この本を一言で言うと
ペンシルベニア大学で行動経済学を学んだ著者が、ナッジ理論からバイアスまで、ビジネスで「最強」と言える理由を体系的に解説。
この本の概要
ペンシルベニア大学で行動経済学を専攻した相良奈美香が、行動経済学の主要理論をビジネスパーソン向けにわかりやすく整理した一冊。認知バイアス、ナッジ理論、プロスペクト理論、フレーミング効果など、行動経済学の核となる概念を網羅しながら、なぜこの学問が「最強」と言えるのかをマーケティング、組織運営、政策設計の実例を交えて論じる。海外の最新研究にも言及しており、カーネマンやセイラーの理論を日本語で学ぶ際の橋渡し的な役割を果たす。2023年のベストセラーとして話題を集めた。
「ナッジ」を人事制度に組み込んだら研修参加率が倍になった
上司に「行動経済学勉強しろ」と言われて最初に手に取ったのがこれ。カーネマンとかアリエリーは名前しか知らなかったけど、この本で全体像がつかめた。特にナッジの章が実務に直結していて、確定拠出年金のデフォルト設定の話を読んで「うちの会社の研修制度もこれ使えるじゃん」と思った。実際にオプトアウト方式に変えたら参加率が1.8倍に。368ページあるけど図解が多くてサクサク読める。ただ、原著論文をちゃんと読みたくなるとリファレンスが少ないのがちょっと惜しい。入門としては文句なし。
— 人事部門・20代後半・制度設計担当
この本で学べること
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ナッジ理論
選択肢の設計を変えるだけで人の行動を望ましい方向に誘導できるという理論。デフォルト設定の威力。
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プロスペクト理論の実務応用
損失回避やフレーミング効果をビジネスのコミュニケーションに活かす方法。
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認知バイアスの体系化
確証バイアス、アンカリング、現状維持バイアスなど、主要バイアスを一覧で整理。
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行動経済学の歴史と系譜
カーネマン、セイラー、アリエリーらの研究がどう発展してきたかを時系列で概観。
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組織とナッジ
人事制度、社内コミュニケーション、評価制度への行動経済学的アプローチ。
本の目次
- 1第1章 なぜ行動経済学が「最強」なのか
- 2第2章 認知のクセ——バイアスを知る
- 3第3章 状況の力——フレーミングとナッジ
- 4第4章 感情と判断——損失回避の心理学
- 5第5章 社会的影響——他者の存在が変える行動
- 6第6章 行動経済学をビジネスに活かす
良い点・気になる点
良い点
- ○行動経済学の主要理論を日本語で体系的に学べる入門書として最適
- ○ナッジ理論の実務応用例が豊富で即実践可能
- ○図解が多くサクサク読める
- ○海外の最新研究にも言及しており情報が新しい
気になる点
- △学術的な深掘りは控えめで、原著論文へのリファレンスが少ない
- △一部の事例が海外中心で日本固有の文脈が弱い箇所がある
- △カーネマンやアリエリーの著書を読んだ人には復習的な内容が多い
著者について
こんな人におすすめ
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行動経済学を初めて学ぶ人
カーネマンやアリエリーに挑戦する前の入門書として最適
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人事・組織設計の担当者
ナッジ理論を制度設計に取り入れたい人
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マーケティング担当者
消費者の行動バイアスを理解して施策に活かしたい人
■ 関連書籍との比較
| タイトル | 著者 | レベル | 評価 | 価格 |
|---|---|---|---|---|
| エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする | グレッグ・マキューン | 中級者 | ★★★★★ 4.5 | ¥1,760 |
| 思考は現実化する | ナポレオン ヒル | 初心者 | 0.0 | ¥3,672 |
| 解像度を上げる――曖昧な思考を明晰にする「深さ・広さ・構造・時間」の4視点と行動法 | 馬田隆明 | 初心者 | 0.0 | ¥2,420 |
よくある質問
Q. 行動経済学と行動心理学の違いは?▼
A. 行動心理学は人間の行動全般の心理メカニズムを研究する学問で、行動経済学はその知見を経済的な意思決定に応用した分野です。本書ではその両方をカバーしています。
Q. カーネマンの本と比べてどうですか?▼
A. カーネマンの『ファスト&スロー』はより学術的で深い一方、本書は広く浅く全体像を把握するのに向いています。まずこちらで全体像を掴んでからカーネマンに進むのがおすすめです。
Q. 実務に直接使えますか?▼
A. ナッジ理論の章は特に実務応用しやすいです。デフォルト設定の変更、選択肢の提示方法、フレーミングの工夫など、すぐに試せるアイデアが豊富です。
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