Shelfy
行政書士・社労士・中小企業診断士 副業開業カタログ
初心者副業

【要約・書評】『行政書士・社労士・中小企業診断士 副業開業カタログ』の評判・おすすめポイント

林 雄次|||0ページ

★★★★4.0
(4件)

この本を一言で言うと

資格を取ったけれど独立に踏み切れない——20人の先輩士業が副業開業のリアルを語り尽くした実践的ガイドブック

この本の概要

会社員として働きながら行政書士・社労士・中小企業診断士の資格を取得したものの、「いきなり独立は怖い」「本業との両立ができるか不安」と感じて身動きが取れずにいる人は多い。本書はそうした会社員と士業のあいだに広がるグレーゾーンに正面から向き合い、副業という形での開業を現実的な第一歩として提示する一冊だ。独立か諦めるかという二択を超えた、もうひとつのルートを丁寧に示している。 本書の核となるのは、先輩20人の生の体験談だ。事務所名の決め方から初期費用の実態、最初のクライアントをどう獲得したか、本業との時間的・精神的な折り合いのつけ方、そして「いつ会社を辞めるか」という最終的な決断のタイミングまで——実際に副業開業を経験した士業がそれぞれのストーリーを語る。抽象的なアドバイスではなく、具体的なエピソードと数字で構成されているため、読者は自分の状況に引き寄せながら読み進めることができる。 副業開業の準備ノウハウも充実している。先輩へのQ&Aコーナーでは、副業開業時に誰もがぶつかる疑問に対して複数の実務家がそれぞれの視点から答えを寄せている。事務所名・屋号の戦略や商標リスクについては専門家との対談形式で掘り下げており、見落としがちな落とし穴も丁寧にカバーされている。第一歩を踏み出す前に知っておきたい情報が、体系的に整理されている。 著者の林雄次は500を超える資格・検定を持つ「資格ソムリエ」として知られる社労士・行政書士・中小企業診断士であり、共同編著者のadoも在職中に社労士事務所を開業した経験を持つ。資格取得後の「次の一手」に悩んだ当事者としての目線が、本書全体に通底している。理屈だけでなく実体験に裏打ちされた編著者の言葉には、読者の背中を押す確かな説得力がある。

合格から2年、ずっと悩んでいた私が「副業開業」に踏み出せた本

社労士の試験に受かったのが32歳のとき。合格した瞬間は「これで独立できる!」ってテンション上がったんですよね。でも翌朝、現実に引き戻されました。住宅ローンが始まったばかりだし、子どもはこれから教育費がかかる時期に突入するし、今の会社を辞めるのはどう考えてもリスクが大きすぎる。かといって、資格を取ったことが完全に無駄になるのも嫌で。そのまま2年が経って、合格証書は引き出しの奥に眠ったままでした。 この本に出会ったのはわりと偶然で、社内のSlackで職場の先輩が「副業で士業やってる人の話が面白かった」って紹介していたのを見かけたのがきっかけです。Amazonでポチって、週末に読み始めたら止まらなくなってしまった。自分と同じような立場——会社員のまま士業をやりたいと悩んでいる人たちのリアルなエピソードが次々と出てきて、気づいたら2時間くらい経っていました。 一番刺さったのは「最初のクライアント獲得」の話です。みんな最初は知人や前職のつながりから始めていて、いきなりホームページを作って集客したり飛び込み営業したりしているわけじゃない。それを知れただけで、「あ、自分にもできるかも」という気持ちになれました。うちの会社にも、労務関連でたまに相談してくる中小の取引先がある。そこに声をかけるところから始めればいいんだと、具体的なイメージが湧いてきた。 事務所名の決め方の章も、読む前には想像もしていなかったくらい実用的でした。本名を使うか屋号にするか、商標登録のリスクはないか、副業だからこそ考えておくべき視点がある。私はずっと「屋号は適当に本名でいいや」と思っていたんですが、この章を読んで少し考え直しました。商標で引っかかって後で変更を余儀なくされた人の話は、実際に知らなかったらやらかしていたかもしれないケースで、ちょっとゾッとした。 本書は大きく3部構成になっていて、前半が副業開業の全体像と心構え、中盤が先輩へのQ&A、後半が「○○×士業」という形で異業種×士業の組み合わせ体験記が並ぶ構成です。後半が特に読み応えがあって、IT系と行政書士を掛け合わせた人、教育業界と社労士を掛け合わせた人など、バリエーションが豊富。自分の人事部という本業スキルを社労士副業とどう組み合わせるかを考えるヒントを、いくつも拾えました。 一点だけ正直に言うと、収入の具体的な数字がもう少し出てくると嬉しかったなと思います。「1年目でどのくらい稼げたか」とか「案件は月何件くらいか」とか、そのへんはみんな気になるはずで、でも書きにくいのもわかる。体験談の性質上、仕方ない部分はあるんですが。 ただ、読み終えてすぐに動きました。まず社労士登録の申請手順をちゃんと調べて、事務所名の候補を3つ考えて、メモに書き出しました。2年も眠らせてしまった時間を少しでも取り戻したい、という気持ちが素直に湧いてきた。士業資格を持ちながら「会社を辞める踏ん切りがつかない」と感じているなら、まずこれを読んでほしいと思います。

34歳 社労士試験合格者・大手メーカー人事部勤務

この本で学べること

副業という第三の道を示す

「独立か、諦めるか」という二択に悩む士業資格保有者に対し、副業開業という現実的な出口を提示。会社員のまま資格を活かすロードマップが具体的に描かれている。

先輩20人のリアルな体験談

実際に副業開業を経験した行政書士・社労士・中小企業診断士の20人が、最初のクライアント獲得方法から本業との両立術、独立への決断タイミングまでを包み隠さず語る。

開業準備の実務的ノウハウ

事務所名・屋号の決め方と商標リスク、初期費用の目安、営業手法など、副業開業で誰もがぶつかる実務的な疑問に対して複数の実践者の視点からまとめられている。

多様な「本業×士業」の組み合わせ事例

IT・教育・医療・金融など様々な本業を持つ士業の体験記が収録されており、自分の職歴・スキルとの掛け算でどんな強みを打ち出せるかを考えるヒントが豊富に詰まっている。

「いつ会社を辞めるか」という最難問への答え

副業から本業への転換タイミングは誰もが悩む問題。先輩たちの決断の基準と実際の経緯を通じて、自分なりの移行ラインを設定するための思考の軸が学べる。

本の目次

  1. 1第1部 会社員×士業 副業開業のススメ
  2. 2 二足のわらじを履くということ
  3. 3 ダブルライセンスは取るべきか
  4. 4 副業開業経験者へのインタビュー
  5. 5第2部 先輩に聞く!副業開業準備ノウハウ
  6. 6 副業開業Q&A
  7. 7 事務所名・屋号の戦略と商標(山田達成氏との対談)
  8. 8第3部 ○○×士業!わたしの副業開業体験記
  9. 9 IT×行政書士の体験記
  10. 10 教育×社労士の体験記
  11. 11 会社員×中小企業診断士の体験記
  12. 12 その他多数の士業副業開業体験記(計20事例)

良い点・気になる点

良い点

  • 副業という選択肢を具体的かつ肯定的に描いており、資格を持ちながら動けない人の背中を押してくれる
  • 先輩20人の体験談は多様で、自分の状況に近いロールモデルを見つけやすい
  • 事務所名・屋号の決め方など副業開業ならではの実務的な情報が充実している
  • 著者自身が複数の士業資格を持ち副業開業の経験者であるため、説得力がある
  • 168ページと読みやすいボリュームにまとめられており、短時間で全体像をつかめる

気になる点

  • 体験談ごとの収入額や案件数などの具体的な数字情報が少なく、収益規模のイメージがつかみにくい
  • 対象が行政書士・社労士・中小企業診断士に特化しており、他の士業(税理士・弁護士等)には直接応用しにくい
  • 副業開業後の税務処理や確定申告など、バックオフィス面の解説はやや薄め

みんなの評判・口コミ

まな

営業企画

★★★★4.5

社労士として副業開業を検討していた自分には、ちょうどよいタイミングで出会えた一冊でした。先輩20人の話がどれも具体的で、「こういうやり方もあるんだ」という発見が多かったです。事務所名まわりの話は特に参考になりました。収入面の情報がもう少し充実していればよかったですが、副業開業の入門書としては文句なく優秀だと思います。

k
ken

不動産営業

★★★★4.0

人事部で働きながら社労士資格を持っていて、何年か資格を使わずにいた状態で読みました。資格を取ったあとどうするかという問いに、副業という選択肢を丁寧に提示してくれているのが良かったです。体験記のパートは読み物としても引き込まれる面白さがあって、1人1人にドラマがあるなと感じました。副業開業を迷っている人にはすすめやすい本です。

ゆうと

EC企業マーケター

★★★3.5

中小企業診断士の勉強中に読みました。合格後のキャリアイメージを持ちたくて手に取ったのですが、生の体験談が多くてリアルに将来を考えられました。ただ体験記の割合として行政書士と社労士の話のほうが多い印象があって、診断士志望としてはもう少し均等に見たかったかなという気持ちは正直あります。それでも全体としては読んでよかったです。

だいき|副業

副業ブロガー

★★★★4.0

行政書士の資格を持ちながら会社員を続けている友人に勧められて読みました。副業開業のやり方そのものだけでなく、資格をどう活かしていくかという考え方の整理にも役立ちました。体験談の多様さが本書の最大の強みで、なかでも持病を抱えながら副業を続けている方のエピソードには素直に勇気をもらいました。

著者について

こんな人におすすめ

士業資格合格者で独立を迷っている会社員

行政書士・社労士・中小企業診断士の試験に合格したものの、本業を辞めるリスクに踏み切れない人に最適。副業という第三の道を具体的に教えてくれる。

資格取得後の方向性を模索している人

「資格を取ったはいいが、何からすればいいか分からない」という状態の人に、先輩たちのロードマップが道標を与えてくれる。

副業収入の柱を作りたいビジネスパーソン

士業資格を活かした副業は単価が高く継続性もある。本業と並行して専門性を収益化したいと考えている人にとって、実践的なヒントが詰まっている。

関連書籍との比較

タイトル著者レベル評価価格
最新版 フリーランス法と副業の実務村田 浩一中級者★★★★ 4.0¥4,730
会社勤めのモヤモヤを吹き飛ばす副業の思考法 収入・転職・起業のリスクに打ち勝つ次世代型「働き方」國富 竜也初心者★★★★ 4.0¥1,000
士業事務所の「脱属人化」組織マネジメント古川 天中級者★★★★ 4.0¥2,530

よくある質問

Q. この本は独立開業を前提とした本ですか?
A. いいえ、『行政書士・社労士・中小企業診断士 副業開業カタログ』は、会社員を続けながら副業として士業事務所を開く「副業開業」に特化した内容です。いきなり独立することに不安を感じている方を主な読者層として想定しています。
Q. どの資格を持っている人に向いていますか?
A. タイトルのとおり、行政書士・社労士・中小企業診断士の三資格を中心に構成されています。ただし副業開業の考え方や体験談の本質は、他の士業資格保有者にも参考になる部分が多くあります。
Q. 体験談は20人全員が成功しているのですか?
A. 必ずしも全員がいわゆる「成功者」として描かれているわけではありません。試行錯誤や失敗を経験した話も含まれており、等身大のリアルな体験談として読めるのが本書の誠実なところです。
Q. 副業開業にかかる初期費用の目安は載っていますか?
A. 一律の金額表記はありませんが、各士業の登録費用の考え方や必要な備品など、複数の事例を通じて開業準備のコスト感を把握できます。体験者によって状況が異なるため、幅を持って参照するとよいでしょう。
Q. いつ会社を辞めるかの判断基準は示されていますか?
A. 先輩たちが実際に独立へ踏み切ったタイミングとその理由が複数掲載されています。「副業収入が本業収入の何%になったら」という一律の基準ではなく、各自の家庭状況やリスク許容度に応じた判断が示されている点が参考になります。
Q. 著者の林雄次はどのような人ですか?
A. 林雄次氏は社労士・行政書士・中小企業診断士・情報処理安全確保支援士など500を超える資格・検定を保有する「資格ソムリエ」として知られる専門家です。はやし総合支援事務所を運営し、メディア出演や著作も多数あります。
Q. 『行政書士・社労士・中小企業診断士 副業開業カタログ』を読む前に前提知識は必要ですか?
A. 各士業の資格試験に合格している方、または合格を目指している方であれば問題なく読めます。士業の業務内容の詳しい説明よりも、開業・副業の実務と体験談に重点が置かれています。
Q. 副業開業と本業の両立方法は詳しく書かれていますか?
A. 体験者のそれぞれが具体的な工夫を語っており、時間管理や顧客対応の段取り、会社への副業申請といった現実的なポイントが散りばめられています。系統立てた「両立メソッド」というよりは体験談を通じて学ぶスタイルです。

副業アイデア100選

今日から始められる副業アイデア集を無料でダウンロード

※ 登録いただいたメールアドレスは資料送付にのみ使用します