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最強の縄文型ビジネス イノベーションを生み出す4つの原則 - MAIN
中級者ベストセラーTOPPOINT大賞 2019年下半期 ベストビジネス書10冊副業

【要約・書評】『最強の縄文型ビジネス イノベーションを生み出す4つの原則』の評判・おすすめポイント

谷中修吾|||0ページ

★★★★4.0
(4件)

この本を一言で言うと

KPIやPDCAだけでは企画が痩せていく——縄文時代の直感・協調・自由・感謝をヒントに、事業のつくり方そのものを組み替える一冊。

この本の概要

本書が問い直すのは、現代企業で疑われることの少ないKPI・PDCA・ROI中心の管理型経営です。著者はこの型を「弥生型」と名づけ、数字と計画で固めるほどにイノベーションの芽が摘まれてしまう構造を浮き彫りにします。否定ではなく、偏りの自覚を促すところに出発点があります。 そこに対置されるのが「縄文型ビジネス」という発想です。縄文時代の暮らしや精神性をメタファーに、直感オリエンテッド・協調オリエンテッド・フリーダムオリエンテッド・感謝オリエンテッドの4原則を提示。事業開発から働き方まで横断的に使える思考のフレームとして再構成しています。 各章は、事業計画を手放す競争から脱却するコンプライアンス偏重を見直すリターンへの期待をやめるという順に既存の経営観を揺さぶっていきます。精神論にとどまらず、ビジネスモデル発想やオープンイノベーション、ご縁を軸にした関係構築といった実務寄りの話にきちんと接続しているのが読みどころです。 終盤で光るのは、縄文型だけを持ち上げないツインドライブの考え方です。弥生型の管理力と縄文型の創発力をどう併走させるかまで踏み込んでいるため、すでに組織の中にいる人が「明日からどう動くか」を考えやすい構成になっています。

KPI疲れの頭をほぐしつつ、企画の芯を立て直してくれた本

新規事業の仕事を何年かやってきて、だいたいいつも同じところで詰まるんですよね。市場分析も収支計画もそれなりに作った、上申資料も通る形にした。でも最後に「で、これ面白いの?」と聞かれると弱い。自分でもわかってるのに直せない。その状態のまま手に取ったのが『最強の縄文型ビジネス』でした。 タイトルだけ見ると完全に変化球なんですけど、中身は驚くほど事業づくりの本質を突いてます。著者がうまいのは、いきなり管理型を否定しないところ。まず現代の経営を「弥生型」と名前をつけて、計画・競争・順守・回収の4つに分解してみせる。どれも必要、でもそれだけでやると新規事業が痩せていく。こう並べられると、自分たちの企画会議がなぜ息苦しかったのかが一気に言語化されました。能力不足じゃなくて、前提の置き方がズレてたんだなと。 個人的に一番刺さったのは「事業計画を手放す」の章です。無責任のすすめかと思いきや、全然違う。ビジネスモデルは持て、でも未来を過剰に固定するなという話で、これは新規事業の現場感にかなり近い。最初から精密な計画を作るより、仮説を持って動いて反応を見ながら育てるほうが結局うまくいく。競合を潰す発想より周囲と組んで広げる発想も、アライアンスだらけの今の市場に合ってます。 正直なところ、定量的なケーススタディがもっと欲しいとは思いました。ただそこを差し引いても、この本が与えてくれる視点の切り替えは大きいです。第6章の縄文×弥生ツインドライブまで読むと、アンチ管理ではなく「管理と創造のバランスを取り戻す提案」だとわかる。新規事業でも組織変革でも地方プロジェクトでも、正しくやっているのに進まない状況を抜けるためのヒントが、この本には詰まっていると思います。

36歳 SaaS企業の新規事業マネージャー

この本で学べること

計画依存からビジネスモデル思考へ

精密な事業計画を先に固めすぎないことが第一歩。まず価値の仕組みを設計し、現場で仮説検証を回すことで、予定外の機会を拾いやすい体制をつくります。

競争より協調で市場を広げる

競合を敵と決めつけないのが本書の根幹にある発想です。顧客・取引先・他社・地域を巻き込み、単独では生み出せない価値を共創で立ち上げるアプローチを提示します。

ルール順守一辺倒から自由な発想へ

コンプライアンス偏重で企画の芽を摘まないという視点が入っています。守るべき線は守りつつも、発想段階では常識をいったん外して考えることの重要性を繰り返し強調します。

期待収益よりご縁と感謝を重視する

短期の回収効率だけで関係を測らないことで、思わぬ商機や紹介が自然と生まれるという考え方です。信頼の蓄積こそが中長期の事業成長を下支えする軸として描かれています。

縄文と弥生を併走させるツインドライブ

縄文型だけに振り切らないのが終盤の重要な示唆です。管理に強い弥生型と創発に強い縄文型を、状況に応じて使い分け・併走させる発想が実務レベルで機能します。

本の目次

  1. 1序章 縄文人が現代人をインスパイア
  2. 2第1章 縄文時代の叡智をビジネスに生かす
  3. 3第2章 事業計画を手放す
  4. 4第3章 他社との競争から脱却する
  5. 5第4章 コンプライアンス偏重を見直す
  6. 6第5章 リターンへの期待をやめる
  7. 7第6章 縄文×弥生のツインドライブ

良い点・気になる点

良い点

  • 縄文と弥生の対比で、管理型経営の癖を直感的に理解しやすい
  • 新規事業、共創、地方創生まで応用しやすい視点がある
  • 精神論に寄りすぎず、ビジネスモデルや協業の話に接続している
  • 最終章でバランス論に着地するため、現実の組織に持ち込みやすい

気になる点

  • ケースの具体量は多くなく、定量的な裏づけを求める人には物足りない
  • 縄文という比喩に馴染めない読者には入り口で好みが分かれる
  • 短期の売上改善ノウハウを求める実務書として読むとズレがある

みんなの評判・口コミ

R
R

エンジニア

★★★★4.5

PMをやっていると、管理と創造のさじ加減にいつも悩むのですが、この本はそこをうまく整理してくれました。縄文型と弥生型という対比がシンプルでわかりやすく、チームが詰まっている原因を説明する共通言語になりそうです。競争より協調、ご縁を重視するという考え方は、社内外の関係者を巻き込む仕事をしている人ほどしっくりくると思います。抽象度は高めですが、発想を切り替えるきっかけとしてはかなりいい本でした。

のり

ソリューション営業

★★★★4.0

営業の立場で読むと、数字だけでは前に進まない案件の正体が整理される感覚がありました。関係づくりや紹介の連鎖を「感謝オリエンテッド」としてちゃんと扱っているのが新鮮です。競合を倒すより一緒に市場を広げるという発想も、大手相手の営業をやっている身にはかなりリアルに響きます。すぐ使える営業テクニック本ではないですが、商談の土台となる考え方を見直したいときに読む価値は十分ありました。

こーた

マーケター

★★★★4.0

マーケの企画仕事をしていると、ロジックは合っているのに刺さらない企画が出来上がることがあって、この本の問題提起にはすごく共感しました。自由な発想を組織の中でどう活かすかを、縄文という切り口で語るのが面白い。アイデア先行で考えてから後でロジックを組み立てるという順序は、企画業務にそのまま持ち込めます。現代企業の事例がもう少しあれば完璧でしたが、考え方を揺さぶられる良い一冊でした。

m
mai

データアナリスト

★★★3.5

フレームワークとしてはよく整理されていて、管理型経営の限界を考えるきっかけとしては優秀だと思います。KPIやPDCAを全否定するのではなく、偏りを正す話として読めたのは好印象でした。ただ分析寄りの仕事をしている身としては、成功事例の比較や再現条件の掘り下げがもう少し欲しかったです。概念書として読むなら満足度は高いですが、実装の手順まで期待すると少し物足りなさが残ります。

著者について

こんな人におすすめ

新規事業担当者

既存の計画フォーマットでは企画が細ると感じている人に、発想の起点をずらすヒントを与えてくれます。

組織変革を担う管理職

KPI管理と創造性の両立に悩むマネージャーが、チーム設計を見直す視点を得やすい本です。

地方創生プレイヤー

競争より協働、短期回収より関係性という考え方が、地域プロジェクトの現場と噛み合います。

独立前のビジネスパーソン

ノルマや比較競争に疲れた人が、自分らしい事業のつくり方を考える入口として向いています。

関連書籍との比較

タイトル著者レベル評価価格
小さくはじめよう —自分らしい事業を手づくりできる「マイクロ起業」メソッド斉藤 徹初心者★★★★ 4.0¥1,802

よくある質問

Q. 『最強の縄文型ビジネス』はどんな問題意識から書かれた本ですか?
A. 『最強の縄文型ビジネス』は、KPIやPDCAを中心にした管理型経営への違和感が出発点です。数字管理そのものを否定するわけではなく、計画偏重では生まれにくい創造性や関係性をどう取り戻すかを問いかける構成になっています。
Q. 『最強の縄文型ビジネス』でいう4つの原則とは何ですか?
A. 『最強の縄文型ビジネス』が提示する4原則は、直感・協調・自由・感謝です。それぞれ、事業計画を手放す、競争から脱却する、コンプライアンス偏重を見直す、リターンへの期待をやめる、という形で章立てされています。
Q. 『最強の縄文型ビジネス』は経営者向けですか、それとも個人にも役立ちますか?
A. 『最強の縄文型ビジネス』は経営者に限らず、新規事業担当者や一般の会社員にも読みやすい内容です。企画の立て方や人との組み方、働き方の見直しまでカバーしているため、個人のキャリアを考える材料としても機能します。
Q. 『最強の縄文型ビジネス』は実務書として具体的ですか?
A. 『最強の縄文型ビジネス』は、フレームの切れ味が鋭い一方で、概念寄りの章もあります。思考の枠組みを入れ替える本としては非常に有効ですが、細かな手順書や数値テンプレートを期待する場合は別の実務書で補う必要があります。
Q. 『最強の縄文型ビジネス』は弥生型経営を否定しているのですか?
A. 『最強の縄文型ビジネス』は弥生型を全面否定していません。終盤では縄文型と弥生型を併走させる「ツインドライブ」が提示され、管理と創造の両立こそが本書の結論として示されています。
Q. 『最強の縄文型ビジネス』はどんな読者に刺さりやすいですか?
A. 『最強の縄文型ビジネス』は、正しく管理しているはずなのに前に進まないという感覚を持つ人に刺さりやすい本です。新規事業、共創プロジェクト、地方創生、組織変革など、正解がひとつではない仕事に取り組んでいる人に向いています。

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