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1人起業家マインドセット 「好き」を「稼ぎ」に変えるすごい働き方
初心者副業

【要約・書評】『1人起業家マインドセット 「好き」を「稼ぎ」に変えるすごい働き方』の評判・おすすめポイント

與良 だいち|||0ページ

★★★★4.5
(4件)

この本を一言で言うと

「仮決め思考」で今すぐ小さく動き出す——「ずらし戦略」で競争のないブルーオーシャンを切り拓く、連続起業家が語るひとり起業の実践地図。

この本の概要

本書は、大企業勤務からクラウドベンチャーの創業・売却まで経験した連続起業家・與良だいち氏が、「好きなことを仕事にしたい」という願望を「実際に稼ぐ仕組み」へと変換するための思考法と実践ステップを余すところなく公開した一冊だ。従来の起業本が語りがちな「情熱があれば成功する」という精神論とは一線を画し、仮決め思考——「まず小さく決めて、後から修正する」サイクルをベースに、現実的な行動戦略を丁寧に示している点が際立つ。 著者が本書でもっとも力を入れて解説するのが「ずらし戦略」だ。既存市場に真正面からぶつかるのではなく、自分の強みや経験を少しだけ「ずらす」ことでニッチなポジションを獲得し、競争のないブルーオーシャンを自らつくり出す。この戦略は、まとまった資金も大きな人脈もない普通の会社員でも実行できる形に落とし込まれており、副業としてゼロから始める段階から、個人ビジネスをスケールさせる局面まで、幅広く応用が利く。 全体を貫くのは「好き」を武器にするという思想だが、著者はその「好き」の見つけ方や育て方についても手を抜かない。マイ辞書思考——業界の常識を疑い、自分なりの定義で再解釈する考え方——や、大きなビジョンを描くことで日々の行動を動機付けする方法など、マインドセット面の土台固めに多くのページが割かれている。「自己洗脳」とも表現されるほどに成功イメージを繰り返し上書きしていく習慣が、長期的な成果を呼び込むと著者は説く。 本書が最終的に指し示すのは、組織に依存せずたった1人でも持続可能なビジネスを営める「1人起業家」という生き方だ。他力の活用(自分の弱みを補う協力者との関係構築)やコミュニティを核にしたコラボ戦略など、孤独に戦わなくていいという発想も随所に織り込まれており、読後には「自分でもスタートできるかもしれない」という手応えを自然と感じられる構成になっている。

「好きなことで稼ぐ」という言葉が、やっと自分ごとになった一冊

正直に言う。「好きなことで稼ぐ」系の本は、これで何冊目だろうと思いながら手に取った。どれも結局「情熱を持て」「行動しろ」で終わっていた。読み終えても、何も変わらない。そういう積み重ねがあったから、最初はそんなに期待していなかった。 私は会社員をしながら週末にコーチングの副業を始めて1年半になる。クライアントは数人いるけれど、収益はほぼ横ばい。「自分のやり方が間違っているのか、それとも向いていないのか」という問いが、ずっと頭の片隅に引っかかっていた。そんなタイミングでこの本を手に取った。 読み始めて10ページほどで、雰囲気が違うとわかった。著者が「成功者の武勇伝」を語るつもりがないことが伝わってくる。失敗の話が普通に出てくるし、「私もこういう思い込みにはまっていた」という正直さがある。 最初に刺さったのが「仮決め思考」だ。「完璧な計画を立ててから動く必要はない。まず仮で決めて動き、反応を見ながら修正していけばいい」というシンプルな話なのだけど、私はずっと「もっと準備してから」「もっと実績を積んでから」と先延ばしにしてきた。その癖に名前がついた感じがして、少し楽になった。 次に目が開かれたのが「ずらし戦略」だ。コーチング市場はすでに飽和していて、普通にやっていてはプロのコーチにはなかなか勝てない。だから真正面から戦うのではなく、自分だけの切り口でポジションを「ずらす」。私で言えば、コーチング×営業スキルという組み合わせで「営業職に特化したセルフコーチング」という独自領域がつくれるかもしれない。読みながらそういうアイデアが自然と浮かんできた。これが本書の面白さだと思う。答えをくれるんじゃなくて、読み手に考えさせる構造になっている。 「マイ辞書思考」も印象に残った。業界の当たり前を疑い、自分なりの言葉で再定義する。私が「コーチング」という言葉に縛られすぎていたんだなと気づいた。「人が目標に向かって動き出せる場をつくること」と捉え直せば、サービスの幅がずっと広がる気がした。 もちろん、万能ではない。具体的な集客方法やSNS戦略については別途学ぶ必要がある。著者の経験がやや大企業・ベンチャー寄りなので、私のような「ゼロから小さく始めたい人」には、たまに規模感のギャップを感じる箇所もあった。 それでも、「自分の経験と好奇心を組み合わせればニッチスターになれる」というメッセージは、読み終えた後もじわじわ効いてくる。読んでいる途中からビジネスアイデアをメモしたくなる本は、なかなかない。副業で迷っている人、方向性を見直したい個人事業主——そういう人たちの背中をそっと、でも確かに押してくれる一冊だと思う。

30代後半、メーカー営業職。副業でコーチングを始めたが収益化に行き詰まりを感じていた女性

この本で学べること

「仮決め思考」で完璧を目指さず小さく動き出すことが起業の最初の一歩になる

完璧な準備が整ってから行動しようとする完璧主義の罠を抜け出し、まず「仮」で方向を決めて動き出すことで、先延ばしを防ぎ実績と自信を積み上げていく考え方。

「ずらし戦略」で自分の強みと市場のニーズをずらし合わせ、競合のいないポジションを確立できる

飽和した市場に正面から参入するのではなく、自分固有の経験やスキルの組み合わせを軸に少しずつ「ずらす」ことで、誰も真似できないニッチポジションをつくり出す。

「マイ辞書思考」で業界の常識を疑い、自分なりの切り口でサービスや価値観を再定義する

業界の「当たり前」を一度白紙に戻し、自分の言葉で再解釈することで、既存プレイヤーとは異なる独自の価値提案が生まれ、差別化の起点になる。

「ニッチスター戦略」で小さな市場で圧倒的な存在感を持つことが収益の安定につながる

広い市場で薄く認知されるよりも、特定のターゲットに深く刺さる存在になることで口コミが生まれ、少ない集客コストでも安定した収益基盤を築きやすくなる。

「他力の活用」と「コミュニティ・コラボ」で、1人でもチームのような力を発揮できる体制をつくる

何でも自分でやろうとせず、自分の弱みを補えるパートナーや協力者と積極的に関係を築くことで、1人起業家でもチームに近いスピードと質でビジネスを動かせる。

自己洗脳的に成功イメージを繰り返しインプットすることで、行動の質と継続性が変わる

成功した自分の姿を日常的に具体的にイメージし続ける習慣が、無意識の行動選択を変え、長期的な継続力と成果の質に直結するというマインドセット論の核心。

本の目次

  1. 1はじめに——好きな仕事で生きていく時代が来た
  2. 2第0章 僕が1人起業家になったわけ
  3. 3第1章 1人起業家という新時代の働き方
  4. 4第2章 「好きなこと」を確実に見つける方法
  5. 5第3章 「1人起業家マインド」で幸せに成功する
  6. 6第4章 「ずらし戦略」で競争のないポジションをつかむ
  7. 7第5章 「ニッチスター戦略」でオンリーワンになる
  8. 8第6章 「コミュニティ・コラボ戦略」で次のステージへ飛躍する
  9. 9おわりに——バットを振り続ける勇気を持つ

良い点・気になる点

良い点

  • 「仮決め」「ずらし」「ニッチスター」など独自のフレームワークが整理されており、読後にすぐ行動に移しやすい
  • 連続起業家としての失敗談も包み隠さず書かれており、精神論ではなくリアルな試行錯誤から学べる
  • 副業スタートの読者を想定した具体的なステップが用意されており、ゼロから始める人でも実践しやすい
  • 読んでいる途中から自分のビジネスアイデアが自然と浮かぶような、思考を刺激する構成になっている

気になる点

  • 著者の経験がスタートアップ・ベンチャー寄りのため、地方在住や完全未経験の読者にはやや規模感のギャップを感じる場面がある
  • SNSや集客の具体的な手法については本書だけでは補いきれず、別の資料との組み合わせが必要になる
  • 7つのマインドセット・7つのステップと要素が多く、一度で全部を消化しようとすると情報量の多さに圧倒される可能性がある

みんなの評判・口コミ

k
ken

不動産営業

★★★★★5.0

40代でのひとり起業を検討しながら読みました。自分には強みがない、今さら遅いという思い込みをひとつずつ崩してくれる構成で、読み進めるうちに不安より期待の方が大きくなってきました。仮決めで小さく動くという発想がシンプルで実行しやすいし、連続起業家としての経験に裏付けられているから説得力があります。読んでよかったと素直に思える一冊でした。

t
taro

MLエンジニア

★★★★★5.0

コーチング副業を始めて1年半、なかなか収益が上がらず悩んでいた時期に読みました。ずらし戦略という考え方が特に響いて、コーチング×営業職という自分だけのポジションがあるかもしれないと初めて気づけました。仮決め思考も、完璧主義でいつも動けない自分への処方箋みたいで腑に落ちた。読み終えた翌日には新しいサービスの草案をメモし始めていて、自分でも少し驚きました。

n
nao

バックエンドエンジニア

★★★★4.5

似たようなタイトルの本をこれまで何冊か読みましたが、フレームワークの整理のされ方が他と全然違います。マイ辞書思考、ニッチスター戦略、他力の活用など、それぞれに名前がついていてスッと頭に入る。著者自身が失敗したエピソードも普通に書いてあるので、成功者の自慢話感がなくて素直に読めました。SNS集客の具体的な話がもう少しあれば星5でした。

h
hrkds

IT企業勤務

★★★★4.0

タイトル通り、マインドセットの整理に振り切った本です。具体的な売上の作り方やマーケティング手法は他の本で学ぶ必要がありますが、何のために動くのか、どういう軸でビジネスを設計するのかという根っこの部分が整理できました。著者の経験がベンチャー寄りなので、スモールビジネス志向の自分にはピンとこない箇所も少しありましたが、全体としては読む価値がある内容です。

著者について

こんな人におすすめ

よくある質問

Q. 『1人起業家マインドセット』はどんな人に向いていますか?
A. 『1人起業家マインドセット』は、会社員として副業を検討している人や、フリーランスとしてスタートしたものの方向性に迷っている人に特に向いています。起業経験がなくても読みやすく、「好きなこと」を軸にビジネスを設計したい初心者から中級者まで幅広く対応しています。
Q. 『1人起業家マインドセット』の「ずらし戦略」とは何ですか?
A. 『1人起業家マインドセット』の「ずらし戦略」とは、競合の多い既存市場に真正面から参入するのではなく、自分の強みや経験を少しずつ「ずらす」ことで独自のニッチポジションを確立する戦略です。たとえば「コーチング×特定業界」や「デザイン×特定の顧客層」のように組み合わせることで、競争のないブルーオーシャンをつくり出せます。
Q. 『1人起業家マインドセット』にある「仮決め思考」とはどういう意味ですか?
A. 『1人起業家マインドセット』の「仮決め思考」とは、完璧な計画が揃ってから行動するのではなく、まず「仮」で方向を決めて動き出し、反応を見ながら柔軟に修正していく思考法です。完璧主義による先延ばしを防ぎ、小さな行動を積み重ねることで実績と自信を育てていきます。
Q. 『1人起業家マインドセット』は副業にも使えますか?
A. はい、『1人起業家マインドセット』は副業として小さく始めることを強く推奨しています。「週末起業」「スモールスタート」の重要性が繰り返し語られており、会社員が本業を続けながらゼロから収益を作るためのステップも丁寧に解説されています。
Q. 『1人起業家マインドセット』の著者・與良だいち氏はどんな人ですか?
A. 早稲田大学商学部卒業後、伊藤忠商事やアクセンチュアの戦略グループを経て、2013年にクラウドベンチャー「エール株式会社」を創業し、2017年に売却。その後も発達障がい児向け事業など複数の社会課題解決型ビジネスを連続的に立ち上げてきた連続起業家です。『1人起業家マインドセット』はその経験を余すところなく詰め込んだ一冊です。
Q. 『1人起業家マインドセット』を読んだ後、次に何をすればいいですか?
A. 『1人起業家マインドセット』で学んだ「ずらし戦略」と「ニッチスター戦略」を踏まえ、まず自分の経験・スキル・興味関心を書き出す棚卸しから始めることをおすすめします。その上で「仮決め」で小さなサービスを1つ設計し、SNSや身近なコミュニティで発信・提供してみることが次のステップです。
Q. 『1人起業家マインドセット』はビジネス書初心者でも読めますか?
A. はい、『1人起業家マインドセット』は専門用語が少なく文体も平易なため、ビジネス書をあまり読まない人でも読みやすい一冊です。著者自身の経験談や具体的なエピソードが豊富で、理論的な難しさはほとんどありません。
Q. 『1人起業家マインドセット』で「他力の活用」とはどういう考え方ですか?
A. 『1人起業家マインドセット』の「他力の活用」とは、1人起業家だからといって何でも自分でやろうとするのではなく、自分の弱みを補える協力者やパートナーと積極的に関係を築くことで、チームに近い力を発揮するという考え方です。コミュニティとのコラボレーションも含め、「他力」を上手に使うことが持続可能なビジネスの鍵だと説いています。

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