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サクッとわかる ビジネス教養 新 お金の基本

【要約・書評】『サクッとわかる ビジネス教養 新 お金の基本』の評判・おすすめポイント

杉山 敏啓|||0ページ

★★★★4.5
(4件)

この本を一言で言うと

フルカラーイラスト中心の見開き構成で、税金・年金・投資・保険まで「一生困らないお金の新常識」を一冊に凝縮した入門書——金利が動き始めた今の時代を生き抜くための実践的な知識が、これ一冊で手に入る。

この本の概要

本書は5万部超のベストセラーとなった前版を全面的にアップデートした新装改訂版だ。物価上昇・金利復活・少子高齢化という三重苦が重なる今の日本で、お金の知識を持つことはもはや「教養」ではなく「生存スキル」と言っていい。著者の杉山敏啓氏は日本大学経済学部教授・博士(経済学)として長年にわたって金融リテラシー教育に携わっており、都市銀行系シンクタンクでの実務経験も持つ。理論と現場の両方を知っているからこそ、難解になりがちな金融の話を平易な言葉で腑に落とせる。 本書最大の特徴は、4ページ(2見開き)で1テーマを完結させるデザインにある。最初の見開きには大きなフルカラーイラストとキャプションが配置されており、ページを開いた瞬間に概要が視覚的につかめる仕組みになっている。次の見開きで詳細を読み込む流れなので、通勤電車の数分間でも「1テーマ完了」という達成感が得られる。活字が苦手な人でも手を止めずに読み進められる工夫が随所に凝らされており、192ページという分量のわりに読了しやすいのもこの構成のおかげだ。 扱うテーマの幅は相当広い。お金の基本的な仕組みから始まり、景気・GDP・金利・為替(円高・円安)・銀行・日本銀行・決算書・税金・社会保険(年金・健康保険)・貯める/増やす・株・FX・投信・債券・老後資金・相続・贈与・保険(生保・損保)まで全9章にわたって網羅されている。「広く浅い」と感じる読者もいるかもしれないが、本書の役割は各テーマの深掘りではなく、「どこから手をつけるべきか判断できる地図を渡す」ことだ。その目的においては最適な一冊と言える。 今改訂版では「金利のある世界」への対応が特に強化されている。住宅ローンの変動金利が動き始め、預貯金の金利も少しずつ回復しつつある今、金利の基礎知識は家計の意思決定に直結する。旧版では十分に触れられていなかった最新のNISA制度や物価上昇対策の視点も盛り込まれており、2025年以降の生活設計を見直すうえでも実用的な内容に刷新されている。旧版を持っている人でも読み直す価値は十分にある。

「お金の本、何から読めばいい?」と迷ったらまずこれ

子どもが生まれてから急に、「老後ってどうするんだろ」「NISAって何から始めればいいの」「住宅ローン、今借りると損するんじゃないの?」みたいな不安が頭の中を占領するようになった。周りに気軽に聞けるほど詳しい人もいないし、ネットで調べると情報が多すぎてかえって混乱する。そんなときに書店でなんとなく手に取ったのがこの本だった。 開いてまず驚いたのはイラストの圧倒的な多さだ。体感で図解8割・文章2割くらい。パラパラめくっているだけで内容がスッと入ってくる。「為替ってなんで円高になると輸出が不利なの?」とか「日銀って何してる人たちなの?」みたいな、なんとなく聞いたことはあるけど人に説明できない疑問が、1見開きのイラストでスッキリ解消される。これが思いのほか気持ちいい体験で、久しぶりに「わかった!」という感覚を味わえた気がした。 内容面では株・投信・NISAだけでなく、年金・相続・保険まで全部入っているのが本当にありがたかった。投資系の本って「投資信託の選び方」とか「NISAのやり方」みたいに特定テーマに絞ったものが多くて、「そもそも社会保険って何が引かれてるの?」みたいな手前の疑問が宙に浮いたままになりがちなんだよね。この本はその地図の部分をちゃんとカバーしてくれている。 ただ、各テーマは正直浅めだ。「金利ってこういうもの」はわかるけど、「今の金利水準でどの金融商品を選ぶべきか」みたいな一歩踏み込んだ話は別の本が必要になる。でもそれは入門書として当然の割り切りだと思うし、この本の役割はそこじゃない。「知識の地図を渡す」という目的には完璧に応えてくれている。 個人的に一番刺さったのは老後資金と年金の章だった。公的年金がどういう仕組みで、どれくらい受け取れるかの考え方が整理されていて、読み終わった翌日にiDeCoとNISAの口座を開設した。本を読んで具体的に動けたのって久しぶりで、それだけでも買った価値があったと思っている。お金の本を何から読めばいいか迷っている人には、迷わずこれを勧めたい。

30代・会社員・子どもが生まれて将来のお金を真剣に考え始めた人

この本で学べること

本の目次

  1. 1第1章 お金のしくみ・景気・GDP
  2. 2第2章 金利と為替(円高・円安)
  3. 3第3章 銀行と日本銀行のしくみ
  4. 4第4章 決算書と税金の基本
  5. 5第5章 社会保険・年金・健康保険
  6. 6第6章 貯める・増やすお金の戦略
  7. 7第7章 株・FX・投資信託・債券
  8. 8第8章 老後資金・相続・贈与
  9. 9第9章 保険(生命保険・損害保険)

良い点・気になる点

良い点

  • フルカラーイラスト主体の構成で視覚的に理解しやすく、読み始めるハードルが低い
  • お金に関する幅広いテーマを一冊でカバーしており、何を優先的に深掘りすべきかの判断材料になる
  • 金利復活・インフレ・新NISA制度など最新の金融環境に合わせた内容に刷新されている
  • 4ページ完結の単元設計により、スキマ時間でも1テーマずつ無理なく学習できる

気になる点

  • 各テーマは広く浅い入門レベルのため、基礎知識がある人には物足りない場合がある
  • FXや個別株などリスク資産の実践的な運用手法は、別の専門書で補う必要がある
  • イラスト重視のぶん情報密度は低めで、より深い理解には他の書籍との併読が望ましい

みんなの評判・口コミ

りん

会社員

★★★★4.5

経理の仕事をしていると会計の数字は見慣れているけど、投資や保険の全体像って意外と抜け落ちていたりする。この本でお金全体をおさらいできたのはよかった。イラストが多くてサクサク読めるのに、年金や相続までちゃんと載っているのは珍しいと思う。

s
sho

メーカー営業

★★★★4.0

営業の移動中に読める本を探していて手に取った。ほぼ図解なので電車の中でも読みやすくて、1テーマずつ区切りよく進められるのがいい。NISAを始めようと思っていたけど、その前に年金の仕組みから理解できたのは想定外の収穫だった。もう少し具体的な数字の例があると、もっと使い勝手が上がると思う。

のり

ソリューション営業

★★★★★5.0

お客様に資産運用の話をする機会が増えたので、基礎を改めて整理したくて読んだ。金利・為替・株・債券の関係性がざっくりひとつながりで理解できるのは便利。「金利のある時代に対応した改訂版」という点も選んだ決め手のひとつで、住宅ローンの変動金利に関する説明が特に参考になった。

ゆうと

EC企業マーケター

★★★★4.5

20代のうちにお金の基礎をひと通り押さえておきたくて購入。税金・社会保険・投資・保険をまとめて1冊で扱っている本ってあまりないので、それだけでも価値がある。細かい話は別の本で学ぶとして、まず全体の見取り図を持てたのが大きかった。イラストが多いから最後まで飽きずに読めた。

著者について

こんな人におすすめ

お金の勉強を始めたい社会人

「何から学べばいいかわからない」という人に。税金・年金・投資・保険の全体像がこの一冊で掴める入門書として最適。

NISAや投資信託を始めようとしている人

投資の前に知っておくべき金融の基礎知識——金利・為替・株・債券の仕組みを視覚的に整理するのに役立つ。

金利上昇・インフレ対策を家計に取り込みたい人

住宅ローンの変動金利や物価上昇が家計に与える影響を基礎から理解したい人に、最新の改訂内容が直接役立つ。

老後資金や年金を真剣に考え始めた30〜40代

年金のしくみ・老後資金の試算・相続・贈与まで一通りおさらいでき、具体的な行動のきっかけにしやすい構成。

イラストや図解で学ぶのが好きな活字苦手派

フルカラーイラスト主体の見開きデザインで、文章を読まなくても概要がつかめる。活字が苦手でも挫折しにくい。

関連書籍との比較

タイトル著者レベル評価価格
知識ゼロですが、無理なく増えるお金ルーティン教えてください。横山光昭初心者★★★★ 4.0¥1,430
図解・最新 難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!山崎 元初心者★★★★★ 4.5¥1,078
貯金はこれでつくれます 本当にお金が増える46のコツ節約オタクふゆこ初心者★★★★★ 4.5¥926

よくある質問

Q. 『サクッとわかる ビジネス教養 新 お金の基本』は前版と何が変わりましたか?
A. 『サクッとわかる ビジネス教養 新 お金の基本』の今回の改訂では、「金利のある時代」への対応が最大の変更点です。住宅ローン・預貯金・債券への金利上昇の影響、物価上昇(インフレ)対策の考え方、新NISA制度の内容が大幅に加筆・更新されています。旧版をお持ちの方にも読み直す価値がある内容になっています。
Q. 『お金の知識がまったくない初心者でも読めますか?』
A. はい、『サクッとわかる ビジネス教養 新 お金の基本』はまったくの初心者を対象にした入門書です。専門用語には丁寧な解説が付き、フルカラーイラスト主体のデザインで視覚的に理解できる構成になっています。GDPや金利などの経済用語も図解でわかりやすく説明されています。
Q. 『株式投資やNISAの実践的な手法も学べますか?』
A. 『サクッとわかる ビジネス教養 新 お金の基本』は実践手法よりも「仕組みの理解」に重点を置いています。株・投信・NISAの概要と基礎知識は網羅されていますが、具体的な銘柄選びや運用戦略を学ぶには別の専門書との併読をお勧めします。まず全体の地図を手に入れる一冊として位置づけるのが適切です。
Q. 『社会人何年目くらいの人に向いていますか?』
A. 入社1〜5年目の若手社会人に特に向いています。一方で、30〜40代でお金の基礎をあらためて整理したい人や、金利上昇・インフレという新しい経済環境への対応知識を補いたい人にも適しています。『サクッとわかる ビジネス教養 新 お金の基本』は特定の年次というより、「お金の全体像をつかみたい」と思った段階で手に取るのがベストです。
Q. 『読了までにどれくらいの時間がかかりますか?』
A. 『サクッとわかる ビジネス教養 新 お金の基本』は1テーマが4ページ完結の構成になっており、通勤電車などのスキマ時間に1テーマずつ読み進められます。まとめて読む場合は2〜3時間程度で読了できます。イラストが多いため、活字中心の本と比べてかなり速いペースで読み終えられます。
Q. 『年金や老後資金についての内容は詳しいですか?』
A. 老後資金・年金・相続・贈与の章が設けられており、公的年金のしくみ、受給額の考え方、iDeCoやNISAとの組み合わせ方といった内容が入門レベルでカバーされています。深い試算や具体的な相続対策は専門書が必要ですが、『サクッとわかる ビジネス教養 新 お金の基本』で全体像を把握する目的には十分な内容です。
Q. 『電子書籍版はありますか?』
A. はい、Kindle版(電子書籍)が1,509円で提供されています。フルカラーイラスト中心の『サクッとわかる ビジネス教養 新 お金の基本』はスマートフォンやタブレットでの閲覧にも適しており、通勤中にサッと確認したい場合に便利です。
Q. 『著者の杉山敏啓さんはどんな経歴の方ですか?』
A. 日本大学経済学部教授・博士(経済学)。都市銀行系シンクタンクで金融分野の研究開発・コンサルティングに長年従事した後、立命館大学MOT大学院客員教授、東京大学大学院工学系研究科研究員などを歴任。金融論と金融リテラシーの理論・実務の両面に精通しており、日本証券アナリスト協会認定アナリストでもあります。『サクッとわかる ビジネス教養 新 お金の基本』はその知見を入門者向けに凝縮した一冊です。

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