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その悩み、佐久間さんに聞いてみよう

【要約・書評】『その悩み、佐久間さんに聞いてみよう』の評判・おすすめポイント

佐久間 宣行|||0ページ

★★★★4.5
(4件)

この本を一言で言うと

職場の悩みに「正解」なんてない——それでも、佐久間式の「考え方の軸」を持てば、どんな状況でも自分なりの答えが出せるようになる。

この本の概要

本書は、テレビプロデューサー・佐久間宣行が読者から寄せられたリアルな職場の悩みに正面から答えるQ&A形式の一冊だ。「会社では誰と仲良くするとトクですか?」「給料と仕事のコスパが合いません」「今どきの若者はどうやる気を出してくれますか?」——誰もが感じたことがあるのに誰にも聞けなかった悩み38問を、仕事・キャリア・チーム・メンタル・プライベートの5章に分けて収録している。 著者の佐久間宣行は、テレビ東京に長年勤めて「ゴッドタン」「あちこちオードリー」などのヒット番組を手がけたプロデューサーで、現在はフリーとして活躍しながらラジオのパーソナリティとしても人気を集めている。本書のアドバイスは、そのキャリアを通じて蓄積された現場の実感と人間観察に裏打ちされた処世術だ。理論や抽象論ではなく、著者が実際にやってきたこと・悩んできたことが率直に綴られている。 本書の特徴は、「おじさん」と「若者」双方の気持ちがわかる著者ならではの視点にある。世代間のギャップに頭を抱える上司にも、組織の中で自分の立ち位置を模索する若手にも、それぞれの立場に寄り添った回答が用意されている。小手先のテクニックではなく、「どう考えるか」「何を優先するか」という思考の軸そのものを手渡してくれる内容だ。 文章は縦書きでイラストなし、純粋に言葉だけで構成されているが、大きな文字と適度な余白のおかげで驚くほど読みやすい。目次から気になるテーマを見つけて読む辞書的な使い方もでき、悩みが生じたときに何度でも開ける実用的な一冊となっている。20万部突破の前著『ずるい仕事術』に続く、佐久間流仕事哲学の集大成だ。

「正解を教えてもらう本」じゃなくて「考え方を渡してもらう本」だった

正直に言うと、最初はちょっと構えて読み始めた。「悩みに答える本」って、どうしても「こうすれば解決!」みたいな薄っぺらいハウツー本になりがちじゃないですか。しかも質問形式だから、自分の悩みとピッタリ合わなければ刺さらないんじゃないかと思ってた。 でも読み始めたら、全然違った。 私がいちばん刺さったのは、「褒める基準を持つ」という話。佐久間さんは、相手を褒めるときに「革新的かどうか」「効率的かどうか」という自分なりの評価軸を持っていると書いていた。これ、シンプルに見えてすごく深い。「部下を褒めろ」って耳タコになるくらい聞かされるけど、じゃあ何を見て褒めるのか、ちゃんと言語化できてる人ってほとんどいないんですよ。チームリーダーになったばかりの自分には、ものすごくタイムリーな視点だった。最近、自分が誰かを褒めるとき「なんとなくいい気がした」で済ませてたなあ、と反省した。 「会社で誰と仲良くするか」という質問への答えも面白かった。「得になる相手」という発想自体をやんわり否定して、仕事で必要な場面に自然と繋がれる関係性を作ることが本質だという方向に話を持っていく。損得勘定で人間関係を組み立てようとしていた自分の浅さを、正面からではなくじわっと気づかせてくれる感じ。指摘されている気がしないのに、刺さってる。そういう書き方が上手い。 Q&A形式なので一見サクサク読めそうなんだけど、実はこの本、「悩みへの答え」というより「佐久間宣行という人間の仕事観・人間観が38の問いを通じて立体的に浮かび上がる構造」になっている。だから自分の悩みと直接マッチしない質問を読んでいても全然飽きない。むしろ「こういうふうに物事を見ている人の感覚に触れる」という読み方ができる。ラジオを毎週聴いているファンにはたまらない読み心地だと思う。佐久間さんがラジオで話すような、ちょっと脱線しながら核心をついてくるあの感じ、それが文章にも出てる。 ひとつ正直に言うと、ガチガチに追い詰められているときに読むには少し消化に時間がかかる。図解もなく、テンポもゆっくり目で、「今すぐ答えが欲しい!」という状態だと少し焦れるかもしれない。でもそれはたぶん、この本の性質として正しい。じっくり考えながら読むことで、初めて何かが降りてくる本なんだと思う。 前著『ずるい仕事術』が「テクニック集」だとすれば、この本は「思想書」に近い。「こうすればいい」ではなく「自分はどう考えるか」という軸を育てるための本。そう思って読むと、すごくしっくりくる。佐久間さんのコンテンツを普段楽しんでいる人には特に刺さるはずだし、そうじゃない人でも「組織の中でどう生きるか」を考えているなら、確実に何か持ち帰れると思う。読み終わったあと、不思議と肩の力が抜けていた。

31歳・中堅メーカー営業職の男性。チームリーダーになったばかりで、部下のマネジメントと上司への対応の板挟みに疲れ気味。佐久間宣行のラジオは以前から聴いており、「ずるい仕事術」も読んだことがある。

この本で学べること

「仕事」「キャリア」「チーム」「メンタル」「プライベート」の5つのカテゴリで38の職場の悩みに答えるQ&A形式。自分の今の悩みから引いて読める構成になっている。

小手先のテクニックではなく、「どう考えるか」という思考の軸を手渡すスタイル。即効性より汎用性を重視した内容だ。

若者とおじさん世代の両方の論理を体感している著者ならではの視点で、世代間ギャップへの現実的なアドバイスが語られる。

どのページから読んでもよい辞書的な構成で、悩みが生じるたびに繰り返し使える実用的な設計。

自慢話や成功体験の押し付けがなく、著者の失敗や葛藤も率直に語られているため、説教臭さがなく読み進めやすい。

本の目次

  1. 1第1章 仕事の悩み
  2. 2第2章 キャリアの悩み
  3. 3第3章 チームの悩み
  4. 4第4章 メンタルの悩み
  5. 5第5章 プライベートの悩み

良い点・気になる点

良い点

  • 現場経験に基づいた納得感の高いアドバイスが揃っており、理想論に終わらない
  • Q&A形式で目次から気になる項目だけ読める辞書的な使い勝手の良さ
  • 著者の自慢話や説教臭さがなく、フラットなトーンで読みやすい
  • 若手にも管理職にも、それぞれの立場に合った視点が散りばめられている

気になる点

  • 「考え方の軸」を渡すスタイルのため、即効性のある具体的な解決策は少なめ
  • 図解やイラストがなく文章のみの構成なので、速読派や視覚的に理解したい読者には合わない場合がある
  • 著者のキャリアや業界特性に依存した話もあり、すべての職種・業界に当てはまるわけではない

みんなの評判・口コミ

t
taro

MLエンジニア

★★★★★5.0

仕事の悩みに対して「こうすれば解決」ではなく「こう考えると整理できる」という視点を渡してくれる本だった。読み終えたとき、答えそのものより大事なものを受け取った気がした。チームリーダーになったばかりのタイミングで読めてよかった。

n
nao

バックエンドエンジニア

★★★★4.5

世代間のすれ違いにうんざりしていたので手に取ったが、著者が「若者側の感覚」と「おじさん側の論理」の両方をちゃんと分かって書いていることが、読んでいてひしひし伝わってくる。どちらかを批判するのではなく、どう折り合いをつけるかを自分で考えさせてくれる。こういう本はなかなかない。

s
sho

メーカー営業

★★★★4.5

気になるところだけ読もうと思ったら、気づいたら全部読んでいた。「褒め方の基準を持つ」とか、一見シンプルなのに言語化されると急に解像度が上がる気づきがあちこちにある。手元に置いて、悩みが出るたびに開く使い方が合っていると思う。

だいき|副業

副業ブロガー

★★★★4.0

今すぐ使える解決策が欲しい人には物足りないかもしれない。ただ、「どう考えるか」という視点を蓄積していく本として読めば、じわじわと効いてくる。著者の等身大な語り口が、変な押し付け感なく信頼感につながっている。

著者について

こんな人におすすめ

関連書籍との比較

タイトル著者レベル評価価格
佐久間宣行のずるい仕事術佐久間 宣行初心者★★★★★ 4.5¥2,080

よくある質問

Q. 『会社では誰と仲良くするとトクですか?』という質問に、著者はどう答えていますか?
A. 損得勘定でつながりを作る発想自体を見直すよう促し、「仕事で必要な場面に自然と繋がれる人間関係を築くこと」が本質だと著者は説く。打算的な関係は長続きしないこと、仕事への真摯な姿勢が自然と良い縁を引き寄せるという考え方が、具体的なエピソードとともに示されている。
Q. 『同僚がみんな辞めるのですが、私も辞めた方がいいですか?』という悩みへの回答は?
A. 周囲の動向に流されるのではなく、「自分がその会社・仕事に何を求めているか」という軸で判断することを促している。他人の辞め方は参考情報にはなり得ても、自分の答えは自分の状況からしか導けないというのが著者のスタンスだ。『その悩み、佐久間さんに聞いてみよう』ではこうした「自分軸で考える」姿勢が一貫して貫かれている。
Q. 『今どきの若者はどうしたらやる気を出してくれますか?』という管理職の悩みにはどう答えていますか?
A. 「やる気を出させる」という発想を転換し、まず相手が仕事に何を求めているかを理解することから始めるべきだと著者は語る。若者の価値観を否定せず、それぞれの動機に合った関わり方を模索することが現代のマネジメントだという視点が、『その悩み、佐久間さんに聞いてみよう』では丁寧に示されている。
Q. 『給料と仕事のコスパが合いません』という不満に対する著者の考えは?
A. 給料と仕事量の不満は多くの人が抱えるものだが、著者は「今の仕事で何を積み上げているか」という視点も同時に持つよう促す。短期的なコスパだけで測ると見えなくなるキャリア資産の考え方が、具体的なエピソードを交えて語られる。
Q. 本書はどんな構成になっていますか?どこから読めますか?
A. 全5章(仕事・キャリア・チーム・メンタル・プライベート)に分かれた38のQ&A形式。章立て順に読む必要はなく、目次から気になるテーマを選んで読む辞書的な使い方が向いている。『その悩み、佐久間さんに聞いてみよう』は、悩みが出るたびに開く手引きとして使える設計だ。
Q. 前著『ずるい仕事術』と本書の違いは何ですか?
A. 『ずるい仕事術』が著者の仕事術をテーマ別にまとめた体系的な内容だとすれば、『その悩み、佐久間さんに聞いてみよう』は読者の具体的な悩みに答えるQ&A形式。「今まさに困っていること」に引き寄せて読みやすい構成になっており、前著を読んでいなくても入りやすい。
Q. 著者・佐久間宣行はどんな人物ですか?
A. 1975年生まれ、福島県出身。元テレビ東京社員として「ゴッドタン」「あちこちオードリー」などを手がけたプロデューサー。現在はフリーで活動し、ラジオ「佐久間宣行のオールナイトニッポン0」のパーソナリティ、YouTubeチャンネル「NOBROCK TV」(登録者200万人超)でも活躍中。
Q. 本書はどんな人には向かないですか?
A. 「今すぐ使える具体的な解決策が欲しい」「図解やフレームワークで整理したい」というニーズには合いにくいかもしれない。『その悩み、佐久間さんに聞いてみよう』は「考え方の軸を渡す」スタイルのため、じっくり読む時間と心の余裕があるときに手に取るのが向いている。

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