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ゼロから始める!法人営業: ずっと勝ち続ける新規開拓営業の新常識
初心者営業副業

【要約・書評】『ゼロから始める!法人営業: ずっと勝ち続ける新規開拓営業の新常識』の評判・おすすめポイント

藤原智浩|||0ページ

★★★★4.5
(4件)

この本を一言で言うと

テレアポ50,000件で契約ゼロ——その壮絶な失敗を経た著者が、郵送DMで1,000社を開拓した実体験をもとに「決裁者・社長への直接アプローチ」という法人営業の本質を解き明かす実践書。

この本の概要

テレアポを1日200件、1年で50,000件かけ続けて契約ゼロ——そんな壮絶な失敗を経験した著者が、「担当者は決裁者ではない」という至極当たり前の事実に気づいたことで、営業の成果が劇的に変わった。本書はその実話を軸に、郵送DM × 社長直接アプローチという一見アナログな手法が、デジタル全盛の時代にこそ機能する理由を論理的に解き明かしていく。 全6章構成で、①新規見込み客リストの集め方、②集客コンセプトの設計、③郵送DMの書き方と送り方、④リサーチによる精度向上、⑤決裁者へのセールス法、⑥反響営業への移行、という順序で実践ノウハウを積み上げる。精神論やマインドセット論ではなく、DMのテンプレートや具体的な実例を惜しみなく掲載した、再現性重視の内容が本書最大の特徴だ。 著者が一貫して訴えるのは「商品は壁」という逆説的な視点だ。自社商品への愛着が深いほど、営業担当者は機能説明に終始しやすい。しかし顧客が本当に求めているのは「理想の未来への到達」であり、商品はその手段にすぎない。この認識の転換が、提案から受注までのプロセスを根本から変えると著者は説く。 本書はセールスを「巧みな話術で何かを売りつける行為」としてではなく、「見込み客の現状を把握し、より良い未来を実現する確認プロセス」と再定義する。この定義を持つことで、営業に苦手意識がある人でも仕組みとして再現できるスタイルへ転換できる。薄さ219ページの中に、経験則ではなく失敗から生まれたメソッドが凝縮された一冊だ。

テレアポ地獄から抜け出すヒントが、この薄い本の中にあった

正直に言うと、最初は「また精神論系の営業本か」と思いながら手に取った。表紙もそこまで惹かれなかったし、半信半疑だった。でも読み始めて数ページで、著者の50,000件テレアポゼロ件という話に完全に引き込まれた。これ、他人事じゃない。 自分もここ1年ずっとテレアポをやってきた。朝から晩まで電話して、断られ続けて、たまにアポが取れても「社内で検討します」と言われてそのまま音信不通。その繰り返し。上司には「件数が足りない」と言われ、じゃあもっとかけるかと件数を増やしてみても結果は変わらない。何がいけないのかも、正直わからなかった。 この本で一番「やられた」と思ったのが、「担当者は決裁者ではない」という部分だ。言われてみれば当たり前なんだけど、自分はそこに全く気づけていなかった。担当者をどれだけ口説いても、最終的に「YES」か「NO」かを言えるのは社長だけ。だから最初から社長に届くアプローチを設計しないといけない——読んだ瞬間、頭を殴られた感じがした。 もうひとつ刺さったのが「商品は壁」という概念だ。自分たちのSaaSの機能説明に時間をかけすぎて、相手が本当に何を解決したいのかを聞けていなかった。試しに過去の商談録音を聞き返してみたら、自分がずっと喋ってて、相手の課題を引き出せていない場面が続々と出てきてゾッとした。 郵送DMの章は特に実践的で、テンプレートと実例がそのまま掲載されている。デジタル全盛の時代にわざわざ紙を送る理由も読めば腹落ちする。メールは受信トレイに埋もれるが、封書はまず社長の手元まで届く——開封率の話を読んで、「確かにそうだな」と素直に思えた。 全部がすぐ使えるわけじゃないし、BtoBのSaaSと郵送DMの相性がベストかどうかは正直まだ試している最中だ。でも「努力の量より方向性を変えろ」というメッセージは、件数だけ積み上げてきた自分には効いた。テレアポの件数を増やすことしか考えていなかった人間に、必要な問いを投げてくれる一冊だった。

中小SaaS企業の新規開拓営業担当、入社3年目・27歳男性。テレアポを毎日50件かけているが月の受注が1〜2件しか取れず、「自分には向いてないのかも」と思い始めていた

この本で学べること

決裁者(社長)への直接アプローチが法人開拓の鍵

担当者との関係をどれだけ丁寧に積み上げても、最終決定権は社長にある。担当者経由の提案は社長に正確に伝わらないリスクが常につきまとい、最初から社長に届くアプローチを設計できるかどうかが新規開拓の成否を分ける。著者は郵送DMという手法でこの根本課題を解決した。

郵送DMは開封率・決裁者到達率で他チャネルを凌駕する

メールやSNSが溢れる現代において、郵送物は社長の手元まで届く確率が際立って高い。封書DMの開封率は70〜80%とも言われ、デジタルメールの数倍から数十倍の到達効果がある。本書ではDMの構成・書き方・リスト選定まで、具体的なテンプレート付きで解説している。

「商品は壁」——顧客が求めるのは理想の未来への到達

商品の機能や特長を説明しすぎると、顧客は「売りつけられる」と防衛反応を示す。顧客が本当に求めているのは「現状の課題を解消した先にある理想の状態」であり、商品はあくまでその手段にすぎない。この認識の転換が提案の質を根本から変える。

セールスは「確認プロセス」——見込み客の現状把握が本質

著者はセールスを「話術で売りつける行為」ではなく「見込み客の現状を把握し、より良い未来を実現する行い」と再定義する。この視点を持つことで、営業が苦手な人でも再現できる仕組みとして機能させることができ、属人化から脱却できる。

リストビルディングが営業活動の起点

社長が自ら取り組むべき最重要業務のひとつが「見込み客リストの構築」だと著者は主張する。ターゲットを精緻に絞ったリストがあってこそ、郵送DMもセールスも機能する。誰に届けるかを決める工程なしに、どれだけ優れたメッセージを書いても効果は出ない。

良い点・気になる点

良い点

  • テレアポゼロ件という著者自身の失敗体験から導き出されたノウハウで、再現性と説得力がある
  • 郵送DMのテンプレートや実例が具体的に掲載されており、すぐに実践に移せる
  • 「担当者は決裁者でない」「商品は壁」など、視点の転換を促す鋭い概念が複数あり気づきが多い
  • 219ページと薄く読みやすく、営業初心者から経験者まで短時間でインプットできる

気になる点

  • 郵送DMを軸にした手法が中心のため、業種・ターゲットによっては適用範囲が限られる場合がある
  • BtoC営業や既存顧客フォローには直接応用しにくい部分がある
  • デジタルマーケティングやインサイドセールスとの統合的な視点は薄め

みんなの評判・口コミ

のり

ソリューション営業

★★★★★5.0

ソリューション営業を5年やってきたが、この本を読んで「自分は担当者を説得することに時間をかけすぎていた」とはっきり気づいた。決裁者に届くアプローチを設計するという発想が根本的に欠けていて、目から鱗が落ちた。郵送DMのテンプレートはそのまま使えるレベルで完成度が高く、翌週から実践に取り入れた。薄い本なのに密度が濃い。

k
ken

不動産営業

★★★★4.5

不動産営業をやっていると法人開拓の場面もあるのだが、正直どうアプローチすればいいか手探りだった。この本を読んで、リストの作り方から社長へのアプローチまでの流れが頭の中で整理された。「商品は壁」という考え方は不動産にもそのまま使えて、物件スペックの説明ではなく「理想の働き方を実現する場所」という軸で話すようにしたら反応が全然違った。

s
sho

メーカー営業

★★★★4.5

メーカーの営業職で、テレアポに疲弊しきっていた時期に読んだ。50,000件かけてゼロ件という著者の話はきつすぎて笑えないのだが、そこから立て直したストーリーは素直に勇気になった。「やり方が間違っていればいくら頑張っても結果は出ない」という一言が特に刺さった。郵送DMは業種との相性もあるので星4.5にしたが、考え方の部分は丸ごと吸収できる。

けんじ

Web担当者

★★★★4.0

Web担当として会社の新規開拓を手伝うことになり読んでみた。郵送DMのような手法は正直時代遅れだと思っていたのだが、開封率や決裁者への到達率の話を読んで考えが変わった。デジタルとアナログを組み合わせるという発想は自分にはなかったので収穫だった。ただ、デジタルマーケティングとの連携についてはもう少し踏み込んだ記述がほしかった。

著者について

こんな人におすすめ

法人営業初心者

法人営業を始めたばかりで何から手をつければいいかわからない人に、決裁者アプローチという基本軸を提供してくれる。

テレアポ疲弊中の営業担当

毎日アポコールをかけても成約につながらず、方法論を変えたいと感じている人にとって「やり方を変える」きっかけになる一冊。

独立・起業して法人顧客を取りたい経営者

コネも実績もない状態から法人開拓を始めたい個人事業主・中小企業経営者に、郵送DMを軸とした具体的な仕組みを教えてくれる。

部下の営業指導に使いたいマネージャー

口頭で伝えにくいアプローチの考え方や具体的な型を、この本をベースに教材として使いたい現場マネージャーにも適している。

関連書籍との比較

よくある質問

Q. 『ゼロから始める!法人営業』はどんな人に向いていますか?
A. 法人新規開拓営業をこれから始める初心者から、テレアポや飛び込みで成果が出ずに悩む経験者まで幅広く対象にしています。特に『ゼロから始める!法人営業』は「担当者へのアプローチに時間をかけすぎている」と感じている人に刺さる内容です。
Q. 『ゼロから始める!法人営業』で学べる最も重要なことは何ですか?
A. 「担当者は決裁者ではない」という視点の転換です。どれだけ担当者と関係を築いても、最終的に契約を決めるのは社長です。だから最初から社長に届く方法——郵送DMを活用したアプローチを設計すること——が、『ゼロから始める!法人営業』の核心的なメッセージです。
Q. 『ゼロから始める!法人営業』の郵送DMは今の時代に通用しますか?
A. 著者によれば、メールやSNSが氾濫する現代だからこそ、郵送物は逆に目立ちます。封書DMの開封率はメールの数倍と言われており、特に経営者層への到達率の高さが強みです。『ゼロから始める!法人営業』ではその理由と具体的なテンプレートが丁寧に解説されています。
Q. 『ゼロから始める!法人営業』はBtoC営業にも使えますか?
A. 『ゼロから始める!法人営業』の内容はBtoB(法人向け)の新規開拓を対象にしており、BtoC(個人向け)営業への直接応用は難しい部分があります。ただし「顧客が求めるのは理想の未来への到達」という本質的な考え方はBtoCにも参考になります。
Q. 著者の藤原智浩さんはどんな人ですか?
A. 大阪市立大学卒業後にCCC(TSUTAYA運営会社)を経て起業。金なし・コネなし・実績なしの状態でテレアポを年間50,000件行いながら契約ゼロという経験を経た後、郵送DMと社長直接アプローチという方法論を確立し、6年で1,000社の新規開拓に成功した営業コンサルタントです。
Q. 『ゼロから始める!法人営業』は初心者でも読みやすいですか?
A. 219ページと比較的薄く、専門用語も少ないため読みやすい構成です。著者自身の失敗談から始まるストーリー形式で展開されるため、営業経験が浅い人でも引き込まれながら読めます。1〜2時間程度で一読できる分量です。
Q. 『ゼロから始める!法人営業』でテンプレートは入手できますか?
A. 『ゼロから始める!法人営業』の中に郵送DMのテンプレートと実例が掲載されています。抽象的なノウハウだけでなく具体的な文章例が収録されているため、読んだその日から実践に移せる内容です。
Q. 『ゼロから始める!法人営業』と続編の違いは何ですか?
A. 『ゼロから始める!法人営業』は決裁者アプローチと郵送DM活用の基礎を扱います。同じ著者の続編『ゼロから始める!BtoB法人営業マーケティング』はマーケティング視点を加えたより発展的な内容で、本書を読んだ後に手を伸ばすと理解が深まります。

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