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LIFE SHIFT(ライフ・シフト)
中級者累計45万部突破読者が選ぶビジネス書グランプリ2017 総合グランプリビジネス書大賞2017 準大賞流行語大賞2017「人生100年時代」ノミネート自己啓発副業

【要約・書評】『LIFE SHIFT(ライフ・シフト)』の評判・おすすめポイント

リンダ グラットン|||0ページ

★★★★4.0
(4件)

この本を一言で言うと

「学校→会社→老後」の人生は、もう成り立たない——100年時代を生き抜くために必要な無形資産とマルチステージ戦略を、データとケースで解き明かす全世代必読の一冊。

この本の概要

「人生100年時代」という言葉を日本に広めた累計45万部超のベストセラー。ロンドン・ビジネススクールのリンダ・グラットンとアンドリュー・スコットが、長寿化によって人生設計の前提そのものが崩れることを膨大なデータで証明する。従来の「教育→仕事→引退」という3ステージモデルはもう機能しない。その宣言から、本書の議論は始まる。 中核にあるのは、マルチステージという新しい人生のかたちだ。未知の領域を探索するエクスプローラー、小さく事業を興すインディペンデント・プロデューサー、複数の顔を持つポートフォリオ・ワーカー。年齢に縛られず、これらのステージを自在に行き来する生き方を提案している。架空の3世代のケーススタディで具体的にシミュレーションしている点が、理想論で終わらない説得力を生んでいる。 本書のもう一つの柱が、無形資産(intangible assets)への投資という考え方だ。生産性資産(スキルや知識)、活力資産(心身の健康と人間関係)、変身資産(変化を受け入れる力と多様なネットワーク)。この3つの無形資産を計画的に育てなければ、どれだけ貯金があっても100年の人生は支えられないと説く。 さらに議論は働き方の変化、時間の再配分、パートナーシップの再定義にまで及ぶ。AIと自動化が雇用を変える時代に、人間はどう適応するのか。単なるキャリア指南書ではなく、生き方そのものを問い直す思想書としての深みがある。2016年刊行ながら、むしろ今こそリアリティが増している一冊だ。

30歳で読んでおいてよかった、と心から思える本

「人生100年時代」って、もう聞き飽きたフレーズだと思ってた。ニュースでもYouTubeでも何回も目にしてきたし、自分なりにわかってるつもりでいた。でもこの本を開いたら、わかってたつもりのことが全然わかっていなかったと気づかされた。 私が読んだきっかけは、転職するかどうか迷っていたこと。メーカーの企画部で6年目、仕事はそこそこ回せるようになったけど、このままあと30年同じ会社にいる自分が想像できなかった。でも辞める勇気もない。そんな中途半端な状態の時に、先輩に「とりあえず読んでみれば」と渡されたのがこの本だった。 いちばん刺さったのは3ステージモデルの終焉という話。学校を出て、会社に入って、定年で引退する。親世代はそれでよかった。でも私たちは80歳、下手したら90歳まで働く可能性がある。そう考えると、一つの会社で定年までなんて、むしろ異常な計画なのかもしれない。この指摘は、頭で理解するというより、お腹にずしんと来る感じだった。 そこから出てくるマルチステージという概念がすごく面白い。エクスプローラーとして新しい世界を探索する時期があってもいいし、ポートフォリオ・ワーカーとして複数の仕事を並行する時期があってもいい。人生は一本道じゃなくていいんだ、という発想に救われた気がした。 もう一つ、読んでから実際に行動が変わったのが無形資産の話。変身資産っていう聞き慣れない言葉が出てくるんだけど、要は「自分を変える力」のこと。多様な人間関係とか、新しい環境に飛び込む経験とか。私はこれを読んでから、社外のコミュニティに顔を出すようにした。転職するかどうかはまだ決めてないけど、選択肢が増えた感覚はある。 もちろん不満がないわけじゃない。ロンドン・ビジネススクールの教授が書いた本なので、出てくる事例がどうしてもハイスペック寄り。日本のメーカー勤務の私からすると「それはあなたたちだからできるのでは」と感じる部分も正直あった。翻訳もやや硬い。でも、そういう細かいツッコミを超えて、人生全体をどう設計するかという問いの立て方が圧倒的に良い。30代前半で読めて本当によかった。まだ読んでない人は、できるだけ早く手に取ってほしい。

32歳・メーカー企画部・キャリアの岐路に立っている会社員

この本で学べること

3ステージモデルの終焉

「教育→仕事→引退」という画一的な人生の型は、寿命が100歳に届く時代にはもう通用しない。70代まで働くことが当たり前になる前提で、人生設計のOSそのものをアップデートする必要がある。

マルチステージの人生戦略

年齢に縛られず、エクスプローラー、インディペンデント・プロデューサー、ポートフォリオ・ワーカーといった新しいステージを自在に組み合わせる。キャリアは一本道ではなく、複線で設計する時代になるという提案だ。

無形資産への投資

金融資産だけでは長い人生を乗り切れない。生産性資産(スキル・知識)、活力資産(健康・人間関係)、変身資産(変化への適応力・多様なネットワーク)の3つに計画的に投資することが、100年ライフの土台になる。

自己変革(セルフ・リ・クリエーション)の必要性

100年の人生で同じスキルセット、同じ価値観のまま走り続けるのは不可能だ。定期的に自分自身を「つくり直す」プロセスを持つことが、マルチステージ人生を機能させる鍵になる。

本の目次

  1. 1序章 100年ライフ
  2. 2第1章 長い生涯――長寿という贈り物
  3. 3第2章 過去の資金計画――教育・仕事・引退モデルの崩壊
  4. 4第3章 雇用の未来――機械化・AI後の働き方
  5. 5第4章 見えない「資産」――お金に換算できないもの
  6. 6第5章 新しいシナリオ――可能性を広げる
  7. 7第6章 新しいステージ――選択肢の多様化
  8. 8第7章 新しいお金の考え方――必要な資金をどう得るか
  9. 9第8章 新しい時間の使い方――自分のリ・クリエーションへ
  10. 10第9章 未来の人間関係――私生活はこう変わる
  11. 11終章 変革への課題

良い点・気になる点

良い点

  • 長寿化がもたらす人生設計の変化を、データと学術研究に基づいて体系的に論じている
  • マルチステージや無形資産といった独自のフレームワークが、キャリアを考える強力な思考ツールになる
  • 異なる世代のケーススタディで、抽象的な理論を具体的な人生シミュレーションに落とし込んでいる
  • 刊行から年数が経っても普遍性を保ち、読み返すたびに新しい気づきがある

気になる点

  • 著者がロンドン・ビジネススクール教授のため、高学歴・高収入層を前提とした議論にやや偏りがある
  • 日本固有の雇用慣行(年功序列、終身雇用)への具体的な処方箋が薄い
  • 428ページとボリュームがあり、後半のケーススタディはやや冗長に感じる読者もいる

みんなの評判・口コミ

R
R

エンジニア

★★★★4.0

エンジニアとして日々の技術キャッチアップに追われていると、人生全体の設計なんて後回しにしがちだ。この本を読んで、スキルや知識だけでなく健康や人的ネットワークにも意識的に投資すべきだと痛感した。マルチステージという考え方はプロジェクト管理の発想に近い部分があって、PM的な視点で読んでも腹落ちする。ただ、具体的に何から手をつけるかは自分で組み立てる必要があるので、実行フェーズは別の本やメンターで補完したほうがいい。

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sho

メーカー営業

★★★★4.0

営業マネージャーとして若手メンバーのキャリア相談に乗ることが多い。自分自身の長期戦略を見直すつもりで手に取ったが、部下との1on1でも使える視点がたくさんあった。3ステージモデルの崩壊という話は、今の20代に伝えておきたい内容だ。一つの会社で同じ仕事を続ける時代が終わりつつあることは、人材に関わる立場として肌で感じている。理想主義的に映る部分もあるが、大きな方向性としては間違っていないと思う。

りん

会社員

★★★3.5

経理畑でずっと数字を追いかけてきた身としては、お金に換算できない資産という概念が新鮮だった。前半のデータ分析パートは読み応えがあったが、後半のケーススタディはイギリス寄りの事例が多く、日本で経理をやっている自分の状況にはすぐ当てはまらない部分もあった。428ページは正直長い。核心部分だけなら半分のボリュームでまとまったのではと感じる。それでも、お金以外の資産を意識するきっかけとして、20代のうちに読んでおく価値はある。

のり

ソリューション営業

★★★★★5.0

ソリューション営業を10年続けてきて、このままでいいのかという漠然とした不安を抱えていた時期にこの本を手に取った。エクスプローラーやポートフォリオ・ワーカーという概念に触れて、キャリアの選択肢が一気に広がる感覚があった。無形資産の3分類は今でも自分のキャリア判断の軸になっている。特に変身資産という考え方は、営業として培った対人スキルを別の領域に転用できるのではという気づきをくれた。30代で出会えてよかったと心から思える一冊だ。

著者について

こんな人におすすめ

キャリアの方向性に迷っている20〜30代

従来の人生モデルに縛られず、自分だけのマルチステージを設計するヒントが得られる

将来の資金計画に漠然とした不安がある人

金融資産だけでなく無形資産という視点から、人生全体の資産設計を考え直すきっかけになる

人事・マネジメントに携わるビジネスパーソン

メンバーのキャリア支援や組織設計を考える上で、長寿時代の働き方の変化を体系的に理解できる

転職・独立・副業を検討している人

エクスプローラーやポートフォリオ・ワーカーといった新しい働き方の概念が、次の一歩を踏み出す後押しになる

関連書籍との比較

タイトル著者レベル評価価格
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よくある質問

Q. 『LIFE SHIFT(ライフ・シフト)』はどんな人に向けた本ですか?
A. 『LIFE SHIFT』は、人生100年時代の生き方と働き方を根本から考え直したいすべてのビジネスパーソン向けです。特に「教育→仕事→引退」という従来のキャリアパスに違和感を持つ20〜40代の方に強くおすすめできます。
Q. 『LIFE SHIFT(ライフ・シフト)』の「無形資産」とは何ですか?
A. 『LIFE SHIFT』では、お金に換算できない3種類の資産を無形資産と呼んでいます。生産性資産(スキル・知識)、活力資産(健康・人間関係)、変身資産(変化への適応力・多様なネットワーク)の3つで、金融資産と同等以上に長い人生を支える土台になると説いています。
Q. 『LIFE SHIFT(ライフ・シフト)』の「マルチステージ」とはどういう意味ですか?
A. 『LIFE SHIFT』が提唱するマルチステージとは、従来の3ステージ(教育・仕事・引退)に代わり、人生の中で複数のステージを自由に行き来する生き方です。新分野を探索するエクスプローラー、小さな事業を興すインディペンデント・プロデューサー、複数の活動を並行するポートフォリオ・ワーカーなどが具体例として紹介されています。
Q. 『LIFE SHIFT(ライフ・シフト)』は古い本ですが、今読んでも参考になりますか?
A. 『LIFE SHIFT』は2016年刊行ですが、マルチステージや無形資産といったフレームワークは普遍的です。むしろコロナ禍以降のリモートワーク普及や副業解禁の流れを受けて、本書の予見がより現実味を帯びています。
Q. 『LIFE SHIFT(ライフ・シフト)』と続編『LIFE SHIFT2』の違いは何ですか?
A. 『LIFE SHIFT』が個人の人生戦略にフォーカスしているのに対し、続編『LIFE SHIFT2』は社会制度や企業のあり方といった構造的な変革に議論を広げています。まずは『LIFE SHIFT』で個人レベルの考え方を掴んでから続編に進むのがおすすめです。
Q. 『LIFE SHIFT(ライフ・シフト)』は読むのにどのくらい時間がかかりますか?
A. 『LIFE SHIFT』は全428ページで、通読にはおおよそ8〜12時間ほどかかります。学術的なデータ分析とケーススタディが交互に展開されるので、章ごとに区切りながら読み進めるのがおすすめです。

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