この本を一言で言うと
『嫌われる勇気』の著者・岸見一郎がアドラー心理学の本質をコンパクトにまとめた入門書。幸福に生きるための指針を示す。
この本の概要
フロイトやユングと並ぶ「心理学の三大巨頭」の一人でありながら、日本ではほとんど知られていなかったアルフレッド・アドラー。その心理学を体系的に解説した入門書が本書だ。著者の岸見一郎は後に『嫌われる勇気』を書くことになる哲学者であり、アドラー心理学の第一人者。本書ではアドラーの生涯から始まり、育児・教育、人間関係の構造、幸福の条件までを丁寧に解きほぐしていく。「どこから来たか(原因論)」ではなく「どこへ向かうか(目的論)」という視点の転換が本書の核心。過去に縛られず、今この瞬間から変われるというメッセージは、読んだあとに妙にじんとくる。
嫌われる勇気の前に読むべき、岸見先生の原点
正直、最初は「アドラーって誰?」くらいの知識で読み始めた。でもページを開いた瞬間から、なんか違うなと思った。フロイトの「原因論」に真っ向から反論するアドラーの姿勢が、妙にスカッとする。「あなたが不幸なのは過去のせいじゃない。今の目的のためにそう感じることを選んでいる」——この一言で、過去の言い訳が全部崩れる感覚があった。岸見先生の文章は難しい用語を使わず、でも本質をごまかさない。新書191ページという薄さなのに、読み終わったあとに妙な重さが残る。人間関係がしんどくなってきたとき、何度でも読み返したくなる一冊。
— 30代・会社員・自己啓発書好き
この本で学べること
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アドラー心理学は「目的論」が核心——原因ではなく目的で行動を理解する
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劣等感は成長のエネルギーになりうるが、劣等コンプレックスは進歩を妨げる
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対人関係のすべての問題は「課題の分離」で整理できる
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褒めることと勇気づけは別物——「勇気づけ」こそが人を伸ばす
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共同体感覚(社会への貢献感)が幸福の根拠となる
本の目次
- 1第一章 アドラーはどんな人だったか
- 2第二章 アドラー心理学の育児と教育
- 3第三章 アドラー心理学の人間関係
- 4第四章 アドラー心理学の幸福論
良い点・気になる点
良い点
- ○哲学者の著者がアドラー原典に忠実にまとめており、内容の信頼性が高い
- ○191ページと薄く、忙しい社会人でも読み切れる
- ○「嫌われる勇気」より先に読むと理解が深まる
- ○具体的な人間関係の事例が豊富で実践に活かしやすい
気になる点
- △文体がやや学術的で、ライトな読み物を期待すると少し重く感じる
- △1999年刊行のため現代のSNS時代の人間関係への言及はない
- △索引や図表が少なく、復習しにくい点がある
著者について
こんな人におすすめ
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『嫌われる勇気』を読んでもっと深く知りたいと感じた人
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人間関係の悩みを根本から整理したい人
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アドラー心理学を原典に近いかたちで学びたい人
よくある質問
Q. 『嫌われる勇気』とどう違いますか?▼
A. 本書の方が先に出版されており、より学術的にアドラー心理学を解説しています。『嫌われる勇気』が対話形式で読みやすいのに対し、本書は体系的な入門書として機能します。
Q. 心理学の知識がなくても読めますか?▼
A. はい。専門用語も使いますが丁寧に説明されており、初心者でも十分に読み進められます。
Q. 何度も読み返す価値はありますか?▼
A. あります。人生のステージごとに響くポイントが変わる本です。特に人間関係で行き詰まったときに再読すると新たな気づきがあります。
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