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ビジネススキル図鑑

【要約・書評】『ビジネススキル図鑑』の評判・おすすめポイント

堀 公俊|||0ページ

★★★★4.0
(4件)

この本を一言で言うと

ビジネスパーソンに必要な50超のスキルを5カテゴリで一望できる全体地図——自分の得意と弱点を可視化し、次に何を学ぶべきかが見えてくる一冊

この本の概要

『ビジネススキル図鑑』は、現代のビジネスパーソンが身につけておきたい50種類+関連15種類のスキルを、思考系・対人系・組織系・業務系・知的生産系という5つのカテゴリに整理し、オールカラーのビジュアルで解説した書籍だ。著者の堀公俊氏は日本ファシリテーション協会の創設者であり、大手精密機器メーカーでの経営企画・マーケティング・海外営業といった幅広い実務経験を持つ組織コンサルタントである。 本書の構成は見開き完結型。各スキルについて定義・活用場面・習得のポイントがコンパクトにまとめられており、必要なページだけをさっと開いて確認できる。ロジカルシンキングや問題解決などの思考系スキルから、コーチング・ファシリテーションといった対人系スキル、プロジェクトマネジメントやタイムマネジメントなどの業務系スキルまで、現場で実際に求められる能力を網羅的にカバーしているのが最大の強みだ。 ただのスキル辞典に終わらないのが本書のユニークな点で、「自分のスキルの棚卸ツール」として設計されている。巻末には職種別のビジネススキル一覧表やブックガイドが収録されており、自分の職種でとりわけ重要なスキルは何か、さらに掘り下げるには何を読めばよいかまで一本道でたどれる。最初から通読する必要はなく、辞書のようにパラパラめくって興味のあるスキルだけ拾い読みする使い方が合っている。 その反面、各スキルの解説はあくまで導入レベルであり、特定分野を本格的に鍛えたいなら専門書へのステップアップが前提になる。本書の役割は「地図を広げること」であって、深い学びは読者自身がその先で積み上げていくものだ。スキルアップの起点として、あるいはキャリアの方向性を考え直すきっかけとして、手の届く場所に置いておきたい。

「自分、何ができて何ができないんだっけ」を突きつけられた図鑑

リーダーになって半年くらい経った頃、メンバーとの1on1で「もうちょっとこうしてほしい」みたいなことを遠回しに言われることが増えた。具体的には、僕のフィードバックが一方通行になりがちだとか、MTGの仕切りが強引だとか。自分でも薄々わかってはいたんだけど、じゃあ何をどう直せばいいの?がまったく見えなかった。自分のスキルに穴があるのは感じていたのに、穴の名前がわからない状態。 そんなタイミングで本屋をふらついていて、表紙のカラフルなデザインに目が止まった。パラパラめくった瞬間、知らないスキル名がぽんぽん出てきて「え、こんなにあるの」と冷や汗が出た。即レジに持っていった。 読んでみた感想は、読書というよりスキルの健康診断50個以上のスキルがずらっと並んでいるのを一つずつ眺めていくと、「これは得意」「これ、名前すら初耳」「やってるつもりで全然できてないやつだ」と自分の輪郭がくっきり浮かんでくる。しかもオールカラーで図解が豊富だから、文字の壁に圧倒されることがない。通勤の電車で気軽にめくれるのも助かった。 僕が一番ぐさっときたのは対人系スキルの章。コミュニケーションやプレゼンは毎日やってるから「まあ大丈夫でしょ」とタカをくくっていた。ところがアサーションアンガーマネジメントのページを開いた瞬間、「あ、これだ」と声が出そうになった。メンバーに対するフィードバックが押しつけっぽくなっていた原因、まさにここだった。スキルに名前がつくと、対処法も見えてくるんだなと実感した。 意外な収穫だったのが組織系のフォロワーシップ。リーダーシップのことばかり考えていたけど、自分だって上司から見たらフォロワーなわけで。上に対する振る舞いも立派なスキルなんだと知って、ちょっと背筋が伸びた。チームビルディングの項目でも、自分のチーム運営に足りていない視点がいくつか見つかって、付箋だらけになった。 それから地味に手放せないのが巻末の職種別ビジネススキル一覧表。自分の職種で優先度の高いスキルがパッと見えるし、メンバーの育成計画を考えるときにもこの表をベースに話を始められる。最近は1on1のときにこの本を横に置いて「次はどのスキル伸ばしたい?」って聞くのが定番になった。 もちろん、一つひとつのスキル解説は入門レベルだから、これだけで何かをマスターできるわけじゃない。でもそもそも地図を持っていなかったことが自分のボトルネックだったと気づけたのは大きい。今はデスクの引き出しに常備して、迷ったときにパラパラめくっている。

29歳 IT企業プロジェクトリーダー

この本で学べること

50超のビジネススキルを5カテゴリで体系化

思考系・対人系・組織系・業務系・知的生産系の5つのカテゴリで、職種を問わず求められるスキルを網羅的に整理。ビジネスパーソンとしての全体スキルマップを一望できる構成になっている。

見開き完結のビジュアル解説

各スキルがオールカラーの見開きページでコンパクトにまとめられており、定義・活用場面・習得のポイントをひと目で把握できる。辞書のようにパラパラめくって必要なところだけ読める設計。

スキルの棚卸ツールとして活用できる

全スキルを通覧することで、自分がすでに持っているスキルと足りていないスキルを客観的に把握でき、次に何を学ぶべきかの優先順位を立てやすくなる。

職種別スキル一覧表とブックガイド付き

巻末には職種ごとに優先度の高いスキルをまとめた一覧表と、各スキルをさらに掘り下げるための参考書籍リストが掲載されている。「次に何を読むか」までつながる設計。

本の目次

  1. 1第1章 最高の成果を生みだすビジネススキルとは?
  2. 2第2章 ビジネスを加速するための思考系のスキル
  3. 3第3章 人とうまく関わるための対人系のスキル
  4. 4第4章 チームを動かすための組織系のスキル
  5. 5第5章 効率よく仕事をするための業務系のスキル
  6. 6第6章 新たな価値を創造するための知的生産系のスキル

良い点・気になる点

良い点

  • 50超のスキルを5カテゴリで俯瞰でき、自分のスキルの全体像と弱点を把握しやすい
  • オールカラーの見開き構成で、読書が苦手な人でも直感的に理解できる
  • 職種別スキル一覧表があり、自分の職種で優先すべきスキルが一目でわかる
  • 順番に読む必要がなく、辞書的に必要なときだけ引ける実用性の高さ

気になる点

  • 各スキルの解説は導入レベルにとどまり、深く学びたい場合は専門書が別途必要
  • 65種類と数が多いぶん、全体的に広く浅くという印象は否めない
  • 実践的なワークやトレーニング方法の記載は少なく、知識のインプットが中心

みんなの評判・口コミ

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R

エンジニア

★★★★4.5

チームを率いる立場になってから、自分のスキルセットをちゃんと見直したいと思って手に取りました。50以上のスキルがきれいに分類されていて、自分がどの分野に偏っているかがはっきりわかります。ファシリテーションやコーチングなど対人系の項目は、普段のミーティング運営をふりかえるいいきっかけになりました。見開きでさくっと読める構成も、忙しい日々の中ではありがたいです。ただ個々のスキルについてはもう少し突っ込んだ解説がほしいところもあって、入門書と割り切って使うのがちょうどいいかなと感じています。

ゆうと

EC企業マーケター

★★★3.5

ビジネススキルの全体像をざっと把握するにはいい本でした。自分が得意なところと苦手なところが目に見えるかたちで浮かび上がってくる感覚が新鮮です。ただ、ECマーケの実務にそのまま使えるノウハウがあるかというとちょっと違う。あくまでスキルのカタログという位置づけなので、ここから気になるものを別の本で深掘りしていく使い方が合っていると思います。巻末のブックガイドは次に読む本を選ぶのにかなり便利でした。

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miku

Webマーケター

★★★★4.5

Webマーケの仕事をしているとどうしてもデジタル寄りのスキルばかり追いかけがちなんですが、この本を読んで思考系や対人系の大切さを改めて感じました。ロジカルシンキング、プレゼン、交渉術など普段なんとなくやっていることが体系的に説明されていて、頭の中が整理されます。カラーで見やすいし辞書みたいにぱっと引けるので、手元に一冊あると安心感がありますね。

こーた

マーケター

★★★★4.0

キャリアの棚卸をしたくて買いました。思考系から知的生産系まで幅広くカバーされていて、自分のスキルマップを作る土台として重宝しています。知的生産系の章はあまり他の本では見かけない切り口で面白かったです。読書術やノート術、情報発信まで含まれているのは意外でした。広く浅くなのは承知のうえですが、マーケティングやデータ分析あたりはもう一段踏み込んでほしかったなというのが正直なところ。全体として次に何を学ぶかを決めるための本としてはかなり優秀です。

著者について

こんな人におすすめ

自分のスキルの全体像を把握したい人

ビジネスパーソンとして何ができて何が足りないのか、客観的に棚卸したい方に最適な一冊。

部下の育成方針に悩むマネージャー

メンバーごとに伸ばすべきスキルを特定し、育成計画を立てるための共通言語として活用できる。

キャリアの方向性を見直したい中堅社会人

30歳前後の「次に何を身につけるべきか」というモヤモヤに対し、選択肢の全体像を提示してくれる。

新入社員・若手ビジネスパーソン

ビジネスの世界にどんなスキルがあるのかを知り、キャリアの早い段階で学びの方向性を定めたい人に。

関連書籍との比較

タイトル著者レベル評価価格
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よくある質問

Q. 『ビジネススキル図鑑』はどんな人向けの本ですか?
A. 『ビジネススキル図鑑』は、職種や年齢を問わず、自分のビジネススキルの全体像を把握したいすべてのビジネスパーソン向けです。とくに自分のスキルの強み・弱みを客観的に知りたい方や、次に何を学ぶべきか迷っている方におすすめです。
Q. 『ビジネススキル図鑑』は最初から順番に読む必要がありますか?
A. いいえ、『ビジネススキル図鑑』は辞書のように気になるスキルだけ拾い読みできます。著者自身もパラパラめくって関心のあるところだけ読む使い方を推奨しています。
Q. 『ビジネススキル図鑑』で紹介されているスキルは全部で何種類ですか?
A. 『ビジネススキル図鑑』では、メインの50種類に加え関連する15種類の計65種類のスキルが紹介されています。思考系・対人系・組織系・業務系・知的生産系の5カテゴリに分類されています。
Q. 『ビジネススキル図鑑』だけでスキルを習得できますか?
A. 各スキルの解説は入門レベルのため、『ビジネススキル図鑑』だけで特定のスキルを完全に習得するのは難しいです。本書で全体像を把握し、興味を持ったスキルは巻末のブックガイドなどを参考に専門書で深掘りするのが効果的な使い方です。
Q. 『ビジネススキル図鑑』は新入社員にも役立ちますか?
A. はい、『ビジネススキル図鑑』はビジネスの世界で求められるスキルの全体像を早い段階で知ることができるため、新入社員にも有益です。どんなスキルがあるかを知ることで、キャリアの方向性を考えるきっかけになります。
Q. 『ビジネススキル図鑑』は管理職にも参考になりますか?
A. 『ビジネススキル図鑑』は管理職にとっても、部下の育成計画を立てる際の参考書として活用できます。巻末の職種別スキル一覧表を使えば、メンバーの職種に応じて優先度の高いスキルを特定しやすくなります。
Q. 『ビジネススキル図鑑』の著者はどんな人ですか?
A. 著者の堀公俊氏は、大手精密機器メーカーで経営企画・マーケティング・海外営業などを経験したのち、2003年に日本ファシリテーション協会を設立した組織コンサルタントです。ファシリテーション分野の第一人者として知られています。

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