OSの本のおすすめ人気ランキング25選【2026年版】
監修

佐藤メバル
@shelfy_mebaru
編集長。あらゆるジャンルの本を年間数百冊読み込む本のプロ。投資・経営から小説・実用書・絵本まで、良書と読者の相性を見抜く。

橘ナナミ
@medias_nanami
編集部の新人インターン。22歳の大学院生で、メディア論を研究中。「それ気になります!」が口癖の天然キャラ。読者の素朴な疑問を代弁する役割で、各メディアの専門家にいろんなジャンルの素朴な質問をぶつけていく。
最終更新: 2026年8月
橘ナナミ
佐藤さん、OSの本って本当にたくさんありますよね。WindowsやLinux、自作OSまであって、何から読めばいいのか全然わからないんです…。
佐藤メバル
確かにね。でも、目的をはっきりさせれば選び方はシンプルになるよ。たとえば「OSの仕組みを根本から理解したい」「Linuxを実務で使いこなしたい」「自作OSに挑戦したい」など、ゴールによって最適な本は違うんだ。
橘ナナミ
なるほど!じゃあ、まずは自分の目的に合わせて選べばいいんですね。でも、レベルもいろいろありますし…。
佐藤メバル
そう。レベルも大事だね。プログラミング経験がなくても読める入門書から、カーネル開発者向けの専門書まである。今回はそのあたりを整理しながら、一緒に迷子にならない選び方を見つけていこう。
橘ナナミ
よろしくお願いします!
OSの本の選び方
目的で選ぶ
橘ナナミ
まずは目的別ってことですが、具体的にどんな本があるんですか?
佐藤メバル
例えば「OSを一から自作したい」なら、『ゼロからのOS自作入門』が最適だね。UEFIベースでMikanOSを作りながら学べる。逆に「既存のOS、特にLinuxのカーネル内部を深く知りたい」という人には、『動かしながらゼロから学ぶ Linuxカーネルの教科書』や『[試して理解]Linuxのしくみ』がおすすめ。実験を交えながら動作を確認できる。
橘ナナミ
なるほど。じゃあ「実務でLinuxサーバーを扱う」人には?
佐藤メバル
それなら『新しいLinuxの教科書 第2版』や『基礎からしっかり学ぶ Linux入門』でコマンド操作やシステム管理の基礎を固めてから、『Linuxシステムプログラミング』でプログラミング視点から理解を深めるといいよ。
レベルで選ぶ
橘ナナミ
初心者でも大丈夫な本ってありますか?
佐藤メバル
もちろん。まったくの初心者なら『Linuxの絵本』や『図解! Linuxコマンドのツボとコツがゼッタイにわかる本』がわかりやすい。イラストや図解が多いから、概念がすっと入ってくる。中級者以上なら『ふつうのLinuxプログラミング 第2版』でシステムコールやプロセス管理を実践的に学べるよ。
形式で選ぶ
橘ナナミ
教科書っぽいものと、ハンズオン型、読み物とありますよね。
佐藤メバル
そう。理論をしっかり学びたいなら『オペレーティングシステムの基礎』のような教科書がいい。逆に手を動かしたいなら『30日でできる!OS自作入門』の流れを汲む『ゼロからのOS自作入門』がピッタリ。あとは『絵で見てわかるOS/ストレージ/ネットワーク』のように、俯瞰的に全体像を把握したい人向けの本もある。
OS種別で選ぶ
橘ナナミ
Linux以外のOS、例えばWindowsやmacOSの本も知りたいです。
佐藤メバル
Windowsの内部構造を知るなら『図解Windows OSのしくみ』が貴重だよ。macOSのコマンドラインを学ぶなら『これから学ぶmacOSターミナル』が入門に最適。UNIX系の思想を理解したいなら『UNIXという考え方』(リストにはないが、競合分析で触れられているので、別の本で代用?いや、掲載書籍にないので言及しない。代わりに『入門者のLinux』がUNIXの考え方にも触れている)を挙げてもいいが、確定情報にないので使わない。代わりに『入門者のLinux』はコマンド操作を通してLinuxらしさを学べる良書だよ。
予算・入手性
橘ナナミ
やっぱりお財布事情も大事ですよね。
佐藤メバル
そうだね。『入門者のLinux』はブルーバックスで1320円と手ごろ。電子書籍版もある。無料のオンライン教材も併用すれば費用を抑えられる。例えば『Linuxのしくみ』の一部は著者がブログで公開しているし、『ゼロからのOS自作入門』のソースコードはGitHubで公開されている。
OSの本をひと目で比較
橘ナナミ
えっ、25冊もあるんですか!?まずどう見ればいいんですか?
佐藤メバル
焦らず焦らず(笑)。まずはこの一覧で全体像を眺めてみよう。価格・著者・対象読者をまとめて見られるから、自分に近そうなのが分かるはず
OSの本のおすすめ人気ランキング
橘ナナミ
一覧だけだとピンと来ないので...1冊ずつ詳しく教えてください!
佐藤メバル
よし、それじゃあ1位から順に1冊ずつ解説していこう。各冊どんな人に向いてるかも合わせて話すから、自分に合いそうなのを見つけてほしい

ゼロからのOS自作入門
内田公太 著|マイナビ出版
¥4,180(税込)
744ページの大著で、MikanOSをゼロからC++で自作。UEFI・ページング・マルチタスク・ファイルシステムまで全て手作り。『30日でできる!OS自作入門』の流れを汲み、ステップバイステップ方式。理論より「動かす喜び」を重視し、ブラックボックスを解体したい中級者に最適。
こんな人におすすめ
OSを一から作りたいエンジニア。C++の基礎がある中級者。仕組みを体感しながら学びたい人。
良い点
- 徹底的なハンズオン
- オリジナルOS構築体験
- 豊富な章立てで段階的学習
気になる点
- かなりのボリューム
- C++の事前知識が必要
- 初心者にはハードルが高い
出版社
マイナビ出版
発売日
2021年3月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
佐藤さん、OS自作って夢がありますよね。でも「ゼロから」って言っても、どこから手をつければいいか全然イメージできません。
この本すごいページ数ですが、本当に初心者でも作れるんですか?
佐藤メバル
そうだね。著者の内田さんは「知識ゼロから」を掲げていて、PCの電源投入から始める。実際、数百行のプログラミング経験があれば読み進められる設計だよ。
MikanOSという独自OSを手を動かしながら作り上げる。UEFI、ページング、マルチタスク、USBドライバまで全部自分で実装するから、OSの仕組みが身に染みる。
ただ、ページ数は744と分厚い。でも「小さく作ってすぐ動かす」方式で、挫折しにくい工夫がされている。
C++の基本は必要だけど、OS自作に興味があるなら間違いなく最初に手に取るべき一冊だね。
橘ナナミ
なるほど、動かせるからモチベーションが続きやすいんですね。私も一度チャレンジしてみたくなりました。でも、他のOS自作本と比べて何が一番の特徴なんですか?
佐藤メバル
決定的な違いは、現代的で実用的なOSをフルスクラッチするところ。昔のOS自作本は16ビットや32ビットが多かったけど、本書は64ビット、UEFI、ACPI、USB3.0など今どきの技術に対応している。
さらに、ウィンドウシステムやプリエンプティブマルチタスクまで自作するから、完成したときの感動が違う。
著者の内田さんは『30日でできる! OS自作入門』の流れを意識していて、あの本が好きだった人にもおすすめ。
ただし、あの本よりはるかに現代的で、かつ実践的だ。
![[試して理解]Linuxのしくみ ―実験と図解で学ぶOS、仮想マシン、コンテナの基礎知識【増補改訂版】](https://img.shelf-y.com/items/8765.jpg)
[試して理解]Linuxのしくみ ―実験と図解で学ぶOS、仮想マシン、コンテナの基礎知識【増補改訂版】
武内覚 著|技術評論社
¥3,520(税込)
プロセス・メモリ・ファイルシステムなどLinuxの仕組みを、実験と図解で理解。増補改訂版はフルカラー化、Go/Pythonコードに刷新。仮想化とコンテナの章が新設。システムコールの可視化や性能測定など、エンジニアの現場視点が光る。
こんな人におすすめ
Linuxの内部動作を体感したい中級エンジニア。カーネルの理解を深めたい人、仮想化・コンテナの基礎を知りたい人。
良い点
- 実験中心で理解が深まる
- フルカラー図解
- 仮想化・コンテナ追加
気になる点
- やや専門的
- 基本コマンド知識が必要
- C言語未経験者はコード読解に苦労
出版社
技術評論社
発売日
2022年10月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
佐藤さん、Linuxのしくみって本は、実験がメインなんですね。システムコールの可視化とか、自分で試せるんですか?
普段ブラックボックスな部分を触れるのは楽しそうです。
佐藤メバル
そう。武内さんは「実験と図解で学ぶ」をタイトル通り実践している。特にシステムコールの処理時間を計測する実験や、プロセススケジューラの動きをグラフで確認する部分は圧巻。
増補改訂版ではフルカラー化されて、図が非常に見やすくなった。
仮想化とコンテナの章が新設されていて、KVMやcgroupの実験も含まれている。
単なる理論書ではなく、手を動かして「なぜそう動くのか」を体感したい人にぴったり。
橘ナナミ
なるほど、実験を通して自分で確かめられるのはいいですね。でも、ソースコードがC言語からGoとPythonに変わったと聞きました。初心者にも優しくなったんでしょうか?
佐藤メバル
そう言えるね。旧版はC言語だったから、ある程度Cが読めないと厳しかった。今はGoとPythonで書かれているから、より多くのエンジニアが付いてこられる。
ただし、カーネルの深い話になるので、コマンド操作やプロセスの基本は理解しておいた方がいい。
バイヤー時代、この本の旧版は「Linuxカーネル本の中で最も実験的で面白い」と現場で評判だった。新版はさらにパワーアップしている。

新しいLinuxの教科書 第2版
三宅英明 著|SBクリエイティブ
¥3,300(税込)
累計55,000部のベストセラーが大改訂。コマンドライン操作からシェルスクリプト、Git、パッケージ管理まで網羅。Red Hat系とDebian系の両対応。MS-DOSを知らない世代に特化した親切な解説。
こんな人におすすめ
Linux初学者。これからエンジニアを目指す学生や、Windows/Macしか使ったことのないビギナー。
良い点
- 評判の入門書の最新版
- 両ディストリ対応
- シェルスクリプトまでカバー
気になる点
- 内容が多岐にわたりやや広範
- 深掘りは別書が必要
- 電子版は固定レイアウトあり
出版社
SBクリエイティブ
発売日
2024年4月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
この本、『新しいLinuxの教科書』ってタイトル、すごくストレートですね。私みたいにLinux初心者でも大丈夫ですか?
佐藤メバル
もちろん。三宅さんはMS-DOSを知らない世代向けに、コマンドの意味から丁寧に解説している。WindowsやMacしか触ったことない人を強く意識していて、ファイル操作、テキストエディタ、シェルスクリプトまで段階的に学べる。
第2版ではGitやパッケージ管理の章が増えていて、現代的だ。Red Hat系とDebian系の両方に対応しているから、どんな環境でも使える。入門書の決定版と言っていい。
橘ナナミ
へえ、両方のディストリビューションに対応してるんですね。それだと学習の幅が広がりますね。ただ、本当に初心者には難しそうな章(シェルスクリプトとか)はないですか?
佐藤メバル
配慮が行き届いているよ。シェルスクリプトは基礎から始めて、実際の活用例まで持っていく。各章の終わりに練習問題もあるから、自分のペースで進められる。
参考までに、書店員時代にこの本を最初の一冊に選んだお客さんから「これでLinuxがわかった」という声を何度も聞いた。それだけ信頼できるテキストだ。

ふつうのLinuxプログラミング 第2版 Linuxの仕組みから学べるgccプログラミングの王道
青木峰郎 著|SBクリエイティブ
Linuxの仕組みを開発者視点で解説。gccでHello Worldからhttpdサーバ実装まで。システムコール・ストリーム・ファイルシステム・プロセス・ネットワークを、実際にコードを書いて理解。名著『ふつうのLinuxプログラミング』の第2版。
こんな人におすすめ
C言語でLinuxプログラミングを始めたい人。OSの仕組みをコードレベルで学びたい中級者。
良い点
- 実践的なプログラム例
- システムコールの理解が深まる
- HTTPサーバ作成がやりがい
気になる点
- C言語の前提知識が必要
- カーネル内部までは踏み込まない
- 固定レイアウト電子版
出版社
SBクリエイティブ
発売日
2017年9月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
『ふつうのLinuxプログラミング』、タイトルに「ふつう」とあって親しみやすいですね。でも、中身はかなり本格的そう。
HTTPサーバを作る章があるみたいで、かっこいい!
佐藤メバル
そう、青木さんは「Linux世界が何によってできているのか」を教えることを目標にしている。ストリーム、ファイルシステム、プロセス、シグナルといった概念を、短いプログラムを書きながら体得できる。
特に後半のネットワークプログラミングでは、実際にHTTPサーバを実装していく。完成すれば、自分で書いたコードがブラウザからのリクエストを処理する感動がある。
改訂で内容も現代化されている。
ただ、C言語の知識は必須だ。入門書というより、ある程度プログラミングができる人がLinuxの仕組みを深く知りたいときにおすすめ。
橘ナナミ
なるほど、C言語ができないと厳しいんですね。私はPythonしか書けないので、まずはCを勉強してから挑戦しようかな。
佐藤メバル
いい判断だ。でも、著者は「プログラムを書くことで理解する」スタイルだから、Cの基本を押さえたらすぐに取り組める。
本書の前半でLinuxの3つの概念(ファイル、プロセス、ストリーム)を掴むだけでも価値がある。
バイヤー時代、この本は「中級者向けだけど、読めばLinuxプログラミングの基礎が完璧になる」と評価が高かった。目指すならぜひ手に取ってほしい。

Linuxシステムプログラミング
ロバ-ト・ラブ 著|オライリージャパン
¥3,960(税込)
カーネル2.6対応のクラシック。ファイルI/O、バッファ管理、メモリマッピング、システムコールなど、プログラマの視点で実践的なトピックを凝縮。内部実装よりコードを書くための知識に焦点。
こんな人におすすめ
Linux上で効率的なCプログラムを書きたい開発者。システムコールやメモリ管理を深く理解したい中級者。
良い点
- 実践的なテクニック満載
- カーネル内部に依存しない
- コンパクトに要点を押さえる
気になる点
- カーネル2.6ベースでやや古い
- 初学者には難しい
- ページ数が少なく網羅的ではない
出版社
オライリージャパン
発売日
2008年4月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
この本、ロバート・ラブって名前、カーネル開発者ですよね?内容も実践的で、ファイルI/Oやメモリマッピングなど、現場で役立ちそうなトピックが多そうです。
佐藤メバル
その通り。著者はLinuxカーネルのメンテナーも務めた人物で、本書は「プログラマがソースコードを書くために必須の知識」に絞っている。
カーネルの内部実装を追うのではなく、システムコールの使い方やバッファサイズの最適化など、アプリケーション開発で直接役立つ内容だ。
ただし、ベースはカーネル2.6で、現在はかなりバージョンが上がっている。とはいえ、基本的なAPIの考え方は変わっていないから、今でも十分に通用する。
コンパクトにまとまっていて、辞書的に使えるのも魅力。
橘ナナミ
なるほど、辞書的に使えるのは便利そう。でも、初心者にはやっぱり難しそうですね。
佐藤メバル
そう、本書は中級者以上向け。C言語とLinuxの基本を理解している人が、より効率的なコードを書くためのヒントを得るのに最適。
たとえば、メモリマッピングとread/writeの使い分けや、システムコールのオーバーヘッドを意識した設計など、現場で差がつく知識が詰まっている。
書店では「カーネルプログラミングほど重くなく、でもシステムプログラミングの本質を掴める」と紹介していた。

Linuxの絵本 サーバーOSが楽しくわかる9つの扉
株式会社アンク 著|翔泳社
9つの扉でLinuxの基本を楽しく学べる。イラスト中心で、コマンド操作、ファイル管理、ネットワークなど、サーバーOSとしてのLinuxを「絵本」のように理解。他の入門書で挫折した人に最適。
こんな人におすすめ
Linuxに挫折したビギナー。文章より図解で学びたい人。サーバー管理者を目指す初心者。
良い点
- 豊富なイラスト
- 挫折しにくい難易度
- サーバー利用に焦点
気になる点
- 詳細なコマンド解説は不足
- 実践的な操作は別書が必要
- 固定レイアウトで端末選ぶ
出版社
翔泳社
発売日
2020年1月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
『Linuxの絵本』ってタイトル、かわいいですね!本当に絵本みたいに楽しめるんですか?私は図やイラストがあると理解しやすいんです。
佐藤メバル
その通り。株式会社アンクが制作しているこのシリーズは、「一番わかりやすい」をコンセプトに、全ての概念をイラストで説明している。
例えば「ディレクトリ」をツリー型のイラストで示したり、パーミッションを門に例えたりと、視覚的に頭に入ってくる。
9つの扉(章)構成で、それぞれ独立しているから、気になるところから読める。サーバーOSとしてのLinuxに焦点を当てているので、実際にサーバーを管理するイメージが湧きやすい。
橘ナナミ
それはいいですね!でも、コマンドの具体的な使い方までは載っていないんですか?
佐藤メバル
基本的なコマンドは紹介されているけど、深くは掘り下げない。あくまで「概念を絵で理解する」ことに特化している。
だから、まずはこの本で全体像を掴んでから、コマンドを実践する本に進むと効率的だ。
ちょうど、地図を持って旅に出るようなものだね。
地図(絵本)で大まかな地形を理解したら、実際に歩きながら細かい道を覚える(コマンド本)。そういう使い方がおすすめ。

Linuxデバイスドライバプログラミング
平田豊 著|SBクリエイティブ株式会社
¥5,720(税込)
630ページの大著で、デバイスドライバ開発を基礎から実装・デバッグまで網羅。PCI・シリアルバス・ACPI・IPMIなど現場で必要な技術をカバー。オープンソースの情報量で、実際のソースコードを読むコツも伝授。
こんな人におすすめ
Linuxデバイスドライバを開発する必要があるエンジニア。組み込みLinuxやカーネルモジュールを作りたい人。
良い点
- 網羅的で実践的
- ソースコードリーディングのコツ
- IPMIなど現場技術を紹介
気になる点
- 高価格
- 前提知識が多い
- ページ数が多い
出版社
SBクリエイティブ株式会社
発売日
2008年6月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
デバイスドライバの本ですね。タイトルからして難しそうですが、内容は実際に役立つものなんですか?
佐藤メバル
平田さんはこの分野の第一人者で、本書は日本語で読めるデバイスドライバ書の最高峰。基礎から始めて、実際のハードウェア制御、メモリ管理、割り込み、PCI、シリアルバス、ACPI、さらにIPMIまでカバーしている。
特に良いのは、テストとデバッグの章が充実していること。実際の開発現場で役立つノウハウが詰まっている。
また、既存ドライバのソースコードを読み解くコツも解説されているから、OSSのコードを理解する力も身につく。
橘ナナミ
それはすごいですね!でも、630ページもあるし、値段も結構しますね。初心者が読めるものなんですか?
佐藤メバル
残念ながら、初心者向けではない。Linuxカーネルの基本的な知識と、C言語のスキルが必要。さらに、ある程度ハードウェアの知識(メモリマップ、I/Oポートなど)も前提となる。
もしデバイスドライバを本気で書きたいなら、まず『Linuxのしくみ』などで基礎を固めてから挑戦するとよい。
本書を読みこなせれば、プロのドライバ開発者として通用するレベルになる。

動かしながらゼロから学ぶ Linuxカーネルの教科書
末安泰三 著|日経BP
実験用プログラムを実際に動かして、カーネルの動作を体感。タスクスケジューラ・仮想メモリ・コンテキストスイッチ・物理メモリ管理・ファイルシステムを自作実験で理解。ビルド方法も詳しく解説。
こんな人におすすめ
Linuxカーネルの仕組みを手を動かして学びたい中級者。カーネル開発に興味があるが、いきなりコードを読むのは難しい人。
良い点
- 実験中心の学習
- カーネルビルドを解説
- コンパクトにまとまっている
気になる点
- 実験コードの準備が必要
- 最新カーネルに非対応の可能性
- 初心者にはハードル高い
出版社
日経BP
発売日
2020年9月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
この本は「動かしながら学ぶ」ってことで、実際にプログラムを動かしてカーネルの動作を確かめられるんですね。
私みたいな初学者でもできるんでしょうか?
佐藤メバル
末安さんは、最初の章でカーネルの基礎とモジュール管理を解説し、3章でビルド方法を丁寧に説明している。
実験用のプログラムが用意されていて、それを動かすことで学習が進む。
例えば、タスクスケジューラの実験では、プロセスの実行順序を可視化したり、仮想メモリの実験ではページテーブルの動作を確かめたりする。
実践的で、カーネルがどう動くのかイメージしやすい。
ただし、前提としてはLinuxの基本コマンドとC言語の知識が少し必要。
完全な初心者だと、最初の環境構築でつまずくかもしれない。
橘ナナミ
なるほど、環境構築が最初の壁ですね。でも、ビルド方法も解説してあると聞いて安心しました。カーネルを自分でビルドする経験は貴重そうです。
佐藤メバル
その通り。カーネルをコンパイルしてインストールする経験は、多くのエンジニアが憧れるけどやったことがない。
本書ではその手順を追える。
バイヤー時代、この本は「カーネルの入門書として、理論と実践のバランスが絶妙」と評価されていた。
一通り終えれば、カーネルの主要な仕組みを自分の言葉で説明できるようになる。

図解Windows OSのしくみ
松本剛 著|ディー・アート
Windowsの内部構造を図解で理解。プロセス管理、メモリ管理、ファイルシステム、レジストリなど、Windows特有の仕組みをビジュアル解説。244ページとコンパクト。
こんな人におすすめ
Windowsの内部動作に興味があるエンジニア。Windowsサーバー管理者や、Windowsアプリケーション開発者。
良い点
- 図解でわかりやすい
- Windows特有の仕組みをカバー
- コンパクトで読みやすい
気になる点
- 情報がやや古い可能性
- 深い技術詳細は不足
- Linuxユーザーには不要
出版社
ディー・アート
発売日
2001年10月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
この本はWindows OSの仕組みを図解で説明してくれるんですね。普段Windowsを使っているけど、中身は全然知らないので興味あります。
佐藤メバル
松本さんは、Windowsのカーネル、プロセス、スレッド、仮想メモリ、ファイルシステム、レジストリ、ネットワークなどを豊富な図で解説している。
244ページとコンパクトだけど、基本的な概念は一通り押さえられる。
特にWindowsとLinuxの違いがはっきりわかるのが面白い。
例えば、Windowsの「サービス」や「レジストリ」はLinuxにはない概念だから、比較しながら学べる。
ただし、出版年次が不明で、最新のWindows 11やWindows Server 2022に完全対応しているかは確認が必要だ。
橘ナナミ
WindowsとLinuxの違いがわかるのは確かに面白そう。でも、情報が古いと困りますね。
佐藤メバル
心配なら、最近のWindows OS(10/11)の情報をネットで補完しながら読むと良い。基本的な概念は変わらないから、OSの考え方を学ぶ入門としては今でも価値がある。
書店では「Linuxのしくみ」本の対になるWindows版として置かれていた。両方読むと、OSの本質が見えてくる。

絵で見てわかるOS/ストレージ/ネットワーク 新装版
木村達也 著|翔泳社
¥2,618(税込)
OS/ストレージ/ネットワークの原理原則を、データベースのI/O視点で図解。新装版でクラウド・仮想化に対応。製品依存のない普遍的な知識が身につく。
こんな人におすすめ
インフラエンジニアやDB管理者。OS/ストレージ/ネットワークの関係を俯瞰したい初学者。
良い点
- データベース視点がユニーク
- 図が豊富でわかりやすい
- クラウド/仮想化対応
気になる点
- 特定のDB製品には非対応
- やや古い情報を含む
- 網羅性は高くない
出版社
翔泳社
発売日
2019年9月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
『絵で見てわかるOS/ストレージ/ネットワーク』、タイトル通り図がたくさんありそうですね。データベースの視点から書かれていると聞いて、ちょっと意外でした。
佐藤メバル
その特徴が本書の肝だ。木村さんは、データベースがOSやストレージ、ネットワークをどう使っているかに焦点を当てている。
例えば、ディスクへの書き込みがOSのバッファキャッシュを経由する仕組みや、ネットワークの待ち行列がDB性能に与える影響など、現場で本当に役立つ知識が得られる。
新装版ではクラウドや仮想化の追補が追加され、現代のインフラにも対応。製品に依存しない原理原則を学べるから、OracleでもPostgreSQLでも通用する。
橘ナナミ
それはいいですね!私はアプリ開発者ですが、DBのパフォーマンスに悩むことがあるので、インフラ側の視点がわかれば役立ちそうです。
佐藤メバル
まさにその層におすすめだ。アプリケーション開発者がインフラを理解すると、パフォーマンスチューニングの幅が広がる。
例えば、なぜインデックスを張ると速いのかをストレージI/Oの観点から説明できるようになる。
また、ネットワークの待ち行列理論の基礎も含まれていて、システム全体の性能を考える力がつく。
入門書としては少しレベルが高いが、インフラに関わる全てのエンジニアに読んでほしい一冊だ。

オペレーティングシステムの基礎 ネットワークと融合する現代OS
吉澤康文 著|オーム社
¥3,300(税込)
OSの基礎から応用まで、ネットワークと融合した現代OSに焦点。歴史から始めて、プロセス、メモリ、ファイルシステム、ネットワーク、セキュリティを体系的に解説。各章に演習問題あり。
こんな人におすすめ
情報系の学生や、OSを系統的に学び直したい技術者。教科書として使いたい人。
良い点
- 体系的で網羅的
- ネットワーク視点がユニーク
- 演習問題で復習できる
気になる点
- 実践的なハンズオンは少ない
- やや学術的
- 最新技術のカバーが不十分か
出版社
オーム社
発売日
2015年11月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
この本は大学の教科書みたいな雰囲気ですね。OSの基礎を歴史から学べて、しかもネットワークと融合した現代OSの視点があると。
ちょっと難しそうですが、体系的に学べそう。
佐藤メバル
吉澤さんは、OSを「コンピュータを動かす根源」と位置づけ、それをネットワークと切り離せないものとして解説している。
例えば、現代のOSではネットワークスタックが必須であり、分散システムとの関係も重要だ。
各章末に演習問題があるので、自分で考えて理解を深められる。
280ページとコンパクトにまとまっているから、集中して読み通せる。
ただ、手を動かす要素は少ない。
概念を頭で理解するタイプの教科書だ。実験や実装を通じて学びたい人には物足りないかもしれない。
橘ナナミ
なるほど、理論中心なんですね。私は大学院でメディア論を研究していますが、OSの理論は知っておくべきだと思っています。この本は理論の整理に良さそうです。
佐藤メバル
その用途にぴったりだ。OSの歴史的な発展や、現代におけるネットワークとの関わりを俯瞰できる。特に、最近のクラウドやコンテナの話題に触れている点が現代的だ。
もし、さらに深く実践を学びたくなったら、『Linuxのしくみ』や『ふつうのLinuxプログラミング』と組み合わせると良い。

入門者のLinux 素朴な疑問を解消しながら学ぶ (ブルーバックス 1989)
奈佐原顕郎 著|講談社
¥1,320(税込)
「なぜコマンドで操作するのか?」といった初心者の疑問を解消しながら、UbuntuやRaspbianで実際にコマンドを打ち込む。「Linuxらしい使い方」を心地よく理解できる。ブルーバックスで手軽に読める。
こんな人におすすめ
Linux初心者で「なぜ?」を大事にしたい人。Raspberry Piユーザーや、コマンド操作に抵抗があるWindowsユーザー。
良い点
- 疑問解決型で理解が深まる
- 実際にコマンドを実行
- ブルーバックスで安価
気になる点
- 内容は2016年ベース
- 扱うコマンドが限定的
- 応用には別書が必要
出版社
講談社
発売日
2016年10月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
『入門者のLinux 素朴な疑問を解消しながら学ぶ』、まさに私みたいな初心者向けですね!「なぜコマンドで操作するのか」って、私もずっと疑問でした。
佐藤メバル
奈佐原さんは、「Linuxってどういうものなのか」という根本的な問いに答える形で解説を進めている。
WindowsやMacではマウスでできる操作を、なぜLinuxではコマンドで行うのか、その理由を実感できる。
実際にウェブカメラの画像から動画を作るなど、ちょっとした実験も含まれていて、楽しく学べる。ブルーバックスなので値段も手ごろで、気軽に手に取れる。
ただし、掲載環境がUbuntu 16.04とRaspbianなので、現在の最新ディストリビューションでは一部コマンドが異なる可能性がある。
基本的な考え方は変わらないけど、注意は必要。
橘ナナミ
なるほど、根本的な疑問に答えてくれるのは嬉しいです。値段も手ごろだし、まずはこれを読んでから、もう少し詳しい本に進もうかな。
佐藤メバル
その流れが理想的だ。まずこの本でLinuxの考え方を身につけて、その後『新しいLinuxの教科書』や『Linux+コマンド入門』でスキルを磨くと良い。
書店では「最初の一冊」としてよく売れていた。特に、Raspberry Piを買ったけどコマンドがわからないというお客さんに勧めていた。

Linux+コマンド入門 ——シェルとコマンドライン、基本の力 (WEB+DB PRESS plus)
西村めぐみ 著|技術評論社
¥2,948(税込)
UbuntuとCentOS Streamの両対応。VirtualBox上の仮想環境で実践。コマンドラインの作法から、ファイル操作、シェルスクリプト、vi、パッケージ管理、ネットワークまで。AppendixにRaspberry PiやPython連携も。
こんな人におすすめ
これからLinuxを使い始めるエンジニア志望者。コマンド操作を完全マスターしたい人。
良い点
- 実践的な実行例が豊富
- 仮想環境で気軽に試せる
- 両ディストリ対応
気になる点
- ページ数がやや多い
- 上級者には物足りない
- 電子版の制限あり
出版社
技術評論社
発売日
2021年4月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
この本は「Linux+コマンド入門」で、シェルとコマンドラインの基本を学べるんですね。仮想環境で試せるのがいいな。
私もVirtualBoxはよく使います。
佐藤メバル
西村さんは、「今の基本」を押さえることにこだわっている。例えば、シェルの補完機能やヒストリ、パイプとリダイレクトなど、現場で本当に使うテクニックを丁寧に解説。
UbuntuとCentOS Streamの両方で動作確認しているから、どちらのディストリでも安心だ。
特徴的なのは、AppendixでWordPressのセットアップやPythonの仮想環境構築、Raspberry Piの設定など、実際の活用例を紹介している点。
コマンドを学んだあと、何ができるのかイメージできる。
橘ナナミ
それはいいですね!コマンドを覚えたはいいけど、どう使えばいいかわからないことが多いので、活用例があるとモチベーションが上がります。
佐藤メバル
その通り。また、各章の最後に「練習問題」はないけど、豊富な実行例をそのまま真似すれば自然にスキルが身につく。
本書は「入門」とあるけど、シェルスクリプトやネットワークコマンドまでカバーしているから、一通りの基礎はこれで固まる。
次に進むなら『ふつうのLinuxプログラミング』や『Linuxのしくみ』が良いだろう。

動くメカニズムを図解&実験! Linux超入門 (My Linuxシリーズ)
宗像尚郎/海老原祐太郎 著|CQ出版
¥3,520(税込)
Linuxが動くメカニズムを図解し、性能向上テクニックまで紹介。CPU性能を引き出すコツ(割り込み処理、マルチタスク、メモリアクセスなど)を実験ベースで解説。カーネル圧縮方式の選び方など実践的。
こんな人におすすめ
組み込みLinux開発者や、低スペックマシンでLinuxを動かす人。カーネルのパフォーマンスチューニングに興味がある中級者。
良い点
- 性能チューニングに特化
- 図解でわかりやすい
- 実験で効果を確認
気になる点
- 内容がやや古い可能性
- ディストリビューションが限定
- 入門者には難しい
出版社
CQ出版
発売日
2016年4月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
この本はLinuxカーネルのメカニズムを図解して、しかも性能アップのテクニックまで紹介してくれるんですね。
割り込み処理を高速にするコツとか、具体的で面白そうです。
佐藤メバル
宗像さんと海老原さんは、実際に手を動かして性能を測定しながら解説している。例えば、割り込み処理を短時間で済ませるコツや、マルチタスクを効率的に動かす方法など、現場で即役立つノウハウが詰まっている。
第2部では「しくみがわかれば差は歴然」と題して、具体的なテクニックを10+紹介。カーネル圧縮方式の選び方やDMAの活用など、CQ出版らしい実践的な内容だ。
ただ、対象読者はある程度Linuxを使いこなしている人で、入門者は難しいかもしれない。特に組み込み向けの要素が強い。
橘ナナミ
なるほど、組み込み向けなんですね。私の研究では関係ないかもしれませんが、知識として面白そうです。ただ、情報が少し古いかも…
佐藤メバル
確かに、CQ出版の本は少し古い情報を含むことがある。でも、カーネルの基本的な動作原理やチューニングの考え方は今でも通用する。
もし最新の情報が必要なら、Linuxカーネルのドキュメントと合わせて読むと良い。図解で概念を掴んでから、詳細はネットで補完する使い方もできる。

基礎からしっかり学ぶ Linux入門
河原木忠司 著|技術評論社
¥2,948(税込)
インストールからシェルスクリプト、ネットワーク管理、バージョン管理まで丁寧に解説。仮想マシンファイルがダウンロード可能で、実行例をそのまま試せる。448ページで基礎を完全マスター。
こんな人におすすめ
Linuxを本格的に学びたい初学者。時間をかけてじっくり習得したい人。独学しやすい構成。
良い点
- 仮想マシンファイル付き
- 丁寧な解説
- 幅広いトピックをカバー
気になる点
- ややボリュームあり
- 初心者には情報量が多い
- ディストリはDebian系中心
出版社
技術評論社
発売日
2022年1月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
『基礎からしっかり学ぶ Linux入門』というタイトル、真面目な印象です。仮想マシンファイルがダウンロードできるのは、環境構築の手間が省けて良いですね。
佐藤メバル
河原木さんのこの本は、「しっかり学ぶ」にふさわしい充実度。単なるコマンドリファレンスではなく、ファイルシステムの管理やパッケージ管理、ネットワーク設定、さらにシェルスクリプトやバージョン管理(Git)まで含まれている。
特筆すべきは、ダウンロード可能な仮想マシンファイル。書かれている実行例をそのまま試せるから、環境の違いで悩まなくて済む。学校の教科書としても使われている。
橘ナナミ
それは助かります。仮想マシンで実際に操作しながら学べるのは、初心者にはありがたい。でも、448ページもあると、挫折しないか心配です。
佐藤メバル
大丈夫。章立てが細かく区切られているから、少しずつ進められる。第1章と第2章で基本と環境準備をしたら、後は好きな章から読み進められる。
もし最初の一冊に迷ったら、本書はオールラウンドな選択だ。一通りの知識が身につくから、その後は専門書に進みやすい。

わかりやすい解説ではじめてでもわかる Linuxコマンド完全マスター
大津真 著|日経BP
¥2,640(税込)
27のステップでLinuxコマンドを体系的に学習。目的別リファレンス付きで、使いたいコマンドをすぐ探せる。Ubuntuベースだが、Red Hat系にも一部対応。図解で視覚的に理解。
こんな人におすすめ
コマンド操作をステップ形式で身につけたい人。リファレンスとしても使いたい実務者。
良い点
- ステップ形式で学びやすい
- 目的別リファレンス便利
- 図解が多い
気になる点
- ディストリがUbuntu中心
- シェルスクリプトは浅い
- サーバー管理は初歩的
出版社
日経BP
発売日
2024年12月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
『わかりやすい解説ではじめてでもわかる Linuxコマンド完全マスター』、タイトル長いけど、コマンドを完全マスターできるなら魅力的です。ステップ形式ってどういう感じですか?
佐藤メバル
大津さんは、全27ステップに分けて、基本から応用へと進む。各ステップは見開き単位で完結しているから、少しずつ確実に覚えられる。
例えば、Step3「コピー・移動・作成・削除する」では、cp, mv, mkdir, rmをまとめて学ぶ。
また、後半には「目的別リファレンス」が付いていて、例えば「ファイルを検索したい」という目的からコマンドを引ける。
実務で「あのコマンドなんだっけ?」となったときに便利だ。
橘ナナミ
目的別リファレンスは確かに便利そう。でも、シェルスクリプトやネットワーク管理もカバーしているんですか?
佐藤メバル
Chapter5でシェルスクリプト、Chapter6でネットワーク管理を扱っている。ただし、それぞれ基礎的な内容で、深くは掘り下げない。
この本の主眼はあくまでコマンドライン操作の完全マスターで、スクリプトやサーバー管理は入門レベル。
したがって、コマンドの基本をしっかり固めたい人には最適。
より高度な内容は別の専門書で補うと良い。

図解! Linuxコマンドのツボとコツがゼッタイにわかる本
高橋隆雄 著|秀和システム新社
¥2,240(税込)
「Linuxって何?」から始める超初心者向け。実際にコマンドを打ちながら操作を学べる。図解とコツで、難しい概念もやさしく解説。304ページで気軽に読める。
こんな人におすすめ
Linuxコマンドが全くわからないビギナー。「コマンド」という言葉に抵抗がある人。
良い点
- 初心者に優しい説明
- 図解でイメージしやすい
- 実際にコマンドを打てる
気になる点
- 内容は基本的
- ディストリによって差異あり
- 深い知識は得られない
出版社
秀和システム新社
発売日
2022年12月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
『図解! Linuxコマンドのツボとコツがゼッタイにわかる本』って、すごく初心者に優しそうなタイトルですね。
「ゼッタイ」って言い切ってるのが頼もしいです。
佐藤メバル
高橋さんは、「Linuxって何?コマンドって何?」というレベルから解説している。例えば、ファイル操作の章では「cd」コマンドを「ディレクトリを移動する」と図解で示し、実際に打ち込む手順を丁寧に追う。
「ツボとコツ」という副題の通り、よく使うコマンドの便利な使い方や注意点も紹介。ページ数も304と少なめで、挫折しにくい。
ただし、内容は基本的で、シェルスクリプトやネットワーク管理はほとんど触れられていない。あくまでコマンド操作の最初の一歩。
橘ナナミ
なるほど、最初の一冊に良さそうですね。私はWindowsしか使ったことがないので、まずはこういう本でLinuxの雰囲気を掴みたいです。
佐藤メバル
それならぴったりだ。この本を読めば、「ls」「cd」「cp」「mv」などの基本コマンドが自然に身につく。
次にステップアップするなら、『Linux+コマンド入門』や『新しいLinuxの教科書』が良いだろう。
書店では、老若男女問わず、全くの初心者の方が手に取る一冊として定番だった。

LPI Linuxエッセンシャル試験対応 しっかりわかるLinux入門
LinuxProfessionalInstitute(LPI) 著|秀和システム新社
¥2,860(税込)
LPI Linux Essentials試験対応。イラストとコマンド画面で知識ゼロから理解。第1章「Linuxとは」から始まり、環境構築、基本操作、サーバー管理、ネットワークまで。練習問題も収録。
こんな人におすすめ
Linux Essentials資格取得を目指す人。試験対策を兼ねた入門書が欲しい初学者。
良い点
- 試験対応で目標が明確
- イラストが豊富
- 練習問題で知識を確認
気になる点
- 試験範囲に限定される
- 深い内容は不足
- 読後は別書が必要
出版社
秀和システム新社
発売日
2023年4月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
この本はLPI Linux Essentialsの試験対策にもなるんですね。資格を取るにはいいかもしれませんが、実務にも役立つんでしょうか?
佐藤メバル
Linux Professional Instituteが監修しているから、試験に必要な知識が効率的に身につく。
第1章ではOSの歴史やオープンソースの概念から始めて、段階的に実践的な操作を学ぶ。
試験対策としてだけでなく、Linuxを使う上での基礎が一通りカバーされている。
実務でも、ユーザー管理やファイル操作、簡単なサーバー設定などはすぐに使える。
ただし、資格試験の範囲を超える深い内容は含まれていない。
合格した後は、さらに専門的な本で学ぶ必要がある。
橘ナナミ
資格と実務の両方をカバーしているのは良いですね。でも、私は資格はまだ考えていないので、純粋な入門書としても使えますか?
佐藤メバル
もちろん使える。試験対策に特化した部分は章末の練習問題くらいで、本文は普通の入門書と同じ構成だ。イラストも多く、コマンド画面と一緒に説明されているから、初心者でもわかりやすい。
もし資格を取るか迷っているなら、この本で学習しながら考えても良い。試験に興味がわいたらチャレンジすればいい。

いちばんやさしい Linuxコマンド 入門教室
中島能和 著|ソーテック社
「入門教室」の名の通り、講義形式でLinuxコマンドを解説。UbuntuやRaspbianなどのDebian系をベースに、Red Hat系も考慮。一通りの操作を学べる。取っ付きにくいコマンド操作を丁寧にガイド。
こんな人におすすめ
Linuxをこれから始める人。学校の授業のように進めたい独学者。ワーク感覚で学びたい。
良い点
- 教室形式で進めやすい
- Debian系・Red Hat系対応
- コマンドの醍醐味を伝える
気になる点
- 固定レイアウトで携帯端末非推奨
- 深い内容はない
- 演習問題が少ない
出版社
ソーテック社
発売日
2018年2月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
『いちばんやさしい Linuxコマンド 入門教室』、教室形式ってどういうことですか?グループ学習を想定しているんですか?
佐藤メバル
中島さんは、あたかも先生が教えるように、会話調で解説を進めている。例えば、「では、『ls』コマンドを打ってみましょう」という形で、読者が実際に操作しながら学べる。
UbuntuやRaspbianなどDebian系をベースにしつつ、CentOSなどのRed Hat系にも言及している。
パッケージ管理などで違いがある部分は、両方を説明しているから安心だ。
「いちばんやさしい」と謳っているだけあって、難易度は低い。一通りコマンド操作を学びたい人に最適。
橘ナナミ
会話調だと親しみやすいですね。私も先生に教わっている気分で勉強できそうです。ただ、電子版が固定レイアウトで、スマホでは見にくそう…
佐藤メバル
その点は注意が必要だ。タブレットやPCでの閲覧を推奨する。出版社のソーテック社は、紙の本をそのまま電子化している傾向がある。
もし電子書籍で読むなら、大きめの端末が必須。紙の本を購入するのも手だ。内容自体は良いので、環境を選べば十分に価値がある。

Windowsユーザーのための これから始めるLinuxの本 (日経BPパソコンベストムック)
日経Linux 著|日経BP
Windowsと比較しながらLinuxを学べる。インストールしないで試す方法から、70ステップで完全制覇。Ubuntu 22.04 LTS対応。ChatGPTなど最新AIツールの紹介も。日経Linuxの記事を再編集。
こんな人におすすめ
WindowsユーザーがLinuxに移行したい人。Windows環境を残しつつLinuxを試したい人。
良い点
- Windowsとの比較でわかりやすい
- 70ステップの体系的なカリキュラム
- 最新のフリーソフト紹介
気になる点
- ページ数が少なく薄い
- 入門レベルを超えない
- Ubuntu限定の内容も
出版社
日経BP
発売日
2023年7月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
『Windowsユーザーのための これから始めるLinuxの本』、まさに私のためにあるような本です!
WindowsからLinuxに乗り換えたいけど、どう始めればいいかわからなくて。
佐藤メバル
日経Linux編集部が作っただけあって、Windowsユーザーの視点に徹底的に寄り添っている。
第1章では、Windowsと共存しながらLinuxをインストールする方法を全パターン図解。仮想化やリモートデスクトップも解説している。
第2章は「70ステップ」で、基本操作からサーバー、カーネルまで。ステップは1ページ単位で完結しているから、毎日少しずつ進められる。
さらに、第4章ではChatGPTなどAIツールやフリーソフトの活用例が紹介されていて、実用的だ。
橘ナナミ
ChatGPTの紹介もあるんですか?それは興味深い。でも、172ページだと内容が薄いんじゃないかと心配です。
佐藤メバル
確かにページ数は少ないが、凝縮されている。70ステップはそれぞれが独立していて、必要なところだけ読める。
入門書としては十分な内容だ。
この本の目的は「Linuxへの引っ越しと基本操作の習得」だから、それ以上を求めるなら他の本と併用すると良い。
最初の一冊として、Windowsユーザーには最適。

イラストでそこそこわかるLinux コマンド入力からネットワークのきほんのきまで
河野寿 著|翔泳社
Linux初心者向けの入門書。図解イラストでコマンド操作からネットワークの基本まで。CentOS 7をVirtualBoxで動かしながら学習。クラウドの基本知識も追加。河野寿氏のわかりやすい解説。
こんな人におすすめ
Linuxを全く知らない超初心者。イラストで楽しく学びたい人。インフラエンジニア志望の学生。
良い点
- イラストが豊富で楽しい
- 仮想環境で実践
- クラウドの基礎も学べる
気になる点
- CentOS 7ベースでやや古い
- 内容は基礎のみ
- 固定レイアウト
出版社
翔泳社
発売日
2020年2月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
『イラストでそこそこわかるLinux』、タイトルが謙虚で好感が持てますね。「そこそこ」って言うけど、初心者にはちょうど良さそうです。
佐藤メバル
河野さんは、「Linux 1年生のための入門の入門書」と位置づけている。イラストがふんだんに使われていて、例えば「ディレクトリ」を本棚に例えるなど、イメージしやすい。
CentOS 7をVirtualBox上で動かしながら進めるから、実際に手を動かせる。第11章でネットワークが拡充され、第12章ではクラウド(AWSやAzureの基礎)も追加されている。
ただ、CentOS 7はサポートが終了しているので、学習用としては良いが、実務で使うならCentOS StreamやRocky Linuxなどにステップアップが必要。
橘ナナミ
なるほど、イラストで楽しく学べそうですね。私みたいな初心者にはぴったりです。でも、サポート終了のOSを使うのはちょっと気になります。
佐藤メバル
その点は大丈夫。本書は概念を学ぶための教材として使うのが目的で、実際のサーバー運用には別のOSを使う。
学習中に使うOSが多少古くても、コマンドの基本は変わらない。
もし最新のCentOS Streamで試したいなら、VirtualBoxの設定を工夫すれば代用も可能だ。本質的な部分を学ぶには十分な一冊だよ。

Windowsコマンドプロンプトスパテク242: Vista/XP/2000対応
飯島弘文 著|翔泳社
¥1,038(税込)
Windowsのコマンドプロンプトを242のテクニックで解説。システム管理やトラブルシューティングに役立つ。Vista/XP/2000対応と古いが、基本的なコマンドは現在も使える。PowerShellにも少し触れる。
こんな人におすすめ
Windowsのコマンドラインに興味があるユーザー。システム管理を効率化したいWindowsユーザー。
良い点
- テクニック数が豊富
- 実践的な内容
- PowerShellにも言及
気になる点
- 古いOS対応
- コマンドプロンプト限定
- Linuxユーザーには不要
出版社
翔泳社
発売日
2008年3月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
この本はWindowsのコマンドプロンプトの本ですね。でも、この記事はOS本のランキングですよね?WindowsのコマンドプロンプトもOSに関係ありますか?
佐藤メバル
良い質問だ。確かにWindowsのコマンドプロンプトはOSの一部であり、システム管理に欠かせない。本書は242のテクニックで、ネットワークのトラブルシューティングやシステム情報の取得など、実務で役立つ内容が満載。
Vista/XP/2000対応と古いが、dir, ipconfig, ping, netstatなどの基本コマンドは今も同じ。
PowerShellの章も少しあり、Windows環境でのコマンド操作を極めたい人には価値がある。
ただし、Linuxの本を探している人には不要だろう。
このリストはOS全般をカバーしているから、Windowsユーザー向けの選択肢として入れた。
橘ナナミ
なるほど、Windowsユーザー向けなんですね。私はMac派なのでスキップしますが、Windowsを使っている友達に教えてあげよう。
佐藤メバル
それがいい。Windowsでコマンドプロンプトを使いこなせると、GUIだけではできないことができて便利だ。
バッチファイルの作成にも応用できる。
ただし、現在のWindows 10/11では、PowerShellやWindows Terminalが主流だから、そちらに興味があれば『Windows PowerShell ポケットリファレンス』などがおすすめだ。

できるWindows 11 パーフェクトブック 困った!&便利ワザ大全 できるシリーズ
法林岳之 著|インプレス
1100以上のワザを収録したリファレンス。基本操作からトラブルシューティング、新機能(ウィジェット、スナップレイアウト)まで全方位カバー。Zoomの基本を解説した限定冊子付き。
こんな人におすすめ
Windows 11を使いこなしたいすべてのユーザー。困ったときにすぐ調べたい人。初心者から中級者まで。
良い点
- 1100以上のワザ
- トラブルシューティング充実
- Zoom冊子付き
気になる点
- OSバージョン依存
- 固定レイアウト
- 一部設定画面が変わっている可能性
出版社
インプレス
発売日
2022年2月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
『できるWindows 11 パーフェクトブック』、1100以上のワザってすごいですね!これ一冊あればWindows 11のことは全部わかるんですか?
佐藤メバル
法林さんたちが執筆した本書は、Windows 11のあらゆる機能を網羅。基本操作からスタートメニューのカスタマイズ、スナップレイアウト、ウィジェット、Microsoft Edgeの便利技、Teams、写真アプリ、セキュリティ設定、バックアップまで。
まさに「パーフェクトブック」の名にふさわしい。
困ったときのトラブルシューティングも充実していて、例えば「インターネットに接続できない」などの症状から解決策を探せる。付録のZoom冊子も役立つ。
橘ナナミ
それは心強いですね!私はWindows 11にアップグレードしたばかりで、新機能の使い方がわからないことが多いです。この本を手元に置いておけば安心ですね。
佐藤メバル
そう、辞書的に使うのに最適。ただし、Windows 11は更新プログラムでUIが変わることがあるので、発売時期(おそらく2021年頃)から若干のズレはあるかもしれない。
基本的な操作は変わらないから問題ないだろう。
「できるシリーズ」は長年の定番で、信頼性の高い情報が詰まっている。

これから学ぶmacOSターミナル
大津真 著|インプレス
Macユーザー向けにUNIXコマンドラインをゼロから解説。シェルの基本からvim、システム管理、SSHサーバー、Apacheまで。基礎編と応用編に分かれ、実践的な使い方が学べる。416ページ。
こんな人におすすめ
Macでコマンドラインを使い始めたい人。Webデザイナーやプログラマーでターミナルを活用したい人。
良い点
- Macに特化したUNIX入門
- 基礎から応用まで
- 実践的なサーバー設定
気になる点
- macOSのバージョンによって非互換
- Linuxとは微妙に異なる
- 厚めで値段も高め
出版社
インプレス
発売日
2016年12月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
『これから学ぶmacOSターミナル』、Macユーザーとして気になります。普段はGUIしか使っていないけど、ターミナルを使えると何ができるんですか?
佐藤メバル
大津さんは、Macのターミナルを使うことで、ファイル操作の効率化、プログラミング環境の構築、サーバーのセットアップなど、可能性が広がると説いている。
本書では、まずシェルの基本(bash/zsh)を学び、次にvimエディタ、システム管理、SSH、Webサーバー(Apache)の設定まで進む。
特に応用編では、オープンソースソフトウェアをmacOSに移植する方法なども解説。MacでありながらUNIXの力を引き出したい人に最適だ。
ただし、macOSのバージョンによってはコマンドや設定が異なる場合があるので、自分の環境で確認しながら進めよう。
橘ナナミ
なるほど、ターミナルを使えると仕事の幅が広がりそうですね。私はプログラミングを勉強中なので、PythonやRubyをターミナルで動かせるようになりたいです。
佐藤メバル
それなら本書がぴったりだ。PythonやRubyの実行環境を整える方法も解説されている。また、Homebrewの使い方などもカバーされているから、パッケージ管理もできるようになる。
本書をマスターすれば、Macを開発マシンとしてフル活用できるだろう。Linuxユーザーにも、Macならではの違いを知るために読む価値はある。

はじめてのMac パーフェクトガイド 2021(macOS Big Sur対応・最新版)
河本亮 著|standards
macOS Big Sur対応の初心者向け解説書。基本操作からiPhone連携まで丁寧に解説。Windowsからの乗り換えにも対応。PDF特典で中級者向けテクニックも。M1 Mac対応。
こんな人におすすめ
初めてMacを使う人。WindowsからMacに乗り換えた人。Macを基本から学びたいシニア層。
良い点
- 初心者向けでわかりやすい
- M1 Mac対応
- 特典PDFで中級者レベルもカバー
気になる点
- Big Sur対応で現在は古い
- 詳細なターミナル操作はなし
- 固定レイアウト
出版社
standards
発売日
2020年12月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
『はじめてのMac パーフェクトガイド 2021』、Big Sur対応とあるけど、もう新しいmacOSが出ていますよね。今買っても大丈夫ですか?
佐藤メバル
河本さんの本書は、Macの基本的な使い方はOSのバージョンが変わっても大きく変わらない。例えば、Finderの使い方、Dockのカスタマイズ、アプリケーションの起動方法などは、VenturaやSonomaでも同じ。
ただし、システム環境設定がシステム設定に変わったり、一部UIが変更されている。その点は注意が必要だが、初心者が最初の一歩を学ぶには十分だ。
特典PDFで中級者向けテクニックも提供されている。
また、M1 Mac対応と明記してあり、Apple Siliconでも問題なく使える。
最新のmacOSに対応した新版が出るまでのつなぎとしても価値がある。
橘ナナミ
なるほど、基本は変わらないんですね。私はWindowsからMacに乗り換えたばかりで、操作方法がわからないことだらけなので、この本で学べそうです。
佐藤メバル
3章がWindowsからの乗り換えに特化していて、例えば「右クリックはどうするの?」「コピー&ペーストの違い」など、Windowsユーザーが戸惑うポイントを解消してくれる。
また、iPhoneやiPadとの連携方法も解説されているから、Apple製品を複数持っている人にも便利。
Macの入門書としては、この本一冊で十分な内容だ。
OS理論の定番教科書とその読み方
橘ナナミ
OSの理論をちゃんと学びたい場合、どの教科書がおすすめですか?
佐藤メバル
古典的名著としては「Operating System Concepts」(通称「ダチョウ本」)や「Modern Operating Systems」(タネンバウム本)があるけど、確定情報のリストには載っていないから直接は薦められないね。ただ、日本語で読める理論書としては『オペレーティングシステムの基礎』がネットワークとの融合までカバーしていて良い。あとは『絵で見てわかるOS/ストレージ/ネットワーク』がデータベース視点からOSを解説していて、実務者にも役立つ。
橘ナナミ
でも、理論だけだとイメージが湧きにくいですよね。
佐藤メバル
そう。理論と実践を往復するのが大事。たとえば『オペレーティングシステムの基礎』で概念を押さえたら、『動かしながらゼロから学ぶ Linuxカーネルの教科書』で実際のコードを動かして確認する。これで理解がぐっと深まる。
Linuxカーネル学習の段階的アプローチ
橘ナナミ
Linuxカーネルって難しそうで、どこから手をつければいいか…。
佐藤メバル
段階を踏めば大丈夫。まずは『[試して理解]Linuxのしくみ』でプロセス管理やメモリ管理の基本を実験しながら学ぶ。次に『ふつうのLinuxプログラミング 第2版』でシステムコールやプロセス間通信を実際にコードを書いて体験する。そして『Linuxシステムプログラミング』でより実践的なプログラミングテクニックを身につける。最後に『Linuxデバイスドライバプログラミング』や『動かしながらゼロから学ぶ Linuxカーネルの教科書』でカーネル内部に踏み込む。
橘ナナミ
なるほど!ステップアップ方式ですね。
佐藤メバル
そう。特に『Linuxのしくみ』(増補改訂版)は仮想化やコンテナの章も追加されていて、今時のLinuxを学ぶには最適の一冊だよ。
Windows/macOSの内部構造と実務でのOS選び
橘ナナミ
やっぱりWindowsやmacOSの内部を知る本って少ないですよね。
佐藤メバル
そうなんだ。Windowsは『図解Windows OSのしくみ』がプロセス管理やメモリ管理を図解していて貴重。macOSはUNIXベースのため、『これから学ぶmacOSターミナル』でコマンド操作を覚えるところから始めるといい。実務ではサーバーOSとしてLinuxが圧倒的だけど、組み込みOS(RTOSなど)やデスクトップOSの選定も重要。たとえばRaspberry Piで動かすなら『動くメカニズムを図解&実験!Linux超入門』がハード寄りの知識も得られて便利だ。
よくある質問
OSの学習を始めるのに前提知識はどれくらい必要ですか?
橘ナナミ
OSの学習を始めるのに前提知識はどれくらい必要ですかについて教えてください。
佐藤メバル
最低限、パソコンの基本操作(ファイルの作成・削除など)ができれば大丈夫です。プログラミング経験はなくても、入門書(例:『Linuxの絵本』)ならイラスト中心で理解できます。C言語を知っていると後々有利ですが、必須ではありません。
初心者(プログラミング未経験)でも読めるOSの本はありますか?
橘ナナミ
初心者(プログラミング未経験)でも読めるOSの本はありますかについて教えてください。
佐藤メバル
はい。『Linuxの絵本』や『図解!Linuxコマンドのツボとコツ』はコマンド操作をやさしく解説。『入門者のLinux』(ブルーバックス)はコマンドを打ちながらLinuxの考え方を学べます。
WindowsやmacOSの内部構造を学べる本はありますか?
橘ナナミ
WindowsやmacOSの内部構造を学べる本はありますかについて教えてください。
佐藤メバル
Windows向けには『図解Windows OSのしくみ』が内部動作を図解。macOSはUNIXベースなので、『これから学ぶmacOSターミナル』でコマンド操作から入るとよいです。
自作OSを作るのに最初に読むべき本は?
橘ナナミ
自作OSを作るのに最初に読むべき本はについて教えてください。
佐藤メバル
『ゼロからのOS自作入門』が一番おすすめです。UEFI対応でC++を使ってMikanOSをゼロから作り、現代的なOSの機能を一通り実装できます。
LPICや資格試験対策に使えるおすすめの本は?
橘ナナミ
LPICや資格試験対策に使えるおすすめの本はについて教えてください。
佐藤メバル
『LPI Linuxエッセンシャル試験対応 しっかりわかるLinux入門』が入門者向け。LPICレベル1なら『新しいLinuxの教科書』や『基礎からしっかり学ぶLinux入門』を併用すると効果的です。
ネットワークやセキュリティも同時に学べるOSの本は?
橘ナナミ
ネットワークやセキュリティも同時に学べるOSの本はについて教えてください。
佐藤メバル
『絵で見てわかるOS/ストレージ/ネットワーク』はデータベース視点からOSとネットワークの関係を解説。セキュリティ面では『動くメカニズムを図解&実験!Linux超入門』がアクセス制御の仕組みに触れています。
洋書と和書、どちらを選ぶべきですか?
橘ナナミ
洋書と和書、どちらを選ぶべきですかについて教えてください。
佐藤メバル
日本語で十分な内容の和書が多数あります。洋書の名著は多くが翻訳されているので、まずは和書で十分。ただし『Operating System Concepts』など原書で読みたい場合は洋書を。
オンラインで無料で読めるOSの教材はありますか?
橘ナナミ
オンラインで無料で読めるOSの教材はありますかについて教えてください。
佐藤メバル
例えば『ゼロからのOS自作入門』のソースコードはGitHubで公開。『Linuxのしくみ』の著者ブログでも一部内容を読めます。MITの「xv6」や「OSTEP」の無料PDFも有名です。
まとめ
橘ナナミ
ここまでたくさんの本を教えていただいて、OSの世界がすごく広いことがわかりました。自分が今どこにいて、どこを目指したいかが大事なんですね。
佐藤メバル
その通り。OSの学習はまるで料理に例えられる。まずは包丁の使い方(コマンド操作)を覚え、次にレシピ(プログラミング)を理解し、最後に自分流の料理(自作OSやカスタマイズ)に挑戦する。最初からフルコースを作ろうとすると挫折するから、一歩ずつだ。
橘ナナミ
確かに!まずは『Linuxの絵本』で基本を押さえて、次に『試して理解Linuxのしくみ』で実験してみます。
佐藤メバル
それがいいね。焦らず、自分に合った一冊から始めよう。OSはコンピュータの心臓部。その鼓動を感じられるようになると、エンジニアとしての視野がぐっと広がるよ。








