■ この本を一言で言うと
大病を経て「残り時間」を痛感した佐藤優が、人生前半の足し算から後半の引き算へと舵を切る方法を説く——SNSや仕事に奪われた時間を自分の手に取り戻し、本当に大切なことだけに向き合うための思考法。
■ この本の概要
■ 30代後半、そろそろ「引き算」を考え始めてもいいのかもしれない
— のり / ソリューション営業 / 30代
■ この本で学べること
人生を「足し算」と「引き算」で捉える
45歳頃までは知識・経験・人脈を積み上げていく「足し算の時間」。それ以降は蓄えたものを武器に、本当に必要なことだけを残す「引き算の時間」へ移行する。この切り替えを意識しないまま走り続けると、人生後半を惰性で消費してしまうリスクがある。
「自分時間」を最初に確保する
会議やクライアント対応といった「他人時間」は、放っておけば1日をすべて埋め尽くす。学びや内省のための「自分時間」は、余った隙間に押し込むものではなく、手帳の一番最初に書き込むべき予定だ。この順番を逆にしている限り、自分時間は永遠に生まれない。
現代の「時間泥棒」を見抜く
SNS、スマホゲーム、ネットサーフィン——自分の意思で触っているつもりが、実は依存を誘発するよう巧妙に設計された時間搾取の仕組みに乗せられている。ネット関連の情報行動に費やす時間は1日平均194.2分で、この10年で倍以上に膨らんだ。まず自覚することが第一歩になる。
「休養」と「教養」の再定義
休みは体を休めるだけの時間ではない。1週間を振り返り、自分の仕事と生き方に納得するための時間として再定義すべきだと著者は説く。教養もまた、物知りになるための道具ではなく、自分の時間を主体的に生きるための土台として位置づけられている。
日記で時間を「意味づけ」する
日記をつけるとは、過ぎ去った時間に自分なりの意味を刻む行為だ。ただ流れていく日々に「この時間をどう使ったか」と問いかける習慣を持つことで、1日ごとの重みが変わってくる。振り返りのない時間は、いくら過ごしても蓄積にならない。
■ 本の目次
- 1第1章 人生は時間泥棒との闘いである
- 2第2章 残り時間を意識した人生再設計
- 3第3章 「休養」と「教養」で自分時間を取り戻す
- 4第4章 1日、1日が充実する時間の使い方
- 5第5章 幸せになるための残りの時間の使い方
■ 良い点・気になる点
良い点
- ○大病を経た著者だからこそ語れる、「残り時間」への切実なリアリティがある
- ○効率化テクニックではなく、時間を奪われる構造そのものを問い直す視点が新鮮
- ○「足し算」と「引き算」というシンプルなフレームで人生設計を見つめ直せる
- ○208ページと手に取りやすい分量で、忙しい人でも週末に一気読みできる
気になる点
- △佐藤優の他の著書と比べると、国際情勢や外交の切れ味を期待する読者にはやや物足りない
- △具体的なタイムマネジメント手法やフレームワークは少なく、思索的な内容が中心
- △メインターゲットが40代以降のため、20〜30代の読者には実感が湧きにくい部分がある
■ みんなの評判・口コミ
営業職で毎日バタバタしている自分にとって、「自分時間は余り物じゃなく、最初に確保するもの」という考え方がかなり刺さりました。手帳を見返したら商談と会議と締め切りしか書いてなくて、ちょっとゾッとした。読み終えてすぐ、朝の30分を「考える時間」としてブロックし始めたんですが、たったこれだけで1日の過ごし方が変わった実感があります。即効性のあるノウハウ本ではないけど、じわじわ効いてくるタイプ。
ネットに費やす時間が1日194分、10年で倍以上という数字を見て、思わず自分のスクリーンタイムを確認してしまいました。数字で突きつけられると逃げ場がない。「足し算」と「引き算」のフレームもすっと入ってきて、30代の今から意識しておく価値は十分あると感じました。テクニック系の本ではないので、すぐ使えるTipsを求めている人には合わないかもしれません。でも私は、こういう「問い」を投げかけてくれる本のほうが長く残ります。
40代以降がメインターゲットなので、「引き算」の感覚は正直まだピンときません。ただ、「他人時間に支配されている」という話はめちゃくちゃ自分のこと。毎晩なんとなくSNSを眺めて時間が溶けていく感覚はずっとあったので、それを「時間泥棒」と名づけてもらえたのは大きかった。今は足し算のフェーズなんだと自覚して、意識的に積み上げようという気持ちになれたのが一番の収穫です。
佐藤優さんの本は初めてでした。「残り時間」をテーマにした内容自体は面白かったんですが、20代の自分にはどうしても切迫感が足りなくて、読みながら少し距離を感じてしまいました。「足し算」と「引き算」の話も、40代で読んだらもっとリアルに響くんだろうなと。ただ、休養を「1週間に納得するための時間」と捉え直す部分は今の自分にもすごく参考になりました。何年か経ってからもう一度開きたい本です。
■ 著者について
■ こんな人におすすめ
40代以降のビジネスパーソン
人生後半に差しかかり、これまでの延長線上ではない生き方を模索し始めた人。「足し算」から「引き算」への転換が具体的に響く。
毎日忙しくて自分の時間がない人
仕事や家庭に追われて「自分のための時間」を後回しにしがちな人。時間の使い方を根本から見直すきっかけになる。
スマホ・SNSに時間を取られている自覚がある人
なんとなくスマホを触って1日が終わる生活に違和感を感じている人。「時間泥棒」の構造を理解することで、意識的に距離を取れるようになる。
キャリアの転換期にいる人
定年や役職定年を見据えて、働き方や人生の優先順位を再設計したい人。効率化ではなく「何をやめるか」を考えるヒントが得られる。
■ 関連書籍との比較
| タイトル | 著者 | レベル | 評価 | 価格 |
|---|---|---|---|---|
| AI分析でわかった トップ5%社員の時間術 | 越川 慎司 | 初心者 | ★★★★ 4.0 | ¥1,650 |
| 40代から手に入れる「最高の生き方」 今すぐ知っておくべき人生を左右する「やっていいこと」「わるいこと」 | いれぶん | 初心者 | ★★★★ 4.0 | ¥1,540 |
| 定年前後の「やってはいけない」 (青春新書インテリジェンス) | 郡山 史郎 | 初心者 | ★★★★ 4.0 | ¥1,045 |
■ よくある質問
Q. 『残された時間の使い方』はどんなテーマの本ですか?▼
Q. 『残された時間の使い方』の「足し算」と「引き算」とは何ですか?▼
Q. 『残された時間の使い方』は20代・30代が読んでも役に立ちますか?▼
Q. 『残された時間の使い方』の著者・佐藤優とはどんな人ですか?▼
Q. 『残された時間の使い方』に具体的な時間管理テクニックは書かれていますか?▼
Q. 『残された時間の使い方』の「自分時間」と「他人時間」とは?▼
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