インテリアとして本のおすすめ人気ランキング25選【2026年版】
監修

佐藤メバル
@shelfy_mebaru
編集長。あらゆるジャンルの本を年間数百冊読み込む本のプロ。投資・経営から小説・実用書・絵本まで、良書と読者の相性を見抜く。

橘ナナミ
@medias_nanami
編集部の新人インターン。22歳の大学院生で、メディア論を研究中。「それ気になります!」が口癖の天然キャラ。読者の素朴な疑問を代弁する役割で、各メディアの専門家にいろんなジャンルの素朴な質問をぶつけていく。
最終更新: 2026年10月
橘ナナミ
佐藤さん、今日のテーマは「インテリアとしての本」ですよね。でも、本を飾るって、ただ本棚にきれいに並べるだけではだめなんですか?
佐藤メバル
いい質問だね。並べるだけでも十分きれいなんだけど、それだと「収納」で終わってしまう。インテリアとしての本は、色・大きさ・余白の3つを意識すると、同じ本が急に「設え」に見えてくるんだ。
橘ナナミ
設え……! 私、ワンルームに本が増えすぎて、いま段ボールに積んでるんですけど、それも飾り方次第でなんとかなりますか?
佐藤メバル
なるよ。ただ、段ボールは残念ながらインテリアにはならない(笑)。書店員だった頃、売り場の棚を丸ごと組み替えるたびに思っていたのは、本は「読むもの」であり同時に「見せるもの」でもあるということ。背表紙の色で並べ替えるだけで、部屋の空気はかなり変わる。
橘ナナミ
背表紙の色で並べる……それは、本の内容を無視してしまう感じですか?
佐藤メバル
そこが肝心で、読み返す本は内容で、眺めたい本は色で、と用途を分けてあげるといい。飾るための本と、学ぶための本は、実は選び方が違うんだ。今日はその分け方から、実際に部屋に置ける本まで見ていこう。
橘ナナミ
なるほど、最初から「飾る用」と決めなくていいんですね。
佐藤メバル
そう。むしろ、いま家にある本の中に「飾れる本」はもう何冊もあるはずだよ。まずはそこに気づくところから始めよう。
インテリアとして本の選び方
目的別:学ぶ本・飾る本・眺める本
橘ナナミ
まず「目的別」ということですが、具体的にはどう分けるんですか?
佐藤メバル
大きく3つ。「学ぶ本」「飾る本」「眺める本」だね。学ぶなら『インテリアの解剖図鑑』。カフェ風、ホテル風、西海岸風、北欧風といったスタイルごとに、内装材や仕上げ、家具や照明まで解説されている。図解で「なぜそう見えるのか」が分かるから、飾る前に一度読むと、選ぶ基準がはっきりするよ。
橘ナナミ
眺める本、飾る本は?
佐藤メバル
眺めるなら『北欧ストックホルムのアパルトマン』や『フィンランドのアパルトマン』。アーティストの住まいを写真で見せる本で、読むというよりページを開いて置いておくだけで絵になる。飾る本は、表紙や背表紙のデザインそのものが効いてくるものを選ぶ。写真主体のビジュアル本が代表的だね。
レベル別:初心者からプロ志望まで
橘ナナミ
レベル別だと、初心者はどこから入ればいいでしょう?
佐藤メバル
まったくの初心者なら『ふつうのお家を、美しく。』がいい。Re:CENOがまとめた25のセオリーで、床色の整え方、空間を上・中・下に分けて捉える考え方、アクセントカラーの入れ方まで、写真と実例で丁寧に説明している。賃貸でも実践できるのが心強い。
橘ナナミ
中級者、プロ志望だとどう変わりますか?
佐藤メバル
実践中級者なら『ナチュラルヴィンテージで作る センスのいらないインテリア』。落ち着く部屋作りのセオリー25と実践アイデア83がセットで、多灯照明や収納の「見せる2 隠す8」など、すぐ試せる粒度で書かれている。プロや資格を目指すなら『超図解で全部わかる インテリアデザイン入門【増補改訂版】』。色彩計画、照明計画、寸法とモジュール、法規、図面やパースの表現技術まで体系的で、本気で学ぶ人向けの一冊だよ。
判型・予算別:飾りやすさと価格の見極め
橘ナナミ
判型や予算で選ぶとなると、何を見ればいいんでしょう?
佐藤メバル
まず判型。大きなビジュアル本は1冊で面を占められるから、棚の「主役」にしやすい。逆に文庫や小型の本は、前出しして並べるとリズムを作れる。たとえば『北欧流インテリアがあか抜ける飾り方のルール30』は150点におよぶ実例写真で飾り方のルールを紹介するタイプで、開いて立てておくだけでも様になる。
橘ナナミ
予算の目安は?
佐藤メバル
手に取りやすい価格帯なら『はじめてのインドアグリーン』のような実用書や、『Come home!』のような暮らしのムック。3,000円前後なら『インテリアの解剖図鑑』や『美しい光でつくる暮らしの照明』といった読み応えのある一冊。さらに上の価格帯のアートブックは、内容より「その部屋に置いて似合うか」で選ぶのが失敗しないコツだよ。
ジャンル別・形式別:テイストと紙/電子の使い分け
橘ナナミ
ジャンル別だと、北欧はやっぱり強いんですか?
佐藤メバル
強いね。『日本の住まいで楽しむ 北欧インテリアのベーシック』は、日本の家と北欧インテリアの相性をひもときながら、リノベーションを重ねた自邸での実践を紹介している。著者コレクションの北欧の食器やテキスタイルのコラムもあって、棚の中身まで北欧で揃えたくなる一冊。キッチンなら『北欧のキッチン・アルバム』が、暮らしの中心になる場所を写真で見せてくれる。
橘ナナミ
形式、つまり紙か電子かという軸も気になります。
佐藤メバル
これははっきり分けていい。調べたい本・持ち歩きたい本は電子、空間に置いて眺めたい本は紙。たとえば『アルヴァ・アアルトのインテリア』のように写真やスケッチ、図面を大量に収めた大判の資料は、手元に置いて何度も開く紙の価値が大きい。一方で、引っ越しのたびに増える実用書は電子で持つと身軽だよ。
インテリアとして本をひと目で比較
橘ナナミ
えっ、25冊もあるんですか!?まずどう見ればいいんですか?
佐藤メバル
焦らず焦らず(笑)。まずはこの一覧で全体像を眺めてみよう。価格・著者・対象読者をまとめて見られるから、自分に近そうなのが分かるはず
インテリアとして本のおすすめ人気ランキング
橘ナナミ
一覧だけだとピンと来ないので...1冊ずつ詳しく教えてください!
佐藤メバル
よし、それじゃあ1位から順に1冊ずつ解説していこう。各冊どんな人に向いてるかも合わせて話すから、自分に合いそうなのを見つけてほしい
インテリアの解剖図鑑
エクスナレッジ
¥2,420(税込)
カフェ風、ホテル風、北欧風、西海岸風…人気スタイルの作り方を、内装材や仕上げ、家具、照明まで図解で解剖した一冊です。PART1で椅子とテーブルは用途で選ぶ、収納は動作寸法で決まるといった基本を押さえ、PART2では古民家風、数寄屋風、ジャパンディ、ブルックリン風、マキシマリズム、昭和レトロ、ダークアカデミア、リビングに猫の居場所をつくる、まで幅広く網羅。インテリアコーディネートや住宅設計の第一線の執筆陣による、作り方まで踏み込んだ解説が強みで、小説や漫画の設定資料、CGや模型作成にも役立つ永久保存版です。
こんな人におすすめ
マイホームや新生活の部屋づくりで、まず全体像と定番スタイルを整理したい人。小説・漫画・イラストの設定資料や、CG・模型制作の参考資料を探すクリエイター。設計の仕事でスタイル別の仕上げや家具選びを確認したい実務者にも。
良い点
- スタイル別に体系立てて学べる
- 家具・照明まで具体的に解説
- 創作の設定資料にも使える網羅性
気になる点
- 写真集として眺める用途には不向き
- 図解中心で文章はあっさりめ
- 項目が多く好みを絞りにくい
出版社
エクスナレッジ
発売日
2026年04月01日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
インテリアって、そもそも何から決めればいいんでしょう。カフェ風とか北欧風とか、名前は聞くんですけど、違いがよくわからなくて。
佐藤メバル
いい質問だね。この本はそこを整理してくれる。PART1で「椅子とテーブルは用途で選ぶ」「収納家具は動作寸法で決まる」と、まず機能の話から入る。
そのうえでPART2でカフェ風は古材+装飾、ホテル風は寝る・くつろぐ・清めるをつなぐ、とスタイルごとの考え方を解説している。
名前の違いが、素材や動線の違いとして見えてくるんだ。
橘ナナミ
なるほど!じゃあ「とりあえず北欧風にしたい」みたいな決め方でも、この本なら道筋が見えるんですね。
佐藤メバル
そう。しかもリビングに猫の居場所をつくる、なんて項目まであるから、暮らしの事情ごと設計できる。書店員時代、カフェ風の作り方を図面レベルで知りたいというお客さんに、こういう図鑑を一緒に開いて説明したのを覚えているよ。眺めるだけでも楽しい。
超図解で全部わかる インテリアデザイン入門【増補改訂版】
Aiprah 著|エクスナレッジ
¥2,640(税込)
業種・職種、色彩計画、照明計画、寸法とモジュール、構造と仕上げ、材料、法規、そして図面・パース・プレゼンボードといった表現技術まで、インテリアデザインの仕事に必要な知識をオールカラーの図版で体系化した入門書です。ふわっとした「センスを磨こう」本とは一線を画し、大手店舗施工の乃村工藝社が研修用テキストに採用。インテリア製図通則に準拠し、シミュレーション形式でヒアリングからプレゼンテーションまで体験できる構成になっています。
こんな人におすすめ
インテリアデザイナーを目指して学ぶ学生や、設計・デザイン事務所、インテリア関連会社に入ったばかりの新人。資格取得より実務の基礎を固めたい人。手元に置いて資料集成として引きたい実務者、業界の全体像を先に知りたい人にも。
良い点
- 業界の全体像から業務の流れまで網羅
- オールカラーの図解で理解しやすい
- 製図通則準拠の実務的な内容
気になる点
- 趣味の模様替えには専門的すぎる
- 情報量が多く通読は大変
- 実技の練習は別途必要
出版社
エクスナレッジ
発売日
2019年03月11日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
これ、完全にプロ向けですよね。私みたいに部屋をおしゃれにしたいだけの人間が開いていい本なんでしょうか。
佐藤メバル
開いていいと思うよ。ただし目的が違う。この本は「センスを磨こう」ではなく、色彩計画、照明計画、寸法やモジュール、材料、法規、図面やパースの描き方まで、仕事としてのインテリアを体系立てて教える本なんだ。
乃村工藝社が研修用テキストに採用している、まじめな一冊だよ。
橘ナナミ
寸法とかモジュールって、趣味の部屋づくりでも役に立つんでしょうか。名前を聞いただけで難しそうです。
佐藤メバル
そこが面白いところでね。テーブルと椅子の高さの関係や収納の奥行きは、プロの数字を知っているだけで自分の部屋の居心地が変わる。
Chapter4ではヒアリングからコンセプトメイキング、プランニング、プレゼンテーションまで疑似体験できる。
将来仕事にしたいなら、最初に読むべき本だね。
北欧ストックホルムのアパルトマン
ジュウ・ドゥ・ポゥム 著|ジュウ・ドゥ・ポゥム
¥1,980(税込)
スウェーデンのアーティスト27人が暮らす、ストックホルムのアパルトマンを訪ねた写真集です。リビング、キッチン、アトリエ、ベッドルームと部屋ごとに、真似してみたくなる色合わせやデコレーションの工夫が収められていて、暮らしの温度ごと切り取ったような一冊。北欧インテリアの見本ではなく、実際に人が住み、手を入れてきた部屋だからこそ、飾り方より先に「どう暮らすか」が見えてきます。
こんな人におすすめ
北欧の暮らしに憧れて、まず写真を見ながら感覚をつかみたい人。アーティストの住まいやアトリエの空気が好きな人。引っ越しや模様替えの前に、部屋の色合わせや物の配置のヒントを探している人、北欧デザインの家具を買う前の参考がほしい人にも。
良い点
- 27人分の部屋と色合わせを収録
- アトリエやベッドルームまで見られる
- 暮らしの空気感が伝わる写真
気になる点
- 具体的な手順や解説は少なめ
- 掲載から時間が経った一冊
- 収納や間取りの実用情報は薄い
出版社
ジュウ・ドゥ・ポゥム
発売日
2006年10月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
北欧のインテリアって、写真で見ると素敵なのに、自分の部屋でやると急に「なんか違う」になるんです。なぜでしょう。
佐藤メバル
それはね、写真の部屋が完成された空間ではなく、そこで暮らしてきた時間の蓄積だからだよ。この本に載っているのはストックホルムのアーティスト27人の家で、リビングもキッチンもアトリエも、生活の痕跡がそのまま写っている。
真似すべきは家具の配置じゃなくて、色の重ね方や、ものとの距離の取り方なんだ。
橘ナナミ
なるほど、模様替えの正解を探す本ではなくて、暮らし方を見る本なんですね。少し気が楽になりました。
佐藤メバル
そうそう。このシリーズはパリやフィンランド版もあるけれど、最初の一冊としてはストックホルムが入りやすい。
ページをめくっていると、自分の部屋の余白が気になってくるはずだよ。
フィンランドのアパルトマン
ジュウ・ドゥ・ポゥム 著|ジュウ・ドゥ・ポゥム
¥1,980(税込)
フィンランドのヘルシンキで暮らすアーティスト16人の住まいを収めたインテリアブックです。ひとり暮らし、カップル、子どもやペットと一緒に、と暮らしの形が違うから、同じ北欧デザインでも置き方がまったく違うのが読みどころ。前作にあたるストックホルム編より人が近い距離で写り、くつろぎの時間がお気に入りに囲まれた空間から生まれることが伝わってきます。
こんな人におすすめ
ひとり暮らしやカップル、子どもやペットと暮らす人で、自分の生活のかたちに近い北欧インテリアの実例を探している人。北欧デザインの家具や雑貨が好きで、実際の部屋での使われ方を見たい人、シリーズを揃えて眺めたい人にも。
良い点
- 16人それぞれの暮らし方の違いが見える
- ひとり・カップル・家族と幅広い
- 北欧デザインの実例が豊富
気になる点
- 本文の解説は控えめ
- 間取りや寸法の情報はない
- 写真集としての性格が強い
出版社
ジュウ・ドゥ・ポゥム
発売日
2011年09月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
さっきのストックホルム編と、このフィンランド編は何が違うんですか?同じシリーズなのに、並べると雰囲気が違って見えます。
佐藤メバル
同じ出版社のシリーズだけど、視点が少し違う。フィンランド編はヘルシンキのアーティスト16人で、ひとり暮らし、カップル、子どもやペットと一緒に、というふうに暮らしの形が意図的に散らしてある。
だから自分に近いのはどの部屋だろう、と探しながら読めるんだ。
橘ナナミ
あ、それいいですね。私ひとり暮らしだから、カップルの部屋を見てもピンとこなかったんですよ。
佐藤メバル
そういう読み方でいいと思う。人を並べて見せている本は、模倣ではなく比較のための本だからね。ストックホルム編で雰囲気に慣れてから、こちらで自分の形を探すという順番もおすすめだよ。
花と暮らすパリのアパルトマン
ジュウ・ドゥ・ポゥム 著|ジュウ・ドゥ・ポゥム
¥1,100(税込)
パリのアーティストたちの自宅で出会った、花のある暮らしのワンシーン87点を集めたフォトブックです。花束をどんと飾るだけでなく、一枝を小さな器に、窓辺に、テーブルに、と日常に花を差し込むヒントが詰まっています。同じジュウ・ドゥ・ポゥムの北欧ものと違い、花とインテリアの関係に絞っているので、植物や花を室内で楽しみたい人の入口になります。
こんな人におすすめ
部屋に花や緑を取り入れたいけれど、何から始めればいいか迷っている人。パリの室内やアーティストの自宅の空気が好きな人。花を買う習慣を増やしたい人、花束ではなく日常の花を飾りたい人、手頃な価格の贈り物を探している人にも。
良い点
- 花の飾り方のヒントが豊富
- 87点のシーンで飽きない
- 価格が手頃で贈り物にも
気になる点
- 植物の育て方の解説はない
- 北欧ものに比べ情報量は少なめ
- 花材の入手方法は載っていない
出版社
ジュウ・ドゥ・ポゥム
発売日
2015年04月01日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
花って、買ってきても飾り方がわからなくて、とりあえず花瓶に突っ込んで終わりになりがちなんです。少し罪悪感があります。
佐藤メバル
それでいいんだよ、というのがこの本の良いところでね。パリのアーティストの自宅で撮られた87のワンシーンは、豪華なアレンジより、テーブルにちょこんと一枝、窓辺に小さい瓶、という日常の場面が多い。
花は飾るための作品じゃなくて、暮らしの一部なんだと気づかされる。
橘ナナミ
なるほど。じゃあセンスが問われる感じではなく、気軽に真似できそうですね。
佐藤メバル
うん。インテリアの本でありながら、花の本でもある。北欧の写真集を何冊か見たあとにこれを挟むと、自分の部屋に足りなかったものが花だったと気づく人も多いよ。
値段も手頃だから、まず一冊という人にもいい。
Deco Room with Plants the basics
川本諭 著|ビー・エヌ・エヌ新社
¥2,037(税込)
Deco Room with Plantsシリーズ第4弾。自宅を引っ越してコンパクトなアパートメント住まいになった川本諭が、限られた広さでのスタイリングを披露します。玄関、リビング、キッチン、バスルームまで部屋ごとの植物の置き方を紹介し、屋上やテラスなど広い空間の実例も収録。日本的な繊細さと引き算の美がテーマで、テーブルコーディネートやファッションにも話が広がります。
こんな人におすすめ
植物を部屋に取り入れているが、鉢が増えて散らかって見えると悩む人。広くない住まいでグリーンを主役にしたい人。スタイリングの引き出しを増やしたいショップ関係者や、部屋だけでなく服や食卓まで整えたい人にも。
良い点
- 部屋別のスタイリング実例が豊富
- コンパクトな住まいの参考になる
- 植物以外の要素も学べる
気になる点
- 写真中心で手順の説明は少ない
- 植物の育成知識は別途必要
- 上級者向けの印象がある
出版社
ビー・エヌ・エヌ新社
発売日
2017年11月17日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
植物を育てたいのに、置き場所がなくて鉢が床に並んでしまって、かわいくないんです。何かいい方法はありますか?
佐藤メバル
まさにその悩みに効くのがこの一冊。川本諭さんが引っ越したコンパクトなアパートでのスタイリングが中心で、限られた広さでどう植物を立たせるかが丁寧に見られる。
バスルームやトイレまで載っているのが面白いところだね。
橘ナナミ
トイレに植物って発想がなかったです。でも湿気とか、大丈夫なんですか?
佐藤メバル
そこは植物の性質との相談で、この本は環境づくりの話というよりスタイリングの話。だから育て方の基礎は、別の入門書と組み合わせるといい。
屋上やテラスなど広い空間の実例もあって、引き算の美というキーワードが全編を貫いているよ。
はじめてのインドアグリーン 選び方と楽しみ方
尾崎忠 著|ナツメ社
¥1,540(税込)
大きなグリーン、中くらい、小さなグリーンとサイズ別に選び方と飾り方を整理し、定番の観葉植物から多肉、サボテン、エアプランツまで性質と栽培法を解説しています。実例として部屋・カフェ・ショップの写真も収録。最後に元気に育てるための基礎知識と大きさ別索引があるので、園芸店で名前がわからない植物を引くのにも使えます。
こんな人におすすめ
初めて観葉植物を買うけれど、枯らさないか不安な人。部屋の広さに合うサイズの選び方を知りたい人。多肉植物やサボテン、エアプランツにも手を出してみたい人、園芸店で名前がわからない植物を引ける索引がほしい人にも。
良い点
- 大きさ別索引で調べやすい
- 育て方の基礎まで載っている
- 多肉・エアプランツまで網羅
気になる点
- 写真集としての華やかさは控えめ
- 上級者のテクニックは少なめ
- カフェ実例は参考程度
出版社
ナツメ社
発売日
2018年09月06日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
観葉植物っていつも枯らしちゃうんです。大きいのを買う勇気がなくて、小さいのばかり増えています。何が原因なんでしょう。
佐藤メバル
その順番でいいと思うよ。この本は大きさ別に索引があって、大きなグリーン、中くらい、小さなグリーンと分けて選び方と飾り方を解説している。
しかも元気に育てるための基礎知識まで押さえているから、枯らす原因がどこにあるかも見えてくる。
橘ナナミ
多肉植物とエアプランツも載ってるんですね。同じページで一緒に扱われてるんですか?
佐藤メバル
『かんたん&かわいい多肉植物、サボテン、エアプランツ』としてまとめて紹介している。性質は違うけれど、省スペースで楽しめるという意味で仲間なんだね。
センスを学びたいショップガイドもあるから、買う場所から迷わずに済むよ。
マリメッコのデザイナーの暮らし
ジュウ・ドゥ・ポゥム 著|ジュウ・ドゥ・ポゥム
¥1,870(税込)
フィンランドを代表するブランド、マリメッコで活躍するデザイナーたちの住まいとアトリエを訪ねた一冊です。ファッションとインテリアの両方で愛されるブランドの、制作の現場と暮らしの場が並べて見られるのが特徴。プリントの使い方を真似するだけでなく、模様がどう生まれ、どう暮らしに入っていくのかまで追えます。
こんな人におすすめ
マリメッコのテキスタイルや柄が好きで、実際の部屋での使い方を見たい人。北欧のデザイナーの仕事場と暮らしに興味がある人。布ものを部屋に取り入れたいけれど柄が怖いと感じている人、シリーズで北欧の室内を見てきた人にも。
良い点
- デザイナーの住まいとアトリエを収録
- 柄の使い方の実例が豊富
- ブランドの内側が見える
気になる点
- ブランド好き前提の内容
- 柄そのものの解説は多くない
- 収納や間取りの実用性は低い
出版社
ジュウ・ドゥ・ポゥム
発売日
2013年10月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
マリメッコの柄ってかわいいけど、部屋に持ち込むと派手になりすぎませんか?実際どう飾るんでしょう。
佐藤メバル
この本をめくると、その心配が少し減ると思う。デザイナーたちの家では、柄は一面だけに使って、あとは白や木で受け止めている例が多い。
カーテンで使う、クッションで使う、と面積を調整しているんだね。
橘ナナミ
なるほど、全部を柄にするわけじゃないんですね。アトリエの写真も入ってるんですか?
佐藤メバル
住まいと創作の空間の両方が収録されている。だから、出来上がった柄がどんな机の上で生まれているのかまで見える。
布ものが好きな人には、飾り方の本というよりものづくりの気配を楽しむ本として薦めたいね。
日本の住まいで楽しむ 北欧インテリアのベーシック
森百合子 著|パイ インターナショナル
¥1,870(税込)
「北欧インテリア=ナチュラル、シンプル」で終わらせず、日本の家と北欧インテリアの相性を著者自身のリノベーションした自邸で具体的に示す一冊です。住まいのベースは白、灯りはいくつも重ねる、素材とモチーフは自然から、色と積極的に付き合う、自分らしさを大切にする、という5つのベーシックを軸に、日本で実践する方法が並びます。食器やテキスタイルのコラムも収録。
こんな人におすすめ
北欧の部屋に憧れつつ、日本の住まいでは無理だと諦めていた人。リノベーションを考えている人、白いベースや灯りの選び方を具体的に知りたい人。北欧の食器やテキスタイルが好きな人、読み物として北欧の話を楽しみたい人にも。
良い点
- 日本の住まい前提の具体的な実践法
- 自邸のリノベーション事例が詳しい
- 5つのベーシックで軸がぶれない
気になる点
- リノベ前提の内容がやや多い
- 賃貸住まいには遠い部分もある
- 写真より読み物寄りの構成
出版社
パイ インターナショナル
発売日
2021年03月11日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
北欧の部屋って、日本の家だとどうしても似合わない気がするんです。畳もあるし、天井も低いし。やっぱり無理なんでしょうか。
佐藤メバル
まさにその疑問から始まる本だよ。著者の森百合子さんは長年北欧の家を訪ねてきた人で、日本の家と北欧インテリアの相性が良い理由から説き起こしている。
白いベースのつくり方、灯りの選び方、自然の取り入れ方、と自邸での実践が並ぶ。
橘ナナミ
リノベーションを重ねたお家なんですね。賃貸でも使える話はありますか?
佐藤メバル
考え方はそのまま使える。たとえば灯りをいくつも重ねる、色と積極的に付き合う、というのは壁を壊さなくてもできる。
北欧の食器やテキスタイル、映画や書籍のコラムも入っていて、暮らしの読み物としても楽しいよ。
北欧流インテリアがあか抜ける飾り方のルール30
トーソー出版
¥3,520(税込)
北欧の家がなぜ心地よく見えるのかを、30のルールに分解して150点の実例写真とともに解説する一冊です。ベースを白でまとめる、淡色の木材をメインに、照明は照らす以外に飾るものと心得る、椅子と照明でヒュッゲスペースをつくる、など今日から試せる小さな工夫が並びます。ACTUSスタッフやインテリアコーディネーターのマイルール紹介も収録。
こんな人におすすめ
模様替えや引っ越しを機に、何から手をつけるか決めたい人。北欧インテリアが好きで、感覚ではなくルールとして学びたい人。照明や窓まわりの飾り方に悩んでいる人、飾る場所そのものが足りないと感じている人にも。
良い点
- 30のルールで行動に移しやすい
- 150点の実例写真が豊富
- 照明や窓まわりの項目が具体的
気になる点
- 北欧テイスト前提の内容
- ルールが多く優先順位に迷う
- 価格はやや高め
出版社
トーソー出版
発売日
2025年10月14日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
インテリアの本って「センスよく」で終わることが多くて、結局何をすればいいのかわからないんですよね。具体的な手順がほしいです。
佐藤メバル
この本はそこを30のルールに割り切っている。『お気に入りをひとつだけ主役にする』『自然素材で空間をやわらげる』『光と影で雰囲気を変える』のように、ひとつずつ行動に移せる形にしてあるのがいい。
150点の写真がついているから、言葉と実例が結びつくんだ。
橘ナナミ
照明のルールが多いのが気になります。北欧の家では、そんなに照明が大事なんですか?
佐藤メバル
北欧の家では、照明は照らすためだけのものじゃなく飾るものとして扱われている。窓辺にあかりを飾る、棚に照明を飾る、ペンダントを低めに吊るす、と項目が並ぶのはそのためだね。
椅子と照明でヒュッゲスペースをつくる、というルールは、この本の結論みたいなものだよ。
照明と家具からはじめる 北欧インテリア
行正り香 著|講談社
¥1,980(税込)
「仕事の前に暮らしが大事」という視点から、北欧の幸福度とインテリアの素敵さが同じ根を持つことを解き明かす一冊です。天井照明はいらないのか、暮らしにぬくもりを生む照明術、自分価値で選ぶ家具、日本になじむジャパンディ、ウェグナーやケアホルム、レ・クリントといった名作家具・名作照明、ヒュッゲする時間の使い方まで扱います。
こんな人におすすめ
北欧インテリアに興味があるが、何から買い替えればいいか迷っている人。照明と家具に絞って学びたい人。ジャパンディという言葉を聞いて気になった人、名作家具や名作照明の背景を知りたい人、暮らし方から見直したい人にも。
良い点
- 照明と家具に絞った実践的な構成
- 名作家具・名作照明の解説がある
- 暮らし方から説き起こす視点
気になる点
- 北欧家具の購入前提の話が多い
- 価格帯の高い商品が中心
- 入門にはやや踏み込み不足
出版社
講談社
発売日
2026年04月15日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
北欧インテリアにしたいなら、まず何を買い替えるべきなんですか?やっぱりソファからでしょうか。順番が知りたいです。
佐藤メバル
この本の答えは照明と家具、それも照明からだね。天井照明をひとつ点けるだけの部屋と、いくつものあかりを重ねた部屋では、同じ家具でも見え方がまったく違う。
行正り香さんはデンマーク親善大使を務めた人で、暮らしを起点に語っている。
橘ナナミ
ジャパンディって最近よく聞くんですけど、それも載ってるんですか?
佐藤メバル
載っているよ。北欧と日本をミックスしたジャパンディが、日本の家になじむ例として紹介されている。ウェグナーやケアホルム、レ・クリントといった名作家具、名作照明の背景まで触れているから、家具ショップの回り方も変わるはずだよ。
北欧のキッチン・アルバム
ジュウ・ドゥ・ポゥム 著|ジュウ・ドゥ・ポゥム
¥1,980(税込)
「キッチンは、みんなが集まる暮らしの中心」という言葉どおり、北欧3か国のキッチンと食卓を集めたインテリアブックです。コレクションの並ぶキッチン、黒と白のグラフィカルなキッチン、木のぬくもり、ミニマム、スウィートな色使い、モノトーン、明るい光あふれるオープンキッチン、カップがずらりと並ぶコレクターのキッチンまで、スタイルの幅がそのまま見どころです。
こんな人におすすめ
キッチンまわりを整えたい人、これから引っ越して台所をつくる人。料理と器とインテリアをまとめて楽しみたい人。カップや雑貨のコレクションをどう見せるか悩んでいる人、北欧3か国の台所を見比べたい人、食卓の写真を眺めていたい人にも。
良い点
- キッチンに絞った珍しい構成
- 北欧3か国の実例が見られる
- 食卓まわりの写真が豊富
気になる点
- 間取りや設備の実用情報は薄い
- 写真中心で文章は少なめ
- 設備は現在の基準と異なる場合
出版社
ジュウ・ドゥ・ポゥム
発売日
2013年03月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
インテリアの本ってリビング中心じゃないですか。キッチンだけの本って、珍しいですね。どうして作られたんでしょう。
佐藤メバル
そこがいい。この本は『キッチンは、みんなが集まる暮らしの中心』という考えで貫かれている。北欧3か国のキッチンを、ナチュラル、モダン、カラフルと並べているから、自分の暮らしに近い形を探しやすい。
橘ナナミ
カップがずらりと並んだコレクターのキッチン、写真で見ると素敵だけど、真似したら散らかりそうで怖いです。
佐藤メバル
その怖さに答えてくれるのもこの本だね。見せることと使いやすさを両立させている実例が並んでいる。食卓の写真も多いから、料理をしない日でも眺めて楽しい。キッチンに立つ時間が変わる一冊だよ。
ふつうのお家を、美しく。
Re:CENO 著|誠文堂新光社
¥1,980(税込)
設計士にもリノベーションにも頼らず、ふつうのお家のまま美しく暮らしやすくする25のセオリーを示した一冊です。床色でお部屋の印象を整える、円形で空間をやわらげる、上・中・下に分けて配置バランスを見る、レピテーションを意識する、アクセントカラーとアクセントアイテム、パーソナライズまで。北欧やヴィンテージ、モダンなどテイストを問わず使える基礎としてまとまっています。
こんな人におすすめ
センスに自信がなく、何から手をつければいいかわからない初心者。賃貸やごく普通の一軒家で部屋を整えたい人。動画と合わせて学びたい人、SNSで見た部屋の再現に悩む人、インテリアを趣味にしていきたい人にも。
良い点
- テイストを問わない基礎が学べる
- 25のセオリーで順序立てられる
- 動画と連動して復習できる
気になる点
- 上級テクニックは少なめ
- 写真の好みが合わないと辛い
- 理論が多く通読はやや大変
出版社
誠文堂新光社
発売日
2025年12月26日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
賃貸だし、特別おしゃれな部屋でもないので、インテリアの本を読んでも参考にならない気がしてました。そういう部屋でも本当に変わるんでしょうか。
佐藤メバル
その前提ごと救ってくれる本だよ。タイトルどおり、ふつうのお家を美しくするための25のセオリーを扱っている。
床色で印象を整える、円形で空間を和らげる、上・中・下に分けてバランスを見る、と順番に積み上げていける。
橘ナナミ
セオリーって聞くと難しそうですけど、動画と連動してるんですね。復習できそうで助かります。
佐藤メバル
そう、YouTubeに本書と連動した動画シリーズがあって、本を参考書として使いながら復習できる。前著のナチュラルヴィンテージから一歩広げて、北欧やモダンにも使える内容になっているのが今回のポイントだね。
整う住まい。-いつも心地よく、いつまでも美しくー
エクスナレッジ
¥1,760(税込)
「見えないところも美しい。だから時を経ても暮らしやすい」という言葉どおり、動線・収納計画・素材までを建築家が統合した13の住まいを収めた一冊です。ルーティーンの家事を軽やかにこなせる合理的な動線、必要なものを必要な場所に収める収納、視覚的なノイズの少ない空間、古びてなお魅力を増す素材。設計事務所の仕事としての住まいが並びます。
こんな人におすすめ
家を建てる、あるいは大規模なリノベーションを考えている人。暮らしやすさを優先して家を選びたい人。住宅設計に関わる実務者や、収納計画を突き詰めたい人、家事動線の考え方を知りたい人にも。
良い点
- 動線と収納の設計が具体的
- 13の住まいで比較できる
- 建築家の設計思想に触れられる
気になる点
- 戸建て・設計前提の内容
- 賃貸や模様替えには不向き
- 写真より図面や文章が中心
出版社
エクスナレッジ
発売日
2021年03月13日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
『整う住まい。』って、片付け本かと思ったら建築の本なんですね。タイトルからは想像できませんでした。
佐藤メバル
そう、そこが勘違いされやすい。これは建築家の設計によって、動線、収納、素材、空間デザインが統合された13の住まいを集めた本だよ。
家事を軽やかにこなせる動線、必要なものを必要な場所に収める収納、と暮らしの仕組みから作っている。
橘ナナミ
賃貸の私は対象外でしょうか。読んでも意味がない気がしてきました。
佐藤メバル
読み物としては十分面白いけれど、実践の参考にはしにくいのは確かだね。ただ、なぜ整って見えるのかの理由を言葉で追える本は貴重で、自分の収納を考えるときの判断軸になる。
家を建てる予定があるなら、早めに読んでおきたい一冊だよ。
行正り香の家作り ヒュッゲなインテリア
行正り香 著|講談社
¥1,760(税込)
デンマークでは「衣食住」ではなく「住・食・衣」の順で大切にされる、という視点から始まる一冊です。居心地のいい空間や時間を意味するヒュッゲをキーワードに、色でインテリアを決める、家具はスピリット、会話が生まれる照明、家を飾ろう、と章が続きます。日本とデンマークの国交樹立を記念する年に親善大使を務めた著者ならではの内容です。
こんな人におすすめ
暮らしそのものを見直したい人。照明や色の選び方を、暮らしの言葉で理解したい人。デンマークの考え方に興味がある人、家づくりを考え始めた人、食卓と住まいをつなげて考えたい人にも。
良い点
- ヒュッゲという考え方を軸に構成
- 色・家具・照明の章立てが明快
- 暮らし方を問い直す視点
気になる点
- 具体的な商品情報は少なめ
- 写真より考え方が中心
- 既刊と内容が重なる部分もある
出版社
講談社
発売日
2018年12月14日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
ヒュッゲってよく聞くんですけど、日本語にすると何なんですか?いまいちつかめていません。
佐藤メバル
この本では『人と人とを結ぶ、心地よく温かい空間や時間』と説明されている。デンマークでは住・食・衣の順に大事にされていて、どんな家でどう過ごすかが最初に来る。
その感覚を軸に、色、家具、照明、飾り方と章が続いていくんだ。
橘ナナミ
料理研究家の方の本なのに、家の話から始まるのが意外です。順番に意味があるんですね。
佐藤メバル
そこが面白いところでね。行正り香さんはデンマーク親善大使を務めた人で、食卓の話と住まいの話が地続きになっている。
照明や色の選び方を、暮らしの言葉で語ってくれる。家づくりを考え始めた人が最初に読む本として薦めたいな。
行正り香のインテリア 心地よく暮らすためのルールとアイデア
行正り香 著|講談社
¥1,760(税込)
人気料理研究家による初のインテリアブックで、家全体のリフォームからコーナーづくりまでを一冊で見渡せます。スタイルを決める家具のそろえ方、壁と床とキーカラー、間取りの見直し、何を照らしてどこに陰をつくるかというライティング、窓を額縁として考える、キッチン・バス・トイレをひとつの部屋として考える、家の飾り方。旅先のデンマークの実例も収録しています。
こんな人におすすめ
インテリアを最初から学びたい人。リフォームを考えている人、部屋ごとに手を入れたい人。家具や照明の選び方の順序を知りたい人、北欧の実例を見たい人、行正さんの暮らしぶりに興味がある人にも。
良い点
- 家全体から小物まで網羅
- 章立てが実践の順番になっている
- デンマークの実例が収録されている
気になる点
- 掲載から時間が経っている
- 写真中心で文章はあっさり
- 紹介された商品は現行品と異なる場合
出版社
講談社
発売日
2013年03月15日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
行正さんのインテリア本が何冊かあるみたいですけど、最初はどれから読めばいいんでしょう。迷っています。
佐藤メバル
最初の一冊ならこれだね。家全体のリフォームからコーナーづくりまで、ひととおりの順番が示されている。
スタイルを決めて家具をそろえ、壁と床のキーカラーを決め、間取りを見直し、ライティングを考える、という流れがそのまま実践の手順になる。
橘ナナミ
弥生さんと小雪さんのお部屋も載ってるって聞きました。お二人の部屋が見られるのは嬉しいです。
佐藤メバル
そう、インテリア友達として互いの家を行き来しているお二人の部屋と、一緒に旅したデンマークの友人宅の実例も入っている。
三人の好みの違いがそのまま比較になるから、自分の方向性を探すのにもいい。長く読まれてきた本だよ。
ナチュラルヴィンテージで作る センスのいらないインテリア プロが教えるセオリー&アイデア
Re:CENO(リセノ) 著|翔泳社
¥1,980(税込)
「センスが無いからインテリアは難しい」という思い込みを崩すところから始まる一冊です。壁は白、床はウッドカラーで、ラグは必ず敷く、多灯照明で奥行きを出す、収納は見せる2対隠す8、古びた趣きのあるものを取り入れる。25のセオリーと83の実践アイデアで、賃貸でもワンルームでも戸建てでも使える形に落とし込んでいます。
こんな人におすすめ
インテリアに苦手意識があり、最初の一冊を探している人。賃貸やワンルームで落ち着く部屋にしたい人。SNSで情報を集めすぎて迷走している人、動画で復習しながら学びたい人、家具選びで失敗したくない人にも。
良い点
- セオリーと実例の往復で理解しやすい
- 間取りを問わない内容
- 動画QRコードで復習できる
気になる点
- ナチュラルヴィンテージ寄りの作例
- 上級の応用は少なめ
- 写真の好みが分かれる
出版社
翔泳社
発売日
2023年02月24日
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
『センスのいらないインテリア』って、本当にセンスいらないんですか?正直、半信半疑です。
佐藤メバル
疑うのは当然だね。でもこの本は、センスの代わりに25のセオリーを置いている。壁は白、床はウッドカラー、ラグは必ず敷く、多灯照明で奥行きを出す、収納は見せる2に隠す8。
ひとつずつは小さな決め事で、積み上げると部屋が落ち着く。
橘ナナミ
賃貸でも大丈夫ですか?原状回復が怖くて、壁に穴を開けるのは無理なんです。
佐藤メバル
そこを想定して書かれている。壁に穴を開けずにできる多灯照明やラグ、ファブリックの話が中心だよ。気になったセオリーは、連動した動画で深く掘り下げられる。
次の『ふつうのお家を、美しく。』と並べて読むと理解が深まるね。
ROOM 測って描いたインテリアデザイナーの部屋72
NIKKENSPACEDESIGN 著|学芸出版社
¥1,980(税込)
インテリアデザイナーたちの住まいを、手で測って描いた実測スケッチで再現した間取り集です。一人暮らし32室、二人暮らし、三人以上の暮らしまで、実際に測った寸法が図として残っているから、家具の大きさと部屋の関係がつぶさに見えます。住人が大切にしている家具や雑貨、食事の記録も添えられ、暮らしへの愛情が伝わってきます。
こんな人におすすめ
家具のサイズと部屋の関係を具体的に知りたい人。引っ越しや模様替えで配置に悩んでいる人。間取り図やスケッチが好きな人、住宅やインテリアの仕事をしていて実例を見たい人、ひとり暮らしの住まいを考えている人にも。
良い点
- 実測スケッチで寸法感覚が身につく
- 一人暮らしの実例が特に多い
- 暮らしぶりの記録が楽しい
気になる点
- 写真ではなく図が中心
- 装飾のノウハウは少なめ
- 掲載はデザイナー関係が中心
出版社
学芸出版社
発売日
2023年12月11日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
この本、写真集かと思ったら間取り図なんですね。しかも72部屋も載ってる。どうして図で描いてあるんでしょう。
佐藤メバル
そこが唯一無二でね。手で測って描いた実測スケッチだから、家具の寸法と部屋の広さの関係がごまかしなく見える。
自分の部屋の実寸と見比べれば、ソファを置くとどれくらい窮屈になるか、座面の前にどれくらい空くかが想像できる。
橘ナナミ
一人暮らしの実例が多いのも、私にはありがたいです。自分の部屋と比べやすそう。
佐藤メバル
一人暮らしだけで32室あるからね。しかも住人が大切にしている家具や雑貨、食事の記録まで添えられていて、ただの図面集じゃない。
椅子や照明、スケッチツールの紹介も挟まっていて、眺めているだけで自分の部屋を測ってみたくなるよ。
「クリエーターの家」から学ぶインテリアの秘訣idea 169
トーソー
¥1,980(税込)
イラストレーター、デザイナー、エッセイストなど、感性豊かなクリエイター14人の住まいを訪ね、そこから169のアイデアを抽出した一冊です。カラーコーディネート、雑貨の飾り方、家具の配置、照明の演出と、項目が細かく、真似できる形で示されています。見て楽しく、すぐに役立つ構成は、資料としても長く使えるタイプです。
こんな人におすすめ
部屋に個性を出したいけれど、模範解答から外れたい人。雑貨や画材が多く、飾り方に悩んでいる人。広告やイラストの仕事で空間の参考を探している人、住まいから創作のヒントを得たい人にも。
良い点
- 169というアイデア数が豊富
- 職種ごとに住まいの個性が見える
- 飾り方・配置・照明をカバー
気になる点
- 掲載から年数が経っている
- 写真中心で文章は短い
- 現代の住まいとは条件が違う
出版社
トーソー
発売日
2008年09月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
クリエイターの部屋って、真似すると散らかって見えそうで怖いんです。センスがないと無理な気がします。
佐藤メバル
それはよくわかる。でもこの本は、その散らかって見える手前を169のアイデアに分解してくれている。
カラーコーディネート、雑貨の飾り方、家具の配置、照明の演出、と項目が細かいから、ひとつだけ拾って試すことができるんだ。
橘ナナミ
アイデアが169個もあると、逆にどれから手をつけるか迷ってしまいそうですが。
佐藤メバル
そこは見て楽しい部分と、すぐ役立つ部分を分けて読むといい。イラストレーター、デザイナー、エッセイストと職種が違うから、自分の部屋の性質に近い人のページから開くのが早い。
書店員時代、ものづくりをするお客さんに真っ先に渡していた一冊だよ。
あるものを活かして愛着のある部屋に育てる
本多さおり 著|大和書房
¥1,650(税込)
「モノをいっぱい捨てて、収納用品をたくさん買い込まないと良くならないと思い込んでいたけれど、実際は逆でした」という言葉から始まる実例集です。ダイニングから2歩以内の収納、トレーが散らかりを救う、メッシュボックスにご用心、コードは重力に逆らって、狭い部屋こそ大きい家具で、と今あるものを活かす視点が貫かれます。
こんな人におすすめ
片付けたいのに物を捨てる気になれない人。収納グッズを増やしても部屋がすっきりしない人。大掃除の前にモチベーションを上げたい人、子どもと大人が同居する部屋に悩む人、片付け本に疲れてしまった人にも。
良い点
- 買い足さずに整える方針が明確
- 収納の具体的な注意点が多い
- 実例の写真で真似しやすい
気になる点
- 収納中心でデザインの話は少なめ
- 家族構成が異なると響きにくい
- 断捨離を求める人には不向き
出版社
大和書房
発売日
2022年11月24日
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
片付け本って、結局は物を捨てろという話になりがちで、読むたびに落ち込むんです。私には向いていないのかも。
佐藤メバル
この本は真逆でね。冒頭からモノをいっぱい捨てて、収納用品をたくさん買い込まないと良くならないと思い込んでいたけれど、実際は逆でした、と書いてある。
ダイニングから2歩以内の収納、トレーが散らかりを救う、と今あるものを活かす工夫が並ぶ。
橘ナナミ
メッシュボックスにご用心、という項目が気になりました。何か問題があるんですか?
佐藤メバル
使い方によっては、入れたものが見えすぎて逆に散らかって見えるという落とし穴があるんだね。コードは重力に逆らって、など細かいけれど効く話が多い。
年末の大掃除の前に読むと、捨てる気力をためなくて済むよ。
ひよりごとの 見せる収納/しまう収納 ずっと居たくなる 住まいのととのえ方
ひより 著|マガジンハウス
¥1,320(税込)
「モノが大好き」「かなりの面倒くさがり」と自ら語る著者が、その性格をふまえたまま、モノが増えても片づけたくなる工夫をまとめた一冊です。インテリアを兼ねた見せる収納と、ひと目で見渡せてワクワクするしまう収納を、スペースごとに紹介。一人暮らしでも家族暮らしでも、一戸建てでも狭い部屋でも真似できる形になっています。
こんな人におすすめ
モノが多く、片付け本の正論に疲れてしまった人。見せる収納の作り方を知りたい人。ひとり暮らしで収納が足りない人、お気に入りの収納アイテムを探している人、掃除をラクにしたい人にも。
良い点
- モノ好きの前提で書かれている
- 見せる・しまうを両方扱う
- 掃除の工夫まで載っている
気になる点
- 収納特化で空間づくりは少なめ
- 紹介ショップは現在と異なる場合
- 写真の好みが分かれる
出版社
マガジンハウス
発売日
2016年11月30日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
収納の本って、ミニマリスト向けのものが多くて。私はモノが好きなので、読んでも実践できないんですよ。
佐藤メバル
この本はその入口から違う。著者のひよりさん自身がモノを愛して止まない、かなりの面倒くさがりと公言していて、その性格を前提に組み立てている。
だからモノを減らさずに、見せ方を変えることで片づいた印象をつくる。
橘ナナミ
見せる収納としまう収納、両方載ってるのがいいですね。使い分けが知りたいです。
佐藤メバル
そこが使いやすいところだね。スペースごとの収納術に加えて、片づけをラクにする小さなアイデア、すっきりを保つ掃除の工夫まである。
一人暮らしでも家族暮らしでも使える形にしてあるから、まずは自分の一番散らかる場所から開いてみるといいよ。
美しい光でつくる暮らしの照明
石井幹子 著|朝日出版社
¥2,420(税込)
家庭のインテリア照明の基本から、和のあかりの見直しまでを、世界で活躍する照明デザイナーが語る一冊です。玄関は安らぎと安全を意識したあかりにする、陰翳礼讃から和のあかりを見つめなおす、庭にはさりげなくウェルカム・キャンドル、古灯具のあかり、と光の質から暮らしを捉え直す構成。照明器具の使い方のポイントとおすすめの器具も収録しています。
こんな人におすすめ
部屋の照明をひとつのシーリングライトで済ませている人。和のあかりや陰影に関心がある人。住宅の照明計画を考えている人、趣味の部屋のあかりを変えたい人、光の質から暮らしを見直したい人にも。
良い点
- 照明の第一人者による本格的な内容
- 和のあかりまで扱う幅広さ
- 器具の選び方の指針がある
気になる点
- 専門的な記述がやや多い
- 写真より解説中心の構成
- すぐ真似できる事例は限られる
出版社
朝日出版社
発売日
2013年01月25日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
うち、シーリングライトひとつで済ませてるんですけど、それってやっぱりよくないんでしょうか。照明にこだわる意味が知りたいです。
佐藤メバル
この本を読むと、その問いの立て方自体が変わると思う。照明デザイナーの石井幹子さんは、あかりの質から暮らしの照明を見つめなおすところから始めて、玄関は安らぎと安全を意識したあかりにする、と具体的に示していく。
橘ナナミ
陰翳礼讃って言葉が出てくるんですね。和のあかりの話も入ってるんですか?
佐藤メバル
そこがこの本の厚みでね。和の佇まいと陰翳、木蔭と海辺の暮らし、焔のあかり、と章が続いて、最後には照明器具の使い方のポイントとおすすめの器具まで載っている。
照明を明るさではなく、陰の作り方として考えるきっかけになるよ。
人生を彩る文様 京都「雲母唐長」の唐紙とインテリア
トトアキヒコ 著|講談社
¥2,200(税込)
寛永元年創業、江戸時代から続く唐紙屋・唐長の次世代を担う雲母唐長による一冊です。古くは料紙、そして襖の装飾紙として用いられてきた唐紙を、現代の暮らしに取り入れる実例とアイデア、アートへ昇華させた作品を掲載。唐長に伝わる文様と「平成ー令和の百文様」から選んだ吉祥文様を、それぞれのものがたりとともに紹介します。
こんな人におすすめ
和の意匠や文様に惹かれる人。部屋に和のアクセントをひとつ足したい人。襖や建具、アートとしての紙に興味がある人、模様の意味から空間を考えたい人、文様の物語を読み物として楽しみたい人にも。
良い点
- 文様の意味と物語を学べる
- 現代の実例とアート作品を収録
- 唐紙の歴史に触れられる
気になる点
- 和のテイスト前提の内容
- 手を出しにくい価格帯の実例も
- 実践の手順書ではない
出版社
講談社
発売日
2020年04月17日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
唐紙って、襖とかに使う紙ですよね。現代の部屋に取り入れるのは、やっぱり難しいんじゃないでしょうか。
佐藤メバル
この本はまさにそこを橋渡ししてくれる。寛永元年創業の唐紙屋、唐長の次世代を担う雲母唐長が、襖の装飾紙として使われてきた唐紙を現代のライフスタイルに持ち込む実例とアイデアを見せている。
文様にはひとつずつものがたりが添えられていて、読むだけで面白い。
橘ナナミ
文様に意味があるって知らなかったです。私は模様として選んでいました。
佐藤メバル
著者は『その人が人生において必要とする相性が合う文様が存在する』と語っている。自分に合う文様を探すことが前向きに生きるきっかけになる、という視点がこの本の核だね。着物や器が好きな人にも刺さると思うよ。
アルヴァ・アアルトのインテリア
小泉隆 著|学芸出版社
¥3,520(税込)
北欧を代表する建築家アルヴァ・アアルトが、自ら設計した建築の内部まで追求した足跡を、椅子、木製家具、照明、ガラス器、テキスタイルの120作品、500点以上の写真・スケッチ・図面で紹介する一冊です。パイミオのサナトリウム、サヴォイ・レストラン、マイレア邸から、曲げ木の技術、L-レッグ、アルテック社の設立まで、思想と造形が並行して語られます。
こんな人におすすめ
北欧の名作家具の背景を知りたい人。建築とインテリアの関係に関心がある人。木製家具や照明のディテールを資料として見たいデザイン関係者、図面やスケッチを眺めるのが好きな人、アアルトの建築を訪ねた人にも。
良い点
- 500点以上の図版で資料性が高い
- 家具・照明・ガラス器まで網羅
- 建築と一体化した視点
気になる点
- 専門的で通読は骨が折れる
- 価格が高め
- 入門書としては難易度が高い
出版社
学芸出版社
発売日
2020年10月28日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
アアルトって家具のブランド名だと思ってました。まさか建築家だとは。どんな人だったんでしょう。
佐藤メバル
そこから始まる本だよ。『上質な建築の真価は内部空間に現れる』という考えで、自ら設計した建築のインテリアの隅々まで使いやすさと美しさを追求した人。
椅子、木製家具、照明、ガラス器、テキスタイルの120作品が、500点以上の写真やスケッチ、図面で紹介されている。
橘ナナミ
曲げ木の技術の話も出てくるんですか?家具好きとしてはそこが気になります。
佐藤メバル
出てくる。世界初の柔らかい木製椅子、L-レッグの誕生とスツール、実験から生み出された木製のレリーフ、と技術の系譜が追える。
パイミオチェアの名前の由来もここで理解できる。価格は張るけれど、資料として長く手元に置ける一冊だよ。
Come home! vol.68
住まいと暮らしの雑誌編集部 著|主婦と生活社
¥999(税込)
「Do it yourself. インテリアにおいてこの言葉は深い愛情を意味します」という宣言から始まる一冊です。DIYは現状の家への不足感や悩みから始まる、買って済ませるよりこの家に合ったサイズで作ってみよう、捨てる前に塗り直してみよう。DIY基礎講座や100円素材の小さな家具、キッチンリノベ、収納のカスタマイズまで具体的に紹介しています。
こんな人におすすめ
賃貸や古い家に住み、手を入れて愛着を持ちたい人。DIYを始めたいが何から手をつけるか迷う人。収納やキッチンを自分で変えたい人、花とインテリアの合わせ方を知りたい人、暮らしそのものを見直したい人にも。
良い点
- DIYの具体例と基礎講座がある
- 低予算のアイデアが豊富
- 暮らしへの姿勢に触れる
気になる点
- 雑誌のため情報が一冊で完結しない
- 工具や技術の説明は簡易
- 住まいの条件により難易度が変わる
出版社
主婦と生活社
発売日
2022年05月23日
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
DIYって、失敗したら余計みすぼらしくなる気がして、なかなか手が出せません。挑戦する勇気がほしいです。
佐藤メバル
この本のいいところは、うまく作る話より前に、なぜDIYするのかを書いていることだね。DIYはたいてい今の家への不足感や悩みから始まる。
だから買って済ませるより、この家に合ったサイズで作ってみよう、捨てる前に塗り直してみよう、という姿勢そのものが主題になっている。
橘ナナミ
角材と丸棒だけで作る家具、とか載ってますね。ハードルが低そうで安心しました。
佐藤メバル
そう、100円素材でできる小さな家具や雑貨、トイレの模様がえの実況レポート、好みの棚を作りたい人のためのDIY基礎講座まで、段階が用意されている。
70年代の不動産をリノベーションした家の連載もあって、読み終えると自分の家を見る目がちょっと変わるよ。
本をインテリアとして見せる——色・配置・余白の具体ノウハウ
橘ナナミ
具体的に「見せる」って、何から手をつければいいんでしょう?
佐藤メバル
手順は3つ。まず背表紙の色でグラデーションを作る。白からベージュ、茶、黒へと並べるだけで、棚がひとつの面としてまとまる。次に前出し。数冊だけ表紙を見せると、そこが視線の入口になる。最後に余白で、棚の2割は空けておくこと。詰め込むと収納に見えてしまう。
橘ナナミ
前出しには、どんな本を選べばいいですか?
佐藤メバル
表紙に写真や図版が大きく入っているものだね。たとえば『花と暮らすパリのアパルトマン』は花のある暮らしのシーンを集めたフォトブックで、表紙を見せるだけで部屋の印象が明るくなる。『Deco Room with Plants the basics』のように、住まいのスタイリング実例が詰まった本も、開いたまま置いておきたくなる。
橘ナナミ
逆に、飾ってみて違和感が出るパターンってあります?
佐藤メバル
あるよ。色を揃えすぎて棚が重く見える、大きさの違う本をぎゅうぎゅうに詰めて圧迫感が出る、この2つはよくある失敗。高さを揃えすぎて単調になるパターンもね。だからこそ高低差をつけて、グループでまとめる。これは『北欧流インテリアがあか抜ける飾り方のルール30』が、> 「高低差をつけて飾る」「グループで飾る」として明快に整理してくれているよ。
学ぶ・整える・眺めるをつなぐ選書と、設置場所別の考え方
橘ナナミ
飾るだけじゃなくて、ちゃんと学べる本も知りたいです。名作椅子やデザイン史はどの本で学べますか?
佐藤メバル
椅子や家具を深く知るなら『アルヴァ・アアルトのインテリア』。アアルトが設計した建築のインテリアを、椅子、木製家具、照明、ガラス器、テキスタイルまで120作品、写真やスケッチ、図面で追っている。一冊でデザイン史の空気まで掴める資料だよ。入り口に近いところなら『照明と家具からはじめる 北欧インテリア』で、ウェグナー、ケアホルム、レ・クリントといった名作家具や名作照明の話に触れられる。
橘ナナミ
配色や片付けの本はどうでしょう?
佐藤メバル
色そのものを学ぶなら『人生を彩る文様』が面白い。京都の唐紙屋に伝わる文様と、現代の暮らしの中での取り入れ方が並んでいる。片付けと部屋づくりを結びつけたいなら『あるものを活かして愛着のある部屋に育てる』。モノを捨てて収納用品を買い込むのではなく、いまあるものを活かす方向から部屋を整えていく本だよ。収納そのものなら『ひよりごとの 見せる収納/しまう収納』が「見せる」「しまう」を分けて考えている。
橘ナナミ
設置場所で選ぶとしたら?
佐藤メバル
リビングは大判のビジュアル本、寝室は照明や色の本、キッチンなら『北欧のキッチン・アルバム』のように暮らしの中心を写した一冊が合う。眺めるだけの図鑑なら『ROOM 測って描いたインテリアデザイナーの部屋72』や『「クリエーターの家」から学ぶインテリアの秘訣idea 169』のように、住まいを実測スケッチや実例で見せる本が効く。雑誌を併用するなら『Come home!』のような暮らしの雑誌を定期購読しておくと、季節ごとに棚の更新ネタが届くのも楽しいよ。
入手ルートと保管の落とし穴——中古・絶版・アートブック、日焼け・湿気・耐荷重
橘ナナミ
飾りたい本って、新刊で買えないこともありますよね。
佐藤メバル
うん。写真集やアートブック、過去の展覧会カタログは品切れも多い。中古書店やオンラインの古書ルート、出版社への在庫確認、美術館のミュージアムショップを当たるのが基本だよ。写真集・アートブック・展覧会カタログは似て見えて役割が違う。写真集は作家の視線、アートブックは紙や造本まで含めた作品、展覧会カタログはその展示の記録。何を部屋に置きたいのかで選ぶと迷わない。
橘ナナミ
洋書は読めなくても飾る価値がある、と聞いたんですが。
佐藤メバル
成立するよ。条件は3つ。写真や図版が主体で、文字が少なく、判型と色が部屋に合っていること。この条件が揃えば、中身を読まなくても「眺める本」として機能する。逆に文字中心の本を飾りに使うと、読めないストレスだけが残るから気をつけて。
橘ナナミ
保管の心配もあります。日焼けや湿気って、どうすれば?
佐藤メバル
直射日光は避けて、カーテンやブラインドで光をやわらげる。湿気の多い場所は避け、除湿や風通しで管理する。重い大型本は棚の下段にまとめて、背の高い棚は壁に固定しておく。これは飾る前の基本だよ。せっかくの一冊が傷むと、眺める楽しさも半減してしまうからね。
よくある質問
インテリア初心者はまず何の本から読めばいい?
橘ナナミ
インテリア初心者はまず何の本から読めばいいについて教えてください。
佐藤メバル
まずは『ふつうのお家を、美しく。』から。Re:CENOがまとめた25のセオリーで、床色の整え方や空間を上・中・下に分けて捉える考え方など、賃貸でも実践できる基本が写真つきで解説されています。「何となく」を「理由」に変えてくれる一冊なので、本を飾る前に一度読むと選書の軸ができます。
インテリアとして飾れるおしゃれな本にはどんなものがある?
橘ナナミ
インテリアとして飾れるおしゃれな本にはどんなものがあるについて教えてください。
佐藤メバル
表紙や背表紙のデザインが効くのは、写真主体のビジュアル本です。例として『北欧ストックホルムのアパルトマン』『フィンランドのアパルトマン』『花と暮らすパリのアパルトマン』『マリメッコのデザイナーの暮らし』など、アーティストの住まいを写真で見せるタイプ。前出ししても、背表紙で並べても成立します。
洋書は読めなくても飾る価値がある?選び方のコツは?
橘ナナミ
洋書は読めなくても飾る価値がある?選び方のコツはについて教えてください。
佐藤メバル
あります。コツは「写真や図版が主体か」「文字が少ないか」「判型と色が部屋に合うか」の3点。この条件が揃えば、読まなくても眺める本として機能します。逆に文字が中心の本を飾りに使うと、読めないストレスが残るので、中身を読む前提の本は無理に飾りに使わないほうがいいです。
本棚をおしゃれに見せる並べ方・飾り方のコツは?
橘ナナミ
本棚をおしゃれに見せる並べ方・飾り方のコツはについて教えてください。
佐藤メバル
背表紙の色でまとめる、数冊を前出しする、棚の2割は空ける、の3つが基本です。より体系的に知りたいなら『北欧流インテリアがあか抜ける飾り方のルール30』が参考になります。「飾るための棚」を設ける、高低差をつける、グループで飾る、といったルールが実例写真とともに整理されています。
名作椅子や家具の知識はどの本で学べる?
橘ナナミ
名作椅子や家具の知識はどの本で学べるについて教えてください。
佐藤メバル
『アルヴァ・アアルトのインテリア』は、椅子や木製家具、照明、ガラス器、テキスタイルまで120作品を写真・スケッチ・図面で追える資料です。入り口としては『照明と家具からはじめる 北欧インテリア』が、ウェグナーやケアホルム、レ・クリントといった名作家具・名作照明に触れていて読みやすいですよ。
インテリアの本は紙と電子書籍どちらがいい?
橘ナナミ
インテリアの本は紙と電子書籍どちらがいいについて教えてください。
佐藤メバル
使い分けがおすすめです。調べる用や持ち歩きは電子、空間に置いて眺める用は紙。写真や図版が主体の大型本は紙の価値が大きく、逆に引っ越しで増えがちな実用書は電子だと身軽です。同じテーマでも、眺める用と調べる用を別々に持つと役割がはっきりします。
予算をかけずに本で部屋をおしゃれに見せる方法は?
橘ナナミ
予算をかけずに本で部屋をおしゃれに見せる方法はについて教えてください。
佐藤メバル
すでに家にある本を並べ替えるところから始めるのが一番です。背表紙の色でグラデーションを作り、数冊だけ前出しする。考え方の支えには『あるものを活かして愛着のある部屋に育てる』や『ひよりごとの 見せる収納/しまう収納』、『Come home!』のような暮らしの雑誌が参考になります。買い足す前に、棚の余白を確保するのがコツです。
本棚の耐荷重や日焼け・湿気対策はどうすればいい?
橘ナナミ
本棚の耐荷重や日焼け・湿気対策はどうすればいいについて教えてください。
佐藤メバル
直射日光を避けてカーテンで光をやわらげ、湿気の多い場所を避けて風通しと除湿を心がけます。重い大型本は下段にまとめ、背の高い本棚は壁に固定しておくと安心です。飾る前に保管環境を整えるのが、結果的にいちばん美しさを保つ近道になります。
まとめ
橘ナナミ
今日の話を聞いて、家に帰ったらまず背表紙の色で並べ替えてみたくなりました。
佐藤メバル
それがいちばんいい入口だね。お金をかけずに、いまある本だけで部屋の印象は変えられる。
橘ナナミ
でも、飾る用に買った本が、だんだん読みたくもなってきたらどうしましょう(笑)。
佐藤メバル
それでいいんだよ。飾る本と読む本の境界は、案外ゆるい。眺めていた本をある日開いたら、部屋づくりのヒントがそのまま文章で書いてあった、なんてことがよくある。学ぶ本と飾る本が同じ棚に並ぶのは、失敗じゃなくて理想なんだ。
橘ナナミ
なるほど……棚って、きれいに見せるための展示ケースじゃなくて、これから読む本が待っている場所なんですね。
佐藤メバル
そう。本棚は、読み終えた時間が少しずつ積もっていく地層のようなもの。インテリアとして本を飾るというのは、その地層を部屋の中にそっと見せていく作業なんだよ。焦らず、一冊ずつ積もらせていこう。
