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記憶に残る人になる トップ営業がやっている本物の信頼を得る12のルール
中級者ベストセラー営業

【要約・書評】『記憶に残る人になる トップ営業がやっている本物の信頼を得る12のルール』の評判・おすすめポイント

福島靖|ダイヤモンド社|2024-06-04|224ページ

4.0
(4件)

この本を一言で言うと

高卒・コミュ障・24歳フリーターからアメリカン・エキスプレスのトップ営業に変貌した著者が語る——テクニック不要、「記憶に残る人」になる12の行動原則

この本の概要

本書は、前職のリッツ・カールトンで培ったホスピタリティ精神を営業の現場に応用し、成績最下位から1年でトップに躍り出た福島靖氏による実体験に基づく一冊。「売ること」ではなく「信頼される人になること」を起点にした、12のルールが体系的に整理されている。 著者が最初に説くのは「ファンを先につくる」という逆転の発想だ。商品説明の前に、顧客に「この人は自分のために動いてくれる」と感じさせることこそが、長期的な受注の土台になると主張する。各ルールには、リッツ・カールトン時代の具体的なエピソードや、営業現場での実例が豊富に盛り込まれており、抽象論にとどまらない。 第3章で登場する「5秒間の思考法」は本書のハイライトの一つ。相手の発言に瞬時に深く反応する習慣が、「記憶に残る」という体験を生み出すメカニズムを解説している。また「傘を持っていてもささない」という比喩で語られる、強引なクロージングを意図的に手放す姿勢も特徴的だ。 単なる営業ハウツーを超え、「人間力を磨くことが最大の武器になる」という哲学が全編を貫いている。就活生から営業マネージャーまで、人と接するすべての仕事に応用できる内容で、Amazonレビューでは「営業だけじゃない、全ての仕事に通じる」という声が多数寄せられている。

「売れない自分」にうんざりしていたとき、この本がストンと落ちた

正直に言うと、最初の1年はかなりしんどかった。保険の営業って、知り合いに頼む「ご縁営業」が基本で、新規のお客さんに会ってもうまく話せない。焦れば焦るほど、なんか「売ろう感」が顔に出てるんだろうなって自分でもわかる。先輩には「もっとトーク磨け」って言われるし、研修に行っても「刺さる言葉」「クロージングの決め台詞」みたいな話ばかりで、なんか違うなって思ってた。 そのタイミングで読んだのがこの本。著者の福島さんが高卒・コミュ障・24歳フリーター出身だと知って、「あ、近いかも」ってまず思った。リッツ・カールトンのホテルマンだったという経歴もあって、ガリガリのセールステクよりもっと根本的な話をしてくれる予感があった。 読んでて刺さったのが「ファンをつくるのが先」という考え方。売れる人って、商品を売ってるんじゃなくて、「この人から買いたい」という感情を先につくってるんだって。そりゃそうだよな、とは思いながら、じゃあどうすればいいの、という答えが12のルールとして具体的に並んでいる。 特に「5秒間の思考法」の章は、自分の普段の商談を振り返るきっかけになった。お客さんが何か言ったとき、自分は一瞬で「どう返そう」の準備に入ってる。でも本当は、その5秒で「この人は今何を感じているのか」を考えることが、相手の記憶に残るかどうかの分かれ目なんだと。テクニックじゃなくて、関心の向ける先の話だと気づいた。 「傘を持っていてもささない」というルールも妙に頭に残った。準備や提案はする。でも押しつけない。相手のタイミングを待てる人が、最後は選ばれる。焦って売ろうとしていた自分がちょっと恥ずかしくなった。 読んでいる途中から「あ、これはリッツ・カールトンのホスピタリティそのままだな」と思えてくる。相手に感動してもらうために、まず自分が感動できる人間になる——そのくだりは、営業の話を超えて、自分の仕事観みたいなものを問い直させてくれた。就活向けって帯に書いてある本ではないけど、人と会う仕事をしている人なら業種関係なく読む価値がある一冊だと思う。

27歳 大手保険会社の営業職2年目(ノルマに追われる日々)

この本で学べること

売るより先に「ファン」をつくる

顧客に「この人は自分のために動いてくれる」と感じてもらうことが信頼構築の起点。商品説明よりも関係性の構築を先行させることで、長期的な受注サイクルが生まれる。

「5秒間の思考法」で記憶に残る反応をつくる

相手の発言に5秒間深く向き合うことで、的確なリアクションと「驚き・喜び」を生み出す。表面的な返しではなく、感情に寄り添う反応が相手の記憶に焼き付く。

「傘を持っていてもささない」姿勢が信頼を生む

準備と提案はしながらも、相手のタイミングを待つ。強引なクロージングを手放すことが、逆説的に成約率を高め、長期的な信頼関係につながる。

感謝の方法は決めない

感謝の表し方を画一化せず、相手ごとに柔軟に対応する。形式的な御礼より、相手の状況に合わせた感謝が、ビジネス関係をより深いものにする。

人間力を磨くことが最大の武器

テクニックより先に「人としての誠実さ」を磨く姿勢が根底にある。営業力の本質は人間力であり、それを高め続けることが長期的なトップ営業への道だと著者は主張する。

本の目次

  1. 1はじめに——高卒・コミュ障・フリーターから、なぜトップ営業になれたか
  2. 2第1章 顧客より先に「ファン」をつくる
  3. 3第2章 すべてに「意味づけ」をする
  4. 4第3章 印象に残る「5秒間の思考法」
  5. 5第4章 「傘」を持っていてもささない
  6. 6第5章 素朴な「鏡」へと姿を変える
  7. 7第6章 「無駄」を追究して効率化を実現する
  8. 8第7章 「感謝」の方法を決めない
  9. 9第8章 「緊張」できる場面を自らつくる
  10. 10第9章 つねに謙虚でいる
  11. 11第10章 誰よりも自分がいちばんに「感動」する
  12. 12第11章 「最後尾車両」に乗ってカーブを待つ
  13. 13第12章 「人間」になる努力を怠らない

良い点・気になる点

良い点

  • リッツ・カールトン出身者ならではの、ホスピタリティと営業を結びつけた独自視点
  • 12のルールが章立てで整理されており、実践につなげやすい構成
  • 著者自身のリアルな挫折体験(最下位→トップ)が読む動機になる
  • 営業職以外(接客・サービス業・就活生)にも応用できる普遍性
  • 具体的なエピソードが豊富で、抽象論に終わらない

気になる点

  • 数値・データによる論証が少なく、著者の体験談ベースの叙述が中心
  • リッツ・カールトン的なホスピタリティ文化が馴染まない業種・環境では応用に工夫が必要
  • BtoB大型商談よりも、個人向け・対面型営業に特化した内容

みんなの評判・口コミ

h
hrkds

IT企業勤務

4.5

営業2年目で伸び悩んでいた時期に読みました。テクニック本を読み漁っていたのですが、この本は「人として信頼される」という根本を問い直してくれます。「5秒間の思考法」は商談翌日から実践できました。リッツ・カールトン出身の著者ならではの視点が新鮮で、読後に気持ちが軽くなりました。

t
taro

MLエンジニア

4.0

12のルールが章ごとに整理されていて、どこから読んでも実践に結びつけやすい。「傘を持っていてもささない」という表現が特に印象に残りました。押し売り感が出てしまっていた自分の営業スタイルを見直すきっかけになりました。データや数値が少ない点は気になりますが、読みやすさは抜群です。

けんじ

Web担当者

3.5

著者の体験談が中心なので、エビデンスを重視する人には物足りないかもしれません。ただ、「感謝の方法を決めない」など、当たり前に見えて実行できていないことを気づかせてくれる章が多い。BtoCの対面営業には刺さる内容ですが、法人営業には少し使いにくい場面もあります。

n
nao

バックエンドエンジニア

4.5

就活生から勧められて読みましたが、これは営業職だけが読む本ではないですね。人と接するすべての仕事に通じる原則が書かれています。「誰よりも自分が先に感動する」という章で、仕事に対する自分のスタンスを改めて問い直しました。ベストセラーなのも納得です。

著者について

こんな人におすすめ

営業成績が伸び悩む1〜3年目

テクニックではなく「信頼の土台づくり」から見直したい人に最適。著者の挫折体験が、同じ壁にぶつかっている営業パーソンの背中を押してくれる。

接客・サービス業からの転職営業

ホスピタリティと営業の橋渡しをする本として独自の価値がある。顧客満足を軸にしながら成果を出したい人に向いている。

就職活動中の学生

Amazonレビューにも「就活で結果が出ない方に」とあるように、面接・自己PR・OB訪問など、人に動いてもらうすべての場面に応用できる。

よくある質問

Q. 『記憶に残る人になる』はどんな人に向いていますか?
A. 営業職1〜3年目を中心に、接客・サービス業や就活生など、人と接するすべての職種に対応しています。テクニックよりも「信頼される人間になること」を起点にした内容なので、特に「売り込み感が出てしまう」と悩む方に刺さります。
Q. 著者の福島靖氏はどんな経歴の人ですか?
A. 高卒・コミュ障・24歳までフリーターという異色の経歴を持ち、リッツ・カールトンでホテルマンを経験後、31歳でアメリカン・エキスプレスの法人営業に転職。入社当初は最下位だったものの、1年でトップ営業に躍り出た実践家です。
Q. 12のルールの中で特に実践しやすいのはどれですか?
A. 「5秒間の思考法」や「感謝の方法を決めない」など、すぐ翌日から意識できるルールが多いと評価されています。難しいテクニックではなく、相手への関心の向け方を変えることが起点になっているため、経験年数を問わず取り組みやすい内容です。

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