役割」の狭間で悩む方に、15年超の実体験に基づく具体的な成長戦略を提供します。
インハウス転身を検討中の弁護士
法律事務所から企業内への転身を考えている方に、組織内弁護士の実態とキャリア設計の全体像を示してくれます。
法務部門のマネージャー・リーダー
法務チームの育成やキャリア支援に悩むマネジメント層に、部下との対話に使えるフレームワークと事例を提供します。
法科大学院生・若手弁護士
キャリアの方向性を模索する段階で読むことで、組織内弁護士という選択肢の具体的なイメージと中長期的な成長の道筋を得られます。
■ 関連書籍との比較
| タイトル | 著者 | レベル | 評価 | 価格 |
|---|---|---|---|---|
| マネジャーの全仕事 いつの時代も変わらない「人の上に立つ人」の常識 | ローレン・B・ベルカー | 初心者 | ★★★★★ 4.5 | ¥2,200 |
| 公務員のための 職務をめぐる不当要求等 対応アドバイス-カスハラ・利害者との関係・職員の問題行動- | 鈴木 智洋 (弁護士) | 中級者 | ★★★★ 4.0 | ¥3,960 |
| ビジネススキル図鑑 | 堀 公俊 | 初心者 | ★★★★ 4.0 | ¥2,420 |
■ よくある質問
Q. 『成長を叶える 組織内弁護士の教科書』は弁護士資格を持っていない法務部員でも役立ちますか?▼
Q. 『成長を叶える 組織内弁護士の教科書』の「39枚の金貨」とは何ですか?▼
Q. 『成長を叶える 組織内弁護士の教科書』はマンガだけで内容を理解できますか?▼
Q. 『成長を叶える 組織内弁護士の教科書』の著者はどのような経歴の方ですか?▼
Q. 『成長を叶える 組織内弁護士の教科書』は新人弁護士にもおすすめですか?▼
Q. 『成長を叶える 組織内弁護士の教科書』は前著『攻めの法務 リーガルリスクマネジメントの教科書』と何が違いますか?▼
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