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【全面改訂 第3版】ほったらかし投資術 (朝日新書) - MAIN
初心者投資副業

【要約・書評】『【全面改訂 第3版】ほったらかし投資術 (朝日新書)』の評判・おすすめポイント

山崎 元|||0ページ

★★★★4.5
(4件)

この本を一言で言うと

投資の最適解は「全世界株式インデックス・ファンドを買って、あとはほったらかす」こと——理論家と実践家が20年かけてたどり着いた結論を、誰でも今日から実行できる形にまとめた一冊

この本の概要

本書は経済評論家・山崎元氏と、20年以上のインデックス投資経験を持つ個人投資家・水瀬ケンイチ氏の共著による第3版。シリーズ累計7万部超のベストセラーが7年ぶりに全面改訂され、投資先を「全世界株式インデックス・ファンド1本」に絞るという、前版よりもさらにシンプルな結論にたどり着いている。 第3版で最も大きく変わったのは、リスク資産の運用先をeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)に一本化した点だ。従来は国内株式と外国株式の配分をどうするかという悩みどころがあったが、本書ではその議論自体を不要とし、初心者でも一切迷わず始められる設計になっている。 実践面では「生活防衛資金を3〜6ヶ月分確保→残りをリスク資産と無リスク資産に配分→リスク資産は全世界株式インデックスに投入」という明快な3ステップを提示。iDeCoやNISA(新NISA対応)といった税制優遇制度の活用法も、具体的なファンド名を挙げながら解説されている。 共著者の水瀬氏は2002年からインデックス投資を続け、20年間のほったらかし運用で資産1億円を達成した人物。理論だけでなく実体験の裏づけがあるからこそ説得力が段違いで、「投資はやらなければいけないものではなく、やると有利だと思った人がやればいい」という力の抜けたスタンスにも好感が持てる。

「結局これでいいんだ」と腹落ちした一冊

正直に言うと、投資の本って読めば読むほど何を買えばいいかわからなくなるタイプだった。米国株がいい、高配当株がいい、債券も混ぜろ。YouTubeを開けば人によって言うことが全然違う。そんな情報の渦の中で、もう面倒くさくなって「まあ貯金でいいか」となりかけていた時期に手に取ったのがこの本だった。 読み始めてまず驚いたのが、答えが1つしかないということ。全世界株式のインデックスファンドを買って、あとはほったらかせ。以上。え、それだけ?と拍子抜けするけど、そこに至るまでの理屈がちゃんと積み上げてあるから「ああ、なるほど」と腹落ちする。個別株の銘柄選定とかタイミングを計るとか、ああいうのはプロですら長期で継続的に勝てないというデータを、淡々と、でも容赦なく突きつけてくる。自分みたいな素人が頑張って勝てるわけないよな、と素直に思えた。 この本が特にいいなと思ったのは、山崎元さんと水瀬ケンイチさんという理論家と実践家のコンビで書かれていること。山崎さんが「合理的に考えればこうなります」と理論を組み立てて、水瀬さんが「で、実際に20年やってみたらこうでした」と体験を添える。頭で理解するだけじゃなくて、体感として納得できる構成になっている。特に水瀬さんがリーマンショックの時にも売らずにほったらかし続けたエピソードには、正直ぐっときた。自分だったらパニックになって全部売ってたと思う。暴落が来ても売らない覚悟って、こういう実体験を読まないと持てない気がする。 一番助かったのは実行マニュアルの章で、やることが番号付きのステップで書いてある。「まず生活防衛資金を3〜6ヶ月分確保」「リスク資産は全額eMAXIS Slim全世界株式」「iDeCoとNISAをフル活用」。ここまで具体的に指示してくれると、もう考える余地がない。読んだその日の夜にSBI証券の口座開設を申し込んでしまった。あの「もう少し調べてから……」という先延ばしグセが、この本の前では通用しなかった。 あえて気になった点を挙げると、個別株やアクティブファンドへの評価がなかなか厳しい。すでにそういう投資をやっている人は読んでいてモヤッとするかもしれない。あと債券や金といった株式以外への分散投資の話はほぼ出てこないので、ポートフォリオ理論をもっと深掘りしたい人にはちょっと物足りないだろう。 でもそれって逆に言えば、余計なことを考えさせない設計になっているということだ。投資初心者が最初の一歩を踏み出すための本としては、これ以上ないくらいの完成度だと思う。「そろそろやらなきゃ」と思いつつ何年も動けていなかった自分の背中を、ようやく押してくれた本。

30代前半・メーカー勤務の会社員。投資には興味があったが、情報が多すぎて何から手をつけるか決められずにいた。

この本で学べること

投資先は全世界株式インデックス・ファンド1本でいい

第3版で最も大きく変わったポイント。国内株と外国株の配分に頭を悩ませる必要はなく、eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)に全額投資するだけでよいという明快な結論に到達している。

投資の三原則は「長期・分散・低コスト」

短期売買やタイミング投資ではなく、長期保有・世界分散・信託報酬の安いファンド選びの3原則を守ることが、個人投資家にとって最も合理的な戦略であることをデータと理論で裏づけている。

生活防衛資金の確保が投資の第一歩

投資を始める前にまず3〜6ヶ月分の生活費を普通預金で確保しておくことを強く推奨。これがあれば相場が暴落しても生活に支障が出ず、パニック売りを防ぐ心理的な土台になる。

iDeCo・NISAなど税制優遇制度をフル活用する

2024年開始の新NISAにも対応した具体的な活用法を解説。非課税枠を最大限に使い切ることで、同じリターンでも手元に残る金額が大きく変わることを数字で示している。

投資とは「売り買い」ではなく「持ち続けること」

頻繁な売買で利益を狙うのではなく、一度買ったら持ち続けるという姿勢こそが資産形成の鍵だという哲学を、著者の20年超の実践経験を通じて説得力をもって伝えている。

良い点・気になる点

良い点

  • 結論が「全世界株式インデックス1本」と極めてシンプルで、初心者でも迷わず行動に移せる
  • 理論家(山崎元)と実践家(水瀬ケンイチ)の共著で、ロジックと実体験の両面から納得できる
  • 実行マニュアルがステップ形式で書かれており、読んだその日から始められる実用性がある
  • 新NISAやiDeCoなど最新の制度に対応しており、2024年以降の投資環境を踏まえた内容になっている

気になる点

  • 個別株やアクティブファンドへの評価が厳しく、すでにそうした投資をしている人には抵抗感がある
  • 債券・金・REITなど株式以外のアセットクラスへの言及が少なく、分散投資の深掘りには物足りない
  • 224ページの新書サイズでコンパクトな分、投資理論を本格的に学びたい人には入り口止まり

みんなの評判・口コミ

k
ken

不動産営業

★★★★4.5

不動産投資をメインでやってきたけど、金融資産側のポートフォリオも整理したくて読んでみた。結論が「全世界株式インデックス1本」というのは潔くて好感が持てる。不動産は物件管理やら何やら手間がかかるけど、こっちは本当にほったらかせるので、組み合わせとしてちょうどいいバランスになる。生活防衛資金の考え方も実用的で、投資経験がある人間でも自分の方針を整理し直す一冊として十分価値があった。

りん

会社員

★★★★4.5

経理の仕事をしているから数字には強いつもりだったのに、自分のお金の運用はずっと後回しにしていた。この本はステップ通りにやれば迷わないし、信託報酬の比較や具体的なファンド名まで出してくれるのが本当に助かる。NISAの解説も新制度に対応していて実用的だった。唯一、出口戦略——いつ、どうやって取り崩すか——についてもう少し踏み込んでほしかったのが惜しいところ。

s
sho

メーカー営業

★★★★4.0

営業職でまとまった時間が取れないので「ほったらかし」というタイトルに惹かれて買った。実際、やることは口座開設、積立設定、あとは放置の3ステップだけ。忙しい自分でもこれならできると思えた。ただ、投資のワクワク感みたいなものは正直ゼロ。個別株の値動きを追う醍醐味を味わいたい人には全く向かない。合理的なのはわかるけど、ちょっと味気ないというのが素直な感想。

m
miku

Webマーケター

★★★★4.5

マーケティングの仕事柄、データドリブンな意思決定には慣れているつもりだったけど、投資に関しては感覚で動いてしまっていた部分があった。この本でアクティブファンドがインデックスに長期では勝てないというデータを突きつけられると、もう反論のしようがない。水瀬さんの20年間の実践記録にも説得力がある。投資の入門書として人に薦めるなら、まず間違いなくこれを選ぶ。

著者について

こんな人におすすめ

関連書籍との比較

タイトル著者レベル評価価格
〈図解〉「ひとり社長」の賢い節税 元国税が教えるお金の残し方杉田 健吾初心者★★★★ 3.5¥1,078
貯金はこれでつくれます 本当にお金が増える46のコツ節約オタクふゆこ初心者★★★★★ 4.5¥926
ほったらかし投資術 インデックス運用実践ガイド (朝日新書)山崎 元初心者★★★★ 4.0¥143

よくある質問

Q. 『ほったらかし投資術』第3版は第2版とどう違いますか?
A. 最大の違いは、投資先の推奨が大幅にシンプルになった点です。第2版では国内株式と外国株式の比率を自分で検討する必要がありましたが、第3版ではリスク資産を全額『eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)』に一本化しています。加えて、新NISAへの対応も追加されています。
Q. 投資の知識がまったくない初心者でも読めますか?
A. はい、むしろ投資初心者のために書かれた本です。専門用語は丁寧に解説されており、『ほったらかし投資術』の実行マニュアル章ではステップ形式で何をすればいいかが明確に示されています。読んだその日から行動に移せる構成です。
Q. 『ほったらかし投資術』で推奨されている具体的なファンドは何ですか?
A. 『ほったらかし投資術』第3版で推奨されているのは、eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)です。信託報酬が低く、世界中の株式に幅広く分散投資できるインデックスファンドとして紹介されています。
Q. 新NISAにも対応していますか?
A. はい。『ほったらかし投資術』第3版は2022年3月の出版ですが、つみたてNISAやiDeCoの活用法が詳しく解説されています。2024年開始の新NISA制度にも言及があり、非課税枠の効果的な使い方について触れられています。
Q. この本だけで実際に投資を始められますか?
A. 『ほったらかし投資術』の実行マニュアル章に従えば、口座開設から積立設定まで一通りの手順を把握できます。ネット証券での画面操作レベルの手順までは載っていませんが、何を・どこで・いくら買うかという判断に必要な情報はひと通り揃っています。
Q. すでにインデックス投資をしている人が読む価値はありますか?
A. あります。リスク資産と無リスク資産の配分の考え方や、出口戦略の基本、相場下落時のメンタル面のアドバイスなど、経験者が改めて自分の投資方針を点検するのに役立つ内容が含まれています。
Q. 『ほったらかし投資術』は個別株投資をする人には向きませんか?
A. 『ほったらかし投資術』はインデックス投資を推奨しており、個別株やアクティブファンドに対しては否定的な立場をとっています。個別株投資のノウハウを求めている方には向きませんが、資産のコア部分の運用方針を見直す参考書としては十分に価値があります。

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