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オプション投資の世界|保険としても使えて、高配当株を超える安定収入も 「確率/統計」に基づいた〜ちょっと難しいけど知れば得するオプション取引〜 - MAIN
中級者投資副業

【要約・書評】『オプション投資の世界|保険としても使えて、高配当株を超える安定収入も 「確率/統計」に基づいた〜ちょっと難しいけど知れば得するオプション取引〜』の評判・おすすめポイント

守屋 史章|||0ページ

★★★★4.5
(4件)

この本を一言で言うと

オプションを投機ではなく保険と収入源として捉え直す一冊 —— コールとプットの基本から、カバードコールやターゲットバイイング、確率に基づく実践戦略までを個別株投資家の目線で丁寧に整理している。

この本の概要

本書は、オプション取引を「難解なデリバティブ」としてではなく、資産を守るための保険でありキャッシュフローを自力で生み出す道具として提示している。著者・守屋史章が一貫して軸に置いているのは、大きく勝つことより大きく負けない設計をするという発想であり、高配当株をすでに保有している読者が自然に手を伸ばせる構成になっている。 前半では、コールオプションプットオプションの基礎を株式投資との違いに触れながら整理していく。専門用語は避けられないが、「何を守り、何を引き受ける取引なのか」という問いに集中することで、オプション=保険という見方を読者に定着させようとしている。ここを丁寧に読むかどうかで後半の吸収率がかなり変わるはずだ。 中盤以降は実践フェーズに入り、カバードコールで保有株からプレミアム収入を得る方法、プット売り(ターゲットバイイング)で狙った価格帯まで下がったら買う設計、さらにカラー戦略ホイール戦略など複合的なアプローチが展開される。著者がJPXや各種メディアで繰り返し紹介してきた再現性の高い戦略がまとまっており、忙しい個人投資家でも続けられる型を学べる。 全体を貫いているのは、確率と統計で勝率・期待値を設計するという考え方だ。「上がるか下がるか」の予想ではなく、どの価格帯なら受け入れられるか、どれだけの収入と下落耐性を交換するかを数字で判断する。個別株を保有しつつ守りと収入を両立させたい投資家には最適な一方、完全初心者には用語量がやや重く、注文操作は証券会社のマニュアルで補完する必要がある。

「配当の次の一手」がやっと言語化された

高配当株を5年くらいコツコツ買い増してきて、配当だけで年間それなりの額にはなってきた。でもずっと引っかかっていたのが「これ以上利回りを上げるには何をすればいいのか」という問題で、増配を待つか銘柄を入れ替えるかくらいしか手段がなかった。そこにオプションという選択肢があると知ったのがこの本だった。 最初に断っておくと、自分はオプション完全未経験。正直なところ「レバレッジかけてドカンとやる人の道具でしょ」くらいの認識だった。でも『オプション投資の世界』は冒頭からその偏見を壊しにくる。オプション=保険として使える道具持ち株にプレミアム収入を乗せる仕組み、という説明がまず先に来るので、「あ、これ配当投資の延長なんだ」とすんなり入れた。ここの順番がうまいと思う。 個人的にいちばん刺さったのはカバードコールの章。自分が持ってる株に対してコールを売ることで、株価が横ばいでも収入が入る。配当って結局企業の方針次第だけど、プレミアムは自分の判断で作れるんだなと。もちろん上値をキャップしてしまうデメリットはあるけど、「配当+プレミアム」で考えると利回りの天井が一段上がる感覚がある。これは高配当株をずっとやってきた人間にしかわからない興奮だと思う。 あとプット売りの話も面白かった。「この株、○○円まで下がったら買いたいんだよな」って思いながら指値入れて放置してる経験、配当投資家なら誰でもあるはず。それをプット売りでやると、待ってる間にもプレミアムが入ってくる。買えなかったらプレミアムだけもらって終わり。これ考えた人天才でしょと素直に思った。 ただ、正直に言うと中盤以降はけっこう重い。カラー戦略とかホイール戦略の話になると、「プットとコールを組み合わせて……」みたいな損益図が頭の中でごちゃごちゃしてくる。1回読んだだけでは整理しきれなくて、付箋貼りながら2回目に入った。用語の多さは覚悟しておいたほうがいい。 それでもこの本の価値は揺るがないと思っている。何がいいかって、著者が終始「大きく儲けよう」ではなく「大きく負けない設計をしよう」というトーンで書いていること。投資本にありがちな煽りがほぼない。確率と期待値で判断する、感覚で売買しない、というスタンスが一貫していて、そこがいちばん信頼できた。 自分みたいに高配当株の積み上げがある程度できて、「次どうしよう」で止まってる人には本当にいい本だと思う。投資を予想ゲームから設計ゲームに変える、という表現がしっくりくる。インデックス積立だけで満足してる人にはオーバースペックだけど、個別株をやっていて下落時の備えや横ばい相場での収入まで考えたいなら、この一冊で次の道筋がかなり見える。

36歳 メーカー勤務の個人投資家 / 高配当株と米国株を5年運用

この本で学べること

オプションを「保険」として理解する

本書はオプションを権利の売買として定義し直すところから始まる。プットで株価下落に備え、コール売りで収入を得る。守りながら資産を運用するという発想の土台がここで固まる。

カバードコールでインカムを上乗せする

保有株に対してコールを売るカバードコールは、本書の中核をなす戦略のひとつ。配当収入に加えてプレミアムという自分で作れる収入源を持つことで、横ばい相場でもリターンを積み上げる考え方が整理されている。

プット売りで「安く買う」戦略を設計する

欲しい銘柄を指値で待つ代わりに、買いたい価格帯にプットを売ってプレミアムを受け取るのがターゲットバイイングの発想だ。株価が下がれば希望価格で取得でき、下がらなければプレミアムだけが手元に残る。

守りと収益を両立する複合戦略を学べる

カラー戦略ホイール戦略のように、コールとプットを組み合わせて損益カーブを整形する手法が紹介されている。上値の一部を手放す代わりに下値リスクを限定するといった、トレードオフを意識した設計力が身につく。

確率・統計で期待値を考える視点が軸にある

相場の方向を当てようとするのではなく、どのくらいの確率で何を引き受けるのかを数字で判断する。勝率、期待値、時間経過によるプレミアムの減衰、ボラティリティの変化を踏まえて再現性のある売買ルールを組み立てる視点が一貫している。

本の目次

  1. 1第1章 オプションを「怖い商品」から「使える道具」に変える考え方
  2. 2第2章 コールとプットの基本と損益の見方
  3. 3第3章 保険として使うプットと下落相場への備え
  4. 4第4章 カバードコールでインカムを上乗せする方法
  5. 5第5章 プット売りとターゲットバイイングで安く買う技術
  6. 6第6章 カラー戦略・ホイール戦略で守りと収益を両立する
  7. 7第7章 確率・統計で勝率と期待値を設計する
  8. 8第8章 日米個別株を使った実践例と注文の考え方
  9. 9第9章 失敗しやすいポイントと資金管理のルール

良い点・気になる点

良い点

  • オプションを保険や手付金の発想で捉え直せる
  • 高配当株投資の延長線上で読みやすく、収入戦略に落とし込みやすい
  • カバードコールやプット売りなど実践的な戦略が具体的に解説されている
  • 守りと再現性を重視したスタンスで過度な煽りがない

気になる点

  • 用語や損益図の理解に慣れるまでは読む手が止まりやすい
  • 注文実務や証券会社ごとの仕様は別途確認が必要
  • 日経225オプション中心の短期売買を学びたい人にはやや方向性が異なる

みんなの評判・口コミ

k
ken

不動産営業

★★★★★5.0

高配当株と現物株しか触ってこなかった人間なので、オプション=危険という先入観がありました。でもこの本は、オプションをギャンブルとしてではなく「安く買うための道具」「持ち株から追加収入を得る仕組み」として説明してくれます。特にカバードコールの章は配当投資との相性の良さがはっきり見えて、自分の投資に組み込めるイメージが湧きました。すぐ全部を実践できる類の本ではありませんが、次に学ぶべきことがクリアになります。個別株メインの人にはぜひ読んでほしい一冊です。

りん

会社員

★★★★4.0

数字で納得したいタイプなので、感覚論より確率や期待値の考え方をベースにしている点が読みやすかったです。権利行使価格や満期の選び方を「設計」として考える視点は新鮮で、良い刺激になりました。ただ、中盤から用語が一気に増えるので、初学者は損益図を手元に置きながら読んだほうがいいと思います。高配当株の補完としてオプションを位置づけたい人には相性が良い本です。

h
hrkds

IT企業勤務

★★★★4.5

タイトルの「確率・統計」に惹かれて手に取りましたが、純粋な数学書ではなく損益分布をどう設計するかという実務書として読めました。勝率だけでなく期待値も見る重要性が自然に伝わってきます。オプション固有の前提知識が薄いと後半は密度が高く感じるかもしれませんが、学ぶ価値は十分あります。一発狙いの本ではなく、優位性をコツコツ積み上げるタイプの投資本です。

m
mai

データアナリスト

★★★3.5

内容は面白く、特に「予想する投資」から「条件を設計する投資」へ視点が切り替わるあたりは勉強になりました。ただオプション未経験だと中盤以降の情報量が多く、最初の一冊としてはやや重めです。個別株を実際にやっている人なら入りやすいですが、積立中心だと前提知識の補充が必要だと感じます。守りとインカムの両立を考えている人には読む価値がある本です。

著者について

こんな人におすすめ

高配当株の次を探す人

配当だけでなく、保有株から追加収入を生む方法を学びたい人に向く。

個別株の守りを強化したい人

暴落や横ばい相場に備えて、下落ヘッジや損益調整の手段を持ちたい人に合う。

確率で運用ルールを作りたい人

上がる下がるの予想より、勝率と期待値の設計で投資を考えたい人におすすめ。

オプションを本気で学び始めたい会社員

忙しくても再現性のあるインカム戦略を身につけたい個人投資家に適している。

関連書籍との比較

タイトル著者レベル評価価格
最強の高配当投資 売却益×配当益 爆速で資産を増やす!上岡正明中級者★★★★ 4.0¥1,650
お金はこれで増やせます 失敗したくない人のための投資の教科書節約オタクふゆこ初心者★★★★ 4.0¥1,870
手取り26万円でもできる 資産1億の作り方 普通の会社員が着実にお金を増やせる投資法くらま(倹者の流儀)初心者★★★★ 3.5¥1,870

よくある質問

Q. 『オプション投資の世界』は初心者でも読めますか?
A. 『オプション投資の世界』は導入部分が丁寧に設計されており、オプション未経験でも読み始めることはできます。ただし後半になると用語と戦略の密度が上がるため、株式投資の基本経験がある人のほうがスムーズに吸収できる一冊です。
Q. 『オプション投資の世界』は高配当株投資家にも向いていますか?
A. かなり向いています。『オプション投資の世界』は配当収入に加えてプレミアム収入を自分で生み出す考え方を中心に据えているため、高配当株投資の次のステップとして自然に読める構成です。
Q. 『オプション投資の世界』ではどんな戦略を学べますか?
A. 『オプション投資の世界』では、カバードコール、プット売り(ターゲットバイイング)、カラー戦略、ホイール戦略など、守りと収益を両立させる戦略が体系的に扱われています。単なる用語解説にとどまらず、複数のオプションを組み合わせて損益を設計する発想まで踏み込んでいます。
Q. 『オプション投資の世界』は数式が多い本ですか?
A. 『オプション投資の世界』は確率・統計の考え方を重視していますが、学術論文のように数式を延々と展開するタイプの本ではありません。どの条件なら引き受けられるかを実務的に判断する視点が中心であり、数式よりも損益図や具体例で理解を促す構成です。
Q. 『オプション投資の世界』は保険としての使い方も学べますか?
A. 学べます。『オプション投資の世界』の大きな特徴は、オプションを投機の道具ではなく、株価下落への備えや資産防衛の手段として一貫して説明している点にあります。プットを使った下落ヘッジの考え方が丁寧に扱われています。
Q. 『オプション投資の世界』を読んだらすぐ実践できますか?
A. 基礎的な考え方と戦略の全体像をつかむには十分ですが、『オプション投資の世界』だけで注文実務まで完結するわけではありません。実際に取引を始める前に、利用する証券会社の取引ルールや対象銘柄の流動性を確認しておくことをおすすめします。

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