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50代から考える お金の道しるべ (晋遊舎ムック)

【要約・書評】『50代から考える お金の道しるべ (晋遊舎ムック)』の評判・おすすめポイント

晋遊舎|||0ページ

★★★3.5
(4件)

この本を一言で言うと

4000件超の相談実績を持つFPが監修し、50代がいま取り組むべき老後資金の具体策を世帯別に解説——投資・節約・年金の三本柱で「老後破綻」を防ぐための実践ガイド。

この本の概要

物価上昇、長寿化、公的年金の実質的な目減り——50代を取り巻くお金の環境は年々厳しさを増している。本書は相談専門FP・平野雅章氏が約18年・4000件超の相談実績をもとに監修した、50代のための老後資金対策ムックだ。「老後2000万円問題」を出発点に、なぜ今すぐ動く必要があるのかを具体的な数字で示してくる。 本書の大きな特徴は、単身世帯・夫婦世帯・子どもの有無といった家族構成ごとのシミュレーションを掲載している点にある。「平均値」ではなく自分に近い条件で老後の収支を試算できるため、読んだその日から行動に移しやすい構成になっている。 扱うテーマは家計の見直し、新NISAやiDeCoの活用法、公的年金の受け取り戦略、保険の整理と幅広い。50代が押さえるべきお金の論点を96ページに凝縮し、図表やチャートを多用しながら要点を絞って解説しているので、分厚いマネー本に挫折した経験がある人でも手に取りやすい。 ただし、投資信託を中心とした資産運用パートではリスクの説明がやや手薄との声もある。元本割れの可能性を十分に理解したうえで、自分の生活設計に合った部分を取り入れるのが賢い読み方だろう。老後への漠然とした不安を抱える50代にとって、最初の一歩を踏み出す背中を押してくれる一冊である。

「漠然とした不安」がやっと数字になった

正直に言うと、老後のお金のことなんてずっと見て見ぬフリをしてきた。子どもの学費が終わって、住宅ローンもあと数年。やっと自分たちの番だなと思ったとき、じゃあ具体的にいくら足りないの? と聞かれると何も答えられない自分がいた。 この本を手に取ったのは、980円というお値段と96ページという薄さに惹かれたからだ。ぶ厚いマネー本は過去に何冊か買ったけど、全部途中で挫折している。ムックなら気軽に読めるだろうという期待は正解だった。 読み始めてまず刺さったのが、世帯タイプ別のシミュレーション。うちは夫婦二人で子ども独立済みのパターンなんだけど、年金だけだと月にいくら足りないかが具体的な金額で出てくる。「老後2000万円問題」ってニュースで聞き飽きたフレーズだったのに、自分の世帯に当てはめた途端にリアルになる。正直、これはまずいなと思った。 新NISAやiDeCoの解説は図解が多くてわかりやすい。投資信託の選び方も載っているんだけど、ここはちょっと「やれば増える」的なトーンが強い印象を受けた。元本割れするリスクについてもう少し丁寧に書いてくれていたら、投資未経験の自分としてはもっと安心して読めたと思う。 意外と実用的だったのが保険の見直しパートで、いま解約すべきもの・残すべきものの判断基準がはっきりしていた。ここだけでもこの本の元は取れた感覚がある。それから年金の繰り下げ受給の損益分岐点の話は、妻と並んで読みながら「うちはどうする?」って会話するきっかけになった。こういう夫婦で一緒に読めるのはムックの良さだと思う。 まあ96ページなので、どのテーマも掘り下げは浅い。これ一冊で老後の問題が全部片付くわけじゃない。でも「何から手を付ければいいのかわからない」という状態から一歩前に出られるという意味では、手元に置いておく価値がある。少なくとも自分の場合、漠然とした不安が具体的な数字と行動リストに変わった。ずっと先延ばしにしてきた50代には、ちょうどいい入口になると思う。

50代前半の会社員。子どもが大学を卒業し、ようやく自分の老後を考える余裕が出てきた。投資経験はほぼゼロ。

この本で学べること

物価上昇・長寿化・年金目減りの三重苦により、50代の多くの世帯で早急な家計の見直しが求められている

単身・夫婦・子どもの有無など世帯タイプ別に老後資金のシミュレーションを掲載し、自分に近い条件で試算できる

新NISAやiDeCoなど2024年以降の制度変更に対応した投資の始め方を図解でわかりやすく解説している

保険の見直しや固定費削減など、「守り」のお金の整理方法も具体的な判断基準つきで提示している

年金の繰り下げ受給や退職金の受け取り方など、50代ならではの判断ポイントを幅広く網羅している

良い点・気になる点

良い点

  • 96ページのムック形式で図表が豊富なため、マネー本初心者でも最後まで読み切れる
  • 世帯タイプ別シミュレーションで自分のケースに近い条件を参照できる
  • 4000件超の相談実績を持つFP監修で、現場感のあるアドバイスが多い
  • 新NISA・iDeCoなど最新制度に対応しており、情報の鮮度が高い

気になる点

  • 投資信託のリターンに対してリスク説明がやや薄く、元本割れへの注意喚起が不十分
  • 96ページという制約上、各テーマの深掘りには限界があり一冊では足りない場面もある
  • すでにマネーリテラシーがある人には既知の内容が多い

みんなの評判・口コミ

のり

ソリューション営業

★★★★4.5

親がちょうど50代でこういう本を探していたので、代わりに買って渡してみた。ムックだから気軽に読めるし、世帯別のシミュレーションが載っているのが親世代には響いたみたいだ。保険の見直しチェックリストを見て実際に1つ解約したと言っていたので、それだけで元は取れている。投資パートはやや楽観的な印象だけど、入門としては十分だと思う。自分が50代になったときにもこういう本があるといいな。

りん

会社員

★★★3.5

老後2000万円問題ってよく聞くけど実際どうなの? という疑問にちゃんと答えてくれる本だった。図解が多くてサクサク読めたのは良い。ただ、投資信託をやっておけば大丈夫みたいなニュアンスがところどころあって、そこは引っかかった。リスク面の説明をもう少し厚くしてほしい。50代の親に薦めるなら、この本に加えて投資リスクを丁寧に解説した本をもう一冊セットで渡したいところ。

m
mai

データアナリスト

★★★☆☆3.0

データアナリストの視点で見ると、シミュレーションの前提条件がやや曖昧な部分がある。インフレ率や運用利回りの設定根拠がもう少し明示されていれば説得力が増したと思う。とはいえ世帯タイプ別に分けて試算を出しているのは実用的で、ターゲット読者である50代にとっては行動のきっかけにはなるだろう。96ページでこれだけのテーマをカバーしているのは、構成としてよくまとまっている。

k
ken

不動産営業

★★☆☆☆2.0

不動産営業として日々お客さんのライフプランに触れている立場からすると、正直この本の内容は浅い。年金や投資の話はネットで無料で読める情報がほとんどだし、投資信託が確実に増えるような書きぶりは誤解を生みかねない。不動産を活用した資産形成の視点がまるっと抜けているのも気になった。50代で初めてお金のことを考える人には取っ掛かりになるのかもしれないけど、自分なら別の本を薦める。

著者について

こんな人におすすめ

よくある質問

Q. 投資経験がまったくなくても理解できますか?
A. 『50代から考える お金の道しるべ』は投資未経験者を主なターゲットとしており、新NISAやiDeCoの仕組みを図解でイチから解説しています。専門用語も最小限に抑えられているので、初めての方でも無理なく読み進められます。
Q. 40代でも役に立ちますか?
A. 『50代から考える お金の道しるべ』は50代を主な対象としていますが、年金・保険・投資の基本知識は40代でも十分参考になります。早めに目を通しておけば、より長い運用期間を活かした計画を立てられるでしょう。
Q. この本だけで老後の資金計画は完成しますか?
A. 『50代から考える お金の道しるべ』は96ページのムックなので、各テーマの全体像をつかむには向いていますが、個別の状況に応じた詳細な計画にはFPへの相談や追加の書籍が必要になることもあります。まず全体像を把握するための一冊として活用するのがおすすめです。
Q. 単身世帯でも参考になりますか?
A. 『50代から考える お金の道しるべ』は単身・夫婦・子どもの有無など複数の世帯タイプ別にシミュレーションを掲載しており、単身世帯向けの情報もしっかりカバーされています。

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