この本を一言で言うと
「1分で話せない話はどんなに長くても伝わらない」という哲学のもと、左脳(ロジック)と右脳(イメージ)を両立した伝え方の型を実践的に解説したベストセラー。
この本の概要
「動いてもらえた」という感覚が初めてわかった
— 30代前半・営業職。提案が通らないことが続いて、コミュニケーションの本を読み漁っていた時期に手に取った。
この本で学べること
人は話の80%を聞いていない
前提として、聞き手のほとんどは集中して話を聞いていない。だからこそ1分で伝えきれない話は、どれだけ時間をかけても伝わらない。まず自分が「伝わっていない」という認識から始める必要がある。
結論とは「相手に動いてほしい方向」のこと
「きれいに話す」「理解してもらう」はゴールではない。相手にどう動いてほしいかを結論として提示することが、本当のプレゼンの目的。「この企画は面白い」ではなく「この企画をやりましょう」が正しい結論の形だ。
ピラミッドストラクチャーで左脳を納得させる
結論を頂点に、根拠3つ、さらにその下に具体例を積み上げるピラミッド構造で話す。根拠は3つにまとめると聞き手が記憶しやすい。「てっぺんのないピラミッド」、つまり結論がボヤけた状態が最も多い失敗パターン。
右脳を刺激してイメージを動かす
ロジックだけでは人は動かない。「想像してみてください」と一言加え、具体的なたとえ話でビジュアルを喚起することで感情に訴える。右脳と左脳の両方に働きかけることで、初めて人は行動する。
余計な言葉を削り「スッキリ・カンタン」を徹底する
プロセス・気遣い・笑い・「基本的に」などの不要な言葉は削る。中学生が理解できるレベルの言葉を使い、スライドは読まずに頭に入る状態を目指す。話の長さが問題ではなく、無駄の多さが伝わらない原因だ。
本の目次
- 1はじめに — 私は、人に何かを伝えることが本当に苦手だった
- 2序章 — そもそも「伝える」ために考えておくべきこと
- 3第1章 — 「伝える」ための基本事項
- 4第2章 — 1分で伝える——左脳が理解するロジックを作る
- 5第3章 — 相手を迷子にさせないために「スッキリ・カンタン」でいこう
- 6第4章 — 1分でその気になってもらう——右脳を刺激してイメージを想像させよう
- 7第5章 — 1分で動いてもらう
- 8第6章 — 「伝え方」のパターンを知っておこう(SDS・PCSF)
- 9第7章 — 実践編(会議・上司への提案・商談・ファシリテーション)
良い点・気になる点
良い点
- ○「結論から話せ」の一歩先、なぜそれが必要かの理由まで丁寧に解説されているので腑に落ちる
- ○会議・提案・商談・ファシリテーションと場面別の実践例が豊富で、すぐに使える具体策が多い
- ○ピラミッドストラクチャーやSDS・PCSFなどフレームワークが図解付きでわかりやすく整理されている
- ○著者自身が「伝えることが苦手だった」という出発点から書かれており、読み手が共感しやすいトーン
気になる点
- △ビジネス書・プレゼン本を複数読んでいる人には既知の内容が多く、新鮮味が薄い場合がある
- △主にプレゼン・会議・提案の場面に特化しており、日常的な雑談や人間関係づくりへの応用は限定的
- △右脳へのアプローチ(イメージ喚起)の部分はやや抽象的で、左脳パートと比べると実践の難易度が高い
著者について
こんな人におすすめ
「話が長い」「で、結論は?」と言われたことがある人
自分では結論から話しているつもりなのに伝わらない、という経験が繰り返されている人にとって、問題の根本を整理してくれる一冊になる。
初めてチームや部下を持つマネージャー
指示・報告・提案の場面が急増するタイミングで、伝え方の型を持っておくと会議の生産性が大きく変わる。
就活・転職の面接対策として読みたい学生・第二新卒
1分で自分を伝える技術はそのまま面接でのアピールに直結する。Amazonランキングで就活カテゴリ1位になった実績もある。

