Shelfy
ほったらかし投資術 インデックス運用実践ガイド (朝日新書) - MAIN
初心者投資副業

【要約・書評】『ほったらかし投資術 インデックス運用実践ガイド (朝日新書)』の評判・おすすめポイント

山崎 元|||0ページ

★★★★4.0
(4件)

この本を一言で言うと

経済評論家・山崎元とインデックス投資ブロガー・水瀬ケンイチが、手間をかけずに資産を育てる「ほったらかし投資」の理論と実践を初心者向けに解説した——インデックス投資の入門書として定番となった一冊

この本の概要

本書は経済評論家・山崎元氏と、インデックス投資ブログ「梅屋敷商店街のランダム・ウォーカー」で知られる水瀬ケンイチ氏の共著である。2010年に刊行された本書は「ほったらかし投資」という言葉を世に広めた原点にあたり、のちに全面改訂版(2015年)、第3版(2022年)へと続くシリーズの出発点となった。 全6章の構成で、まずインデックス運用がなぜアクティブ運用より優れているのかを理論的に解説したうえで、具体的な実行マニュアルを提示する。当時の投資環境を踏まえ、国内株式と外国株式のETF・インデックスファンドを組み合わせた資産配分を推奨しており、第3版で到達する「全世界株式1本」というシンプルな結論にはまだ至っていない。 実践パートでは、生活防衛資金の確保から証券口座の選び方、ファンドの選定基準までをステップ形式で丁寧に解説している。投資経験ゼロの読者でも手順に沿って進められるよう配慮されており、ETFの活用にもページを割いて当時の低コスト商品事情を反映させている。 最大の特徴は、山崎氏の合理的・理論的な視点と水瀬氏の個人投資家としてのリアルな体験談が交互に展開される構成だ。投資をめぐる感情的な判断の危うさや長期保有のメンタル面にも踏み込んでおり、単なるハウツー本に留まらない奥行きがある。

投資って、こんなにシンプルでよかったのか

自分は典型的な「興味はあるけど何もしていない人」だった。会社の同僚が株で儲けた話をしているのを横目に、自分には向いてないかなとずっと思っていた。チャートの読み方とか決算短信の分析とか、そういうのが自分にできる気がまったくしなくて。 そんなときに本屋でたまたま目に入ったのがこの本だった。「ほったらかし」という言葉にまず引っかかった。ほったらかしで投資って、そんな都合のいい話あるわけないだろ、と半信半疑でページをめくり始めたのだけど、理屈がしっかりしていて妙に腑に落ちる。アクティブファンドの大半がインデックスに勝てないというデータ、コストが長期リターンを静かに蝕んでいくという話。経理の仕事でコスト管理は毎日やっているから、この部分は感覚的にもすんなり入ってきた。 山崎さんパートは理論寄りで少し硬い。でも水瀬さんのパートが実体験ベースで、ブログを読んでいるような軽さがあるから、二人の温度差がちょうどいいバランスになっている。特に水瀬さんが暴落時の心理状態を正直に書いている部分が印象に残った。含み損を抱えて眠れない夜の話とか、それでも売らなかった理由とか。結局、投資って買うタイミングより持ち続けるメンタルのほうがよっぽど大事なんだな、と思い知らされた。 実行マニュアルの章はかなり親切だった。国内株式と外国株式のインデックスファンドを組み合わせる方法が具体的に書いてあって、何を・いくら・どこで買うかが明確。自分みたいな「やり方さえわかれば動ける」タイプの人間にはちょうどよかった。ETFの活用法も丁寧で、コスト意識の高い人にはかなり刺さると思う。ただ2010年時点の商品情報なので、具体的なファンド名はそのまま鵜呑みにできない。そこだけは注意が必要。 正直、もっと早く出会いたかった。投資は難しいものだという思い込みをきれいに壊してくれた本だと思う。一つ残念なのは、初版ゆえにどうしても情報が古いこと。NISAもiDeCoも当然出てこないし、推奨ファンドも2010年時点のもの。理論や考え方の骨格は今でも有効だけど、実際に口座を開いて買い付けるところまでやろうとすると第3版のほうが圧倒的に実用的だ。それでも、「インデックス投資ってなんだ?」の入り口としてはこれ以上ない一冊だったと思っている。

30代後半・メーカー経理部勤務。給与天引きの財形貯蓄はしていたが、それ以上の資産運用には手をつけていなかった。

この本で学べること

インデックス運用はアクティブ運用に長期的に勝つ

プロのファンドマネージャーが運用するアクティブファンドの多くは、長期的にはインデックス(市場平均)に勝てないというデータを提示し、個人投資家がインデックス運用を選ぶべき合理的な根拠を解説している。

コスト(信託報酬)が長期リターンを大きく左右する

年0.数%の信託報酬の差が、20年・30年の長期運用では数百万円単位のリターン差として積み上がることを具体的に試算。低コストのインデックスファンドやETFを選ぶ重要性を数字で裏付けている。

国内株式と外国株式のインデックスを組み合わせて分散する

2010年時点の推奨は、国内株式インデックスと外国株式インデックスの組み合わせによる国際分散投資。第3版の「全世界株式1本」とは異なり、自分で配分比率を決める構成になっている。

生活防衛資金を確保してからリスク資産に投資する

投資の第一歩として生活費の数ヶ月分を普通預金で確保することを強調。これにより相場急落時にも生活への影響を防ぎ、感情的な売却を避けられる。

投資で最も重要なのは「続けること」

短期の値動きに一喜一憂せず、長期的に持ち続けるメンタルの維持こそが投資成功の鍵だという哲学を、水瀬氏のリアルな実体験を通じて伝えている。

良い点・気になる点

良い点

  • 「ほったらかし投資」の原点として、インデックス運用の理論と実践をわかりやすくまとめている
  • 山崎元氏の合理的な理論と水瀬ケンイチ氏の実体験が補完し合い、説得力がある
  • 実行マニュアルがステップ形式で具体的に書かれており、投資未経験者でも始めやすい
  • ETFの活用法やコスト比較など、コスト意識の高い読者にも有用な情報が含まれている

気になる点

  • 2010年刊行のため、具体的な推奨ファンドや商品情報がかなり古い
  • NISAやiDeCoなどの税制優遇制度に対応しておらず、実践面では第3版に大きく劣る
  • 国内株式と外国株式の配分比率を自分で決める必要があり、第3版ほどシンプルではない

みんなの評判・口コミ

k
ken

不動産営業

★★★★4.0

不動産投資がメインだけど、金融資産のほうも整理したくて手に取った。インデックスファンドとETFの使い分けが具体的に書いてあって参考になる。ただ2010年の本なので推奨ファンドは当然古い。考え方の骨格を理解するための一冊と割り切れば十分に価値がある。実際に買い付けるなら第3版を読んだほうがいい。

りん

会社員

★★★3.5

経理畑の人間としては、コストが長期リターンに与える影響の試算がいちばん刺さった。信託報酬の差がたった0.数%でも、何十年後にはここまで効いてくるのかと。ただNISAもiDeCoも出てこないから、今から始めようとするとこの本だけでは足りない。理論書として読む分には良い本。実務書としては時代が過ぎている。

ゆうと

EC企業マーケター

★★★★4.5

インデックス投資に興味を持つきっかけになった本。アクティブファンドがインデックスに勝てないというデータの見せ方がうまくて、マーケターとしてもプレゼンの参考になった。水瀬さんのブログ調の文章が読みやすく、投資本なのにスラスラ読める。初版だけど、「なぜインデックスなのか」の部分は今読んでもまったく色あせていない。

のり

ソリューション営業

★★★☆☆3.0

タイトルの「ほったらかし」に惹かれて読んだが、2010年の情報なので実用面はほぼ使えない。具体的なファンド名もコスト比較も完全に過去のもの。国内株と外国株の比率を自分で考えなきゃいけない構成も、全世界株式1本でいい今の時代からすると回りくどく感じる。インデックス投資の考え方そのものを知りたいなら悪くないけど、これから始める人には素直に第3版をすすめる。

著者について

こんな人におすすめ

関連書籍との比較

タイトル著者レベル評価価格
〈図解〉「ひとり社長」の賢い節税 元国税が教えるお金の残し方杉田 健吾初心者★★★★ 3.5¥1,078
10年後、確実に差がつく! 資産運用の王道岩崎陽介初心者★★★★★ 5.0¥1,980
【全面改訂 第3版】ほったらかし投資術 (朝日新書)山崎 元初心者★★★★★ 4.5¥869

よくある質問

Q. 『ほったらかし投資術 インデックス運用実践ガイド』は初心者でも読めますか?
A. はい、『ほったらかし投資術 インデックス運用実践ガイド』は投資初心者を主なターゲットにした本です。インデックス運用の仕組みから具体的な始め方まで、専門用語を噛み砕いて解説しています。ただし2010年刊行のため、具体的な商品名や制度情報は現在と異なる点にご注意ください。
Q. 『ほったらかし投資術』初版と第3版(2022年)の違いは何ですか?
A. 最大の違いは推奨する投資先です。初版の『ほったらかし投資術』は国内株式と外国株式のインデックスファンド・ETFを組み合わせる方法を推奨していますが、第3版では「全世界株式インデックス・ファンド1本」にシンプル化されています。また第3版ではNISAやiDeCoなどの税制優遇制度にも対応しており、実践面での使いやすさが大幅に向上しています。
Q. 2010年の本を今読む意味はありますか?
A. 理論や考え方の部分は今でも十分に有効です。「なぜインデックス投資が合理的なのか」「長期保有のメンタルをどう維持するか」といった本質的な議論は時代を超えて通用します。ただし実践面では第3版のほうが圧倒的に使いやすいため、これから投資を始める方には『ほったらかし投資術』第3版との併読をおすすめします。
Q. 『ほったらかし投資術』で推奨されている具体的な投資先は何ですか?
A. 2010年時点で低コストの国内株式インデックスファンド・外国株式インデックスファンド、およびETFの組み合わせが推奨されています。ただし具体的な商品名は当時のものであり、現在はより信託報酬の低い商品が多数登場しています。最新の推奨商品については『ほったらかし投資術』第3版をご参照ください。
Q. この本を読めばすぐに投資を始められますか?
A. 実行マニュアルの章でステップ形式の手順が示されていますが、2010年時点の証券会社やファンド情報に基づいた内容です。『ほったらかし投資術』で考え方をしっかり理解したうえで、現在の投資環境に合った商品選びは別途行う必要があります。
Q. ETFとインデックスファンドの違いはこの本で学べますか?
A. はい、『ほったらかし投資術』ではETF(上場投資信託)とインデックスファンド(投資信託)のコスト構造や売買方法の違いが丁寧に解説されています。2010年当時はETFのほうがコスト面で有利なケースが多く、その使い分けの判断基準が詳しく書かれています。
Q. 山崎元さんと水瀬ケンイチさんの役割分担はどうなっていますか?
A. 山崎氏は経済評論家の立場からインデックス運用の理論的根拠やデータ分析を担当し、水瀬氏は個人投資家として長年インデックス投資を続けてきた経験談や実践的なアドバイスを担当しています。理論と実践の両面からアプローチする構成で、互いの強みが補い合っています。

投資スタートガイド

初心者向け投資の始め方ガイドを無料でダウンロード

※ 登録いただいたメールアドレスは資料送付にのみ使用します