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ちゃんと使える力を身につける Webとプログラミングのきほんのきほん [改訂2版] - MAIN

【要約・書評】『ちゃんと使える力を身につける Webとプログラミングのきほんのきほん [改訂2版]』の評判・おすすめポイント

大澤文孝|||0ページ

★★★★4.5
(4件)

この本を一言で言うと

DNS・HTTP・データベースからコンテナまで、Webの「裏側」を一本の線でつなげる入門書——PHPとJavaScriptを並走させることでサーバーとブラウザの役割分担が腹落ちする、8年ぶり全面改訂の決定版。

この本の概要

プログラミングの入門書は世の中にあふれていますが、「コードは書けるのに、Webがどう動いているかは説明できない」という状態に陥る人は少なくありません。本書はその落とし穴を回避するために、インターネットの仕組みという土台から積み上げていく構成をとっています。情報セキュリティ・ネットワーク分野の専門家である大澤文孝氏が、初版から8年分の技術変化を盛り込んで全面的に書き直した改訂2版です。 前半は、URLを入力してからページが表示されるまでに何が起きているのかを丁寧に追いかけます。DNSによる名前解決、Webサーバーの役割、HTTPリクエストとレスポンスの往復——こうしたインフラ層の動きを先に理解しておくことで、後から出てくるプログラミングの話が「なるほど、だからこう書くのか」とつながるようになります。 中盤の大きな特徴は、PHPとJavaScriptという2つの言語を同時に扱う点です。サーバーで実行されるPHPとブラウザで動くJavaScriptを交互に見せることで、フロントエンドとバックエンドの境界線が自然と見えてきます。Cookie・セッション・フォーム処理・データベース連携といったWebアプリの必須要素も、「なぜその仕組みが必要なのか」という問いを立ててから解説されるため、暗記ではなく納得ベースで理解が進みます。 後半では、フレームワークやライブラリとは何か、コンテナとは何か、チーム開発はどう回すのかといった、現代の開発現場で避けて通れないテーマの概念を紹介します。深掘りではなく「存在と役割を知る」ことに絞っている点が潔く、個別の技術を学ぶ前に持っておきたい"全体の地図"を一冊で手に入れられる構成です。

Progateの次に何をすればいいかわからなかった自分に刺さった

入社してマーケティング部門に配属されたはいいものの、開発チームとの定例ミーティングがまるで外国語の授業でした。「このAPIのレスポンスが遅いんで」「セッション切れてますね」——周りは当然のように頷いているのに、自分だけ何の話をしているのかわからない。議事録を頼まれても、単語の意味が取れないから要約もできない。正直かなり焦ってました。 ProgateでHTMLとかRubyをちょっと触ってみたことはあったんです。画面に「Hello World」が出たときは嬉しかったけど、じゃあ実際のWebサイトってどうやって動いてるの?と聞かれると何も答えられない。コードの書き方は少し覚えたのに、肝心の仕組みがまったく頭に入ってない状態でした。 この本を見つけたのは仕事帰りの本屋で、「きほんのきほん」というタイトルにちょっと救われた気持ちになったのを覚えています。読み始めてすぐ気づいたのは、いきなりコードを書かせるんじゃなくて、まずインターネットの「裏側」から教えてくれるということ。ブラウザにURLを入れたら何が起きるか、DNSってどういう仕組みか、Webサーバーは何をしているのか。この部分を先にやってくれたおかげで、後から出てくるPHPやJavaScriptの話が「ああ、ここでサーバー側の処理が動くのか」とスッと入ってきました。 個人的に一番よかったのは、PHPとJavaScriptを両方使って、サーバーで起きていることとブラウザで起きていることを分けて見せてくれる構成です。今まで「フロントエンドとバックエンド」ってなんとなくの区分だと思ってたんですが、実際に2つの言語で書き分けると「ここはサーバーが処理する」「ここはユーザーのブラウザで動く」という境界がはっきり見える。これが腹落ちした瞬間、エンジニアの会話がぐっとわかるようになりました。 Cookieとセッションの違いも、この本で初めてちゃんと理解できた気がします。「なぜHTTPはステートレスなのか」「だからCookieが必要で、さらにセッションという仕組みがある」という順番で説明されるので、断片的だった知識がつながっていく感覚。今までネットの記事を読んでもピンとこなかった理由がわかりました。前提知識が足りてなかったんですよね。 改訂版で加わったDockerやGitの章は、正直なところ概念紹介レベルです。これだけ読んで手を動かせるようにはならない。でも「コンテナっていうのはこういう発想のもの」「バージョン管理ってこういう理由で必要」くらいの解像度で知っておくだけで、チームの会話の文脈が取れるようになります。深い理解は専門書に譲るとして、「存在を知っている」のと「聞いたこともない」のでは天と地ほど差がある。 この本を読み終えて数週間経った頃、ミーティングの議事録をちゃんと書けるようになっている自分に気づきました。エンジニアの発言を正確に理解できているわけではないけど、少なくとも「何の話をしているか」はわかるようになった。それだけで仕事のストレスがかなり減りました。コードをバリバリ書きたい人には物足りないと思いますが、自分みたいに「Webの世界の地図が欲しい」と思っている人にはぴったりの一冊です。

24歳 文系学部卒でEC企業のマーケティング部門に配属。エンジニアとの会話についていけず、Webの基本を独学中。

この本で学べること

インターネットの仕組みからWebプログラミングまで全体像を一冊で俯瞰

DNS・Webサーバー・HTTPリクエストといったインフラ層の動きから、プログラミング言語・データベース・フレームワークまでを一本の線でつなぎ、Webの全体像を「点」ではなく「流れ」として理解できます。

PHPとJavaScriptの2言語でサーバーサイドとクライアントサイドの違いを実感

サーバーで実行されるPHPとブラウザで動くJavaScriptを交互に扱うことで、フロントエンドとバックエンドの境界線が体感的にわかる構成。2つの言語を並べるからこそ見えてくる役割分担があります。

Cookie・セッション・データベースなどWebアプリの必須概念を「なぜ」から解説

「HTTPがステートレスだからCookieが必要になり、さらにセッションという仕組みが生まれた」という因果の連鎖で解説されるため、個々の技術が孤立せず、必然性とともに頭に入ります。

8年ぶりの全面改訂でコンテナ・チーム開発など現代の開発環境に対応

改訂2版ではDocker等のコンテナ技術やGitによるチーム開発の基礎概念が新たに追加。2024年の開発現場で「知らないと会話についていけない」テーマをしっかり押さえています。

特定の言語やフレームワークに依存しない「地図型」の入門書

PHPとJavaScriptはあくまで仕組みを見せるための道具であり、言語固有の文法よりもWebの普遍的な構造の理解に重点を置いています。この先どの言語を選んでも活きる土台が手に入ります。

良い点・気になる点

良い点

  • Webの全体像をインフラ層からアプリケーション層まで一冊で俯瞰でき、バラバラだった知識が一本の線でつながる
  • PHPとJavaScriptの2言語を並走させることで、サーバーサイドとクライアントサイドの境界が直感的にわかる
  • 「なぜその技術が必要なのか」を先に示してから解説するため、暗記に頼らず納得ベースで理解できる
  • 改訂2版でコンテナやチーム開発の概念が加わり、現代の開発現場に即した内容にアップデートされている

気になる点

  • PHPやJavaScriptの文法を本格的に習得したい人には物足りない(概念理解が主目的の本)
  • Webアプリを一から完成させるハンズオン形式ではないため、手を動かす達成感は得にくい
  • コンテナやチーム開発の章は概念紹介にとどまり、実践的に手を動かすには別途専門書が必要

みんなの評判・口コミ

ゆうと

EC企業マーケター

★★★★4.5

EC企業のマーケ担当として、エンジニアとの打ち合わせで技術用語が飛び交うたびに置いていかれる感覚がありました。この本を読んで、サーバーサイドとクライアントサイドの役割の違いやAPIの基本的な考え方がようやく腹落ちした感じです。PHPとJavaScriptを並べて解説してくれるので、「ブラウザで動くもの」と「サーバーで動くもの」の区別が自然とつくようになりました。技術の深さよりも全体の地図を描くことに徹した本なので、非エンジニアが最初に手に取る一冊としてかなり心強いです。

n
nao

バックエンドエンジニア

★★★3.5

現役バックエンドエンジニアとしては正直なところ新しい発見は少なかったです。ただ、後輩や非エンジニアの同僚から「Webってどういう仕組みで動いてるの?」と聞かれたときに、真っ先に勧められる本だと思いました。DNSからHTTPリクエスト、Cookie・セッション、データベースまでを一本の流れで見せてくれる構成は丁寧で見事です。コンテナの章が概念紹介に留まっていて手を動かせない点は少し惜しいですが、入門書としての役割は十分に果たしています。

m
miku

Webマーケター

★★★★4.5

未経験からWebエンジニアを目指していた頃にこの本に出会いたかったです。プログラミングスクールでいきなりコードを書かされて、動いたけど「なぜ動くのか」がわからないまま進んでしまった経験があるので、仕組みから順番に教えてくれるこの本の価値は身に染みてわかります。改訂版で追加されたチーム開発やコンテナの話も、実務に入る前に知っておきたい内容ばかりでした。文法書ではありませんが、最初の一冊として自信を持って人に勧められます。

R
R

エンジニア

★★★★★5.0

PMとして開発チームとやり取りする中で、技術的な会話の土台が弱いことをずっと気にしていました。この本は、フレームワークとライブラリの違い、セッション管理の仕組み、データベースの基本的な考え方など、エンジニアが日常的に使う概念を「なぜそれが必要なのか」から丁寧に解説してくれます。改訂版で加わったDockerやGitの概念紹介も、PMとして最低限押さえておくべき範囲がちょうどカバーされていて過不足がありません。技術チームとの会話が確実に楽になった一冊です。

著者について

こんな人におすすめ

プログラミングを始めたいがWebの全体像がつかめていない初心者

DNSやHTTPの仕組みからフレームワーク・データベースまで、Webの全体像を一冊で俯瞰できるので、どの言語を学ぶ場合でも役立つ地図が手に入ります。

エンジニアとの会話についていきたい非エンジニア(マーケター・PM・ディレクター)

API、セッション、サーバーサイドといった技術用語の意味と背景が理解でき、技術チームとのコミュニケーションがスムーズになります。

Progateやスクールで手を動かしたが「なぜ動くのか」がわからない人

コードの書き方ではなく仕組みの解説に重点を置いているため、断片的な知識を体系的につなげ直すことができます。

PHPやJavaScriptを学ぶ前に基礎固めをしたい人

特定の言語を深く学ぶ前に、サーバーサイドとクライアントサイドの役割分担やWebアプリの構造を理解しておくことで、後の学習効率が大きく上がります。

よくある質問

Q. 『Webとプログラミングのきほんのきほん [改訂2版]』はプログラミング未経験でも読めますか?
A. 読めます。『Webとプログラミングのきほんのきほん [改訂2版]』はインターネットの仕組みから解説が始まるため、プログラミング経験がなくても無理なく読み進められる構成です。コードの文法よりも「なぜそうなっているのか」を理解することに重きを置いています。
Q. 『Webとプログラミングのきほんのきほん [改訂2版]』を読めばWebアプリを作れるようになりますか?
A. この本だけでWebアプリを完成させるのは難しいです。『Webとプログラミングのきほんのきほん [改訂2版]』はWebの全体像と仕組みの理解に特化しており、実際の開発にはPHPやJavaScriptの専門書、フレームワークの入門書を併せて読む必要があります。ただし、本書で得た全体像が後の学習の土台になります。
Q. 『Webとプログラミングのきほんのきほん [改訂2版]』の初版との違いは何ですか?
A. 改訂2版では、8年分の技術変化を反映してDockerなどのコンテナ技術やGitを使ったチーム開発の基礎概念が新たに追加されています。既存の章も2024年時点の技術動向に合わせて全面的に見直されました。
Q. 『Webとプログラミングのきほんのきほん [改訂2版]』はPHPとJavaScriptのどちらかだけ学びたい人にも向いていますか?
A. 向いています。ただし『Webとプログラミングのきほんのきほん [改訂2版]』は文法の詳細を教える本ではなく、2つの言語を通じてサーバーサイドとクライアントサイドの違いを理解するための構成です。文法を深く学ぶには別途専門書が必要になります。
Q. 『Webとプログラミングのきほんのきほん [改訂2版]』はエンジニアではない人にも役立ちますか?
A. 役立ちます。『Webとプログラミングのきほんのきほん [改訂2版]』は、マーケターやPM、ディレクターなどエンジニアと協働する職種の人が技術的な会話の土台を築くのに適した内容です。専門用語の意味だけでなく「なぜ必要か」まで理解できるので、チームとのコミュニケーションが確実に楽になります。
Q. 『Webとプログラミングのきほんのきほん [改訂2版]』を読んだ後、次に何を学べばよいですか?
A. 目的に応じて、PHPの専門書、JavaScriptの入門書、またはHTML/CSSの実践書に進むのが自然なステップです。『Webとプログラミングのきほんのきほん [改訂2版]』で得た全体像の理解が、どの方向に進む場合でも土台として活きてきます。
Q. 『Webとプログラミングのきほんのきほん [改訂2版]』にハンズオン(手を動かす演習)はありますか?
A. コード例は掲載されていますが、Webアプリを一から完成させるハンズオン形式ではありません。『Webとプログラミングのきほんのきほん [改訂2版]』は仕組みの理解を最優先にした構成のため、手を動かす学習には別の本との併用をおすすめします。

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