この本を一言で言うと
クロネコヤマト宅急便の生みの親・小倉昌男が、規制と闘いながら日本の物流を変えた経営哲学と実践を自ら語った唯一無二の経営書。
この本の概要
これを読んで、自分が如何に「御上の言う通り」にしてきたかを思い知った
— 地方運送会社の3代目社長・佐藤(48歳、山形)
この本で学べること
「宅急便」誕生の背景にある顧客起点の発想と、既存の業界常識を疑う姿勢
国の規制行政と正面から闘い、論理と数字で世論と行政を動かしたプロセス
「サービスが先、利益は後」という経営哲学とその実践
ドライバー一人当たりの生産性を徹底的に高めるオペレーション改革
引退後に持ち株を寄付して福祉財団を設立した、経営者としての引き際
本の目次
- 1第1章: ヤマト運輸の歴史と宅急便誕生まで
- 2第2章: 小口配送市場への参入決断
- 3第3章: 運輸省との規制緩和闘争
- 4第4章: ネットワーク構築と全国展開
- 5第5章: 経営の論理と数字の使い方
- 6第6章: リーダーシップと組織づくり
- 7第7章: 引退と福祉への転身
良い点・気になる点
良い点
- ○一人の経営者が歴史を変えた実例として説得力が圧倒的
- ○論理的な経営判断のプロセスが具体的に語られており実践的
- ○規制産業での事業展開という現代にも通じるテーマを深く掘り下げている
気になる点
- △時代背景(1970〜90年代)が現在とはかなり異なるため、直接的な応用には工夫が必要
- △後半の福祉財団の話はビジネス書としてはやや趣旨が変わる
みんなの評判・口コミ
業界の先人として小倉さんの名前は知っていたが、本書を読んで初めて経営者としての思想の深さを知った。「サービスが先、利益は後」という言葉は口で言うのは簡単だが、それを実際に体現した経営者はほとんどいない。経営の本質を問い直すきっかけになった。
顧客インサイトから出発して事業を作るという発想が、マーケターの視点からも非常に参考になった。宅急便のコンセプトが生まれる過程の記述は、顧客課題の発見から事業化までのリアルな教科書として読める。
ビジネススクールで学ぶフレームワークよりも、「なぜこの判断をしたか」という一次情報の重みがある。特に規制官庁との交渉プロセスは、理屈と行動の組み合わせ方の良い見本。ただし時代の違いは念頭に置く必要がある。
後半の福祉財団の話が特に心に響いた。稼いだお金と時間を社会に還元するという引き際の美しさ。現役時代の経営手腕も素晴らしいが、引退後の生き方にこそ小倉さんの人格が表れていると思う。
著者について
こんな人におすすめ
経営者・起業家として「なぜこの事業をするのか」を問い直したい人
規制や業界慣行に縛られていると感じているビジネスパーソン
日本の経営史・物流業の変遷に興味がある人
よくある質問
Q. 経営の専門知識がなくても読めますか?▼
Q. 現代のビジネスにも応用できますか?▼
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対象読者
書籍情報
- 出版社
- 発売日
- ページ数
- 200p
- ISBN
- 4822241564
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