インテリアグリーン本のおすすめ人気ランキング11選【2026年版】
監修

佐藤メバル
@shelfy_mebaru
編集長。あらゆるジャンルの本を年間数百冊読み込む本のプロ。投資・経営から小説・実用書・絵本まで、良書と読者の相性を見抜く。

橘ナナミ
@medias_nanami
編集部の新人インターン。22歳の大学院生で、メディア論を研究中。「それ気になります!」が口癖の天然キャラ。読者の素朴な疑問を代弁する役割で、各メディアの専門家にいろんなジャンルの素朴な質問をぶつけていく。
最終更新: 2026年10月
橘ナナミ
佐藤さん、いま「インテリアグリーン」の本を調べているんですけど、観葉植物の育て方の本と、おしゃれな飾り方を紹介する本が同じ棚に並んでいて、どれから読めばいいのか分からなくなってしまいました。
佐藤メバル
いい質問だね。そこが最初の分岐点なんだ。このジャンルの本は、大きく「育てる情報が主役の本」と「飾る情報が主役の本」に分かれる。たとえばcotohaの谷奥俊男『もう枯らさない!観葉植物の育て方』は、水やりの量や明るさを具体的な数値で示す“枯らさない”ための本。一方、川本諭『Deco Room with Plants here and there』は、暮らしの中にグリーンをどう配置するかを写真で見せるスタイリングの本で、読む目的がまるで違う。
橘ナナミ
なるほど……。じゃあ、前に一度枯らしてしまった私みたいな人間は、どっちから読めばいいんでしょう。
佐藤メバル
順番を決めるなら、まず「枯らさない」を一冊。書店員だった頃、育て方の本を一冊も持たずに大きい鉢を買っていくお客さんを、何度も見てきたんだ。飾り方の本は、植物がひと冬越せてからで間に合う。飾る気持ちが先に強いなら、北代京子『これだったんだ! グリーンインテリアのコツ』から入るのもいい。多肉植物の寄せ植えなら月1〜2度の水やりでいい、というところから始まる本だから、ハードルが低い。
橘ナナミ
1冊選ぶだけで、その後の部屋が変わりそうですね。
佐藤メバル
そう。だからこそ、選び方の軸を先に持っておこう。目的・レベル・部屋の条件・予算の4つで整理していくよ。
インテリアグリーン本の選び方
目的別 ── 枯らさない実用/図鑑で調べる/飾る参考
橘ナナミ
目的別で言うと、どんな分け方になるんですか。
佐藤メバル
ひとつめは「枯らさない実用」。谷奥俊男『もう枯らさない!観葉植物の育て方』は、水・光・風のセオリーと、枯れる原因の紐解きが中心だね。ふたつめは「図鑑で調べる」。安元祥恵『インテリアグリーン』は人気の56品種の図鑑ページを持っていて、手入れがラクな植物は何か、部屋のどこに置くのが正解かを品種単位で引ける。みっつめは「飾る参考」。北代京子の本、朝日新聞出版『植物と暮らすアイデア』、つるじょ+みどりの雑貨屋『DIY+Green』は、部屋別の飾り方やDIYの実例が主役。よっつめは「読み物・科学」。米村浩次『観葉植物入門』は、飾り方や管理法を、実際に育ててきた経験と科学的な栽培技術の裏づけで解説する古典だ。空間そのものを考えるなら、商店建築社『WORK、HOME and GREEN』という選択肢もある。オフィスや職住一体の場にグリーンを採り入れた事例を集めた本だよ。
橘ナナミ
同じ「グリーンの本」でも、まるで違うんですね……。
レベル別 ── 完全初心者/一度枯らした人/コレクター
橘ナナミ
レベル別だと、どこで分けたらいいんでしょう。
佐藤メバル
完全初心者なら、尾崎忠・野末陽平・藤川史雄『はじめてのインドアグリーン 選び方と楽しみ方』が懐が深い。大きさ別索引がついていて、大きなグリーン、中くらい、省スペースと、自分の置き場所から引ける。多肉植物・サボテン・エアプランツのパートもある。一度枯らした経験がある人は、『もう枯らさない!観葉植物の育て方』か、森田紗都姫『LIFE GREEN SELECT TOUR』。後者は育て方より「自分に合った植物を選ぶこと」に重心を置いていて、業界を代表するショップや生産者がおすすめを挙げている。中級者・コレクターなら、小森智之『パルダリウム』で多湿を好む植物を小さな温室で育てる楽しみに踏み込むか、『インテリアグリーン』の図鑑ページを資料にするといい。
部屋の条件別 ── ワンルーム・日陰・日当たり
橘ナナミ
部屋の広さや窓の方角でも、選ぶ本は変わりますか。
佐藤メバル
変わる。ワンルームのような狭い部屋なら『はじめてのインドアグリーン』の「省スペースで楽しめる小さなグリーン」、あるいは『パルダリウム』。水槽や専用ケースを使う栽培だから、置き場所そのものが小さく収まる。日当たりが良い部屋は選択肢が広いけれど、「明るさを数字で考えたい」人には『もう枯らさない!観葉植物の育て方』が向く。本が読める500ルクスという目安が出てくるので、自分の部屋と比べられる。日陰中心の部屋なら、まず『LIFE GREEN SELECT TOUR』のように“置ける植物を選ぶ”ところから入るのが現実的だね。
予算と形式で選ぶ ── 千円台から専門書まで
橘ナナミ
価格の幅もけっこうありますよね。
佐藤メバル
『DIY+Green』は1,320円、北代京子の本は1,430円、『はじめてのインドアグリーン』と『植物と暮らすアイデア』は1,540円。1,500〜2,000円台には『パルダリウム』1,760円、『インテリアグリーン』『LIFE GREEN SELECT TOUR』『観葉植物入門』が1,980円、『もう枯らさない!観葉植物の育て方』2,178円。3,000円を超えるのは『WORK、HOME and GREEN』3,630円で、事例集としての作りが違うから、資料としての位置づけだね。
橘ナナミ
電子書籍で読むのと、紙で持つのと、どっちがいいんでしょう。
佐藤メバル
正直に言うと、電子版があるかどうかは書誌情報だけでは分からないから、各ストアで確認してほしい。ただ、水やりのたびに開く実用書は、リビングに紙で置いておくほうが開く回数が増える。図鑑として引く本も、紙のほうが行き来しやすい。逆にショップガイドや実例写真を眺める本は、スマホで気軽にめくるのもいい。刊行が古い本は店頭在庫が少ないこともあるので、探すときは書店やオンラインの在庫を見てみて。
インテリアグリーン本をひと目で比較
橘ナナミ
えっ、11冊もあるんですか!?まずどう見ればいいんですか?
佐藤メバル
焦らず焦らず(笑)。まずはこの一覧で全体像を眺めてみよう。価格・著者・対象読者をまとめて見られるから、自分に近そうなのが分かるはず
インテリアグリーン本のおすすめ人気ランキング
橘ナナミ
一覧だけだとピンと来ないので...1冊ずつ詳しく教えてください!
佐藤メバル
よし、それじゃあ1位から順に1冊ずつ解説していこう。各冊どんな人に向いてるかも合わせて話すから、自分に合いそうなのを見つけてほしい
これだったんだ! グリーンインテリアのコツ 初めてでも失敗なしにセンスよく見える方法
北代京子 著|講談社
¥1,430(税込)
「ガーデニング」ではなく「インテリア」として植物を部屋に取り入れるための実用書。土いじりや手入れの面倒さで挫折した人に向けて、とにかく面倒くさくないことを主眼に置いている。多肉植物の寄せ植えなら月1〜2度の水やりでよく、どんな食器でも鉢がわりにできるという基本以前のテクニックから、部屋別のコツ、ベランダの寄せ植え、実例3軒まで収録。欠けたお気に入りの器を再生させる、スーパーの野菜売り場にもヒントがある、といった視点が独特で、植物を買う前に読みたい一冊。
こんな人におすすめ
都会暮らしで庭はないけれど、部屋やベランダに鉢植えを置きたい人。買ったりもらったりした鉢植えをいつも枯らしてしまう人。手も服も汚れるガーデニングではなく、インテリアとして部屋に植物を取り入れたい人に向く。
良い点
- 多肉の寄せ植えは月1〜2度の水やりでOK
- 食器や籠を鉢がわりにする発想
- 部屋別のコツと実例3軒を収録
気になる点
- 発売は2015年で写真はやや旧め
- 珍しい品種の図鑑は載っていない
- 本格的な栽培技術は扱わない
出版社
講談社
発売日
2015年03月13日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
佐藤さん、グリーンの本っていろいろありますけど、最初に読むならどれがいいですか? 私、サボテンすら枯らしたことがあって、部屋に緑を置くのは諦めかけているんです。
佐藤メバル
いい質問だね。そういう人にこそこの一冊。これは「ガーデニング」ではなく「インテリア」として植物を部屋に取り入れる本で、とにかく面倒くさくないことを主眼に置いている。
たとえば多肉植物の寄せ植えなら月1〜2度の水やりでいいから、どんな食器でも鉢がわりにできる。土いじりの面倒さで挫折した人向けだよ。
橘ナナミ
食器が鉢がわりになるんですか!? それ気になります! お気に入りの器が欠けてしまったときも、色を揃えた花を植えればインテリアとして再生できるって、なんだか救われますね。
佐藤メバル
そう、そこがこの本の面白さだね。花屋さんだけがグリーンの調達場所じゃなくて、スーパーの野菜売り場にもヒントがあるという視点も独特だ。
部屋別のコツやベランダの寄せ植え、実例3軒まで載っているから、買う前の予習にもなるよ。
はじめてのインドアグリーン 選び方と楽しみ方
尾崎忠 著|ナツメ社
¥1,540(税込)
インドアグリーンを楽しみたい人に向けた、選び方と飾り方の総合ガイド。グリーンを取り入れた住宅やカフェ、ショップの実例を写真で紹介し、定番の植物から多肉、エアプランツまで大きさ・種類別に多数掲載して、性質や栽培法を解説する。大きなグリーンを主役にする章、中くらいをアクセントにする章、省スペースの小さなグリーンの章と、サイズから逆引きできる構成が特徴。コンテナガーデンやショップガイド、大きさ別索引まで備えた網羅性が強み。
こんな人におすすめ
初めてインドアグリーンを買う前に、自分の部屋に合う大きさと種類を知りたい人。カフェやショップの実例写真を眺めて飾り方のイメージを膨らませたい人。多肉・サボテン・エアプランツまでまとめて検討したい人。
良い点
- 大きさ別索引で逆引きできる
- 多肉・サボテン・エアプランツも掲載
- カフェやショップの実例写真が豊富
気になる点
- 情報が広く浅くで深掘りは薄め
- 育て方の詳細は基礎知識の章のみ
- 掲載される品種数は絞られている
出版社
ナツメ社
発売日
2018年09月06日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
さっきのは飾り方の本でしたけど、そもそも何を買えばいいのか分からないんです。お店に行っても種類が多すぎて、いつも入口で固まってしまいます。
佐藤メバル
それならこの本がぴったりだね。大きなグリーン、中くらい、小さなグリーンと、サイズ別に章が分かれていて、最後に大きさ別索引までついている。
自分の部屋の広さから逆引きできるわけだ。
橘ナナミ
逆引き、たしかに便利ですね! 多肉植物とかエアプランツも、同じ一冊の中で見られるんですか?
佐藤メバル
うん、定番の植物から多肉、サボテン、エアプランツまで載っていて、性質や栽培法も解説されている。住宅だけでなくカフェやショップの実例写真も豊富で、コンテナガーデンやショップガイドも収録。
まず見て選ぶ、という入り口に向いているよ。
インテリアグリーン
安元祥恵 著|家の光協会
¥1,980(税込)
人気のグリーンプランナーが、観葉植物との上手な暮らし方を教える一冊。著者自身がグリーンプランニングを手掛けた自宅7軒の実例を紹介し、暮らしの中でのおすすめの配置や品種の選び方、育て方を解説する。実際に植物を部屋に飾っている人の写真が載っているので、アイデアが具体的。手入れがラクな植物はどれか、部屋のどこに置くのが正解か、といった素朴な疑問にプロの視点で答える。鉢や一緒に飾る小物の組み合わせ方も詳しく、人気の56品種の図鑑ページも収録。
こんな人におすすめ
手入れがラクな植物はどれか知りたい人。部屋のどこに置くのが正解か迷っている人。実際に植物を部屋に飾っている人の写真を見ながら、配置や鉢と小物の組み合わせ方を自分の部屋に当てはめて学びたい人。
良い点
- プロの自宅7軒の実例を掲載
- 人気56品種の図鑑ページ付き
- 鉢や小物の合わせ方まで解説
気になる点
- 網羅的な植物図鑑ではない
- 実例中心で理論の説明は控えめ
- トラブル対応の記述は少なめ
出版社
家の光協会
発売日
2024年03月16日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
佐藤さん、今度の本はプロの人が書いたものなんですね。自宅7軒の実例って、モデルハウスみたいな写真なんでしょうか?
佐藤メバル
そこがいいところでね、実際に植物を部屋に飾っている人の写真なんだ。だから少し生活感のある距離感で参考にできる。
手入れがラクな植物はどれか、部屋のどこに置くのが正解か、といった素朴な疑問にプロの視点で答えている。
鉢や小物の組み合わせ方も詳しく、人気の56品種の図鑑ページもあるよ。
橘ナナミ
56品種も載っているんですか! 図鑑として眺めるだけでも楽しそう。新しい本なので、今の部屋の雰囲気に近いのもいいですね。
佐藤メバル
そうだね、新しいぶん写真の空気も今っぽい。ただ、この本の核は配置と選び方の考え方だから、真似して終わりにせず、自分の部屋のどこに置くかを考える材料にしてほしい。
何冊も読むより、一冊を自分の部屋に当てはめるほうが身につくよ。
Deco Room with Plants here and there
川本諭 著|ビー・エヌ・エヌ新社
¥2,037(税込)
GREEN FINGERS代表であり、プラント・アーティストとしても活動する川本諭氏によるシリーズ第3弾。日本にあった自宅を移転し、天窓と2階のある新しい家でのスタイリングをメインに、玄関・リビング・ベイウィンドウ・キッチン・寝室・庭などを場所ごとに紹介する。国内外のインスタレーションや、ニューヨークと横浜の店舗の変化まで収録し、実用というよりインスピレーションの源として読める。帯には辺見えみり氏、小木“Poggy”基史氏のコメントも寄せられている。
こんな人におすすめ
グリーンの飾り方を正解として覚えるのではなく、自分の感性で空間を作りたい人。写真集のようにページをめくって刺激を受けたい人。店舗やオフィスなど、人を迎える空間づくりに関わる仕事の人。
良い点
- 場所別のスタイリングを写真で見せる
- 国内外のインスタレーションも収録
- ニューヨークと横浜の店舗も紹介
気になる点
- 育て方のノウハウはほぼ載らない
- 手順の解説より写真が中心
- 価格はやや高めの造本
出版社
ビー・エヌ・エヌ新社
発売日
2015年11月18日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
佐藤さん、この表紙すごい迫力ですね。これって育て方の本ではないんですよね? 飾り方の本だとしたら、どう使うんでしょう。
佐藤メバル
うん、これはスタイリングの本。川本諭さんが、移転した天窓と2階のある新しい家で、玄関、リビング、ベイウィンドウ、キッチン、寝室…と場所ごとにグリーンをどう配置するかを写真で見せてくれる。
国内外のインスタレーションや、ニューヨークと横浜の店舗の変化も収録されている。
橘ナナミ
「インスタレーション」って、空間全体を使った展示のことですよね? 写真集として眺めるだけでも面白そうです。
佐藤メバル
そう、まさにその言葉どおり。だから飾り方の手順を覚えるというより、感性を刺激するために開く本だと思っている。
帯に辺見えみりさんや小木“Poggy”基史さんがコメントを寄せているように、業界の人がこの人のバランス感覚を認めている。
実用とインスピレーション、両方の棚に置けるね。
植物と暮らすアイデア
朝日新聞出版 著|朝日新聞出版
¥1,540(税込)
家にいる時間が増えた今、部屋の中に緑を取り入れたいというニーズに応える一冊。家で植物を楽しむ方法を、おしゃれな写真とともに紹介する。グリーンのあるインテリア、ベランダガーデニング、ちょっとしたDIYまで範囲が広く、「どう飾ったらいい?」「すぐ枯らしてしまう」といった素朴な悩みに答える構成が特徴。植物だけを切り離さず、部屋づくり全体の中で考えるため、植物の本とインテリアの本の中間に置いておきたい一冊になっている。
こんな人におすすめ
家の中で緑を取り入れたいけれど、どう飾ればいいか迷っている人。ベランダも含めて植物の居場所を考えたい人。ちょっとしたDIYも楽しみながら、写真を見て部屋づくりのヒントを得たい人。
良い点
- 飾り方の悩みに答える構成
- ベランダやDIYまで範囲が広い
- 写真が多く眺めやすい
気になる点
- 1テーマあたりの記述は短め
- 著者一人の視点ではない
- 専門的な栽培論は少ない
出版社
朝日新聞出版
発売日
2021年05月20日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
「どう飾ったらいい?」「すぐ枯らしてしまう」って、まさに私の悩みです。そういう素朴な疑問に正面から答えてくれる本なんですか?
佐藤メバル
うん、そこを正面から扱っている。グリーンのあるインテリアだけでなく、ベランダガーデニングやちょっとしたDIYまで、家で植物を楽しむ方法を写真とともに紹介している。
悩みに答える形なので、辞書のように開くこともできるよ。
橘ナナミ
DIYまで入っているんですね。棚を手作りしてから植物を置く、みたいな順番でも読めるんでしょうか。
佐藤メバル
できると思うよ。この本のいいところは、植物だけを切り離さず、部屋づくり全体の中で考えていること。飾り方で迷ったときに、写真を眺めながら「うちならここだな」と当てはめていく。
植物の本とインテリアの本、ちょうど真ん中に置いておきたい一冊だね。
DIY+Green もっとおうちを好きになる
つるじょ+みどりの雑貨屋 著|新建新聞社
¥1,320(税込)
主婦ブロガーたちが、グリーンと雑貨の人気ショップ、そしてフェイクグリーンの火付け役とタッグを組み、「おうちリメイク」に挑戦した一冊。6人の自宅リメイクのアイデアやヒントを公開し、雑貨やグリーンと合わせるコツ、人気のフェイクグリーンの飾り方まで紹介する。植物を育てるのが不安な人でも、造花やフェイクを取り入れる前提で部屋づくりを考えられるのが他書との違い。きれいなだけで終わらない、等身大のリメイク例が並ぶ。
こんな人におすすめ
賃貸や子育て中で、植物の世話にまとまった時間をかけにくい人。雑貨とグリーンを合わせて部屋を作りたい人。フェイクグリーンの飾り方を知りたくて、まず実例を眺めてみたい人。
良い点
- 6人分の自宅リメイクを公開
- フェイクグリーンの飾り方も紹介
- 雑貨と合わせるコツが分かる
気になる点
- 植物の育て方の情報は少ない
- 主婦目線で対象が限定される
- 実例のテイストに幅がある
出版社
新建新聞社
発売日
2017年06月20日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
フェイクグリーンって、正直ちょっと抵抗があったんですけど…こういう本で堂々と扱われているんですね。誰が作っている本なんですか?
佐藤メバル
いい質問だね。この本は主婦ブロガーたちが、グリーンと雑貨の人気ショップ、それにフェイクグリーンの火付け役とタッグを組んで「おうちリメイク」に挑戦したもの。
6人の自宅リメイクのアイデアやヒント、雑貨やグリーンと合わせるコツ、フェイクグリーンの飾り方まで載っている。
橘ナナミ
6人分のおうちが載っているんですね。同じ部屋の形でも、ぜんぜん違う仕上がりになりそうで面白いです。
佐藤メバル
そう。しかも主婦目線だから、きれいなだけで終わらない。子育て中で水やりに時間が取れない、賃貸だから壁に穴を開けたくない、そんな条件の中での工夫が見られる。
植物を育てる本というより、暮らしをリメイクする本として読むと、ぐっと身近になるよ。
WORK、 HOME and GREEN
商店建築社 著|商店建築社
¥3,630(税込)
グリーンを空間デザインに採り入れ、新たなワーク&ライフスタイルを描く一冊。最近のオフィスデザインで植栽が一般化する中、鉢植えをちりばめるだけでなくグリーンウォールなど「自然」を感じる演出の事例を、緑演舎が手掛けてきた仕事から多数掲載する。WORK編では資生堂本社やオカムラなどのオフィス、HOME編では住まいの事例を紹介。後半では職住一体が進む現代における、グリーンとワーク・ライフの理想的な関係を論じる。価格も造本も専門書寄り。
こんな人におすすめ
オフィスや店舗など、仕事の空間にグリーンを取り入れたい人。働き方と住まいの関係を考えたい人。グリーンウォールなどの演出事例を見ながら、自社や自分の空間の参考を探したい人。
良い点
- オフィスの植栽事例が豊富
- グリーンウォールの演出も収録
- 職住一体の視点まで踏み込む
気になる点
- 価格が高く専門書寄り
- 個人の部屋づくりには大げさ
- 写真集として割り切る面も
出版社
商店建築社
発売日
2022年07月01日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
これはグリーンの本というより、建築の本みたいな雰囲気ですね。WORK and GREENって、オフィスの話なんですか?
佐藤メバル
そう、半分はオフィスの話。最近のオフィスデザインでは植栽が普通になってきていて、ただ鉢植えをちりばめるだけでなく、グリーンウォールみたいに「自然」を感じさせる演出が増えている。
この本は、緑演舎という会社が手がけた事例をたくさん載せている。
橘ナナミ
グリーンウォール、聞いたことはあります。壁一面に植物って、維持するのも大変そうですけど、どうやって管理するんでしょう。
佐藤メバル
そこも後半のコラムで触れられている。植物の維持管理が「メンテナンス」から「クオリティマネジメント」の時代へ、という話はなるほどと思ったよ。
職住一体が進む中で、グリーンが仕事と暮らしをどうつなぐかを考える本。価格も造本も専門書寄りだから、必要になったときに手に取る一冊だね。
パルダリウム - 小さな温室で楽しむ グリーン・インテリア -
小森智之 著|笠倉出版社
¥1,760(税込)
パルダリウムとは、熱帯の雨林や湿地などの風景を水槽などの容器の中に作りあげた、室内で楽しむ小さな温室栽培のこと。多湿を好む植物を状態よく育てられるのが利点で、小さな容器や専用ケース、水槽などを使って行う。単に植物を育てるだけでなく、レイアウトにこだわってアレンジを楽しめるのが特徴で、さまざまなグッズを利用して個性あふれるパルダリウムを作る。飾って心安らぐナチュラルな室内インテリアとしての側面も持つ。
こんな人におすすめ
普通の鉢植えに少し飽きて、ひと味違う緑の形を試してみたい人。多湿を好む植物を状態よく育てたい人。水槽やケースを使って、室内に小さな風景を作る楽しみを知りたい人。
良い点
- 水槽で作る小さな温室の入門書
- レイアウトの作例が個性的
- 多湿を好む植物を元気に育てられる
気になる点
- 用意する道具がやや特殊
- 通常の鉢植えの育て方は載らない
- 管理に手間がかかる面がある
出版社
笠倉出版社
発売日
2020年03月30日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
パルダリウム…この言葉、初めて聞きました。水槽に植物を入れて育てるイメージで合っていますか?
佐藤メバル
近いよ。パルダリウムは、熱帯の雨林や湿地の風景を水槽や専用ケースの中に作りあげた、室内で楽しむ小さな温室栽培のこと。
多湿を好む植物を状態よく育てられるのが利点で、小さな容器から水槽まで、いろいろなグッズが使われている。
橘ナナミ
育てるというより、小さな風景を作る感じなんですね。レイアウトにこだわる楽しみがありそうです。
佐藤メバル
まさにそこがこの本の核。単に植物を育てるだけではなく、レイアウトにもこだわってアレンジを楽しめる。個性あふれるパルダリウムの作例が並んでいて、眺めていると自分ならどんな森にしようかと考え始めるよ。
飾って心安らぐインテリアになるから、鉢植えに少し飽きた人にこそ薦めたいね。
もう枯らさない!観葉植物の育て方 プロが教えるセオリー&アイデア
cotoha谷奥俊男 著|翔泳社
¥2,178(税込)
観葉植物専門店cotohaの店主による育て方の解説本。「水は鉢の土が乾いてから」と言われても分からない人のために、いつ・どのくらい水をあげればいいのかを具体的な数値と解説で示す。お世話のセオリー25と実践アイデアで構成され、水・光・風など植物にとって心地よい環境の作り方、枯れる原因と対処法を紐解く。後半はリビングやキッチンなど場所別、エアプランツやビカクシダなど植物別の飾り実例も収録。著者はセラミック土の開発や生産者との協力体制づくりも行っている。
こんな人におすすめ
何度も観葉植物を枯らして、自分を責めてきた人。水やりのタイミングや量がつかめずに悩んでいる初心者。場所別・植物別の飾り実例まで見ながら、育てることと飾ることを一緒に学びたい人。
良い点
- 水やりの量を数値で示す
- 枯れる原因と対処法を解説
- 場所別・植物別の飾り実例付き
気になる点
- 飾り方の写真は後半に集中
- 品種図鑑としての網羅性は低い
- セオリー数が多く感じる人も
出版社
翔泳社
発売日
2025年03月05日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
「もう枯らさない!」ってタイトル、私のためにあるみたいです…。具体的な数値と解説って、どういうことなんですか?
佐藤メバル
たとえば「水は鉢の土が乾いてから」とよく言うけれど、乾いたかどうか分からない人が多いよね。この本は、いつが水のあげどきなのか、どのくらいの量あげたらいいのかを具体的に示してくれる。
著者は京都・西陣の観葉植物専門店cotohaの店主で、花屋で25年働いた後に店を立ち上げ、枯れる原因を7年前から追求してきた人なんだ。
橘ナナミ
25年もお店に立っていた人が書いているんですね。セオリー25とアイデアで構成されているのも、区切りがはっきりしていて読みやすそうです。
佐藤メバル
そう、水・光・風など植物にとって心地よい環境の作り方から、枯れる原因と対処法まで紐解いてくれる。後半はリビングやキッチンなど場所別、エアプランツやビカクシダなど植物別の飾り実例。
セラミック土の開発や生産者との協力体制づくりもしている人だから、説得力が違うよ。
観葉植物入門
米村浩次 著|農山漁村文化協会
¥1,980(税込)
観葉植物を暮らしのオアシスと捉え、飾り方や利用の仕方のポイント、種類が多く変化に富んだ観葉植物の選び方、よりよく長く楽しむための管理法を解説する。実際に育ててきた著者の経験と、科学的な栽培技術の裏づけの両方に基づいて、初心者にもわかりやすく書かれているのが特徴。発売から年月が経った今読むと、いわば古典として、植物を長く楽しむための基本の考え方に触れられる一冊になっている。
こんな人におすすめ
新しい写真集的な本ではなく、育て方の原理原則から押さえたい人。観葉植物をよりよく長く楽しむための管理の考え方を知りたい人。古い本も含めて、本棚を比べてみたい読書好きの人。
良い点
- 経験と科学的裏づけの両立
- 選び方と管理法を幅広く解説
- 長く楽しむ考え方が学べる
気になる点
- 写真や品種は現在と差がある
- 今の流行の植物は載りにくい
- レイアウトの実例は少なめ
出版社
農山漁村文化協会
発売日
1996年03月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
これ、1996年の本なんですね。ずいぶん前の本ですけど、いま読んでも役に立つんでしょうか。
佐藤メバル
いい質問だね。ここは正直に言うと、写真の雰囲気や扱う品種は今の本とは違う。でも、飾り方や利用の仕方のポイント、選び方、長く楽しむための管理法を、実際に育ててきた著者の経験と科学的な栽培技術の裏づけで書いている。
原理の部分は古びないから、古典として読む価値がある。
橘ナナミ
なるほど。流行の品種は新しい本で、考え方はこの本で、と使い分けるのも面白いですね。
佐藤メバル
そうやって本棚を往復するのがいちばん贅沢だと思う。新しい本は今の部屋の写真があって真似しやすい。古い本はなぜそうするのかを教えてくれる。
この本を土台に、気になる品種は新しい図鑑で調べる、という読み方もできるよ。
LIFE GREEN SELECT TOUR
森田紗都姫MORITASATSUKI 著|いろは出版
¥1,980(税込)
「枯らしてしまう」人のための、選び方から始める一冊。植物を育てること、枯らさないことはプロでも難しいと認めたうえで、大切なのは自分に合った植物を選ぶことだと説く。育て方に目が行きがちなところを、目的やライフスタイルに合わせて選べば長く付き合える、という視点に変えてくれる。業界を代表するショップや生産者も登場し、多肉植物やエアプランツなど種類ごとに専門家がおすすめグリーンを紹介する構成になっている。
こんな人におすすめ
植物が好きなのに枯らしてしまい、自分は向いていないと感じている人。目的やライフスタイルから植物を選ぶという考え方に触れてみたい人。多肉やエアプランツなど、種類ごとの専門家の推しを知りたい人。
良い点
- 選び方から始める構成
- 専門家が種類ごとに推薦
- 枯らす悩みに寄り添う内容
気になる点
- 育て方の詳細は限られる
- 掲載グリーンは選定分に絞られる
- 基本の栽培知識は別途必要
出版社
いろは出版
発売日
2021年09月28日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
「育て方」ではなく「選び方」から始まる本って、珍しい気がします。どういうことなんですか?
佐藤メバル
この本の主張ははっきりしている。植物を育てること、枯らさないことはプロでも難しい。だからこそ大切なのは、自分に合った植物を選ぶことだ、と。
目的やライフスタイルに合わせて選べば長く付き合える、という視点に立てるわけだ。
橘ナナミ
業界を代表するショップや生産者さんも出てくるんですよね。多肉植物やエアプランツは、種類ごとに違う専門家が紹介するんですか?
佐藤メバル
そう、種類ごとに業界を代表する専門家がおすすめを紹介する形になっている。だから「この人の推しなら試してみよう」と選びやすい。
枯らしてしまうたびに自分を責めてきた人ほど、最初のページを開いてほしい。買う前の一冊として、いちばん優しい本だと思うよ。
「飾る軸」と「育てる軸」で本棚をマッピングする
橘ナナミ
結局、何冊くらい持つ人が多いんでしょうか。
佐藤メバル
このジャンルは「重なる部分」を把握してから買い足すと無駄がない。横軸を「飾る」、縦軸を「育てる」で置いてみよう。飾る側に寄るのは川本諭『Deco Room with Plants here and there』、北代京子『これだったんだ! グリーンインテリアのコツ』、『DIY+Green』。育てる側に寄るのは『もう枯らさない!観葉植物の育て方』と『観葉植物入門』。真ん中に『はじめてのインドアグリーン』『インテリアグリーン』『LIFE GREEN SELECT TOUR』が来る。
橘ナナミ
真ん中の3冊は、内容が重なっていませんか。
佐藤メバル
重なる部分はある。3冊とも飾り方の実例と基礎知識を持っている。違いは重心で、『はじめてのインドアグリーン』は大きさ別の選び方とショップガイド、『インテリアグリーン』は自宅7軒の実例と56品種の図鑑、『LIFE GREEN SELECT TOUR』は自分に合う植物の選び方だ。だから買い足しの順番は、1冊目に『はじめてのインドアグリーン』で全体像、2冊目に『もう枯らさない!観葉植物の育て方』で育成の精度を上げる、3冊目に目的別——品種を引くなら『インテリアグリーン』、飾りを極めるなら川本諭のスタイリング本、温室に踏み込むなら『パルダリウム』。この順番なら重複が最小になる。
橘ナナミ
予算を抑えたい場合はどうしましょう。
佐藤メバル
『DIY+Green』1,320円と北代京子の本1,430円で「飾る」を固めて、育成は『観葉植物入門』で補う組み方もある。雑貨やフェイクグリーンの飾り方まで扱っているのは『DIY+Green』ならではだね。
失敗パターン別・逆引きの推薦
橘ナナミ
「枯らす」「虫」「冬越し」で、推薦する本が変わるのは面白いですね。
佐藤メバル
枯らす人には『もう枯らさない!観葉植物の育て方』。毎日の水やりはいらない、はじめの2〜3週間の壁を乗り越える、といったところから、剪定や植え替え、肥料や活力剤のタイミングまで、枯れる原因を順に潰していく構成になっている。虫が悩みなら、同じ本の「病害虫は霧吹きと風で予防」が実践的だ。冬越しは、休眠期のサインを新芽でチェックするという見方が効く。
橘ナナミ
冬に枯らしたことは、私もあります……。
佐藤メバル
多くの人が通る道だよ。大事なのは、原因を「自分の性格」にしないこと。『LIFE GREEN SELECT TOUR』が最初に置いているのもそこだ。植物を枯らさないのはプロでも難しい、だからこそ目的やライフスタイルに合わせて選ぶ。日陰の部屋なら置ける種類を選び、帰宅が遅いなら水やりの頻度が少ないものを選ぶ。本で“選ぶ段階”を修正すると、失敗の数がぐっと減る。
レビューと鮮度の吟味、「読んで終わり」にしない使い方
橘ナナミ
通販のレビューって、どのくらい信じていいんでしょう。
佐藤メバル
星の数より、目次を見てほしい。低評価の理由は「思っていた内容と違った」がとても多い。飾り方を期待して育て方の本を買うと、中身が良い本でも評価が下がってしまう。あとは鮮度。安元祥恵『インテリアグリーン』は2024年、『もう枯らさない!観葉植物の育て方』は2025年の刊行で、いまの住環境に合った情報が入っている。一方で米村浩次『観葉植物入門』のように、刊行が古くても科学的な裏づけで読み継がれている本もある。新しさと、古典としての信頼は別の軸だね。
橘ナナミ
著者の考え方の違いも、選ぶときに見たほうがいいですか。
佐藤メバル
見てほしい。川本諭はスタイリングと空間の感性、谷奥俊男は「販売店は売るだけでなく購入後の管理まで伝える責任がある」という立場から枯らさない技術、森田紗都姫は“選ぶこと”を出発点に置いている。商店建築社『WORK、HOME and GREEN』は緑演舎が手がけた空間デザインの事例集で、個人の部屋というより働く場所の話だ。同じ植物の写真でも、何を良しとするかの思想が違う。
橘ナナミ
本を読んで満足しちゃうのが、いちばん怖い気がします。
佐藤メバル
そこが初心者の罠だね。だから読み終えたら、本に書かれた数値をひとつだけ自分の部屋で試す。窓辺の明るさを測る、鉢の土に指を入れて乾きを見る。図鑑で気になった品種を、次に買う候補として一行メモする。それだけで、本が「知識」から「手順」に変わるよ。
よくある質問
インテリアグリーンの本は初心者ならどれがいい?
橘ナナミ
インテリアグリーンの本は初心者ならどれがいいについて教えてください。
佐藤メバル
まずは尾崎忠・野末陽平・藤川史雄『はじめてのインドアグリーン 選び方と楽しみ方』がおすすめです。大きなグリーン、中くらい、省スペースと大きさ別に引ける索引があり、多肉植物・サボテン・エアプランツのパートやショップガイドも入っています。枯らすのが不安なら、cotoha谷奥俊男『もう枯らさない!観葉植物の育て方』を併せて持つと、選ぶ段階と育てる段階の両方が押さえられます。
観葉植物の本とインテリアの本は何が違う?
橘ナナミ
観葉植物の本とインテリアの本は何が違うについて教えてください。
佐藤メバル
育てる情報が主役か、飾る情報が主役かの違いです。『もう枯らさない!観葉植物の育て方』や『観葉植物入門』は水・光・風、植え替え、病害虫といった育成の手順が中心。北代京子『これだったんだ! グリーンインテリアのコツ』や川本諭『Deco Room with Plants here and there』は、部屋別の飾り方や空間のスタイリングが中心です。安元祥恵『インテリアグリーン』や『はじめてのインドアグリーン』は両方の性格を持っています。
1冊だけ買うならどれがおすすめ?
橘ナナミ
1冊だけ買うならどれがおすすめについて教えてください。
佐藤メバル
まだ植物を置いていないなら『はじめてのインドアグリーン』、すでに枯らした経験があるなら『もう枯らさない!観葉植物の育て方』が最初の一冊に向きます。前者は選び方と飾り方、後者は育成の精度に強い。どちらも写真と実例が多く、リビングに置いて何度も開ける作りです。1冊で飾りも育て方も両取りしたい場合は、自宅7軒の実例と56品種の図鑑を備えた『インテリアグリーン』が候補になります。
枯らさないための本は本当に効果がある?
橘ナナミ
枯らさないための本は本当に効果があるについて教えてください。
佐藤メバル
効果があるかないかは、読んだあとに何を変えるかで決まります。『もう枯らさない!観葉植物の育て方』は、毎日の水やりはいらない、明るさの目安は500ルクス、休眠期のサインは新芽をチェック、といった具合に判断の基準を具体的に示してくれます。本に書かれた数値をひとつ自分の部屋で試すところまでやると、知識が手順に変わります。
図鑑と育て方の本は両方必要?
橘ナナミ
図鑑と育て方の本は両方必要について教えてください。
佐藤メバル
最初から両方は要りません。育て方が分かったうえで「この品種はどこに置けるのか」を引きたくなったら、安元祥恵『インテリアグリーン』の56品種の図鑑ページや、『はじめてのインドアグリーン』の大きさ別索引が役に立ちます。順番としては、育成の基本を1冊で押さえてから、品種を引く図鑑を足すほうが、内容の重複が少なく済みます。
電子書籍でも十分?中古で買ってもいい?
橘ナナミ
電子書籍でも十分?中古で買ってもいいについて教えてください。
佐藤メバル
電子版が用意されているかどうかは書誌情報だけでは判断できないので、各ストアで確認してください。水やりや植え替えのたびに開く実用書や、行き来して引く図鑑は、紙のほうが手に取る回数が増えます。中古は刊行が古い本を探すときの選択肢になりますが、状態や版の違いは確認を。書店やオンラインの在庫を見てから決めるのが確実です。
おしゃれな部屋づくりに役立つ本はどれ?
橘ナナミ
おしゃれな部屋づくりに役立つ本はどれについて教えてください。
佐藤メバル
写真から学びたいなら川本諭『Deco Room with Plants here and there』、部屋別の飾り方のアイデアなら北代京子『これだったんだ! グリーンインテリアのコツ』、DIYや雑貨合わせなら『DIY+Green』、悩み別のQ&A形式なら朝日新聞出版『植物と暮らすアイデア』が向きます。働く場所まで考えたい人は、商店建築社『WORK、HOME and GREEN』のグリーンウォールなどの事例が参考になります。
ビカクシダやエアプランツなど特化本は必要?
橘ナナミ
ビカクシダやエアプランツなど特化本は必要について教えてください。
佐藤メバル
いきなり特化本から入る必要はありません。『はじめてのインドアグリーン』には多肉植物・サボテン・エアプランツのパートがあり、『もう枯らさない!観葉植物の育て方』にはエアプランツやビカクシダなど植物別の飾り方の実例があります。まずはそこで試して、のめり込んだら専門書へ。多湿を好む植物を小さな温室で楽しむなら、小森智之『パルダリウム』が次の一冊になります。
まとめ
橘ナナミ
ここまで聞いて、最初に戻りたくなりました。私、飾り方の本から入ろうとしていたんですけど、まず『もう枯らさない!観葉植物の育て方』を読んでから、北代京子の本で飾りを考える順番にします。
佐藤メバル
それがいい。飾りは、植物が元気でいてこそ映えるからね。
橘ナナミ
でも、川本諭のスタイリング本の写真も気になります……。ああいう部屋、いつか作りたいんです。
佐藤メバル
それでいいんだよ。目標の写真があると、育てる理由ができる。あの本は、天窓と2階のある家でのスタイリングや、国内外で行われたインスタレーションを収めている。真似できない高さもあるけれど、窓辺のひと鉢の置き方を真似するだけでも十分に効く。
橘ナナミ
図鑑も欲しくなってきました。56品種も載っているなら、買い物のたびに開きそうです。
佐藤メバル
そうやって1冊ずつ増やしていけばいい。ただし、増やすのは本だけにしておくこと。植物は、置き場所の光と、自分が世話できる時間の分だけ。
橘ナナミ
……なんだか、本棚も鉢棚みたいですね。一冊ずつ根づかせていく感じで。
佐藤メバル
いい例えだね。本を買った日が植え付けで、読み返すたびが水やり。葉が出るのは、たぶん部屋のほうだ。焦らず、あなたの窓辺の明るさに合った一冊から始めてみて。
