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佐久間宣行のずるい仕事術 - MAIN
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【要約・書評】『佐久間宣行のずるい仕事術』の評判・おすすめポイント

佐久間 宣行|||0ページ

★★★★4.5
(4件)

この本を一言で言うと

正面突破せずに会社の中で成果を出すための実践知を詰め込んだ仕事術本——雑務との付き合い方、人間関係の地雷回避、チームの温度管理、企画の通し方、そしてメンタルの守り方までを現場の手触りでつないだ一冊。

この本の概要

本書は、テレビプロデューサーとして数々のヒット番組を手がけてきた佐久間宣行が、会社で働くすべての人に向けて書いた実戦型の仕事術集です。根底にあるのは「正面からぶつかって消耗するより、自分の得意を武器にして賢く立ち回る」という思想。根性や才能に頼らず、再現できる技術として仕事を組み立て直すところに本書の強みがあります。 前半では、雑務の捉え方、仕事の優先順位のつけ方、評価されやすい動き方、人間関係で踏んではいけない地雷の避け方など、日々の仕事の摩擦を減らすための技術が並びます。とくに「意味がなさそうな仕事にも自分なりの目的を見つけて引き受ける」という姿勢や、相手のメンツを傷つけずにものごとを前へ進める知恵は、オフィスワーカーならすぐに試せる内容です。 中盤からは、チームづくり・マネジメント・企画術へとギアが上がります。空気が重くなったチームをどう立て直すか、メンバーの強みをどこで活かすか、企画書をどうやって通すか。テレビ業界の事例をベースにしつつも、職種を問わず応用できる形で語られるのがポイントです。企画を「自分のセンスを見せる場」ではなく「相手に届く手紙」として設計する視点は、一貫して読者の実務に響きます。 終盤のメンタル編では、仕事の成果より先に自分の心身を守るという立場がはっきり示されます。テクニック集でありながら読後感はどこか穏やかで、章ごとに独立しているので気になるところから拾い読みできるのも助かります。仕事術・対人術・セルフマネジメントをひと通り見渡したい人にとって、ちょうどいい厚みの一冊です。

戦わないのに前に進める、その感覚を初めて言語化してくれた

企画職として4年やってきて、いちばん疲れるのが社内調整だということにようやく気づいた頃にこの本を手に取りました。提案の中身よりも、根回しとか上司の機嫌とか、そっちのほうがよっぽど仕事の進み具合を左右する。正直「仕事ができる人って、結局タフで声がでかい人なのでは」とすら思っていて、自分のやり方にちょっと自信をなくしかけていたんですよね。 そんなタイミングで読んだ『佐久間宣行のずるい仕事術』は、最初の数ページでもう空気が違いました。戦わないことを「逃げ」ではなく「戦略」として堂々と扱っている。相手のメンツを潰さずに自分の提案を通す、重たい雰囲気のチームには危機感だけじゃなく期待感も一緒に渡す、意味がなさそうな雑務にも自分なりの目的を見つけて引き受ける。どれも地味なんですけど、実際のオフィスではこういう話のほうがよっぽど効くんですよ。読みながら「あ、これ明日の会議で使えるな」と何度も思いました。抽象論で終わらないのがこの本の一番の強みだと思います。 いちばん刺さったのは企画術のパートです。企画書は自分のセンスを見せるものじゃなく、相手に届ける手紙だという感覚。これ、広告の提案書にそのまま当てはまりました。今まで私はアイデアを磨くことばかり考えていたけど、佐久間さんの言う「誰に、どの順番で、どんな気分のときに渡すか」まで含めて企画なんだという話を読んで、自分の提案書の組み立て方が明確に変わりました。実際、この本を読んだ翌週に出した企画書は、内容はそこまで変えていないのに通りが格段によくなったんです。発想法の本は山ほどあるけど、通し方まで面倒を見てくれる本ってあんまりないんですよね。 それから、チーム編の話も予想以上によかったです。私はまだリーダーではないけれど、チームの空気を読んで、自分にできる範囲で場の温度を少しだけ上げるという発想は、メンバーの立場でも十分使えると感じました。全体を仕切る力がなくても、隣の人の得意を活かす声かけひとつでチームの動きが変わる。そういう粒度の話が多いのがこの本の良さだと思います。 人間関係のパートも、感情論に流れずに書かれているのが読みやすかったです。「この人にはこう伝えたほうがいい」「この場面では引いたほうが結局は得をする」みたいな話が、佐久間さん自身の失敗談を交えながら出てくるので説得力がある。正しいことを言えば人が動くわけではないという当たり前のことを、押しつけがましくなく書けるのはこの著者の力だと思います。 最後にメンタルの章があるのも、読み終えてみると効いています。仕事のテクニックを並べたあとに「でも、まず自分を壊すな」と置いてくれる。これがあるから読後感がやさしいんですよね。ガツガツした自己啓発が合わない人、でも今の働き方はちょっと変えたい人には、たぶんかなり相性がいいです。私はKindleで買って、企画術の章だけ付箋だらけにしています。

29歳 広告代理店の企画職

この本で学べること

雑務を『自分の仕事』に変える

一見すると意味の薄い業務も、自分なりの目的を見つけて引き受けることで評価と学びの両方に変わる、という考え方が軸になっています。受け身でやり過ごすか、主体的に意味づけするかで、同じ仕事でも蓄積されるものがまるで違ってくると教えてくれます。

人間関係は正面突破より地雷回避

職場では正しさだけで押し切ろうとするより、相手のメンツや感情の流れを先に読むほうが結果的に前に進む場面が多いと説きます。無駄な衝突を避けつつ、自分のやりたいことを通すための現実的な対人戦略が具体的に語られます。

企画は『面白い』だけでなく『通る形』まで設計する

アイデアの質そのものよりも、誰に・どんな順番で・どう届けるかまで含めて初めて企画と呼べる、という考え方が印象的です。企画書を「自分のプレゼン」から「相手への手紙」に組み替える視点は、提案資料や社内会議でもそのまま使えます。

チームは危機感と期待感の両方で動かす

空気の重い組織に対しては問題点の共有だけでは足りず、ここから良くなるという見通しをセットで渡すことが大事だと述べています。リーダーの個人技ではなく、場の温度を少しずつ変えていくマネジメントの発想が得られます。

仕事より先にメンタルを守る

終盤では、成果を出すためにもまず自分の心身の安全を最優先にするという姿勢がはっきり打ち出されます。テクニック集として始まった本が、最後にはセルフマネジメントの本として着地するところに、著者の誠実さが見えます。

本の目次

  1. 1はじめに
  2. 2第1章 仕事術編
  3. 3第2章 人間関係編
  4. 4第3章 チーム編
  5. 5第4章 マネジメント編
  6. 6第5章 企画術編
  7. 7第6章 メンタル編
  8. 8解説
  9. 9おわりに

良い点・気になる点

良い点

  • 具体例が豊富で、仕事の現場にそのまま持ち込みやすい
  • 人間関係とメンタルの扱いが現実的で、消耗を減らす視点がある
  • 企画、会議、雑務、チーム運営まで守備範囲が広い
  • 軽快な文体で読みやすく、拾い読みでも学びが得られる

気になる点

  • 理論を体系的に学ぶ本というより、実践的なコツ集の色合いが強い
  • エンタメ業界由来の事例があり、職種によっては読み替えが必要
  • 個人の立ち回りに重心があるため、組織改革の深掘りは少なめ

みんなの評判・口コミ

R
R

エンジニア

★★★★4.0

PMとしてチームを回す立場で読みました。空気の重くなった現場をどう立て直すかの話が特に参考になります。危機感だけで人を動かそうとすると逆効果になることは経験上わかっていたので、期待感も一緒に渡すという考え方はそのまま1on1やキックオフに取り入れました。精神論ではなく、場の温度をどう変えるかという具体策に落ちているのがいい。企画職向けの本に見えて、チーム運営の教科書としてもかなり使えます。

のり

ソリューション営業

★★★★4.5

営業の仕事でも刺さるポイントが多かったです。企画書は通して初めて意味があるという視点は、自分が日々つくっている提案資料と根っこが同じだと感じました。相手のメンツを傷つけずに話を前に進めるくだりも、社内調整や顧客対応でそのまま役に立ちます。さらっと読めるのに、数日たってからじわっと効いてくるタイプの本です。

s
sho

メーカー営業

★★★★4.5

営業マネージャーとして読むと、部下に指示を出す前にまずチームの空気を整えることの大切さを再確認できました。自分が前に出て引っ張るスタイルだけでは限界がある。メンバーそれぞれの得意を見つけて活かすという発想は、頭ではわかっていてもなかなか言語化できなかったので助かりました。話が軽快で一気読みできますが、中身はかなり地に足がついています。若手向けに見えて、中間管理職のほうがむしろ学びは多いかもしれません。

りん

会社員

★★★★★5.0

経理畑で仕事をしていると、つい正しさだけで押し通したくなります。でもこの本は、正論だけでは人も組織も動かないということを、嫌味なく教えてくれました。人間関係のパートが感情論に流れず、再現しやすいコツとして整理されているので読みやすかったです。メンタルを守る章まで入っているおかげで、ただの仕事テクニック本より守備範囲がずっと広い。会社で長く働くつもりの人ほど、手元に一冊置いておきたくなる本だと思います。

著者について

こんな人におすすめ

会社で消耗せず成果を出したい人

正論や根性ではなく、摩擦を減らしながら前に進む仕事術を学べます。

企画書や提案資料の通し方を改善したい人

アイデアの質だけでなく、相手視点で企画を届ける設計を学べます。

初めてチームを任されたリーダー

場の空気の整え方や、メンバーの強みを活かす視点が実務に役立ちます。

人間関係で疲れやすい会社員

無駄な衝突を避けつつ、自分をすり減らさない働き方のヒントがあります。

仕事術とメンタルケアを両方見直したい人

成果の出し方と心身の守り方を同じ本で確認できます。

関連書籍との比較

タイトル著者レベル評価価格
AI分析でわかった トップ5%社員の時間術越川 慎司初心者★★★★ 4.0¥1,650
マネジャーの全仕事 いつの時代も変わらない「人の上に立つ人」の常識ローレン・B・ベルカー初心者★★★★★ 4.5¥2,200

よくある質問

Q. 『佐久間宣行のずるい仕事術』はどんな人に向いていますか?
A. 『佐久間宣行のずるい仕事術』は、会社の中で無駄に消耗せずに成果を出したい人に向いています。若手から中堅、初めてチームを持った人まで幅広く読める構成で、特定の職種に限らず活かせる内容です。
Q. 『佐久間宣行のずるい仕事術』は企画職以外でも役立ちますか?
A. 十分に役立ちます。『佐久間宣行のずるい仕事術』には企画書の話もありますが、本の核は人間関係の立ち回り、段取りの組み方、チーム運営、メンタル管理です。営業、管理部門、エンジニアなど職種を問わず応用が利きます。
Q. 『佐久間宣行のずるい仕事術』は管理職向けの本ですか?
A. 管理職だけの本ではありません。『佐久間宣行のずるい仕事術』は個人の働き方からチーム運営まで幅広く扱っているので、プレイヤーとして成果を出したい人にもリーダーとしてチームを動かしたい人にも学びがあります。
Q. 『佐久間宣行のずるい仕事術』で特に実践しやすいポイントは何ですか?
A. 雑務への意味づけ、人間関係の地雷回避、相手視点で企画を組み替える方法などは、環境を大きく変えなくてもすぐ試せます。『佐久間宣行のずるい仕事術』は小さな行動の積み重ねを重視しているので、明日の仕事から取り入れやすい工夫が多いです。
Q. 『佐久間宣行のずるい仕事術』は自己啓発書っぽいですか?
A. 自己啓発の要素はありますが、『佐久間宣行のずるい仕事術』は抽象的な励ましよりも具体的な現場対応に重心があります。テンションを上げて突き進むタイプの本ではなく、日々の仕事の摩擦をひとつずつ減らしていく本です。
Q. 『佐久間宣行のずるい仕事術』はメンタルがしんどい時にも読めますか?
A. 読めます。『佐久間宣行のずるい仕事術』は最終章でメンタルを守ることの重要性を明確に示していて、仕事の成果より先に自分を壊さないという考え方が全体を貫いています。文体も軽めなので、気力が落ちているときでも負担なく読み進められます。

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