■ この本を一言で言うと
給料から天引きされる税金をなんとなく受け入れてきた人に向けて、所得税・法人税・消費税・相続税の仕組みと背景をバーの会話形式でほぐしていく入門書——制度を暗記するのではなく、ニュースや自分の働き方を自分の頭で考えるための土台をつくってくれる一冊。
■ この本の概要
■ 「税金って結局なんなの?」が、ようやく言葉でつながった
— 29歳 総務部勤務の会社員。年末調整は毎年なんとなく出しているが、税金の仕組みを説明できない人
■ この本で学べること
税金を「取られるもの」から考え直せる
本書は冒頭で税金の目的や財源の考え方を丁寧に置くことで、制度を丸暗記する本とは明確に違う入り口をつくっています。税金に対する不満や疑問を、感情ではなく構造の問題として捉え直せるようになります。
所得税の計算プロセスが具体的にわかる
給与所得控除・所得控除・税額控除の違いを順序立てて説明してくれるので、会社員がつまずきやすいポイントを一つずつ整理できます。年末調整や扶養控除、103万円の壁の意味まで、流れの中で理解がつながります。
消費税をニュースの論点まで含めて学べる
消費税の章では税率や計算方法にとどまらず、益税や事業者負担の構造にまで踏み込みます。制度と現場のズレを知ることで、税制改正の報道が他人事ではなく自分の問題として入ってくるようになります。
相続税や間接税から政策意図を読める
相続税、酒税、たばこ税などを通じて、税金が単なる徴収手段ではなく社会をどう方向づけたいかという政策の表れでもあることがわかります。税目ごとの設計思想の違いから、公平性と負担のバランスを自分で考えるきっかけになります。
■ 本の目次
- 1第1章 税金は取られるもの?―財源と税金論の基礎
- 2第2章 サラリーマンの経費と103万円の壁―所得税
- 3第3章 景気回復とグローバル経済に欠かせない話題―法人税
- 4第4章 簡単なようで、意外とむずかしい税金―消費税
- 5第5章 取れるところから、取りたいけれど―相続税・酒税・たばこ税など
■ 良い点・気になる点
良い点
- ○対話形式で税金の基本を無理なく理解できる
- ○所得税・法人税・消費税・相続税まで広く俯瞰できる
- ○制度だけでなく税制の考え方や社会的背景まで学べる
- ○会社員が気になる控除や103万円の壁の理解に役立つ
気になる点
- △2011年刊行のため税率や制度の一部が現行と異なる
- △実務マニュアルや最新の節税テクニック本ではない
- △対話形式のため、条文ベースで手早く確認したい人には遠回りに感じる
- △個人事業主向けの申告実務は深掘りされていない
■ みんなの評判・口コミ
会社員
経理の仕事をしていると税金の言葉自体は毎日のように出てくるんですが、あらためて全体像を説明しろと言われると意外と難しい。その点、この本は所得税の計算の流れや控除の違いをかなり丁寧に整理してくれました。とくに給与所得控除と税額控除の違いを初心者目線でわかるように書いてくれているのがよかったです。制度の背景にまで触れているので、単なる入門書より一段深い印象を受けました。古さはあるものの、基礎を固める一冊としては十分満足しています。
ソリューション営業
営業として日々数字には触れていますが、税金は給与明細の天引き以上に意識したことがありませんでした。この本は税金の仕組みだけでなく、なぜその制度があるのかまで見せてくれるので、ニュースの理解が一段進みます。消費税や法人税の話は企業活動とのつながりが見えて特に面白かったです。読みやすいのに考えさせる論点が多いのは強みだと思います。ただ今の制度とは違う部分もあるので、そこだけ自分で補足する必要がありました。
マーケター
税金の本は難しそうで避けてきましたが、これは会話形式なのでかなり読みやすかったです。103万円の壁や消費税の話など、生活に近いテーマから入れるので途中で離脱せずに済みました。単なる節税テクニック本ではなく、税制の考え方を学べるのもよかったです。ただ出版年が古いので、インボイスや最新の控除制度を知りたい人にはこの本だけでは足りません。入口として読むなら十分ありだと思います。
データアナリスト
税金の全体像をつかむ入門書としてはよくできています。所得税から消費税、相続税までをひとつの流れで理解できる構成は効率的でした。ただ、数字や制度はどうしても当時のままなので、実務や最新制度の確認には使えません。考え方の本として読めば価値がありますが、情報の鮮度を求めるなら物足りなさも感じます。基礎理解と割り切って読むなら十分な一冊です。
■ 著者について
■ こんな人におすすめ
税金の入口を作りたい人
専門用語をいきなり詰め込まれる本が苦手でも、対話形式で基礎から入れるため最初の一冊に向いています。
会社員として控除を理解したい人
年末調整、扶養、103万円の壁など、給与生活者が気になる論点を仕組みから押さえられます。
副業前に税の土台を知りたい人
実務書ほど細かくはありませんが、税金の全体像を知っておくことで副業や個人事業への理解が深まります。
税制ニュースを自分で考えたい人
消費税や法人税、相続税の背景がわかるので、増税や制度改正のニュースを受け身で見なくなります。
■ 関連書籍との比較
| タイトル | 著者 | レベル | 評価 | 価格 |
|---|---|---|---|---|
| お金のこと何もわからないままフリーランスになっちゃいましたが税金で損しない方法を教えてください! (サンクチュアリ出版) | 大河内 薫 | 初心者 | ★★★★★ 4.5 | ¥1,540 |
| イラストでサクッとわかる 日本一たのしい税金の授業 | 稲垣 啓 | 初心者 | ★★★★ 4.0 | ¥1,760 |
| 元国税芸人が教える!フリーランスで生きていくために絶対知っておきたいお金と税金の話 | さんきゅう倉田 | 初心者 | ★★★★ 4.0 | ¥1,485 |
■ よくある質問
Q. 『すべての日本人のための 日本一やさしくて使える税金の本』は税金知識ゼロでも読めますか?▼
Q. 『すべての日本人のための 日本一やさしくて使える税金の本』は会社員向けですか?▼
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