ホラー映画の本のおすすめ人気ランキング25選【2026年版】
監修

佐藤メバル
@shelfy_mebaru
編集長。あらゆるジャンルの本を年間数百冊読み込む本のプロ。投資・経営から小説・実用書・絵本まで、良書と読者の相性を見抜く。

橘ナナミ
@medias_nanami
編集部の新人インターン。22歳の大学院生で、メディア論を研究中。「それ気になります!」が口癖の天然キャラ。読者の素朴な疑問を代弁する役割で、各メディアの専門家にいろんなジャンルの素朴な質問をぶつけていく。
最終更新: 2026年8月
橘ナナミ
佐藤さん、ホラー映画って見るのも好きなんですけど、その本もたくさんあるんですね!でも、どれを読めばいいか迷っちゃいます。
佐藤メバル
そうだね。ホラー映画の本にもいろんなタイプがあるから、目的に合わせて選ぶのが大切だよ。今日はその選び方から一緒に見ていこう。
橘ナナミ
よろしくお願いします!まず、どんな目的で読むかで変わるんですよね?
佐藤メバル
その通り。新しい映画を探したいのか、映画の裏側を知りたいのか、ビジュアルを楽しみたいのか、学術的に深掘りしたいのか。まずはそこを明確にしよう。
ホラー映画の本の選び方
目的別:新しい映画を探したい/裏側を知りたい/ビジュアルを楽しみたい/学術的に深掘りしたい
橘ナナミ
「映画を探す」って、ガイドブック的な本ですよね?
佐藤メバル
そう。例えば『1日1本、365日毎日ホラー映画』は毎日1本紹介してて、マニアックな作品を知りたい人にぴったり。逆に『このホラー映画はなぜおもしろいのか?』はレビュー+解説で、映画を見る前後の視点をくれる。
橘ナナミ
裏側を覗きたいときは?
佐藤メバル
メイキングや制作話なら『恐怖の作法 ホラー映画の技術』がおすすめ。脚本家の小中千昭さんが実践的に書いてる。もっと深く学びたいなら『ホラー映画の書き方』(デヴィン・ワトソン)もいいよ。
橘ナナミ
ビジュアル系はどうでしょう?
佐藤メバル
大型のアートブックや図鑑だと『図説ホラー・シネマ』や『Horror Film Chronicle』は写真が豊富で眺めて楽しい。
橘ナナミ
学術的な本は難しそう…。
佐藤メバル
確かに『男と女とチェーンソー』や『ホラーの哲学』は専門的だけど、ホラーを体系的に知りたいなら必読。
難易度別:ビギナー/中級/上級
橘ナナミ
初心者でも読みやすいガイドはありますか?
佐藤メバル
うん。『最新版‼オススメホラー映画: 君を魅了する!39選』や『初心者向け はじめてのホラー映画ガイド』は映画の基本から教えてくれるよ。
橘ナナミ
中級者はどういうのを?
佐藤メバル
例えば『荒木飛呂彦の奇妙なホラー映画論』は漫画家ならではの視点で、『プロが選んだはじめてのホラー映画』(塩田時敏ベストセレクション50)も信頼できる。
橘ナナミ
上級者向けはやっぱり分厚い本?
佐藤メバル
そう。『ホラー映画超近現代史』は568ページの大著で、2000年代以降の流れを完全網羅。研究したい人にはうってつけ。
形式別:ガイドブック/アートブック/評論・エッセイ/メイキング/原作小説
橘ナナミ
原作小説と映画を比較できる本もあるんですか?
佐藤メバル
実は『このホラーがすごい! 2024年版』はホラー小説のランキングで、映画化された作品の原作を知るきっかけになるよ。小説自体を読むのも面白い。
橘ナナミ
エッセイっぽいのは?
佐藤メバル
『町山智浩のシネマトーク 怖い映画』は9本の映画を深掘りして、映画評論家の視点が楽しい。
エリア別:日本映画/海外映画(欧米・アジア)
橘ナナミ
Jホラーに特化した本ってありますか?
佐藤メバル
あるよ。『別冊カルトムービー Jホラー、怖さの秘密』は日本のホラーを時代順に解説していて、『リング』や『呪怨』の裏話が満載。海外映画なら『別冊映画秘宝 恐怖! 幽霊のいる映画』が幽霊映画に絞ってる。
橘ナナミ
なるほど!自分に合った本を選べそうです。
ホラー映画の本をひと目で比較
橘ナナミ
えっ、25冊もあるんですか!?まずどう見ればいいんですか?
佐藤メバル
焦らず焦らず(笑)。まずはこの一覧で全体像を眺めてみよう。価格・著者・対象読者をまとめて見られるから、自分に近そうなのが分かるはず
ホラー映画の本のおすすめ人気ランキング
橘ナナミ
一覧だけだとピンと来ないので...1冊ずつ詳しく教えてください!
佐藤メバル
よし、それじゃあ1位から順に1冊ずつ解説していこう。各冊どんな人に向いてるかも合わせて話すから、自分に合いそうなのを見つけてほしい

ホラー映画で殺されない方法
セス・グレアム=スミス 著|竹書房
ホラー映画の定番シチュエーションを逆手に取った、ユーモアあふれるサバイバルガイド。著者は『高慢と偏見とゾンビ』のセス・グレアム=スミス。悪魔祓いや殺人鬼回避まで実践的(?)アドバイスが満載で、ホラー映画ファンなら思わずニヤリとする教訓やイラストも魅力。巨匠ウェス・クレイヴンの謝罪文付きという遊び心も。
こんな人におすすめ
ホラー映画を愛するあまり、自分がもし作品の中に放り込まれたらどう生き延びるか真剣に考えたい人。パーティーや合コンのネタとしても使える一冊。
良い点
- ユーモアと実用性の絶妙なバランス
- ホラー映画のパロディとして秀逸
- イラストやリストが楽しい
気になる点
- 真剣なサバイバルには使えない
- 日本のホラーには弱い
- 電子版ではレイアウトが崩れる
出版社
竹書房
発売日
2018年7月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
佐藤さん、この『ホラー映画で殺されない方法』って、タイトルからして笑っちゃいますよね。本当に役立つんですか?
佐藤メバル
役立つかはさておき、ホラー映画のセオリーを知り尽くした遊び心満載の一冊だよ。たとえば『悪魔祓いの儀式のやり方』とか『人殺し人形の倒し方』とか、真面目な顔で書いてあるのが笑える。
著者のセス・グレアム=スミスはホラー映画のプロデューサーもしてて、だからこそあの『IT』の世界観をパロディにできるんだ。
橘ナナミ
なるほど!ホラー映画の「あるある」を逆手に取った実用書って感じですね。読むと映画がもっと楽しくなりそうです。
佐藤メバル
その通り。ホラー映画を浴びるように見てきた人ほどツボにはまる。巻末の映画リストも充実してて、まだ見てない作品を発掘するきっかけにもなる。
何より「自分は映画の冒頭で死んでいるかどうか」を判断するチャートが秀逸なんだ。

ホラー映画の科学
ニーナ・ネセス 著|フィルムアート社
ホラー映画を見たときの脳や心の反応を、脳科学・心理学の視点から解説。約300本の作品を例に、ジャンプスケアや不気味の谷、闘争・逃走反応などを詳述。科学コミュニケーターの著者が、恐怖の仕組みをわかりやすく伝える。『リング』『クワイエット・プレイス』など具体例が豊富で、ホラー愛好家も製作者も納得の内容。
こんな人におすすめ
ホラー映画がなぜ怖いのか、その理屈を知りたい人。学生の自由研究やプレゼンのネタにも最適。映画制作志望者にもおすすめ。
良い点
- 科学的根拠に基づいている
- 具体例が豊富でわかりやすい
- ホラー映画の歴史も学べる
気になる点
- 学術的な部分がやや硬い
- ネタバレを含む記述がある
- 図版がもう少し欲しい
出版社
フィルムアート社
発売日
2024年7月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
『ホラー映画の科学』ってタイトル、すごく興味を引かれます。私たちが怖がる仕組みって、ちゃんと研究されてるんですね。
佐藤メバル
そうなんだ。この本は脳科学や心理学をベースに、なぜホラー映画で体が反応するのかを実証的に解説している。
例えば、ジャンプスケアが起こるときの脳内の反応や、不気味の谷の理論がどう恐怖に関わるかが、具体的な映画のシーンとともに語られる。
橘ナナミ
へえー!『エクソシスト』とか『ヘレディタリー』の例が出てくるんですか?見たことあるので、その視点で解説されると面白そうです。
佐藤メバル
もちろん。約300本もの作品が引用されていて、知ってる映画の新たな見方を発見できるよ。しかも各章の終わりにはコラムやインタビューも入っていて、学術書というより読み物として楽しめる。

荒木飛呂彦の奇妙なホラー映画論 (集英社新書)
荒木飛呂彦 著|集英社
¥990(税込)
『ジョジョの奇妙な冒険』の荒木飛呂彦が、偏愛するホラー映画100選を語る。自身の創作との関係を交えながら、画家ならではの視点で作品を分析。巻頭には「荒木飛呂彦が選ぶホラー映画ベスト20」を収録。1970年代以降のモダンホラーを中心に、独自の視点で切り込む。ファン必読。
こんな人におすすめ
荒木飛呂彦ファン、あるいは『ジョジョ』の影響元を知りたい人。ホラー映画をアートとして見たいクリエイターにもおすすめ。
良い点
- 荒木の創作論が学べる
- 選出作品が個性的
- 読みやすい新書サイズ
気になる点
- 荒木ファン以外にはマニアック
- 古い作品中心
- 写真や図版が少ない
出版社
集英社
発売日
2011年6月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
荒木飛呂彦先生のホラー映画論!ジョジョの奇妙な表現のルーツが見える気がします。どんな映画が好きなんですか?
佐藤メバル
荒木さんはかなり幅広いホラーを愛好していて、『エクソシスト』や『シャイニング』といった古典から、『死霊のはらわた』のようなB級まで。
特に印象的なのは、画家としての視点で構図や色彩を分析している点だよ。例えば『サスペリア』の色使いについて熱く語る章は、美術ファンにもたまらない。
橘ナナミ
なるほど!ジョジョの独特なポージングやスタンドのデザインも、ホラー映画から影響を受けてたんですね。読むと映画も漫画ももっと楽しめそうです。
佐藤メバル
その通り。荒木さんが「絵描きの視点」と「作家の視点」を行き来しながら語るスタイルが新鮮で、同じ作品でも何度も楽しめる。
特に『ベスト20』は荒木節全開で、彼の人間性も垣間見える。

恐怖の作法 ホラー映画の技術
小中千昭 著|河出書房新社
『邪願霊』『リング』などJホラーを代表する脚本家・小中千昭が、恐怖を生み出す技術を解説。「小中理論2.0」も収録され、ホラー作りの実践的なノウハウが満載。恐怖の構造を分析し、物語の組み立て方や演出の意図を明かす。ホラーを制作したい人にとって教科書的な一冊。
こんな人におすすめ
ホラー映画や小説を書いてみたい人。Jホラーの魅力を理論的に理解したいコアファンにも。
良い点
- 実作者の視点で具体的
- 小中理論の集大成
- 装画も秀逸
気になる点
- 初心者には難解な部分もある
- 作品例が一部偏りがち
- やや専門用語が多い
出版社
河出書房新社
発売日
2014年5月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
『恐怖の作法』って、まるでホラーを作るための教科書みたいですね。小中千昭さんは『リング』の脚本も書かれた方ですよね。
佐藤メバル
そう、まさにJホラーの立役者の一人だよ。この本では恐怖を「見せる」のではなく「感じさせる」ためのテクニックが体系的にまとめてある。
例えば「間」の取り方や音響の使い方、観客の心理操作まで、実例を交えて解説されているんだ。
橘ナナミ
それって、ただホラーを観るだけじゃなく、作る側の目線で学べるのが魅力ですね。私も将来、映像制作に興味があるので、読んでみたいです。
佐藤メバル
ぜひ手に取ってみて。「小中理論2.0」と題された新章では、近年のデジタル配信やSNSがホラーに与えた影響まで考察している。
時代ととも進化する恐怖の形を、第一線の脚本家が語る貴重な内容だ。

最新版‼オススメホラー映画: 君を魅了する!39選 オススメムービー (名作映画紹介)
ー感動大好きー「コリントン劇場」 著|ロッキー出版
近年のホラー映画から厳選した39作品を紹介。トレンドや社会的背景にも触れつつ、初心者でも楽しめる解説が特徴。古典から最新までバランスよくセレクト。著者の「コリントン劇場」は映画愛にあふれ、ネタバレに配慮した紹介が好評。手軽に読める分量で、ホラー入門にぴったり。
こんな人におすすめ
「最近のホラー映画って何が面白い?」と気になっているホラー初心者。短時間でおすすめを知りたい人。
良い点
- 最新作中心で情報が新しい
- コンパクトで読みやすい
- ネタバレが少ない
気になる点
- 解説がやや浅い
- 選出に偏りがある
- 紙質が少し安っぽい
出版社
ロッキー出版
発売日
2024年6月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
『最新版‼オススメホラー映画』、39選って手頃な数ですね。最近の作品を知りたい私には良さそうです。
佐藤メバル
そう、これは「ホラー映画って最近どんなのがあるの?」という人にぴったりの入門ガイドだよ。各作品のあらすじと見どころが簡潔にまとまっていて、しかもネタバレを避けた書き方だから、映画をこれから見る人でも安心して読める。
橘ナナミ
確かに難しくないし、気軽に読めそうですね。私みたいにホラーに興味はあるけど何から見ればいいかわからない人に向いてそうです。
佐藤メバル
うん。巻末には「ホラー映画のトレンド解説」もあって、時代による変化をざっくり掴めるのもいい。
コラム的な読み物としても楽しめる一冊だよ。

初心者向け はじめてのホラー映画ガイド: ホラーの魅力や歴史、様々なジャンル、体に与える影響、オススメ作品まで!!
Michiyasu 著
ホラー映画に10年以上親しんだ著者が、初心者向けに魅力・歴史・ジャンル・人体への影響を解説。「あまり怖くないけど面白い作品」も紹介しているのがユニーク。ホラーの基礎知識から実践的な楽しみ方まで幅広くカバー。初めてホラーに挑戦する人の不安を取り除く親切設計。
こんな人におすすめ
ホラー映画を一度もまともに見たことがない、でも興味はあるという超初心者。怖がりだけどホラーを楽しみたい人。
良い点
- 恐怖に慣れる工夫満載
- 歴史やジャンルの解説が丁寧
- 初心者に優しい内容
気になる点
- 経験者には物足りない
- 作品数が少ない
- 独自性がやや弱い
出版社
詳細情報なし
発売日
2023年7月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
『はじめてのホラー映画ガイド』って、まさに私みたいな初心者向けですね。怖いけど観てみたいという気持ちがあります。
佐藤メバル
そうだろうね。この本は「怖い」を段階的に克服する工夫がされている。例えば、最初に「怖くないホラー」として、サスペンス寄りの作品やユーモア要素のあるものを紹介して、徐々に本格的な恐怖へ誘導してくれるんだ。
橘ナナミ
なるほど!ホラーってジャンプスケアばかりじゃないんですね。私でも楽しめる作品があるなら、挑戦してみたくなりました。
佐藤メバル
いいね。巻末には「怖いシーンが苦手な人向け」の特集もあって、目を閉じるタイミングのアドバイスなんかも書いてある。
まさに初心者のための配慮が行き届いた一冊だよ。

このホラー映画はなぜおもしろいのか?
ぎゃふん工房 著|ぎゃふん工房
70作品以上のホラー映画を、ネタバレなしでレビュー。各作品の見どころや鑑賞ポイントを紹介し、さらに「惜しい作品」の楽しみ方にも言及。関連項目をハイパーリンク(電子版)で参照できる工夫も。映画を観る前にも観た後にも使える実用的な一冊。
こんな人におすすめ
ネタバレが嫌いな人。映画を観る前に何を期待していいか知りたい人や、見終わった後にもっと深く味わいたい人。
良い点
- ネタバレがない
- 多彩な作品をカバー
- リンク機能で関連作品を探せる
気になる点
- 紙版ではリンクが使えない
- 評価が主観的
- 古い作品も多い
出版社
ぎゃふん工房
発売日
2014年8月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
『このホラー映画はなぜおもしろいのか?』、ネタバレなしって珍しいですね。どんな風に紹介してるんですか?
佐藤メバル
著者のぎゃふん工房は、「筋書きを明かさずにその作品の魅力を伝える」という難しいことを見事にやってのけている。
例えば『CURE』なら、あらすじではなく「催眠と狂気の空気感がすごい」といった感じで、観る前に抱くべき心構えを指南してくれる。
橘ナナミ
へえ!それなら予備知識ゼロで映画を見れて、後でこの本を読み返すと違った発見がありそうですね。
佐藤メバル
その通り。映画を観た後に読むと「あのシーンはそういうことだったのか」と深掘りできる。さらに、関連作品がリンクでつながっているから、芋づる式にホラーを広げられるのも楽しい。

1日1本、365日毎日ホラー映画
ブライアン・W・コリンズ 著|竹書房
6年間毎日ホラーを見続けた著者が選んだ、有名作品をあえて外した365本のガイド。1月から12月までテーマ別に構成され、アジアン・ホラーやスラッシャー、インディーズなど多様なサブジャンルを網羅。個性的な解説と毒舌が魅力で、ホラー通も納得のセレクト。
こんな人におすすめ
「もう有名作品は見飽きた」というホラー上級者。埋もれた佳作やB級を発掘したい人。
良い点
- 有名作品を除外した独自の選出
- 1日1本のペースで楽しめる
- ユニークな視点の解説
気になる点
- 初心者には敷居が高い
- 解説が辛口すぎることも
- 365本すべてを見るのは大変
出版社
竹書房
発売日
2021年7月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
『1日1本、365日毎日ホラー映画』!すごいタイトルですね。しかも有名作品は収録してないって、どれだけマニア向けなんだろう…。
佐藤メバル
本当に玄人向けだよ。著者のブライアン・コリンズは、あえて『エクソシスト』や『シャイニング』を外し、知る人ぞ知る作品を厳選している。
たとえば『バットシット・クレイジー・ホラー』という5月のテーマでは、常識外れのぶっ飛んだ作品が並ぶ。
橘ナナミ
え、それってどんな映画なんですか?ちょっと気になるけど、怖そう…でも面白そう!
佐藤メバル
(笑)まさにそういうリアクションを期待しているんだ。各作品に短い解説と辛辣なコメントが付いていて、読むだけでも楽しい。
特に、ホラー映画を「ジャンクフード」と称する8月のラインナップは、思わず観たくなる怪作揃いだよ。

ホラー映画の書き方 映画は恐怖から生まれる
デヴィン・ワトソン 著|フィルムアート社
ホラー映画の脚本に特化した入門書。著者自らがサンプル脚本を書きながら、伏線や恐怖の膨らませ方をステップごとに解説。各章末に課題があり、ワークブックとしても使える。ホラー映画史の概観も含まれ、ジャンル全体への理解も深まる。ゲームやアニメのシナリオにも応用可能。
こんな人におすすめ
ホラー脚本を書きたい初心者。学生や趣味で創作をする人に最適。映画制作を学ぶ教材としても。
良い点
- 実践的なワーク形式
- 具体例が豊富
- 歴史の知識も得られる
気になる点
- 英語の脚本の翻訳が元
- ややページ数が多い
- 出版年が古い
出版社
フィルムアート社
発売日
2012年2月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
『ホラー映画の書き方』って、まさに創作したい人向けですね。でも、文章だけでなく脚本のことまで書いてあるんですか?
佐藤メバル
そう、脚本に特化しているから、セリフの書き方や場面転換のテクニックまで具体的だよ。著者のデヴィン・ワトソンはホラー映画研究の第一人者で、彼自身が書いた模範脚本を章ごとに示しながら、『なぜここで恐怖が生まれるのか』を解説していくんだ。
橘ナナミ
なるほど!ワークブック形式なら、自分のアイデアを実際に形にしながら学べそうです。私も短編ホラーを書いてみたいので、参考になりそう。
佐藤メバル
いいね。特に「読者に寄り添い一緒に草稿を進める」スタイルが好評で、一人で書いていても迷わない。
ホラーに限らず、サスペンス全般の創作に役立つ一冊だよ。

The Nightmare from The Movies: ホラー映画~戦慄と怪奇の物語 (NEKO CINEMA BOOK ENTERTAINMENT SERI)
ネコ・パブリッシング
ホラー映画の戦慄と怪奇を、著名なイラストや写真とともに紹介するビジュアルブック。映画スチルやポスターを多用し、視覚的に楽しめる。各作品の解説もコンパクトで、パラパラめくるだけでも雰囲気が味わえる。コレクターズアイテムとしての魅力も。
こんな人におすすめ
映画の予告編やポスターを見るのが好きな人。コーヒーテーブルブックとして、インテリアにも。
良い点
- ビジュアルが豊富
- コンパクトな解説
- 雰囲気が素晴らしい
気になる点
- 情報量は少ない
- 特に目新しい内容はない
- サイズが大きい
出版社
ネコ・パブリッシング
発売日
2000年10月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
『The Nightmare from The Movies』、表紙からして怖そうですね。中はどんな感じなんですか?
佐藤メバル
これはいわゆるビジュアルブックで、ホラー映画の名シーンやポスターをふんだんに使ったグラフィック主体の本だ。
各作品の解説はあっさりしているけど、その分写真の迫力で楽しませてくれる。見ているだけで当時の映画館の雰囲気がよみがえる。
橘ナナミ
へえー、写真集みたいなものですね。私はまだあまり映画を見てないけど、この本で見たことあるポスターを見つけると、見たくなるかもしれません。
佐藤メバル
そういう使い方もありだね。むしろホラー初心者でもビジュアルから入れるから、入門としてもいい。
ソファに置いておくと、友達が来たときに話題にもなるよ。

プロが選んだはじめてのホラー映画: 塩田時敏ベストセレクション50
近代映画社
映画評論家・塩田時敏がプロの視点で選んだホラー映画ベスト50。初心者にもわかりやすい解説と、鑑賞のポイントがコンパクトにまとまっている。選出は古典から現代までバランスよく、入門から中級まで満足できる。信頼できるガイド。
こんな人におすすめ
「プロのおすすめを聞きたい」という人。定番を確実に押さえたいホラー初心者。
良い点
- 選出が信頼できる
- 解説が簡潔で的確
- コンパクトで持ち運びやすい
気になる点
- 新しい作品が少ない
- ページ数が少ない
- カラーが少ない
出版社
近代映画社
発売日
2009年7月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
『プロが選んだはじめてのホラー映画』、塩田時敏さんって映画評論家の方ですよね。50本だけに絞ってるのがいいですね。
佐藤メバル
そう。長年映画業界で活躍してきた塩田さんのセレクトは、外れがない。『悪魔のいけにえ』『シャイニング』などの古典から、『ヘレディタリー』のような現代の傑作まで、幅広いけど「これだけ見ておけば間違いない」というラインを押さえている。
橘ナナミ
レビューサイトだと玉石混交で迷っちゃうので、プロの目で選んでもらえるのは安心ですね。しかも50本なら全部見ようという気になれます。
佐藤メバル
うん。解説も1ページあたり簡潔で、ネタバレを極力避けつつ、見どころを的確に伝えてくれる。これ1冊あれば、ホラー映画の「必修科目」を履修できる感じだね。

Movie Book: The Counterattack of Horror John Carpenter and Absolute Horror Directors Yoshiaki Washisu, George A. Romeo, Toby Hooper & More Book
ホラー映画の巨匠、ジョン・カーペンター、ジョージ・A・ロメロ、トビー・フーパーらを特集したマニア向け書籍。監督ごとの作風や代表作の解説、影響関係などを深掘り。貴重な写真やインタビューも含まれ、コアなファンにはたまらない内容。
こんな人におすすめ
ジョン・カーペンターやロメロファン。監督個人にフォーカスした読み物が好きな人。
良い点
- 巨匠に特化した内容
- 写真や資料が豊富
- 影響関係がわかる
気になる点
- 英語のタイトルが多く難解
- 一般向けではない
- ページ数が少ない
出版社
詳細情報なし
発売日
詳細情報なし
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
『Movie Book: The Counterattack of Horror』って、カーペンターやロメロに絞った本なんですね。監督ごとの特集って珍しい気がします。
佐藤メバル
そう、ホラー映画の中でも特に「作家主義」の視点で楽しみたい人向けだ。カーペンターの革新的な撮影術や、ロメロがゾンビに込めた社会風刺まで、ただの作品紹介にとどまらない深い考察が魅力。
特に「絶対的恐怖監督」と銘打った章は読み応えがある。
橘ナナミ
なるほど。私はまだカーペンター作品は『ハロウィン』しか見たことないけど、この本を読んでから他の作品も見たくなりました。
佐藤メバル
いいね。この本をガイドに、カーペンターの『遊星からの物体X』や『ザ・フォッグ』などへ手を伸ばすと、彼の世界観の広がりを実感できる。
コレクターズアイテムとしても価値がある一冊だよ。

ホラー映画超近現代史 恐怖が映す時代の不安と欲望
ヒロシニコフ 著|DU BOOKS
¥3,080(税込)
2000年から2020年代までのホラー映画を、トーチャー・ポルノ、ソーシャル・スリラー、アートハウス・ホラーなどテーマ別に徹底分析。ゲストも多彩で、町山智浩や高橋ヨシキらが登場。568ページの大著で、情報量は圧巻。現代ホラーを語る上でのバイブル。
こんな人におすすめ
現代ホラー映画の全貌を把握したい本格的なファンや研究者。評論や分析に興味がある人。
良い点
- 時代を網羅した大著
- 豪華ゲスト陣
- テーマ別でわかりやすい
気になる点
- ボリュームがありすぎる
- 価格が高い
- やや学術的でマニア向け
出版社
DU BOOKS
発売日
2026年7月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
『ホラー映画超近現代史』、この厚さすごいですね。568ページもあるんですか!でも、2000年代以降に焦点を当ててるのは新鮮です。
佐藤メバル
まさに現代ホラーを語るなら絶対に外せない一冊だよ。映画ライター、批評家、監督、配給会社代表など、20人以上の専門家が各テーマを掘り下げている。
例えば「フェミニズム・ホラー」の章では、『RAW』や『ハッピー・デス・デイ』をどう読み解くか、といった議論が白熱している。
橘ナナミ
ゲストが豪華ですね!町山智浩さんも出てるし、まさにオールスター。私は『ゲット・アウト』のような社会派ホラーが好きなので、その章から読んでみたいです。
佐藤メバル
いいね。「ソーシャル・スリラー」の章は町山さんが担当していて、現代社会の不安がどう恐怖に変換されるかを鋭く分析している。
読み応えがあるから、時間に余裕があるときにじっくり読むことをおすすめするよ。

最恐ホラー 廃墟の映画館
真藤順丈 著|講談社
¥1,045(税込)
「小説現代」のホラー特集を書籍化した1冊。真藤順丈と梨の2人の作家が「場末の映画館」をテーマに競演。真藤は米軍基地の映画館での恐ろしい鑑賞体験、梨はピンク映画館の奇妙な因習を描く。文学的な筆致で紡がれる怖い話は、読後感がひんやりと心地よい。
こんな人におすすめ
小説としてのホラーを楽しみたい人。短編でサクッと読めて、じわじわ怖い作品が好きな人。
良い点
- 文学的なクオリティ
- 2つの作品が味わえる
- テーマの統一感
気になる点
- ページ数が少ない
- 映像的な怖さではない
- 一部の人には物足りない
出版社
講談社
発売日
2026年6月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
『最恐ホラー 廃墟の映画館』、真藤順丈さんと梨さんの合作なんですね。映画館を舞台にしたホラーってどんな感じなんでしょう?
佐藤メバル
場末の映画館という設定がもう不気味でしょ? 真藤さんの「キイストーンの幽霊」は、米軍基地内の映画館で上映された“本当にあった”という忌まわしいフィルムの話。
梨さんの方は、戦後福岡のピンク映画館にまつわる因習がテーマで、どちらも「映画を見る」という行為の裏側にある闇を描いている。
橘ナナミ
わあ、どちらも読んでみたい!短編ならすぐ読めそうだし、電車の中でひんやりしたいときにぴったりですね。
佐藤メバル
そうそう。72ページとコンパクトだけど、密度は濃い。 特に梨さんの作品は、最後に「あるもの」を与えられた観客の末路がぞっとする。文学ホラーの醍醐味が詰まった一冊だよ。

男と女とチェーンソー──現代ホラー映画におけるジェンダー
キャロル・J・クローヴァー 著|晶文社
¥3,300(税込)
なぜホラー映画では女性が逃げ、叫び、生き残るのか?『悪魔のいけにえ』『ハロウィン』などを分析し、ジェンダーと権力の構造を明らかにした記念碑的著作。ホラー研究の古典として、映画批評に多大な影響を与えた。ファイナル・ガール概念の提唱書としても有名。
こんな人におすすめ
ホラー映画をジェンダー論から読み解きたい人。アカデミックな興味がある学生や研究者。
良い点
- 学術的価値が高い
- ホラー映画の新たな見方を提供
- 議論の的になった名著
気になる点
- 理論書なので難解
- 古い作品中心
- フェミニズムに抵抗がある人には勧めにくい
出版社
晶文社
発売日
2026年2月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
『男と女とチェーンソー』、タイトルからして強烈ですね。ホラー映画とジェンダーの関係って、そんなに深いんですか?
佐藤メバル
驚くほど深いんだ。キャロル・クローヴァーは『悪魔のいけにえ』の“最後の女”レザーフェイスの妹を例に、女性が恐怖の対象でありながらも生き残るヒーローになるという二重性を指摘した。
これが後に「ファイナル・ガール」理論として広まり、ホラー映画の見方を変えたんだ。
橘ナナミ
なるほど!『ハロウィン』のローリーとか、『エイリアン』のリプリーもそうですよね。そういう視点で見ると、同じ映画でも違って見えますね。
佐藤メバル
そう。この本を読むと、単なる怖い映画が、社会の性役割や暴力を映す鏡に見えてくる。 フェミニズム批評の金字塔として、ホラー好きなら一度は目を通しておきたい一冊だ。

映画秘宝EX映画の必修科目11 鳥肌ホラー映画100 (洋泉社MOOK 映画秘宝 EX|映画の必修科目 11)
青井邦夫 著|洋泉社
映画秘宝シリーズの一冊で、ジェイソンやフレディなど伝説的殺人鬼からゾンビ、食人族まで、トラウマ必至の100作品を紹介。オールカラーで映画スチルやポスターが満載。各作品の見どころと怖さのポイントを簡潔に解説。中級者以上向け。
こんな人におすすめ
強烈なホラーを求めている人。残酷描写やスプラッターが平気で、さらに刺激を欲する中級者。
良い点
- 100本の充実したラインナップ
- ビジュアルが豪華
- 殺人鬼の特集が楽しい
気になる点
- 初心者にはハードルが高い
- 解説が短い
- 洋画中心
出版社
洋泉社
発売日
2015年1月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
『別冊映画秘宝 鳥肌ホラー映画100』、殺人鬼が集結ってすごいですね。でも私のように怖がりにはちょっと…。
佐藤メバル
この本は、ある程度ホラー慣れした人が「もっと怖いのを知りたい」というときにぴったりなんだ。『13日の金曜日』のジェイソンや『エルム街の悪夢』のフレディはもちろん、『死霊のはらわた』や『食人族』のような強烈な作品まで網羅している。
橘ナナミ
確かに、ゾンビや吸血鬼もいますね。私は『エイリアン』くらいしか見たことないけど、この本で紹介されてる作品のポスターを見るだけでも怖そうでドキドキします。
佐藤メバル
そのドキドキが大事なんだよね。**本書は「トラウマ級」を謳っているだけあって、選出作品のインパクトは保証付き。
** ホラー映画の歴史に残る名(迷)シーンを、美麗な写真とともに楽しめる。

町山智浩のシネマトーク 怖い映画
町山智浩 著|スモール出版
¥1,440(税込)
映画評論家・町山智浩が、『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』『へレディタリー』など9作品の恐怖の仕組みを徹底解説。単なるレビューではなく、作品に隠された社会的背景や監督の意図まで掘り下げる。町山節全開で、読み物としても面白い。
こんな人におすすめ
町山智浩のファンはもちろん、映画をもっと深く理解したい人。デートや友達との会話で話したくなるネタが満載。
良い点
- 町山の解説が秀逸
- 社会背景の分析が面白い
- 9作品に絞った深掘り
気になる点
- 作品数が少ない
- ネタバレあり
- 町山のスタイルが合わない人も
出版社
スモール出版
発売日
2020年6月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
『町山智浩のシネマトーク 怖い映画』、町山さんのトークはテレビでも面白いですよね。この本ではどんな風に解説してるんですか?
佐藤メバル
町山さんは「恐怖の仕組み」を作品の外的な要素まで掘り下げて説明するスタイルで、例えば『カリガリ博士』ではドイツ表現主義と当時の社会不安を結びつけたり、『アメリカン・サイコ』では1980年代の資本主義の歪みを暴いたりする。
橘ナナミ
へえ!ただ怖いだけじゃなくて、そんな深いメッセージが隠れてたんですね。私は『ゲット・アウト』が好きなので、町山さんがどう語るか気になります。
佐藤メバル
残念ながら『ゲット・アウト』はこの本には入ってないけど、『へレディタリー』や『テナント』など9作品の分析は読み応え抜群。
各章10ページ以上使ってじっくり語っているから、まるで映画教室に参加している気分になれる。

ホラーの哲学 フィクションと感情をめぐるパラドックス
ノエル・キャロル 著|フィルムアート社
¥3,520(税込)
分析美学の第一人者ノエル・キャロルが、「なぜ怖いのに見たいのか?」という根源的問いに哲学から迫る。ホラー定義、フィクションのパラドックス、感情理論などを整理。古典から現代作まで参照。500ページの大著ながら、読みやすい邦訳。ホラー研究の教科書。
こんな人におすすめ
ホラー映画を学術的に研究したい人。哲学や美学に興味がある大学院生や研究者。
良い点
- ホラー哲学の基本書
- 論理的な構成
- 参考作品が豊富
気になる点
- 学術書で難解
- 値段が高い
- 娯楽性は低い
出版社
フィルムアート社
発売日
2022年9月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
『ホラーの哲学』って、ホラー映画を哲学する本なんですね。なんかすごく難しそう…でもタイトルに惹かれます。
佐藤メバル
確かに難しいけど、ホラーという現象を根本から考えたい人にとってはバイブル的な存在だよ。キャロルは「アートホラー」の定義を「怪物が存在し、その怪物が人間に脅威と嫌悪をもたらすこと」と明確にした。これが後の研究の基盤になったんだ。
橘ナナミ
なるほど…フィクションだとわかっていても怖がってしまうのはなぜか、という問題ですね。私は『リング』のビデオを見た後、テレビが怖くなった経験があります。
佐藤メバル
まさにそれ!本書では「フィクションのパラドックス」として、存在しないものを私たちが本気で怖がる理由を考察している。
キャロルの「思考説」と呼ばれる解決策は、今でも議論の的になるほど影響力が強いんだ。

別冊カルトムービー Jホラー、怖さの秘密 (メディアックスMOOK 別冊カルトムービー)
メディアックス
日本のホラー映画(Jホラー)に特化した完全ガイド。「リング」シリーズや「呪怨」、黒沢清作品など、Jホラーの歴史を監督・脚本家インタビューとともに詳細に解説。さらに「怪談新耳袋」や「ほんとにあった怖い話」などテレビ作品もカバー。Jホラーファン必携。
こんな人におすすめ
日本のホラー映画のすべてを知りたい人。監督や脚本家の生の声に触れたいファン。
良い点
- Jホラーに特化
- 多数のインタビュー収録
- 歴史が体系的にわかる
気になる点
- 洋画には触れていない
- 情報量が多い
- やや古い作品中心
出版社
メディアックス
発売日
2014年3月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
『別冊カルトムービー Jホラー、怖さの秘密』、もうタイトルからしてJホラー専門ですね。中はどんな内容ですか?
佐藤メバル
Jホラーの誕生から現在までを、清水崇や中田秀夫、小中千昭ら第一線のスタッフへのインタビューを交えて追った大ボリュームの一冊。
特に「リング」がどうやって生まれたのか、その舞台裏が生々しく語られていて、ファンにはたまらない。
橘ナナミ
『リング』は私も好きなので、その制作秘話は興味深いです。あと、黒沢清監督の章もあるんですね。
佐藤メバル
そう、黒沢清は『CURE』や『回路』でJホラーに大きな影響を与えたから、一章まるごと割かれている。
彼の作品群を一気に見返したくなるような内容だ。Jホラーの「怖さの秘密」に迫るには最高の一冊。

図説ホラー・シネマ: 銀幕の怪奇と幻想 (ふくろうの本)
石田一 著|河出書房新社
『図説ホラー・シネマ』は、豊富な図版とともにホラー映画の歴史をたどるビジュアルガイド。サイレント期から現代まで、主要作品を写真やポスターで紹介。解説は簡潔ながら要点を押さえ、ホラー映画の変遷を俯瞰できる。コンパクトサイズで持ち運びにも便利。
こんな人におすすめ
ホラー映画の流れをざっくり掴みたい人。図書館や書店で手軽に手に取れる入門書として。
良い点
- ビジュアルで理解できる
- 歴史の流れがわかる
- サイズが手頃
気になる点
- 内容が浅い
- 新しい作品が少ない
- 特に目新しさはない
出版社
河出書房新社
発売日
2002年2月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
『図説ホラー・シネマ』って、「ふくろうの本」シリーズのやつですね。あのシリーズは図版が多くて好きです。
佐藤メバル
そう、このシリーズは「図説」と名乗るだけあって、ビジュアルが中心。ホラー映画の歴史を、貴重なスチル写真やポスターで追体験できる。
特に無声映画のロン・チャニーの写真は迫力があって、当時の映画館の雰囲気が伝わってくる。
橘ナナミ
私は『オペラの怪人』の無声版を見たことがないので、それの写真が見られるのは嬉しいです。解説もそんなに難しくないですよね?
佐藤メバル
うん、専門用語を抑えた平易な文章で、高校生でも読めるレベル。電車の中でパラパラめくるのに最適だし、ホラー映画の大まかな変遷を掴むにはこれ以上ない入門書だよ。

Vol.8 ホラー映画大解剖 (サンエイムック)
三栄 著|三栄書房
¥1,210(税込)
サイコ、オカルト、スプラッターなど7ジャンルに分けて、本当に怖いホラーを紹介。巻頭の名場面集や、1970年代から現在までの厳選50作品リスト、清水崇監督のロングインタビューも収録。ムック形式で読みやすく、ホラーの幅広さを実感できる。
こんな人におすすめ
「いろんなタイプのホラーを見てみたい」という中級者。特定のジャンルに偏らず、バラエティ豊かな作品を知りたい人。
良い点
- ジャンル別で選びやすい
- 清水崇インタビューが貴重
- 50作品リストが便利
気になる点
- ムックゆえに情報が浅い
- すでに知っている作品も多い
- 価格の割にページ数が少ない
出版社
三栄書房
発売日
2024年7月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
『ホラー映画大解剖』、ムックなんですね。雑誌感覚で読めそうです。清水崇監督のインタビューも面白そう。
佐藤メバル
そう、サンエイムックらしい作りで、カラーグラビアやジャンル別見出しが視覚的に楽しい。「恐怖の名場面集」では、『シャイニング』の双子や『エクソシスト』の首回しなど、お馴染みのシーンが一挙に紹介されていて、それだけでも価値がある。
橘ナナミ
7ジャンルに分けてるのも親切ですね。私はオカルト系が好きなので、そこから読めます。清水監督の『呪怨』の話も聞きたいです。
佐藤メバル
清水監督のインタビューは最新作『あのコはだぁれ?』の話も含まれていて、Jホラーの現在を知るうえで貴重。
気軽に読めるけど、コアなファンでも楽しめる内容だよ。

ホラーの機能: 迂回的言語としての映画・文学
小原文衛 著|小鳥遊書房
¥3,080(税込)
ホラー映画や文学を「迂回的言語」として捉え、語られなかった死や暴力を読み解く批評集。ゴジラ、ゾンビ、分身など様々なモチーフを、アメリカン・パラノイアやトラウマの視点から分析。学術的ながらも読みやすい論考が並ぶ。
こんな人におすすめ
ホラーを社会批評のツールとして見たい人。カルチュラル・スタディーズに興味がある学生。
良い点
- 斬新な分析視点
- 多様なテーマ
- 専門的だが読みやすい
気になる点
- 特定の興味が必要
- 値段が高い
- 娯楽性は低い
出版社
小鳥遊書房
発売日
2026年3月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
『ホラーの機能』って、副題に「迂回的言語としての映画・文学」とありますね。どういう意味なんですか?
佐藤メバル
語りえなかったこと、社会的にタブーとされていることを、ホラーは怪物の形を借りて表現する、という考え方だ。
例えば、『NOPE/ノープ』は見えないモンスターを使ってハリウッドの人種問題を描いていると論じる章がある。
ホラーが単なるエンタメを超えて、社会の深層をえぐり出す機能を持つことを示しているんだ。
橘ナナミ
なるほど…『ゴジラ』が原爆のメタファーだというのは聞いたことがありますが、それを体系的に論じているんですね。面白そう!
佐藤メバル
そう。この本では『ゴジラ』から『近畿地方のある場所について』まで、幅広い作品を「迂回的言語」というレンズで読み解く。
ホラーを深く理解したい人にはたまらない内容だよ。

Horror Film Chronicle (Fusosha Mook)
扶桑社
サイレント期から21世紀まで、ハリウッド、ヨーロッパ、アジアのホラー映画史を網羅。巻頭グラビア、スペシャル対談、特殊メイクや音楽の変遷など、あらゆる角度からホラーを総覧。特に各地域のホラー史を別立てで解説しているのがユニーク。
こんな人におすすめ
「世界のホラー映画の歴史を一冊で知りたい」という図書館向けの大型本。コレクターや研究者にも。
良い点
- 網羅性が高い
- 写真や図版が豊富
- 地域別の歴史がわかる
気になる点
- 価格が高い
- 重量がある
- 情報が浅い部分もある
出版社
扶桑社
発売日
2008年9月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
『Horror Film Chronicle』、247ページもある大型ムックですね。世界のホラー映画史って、すごく広い範囲をカバーしてるんでしょうね。
佐藤メバル
まさに「ホラー映画の百科事典」的な一冊で、サイレント期のロン・チャニーから始まり、現代のJホラーまでを地域別に追っていく。
特にアジア・ホラーの章では、日本の『地獄』や『CURE』、韓国や香港のホラーも紹介されていて、普段あまり知らない作品に出会える。
橘ナナミ
日本以外のアジアのホラーって、あまり見たことがないので興味深いです。香港のホラーとかあるんですね。
佐藤メバル
あるよ。スペシャル対談では高橋ヨシキ×塚本晋也の対談も収録されていて、監督同士の生の声が聞けるのも魅力。
ホラー映画のディープな歴史を知りたいなら、この一冊は間違いない。

別冊映画秘宝 恐怖! 幽霊のいる映画 (双葉社スーパームック)
山崎圭司 著|双葉社
¥1,343(税込)
「怖い映画の正統派は幽霊映画」と謳い、洋画・邦画・時代を問わず、観ればゾッとする心霊映画を網羅。掲載作品数も多く、古典的名作からB級まで。ホラーの中でも特に「お化け屋敷もの」が好きな人にはたまらない構成。
こんな人におすすめ
幽霊や心霊現象がテーマのホラーが好きな人。「呪怨」や「リング」のようなJホラーが特に好きな方におすすめ。
良い点
- 幽霊映画に特化
- 豊富な作品数
- 時代や国を越えて紹介
気になる点
- スプラッターなどは対象外
- 解説が短い
- 選出に偏りがある
出版社
双葉社
発売日
2021年7月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
『別冊映画秘宝 恐怖!幽霊のいる映画』、幽霊映画だけに特化してるんですね。私は幽霊系が大好きなので、この本は嬉しいです。
佐藤メバル
『映画秘宝』シリーズらしい切り口で、幽霊映画にフォーカスした意欲作。『エクソシスト』『リング』はもちろん、『仄暗い水の底から』『クロユリ団地』といったJホラーから、『アザーズ』『シックス・センス』まで、幽霊が出る映画なら何でもあり。
橘ナナミ
Jホラー好きとしては、『怪談』や『学校の怪談』系も入ってるか気になりますね。私、小さい頃に観た『トイレの花子さん』がトラウマで…。
佐藤メバル
そういう作品ももちろん収録されているよ。「幽霊」の定義を広めに取っているので、都市伝説系の心霊現象までカバーしている。この一冊で、心霊ホラーを追体験できる。

このホラーがすごい! 2024年版
『このミステリーがすごい!』編集部 著|宝島社
『このミステリーがすごい!』編集部が送るホラー小説の年間ランキング。2023年4月~2024年3月発売の作品から国内・海外ベスト20を紹介。巻頭では雨穴、背筋、梨の豪華鼎談、綾辻行人ら13名のエッセイも収録。ホラー小説ファン必携の年鑑。
こんな人におすすめ
ホラー小説の最新動向を追いたい読書家。年間ベストをチェックして、読む本を決めたい人。
良い点
- 新しい作品がわかる
- 豪華執筆陣
- コンパクトにまとまっている
気になる点
- 小説のみで映画は対象外
- ランキング形式が好みでない人も
- 紙の本は少し重い
出版社
宝島社
発売日
2024年6月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
『このホラーがすごい!』、『このミス』のホラー版ですね。ホラー小説の年間ベストって、なんだかワクワクします。
佐藤メバル
そう。『このミステリーがすごい!』のノウハウを活かした信頼できるランキングで、国内海外それぞれベスト20が発表されている。
2024年版は表紙を雨穴が飾っていて、巻頭では『変な家』の雨穴、『近畿地方のある場所について』の背筋、『かわいそ笑』の梨という現代ホラー小説の顔ぶれが鼎談している。
橘ナナミ
わあ、その鼎談だけでも読みたいです!私はまだホラー小説をあまり読んだことがないので、ベスト20から選んでみようかな。
佐藤メバル
それが正解。綾辻行人ら13人の作家による「私の怖い話」エッセイも読み応えがある。ホラー小説のガイドブックとして、書店で手に取る価値ありだよ。
ホラー映画研究・批評の深掘り
橘ナナミ
ホラー映画を学術的に分析した本って、どのくらいあるんですか?
佐藤メバル
実は結構あるんだよ。『ホラーの機能』(小原文衛)は映画と文学を横断して、社会の無意識を読み解く。『ホラーの哲学』(ノエル・キャロル)は「なぜ怖いのに見るのか」というパラドックスを哲学的に解く。
橘ナナミ
フェミニズムの視点も?
佐藤メバル
そう。『男と女とチェーンソー』(キャロル・J・クローヴァー)はホラー映画のジェンダー分析の古典。ファイナル・ガール論など、今でも影響力が大きい。
橘ナナミ
日本の研究書は?
佐藤メバル
『恐怖の作法』の小中千昭さんはJホラーの第一人者。それに『別冊カルトムービー Jホラー、怖さの秘密』は製作者インタビューが豊富で、現場の声が聞ける貴重な資料だよ。
海外ホラー映画の日本語版ガイド
橘ナナミ
海外のホラー映画について日本語で読める本って、翻訳ものも含めてどれくらいありますか?
佐藤メバル
結構充実してる。『ホラー映画で殺されない方法』はユーモアたっぷりのサバイバルガイドで、原作は有名なセス・グレアム=スミス。『ホラー映画の科学』は脳科学から恐怖を解き明かす。
橘ナナミ
アートブックや大型図鑑は海外のが多いんですか?
佐藤メバル
そうだね。『Horror Film Chronicle』はサイレント期から21世紀までを網羅した大型ムック。『図説ホラー・シネマ』も写真が多くて、海外の作品を視覚的に楽しめる。
ホラー映画と原作小説の比較
橘ナナミ
映画化された小説を原作から読みたいんですけど、おすすめは?
佐藤メバル
『最恐ホラー 廃墟の映画館』は真藤順丈と梨による短編で、映画館が舞台のホラー。原作小説としては『近畿地方のある場所について』(背筋)が話題になったけど、それの紹介は『このホラーがすごい! 2024年版』で読める。
橘ナナミ
映画と小説の違いを知るには?
佐藤メバル
『映画秘宝EX映画の必修科目11 鳥肌ホラー映画100』は100作品を選んでいて、原作があるものは簡単に触れてる。個別に比較するなら、原作を読んでから映画を見るのがおすすめだよ。
よくある質問
ホラー映画に詳しくなれるおすすめの本は?
橘ナナミ
ホラー映画に詳しくなれるおすすめの本はについて教えてください。
佐藤メバル
『ホラー映画超近現代史』が2000年代以降の潮流を網羅。『1日1本、365日毎日ホラー映画』でマニアックな作品を知るのも手。
ホラー映画のポスターやアートが楽しめる本は?
橘ナナミ
ホラー映画のポスターやアートが楽しめる本はについて教えてください。
佐藤メバル
『図説ホラー・シネマ』や『Horror Film Chronicle』は貴重なポスター写真が満載。『映画秘宝EX鳥肌ホラー映画100』もビジュアル重視。
映画化されたホラー小説のおすすめは?
橘ナナミ
映画化されたホラー小説のおすすめはについて教えてください。
佐藤メバル
『このホラーがすごい!2024年版』で最新の原作小説をチェック。映画との比較を楽しむなら原作を先に読むのがおすすめ。
ホラー映画の作り方を学べる本は?
橘ナナミ
ホラー映画の作り方を学べる本はについて教えてください。
佐藤メバル
『恐怖の作法 ホラー映画の技術』(小中千昭)は脚本家の実践的ノウハウ。『ホラー映画の書き方』(デヴィン・ワトソン)はワークブック形式。
初心者でも読みやすいホラー映画のガイド本は?
橘ナナミ
初心者でも読みやすいホラー映画のガイド本はについて教えてください。
佐藤メバル
『初心者向け はじめてのホラー映画ガイド』や『最新版‼オススメホラー映画』は基礎から紹介。『プロが選んだはじめてのホラー映画』も信頼できる。
海外のホラー映画について日本語で読める本は?
橘ナナミ
海外のホラー映画について日本語で読める本はについて教えてください。
佐藤メバル
『ホラー映画の科学』(ニーナ・ネセス)や『ホラー映画で殺されない方法』(セス・グレアム=スミス)は翻訳もの。『別冊映画秘宝 恐怖! 幽霊のいる映画』は洋画中心。
ホラー映画の歴史を学べるおすすめの本は?
橘ナナミ
ホラー映画の歴史を学べるおすすめの本はについて教えてください。
佐藤メバル
『Horror Film Chronicle』はサイレント期から現代までを網羅。『図説ホラー・シネマ』もコンパクトに歴史を追える。
実話怪談を元にしたホラー映画の本はある?
橘ナナミ
実話怪談を元にしたホラー映画の本はあるについて教えてください。
佐藤メバル
『別冊カルトムービー Jホラー、怖さの秘密』には『ほんとにあった怖い話』シリーズの解説が豊富。実話ベースのモキュメンタリーも紹介されている。
まとめ
橘ナナミ
佐藤さん、今日はたくさん教えていただいて、ホラー映画の本の世界がすごく広いことがわかりました。
佐藤メバル
そうだね。ホラー映画の楽しみ方と同じくらい、本も多様だよ。
橘ナナミ
私はまず『ホラー映画の科学』で恐怖のメカニズムを学んでから、『荒木飛呂彦の奇妙なホラー映画論』で漫画家の視点を楽しんでみようかな。
佐藤メバル
いいチョイスだね。その後は『1日1本、365日毎日ホラー映画』で知らない作品に出会うのも面白い。
橘ナナミ
ホラー映画の本って、まるで「安全な恐怖の遊園地」の入場券みたいですね。読むたびに新しい恐怖に出会える。
佐藤メバル
その通り。さあ、あなたも自分だけの恐怖の1冊を見つけて、映画の世界をもっと楽しんでほしい。








