この本を一言で言うと
世界35,000件超の商談を行動科学的に分析した研究から導き出された——大型商談専用の「SPIN質問フレームワーク」完全解説
この本の概要
「感覚で売ってた自分」に気づかされた、営業の教科書
— 32歳 大手IT企業の法人営業5年目(中型案件担当から大型案件へ異動)
この本で学べること
大型商談と小型商談は「別ゲーム」
小型商談で有効な「感情に訴えるクロージング」「特典・割引の提示」は、大型商談では逆効果になることがデータで示されている。商談規模に応じた専用アプローチが必要だという認識が本書の出発点。
SPIN——4種の質問で潜在ニーズを顕在化する
状況(S)→問題(P)→示唆(I)→解決(N)の順に質問を展開し、顧客自身が「このままではまずい」と気づくプロセスを設計する。質問の種類と順序が商談の流れを決定する。
示唆質問(Implication)が大型商談の要
問題の存在を確認するだけでなく、「その問題が引き起こす悪影響」を質問を通して顧客に気づかせる。潜在ニーズを顕在化するもっとも高度なステップであり、ここの精度が成約率を左右する。
商品説明は「顧客がニーズを認識してから」
多くの営業担当が早い段階で製品説明に移るが、本書はこれを「商談を壊す行為」と指摘する。顧客がニーズを十分に認識した後に初めて提案する順番こそが大型商談の鉄則。
35,000件のデータが根拠——経験論ではなくサイエンス
感覚や経験談ではなく、実際の商談行動を観察・記録・統計分析した成果が本書の基盤。行動科学的アプローチによって「何が本当に効くか」を検証している点が他書との本質的な差異。
本の目次
- 1第1章 なぜ大型商談では通常の営業テクニックが通用しないのか
- 2第2章 商談の成功を決める4つのステージ
- 3第3章 状況質問(Situation Questions)
- 4第4章 問題質問(Problem Questions)
- 5第5章 示唆質問(Implication Questions)——大型商談の核心
- 6第6章 解決質問(Need-Payoff Questions)
- 7第7章 SPINを実践する——戦略と準備
- 8第8章 商品説明のタイミングとメリット訴求
- 9第9章 異議への対応と信頼構築
- 10第10章 予備的クロージングと商談の前進
- 11付録 SPINモデルのまとめと実践チェックリスト
良い点・気になる点
良い点
- ○35,000件超の実データに基づくエビデンスベースの内容で信頼性が高い
- ○大型商談特有の課題に特化したフレームワークが体系的に整理されている
- ○世界規模で採用されているグローバルスタンダードの営業メソッド
- ○P262のまとめから逆引きで読めるため、実践中の復習にも使いやすい
- ○IBMやXeroxなど大企業の実際の商談データが根拠になっている
気になる点
- △翻訳本特有のテンポで前半部分はやや読み進めにくい
- △Kindle版がなく紙の本のみのため、持ち歩きや検索に不便
- △BtoC・小型商談には適用できない場面が多い
- △実践には相当の練習が必要で、読んだだけでは体得できない
みんなの評判・口コミ
IT企業勤務
法人営業7年目ですが、改めて読み直すたびに新しい発見があります。特に示唆質問(Implication)の章は何度読んでも深い。「問題を問うだけでは不十分」という指摘を現場で意識するようになってから、商談の展開が変わりました。データベースの営業書として、今でも最高峰だと思います。
MLエンジニア
P262のまとめから読んで、前に戻る読み方をしました。SPIN自体は聞いたことがありましたが、「状況質問をしすぎると逆効果」という話は知らなかった。自分の初期商談を振り返ると確かにやりすぎていた。翻訳文の読みにくさはありますが、内容の価値は間違いないです。
Web担当者
SaaS営業をしています。長期の大型案件を追うようになってから、この本の重要性が身に染みました。顧客自身が「このままではまずい」と言い始める瞬間をつくることの重要性——これが示唆質問の本質で、練習が必要ですが確実に効きます。Kindle化してほしいのが唯一の不満。
バックエンドエンジニア
営業の古典として読みました。データに基づく論証は確かに説得力がありますが、現代のSNS・インバウンド時代の商談とはギャップも感じます。大型の法人商談には今でも使えますが、顧客が事前に情報収集している現代では、状況質問フェーズが短縮される場面も多い。基礎として読む価値は十分あります。
著者について
こんな人におすすめ
法人営業3年目以上の中堅担当者
経験はあるが「なぜ通るか・なぜ落ちるか」の言語化ができていない人に特に有効。自分の商談行動を客観的なフレームワークで見直すことができる。
大型案件・複数意思決定者が関わる商談担当
金額・期間・ステークホルダーが多い商談で、小型案件のやり方が通じなくなった人に最適。SPINは大型商談専用に設計されたメソッドだ。
営業チームのマネージャー・トレーナー
営業研修の設計やメンバーへのフィードバックにSPINフレームワークを活用できる。エビデンスベースのため、研修の根拠として説得力がある。
よくある質問
Q. 『SPIN営業術』は初心者でも読めますか?▼
Q. SPINは現代のSaaS・インサイドセールスでも使えますか?▼
Q. Kindle版はありますか?▼
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対象読者
書籍情報
- 出版社
- 海と月社
- 発売日
- 2009-12-15
- ページ数
- 316p
- ISBN
- 978-4903212142
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