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営業は台本が9割 - MAIN

【要約・書評】『営業は台本が9割』の評判・おすすめポイント

加賀田 裕之|||0ページ

★★★★4.0
(4件)

この本を一言で言うと

営業をセンスや根性の勝負から「再現できる型」に変える一冊——人間関係の構築から反論への切り返しまでを台本に落とし込み、成約率を安定させる方法を体系的に教えてくれる。

この本の概要

営業は才能じゃなく、設計できる。本書はそこから始まります。著者自身が売れない営業だった時代に何を変えたのか。商談を購買心理に沿って分解し、再現性のある流れに組み立て直すという発想を、自身の経験をもとに伝えています。 軸になるのは5つのステップです。人間関係構築、ニーズの深掘りとウォンツアップ、商品説明、クロージング、反論解決。この順番で商談を設計することで、行き当たりばったりの会話から抜け出し、勝ちパターンのある進行を作れるようになります。 実践パートの具体性が高いのも本書の強みです。相手の本音を引き出す質問の仕方、信頼を深めるラポールの組み立て方、商品説明を整理するFABECの考え方、即決率を高めるクロージングの設計。商談で「ここで詰まるんだよな」という場面をそのまま改善できる形で学べます。 読み口は初心者向けですが、マネジメント層にも効く内容です。個人の営業力を底上げするだけでなく、台本を標準化して改善し続けるという視点があるので、新人育成やチーム全体の営業品質をそろえたい管理職にもしっかり刺さります。

「なんで売れないのか」がわからなかった自分に、ようやく答えをくれた本

ぶっちゃけると、自分は営業が得意だと思ったことが一度もありません。入社してからずっと中の下くらいの成績で、たまにいい月があっても翌月にはまた落ちる。上司に相談しても「もっとお客さんの話を聞け」「熱意を見せろ」みたいな話で、それができたら苦労しないんだよなって、ずっとモヤモヤしていました。 そんなときに同期から勧められたのが『営業は台本が9割』です。正直、タイトルを見たときは「台本を覚えて読み上げろって話か?」と思ったんですが、全然違いました。この本が教えてくれるのは、商談を5つのステップに分けて、どこで自分がつまずいているかを見つけるという考え方です。人間関係構築、ニーズの深掘り、商品説明、クロージング、反論解決。この5つの順番で商談を組み立てるだけで、会話の流れがまるで変わるんです。 自分の場合、読んでみて気づいたのはニーズの深掘りをほぼすっ飛ばしていたということでした。お客さんが「こういうのを探してて」と言った瞬間に「それならうちの商品がぴったりです!」と商品説明に入っていた。でもこの本では、相手が困っている状態を聞くだけじゃ足りなくて、「こうなりたい」というウォンツまで温度を上げてから提案に入れと書いてあるんです。これ、読んだときに「あ、だから刺さってなかったのか」と腑に落ちました。 実際に次の商談から、ヒアリングの時間を意識的に長くとって、「今の状態が続くとどうなりますか?」「理想はどういう形ですか?」みたいな質問を入れるようにしました。そしたら、お客さん自身が「やっぱりこのままじゃまずいですよね」と言い始めて、こちらから押さなくても話が前に進んだんです。あれは本当に驚きました。 もう一個助かったのが、反論への対処を事前に準備しておくという発想です。「ちょっと高いですね」「他社と比較したいです」みたいな返しって、毎回来るのに毎回その場で考えてた自分がバカみたいで。この本を読んでからは、よく出る反論を3つくらい書き出して、それぞれの切り返しを台本にしておくようにしました。準備があるだけで商談中の焦りが全然違います。 もちろん、この本を読んだだけで急にトップセールスになれるわけじゃないです。業界ごとの細かいトーク例が載っているわけでもない。でも、「なんで売れないのか」がわからない状態から、「ここを直せばいいのか」が見える状態になる。それだけで営業に対する気持ちがかなり変わりました。少なくとも、毎月の数字を見て落ち込むだけの日々からは抜け出せた気がします。同じように伸び悩んでいる人がいたら、まずこの一冊を読んでみてほしいです。

28歳 IT系企業の法人営業 入社4年目で成績が伸び悩んでいる

この本で学べること

営業を5ステップに分解して再現性を作る

商談を人間関係構築・ニーズ深掘り・商品説明・クロージング・反論解決の5工程に分けて考えます。どの工程で失注しているかが見えるようになるので、闇雲に頑張るのではなく改善すべきポイントを絞り込めます。

ニーズではなくウォンツまで引き上げる

相手が困っているだけでは、まだ「買いたい」にはなりません。質問を通じて現状の不満と理想の姿を掘り下げ、「この状態を手に入れたい」という欲求まで温度を上げてから提案に入る考え方を学べます。

信頼構築は雑談力よりラポール設計

売れる営業は話がうまい人ではなく、相手に「この人はわかってくれている」と感じさせる人。FOR YOU→WITH YOU→IN YOUという流れで、相手視点の会話に自然と寄せていく技術が解説されています。

商品説明はFABECで整理する

スペックを並べるだけの説明から脱却するフレームワークです。特徴→利点→利益→証拠→確信の順番で伝えることで、「で、結局何がいいの?」と思われない提案に変わります。

反論は失敗ではなく準備不足として扱う

「高い」「他社も見たい」といった反論は、一定の確率で必ず起きるもの。事前に想定問答を台本化しておくことで、クロージング直前の失速を防ぎ、落ち着いて対処できるようになります。

本の目次

  1. 1台本営業を成功に導く5つのステップ
  2. 2あなただけの「売れる営業台本」の作り方
  3. 3トップ営業が実践する会話術と反論解決

良い点・気になる点

良い点

  • 営業プロセスを5ステップで整理しており、初心者でも全体像をつかみやすい
  • ニーズ深掘りや反論処理など、商談で詰まりやすい場面に具体的に触れている
  • 台本を作って改善する発想があり、再現性とチーム展開の両方に使いやすい
  • 口下手でも実践しやすい構成で、精神論に寄りすぎない

気になる点

  • 業界別・商材別の具体的なトーク例を大量に求める人には物足りない可能性がある
  • 営業経験が長い人には既知の原則も含まれる
  • 内容は実践的だが、さらに深いケーススタディを期待するとやや短く感じる

みんなの評判・口コミ

のり

ソリューション営業

★★★★4.5

ソリューション営業を10年近くやっていますが、自分の型を改めて構造で見直すきっかけになりました。特に商談を5ステップに分ける整理がわかりやすく、新人に「どう教えたらいいかわからない」と感じていた部分を共通言語にできそうです。個人の売り方を磨くだけでなく、チームで型をそろえたいマネージャーにも向いている一冊だと思います。

s
sho

メーカー営業

★★☆☆2.5

営業の基本を一気に見渡せるので、若手の育成本としてかなり使いやすいです。人間関係構築から反論対応まで一連の流れがつながっているのがよくて、断片的なテクニック本にありがちな「で、結局どうすればいいの?」感がありません。特にヒアリングとウォンツアップの話は、商談の質を上げるのに直結しました。もう少し具体例が多ければさらに実務に落とし込みやすいと思います。

k
ken

不動産営業

★★★★★5.0

不動産営業をやっていますが、十分に応用できる内容でした。商品の説明を急ぐ前に、相手の本音や温度感を引き上げる必要があるという指摘が刺さりました。価格や他社比較の反論を事前に想定して準備するという考え方も現場向きです。トークを丸暗記するための本ではなく、売れる流れを自分で設計する本として読むと、かなり使えます。

m
mai

データアナリスト

★★★★4.0

フレームワークが明快で、営業をプロセスとして整理したい人には相性のよい本です。特にFABECのように説明の組み立て方を分解してくれる考え方は、論理的に物事を考えたい人にも入りやすいと思います。一方で、定量データや複数業界の比較事例を重視する読み方だと少し物足りなさを感じるかもしれません。まず型を入れてから実務で検証していく前提であれば、十分に価値があります。

著者について

こんな人におすすめ

営業未経験者

商談の流れを感覚ではなく順番で理解したい人に向いています。

成約率を安定させたい営業担当

毎回の商談品質にムラがあり、再現性のある型を作りたい人におすすめです。

新人育成を担う営業リーダー

教えにくい営業の勘どころを、台本とステップで共有しやすくなります。

話すのが苦手な人

雑談力より準備と設計を重視するため、口下手でも取り組みやすい内容です。

関連書籍との比較

よくある質問

Q. 『営業は台本が9割』は営業初心者でも読めますか?
A. はい、読めます。『営業は台本が9割』は営業の流れを5つの工程に分けて説明しているので、初心者でも全体像をつかみやすい構成です。まず何から手をつければいいかが見えやすい一冊です。
Q. 『営業は台本が9割』はBtoB営業にも使えますか?
A. 使えます。『営業は台本が9割』は特定の商材に依存したテクニックではなく、信頼構築やニーズ深掘り、反論解決といった営業プロセスの普遍的な部分を扱っているため、BtoBでも十分に応用できます。
Q. 『営業は台本が9割』の「台本」は丸暗記するものですか?
A. いいえ。『営業は台本が9割』でいう台本とは、売れる会話の流れを設計する考え方のことです。自社の商品や顧客層に合わせて調整しながら使うのが前提なので、暗記よりも設計のフレームワークとして捉えるのが正しい読み方です。
Q. 『営業は台本が9割』で特に実務に効くポイントは何ですか?
A. 多くの読者にとって即効性が高いのは、ヒアリングの深掘りと反論への事前準備です。『営業は台本が9割』は、商品説明に入る前の段階を整えることの重要性を強く教えてくれます。
Q. 『営業は台本が9割』は上級者にも価値がありますか?
A. あります。ただし価値の出方が変わります。『営業は台本が9割』は新しい奇策を得るための本というより、自分の営業を言語化し直して、チームで共有できる型に整えるための本として役立ちます。
Q. 『営業は台本が9割』は営業マネージャー向きですか?
A. 向いています。『営業は台本が9割』は個人の成約率を上げるだけでなく、営業プロセスを標準化して育成に活かすという視点があるため、マネージャーとの相性がとてもよい内容です。

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