絵本のおすすめ人気ランキング25選【2026年版】
監修

佐藤メバル
@shelfy_mebaru
編集長。あらゆるジャンルの本を年間数百冊読み込む本のプロ。投資・経営から小説・実用書・絵本まで、良書と読者の相性を見抜く。

橘ナナミ
@medias_nanami
編集部の新人インターン。22歳の大学院生で、メディア論を研究中。「それ気になります!」が口癖の天然キャラ。読者の素朴な疑問を代弁する役割で、各メディアの専門家にいろんなジャンルの素朴な質問をぶつけていく。
最終更新: 2026年8月
橘ナナミ
佐藤さん、この間甥っ子に絵本をプレゼントしようと思って書店に行ったんですけど、種類が多すぎてどれを選べばいいか全然わからなくて…。結局、売れてるランキングの1位を買ったんですけど、それで良かったのか不安です。
佐藤メバル
それはよくある悩みだね。ランキングも参考になるけど、やっぱり子どもや読む場面によって合う本は違うんだ。絵本選びにはいくつかの軸があるから、それを押さえると迷わなくなるよ。
橘ナナミ
軸って例えばどんなものがあるんですか?
佐藤メバル
まずは対象年齢、次に子どもの興味、それから育みたい力、絵本の形式、そして読み手の負担かな。この5つを意識すると、ぐっと選びやすくなる。
橘ナナミ
なるほど!具体的に教えてください。
絵本の選び方
対象年齢
橘ナナミ
対象年齢って、本に書いてある通りでいいんですか?
佐藤メバル
あれはあくまで目安だね。例えば『おつきさまこんばんは』は0歳からとされるけど、実際は1歳くらいからじっと見る子もいれば、2歳で「お月さま」と言葉に興味を持つ子もいる。大事なのは子どもの発達段階を考えること。
橘ナナミ
発達段階ってどう見分ければいいんですか?
佐藤メバル
0〜2歳は感覚遊びの時期で、『がたんごとんがたんごとん』みたいなリズムや音を楽しむ絵本がいい。3〜5歳は言葉が増えてくるから、『100万回生きたねこ』のように少し長いストーリーでも楽しめる。6歳以上だと社会性や想像力を刺激する『教室はまちがうところだ』なんかもおすすめだよ。
子どもの興味
橘ナナミ
子どもによって好きなものが違いますよね。うちの子は乗り物が大好きで…。
佐藤メバル
それなら『おべんとうバス』は食べ物と乗り物が合わさっていて、小さな子に大人気だよ。動物が好きなら『キャベツくん』はナンセンスで笑えるし、女の子なら『10かいだてのおひめさまのおしろ』はドレスやアクセサリー選びが楽しい。興味に合わせると、自然と本に引き込まれるんだ。
育みたい力
橘ナナミ
絵本で何か力をつけさせたいなと思うこともあります。
佐藤メバル
そういう目的別に選ぶのも手だよ。言葉の発達なら繰り返しのリズムがある『たまごのあかちゃん』、情緒を育てたいなら『いやだいやだ』で子どもの気持ちに寄り添う、社会性には『いちねんせいえほん』で学校ルールを楽しく学べる。それぞれ役割が違うんだ。
絵本の形式
橘ナナミ
ボードブックとかしかけ絵本、大型絵本とかありますけど、違いはあるんですか?
佐藤メバル
0〜1歳はボードブックが丈夫で安全。『かおかおどんなかお』のミニボード版は小さな手にぴったり。しかけ絵本は『ひとりでうんちできるかな』のようにトイレトレーニングに役立つし、大型絵本の『パンどろぼう』はおはなし会で大迫力。読み聞かせる場所やシーンに合わせて選ぶと良いよ。
読み手の負担
橘ナナミ
私も毎日読み聞かせしてるけど、長い本だと疲れちゃいます。
佐藤メバル
そこも大事なポイント。『きゅっきゅっきゅっ』は1分ほどで読めるし、『もいもい』シリーズは文字が少ないから読みやすい。逆に『おしいれのぼうけん』は80ページで読みごたえがあるけど、少し時間を取るときに。親の負担を考えて、無理なく続けられる本を選んでほしいね。
絵本をひと目で比較
橘ナナミ
えっ、25冊もあるんですか!?まずどう見ればいいんですか?
佐藤メバル
焦らず焦らず(笑)。まずはこの一覧で全体像を眺めてみよう。価格・著者・対象読者をまとめて見られるから、自分に近そうなのが分かるはず
絵本のおすすめ人気ランキング
橘ナナミ
一覧だけだとピンと来ないので...1冊ずつ詳しく教えてください!
佐藤メバル
よし、それじゃあ1位から順に1冊ずつ解説していこう。各冊どんな人に向いてるかも合わせて話すから、自分に合いそうなのを見つけてほしい

100万回生きたねこ (講談社の創作絵本)
佐野洋子 著|講談社
¥1,650(税込)
100万年も生き死にを繰り返してきた猫が、初めて誰かを愛したときに本当の生と死を知る物語。後半の白い猫との出会いと、猫が初めて泣くシーンが圧巻。多くの絵本が子ども向けの教訓を目的とする中、これは「愛することの代償」という普遍的なテーマを、簡潔な文と力強い絵で描く。朝日新聞や日経新聞の書評でも高く評価され、大人のための絵本としても知られる。
こんな人におすすめ
人生の意味を考えたい大人や、子どもと一緒に深い話をしたい親子に。読み聞かせというより、共に味わいたい一冊。
良い点
- 哲学的で深いテーマ
- シンプルな絵が心に残る
- 何度読んでも新たな発見がある
気になる点
- 幼児には理解が難しい
- 後半の展開が切ない
- 長い年月の描写が抽象的
出版社
講談社
発売日
1977年10月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
佐藤さん、この『100万回生きたねこ』、タイトルからしてすごく気になります。100万回も生きるってどういうことなんでしょう?
佐藤メバル
いい質問だね。この猫は何度も生まれ変わり、いろんな飼い主に飼われるけど、一度も泣いたことがなかった。
ところが…ある白い猫に出会ってから全てが変わるんだ。愛を知った猫が初めて涙を見せるラストは、大人の方がぐっとくると思うよ。
橘ナナミ
えっ、猫が泣くんですか?それだけで胸にきますね。子どもにも読んであげたいけど、内容的には少し難しいですか?
佐藤メバル
確かに小さな子にはストーリーを完全に理解するのは難しいかもしれない。でも、『りっぱなとらねこ』という響きや、シンプルな絵の持つ力は乳児でも惹きつける要素がある。
親が一緒に読んで、感じたことを言葉にできるかどうかが鍵だね。

おつきさまこんばんは―くつくつあるけのほん4 (福音館 あかちゃんの絵本)
林明子 著|福音館書店
¥990(税込)
静かな夜の空に月が出て、黒い雲に隠され、また現れて「こんばんは」と挨拶するシンプルな展開。月の表情が泣き顔から笑顔に変わるページが赤ちゃんの心をつかむ。同じ林明子の『きゅっきゅっきゅっ』などと比べ、より静かで優しいリズムが特徴。福音館あかちゃんの絵本シリーズの一つで、20ページのコンパクトサイズ。
こんな人におすすめ
寝かしつけ前の読み聞かせに最適。0~2歳の赤ちゃんが、月の表情に反応して笑顔になる。
良い点
- 月の表情が豊かで変化がある
- 短くてリズミカル
- 赤ちゃんの目を引きやすい
気になる点
- ストーリーが単調
- 対象年齢が限られる
- 色使いが地味に感じる人も
出版社
福音館書店
発売日
1986年6月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
これ、表紙の月がすごく優しい顔してますね!赤ちゃんって月に反応するものなんですか?
佐藤メバル
そうなんだ。林明子さんの絵本は赤ちゃんの視線をよく研究していて、この絵本では特に月の表情の変化が赤ちゃんの興味を引く。
『こんばんは』と声をかけるように読むと、赤ちゃんも一緒に口を動かしたりするよ。
橘ナナミ
へえー。雲で隠れる場面は少し怖がったりしませんか?
佐藤メバル
そこがまた計算されていて、雲が去った後に笑顔の月が出てくるから、安心感が大きい。『いないいないばあ』と同じ効果だね。夜の絵本としてとても定評があるんだ。

おべんとうバス
真珠まりこ 著|ひさかたチャイルド
¥990(税込)
お弁当の食べ物が次々にバスに乗り込んでいく、楽しい参加型絵本。🍙「おにぎりでーす!」「はーい!」という掛け声が自然と出てくる。食べ物と乗り物という幼児の二大関心を融合させ、0歳から2歳まで幅広く楽しめる。返事をする練習にもなり、読み聞かせで一緒に声を出したくなる工夫が満載。
こんな人におすすめ
「はい!」と返事ができるようになったばかりの1歳児や、食べ物と車が好きな男の子・女の子に。
良い点
- 食べ物と乗り物の組み合わせ
- 返事を促す掛け合いが楽しい
- 0歳から2歳まで長く使える
気になる点
- ストーリーが単純で変化が少ない
- ページ数が少ない
- 大型版は存在しない
出版社
ひさかたチャイルド
発売日
2005年12月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
この絵本、おにぎりや卵焼きがバスに乗るんですね!これはもう子どもたちが喜びそう。
佐藤メバル
そうなんだよ。『おべんとうバス』は、食べ物が「のせてくださーい」と言ってバスに乗り込むんだけど、子どもが自然に「はーい!」って返事をしたくなる仕掛けになっている。
特に1歳前後の「イヤイヤ期」に入る前の子どもにぴったりだね。
橘ナナミ
あ、それで返事の練習にもなるんですね。でも、子どもが本当に興味を持つかどうかが気になります。
佐藤メバル
安心してほしい。この絵本は0歳児でも、色鮮やかな食べ物の絵を見てじっと見つめるし、1歳になれば自分でページをめくりたがる。
とにかく『食べる』と『乗る』は幼児の大好きなテーマだから、間違いないよ。

大型絵本 パンどろぼう
柴田ケイコ 著|KADOKAWA
¥11,000(税込)
大人気『パンどろぼう』が大型絵本に。375mm×335mmの特大サイズで、パンどろぼうのダイナミックな逃走劇を迫力満点に楽しめる。おはなし会や図書館での読み聞かせに最適で、卒園・入学プレゼントとしても人気。内容は、パンを盗む怪盗が実は…というユーモアあふれるストーリー。子どもから大人まで笑える。
こんな人におすすめ
保育園や幼稚園でのおはなし会、または読み聞かせボランティアに。大きな画面でみんなで見たいとき。
良い点
- 大型で迫力がある
- ユーモアあふれるストーリー
- 読み聞かせに最適
気になる点
- 価格が11000円と高額
- 収納場所を取る
- 個人持ちには大きすぎる
出版社
KADOKAWA
発売日
2024年4月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
わあ、この大型絵本、すごく大きいですね!普通のパンどろぼうとはまた違う魅力がありそうです。
佐藤メバル
そうなんだ。普通版ももちろん楽しいけど、この大型版は迫力が段違い。特にパンどろぼうがパンを抱えて逃げるシーンは、ページいっぱいに広がるから子ども達から「わあ!」という歓声が上がるよ。おはなし会には欠かせない一冊だね。
橘ナナミ
でも値段が11000円と高いですね。個人で買うのはちょっとためらいます。
佐藤メバル
確かに個人向けというより、園や図書館、あるいはプレゼントとして複数家庭でシェアするのに向いている。でも、一度見たらその価値は十分にあると感じるはず。
あの大きさで読む体験は、子どもにとって忘れられないものになるよ。

キャベツくん (ぽっぽライブラリ みるみる絵本)
長新太 著|文研出版
¥1,650(税込)
長新太によるナンセンス絵本の傑作。ライオンがキャベツを食べるとどうなるか?クジラなら?と、次々に繰り広げられる想像の世界。ブタヤマさんとキャベツくんの掛け合いが楽しく、第4回絵本にっぽん大賞受賞。独特のユーモアと自由な発想が、子どもに「もしも」の楽しさを教えてくれる。
こんな人におすすめ
3歳から5歳の想像力豊かな子どもや、クスッと笑えるユーモアが好きな子に。読み聞かせにも一人読みにも。
良い点
- ユニークな発想が楽しい
- 受賞歴のある信頼感
- シンプルでわかりやすい
気になる点
- 絵が独特で好みが分かれる
- ストーリーが短い
- ナンセンスさが理解できない子も
出版社
文研出版
発売日
1980年1月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
キャベツくん、面白いタイトルですね。ライオンがキャベツを食べたらどうなるんだろう?
佐藤メバル
それがね、ライオンがキャベツを食べると、なんと頭にキャベツが生えてしまうんだ(笑)。そんなふうに、次々と動物がキャベツを食べた後の姿が描かれていく。
長新太さんの作品は、常識を覆すナンセンスさが魅力で、子どもは大喜びするよ。
橘ナナミ
へえ、そういう発想は大人にはないですよね。子どもは自由な発想が好きだから、ぴったりですね。
佐藤メバル
その通り。この絵本は『もしも』を楽しむ力が育つ。そして、ブタヤマさんのリアクションもまた面白い。親子で一緒に「次は何食べたらどうなる?」と話が広がるのも良いところだね。

がたん ごとん がたん ごとん (福音館 あかちゃんの絵本)
安西水丸 著|福音館書店
¥990(税込)
がたんごとんという擬音と、繰り返しのリズムが赤ちゃんの心を捉える。黒い汽車が哺乳瓶やコップ、リンゴなどを乗せて走るシンプルな内容。安西水丸のすっきりとしたイラストが、物語を引き立てる。福音館あかちゃんの絵本シリーズの一つで、0歳から2歳の赤ちゃんに最適。
こんな人におすすめ
0歳からのリズム遊びに。読み聞かせで「がたんごとん」と揺れながら読むと赤ちゃんが喜ぶ。
良い点
- リズムが心地よい
- 絵がシンプルで見やすい
- 赤ちゃんの興味を引く
気になる点
- 内容が単調で飽きやすい
- ページ数が少ない
- 大型版がない
出版社
福音館書店
発売日
1987年7月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
『がたんごとん』ってタイトルだけで、もう電車の音が聞こえてきそうですね。赤ちゃんが好きな音ですよね。
佐藤メバル
そうなんだ。この絵本は、読むときに「がたんごとん」というリズムを体で感じられるのがポイント。赤ちゃんを膝に乗せて、電車のように揺らしながら読むと、大喜びすること間違いなし。
安西水丸さんの絵がまた、シンプルだけど温かみがあって、赤ちゃんの視線をしっかり捉えるんだ。
橘ナナミ
なるほど。でも、ただ汽車が走るだけだと、すぐに飽きてしまいませんか?
佐藤メバル
確かにストーリー性は少ないけど、それが赤ちゃん絵本の良さでもある。同じフレーズの繰り返しが安心感を与え、次に何が出てくるかという予測が喜びに変わる。
1歳くらいになると、自ら「がたんごとん」と言いながらページをめくるようになるよ。

いやだいやだ (福音館あかちゃんの絵本)
せなけいこ 著|福音館書店
¥990(税込)
ルルちゃんが何にでも「いやだいやだ」と言って、ついにはお母さんも含めみんなに「いやだ」と言われてしまう。イヤイヤ期の子どもに共感を呼び、親も思わず笑ってしまうユーモア。せなけいこの切り絵のスタイルが、ちょっと怖いけど可愛い世界を作る。
こんな人におすすめ
1~3歳のイヤイヤ期真っ只中の子どもとその親に。親子で一緒に笑いながら読める。
良い点
- イヤイヤ期の共感を誘う
- ユーモラスで笑える
- 切り絵の絵が印象的
気になる点
- 子どもが真似する恐れ
- ストーリーが単純
- ややネガティブな内容
出版社
福音館書店
発売日
1969年11月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
ルルちゃん、すごくいやいやしてますね。うちの姪っ子もイヤイヤ期で、これを見せたら同じように言いそうで怖いです(笑)。
佐藤メバル
でも、この絵本はイヤイヤ期の子どもにこそ読んでほしいんだ。ルルちゃんが「いやだ」と言い続けた結果、周りからも「いやだ」と言われて悲しくなる。
それを笑い飛ばしながら、子どもは「言い過ぎると嫌われる」ってことを自然に学ぶんだよね。
橘ナナミ
ああ、そういう学びもあるんですね。でも、親としてはそれでさらに「いやだ!」って言われたら困ります。
佐藤メバル
心配しなくて大丈夫。子どもはルルちゃんの姿を客観視することで、自分の行動を振り返るきっかけになる。読んだあとに「ルルちゃんみたいにならないようにしようね」と話すと効果的だよ。
せなけいこさんの絵の持つちょっと怖い雰囲気も、かえって真剣に向き合えるんだ。

かおかおどんなかお: ミニえほん
柳原良平 著|こぐま社
¥770(税込)
さまざまな顔の表情を大胆にデフォルメした切り絵が印象的。笑った顔、怒った顔、泣いた顔など、赤ちゃんが最初に認識する「顔」をテーマにしている。ミニボードブックで小さな手でも扱いやすく、0歳から1歳の赤ちゃんにぴったり。言葉がなくても絵だけで楽しめる。
こんな人におすすめ
顔に興味を持ち始めた0歳児に。絵を見せながら「ニコニコお顔」などと話しかけるのに最適。
良い点
- 表情が豊かで見ているだけで楽しい
- ボードブックで丈夫
- 言葉がなくても楽しめる
気になる点
- ストーリーがない
- 対象年齢が限られる
- ページ数が少ない
出版社
こぐま社
発売日
2015年10月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
かおかおどんなかお…題名だけでもう楽しいですね。赤ちゃんは顔が好きって聞きますけど、この絵本は特にいいんでしょうか?
佐藤メバル
そう、赤ちゃんは生後間もなくから人の顔に興味を示す。この絵本は、様々な表情をはっきりとした切り絵で表現していて、赤ちゃんがじっと見つめる。
特に笑った顔と泣いた顔のコントラストは、感情の違いを視覚的に学ぶのに役立つよ。
橘ナナミ
なるほど。でも、文字がないと親はどう読めばいいかわからないかもしれませんね。
佐藤メバル
そこがこの絵本のいいところ。親が自由に「にこにこお顔」「びっくりお顔」と話しかけながら読める。むしろ、台本がなくても、子どもの反応を見ながら臨機応変に楽しめるんだ。
ボードブックなので、舐めても破れにくいし、お出かけにも持って行きやすいよ。

きゅっきゅっきゅっ―くつくつあるけのほん3 (福音館 あかちゃんの絵本)
林明子 著|福音館書店
¥990(税込)
林明子の赤ちゃん絵本シリーズ。ぬいぐるみたちがスープをこぼして、赤ちゃんが「きゅっきゅっきゅっ」と拭いてあげる参加型の内容。動物たちの愛らしい表情と、繰り返しの動作が赤ちゃんの共感を呼ぶ。あかちゃんが自分も「きゅっきゅっ」したくなる仕掛け。
こんな人におすすめ
食事の前後に読むのにぴったり。1~2歳児が自分で拭くマネをし始める頃に。
良い点
- ぬいぐるみが可愛い
- 参加型で楽しい
- 優しいタッチの絵
気になる点
- 食べ物をこぼす描写が気になる
- ストーリーが単調
- 他の林明子作品と似ている
出版社
福音館書店
発売日
1986年6月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
ぬいぐるみがスープをこぼしちゃうんですね。でも、それを赤ちゃんが拭いてあげるっていうのがいいですね。
佐藤メバル
そう、この絵本の魅力は、赤ちゃんが『きゅっきゅっきゅっ』と拭く仕草を真似したくなること。子どもは自分ができることを絵本の中で見つけると、とても喜ぶんだ。
林明子さんの絵は表情が豊かで、ぬいぐるみたちのちょっと困った顔がまた可愛い。
橘ナナミ
お手伝いの第一歩って感じですね。でも、実際にスープをこぼされたら大変そうですけど(笑)。
佐藤メバル
確かに(笑)。でも、絵本の中だから大丈夫。むしろ、現実の食事のときに『お皿をきゅっきゅっしようね』と声をかけると、子どもが率先して拭いてくれるようになる。生活習慣につながる一冊でもあるんだよ。

【特典付き】もいもい・うるしー・モイモイとキーリー あかちゃん学絵本3冊BOXセット (あかちゃん学絵本) 0~2歳児向け 絵本
市原淳 著|ディスカヴァー・トゥエンティワン
¥5,280(税込)
東京大学あかちゃんラボとの共同研究で生まれた、科学的に赤ちゃんの興味を引く絵本。『もいもい』『うるしー』『モイモイとキーリー』の3冊セット。赤ちゃんが好む色や形を実験で特定し、実際に赤ちゃんが夢中になることが実証済み。プレゼントに最適なBOX入り。
こんな人におすすめ
出産祝いや誕生日プレゼントに。0~2歳の赤ちゃんを持つ親へのギフトとして、研究に基づいた安心感がある。
良い点
- 科学的な裏付けがある
- 3冊セットでお得
- プレゼント向けの箱入り
気になる点
- 価格が高い
- 内容が非常にシンプル
- 大人には理解しづらい魅力
出版社
ディスカヴァー・トゥエンティワン
発売日
2019年8月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
あかちゃん学絵本って面白いですね。東大の研究室が作ったって、すごく信頼できそうです。
佐藤メバル
そうなんだよね。普通の絵本は大人が「これが好きだろう」って作るけど、このシリーズは実際に赤ちゃんの視線を測定したり、好みを調べたりして作られている。
たとえば『もいもい』のキャラクターは、実験で赤ちゃんが一番長く見つめた形なんだ。
橘ナナミ
へえ、その研究結果が絵本になるなんてすごい。でも、内容はすごく単純ですよね。大人には面白さが伝わらないかもしれません。
佐藤メバル
確かに大人には「ただの点と線」に見えるかもしれない。でも、赤ちゃんにとってはそれが刺激的で、じっと見つめたり、笑ったりするんだ。
このセットは特にギフトとして人気で、もらった親御さんから『子どもがこんなに夢中になるなんて』と驚きの声が届いているよ。

ちいさいおうち (岩波の子どもの本)
バージニア・リー・バートン 著|岩波書店
¥880(税込)
静かな田舎に建つ小さな家が、都市開発によって周りがビルや道路に囲まれ、やがて取り残されていく物語。バージニア・リー・バートンの絵が、時の移ろいを丁寧に描く。自然と文明の対比、ノスタルジーを感じさせる名作。1942年出版のロングセラー。
こんな人におすすめ
環境や町の変化について考えたい小学生や、懐かしい風景を愛する大人に。読み聞かせにも適している。
良い点
- 美しい絵と物語
- 時系列がわかりやすい
- 環境問題への入り口
気になる点
- ストーリーが長め
- 子どもには少し難しい
- 古い感じの絵
出版社
岩波書店
発売日
1954年4月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
『ちいさいおうち』って、いかにも名作っぽいタイトルですね。どんなお話なんでしょう?
佐藤メバル
田舎の丘に建つ小さな家が、だんだん町が発展してビルに囲まれ、やがて不幸せになっていくんだ。でも最後には救われる。
この絵本は、時間の経過を丁寧に描いていて、ページをめくるごとに風景が変わっていくのが見どころ。1942年の作品で、今も色あせないメッセージがあるんだ。
橘ナナミ
環境問題を扱った絵本なんですね。子どもに読んであげたいけど、難しいでしょうか?
佐藤メバル
子どもでも、家がだんだん寂しくなっていく様子を感じ取れるよ。特に、最後にまた田舎に移されて笑顔になるシーンは感動的。
親子で「どうして町は変わっちゃったのかな」と話すきっかけになる。絵も細かくて、見るたびに新しい発見があるんだ。

教室はまちがうところだ (教室の絵本シリーズ)
蒔田晋治 著|子どもの未来社
¥1,650(税込)
詩人が書いた、まちがえることを恐れずに手を挙げようと励ます絵本。教室で発表するときのドキドキを描き、「まちがえることをおそれちゃいけない」「まちがうなかでほんとのものを見つけるのだ」と語りかける。教師や親からも支持され、読み聞かせにぴったりの一冊。
こんな人におすすめ
学校で発表が苦手な小学生や、新しいことに挑戦するのを躊躇している子どもに。入学祝いにも。
良い点
- 勇気づけられるメッセージ
- 共感しやすい
- 教師からの評価も高い
気になる点
- 説教的になりすぎる
- 絵が単調
- 子どもによってはプレッシャーに感じる
出版社
子どもの未来社
発売日
2004年5月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
『教室はまちがうところだ』って、タイトルからして勇気づけられますね。私も学生の頃に読みたかったです。
佐藤メバル
そうなんだよね。この絵本は、もともとは先生が作った詩が元になっている。子どもたちが間違いを怖がらずに発表できるようにと願って書かれたんだ。
読み聞かせをすると、クラスの雰囲気がガラッと変わることがある。手を挙げる子が増えるんだよ。
橘ナナミ
それなら、学校の先生にもぴったりですね。家庭でも使えますか?
佐藤メバル
もちろん。家庭で読む場合は、子どもたちに「あなたはどう思う?」と尋ねながら読むと効果的。間違えても大丈夫だという安心感を与えられる。
特に、新しい環境に踏み出す入学の時期に読むと、子どもの背中を押してくれるだろうね。

おしいれのぼうけん (絵本・ぼくたちこどもだ)
ふるたたるひ 著|童心社
¥1,540(税込)
保育園で叱られておしいれに入れられたさとしとあきら。そこで地下の世界のねずみばあさんと対決する長編絵本。ページ数80ページとボリュームがあり、スリルと友情が詰まった冒険物語。子どもが自分たちの恐怖と向き合い、勇気を出す姿が描かれる。
こんな人におすすめ
4~6歳の冒険好きな子どもに。夜寝る前より、昼間たっぷり時間があるときに読み聞かせたい。
良い点
- 長編で読み応えがある
- スリルと友情が感動的
- 子どもの心理をよく捉えている
気になる点
- 内容が怖いと感じる子も
- 長すぎて集中が続かない
- おしいれに入れる場面が気になる
出版社
童心社
発売日
1974年11月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
『おしいれのぼうけん』って、タイトルだけでドキドキします。おしいれにねずみばあさんが出るなんて、本当に怖そうです。
佐藤メバル
そう、でもそれがいいんだ。主人公の二人は、恐怖に立ち向かって手をつないで走り続ける。この絵本は長いから読み聞かせる親は大変だけど、子どもは引き込まれるように聞くよ。
実際、保育園で人気の絵本で、何度もリクエストされるんだ。
橘ナナミ
80ページもあるんですか!子どもが飽きずに聞けるんでしょうか?
佐藤メバル
逆に、長いからこそ没入感が生まれる。ページをめくるごとに緊張が高まって、最後に二人が無事に戻ってきたときの安心感は格別だ。
特に、けんかをしていた二人が協力してねずみばあさんに立ち向かうシーンは、子どもたちに友情の大切さを教えてくれるよ。

ルラルさんのたんじょうび (いとうひろしの本)
いとうひろし 著|ポプラ社
¥1,760(税込)
ルラルさんシリーズ6作目。ルラルさんが自分の誕生日にケーキを作り、庭の動物たちが祝ってくれるが、ルラルさんだけは食べずに「だいじなことをわすれていた」と言う。その一言から、誕生日の本当の意味を考えるきっかけになる。いとうひろしの優しい絵が温かい。
こんな人におすすめ
誕生日プレゼントとして、または誕生日が近い子どもに。「生まれてきてくれてありがとう」を伝えたい親にも。
良い点
- 誕生日の価値を再認識
- シリーズ作品としても楽しめる
- ほのぼのとした雰囲気
気になる点
- シリーズを知らないと理解が浅い
- ストーリーが地味
- 展開がゆっくり
出版社
ポプラ社
発売日
2010年9月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
ルラルさんシリーズ、可愛いですね。この本では、誕生日に何か忘れているって、気になります。
佐藤メバル
ルラルさんは毎年一人で誕生日を祝っていたんだけど、今回は庭の仲間たちが一緒に祝ってくれる。でも、自分だけケーキを食べずに「大事なことを忘れていた」と言う。
それは、『ありがとう』の気持ちを伝えることなんだ。読んだ後、子どもに「あなたが生まれてきてくれてありがとう」と言いたくなる一冊だよ。
橘ナナミ
わあ、感動的ですね。でも、子どもにはその意味が伝わるのでしょうか?
佐藤メバル
小さい子には少し難しいかもしれないけど、それでも「おめでとう」と「ありがとう」が大事だという雰囲気は伝わる。
繰り返し読むうちに、誕生日の本当の意味を感じ取れるようになる。プレゼントとしても最適で、孫や知り合いの子どもに贈る大人も多いんだ。

スイムンとタコルト: オトナが泣く絵本
midorimaru033 著
YouTube発の大人向け絵本。優しいタコルトが次々に知人に足を切られ、ついに復讐する衝撃的なストーリー。癒し系の絵柄と残酷な内容のギャップが話題。子ども向けではなく、ストレス社会に生きる大人が涙する。現代人の心に刺さる「復讐」がテーマ。
こんな人におすすめ
大人の自分へのご褒美に、または友人へのちょっと変わったプレゼントに。読むとすっきりする。
良い点
- 斬新なテーマ
- 絵柄と内容のギャップが面白い
- 短くて読みやすい
気になる点
- 子どもには不向き
- 暴力的な描写あり
- 人によっては不快感
出版社
詳細情報なし
発売日
2025年10月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
『スイムンとタコルト』って、可愛い表紙なのに『オトナが泣く絵本』って書いてあって、すごくギャップがありますね。
佐藤メバル
そうなんだよ。中身はとても優しいタコルトが、次々に知人に足を切り取られて、最後に復讐するという衝撃的な話。
でも、読んだ後に不思議な爽快感がある。これは現代社会でいい人を演じすぎて疲れている大人に向けた、一種のカタルシスなんだ。
橘ナナミ
なるほど。でも、子どもに見せたら怖がりますよね。やっぱり大人専用なんですね。
佐藤メバル
その通り。この絵本はあくまで大人向け。子どもに読むものではないけど、大人が自分のために買って、泣きたいときに読む。
特に、人間関係に疲れたときにぴったり。SNSで話題になったのも、多くの人が共感したからだろうね。

絵本屋さんがおすすめする絵本100 (momo book)
柿田友広 著|マイルスタッフ(インプレス)
¥1,650(税込)
老舗絵本屋「百町森」の店主が厳選した100冊を紹介。単なるリストではなく、読み聞かせのコツや年齢別の選び方、絵本の役割など、実践的なアドバイスも満載。評論ではなく一般向けにわかりやすく書かれているため、初めて絵本を選ぶ親にも安心。コラムも充実。
こんな人におすすめ
子どもに初めて絵本を買う親や、絵本の知識を増やしたい保育士・図書館員に。図鑑的に使える。
良い点
- 選書が信頼できる
- 実用的なアドバイス
- コンパクトで読みやすい
気になる点
- 掲載数が100冊と少ない
- 古い絵本に偏りがち
- 写真が少ない
出版社
マイルスタッフ(インプレス)
発売日
2013年7月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
『絵本屋さんがおすすめする絵本100』って、まさに私のような初心者にぴったりですね。選び方がわからなくて困ってました。
佐藤メバル
そうなんだよ。この本を書いた柿田さんは、実際に長年絵本を売ってきたプロだから、選書には一切の無駄がない。
しかも、『ためになんかならなくていい。ただ楽しめばいい』というスタンスがいいんだ。肩の力を抜いて、親子で絵本を楽しむためのヒントが詰まっている。
橘ナナミ
でも、100冊だけだと網羅性に欠けるんじゃないですか?
佐藤メバル
確かに100冊だけど、ここに挙げられた一冊一冊が確かな良書だから、まずはこれを頼りにすれば間違いない。
そして、その本を読んだ後に他の作品に広がっていく。この本は入門編として、またバイブルとしても使えるんだよ。

クリエイターおすすめの絵本650冊 (玄光社MOOK illustration別冊)
玄光社
¥1,760(税込)
イラストレーターやデザイナーなど、クリエイター650人が選んだ絵本を紹介。イラストやデザインの観点から、絵本の魅力を解説。普段の絵本ガイドとは一味違い、アートとしての絵本を楽しみたい大人にぴったり。illustration別冊として出版され、ビジュアルも豊富。
こんな人におすすめ
絵本のイラストやデザインに興味がある大人や、創作の参考にしたいクリエイター。美術関係者にも。
良い点
- クリエイターの視点が新鮮
- 650冊とボリュームがある
- ビジュアルが豊富
気になる点
- 子供向けではない
- 選書に偏りがあるかも
- 価格がやや高い
出版社
玄光社
発売日
2015年5月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
この本は、クリエイターが選んだ絵本なんですね。普通のランキングとは違う視点で面白そうです。
佐藤メバル
そうなんだ。普段絵本を読まない大人でも、この本を見ると「こんな絵本があったんだ!」と発見がある。特に、イラストレーター目線で「このタッチがすごい」といったコメントが参考になる。
アートとしての絵本を楽しみたい人にはたまらない一冊だよ。
橘ナナミ
私はイラストに詳しくないんですけど、それでも楽しめますか?
佐藤メバル
もちろん。むしろ、これまで気にしたことのなかった絵のディテールに気づけるようになる。子ども時代に読んだ絵本を、大人になってから新しい視点で再発見するきっかけにもなる。
絵本の新しい楽しみ方を教えてくれる一冊だね。

どんくまさんそらをとぶ (至光社国際版絵本)
柿本幸造 著|至光社
¥1,430(税込)
どんくまさんが飛行機を作って空を飛ぼうとする、夢あふれる物語。雨が降らないので空から水をまくために飛行機を作り、自分の夢をかなえる。柿本幸造の温かい絵が、どんくまさんの優しさと挑戦を描く。困難に立ち向かう勇気と、夢を実現する喜びを教えてくれる。
こんな人におすすめ
3~5歳の夢を持つ子どもに。また、何かに挑戦しようとしている子どもを応援したい親にも。
良い点
- 夢を持つことの大切さを伝える
- 絵が温かい
- ストーリーがわかりやすい
気になる点
- 飛行機を作る工程が簡単すぎる
- どんくまシリーズを知らないと入りにくい
- 展開が予想通り
出版社
至光社
発売日
1969年3月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
どんくまさん、飛行機を作るんですね。雨が降らなくて困っているから、自分で何とかしようとするなんて、たくましいです。
佐藤メバル
どんくまさんは、みんなのために空から水をまくという目的があるから、飛行機作りに挑戦するんだ。その姿が子どもたちに勇気を与える。
また、失敗もするんだけど、あきらめないで工夫する過程が丁寧に描かれている。読んだ後は、子どもも「やってみたい!」と思うだろうね。
橘ナナミ
失敗してもいいんだよ、って伝わるのがいいですね。でも、飛行機の作り方はリアルなんですか?
佐藤メバル
リアルさよりも、想像力を刺激するのがこの絵本の良さ。どんくまさんが木や布で飛行機を作るシーンは、子どもが自分も作ってみたいと感じる。
現実の工作に繋げることもできる。柿本幸造さんの絵は、どんくまさんの優しさと一生懸命さがにじみ出ていて、見ているだけでほっこりするよ。

いいおかお (松谷みよ子 あかちゃんの本)
松谷みよ子 著|童心社
¥880(税込)
松谷みよ子の赤ちゃん絵本。ふうちゃんが「いいおかお」をすると、ねこもいぬもぞうさんも真似して「いいおかお」。シンプルな繰り返しと、動物たちの表情が楽しい。赤ちゃんが思わず笑顔になる。0歳からのロングセラー。
こんな人におすすめ
0~2歳の赤ちゃんとのふれあい読みに。親が「いいおかお」をしながら読むと、赤ちゃんも真似する。
良い点
- 赤ちゃんが笑顔になる
- 繰り返しが楽しい
- 動物の表情が可愛い
気になる点
- ストーリーが単純すぎる
- ページ数が少ない
- 大人には物足りない
出版社
童心社
発売日
1967年4月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
『いいおかお』って、赤ちゃんにぴったりのテーマですね。みんなでいいおかおをするって、ほのぼのします。
佐藤メバル
松谷みよ子さんの絵本は、言葉のリズムが非常に優れている。『いいおかお』という言葉を繰り返すことで、赤ちゃんの注意を引き、親もつい笑顔になる。
実際に、読んでいるうちに赤ちゃんもにっこりして、一緒にいいおかおをしてくれるんだ。まさに、親子のスキンシップに最適な一冊だよ。
橘ナナミ
それはいいですね。でも、ぞうさんまで出てくるって、ちょっと非現実的じゃないですか?
佐藤メバル
そこがまた楽しいところ。現実の動物じゃなくても、絵本の中では自由。ぞうさんがいいおかおをする姿が、子どもたちにはとても面白く映る。
非現実的だからこそ、笑顔を引き出せるんだ。この絵本は、赤ちゃんが初めて出会う「笑顔」の絵本として、多くの家庭で愛され続けているよ。

たまごのあかちゃん (幼児絵本シリーズ)
かんざわとしこ 著|福音館書店
¥1,100(税込)
たまごの中から次々に赤ちゃんが出てくる、リズミカルでユーモラスな絵本。「たまごのなかでかくれんぼしているあかちゃんはだあれ?でておいでよ」と呼びかけると、ひよこ、かめ、へびなどが登場。最後は大きな卵から恐竜?子どもたちの想像力を刺激する。
こんな人におすすめ
1~3歳の動物に興味がある子どもに。読み聞かせのときに「でておいでよ」と一緒に呼びかけると盛り上がる。
良い点
- 動物の名前を覚えられる
- 呼びかけに答えたくなる
- リズムが楽しい
気になる点
- 卵の種類が少ない
- ストーリーに起伏がない
- 予想がつきやすい
出版社
福音館書店
発売日
1993年2月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
卵から赤ちゃんが出てくるっていうのは、子どもたちにとって神秘的な体験ですね。どんな動物が出てくるんだろう?
佐藤メバル
そうそう。ページをめくるごとに「でておいでよ」と呼びかけると、卵が割れて動物の赤ちゃんが出てくる。ひよこ、かめ、へび…最後は恐竜みたいな大きな動物が出てきて、子どもは大喜び。
福音館の幼児絵本シリーズの一つで、長く愛されている。
橘ナナミ
へびが出てくるのはちょっと意外ですね。へびも卵から生まれるって知らない子どももいるかもしれません。
佐藤メバル
そこも学びのポイント。へびやかめが卵から生まれることを、この絵本で自然に覚えられる。しかも、ただの図鑑ではなく、呼びかけに答える形で進むから、子どもは積極的に参加できる。
『でておいでよ』と言うときの声色を変えると、さらに楽しめるよ。

10かいだての おひめさまの おしろ 【4歳 5歳からの絵本】 (PHPわたしのえほん)
のはなはるか 著|PHP研究所
¥1,650(税込)
女の子が10階建てのお城で、おふろやドレス選び、ダンスレッスンなどを経て最上階のパーティーへ。観音開きの豪華なページが圧巻。シリーズ累計37万部突破。お姫様ごっこが好きな女の子の心をくすぐる、参加型のファンタジー。
こんな人におすすめ
4~6歳のプリンセスごっこが好きな女の子に。誕生日プレゼントや、お泊まり会のおともに。
良い点
- 華やかで夢がある
- 階ごとに違う体験
- 観音開きが豪華
気になる点
- 女の子向けに特化
- 価格がやや高い
- ストーリー性より体験重視
出版社
PHP研究所
発売日
2019年9月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
10階建てのお城だなんて、わくわくしますね!女の子が喜びそうなアイテムがたくさんありそうです。
佐藤メバル
そうなんだよ。おふろに入ってきれいになって、ドレスを選んで、ダンスの練習までするんだ。女の子はこの絵本を読むだけで、自分もお姫さまになった気分になれる。
特に最後の観音開きのページは、豪華なパーティー会場が広がって、思わず「わあ!」と声が出る。
橘ナナミ
でも、男の子には向かないですよね?
佐藤メバル
確かにメインターゲットは女の子だけど、男の子でもお姫様の世界を楽しめる子はいる。ただ、この絵本は男女で分けるなら女の子向け。
でも、最近は多様性も大事だから、子どもが興味を持ったら読ませてあげてほしい。それに、大人の女性が読んでも、子どもの頃に戻ったような気分になれるよ。

ひとりでうんちできるかな (あかちゃんのあそびえほん( 4))
きむらゆういち 著|偕成社
¥748(税込)
おむつからトイレへの移行を促すしかけ絵本。しかけをめくると、うんちが流れたり、パンツを履いたりする仕掛けが楽しい。きむらゆういちの赤ちゃんのあそびえほんシリーズ。トイレトレーニングに悩む親子に役立つ、実用性と楽しさを兼ね備えた一冊。
こんな人におすすめ
トイレトレーニングを始める2~3歳児とその親に。トレーニングの導入として楽しく読める。
良い点
- しかけが楽しい
- トイレへの興味を引き出す
- 実用的で役立つ
気になる点
- しかけが壊れやすい
- 効果には個人差がある
- 価格の割にページ数が少ない
出版社
偕成社
発売日
1989年11月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
トイレトレーニングの絵本かあ、今まさに姪っ子がその時期で、どう教えたらいいか悩んでいたところです。
佐藤メバル
この絵本は、しかけをめくることで自分でうんちを流したり、パンツを履いたりするのを疑似体験できるんだ。
子どもは遊びながらトイレの流れを覚えられる。特に、キャラクターと一緒にできるというのがポイントで、孤独なトレーニングが楽しくなる。
橘ナナミ
それはいいですね。でも、絵本を読んだだけでトイレに行けるようになるわけではないですよね?
佐藤メバル
もちろん絵本だけで完璧にはならないけど、トイレに対する恐怖心を和らげたり、興味を持たせたりするには非常に効果的。
実際、この絵本を読んだ後に「自分もやってみたい」と自らトイレに行く子も多い。親子で楽しみながら、自然な流れでトレーニングを進めるためのツールとして最適だよ。

いちねんせいえほん: はじめての「よのなかルールブック」
高濱正伸 著|日本図書センター
¥1,430(税込)
花まる学習会代表の高濱先生が監修。小学校入学前に身につけたい42の習慣を、わかりやすいイラストとルールで紹介。学校、友だち、生活、安全など多岐にわたる。親向けのメッセージもあり、入学準備に自信が持てる。ベストセラー「よのなかルールブック」シリーズの小学生版。
こんな人におすすめ
年長児の入学準備や、小学校1年生の親子に。入学祝いのプレゼントとしても人気。
良い点
- 具体的なルールが42個
- 子供にもわかりやすい
- 親向けのアドバイスも充実
気になる点
- ルールが多い
- 説教臭く感じる子も
- 遊び要素が少ない
出版社
日本図書センター
発売日
2023年1月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
いちねんせいえほん、入学前の子どもにぴったりですね。でも、42のルールは多いんじゃないですか?
佐藤メバル
確かに多いけど、一気に覚えさせる必要はない。親子で一緒に読んで、少しずつ実践していけばいい。たとえば、『てきぱきうごく』や『えんぴつはただしくもつ』など、日常で気をつけたいことが絵で説明されているから、子どもも理解しやすい。
花まる学習会のメソッドが詰まっていて、信頼できる一冊だよ。
橘ナナミ
なるほど。でも、ルールが多すぎて子どもが嫌がらないですか?
佐藤メバル
子どもによっては、全部できなきゃと思うかもしれないけど、この本は『できたらすごいね』というスタンスで書かれている。
強制ではなく、目標として示してくれているんだ。親も『今日はこのルールを意識してみよう』と選んで使える。
入学祝いとしても人気で、もらった家庭からは『子どもが自分から読んでいる』という声も多いよ。

す~べりだい 【3歳 4歳からの絵本】
鈴木のりたけ 著|PHP研究所
¥1,320(税込)
鈴木のりたけによる言葉遊び絵本。公園のすべり台が変な形になって、すべりパイやなが~いすべり台、さらには空からすべり台が降ってくる。読み方次第で楽しさが倍増する。シリーズ累計56万部の「しごとば」シリーズ作者。声色を変えて読むと、子どもたちは大喜び。
こんな人におすすめ
3~5歳の言葉遊びが好きな子どもに。読み聞かせで抑揚をつけて読むと効果的。
良い点
- 言葉遊びが楽しい
- 想像力が刺激される
- 読み聞かせにぴったり
気になる点
- ストーリーが支離滅裂
- 絵がごちゃごちゃしている
- 好みが分かれる
出版社
PHP研究所
発売日
2015年2月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
すべり台が変な形になるなんて、面白い発想ですね!『すーべりだい』って、言葉遊びになってるんですね。
佐藤メバル
そう。鈴木のりたけさんは言葉遊びの名人で、この絵本では『すべりだい』をもじった言葉が次々に出てくる。
読み手が『すーーーべりだい』と伸ばしたり、『すべりパイ』とパイ風に読んだりすると、子どもは大喜び。そして、空からすべり台が降ってくる場面は、非現実的だけど夢があるんだ。
橘ナナミ
なるほど。でも、あまりに支離滅裂だと子どもが混乱しないでしょうか?
佐藤メバル
むしろ、常識にとらわれないからこそ、子どもの想像力が広がる。現実のすべり台とは違う『もしも』の世界を楽しめるんだ。
この絵本は、読み手の演技力が試されるけど、親子で一緒に笑い合えること間違いなし。

こんやは はなびたいかい (こどものとも絵本)
きしだえりこ 著|福音館書店
¥1,320(税込)
詩人・岸田衿子が描く、動物園の動物たちが花火を見る様子。ゴリラは悠然と、クジャクは張り合い、コアラは驚いて背中の子どもを落としそうになる…くすっと笑える姿が愛らしい。あべはるえの緻密な絵が、動物たちの表情を生き生きと描く。夏の風物詩を動物目線で楽しめる。
こんな人におすすめ
夏の季節に読みたい絵本として、3~6歳の子どもに。花火大会の前に読むと盛り上がる。
良い点
- 動物の反応がユニーク
- 詩的な文章
- 絵が美しい
気になる点
- ストーリーが淡々としている
- 花火の描写が控えめ
- 夏限定のテーマ
出版社
福音館書店
発売日
2024年5月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
花火大会のとき、動物たちはどうしているんだろう、って考えたこともなかったです。この絵本、すごく興味深いです。
佐藤メバル
そうだよね。人間は花火を見上げて楽しむけど、動物たちはどう感じているんだろう。この絵本では、それぞれの動物の性格に合った反応が描かれている。
ゴリラは悠然と、クジャクは競うように、コアラは怖がる…。岸田衿子さんの詩的な文章とあべはるえさんの克明な絵が、動物園の夜の情景を見事に描き出しているんだ。
橘ナナミ
クジャクが花火に張り合うのが面白いですね。実際にそんなことありそうで。子どもと一緒に読んだら、動物園に行きたくなりそうです。
佐藤メバル
そう、読んだ後に『今度動物園で花火大会の日に行ってみよう』なんて話が広がるのも楽しい。夏の季節にぴったりの一冊で、福音館のこどものとも絵本シリーズの一つ。
花火を見る前に読んで、想像を膨らませてから実際の花火を見ると、また違った楽しみ方ができるね。
読み聞かせのコツとコミュニケーション
橘ナナミ
読み聞かせって、ただ読めばいいんですか?何かコツがあれば教えてください。
佐藤メバル
大事なのは声のトーンと間だね。例えば『す〜べりだい』は「すーーーべりだい」と伸ばすところで抑揚をつけると子どもが喜ぶ。それと、読み終わった後に「どう思った?」と質問するのも効果的。『こんやははなびたいかい』なら「どの動物が好き?」と聞くだけで会話が広がるよ。
橘ナナミ
毎日読まなきゃいけないですか?時間はどのくらい?
佐藤メバル
無理に毎日じゃなくていい。でも、できれば1日10分でも習慣にすると子どもは楽しみにしてくれる。寝る前の5分で『おつきさまこんばんは』を読むだけでも、親子の絆が深まるんだ。
ロングセラーと新刊のバランス
橘ナナミ
定番のロングセラーと新しい絵本、どっちを優先すればいいですか?
佐藤メバル
両方バランスよく取り入れよう。ロングセラーは『ちいさいおうち』や『ルラルさんのたんじょうび』のように時代を超えて愛される力がある。一方、新刊の『スイムンとタコルト』は現代的なテーマで大人も考えさせられる。『パンどろぼう』はどちらかと言えば新しいけど、もう定番になりつつあるよね。新刊で話題のものを試すのも面白い。
デジタル絵本と紙絵本の比較
橘ナナミ
最近、動画サイトで絵本の読み聞かせを見ることもあるんですけど、紙の絵本じゃなきゃダメですか?
佐藤メバル
どちらにも良さがある。紙の絵本はページをめくる楽しさや脳への刺激が研究で示されている。でも、デジタルは音や動きで興味を引きやすい。おすすめは紙をメインに、外出先などでデジタルを補助的に使うこと。『もいもい』シリーズは元々あかちゃん研究から生まれたけど、デジタル版もあったりする。子どもの反応を見て、臨機応変に選んでいいと思う。
よくある質問
0歳の赤ちゃんにはどんな絵本を選べばいいですか?
橘ナナミ
0歳の赤ちゃんにはどんな絵本を選べばいいですかについて教えてください。
佐藤メバル
0歳向けは「ボードブック」がおすすめ。丈夫で安全な素材の『かおかおどんなかお』や、リズムが楽しい『がたんごとんがたんごとん』が人気。東京大学あかちゃんラボ発の『もいもい』シリーズは、研究に基づいて赤ちゃんが本当に好きな絵柄を採用しています。
読み聞かせは毎日必要?時間の目安は?
橘ナナミ
読み聞かせは毎日必要?時間の目安はについて教えてください。
佐藤メバル
毎日でなくても大丈夫ですが、習慣にすると子どもが楽しみにします。1日10分を目安に、寝る前などのリラックスタイムに読むのがおすすめ。短い絵本なら『きゅっきゅっきゅっ』(1分程度)から始められます。
人気の絵本シリーズはどれ?
橘ナナミ
人気の絵本シリーズはどれについて教えてください。
佐藤メバル
『ぐりとぐら』『バムとケロ』『ノラネコぐんだん』などが有名ですが、本記事で取り上げた中では『パンどろぼう』シリーズやルラルさんシリーズが人気。続きが気になる子どもにぴったりです。
子どもが同じ絵本ばかり読むのはなぜ?
橘ナナミ
子どもが同じ絵本ばかり読むのはなぜについて教えてください。
佐藤メバル
それは安心感と発見があるから。繰り返し読むことで言葉やストーリーを完全に理解し、次に何が起こるかを予測する楽しみがあります。無理に他の本を勧めず、同じ本を尊重してあげてください。
プレゼントに適した絵本はどう選ぶ?
橘ナナミ
プレゼントに適した絵本はどう選ぶについて教えてください。
佐藤メバル
相手の年齢と興味に合わせるのが基本。出産祝いなら『おべんとうバス』や『もいもいBOXセット』が喜ばれます。3歳以上なら『10かいだてのおひめさまのおしろ』のような参加型絵本も。『パンどろぼう』の大型絵本は園や学校への贈り物にも最適です。
デジタル絵本と紙絵本、どちらが良い?
橘ナナミ
デジタル絵本と紙絵本、どちらが良いについて教えてください。
佐藤メバル
紙絵本が基本ですが、デジタルも補助的に使えます。紙はページをめくる体験や五感への刺激が優れ、デジタルは音や動きで集中力を引き出せます。外出時や親が忙しいときの活用も検討して。
絵本の選び方で間違えないコツは?
橘ナナミ
絵本の選び方で間違えないコツはについて教えてください。
佐藤メバル
年齢・興味・育みたい力・形式・読み手の負担の5つの軸で考えること。また、書店で実際に手に取り、子どもが表紙に反応するか見るのも有効です。どうしても迷ったら、専門家が選んだガイド本『絵本屋さんがおすすめする絵本100』も参考になります。
3歳を過ぎても絵本を読まない子への対応は?
橘ナナミ
3歳を過ぎても絵本を読まない子への対応はについて教えてください。
佐藤メバル
まずは無理強いしないこと。遊びの延長で、絵本を1ページだけ見せたり、好きなキャラクターが出てくる本を選んだり。『パンどろぼう』のようなユーモア絵本や、『す〜べりだい』のようなことばあそび絵本は、絵本に興味がない子でも楽しめるきっかけになります。
まとめ
橘ナナミ
佐藤さんのおかげで絵本選びの軸がわかりました!でも、やっぱりたくさんあって迷っちゃいます。
佐藤メバル
迷った時は、まず子どもが何に興味があるかを観察してみて。乗り物が好きなら『おべんとうバス』、夜に窓の外を見るなら『おつきさまこんばんは』。その子の「好き」に寄り添う一冊が、きっとベストな一冊になるよ。
橘ナナミ
なるほど。じゃあ、ロングセラーと新刊、どっちを選ぶかも、その時々で決めればいいんですね。
佐藤メバル
そう。定番は安心感があるけど、新刊には新しい発見がある。どちらを選んでも、親子で一緒に読む時間が一番大事なんだ。
橘ナナミ
そう言われると気が楽になりました。今回はたくさん教えていただいてありがとうございます!
佐藤メバル
どういたしまして。絵本はまるで小さな種のようなもの。読むたびに子どもの心の中で少しずつ芽を出す。どんな種をまくかは、あなた次第だよ。
橘ナナミ
素敵な比喩ですね!私も甥っ子に、その子に合った種を選んであげたいです。








