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営業の科学 セールスにはびこるムダな努力・根拠なき指導を一掃する
中級者営業

【要約・書評】『営業の科学 セールスにはびこるムダな努力・根拠なき指導を一掃する』の評判・おすすめポイント

高橋浩一|かんき出版|2024-04-10|432ページ

4.5
(4件)

この本を一言で言うと

営業1万人・顧客1万人の調査データから明らかになった——根性論と思い込みで満ちた営業現場のムダをデータで一掃する科学的営業論

この本の概要

「気合いを入れろ」「お客様の断り文句には切り返しを用意しろ」——こうした根性論・精神論がいまだに営業現場を支配している。本書は、営業1万人・顧客1万人を対象とした大規模調査データを根拠に、そうしたムダな努力と根拠なき指導を徹底的に解体する問題作だ。 著者の高橋浩一は「無敗営業」シリーズでも知られる営業コンサルタント。本書では「ガンバリズムの罠」という言葉で、量をこなすだけの営業スタイルの限界を鋭く指摘する。重要なのは、お客様が見せる「仮面」の裏側にある本質的なニーズを理解することだという。「とにかく安くの仮面」「検討しますの仮面」「忙しさの仮面」など、よく見かける顧客の反応がなぜ起きるのかを、調査データに基づいて解説する。 本書の最大の特徴は、「優秀な営業と そうでない営業の違い」をデータで見える化している点だ。感覚や経験値ではなく、顧客が実際に何に価値を感じているか、何に不満を持っているかをフラットに見ることで、「やるべきこと」と「やめるべきこと」が明確になる。 かんき出版から2024年4月に刊行され、読書メーターで248件以上の登録数を誇る話題作。「もっと早く出会いたかった。過去の自分を説教したくなる一冊」といったレビューが象徴するように、長年営業に関わってきた人ほど衝撃を受ける内容だ。

20年間の「脳筋営業」を3日間で反省させられた本

恥ずかしい話をする。 営業20年やってきて、僕の口癖は「とにかくテレアポの数を増やせ」だった。断られたら切り返しを用意する。お客さんに会いに行く回数を増やす。頑張ればいつかは結果が出る——そんなことを部下たちに言い続けてきた。 この本を読んで、その全部が間違いだとわかった。いや、「間違い」という言葉が正確かどうかわからないけど、「ガンバリズムの罠」という本書の言葉がぴったりはまった。量でしか勝負できない営業は、消耗するだけで成果に限界がある。 一番刺さったのが「購買者の仮面」の話だ。「とにかく安くの仮面」「検討しますの仮面」「忙しさの仮面」——これ、全部よく見るやつじゃないか。今まで「この客は難しいな」で終わらせてたのが、実はそれぞれに理由がある。「とにかく安く」になるのは「判断基準がない」からだ、という指摘には膝を打った。 本書がすごいのは、データで語ることだ。営業1万人・顧客1万人という規模の調査結果が随所に示されている。「優秀な営業とそうでない営業の違い」を数字で見せられると、感覚論を持ち出せなくなる。 読後、部下への指示が変わった。「テレアポを増やせ」じゃなくて、「お客様の仮面の裏側を考えてみよう」という話をするようになった。まだ途中だけど、チームの雰囲気が少し変わってきた気がする。 20年前にこの本があったら、もっと違う営業人生だったかもしれない。でも今読んだからこそ、残りのキャリアで取り戻せるものがあると信じている。

38歳 人材サービス営業20年目、部下10人のマネージャー

この本で学べること

「ガンバリズムの罠」——量だけの努力が成果を生まない理由

テレアポ数・訪問回数を増やすだけの量頼みの営業スタイルがなぜ限界を迎えるかを、データに基づいて解説。正しい努力の方向性を見直すきっかけを与える。

顧客が見せる「5つの仮面」の解読

「とにかく安くの仮面」「検討しますの仮面」「忙しさの仮面」など、よく見かける顧客反応の裏側にある本質的な心理を調査データに基づいて分析。仮面の理由がわかれば対応が変わる。

営業1万人・顧客1万人の調査が示す「優秀な営業の共通点」

感覚論ではなく大規模データに基づいて、優秀な営業とそうでない営業の行動差を見える化。「やるべきこと」と「やめるべきこと」が明確になる。

根拠なき指導を排除するマネジメント改革

「根性を見せろ」「もっと数を増やせ」といった感覚ベースの指導から脱却するための管理手法を提示。データを根拠にしたコーチングが組織全体の生産性を上げる。

本の目次

  1. 1第1章 ガンバリズムの罠——なぜムダな努力が蔓延するのか
  2. 2第2章 営業1万人・顧客1万人が示すデータの真実
  3. 3第3章 購買者の仮面を解読する
  4. 4第4章 優秀な営業とそうでない営業の行動差
  5. 5第5章 根拠なき指導を一掃する科学的コーチング
  6. 6第6章 データドリブン営業組織の作り方

良い点・気になる点

良い点

  • 営業1万人・顧客1万人という大規模調査データに基づいており、説得力が抜群
  • 「なぜお客様がその反応を示すのか」という顧客心理の解明が特に秀逸
  • プレイヤー視点だけでなくマネージャーが活用できる内容も充実
  • 432ページの大ボリュームながら読みやすい構成

気になる点

  • 価格が2,420円とやや高め
  • ボリュームが多いため、エッセンスを素早く掴みたい人には時間がかかる
  • BtoB法人営業色が強く、BtoCには適用しにくい場面がある

みんなの評判・口コミ

ゆうと

EC企業マーケター

5.0

20年の営業キャリアで培った「とにかく量」という考え方が根本から覆された。ガンバリズムの罠という言葉が刺さりすぎた。購買者の仮面の分析が特に秀逸で、今まで「難しいお客さん」として諦めていた案件を見直すきっかけになった。営業マネージャーなら絶対に読むべき一冊。

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miku

Webマーケター

4.5

データに基づいた分析が清々しい。感覚論が横行する営業現場に「これが証拠だ」と示せるような内容で、チームへの説明にも使いやすい。432ページは多いが、読み終えると「なぜもっと早く読まなかったか」という気持ちになる。値段が少し高いが内容的には十分に見合う。

R
R

エンジニア

4.0

5つの顧客の仮面の解説がとりわけ参考になった。「とにかく安く」は判断基準がないから、というのは目からウロコ。これを理解するだけで商談の進め方が変わる。ボリュームが多く、後半は少し繰り返し感があるが、全体的に内容の質は高い。

こーた

マーケター

3.5

データを根拠にした主張は説得力があるが、後半の具体的な解決策のパートが「それをどう実践するか」という具体性に欠ける部分があった。問題提起と原因分析は優れているので、実践編をもう少し厚くしてほしかった。プレイヤーよりマネージャー向けの本だと感じた。

著者について

こんな人におすすめ

根性論・精神論の営業指導に疑問を持っているマネージャー

「とにかく量を増やせ」という根拠のない指導からデータに基づいた科学的コーチングに転換したい管理職に最適。

成果が伸び悩んでいる中堅営業パーソン

努力の方向性を見直すきっかけになる一冊。量を増やすのではなく、お客様の仮面を読む質の改善にフォーカスが移る。

営業組織の改革を考えている経営者・役員

大規模データに基づいた「優秀な営業の共通点」が示されており、採用・育成・評価の仕組み作りの参考になる。

顧客の「断り文句」への対処に悩んでいる営業

「検討します」「もう少し安く」といった顧客の仮面の背景を理解することで、的外れな切り返しから解放される。

よくある質問

Q. 『営業の科学』は何ページありますか?
A. 432ページです。大ボリュームですが読みやすい構成で、多くの読者が一気に読み終えたと報告しています。
Q. 『営業の科学』の著者・高橋浩一はどんな人ですか?
A. コンペで8年連続無敗という実績を持ち、「無敗営業」シリーズでも知られる営業コンサルタントです。のべ3万人以上の営業パーソンを指導してきた経験があります。
Q. 「購買者の仮面」とはどういう意味ですか?
A. お客様が商談で見せる典型的な反応(「とにかく安くしてほしい」「検討します」「忙しい」など)のことです。本書ではこれらの仮面の裏側にある本質的な心理と、それへの対応方法を解説しています。
Q. 『営業の科学』はBtoCでも使えますか?
A. 主にBtoB法人営業の事例が多いですが、お客様の心理分析(仮面の解読)はBtoCにも応用できる部分があります。完全に置き換えることは難しいですが、考え方の基本として参考になります。
Q. 『営業の科学』の「ガンバリズムの罠」とは何ですか?
A. 量をこなすだけ(テレアポを増やす、訪問回数を増やすなど)の努力スタイルの限界を指す概念です。方向性が間違った努力では成果に上限があることをデータで示しています。
Q. Kindle版はありますか?
A. はい、Kindle版が販売されています。物理本と同じ内容が電子書籍で購入可能です。

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