
【要約・書評】『なぜハーバード・ビジネス・スクールでは営業を教えないのか?』の評判・おすすめポイント
フィリップ・デルヴス・ブロートン|プレジデント社|2013-08-29|360ページ
この本を一言で言うと
ハーバードMBA卒の著者が世界中のトップセールスを取材して気づいた——営業こそ最高のスキルであり、拒絶を乗り越える「使命感」が最大の武器だという真実
この本の概要
「営業は格下の仕事」という自分の中の偏見を、この本が正面から殴り倒してくれた
— 35歳 外資系コンサルティング会社のマネージャー(MBA取得後に営業職へ異動)
この本で学べること
タイトルと逆——営業こそビジネス最高のスキル
「ハーバードで教えないこと自体がおかしい」というのが著者の主張。マーケティングも戦略も、最終的には誰かに売れなければ意味がないという根本原則を、MBAの常識に対して問い直す。
拒絶は失敗ではなくプロセスの一部
売上が高い営業マンほど「ノー」と言われる回数が多いという心理学研究を提示。拒絶を恐れるのではなく打席を増やすことが成功の鍵であり、拒絶から顧客の本音が引き出されるという逆説的な真実。
「使命感」が最大の営業ツール
Apple Storeが「営業が上手い人」より「Apple製品を心から愛する人」を採用したように、売るものを信じている人間の熱量はいかなるテクニックも凌駕する説得力を生み出す。
拒絶を「ノーからイエスへの変換」として捉える
優秀な営業は「ノー」が出た後に「どうすればイエスに変えられるか」を考え、複数角度から提案し続ける。ノーはゴールではなく、対話の入口という発想の転換を本書は提供する。
営業は「人生すべての場面で必要なスキル」
面接・プレゼン・プロポーズ・子育て——人が誰かに何かを伝えて動いてもらう行為はすべて「営業」だ。ビジネスの枠を超えた人生の普遍スキルとして営業を再定義している。
本の目次
- 1第1章 ハーバード・ビジネス・スクールの盲点——なぜ営業を教えないのか
- 2第2章 営業という仕事の「本当の姿」——拒絶と向き合う職業
- 3第3章 世界のトップセールスから学ぶ——取材レポート
- 4第4章 拒絶を乗り越える心理学——「ノー」が多い人ほど売れる
- 5第5章 使命感という最強の武器——Apple・宗教・営業の共通点
- 6第6章 女性と営業——異なるアプローチが生む成果
- 7第7章 文化と営業——国・宗教・価値観の違いが商談に与える影響
- 8第8章 営業の倫理——どこまでが「説得」でどこからが「操作」か
- 9第9章 すべての人に必要な「セールス力」——人生の営業術
良い点・気になる点
良い点
- ○「営業とは何か」を哲学・心理学・社会学の視点から多面的に問い直すユニークな視点
- ○世界中のトップセールスへの取材に基づく豊富な事例とデータ
- ○MBA・コンサルなど「営業を低く見がち」な人の仕事観・人生観を変えてくれる
- ○岩瀬大輔・関美和による読みやすい翻訳
- ○Kindle版もあり電子書籍での読書に対応している
気になる点
- △具体的な営業テクニックや実践フレームワークは少なく、哲学・思想書に近い読み味
- △海外の事例・文化的背景の話が多く、日本の営業現場との温度差を感じる場面がある
- △「営業担当として今すぐ数字を改善したい」という即効性を求める人には不向き
みんなの評判・口コミ
IT企業勤務
営業職への偏見がきれいに洗い流された一冊です。「拒絶が多い人ほど売れている」という研究データは目から鱗でした。Apple Storeの採用事例も面白く、「売るものを好きであること」の威力を改めて考えさせられました。具体的なテクニック本ではないですが、営業観が変わる本として★5に近い評価です。
MLエンジニア
タイトルで内容を誤解して損をしている本です。著者は営業不要論者ではなく「営業こそ最も重要なスキル」と主張しています。MBA的なエリート意識への批判が刺さりました。哲学的な読み味が強いので、テクニック書を期待すると肩透かしをくらうかもしれませんが、根本的な問いへの答えとしては秀逸です。
Web担当者
海外の事例が中心で、日本の営業現場にそのまま応用するのは難しい部分もあります。「使命感が最大の武器」という主張は理解できますが、具体的な方法論としての落とし込みが薄い。営業の哲学書として読む分には価値が高い本です。
バックエンドエンジニア
これから営業職に就く人に強くすすめたい本です。営業は「格下の仕事」という誤解を正面から否定してくれるので、入社前のメンタル準備になります。拒絶を恐れずに前に進む心構えが整います。ベストセラーなのも当然の内容です。
著者について
こんな人におすすめ
営業職への異動・転職で不安を感じている人
「営業は格下」という偏見や「拒絶が怖い」という恐怖を哲学的に解体してくれる。新しい役割への心構えをつくるのに最適。
MBA取得者・コンサルタント・エリートビジネスパーソン
戦略・マーケティング中心の視点から「最終的に誰かに売れなければ意味がない」という原点を問い直せる。自分の仕事の意味を再発見できる一冊。
営業職以外のビジネスパーソン全般
プレゼン・交渉・採用・経営——すべての「人を動かす場面」に応用できる「人生の営業術」として読める。
よくある質問
Q. 『なぜハーバードでは営業を教えないのか』は、営業を批判した本ですか?▼
Q. 具体的な営業テクニックは学べますか?▼
Q. 著者はどんな人ですか?▼
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対象読者
書籍情報
- 出版社
- プレジデント社
- 発売日
- 2013-08-29
- ページ数
- 360p
- ISBN
- 978-4833420570
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