この本を一言で言うと
アドラー心理学の5つの基本理論を体系的に学べる、日本のアドラー研究の第一人者が書いた決定版入門書。
この本の概要
「嫌われる勇気」で入って、この本でやっと「わかった」と思えた
— 27歳 小学校教員 / 子どもたちとの関係に悩んでいた
この本で学べること
アドラー心理学の5つの基本理論を体系的に学べる
自己決定性・目的論・全体論・認知論・対人関係論という5つの柱が互いにどうつながっているかを理解することで、アドラー心理学の思想的全体像が把握できる。
自己決定性——人は環境の産物ではなく自らが選ぶ
過去の出来事や現在の環境がどうあれ、人はそれに対してどう意味づけし行動するかを自分で選んでいる。この前提がアドラー心理学の自由と責任の思想の出発点となる。
目的論——行動の背後にある「目的」を探る
人は過去の原因によって行動するのではなく、未来の目的に向けて行動する。問題行動を責めるのではなく、その目的を理解することが根本的な解決への道になる。
全体論——分割せず人間全体を見る
意識と無意識、身体と精神を対立させず、人間を分割不可能な全体として捉える視点。感情も行動も「その人全体」の表現として理解することができる。
対人関係論——すべての悩みは人間関係から生まれる
アドラーは一切の悩みが対人関係に起因すると考えた。裏を返せば、幸福も対人関係の中にある。横の関係と共同体感覚がその実現の鍵となる。
良い点・気になる点
良い点
- ○日本のアドラー研究の第一人者である岩井俊憲氏による信頼性の高い解説
- ○5つの基本理論の相互関係が体系的に整理されており、断片的な知識が統合される
- ○理論と事例が交互に配置されており、224ページが読み飽きない構成
- ○「嫌われる勇気」の次に読む一冊として最適なアカデミックな深度
気になる点
- △エンタメ的な読み口を期待する読者には文体が硬く感じられる
- △2014年出版のため、最新の研究動向や事例は反映されていない
- △「嫌われる勇気」に比べると知名度が低く、書店で見つけにくい場合がある
著者について
こんな人におすすめ
アドラー心理学を体系的に学びたいビジネスパーソン
5つの基本理論の体系的な解説により、断片的だったアドラーの知識を一つの思想として統合できる
カウンセラー・教員・コーチなど対人支援の専門職
日本のアドラー心理学の第一人者による理論解説は、実践の根拠として信頼性が高く、専門家の知識基盤として機能する
「嫌われる勇気」を読んでもっと深く学びたい人
「嫌われる勇気」で得た直感的理解を理論的に裏付け、なぜその考え方が重要なのかを根本から理解できるようになる

